JPH0915597A

JPH0915597A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH0915597A
Application number: JP7166080A
Authority: JP
Inventors: Hajime Kimura; 肇木村
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1995-06-30
Filing date: 1995-06-30
Publication date: 1997-01-17

Abstract

(57)【要約】【目的】高輝度の照明を得るバックライトを備えた液晶
表示装置を得る。【構成】液晶パネル５と、前記液晶パネルの下面に設置
したバックライト６とを有する液晶表示装置において、
前記バックライト６が、導光板１と、前記導光板１の一
端縁に沿って近接配置したランプ４と、前記導光板１の
上面に設置して上面に多数の溝からなるプリズム面を有
する第１プリズムシート２ａと、前記第１プリズムシー
ト２ａの上面に設置して下面に多数の溝からなるプリズ
ム面を有する第２プリズムシート２ｂとから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係り、
特に液晶パネルを背面から照明するバックライトの集光
性を改善して輝度を向上させた液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】各種の画像を表示するための表示デバイ
スとして、近年、液晶表示装置が多方面に使用されるよ
うになった。

【０００３】液晶表示装置は、その画素選択方式の違い
により、単純マトリクス型とアクティブ・マトリクス型
とに分けられる。

【０００４】単純マトリクス型の液晶表示装置は、交差
する２組の電極間にＳＴＮ等の液晶を封入し、上記電極
の交差部で画素を形成するものである。

【０００５】一方、アクティブ・マトリクス方式の液晶
表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極
のそれぞれに対応して非線形素子（スイッチング素子）
を設けたものである。各画素における液晶は、理論的に
は常時駆動（デューティ比 1／１）されているので、時
分割駆動方式を採用している単純マトリクス方式と比べ
てアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー表
示では欠かせない技術となりつつある。スイッチング素
子として代表的なものとしては薄膜トランジスタ（ＴＦ
Ｔ）がある。

【０００６】しかし、最近の単純マトリクス型の液晶表
示装置も、その駆動方式、あるいは液晶構造の改善によ
り、高品質のカラー画像表示が可能となっている。

【０００７】これらの液晶表示装置においては、一般
に、その液晶パネルの裏面から光を照射する、所謂バッ
クライトが組み込まれている。

【０００８】このバックライトは、光拡散板と導光板お
よび反射板等を積層してなり、該導光板の少なくとも一
辺に沿って配置された線形状の冷陰極蛍光灯を好適とす
るランプとを備えてなり、ランプからの光を導光板で液
晶パネル方向に誘導することで面光源とするものであ
る。

【０００９】図８は本発明による液晶表示装置の全体構
成を説明する展開斜視図であって、１０は上フレーム、
１１は下フレーム、１２は表示窓、１３はスペーサ、１
４は粘着テープ、１５はランプリフレクタ、１６は切起
し片、１７は爪、１８はグランドパッド、１９は爪受、
２０は駆動回路基板、２１はランプ（冷陰極蛍光灯）、
２２はバックライト、２３は中間フレーム、２４，２５
は切欠き、２６，２７，２８，２９は切り抜き部、３０
は液晶パネル、３１はランプカバー、３２は液晶表示装
置全体を示す。

【００１０】同図において、液晶パネル３０はその下面
にバックライト２２を構成する導光体組立てとランプ２
１を備えたバックライトを積層した中間フレーム２３に
セットされ、上フレーム１０と下フレーム１１とで狭持
固定される。

【００１１】上フレーム１０に形成た切り起こし片１６
は駆動回路基板２０に形成されたグランドパット１８に
接触し、爪１７は下フレーム１１に形成した爪受け１９
に係合して上フレーム１０と下フレーム１１を固定す
る。

【００１２】また、上フレーム１０と液晶パネル３０と
は粘着テープ１４で固定される。切り抜き部２６，２７
はバックライトの中央部に直交する線に対称な位置に設
けられ、切り抜き部２８，２９はランプ２１の長手方向
に設けられている。また、ランプ２１の両端部の下方部
分には切欠き２４，２５が設けてある。

