JPH09155973A - 化粧シートの製造方法 - Google Patents

化粧シートの製造方法

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JPH09155973A
JPH09155973A JP33786195A JP33786195A JPH09155973A JP H09155973 A JPH09155973 A JP H09155973A JP 33786195 A JP33786195 A JP 33786195A JP 33786195 A JP33786195 A JP 33786195A JP H09155973 A JPH09155973 A JP H09155973A
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Toru Sakamoto
亨 阪本
Hiroshi Matsubara
弘 松原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール状の転写シート及びプラスチツクシー
トとを使用して、プラスチツクシートに絵柄印刷層を転
写すると同時に絵柄印刷層と同調したエンボスを連続的
に行うことにより、安価な絵柄同調エンボス化粧シート
を提供する。 【解決手段】 エンボスピツチより小さい絵柄印刷ピッ
チで絵柄印刷層が設けられた転写シートと、加熱溶融さ
れたプラスチツクシートとをエンボスロールと加圧ロー
ル間で重ね合わせると同時に加圧することにより、連続
的にプラスチツクシートの一方の面に絵柄印刷層を転写
すると同時に他方の面に絵柄印刷層に同調したエンボス
を施す化粧シートの製造方法において、前記転写シート
が前記エンボスロールと前記加圧ロール間へ進入する際
の進入角度が垂直方向に対して15〜45度の範囲とす
ることにより、転写された絵柄印刷層とエンボス柄を同
調させた化粧シートを連続的に製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷絵柄に同調したエン
ボス凹部が形成された意匠効果の優れた化粧シートの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の内装、家具の仕上げその他の物
品の表面装飾に用いられる木目模様表面を有する化粧シ
ートとしては、従来から、ロール状の着色ポリ塩化ビニ
ルシート及びロール状の透明ポリ塩化ビニルシートを使
用して、着色ポリ塩化ビニルシートの片面に木目絵柄印
刷層を設け、その面に透明ポリ塩化ビニルシートを重ね
合わせて連続的に熱ラミネーシヨンを行うと同時に透明
ポリ塩化ビニルシート面にエンボスを行い、エンボス凹
部にワイピングにより着色インキを充填した後、その表
面に艶調整層を設けた化粧シートが使用されている。
【0003】上記のような従来の化粧シートにおいて
は、ロール状の原反を使用して、着色ポリ塩化ビニルシ
ートの表面に絵柄印刷層を印刷により設け、別工程にて
絵柄印刷層が設けられた着色ポリ塩化ビニルシートと透
明ポリ塩化ビニルシートを重ねて連続的に熱ラミネーシ
ヨンと同時にエンボスを行う製造方法が採用されていた
ので、着色ポリ塩化ビニルシートに印刷された絵柄印刷
層と透明ポリ塩化ビニルシート面に施されるエンボスと
を同調させることができず、絵柄印刷層と導管エンボス
凹部が同調した、天然木目に近い意匠性の優れた化粧シ
ートを得ることができなかつた。
【0004】そこで本出願人は、特願平5−11525
3号において、転写シート基材に設けられた絵柄印刷層
の絵柄印刷ピツチがエンボス柄ピツチよりわずかに小さ
くなるように転写シートを製造しておき、透明プラスチ
ツクシートに絵柄印刷層を転写すると同時にエンボスを
行うに際して、転写シート基材に設けられた絵柄印刷層
の絵柄印刷ピツチがエンボス柄ピツチと同じになるよう
に転写シートのテンシヨンを調整することにより、透明
プラスチツクシートに転写された絵柄印刷層と該絵柄印
刷層と同調したエンボスが形成された化粧シートの製造
方法についての提案を行った。
【0005】しかし、特願平5−115253号におい