【００１３】上フレーム１０は例えば０．８ｍｍ厚の鋼
板で、下フレーム１１は鋼板あるいは相当厚例えば０．
５ｍｍ厚のアルミニウムで構成される。

【００１４】液晶表示装置３２は、同図に示される順序
で上フレーム１０と下フレーム１１とで挟持固定され
る。中間フレーム２３の一端側にはランプ２１が設置さ
れ、発光した光をランプリフレクタ１５でバックライト
２２を構成する導光体組立側に指向させる。なお、ラン
プ２１の液晶パネル３０側に設置したランプカバー３１
は上方への光漏れを防止するものである。

【００１５】スペーサ１３は中間フレーム２３に形成さ
れた凹部に設置される導光体組立と液晶パネル３０との
間に介在して表示領域を確定する。

【００１６】上記したように、上フレーム１０はステン
レス薄板で形成され、下フレーム１１はアルミニウム薄
板で構成される。そして、下フレーム１１のランプ２１
と直交する方向に少なくとも液晶パネル３０の領域にわ
たって、ランプ２１の中央部に直交する線に対称な位置
に少なくとも一対の切り抜き部２６，２７が設けられ、
前記ランプ２１の直下に当該ランプ２１の長手方向に設
けた少なくとも２つの切り抜き部２８，２９と、ランプ
２１の両端部の下方部分に設けた切欠き２４，２５とが
形成されている。

【００１７】上記の構成によれば、液晶表示装置の剛性
を低下させることなく薄型，軽量化が達成されると共
に、ランプ２１と直交する方向に少なくとも液晶パネル
３０の領域にわたって上記ランプ２１の中央部に直交す
る線に対称な位置に設けた切り抜き部２６，２７、ラン
プ２１の直下に当該ランプ２１の長手方向に設けた切り
抜き部２８，２９、前記ランプ２１の両端部の下方部分
に設けた切欠き２４，２５とで放熱効果が向上し、液晶
パネル３０の全面に均一な温度分布を形成し、表示むら
の発生を防止する。

【００１８】また、ランプ２１は高周波で駆動されるた
めに、下フレーム１１とランプ２１との間の浮遊容量を
介して、ランプ２１から下フレーム１１に電流が流れ
る。この電流は、「もれ電流」と呼ばれるが、この「も
れ電流」分だけ、ランプ２１の点灯に寄与する電流が少
なくなるため、輝度が低下することになる。

【００１９】また、ランプ２１は長時間点灯されること
により発熱し、その近傍は外気に対して温度が上昇する
ため、何らかの対策を施さなければ、その熱が液晶パネ
ル３０に直接影響を与え、液晶パネルの温度分布を均一
にできない。そこで、上記実施例では切り抜き部２８，
２９を設け、「もれ電流」による輝度の低下を防止し、
液晶パネルの温度分布の均一化を図ることにより、表示
むらの発生を防止する。更に、切り抜き部２８，２９
は、ランプ２１の熱拡散による輝度の低下を防止する。

【００２０】ランプ２１の両端部は、特に、温度低下を
起因とする輝度の低下を招く部分であり、液晶パネルの
温度分布の均一化を維持できる範囲で、温度を高くして
おく必要がある。そこで、切欠き２４，２５を設け、液
晶パネルの温度分布の均一化を図りつつ、輝度の低下を
防止している。機能的には上記切り抜き部２８，２９と
同様の効果を生じる。

【００２１】なお、単純マトリクス型液晶表示装置に関
する従来技術を開示したものとしては、例えば特公昭５
１−１３６６６号公報、特開昭６３−３０９９２１号公
報を挙げることができ、また、薄膜トランジスタを使用
したアクティブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例
えば特開昭６３−３０９９２１号公報や、「冗長構成を
採用した12.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶
ディスプレイ」、日経エレクトロニクス、頁193〜210、
1986年12月15日、日経マグロウヒル社発行、で知られて
いる。