ては、図7および図8に示すように、転写シートと透明
プラスチツクシートとをエンボスロールと加圧ロール間
で重ね合わせ、加圧する際に、転写シートの進入角度が
垂直方向に対して約60度と大きいため(図8で示す
α’)、転写シートがエンボスされるまでに加圧ロール
と接触している距離が長く、加圧ロールにより転写シー
トが加熱されてしまうものであった。即ち、加圧ロール
の表面は、加熱溶融された透明プラスチツクシートにエ
ンボスを行うため、その透明プラスチツクシートの熱や
エンボス加工時の発熱により非常に高温となるものであ
り、その加圧ロールと長く接触することにより、転写シ
ートが加熱され伸びやすい状態となってしまい、テンシ
ョン制御による見当合わせが非常に困難なものとなって
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、転写シートのテンション制御による見当合わせを確
実にすることにより、ロール状の転写シート及びロール
状の透明プラスチツクシートを使用して、透明プラスチ
ツクシートに絵柄印刷層を転写するのと同時に該絵柄印
刷層と同調したエンボスを連続的に高速で行えるように
して、絵柄印刷層とエンボス凹部が同調した天然木目に
近い、意匠性の優れた、安価な化粧シートの製造を可能
にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は転写シート基材にエンボスピツチより小さ
い絵柄印刷ピツチで絵柄印刷層が設けられた転写シート
と、加熱溶融された透明プラスチツクシートとを、前記
転写シートの前記絵柄印刷層の設けられている面に前記
透明プラスチックシートが位置する状態としてエンボス
ロールと加圧ロール間で重ね合わせると同時に加圧する
ことにより、連続的に前記透明プラスチツクシートの一
方の面に前記絵柄印刷層を転写すると同時に他方の面に
前記絵柄印刷層に同調したエンボスを施す化粧シートの
製造方法において、前記転写シートが前記エンボスロー
ルと前記加圧ロール間へ進入する際の進入角度が垂直方
向に対して15〜45度の範囲であることを特徴とする
化粧シートの製造方法を提供するものである。このよう
にすることにより、転写シートがエンボスロールと加圧
ロール間へ進入するまでの加圧ロールとの接触距離が短
くなるので、加熱溶融された透明プラスチツクシートや
エンボス時の発熱等により畜熱された加圧ロールによる
加熱の影響を受けることがほとんどなくなり、転写シー
トの寸法制御が容易となるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明を説
明する。図1は本発明の化粧シートの製造方法で使用す
る装置の1実施例の概略図、図2は図1におけるエンボ
スロールおよび加圧ロール付近を示す部分拡大断面図、
図3は本発明の化粧シートの製造方法で使用する転写シ
ートの積層構成を示す図、図4は透明プラスチックシー
トに絵柄印刷層が転写されると同時に該絵柄印刷層に同
調したエンボスが施された状態の積層構成を示す図、図
5は本発明の化粧シートの積層構成を示す図、図6は透
明プラスチックシートへの絵柄印刷層の転写及びエンボ
スが完了した状態における絵柄印刷ピッチマークとエン
ボスピッチマークを示す図であり、1は転写シート、2
は転写シート基材、3は絵柄印刷層、4は着色樹脂層、
5は透明プラスチツクシート、6は着色プラスチツクシ
ート、7は艶調整層、8はエンボス凹部、9はワイピン
グインキ、11は絵柄印刷ピツチマーク、12はエンボス柄
ピツチマーク、21は転写シート給紙部、22、32は加圧ロ
ール、23はエンボスロール、24はピツチマーク検出装
置、25はテンシヨン制御装置、26は透明プラスチツクシ
ート給紙部、27は予熱ドラム、28は予熱ヒーター、29は
冷却ロール、30は加工済シート巻取部、31、32はガイド
ロール、33はエンボスロール進入調整用ガイドロールを
それぞれ表す。
【0009】本発明の化粧シートの製造方法において使
用する転写と同時に印刷絵柄に同調したエンボスを行う
装置は図1に示すとおりである。転写シート1は転写シ
ート給紙部21から出てテンシヨン制御装置25を通つてエ