【００２２】

【発明が解決しようとする課題】図９は従来の液晶表示
装置に用いられているバックライトの構造例を説明する
要部斜視図であって、１は導光板、１ａは入光面、１ｂ
は出光面、２はプリズムシート、３はランプ、４はラン
プリフレクタである。

【００２３】導光板１は出光面１ｂからの出射光の指向
性が強く、そのＹ方向に沿った一端縁を入光面１ａとし
て、Ｘ方向の対向端縁に向かって厚みが漸減する楔形断
面を有し、上記一端縁に沿ってランプ３が配置されてい
る。このランプ３の周囲にはランプリフレクタ４が設け
てある。

【００２４】ランプ３からの光は導光板１の入光面１ａ
から導光板１に入射し、上面と下面で反射を繰り返しつ
つ出光面１ｂからＺ方向にプリズムシート２に対して出
射する。

【００２５】プリズムシート２は、その下面（導光板１
との対向面）にランプ３の長手方向（Ｙ方向）と平行な
多数の溝を有している。

【００２６】図１０は図９に示した従来のバックライト
の出射光のＸ方向の角度分布の説明図であって、（ａ）
は分布角度（Angle)の説明図、（ｂ）は出射光の角度分
布図である。

【００２７】分布角度は、導光板１のランプ設置端と反
対端に向く方向を０度とし、ランプ設置端に向く方向を
１８０度として示す。

【００２８】分布角度は、導光板１のランプ設置端と反
対端に向く方向を０度とし、ランプ設置端に向く方向を
１８０度として示す。

【００２９】また、図１１は図９に示した従来のバック
ライトの出射光のＹ方向の角度分布の説明図であって、
（ａ）は分布角度(Angle) の説明図、（ｂ）は出射光の
角度分布図である。

【００３０】分布角度は、導光板１のランプの長手方向
と平行な一端を０度、他端を１８０度として示す。

【００３１】図１０において、導光板１の出光面からの
出射光はａのカーブに示したように前記反対端方向にピ
ークを持ち、ランプ設置端方向に略々平坦な分布とな
る。

【００３２】また、図１１において、導光板１の出光面
からの出射光はａのカーブに示したようにランプ３の長
手方向（Ｙ方向）に略々平坦な分布となる。

【００３３】すなわち、出射光の指向性を強めて集光性
を高めた導光板１ではエネルギーのピーク値が高くな
る。しかし、集光性を高めると上記ａのカーブのように
出射光は水平に寝た方向に出射してしまう。

【００３４】そこで、導光板１の上面に、当該導光板１
側（下面）にランプ３の長手方向と平行な溝をもつプリ
ズムシート（下面プリズムシート）２を設置し、導光板
１の出光面１ｂからの出射光を制御すると、図１０のカ
ーブｂおよび図１１のカーブｂに示したように９０度方
向、すなわち液晶パネルに対して直角方向に入射する方
向にピークを持つ光度分布とすることができる。

【００３５】しかし、図１１から分かるように、ランプ
３の長手方向と平行な溝を持つ下面プリズムシート２の
Ｙ方向ではＸ方向に比べて分布の幅が広く、その分輝度
の向上が抑制される。

【００３６】これを改善するために、下面プリズムシー
ト２の上に、導光板１とは反対の面に当該下面プリズム
シート２の溝と直交する溝を有する上面プリズムシート
を重ねて前記下面プリズムシート２と同様の効果を付加
することも考えられる。

【００３７】しかし、上面に溝を有するプリズムシート
では次のような問題があり、光の効率が低下してしま
う。

【００３８】図１２はプリズムの溝による光の制御態様
を説明する模式図であって、（ａ）は下面プリズムシー
トの場合、（ｂ）は上面プリズムシートの場合である。

【００３９】同図（ａ）においては、プリズムシートの
溝に角度を持って入光した光は図示した矢印イの経路を
通って略々９０度方向に出射するが、同図（ｂ）におい
ては矢印イの経路で略々９０度方向に出射する光に他
に、矢印ロで示したような戻り光が生じる。