ンボス部に送られる。一方、透明プラスチツクシート5
は透明プラスチツクシート給紙部26から出て予熱ドラム
27及び予熱ヒーター28を通りエンボス部に送られる。転
写シート1に設けられている絵柄印刷層3面に透明プラ
スチツクシート5を重ね合わせた状態で、透明プラスチ
ツクシート5面にエンボスロール23が接するようにし
て、加圧ロール22とエンボスロール23間を通すことによ
り、透明プラスチツクシート5の片面に絵柄印刷層3が
転写されると同時に、透明プラスチツクシート5の他面
にエンボスが施される。このとき、転写シート1がエン
ボス部へ進入する角度を従来のものより垂直方向になる
べく近づけ、より透明プラスチツクシート5側となるよ
うにエンボスロール進入調整用ガイドロール33をガイド
ロール32とエンボス部の間に設けることにする。特に図
2に示す垂直方向に溶融落下している透明プラスチツク
シート5とエンボス部へ進入する転写シート1とが形成
する角度αが45度以下のときに効果が大きいものであ
る。但し、15度より小さくなると、エンボス部に進入
前に転写シート1が透明プラスチツクシート5と密着し
てしまい空気を抱き込んでしまったり、また透明プラス
チツクシート5を加熱溶融するための強熱ヒーター(図
示せず)からの熱の影響を受けて転写シート1の温度が
上がったりして、寸法がより不安定となる可能性が出て
くるものである。その後、加圧ロール22とエンボスロー
ル23間を通った後転写シート基材2が積層されたままの
状態で、ピツチマーク検出装置24を経て冷却ロール29で
冷却されたのち、加工済シート巻取部30にて巻き上げら
れ、透明プラスチツクシート5への絵柄印刷層3の転写
および絵柄印刷層3に同調したエンボスが完了する。
【0010】上記製造方法において、透明プラスチツク
シート5への絵柄印刷層3の転写及び絵柄印刷層3に同
調したエンボスが完了し、冷却ロール29にて冷却された
後、転写シート基材2を透明プラスチツクシート5から
剥離して巻き取り、転写及び絵柄印刷層3に同調したエ
ンボスが施された透明プラスチツクシート5のみを加工
済シート巻取部30にて巻き取るようにしてもよい。
【0011】本発明の化粧シートの製造方法において使
用する転写シート1の構成は、図3に示されているよう
に、転写シート基材2に絵柄印刷層3のみが設けられた
転写シート1a乃至は転写シート基材2上に着色樹脂層4
を設けその上に絵柄印刷層3が形成された転写シート1b
のいずれかの構成で使用される。転写シート1bにおいて
転写シート基材2に設けられる着色樹脂層4は、絵柄印
刷層3が透明プラスチツクシート5に転写された状態で
絵柄印刷層3の全面を覆うベタ着色層乃至は保護層とな
るものである。着色樹脂層4の厚さは印刷乃至はコーテ
イング等により塗布できる範囲で任意に設定できる。着
色樹脂層4の厚さを20〜40ミクロンと厚くした場合
は、透明プラスチツクシート5への絵柄印刷層3の転写
及び絵柄印刷層3に同調したエンボスが完了した後に、
絵柄印刷層3を保護するための着色プラスチツクシート
6を積層する必要がない。
【0012】着色樹脂層4を絵柄印刷層3と同時にグラ
ビア印刷方式により印刷にて設ける場合は、着色樹脂層
4の厚さは3〜10ミクロンが適当である。着色樹脂層
4の厚さを20〜40ミクロンと厚くする場合は、着色
樹脂層4を転写シート基材2に先にロールコート等の方
法により塗布しておき、その後グラビア印刷により絵柄
印刷層3を設けるようにする。
【0013】転写シート基材2としては、耐熱性、寸法
安定性に優れたプラスチツクフイルムが適当であり、ポ
リエチレンテレフタレートフイルム、2軸延伸ポリプロ
ピレンフイルム等が使用できるが、25〜50ミクロン
のポリエチレンテレフタレートフイルムが最適である。
絵柄印刷層3乃至着色樹脂層4に使用する樹脂は透明プ
ラスチツクシート5に接着性のよい樹脂であればよく、
透明プラスチツクシート5として透明ポリ塩化ビニルシ
ートを使用する場合は、塩化ビニル系の樹脂からなる印
刷インキ乃至は塩化ビニル系樹脂からなる塗布液を使用
する。着色樹脂層4の着色の濃度は、木目の場合では木
目意匠を再現するために必要な濃度となるように、着色
樹脂層4の厚さとの関連で任意に設定できる。
【0014】転写シート1の絵柄印刷層3における絵柄
印刷ピツチはエンボス柄ピツチより小さく印刷してお
き、転写時に転写シート1にテンシヨンを掛けて引き伸
ばし絵柄印刷ピツチをエンボス柄ピツチに合わした状態
で絵柄印刷層3の転写及びエンボスを行うことにより、
絵柄印刷層3と同調したエンボスが可能になる。絵柄印
刷層3における絵柄印刷ピツチはエンボス柄ピツチより
0〜1.5%の範囲内で小さい絵柄印刷ピツチに設定す
るのがよい。絵柄印刷巾とエンボス柄巾の関係について
も、転写シート1にテンシヨンを掛けて引き伸ばした場
合、当然絵柄印刷巾は縮むことになるので、絵柄印刷層
3の巾はエンボス柄巾より大きく設定しておく必要があ
る。絵柄印刷層3の巾はエンボス柄巾より0〜0.5%
大きく設定するのがよい。転写シート1に設ける絵柄印
刷層3の絵柄印刷ピツチ及び絵柄印刷巾は転写シート基
材の種類及び厚さ、転写・エンボス条件によりその数値
を適当に設定することが必要である。
【0015】転写シート1に設ける絵柄印刷層3の絵柄
印刷ピツチは、転写シート基材2に絵柄印刷層3を印刷
する際に、当然バラツキが出るのでそのバラツキをでき
るだけ少なくして、絵柄印刷ピツチの平均値を上記のよ
うにエンボス柄ピツチより0〜1.5%小さい範囲に入
るようにすればよい。転写シート1に絵柄印刷層3を設
ける場合に転写シート基材2の絵柄印刷層3の設けられ
ていない両側の透明部に、図6に示すように、絵柄印刷
ピツチに対応して絵柄印刷ピツチマーク11を設ける。エ
ンボスロール23にはエンボス柄のない両側平坦部に、図
6に示すようにエンボス柄ピツチマーク12を設けてお
く。絵柄印刷ピツチマーク11及びエンボス柄ピツチマー
ク12の形状は任意であるが図6のように長方形状が好ま
しい。エンボス柄ピツチマーク12は該マークがエンボス
されたときにエンボス部が微細な凹凸状に形成され不透
明になるようにするのがよい。
【0016】エンボスが絵柄印刷層3に完全に同調した
状態における、転写された絵柄印刷層3の絵柄印刷ピツ
チマーク11とエンボスされたエンボス柄ピツチマーク12
の相対的な位置関係については、両者が完全に重なった
状態、両者が隣接した状態、両者が一定距離をおいて配
置された状態のいずれでもよく任意である。ピツチマー
ク検出装置24における透過光乃至は反射光により、絵柄
印刷ピツチマーク11とエンボス柄ピツチマーク12の両者
の相対的な位置が正確に検知できる位置関係であればよ
い。図6においては、エンボスが絵柄印刷層3に完全に
同調した状態での両マークの位置が、一定間隔をおいて
配置された状態に設定されている。図6において、エン
ボスが絵柄印刷層3に同調していない状態では、絵柄印
刷ピツチマーク11とエンボス柄ピツチマーク12の両者の
相対位置にズレが生じる。その場合、ピツチマーク検出
装置24にて両マークのズレた距離を検知して、その情報
をテンシヨン制御装置25に伝える。テンシヨン制御装置
25は上記情報に基づき、転写シート1のテンシヨンを調
整して、両マークが所定位置にくるようにすることによ
り、絵柄印刷層3とエンボスを完全に同調させることが
できる。
【0017】テンシヨン調整の方法としては、図1に示
すテンシヨン制御装置25のように、駆動ロールにより転
写シート1の送り速度を調整することにより、駆動され
ているエンボスロール23との周速の差によりテンシヨン
を調整する方法、乃至は、転写シート給紙部21のブレー
キを調整することにより転写シート1のテンシヨンを制
御する方法等任意である。転写シート1のテンシヨンを
調整することにより絵柄印刷ピツチをエンボス柄ピツチ
に正確に合わせねばならないので、精度のよいテンシヨ
ン制御装置が必要である。また、本実施例では、転写シ
ートの給紙ロール21に比較的近い位置にテンシヨン制
御装置25を設置したが、この位置に限られるものではな
く、エンボスロール22により近い位置にてテンシヨン
制御を行った方が制度の高い制御を可能とするものと考
えられる。
【0018】図4 (イ)、 (ロ)には、図1に示す本発明の
製造方法により製造された、絵柄印刷層3に同調したエ