【００４０】このように、上面プリズムシートでは上記
の戻り光により光の光度低下をもたらす。

【００４１】すなわち、プリズムシートの溝が下面すな
わち導光板側にある下面プリズムシートを用いる場合、
従来は出射光の指向性が強い導光板の上に一枚だけ配置
されていた。

【００４２】しかし、その場合、主としてプリズムシー
トの溝の方向に垂直な平面においてのみ光線が制御され
るため、溝に平行な平面では集光されない。そのため、
無駄な方向に出射する光が多く存在して液晶パネルを照
明する光の効率が低下し、輝度劣化の原因となる。

【００４３】また、溝に平行な平面での光を制御するた
めに、さらに上面に溝を有する上面プリズムシートを、
その溝方向を下面プリズムシートの溝方向と直交させて
重ねて設置したものも知られているが、前記図１１で説
明したように溝での反射で導光板側に戻ってしまう光が
存在し、却って輝度の低下をもたらすという問題があ
る。

【００４４】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、プリズムシートを二枚重ねた場合の輝度低下を無
くして高輝度の照明を得ることのできるバックライトと
した液晶表示装置を提供することにある。

【００４５】

【課題を解決するための手段】以下、本発明の構成を明
確にするために、実施例の符号を付して説明する。

【００４６】すなわち、上記目的を達成するために、請
求項１に記載の第１の発明は、液晶パネル５と、前記液
晶パネルの下面に設置したバックライト６とを有する液
晶表示装置において、前記バックライト６が、導光板１
と、前記導光板１の一端縁に沿って近接配置したランプ
４と、前記導光板１の上面に設置して上面に多数の溝か
らなるプリズム面を有する第１プリズムシート２ａと、
前記第１プリズムシート２ａの上面に設置して下面に多
数の溝からなるプリズム面を有する第２プリズムシート
２ｂとから構成されたことを特徴とする。

【００４７】また、請求項２に記載の第２の発明は、前
記第１の発明における前記第１プリズムシート２ａの溝
方向と前記第２プリズムシート２ｂの溝方向とを直交し
ていることを特徴とする。

【００４８】さらに、請求項３に記載の第３の発明は、
前記第１の発明における前記第１プリズムシート２ａの
溝方向が前記ランプの長手方向と平行していることを特
徴とする。

【００４９】さらに、請求項４に記載の第４の発明は、
液晶パネル５と、前記液晶パネルの下面に設置したバッ
クライト６とを有する液晶表示装置において、前記バッ
クライト６が、導光板１と、前記導光板１の一端縁に沿
って近接配置したランプ４と、前記導光板１の上面に設
置して下面に多数の溝からなるプリズム面を有する第１
プリズムシート２ｃと、前記第１プリズムシート２ｃの
上面に設置して下面に多数の溝からなるプリズム面を有
する第２プリズムシート２ｂとから構成されたことを特
徴とする。

【００５０】そして、請求項５に記載の第５の発明は、
前記第４の発明における前記第１プリズムシート２ｃの
溝方向と前記第２プリズムシート２ｂの溝方向が、前記
ランプの長手方向と直交する線に対して対称としてこと
を特徴とする。

【００５１】

【作用】光は屈折率の高い方に進む。これを利用して光
を集光するのがプリズムシートの役割である。しかし、
下面プリズムシートが一枚の場合は当該下面プリズムシ
ートの溝と平行な方向の光は制御できない。

【００５２】そこで、導光板の上に溝がランプの長手方
向と直交するように上面プリズムシートをのせてランプ
の長手方向と平行な方向の光を制御し、その上にさらに
溝方向を上記上面プリズムシートの溝と直交させた下面
プリズムシートを重ね合わせてランプの長手方向と直交
する方向の光を制御することにより、高輝度のバックラ
イトを構成し、このバックライトを用いて液晶表示装置
を構成した。

【００５３】すなわち、第１〜第３の発明の構成におい
て、前記導光板１の上面に設置して上面に多数の溝から
なるプリズム面を有する第１プリズムシート２ａはラン
プの長手方向と平行な方向の光を制御し、前記第１プリ
ズムシート２ａの上面に設置して下面に多数の溝からな
るプリズム面を有する第２プリズムシート２ｂはランプ
の長手方向と直交する方向の光を制御する。これによ
り、導光板１からの光は液晶パネル方向に略々直角に入
射し、高輝度の表示を可能とする。

【００５４】なお、第４と第５の発明の構成においても
同様に、第１プリズムシート２ｃと第２のプリズムシー
ト２ｂとにより、導光板１からの光は液晶パネル方向に
略々直角に入射し、高輝度の表示を可能とする。

【００５５】

【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。

【００５６】図１は本発明の液晶表示装置の第１実施例
の要部構成を説明する展開斜視図であって、１は導光
板、２ａは第１プリズムシート、２ｂは第２プリズムシ
ート、２ａ，２ｂは溝、３はランプ、４はランプリフレ
クタ、５は液晶パネル、６はバックライトである。

【００５７】同図において、液晶表示装置は、液晶パネ
ル５と、前記液晶パネルの下面に設置したバックライト
６とを有し、さらに図示しない駆動回路、その他の構成
部材を一体的に固定するフレームから構成される。

【００５８】そして、バックライト６は、一方向の断面
が矩形状の導光板１と、この導光板１の一端縁を入光面
１ｂとして、この入光面１ｂに沿って近接配置した線状
の冷陰極蛍光灯からなるランプ４と、前記導光板１の出
光面１ｂである上面に設置して、前記出光面１ｂとは反
対側の面である上面に多数の溝２ａ’からなるプリズム
面を有する第１プリズムシート２ａと、前記第１プリズ
ムシート２ａの上面に設置して、前記第１プリズムシー
ト２ａと対向する面である下面に多数の溝２ｂ’からな
るプリズム面を有する第２プリズムシート２ｂとから構
成される。

【００５９】また、導光板１の基部である面積が大なる
一端（入光面）に沿って冷陰極蛍光灯からなるランプ３
が配設されると共に、当該ランプ３の発光々を有効に利
用するためのランプリフレクタ４が設置されている。

【００６０】この構成において、ランプ３から出射した
光は導光板１の入光面１ｂから当該導光板１に入射し、
楔形の上面と下面を反射しながら他端方向に進行しつつ
出光面１ｂから液晶パネル５方向に放射される。

【００６１】導光板１の出光面１ｂと液晶パネル５の間
には当該液晶パネル側に多数の溝２ａ’を有する第１プ
リズムシート２ａと、この第１プリズムシート２ａの上
に当該第１プリズムシート２ａ側に多数の溝２ｂ’を有
する第２プリズムシート２ｂが介挿されている。

【００６２】導光板１の出光面１ｂから出射した光は第
１プリズムシート２ａと第２プリズムシート２ｂにより
液晶パネル方向に指向されて当該液晶パネルを裏面から
照明する。

【００６３】図２は図１におけるバックライトをＸ−Ｚ
面で切断した断面図であって、第１プリズムシート２ａ
の溝方向はランプ３の長手方向と直交する方向（Ｘ方
向）に延在し、第２プリズムシート２ｂはランプ３の長
手方向と平行な方向（Ｙ方向）に延在している。

【００６４】同図において、ランプ３から出射してＸ方
向に進行する光は導光板１の入光面１ａから当該導光板
１に入射して第２プリズムシート２ｂによって同図の矢
印に示したように進行して図示しない液晶パネルの裏面
に略々直交するごとく入射する。

【００６５】図３は図１におけるバックライトをＹ−Ｚ
面で切断した断面図であって、ランプ３から出射してＹ
方向に経路をとって進行する光は同図の矢印に示したよ
うに第１プリズムシート２ａによって液晶パネルの裏面
に略々直交するごとく入射する。

【００６６】このように、導光板１から出射した光は第
１プリズムシート２ａでＹ−Ｚ平面で集光され、第２プ
リズムシート２ｂでＸ−Ｚ平面で集光される。

【００６７】これにより、導光板１からの光は液晶パネ
ル方向に略々直角に入射し、高輝度の表示が可能とな
る。

【００６８】図４は本発明の液晶表示装置の第２実施例
の要部構成を説明する展開斜視図であって、２ｃ第１プ
リズムシート、２ｃ’は第１プリズムシート２ｃの溝、
図１と同一符号は同一部分に対応する。

【００６９】本実施例では、そのバックライト６は、前
記第１実施例と同様に、一方向の断面が矩形状の導光板
１と、この導光板１の一端縁を入光面１ｂとして、この
入光面１ｂに沿って近接配置した線状の冷陰極蛍光灯か
らなるランプ４と、前記導光板１の出光面１ｂである上
面に設置して、前記出光面１ｂとは反対側の面である下
面に多数の溝２ｃ’からなるプリズム面を有する第１プ
リズムシート２ｃと、前記第１プリズムシート２ｃの上
面に設置して、前記第１プリズムシート２ｃと対向する
面である下面に多数の溝２ｂ’からなるプリズム面を有
する第２プリズムシート２ｂとから構成される。

【００７０】また、導光板１の基部である面積が大なる
一端（入光面）に沿って冷陰極蛍光灯からなるランプ３
が配設されると共に、当該ランプ３の発光々を有効に利
用するためのランプリフレクタ４が設置されている。

【００７１】この構成において、ランプ３から出射した
光は導光板１の入光面１ｂから当該導光板１に入射し、
楔形の上面と下面を反射しながら他端方向に進行しつつ
出光面１ｂから液晶パネル５方向に放射される。

【００７２】導光板１の出光面１ｂと液晶パネル５の間
には当該導光板側に多数の溝２ｃ’を有する第１プリズ
ムシート２ｃと、この第１プリズムシート２ｃの上に当
該第１プリズムシート２ｃ側に多数の溝２ｂ’を有する
第２プリズムシート２ｂが介挿されている。

【００７３】第１プリズムシート２ｃの溝２ｃ’と第２
プリズムシート２ｂの溝２ｂ’とは互いに交差するよう
に配置されている。

【００７４】導光板１の出光面１ｂから出射した光は第
１プリズムシート２ｃと第２プリズムシート２ｂにより
液晶パネル方向に指向されて当該液晶パネルを裏面から
照明する。

【００７５】これにより、液晶パネルは、その表示領域
の全域にわたって均一かつ高輝度で照明される。

【００７６】図５は本発明の液晶表示装置の第２実施例
のバックライトを液晶パネル側からみたときの第１プリ
ズムシートの溝と第２プリズムシートの溝との交差配置
例の説明図であって、２は第１プリズムシート２ｃと第
２プリズムシート２ｂを重ねたプリズムシート全体、２
ｃ”は第１プリズムシート２ｃの溝の延在方向、２ｂ”
は第２プリズムシート２ｂの溝の延在方向である。

【００７７】同図において、第１プリズムシート２ｃの
溝の延在方向２ｃ”と第２プリズムシート２ｂの溝の延
在方向２ｂ”とは、ランプ３の長手方向と直交する線に
関してそれぞれθだけ傾けて重ねられる。しかし、この
傾きθの対称軸は必ずしも上記のようにランプの長手方
向を基準とするものに限らず、導光板１の出射光のピー
ク方向とが直交する角度とするのが望ましい。

【００７８】図６は図４におけるバックライトをＸ−Ｚ
面で切断した断面図であって、第１プリズムシート２ｃ
の溝方向はランプ３の長手方向と直交する線に関して傾
きθ方向に延在し、第２プリズムシート２ｂはランプ３
の長手方向と直交する線に関して上記第１プリズムシー
ト２ｃの傾きθと対称な傾き方向に延在している。

【００７９】同図において、ランプ３から出射してＸ方
向に進行する光は導光板１の入光面１ａから当該導光板
１に入射して第１プリズムシート２ｃによって同図の矢
印に示したように進行して図示しない液晶パネルの裏面
に略々直交するごとく入射する。

【００８０】図７は図４におけるバックライトをＹ−Ｚ
面で切断した断面図であって、ランプ３から出射してＹ
方向に経路をとって進行する光は同図の矢印に示したよ
うに第１プリズムシート２ｃによって液晶パネルの裏面
に略々直交するごとく入射する。

【００８１】このように、導光板１から出射した光は第
１プリズムシート２ｃでＹ−Ｚ平面で集光され、第２プ
リズムシート２ｂでＸ−Ｚ平面で集光される。

【００８２】これにより、導光板１からの光は液晶パネ
ル方向に略々直角に入射し、高輝度の表示が可能とな
る。

【００８３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
導光板の上面に設置して上面または下面に多数の溝から
なるプリズム面を有する第１プリズムシートでランプの
長手方向と平行な方向の光を制御し、前記第１プリズム
シートの上面に設置して下面に多数の溝からなるプリズ
ム面を有する第２プリズムシートでランプの長手方向と
直交する方向の光を制御する。これにより、導光板から
の光は液晶パネル方向に略々直角に入射し、ランプから
の光を効率よく液晶パネルに導入できることにより高輝
度の表示を可能とした液晶表示装置を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の第１実施例の要部構成
を説明する展開斜視図である。

【図２】図１におけるバックライトをＸ−Ｚ面で切断し
た断面図である。

【図３】図１におけるバックライトをＹ−Ｚ面で切断し
た断面図である。

【図４】本発明の液晶表示装置の第２実施例の要部構成
を説明する展開斜視図である。

【図５】本発明の液晶表示装置の第２実施例のバックラ
イトを液晶パネル側からみたときの第１プリズムシート
の溝と第２プリズムシートの溝との交差配置例の説明図
である。

【図６】図４におけるバックライトをＸ−Ｚ面で切断し
た断面図である。

【図７】図４におけるバックライトをＹ−Ｚ面で切断し
た断面図である。

【図８】本発明による液晶表示装置の全体構成を説明す
る展開斜視図である。

【図９】従来の液晶表示装置に用いられているバックラ
イトの構造例を説明する要部斜視図である。

【図１０】図９に示した従来のバックライトの出射光の
Ｘ方向の角度分布の説明図である。

【図１１】図９に示した従来のバックライトの出射光の
Ｙ方向の角度分布の説明図である。

【図１２】プリズムの溝による光の制御態様を説明する
模式図である。

【符号の説明】

１導光板２ａ，２ｃ第１プリズムシート２ｂ第２プリズムシート２ａ，２ｂ溝３ランプ４ランプリフレクタ５液晶パネル６バックライト。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液晶パネルと、前記液晶パネルの下面に設
置したバックライトとを有する液晶表示装置において、前記バックライトが、導光板と、前記導光板の一端縁に
沿って近接配置したランプと、前記導光板の上面に設置
して上面に多数の溝からなるプリズム面を有する第１プ
リズムシートと、前記第１プリズムシートの上面に設置
して下面に多数の溝からなるプリズム面を有する第２プ
リズムシートとから構成されたことを特徴とする液晶表
示装置。
【請求項２】請求項１において、前記第１プリズムシー
トの溝方向と前記第２プリズムシートの溝方向とが直交
していることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項３】請求項２において、前記第１プリズムシー
トの溝方向が前記ランプの長手方向と平行していること
を特徴とする液晶表示装置。
【請求項４】液晶パネルと、前記液晶パネルの下面に設
置したバックライトとを有する液晶表示装置において、前記バックライトが、導光板と、前記導光板の一端縁に
沿って近接配置したランプと、前記導光板の上面に設置
して下面に多数の溝からなるプリズム面を有する第１プ
リズムシートと、前記第１プリズムシートの上面に設置
して下面に多数の溝からなるプリズム面を有する第２プ
リズムシート２ｂとから構成されたことを特徴とする液
晶表示装置。
【請求項５】請求項４において、前記第１プリズムシー
トの溝方向と前記第２プリズムシートの溝方向が、前記
ランプの長手方向と直交する線に対して対称としたこと
を特徴とする液晶表示装置。