ンボスが施された後に転写シート基材2を剥離除去した
状態の層構成が示されており、(イ) は絵柄印刷層3のみ
を有する転写シート1aにて転写されたものであり、(ロ)
は絵柄印刷層3と着色樹脂層4を有する転写シート1bを
使用して転写したものである。図4 (イ)の構成の場合に
は、絵柄印刷層3面に着色プラスチツクシート6を積層
して、図5に示す絵柄印刷層3面に着色プラスチツクシ
ート6を積層した構成のエンボスと絵柄印刷層3とが同
調した化粧シートとされる。図4 (ロ)の構成であつて着
色樹脂層4が厚い場合はそのままの構成で化粧シートと
される。絵柄印刷層3の転写、該絵柄印刷層3に同調し
たエンボス、着色プラスチツクシート6の積層等が完了
した後、透明プラスチツクシート5のエンボス凹部8に
ワイピングインキ9を充填し、その表面に艶調整層7を
設けて、絵柄印刷層3に同調したエンボスが施された転
写シートが完成する。
【0019】実施例1 厚さ38ミクロンのポリエチレンテレフタレートフイル
ムにロールコート方式にて厚さ30ミクロンのポリ塩化
ビニル系樹脂から隠蔽層となる着色樹脂層を設け、該着
色樹脂層面にグラビア印刷にて木目からなる絵柄印刷層
を設けた。絵柄印刷層の絵柄印刷ピツチの平均値はエン
ボス柄ピツチより1.0%小さく、絵柄印刷巾をエンボ
ス柄巾より0.5%大きく印刷して転写シートを作製し
た。上記転写シートを使用して、0.14mm厚さの透明
ポリ塩化ビニルシートに、予熱ドラム温度170℃、テ
フロン製加圧ロール温度175℃、エンボスロール温度
65℃、ニツプ圧25kg/cm2、速度10m/min の条件
で、絵柄印刷層を転写すると同時に絵柄印刷層に同調し
た木目柄エンボスを施した。その際、エンボスロール進
入調整用ガイドロールを設置し、転写シートの進入角度
を垂直方向に対して15度とすることにより、転写シー
トの寸法をほぼ一定に保つことができ、安定して木目絵
柄印刷層に同調した木目エンボスを施こすことができ
た。また、その後、透明ポリ塩化ビニルシートに木目絵
柄印刷層を転写すると同時に絵柄印刷層に同調した木目
柄エンボスを施した後、冷却して転写シート基材を積層
したまま一旦巻き取つた。別工程にて転写シート基材を
剥離除去して、透明ポリ塩化ビニルシートのエンボス面
にワイピングを行い、艶調整層を設けて、木目絵柄印刷
層と同調した木目導管エンボスが施された天然木目に近
い意匠性の優れた化粧シートを連続で安定して製造する
ことができた。
【0020】
【発明の効果】本発明は転写シート基材にエンボスピツ
チより小さい絵柄印刷ピツチで絵柄印刷層が設けられた
転写シートと、加熱溶融された透明プラスチツクシート
とを、前記転写シートの前記絵柄印刷層の設けられてい
る面に前記透明プラスチックシートが位置する状態とし
てエンボスロールと加圧ロール間で重ね合わせると同時
に加圧することにより、連続的に前記透明プラスチツク
シートの一方の面に前記絵柄印刷層を転写すると同時に
他方の面に前記絵柄印刷層に同調したエンボスを施す化
粧シートの製造方法において、前記転写シートが前記エ
ンボスロールと前記加圧ロール間へ進入する際の進入角
度が垂直方向に対して15〜45度の範囲であるように
することにより、転写シートがエンボスロールと加圧ロ
ール間へ進入するまでの加圧ロールとの接触距離が短く
なるので、加熱溶融された透明プラスチツクシートやエ
ンボス時の発熱等により畜熱された加圧ロールによる加
熱や、被転写用透明プラスチツクシートを加熱溶融する
ための強熱ヒーターによる加熱の影響を受けることがほ
とんどなくなり、転写シートの寸法制御が容易となり、
転写された絵柄印刷層とエンボス柄が同調した、天然木
目に近い意匠性の優れた、安価な化粧シートが得られよ
うになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの製造方法で使用する装置
の1実施例の概略図
【図2】図1におけるエンボスロールおよび加圧ロール
付近を示す部分拡大断面図
【図3】本発明の化粧シートの製造方法で使用する転写
シートの積層構成を示す図
【図4】透明プラスチツクシートに絵柄印刷層が転写さ
れ同時に該絵柄印刷層に同調したエンボスが施された状
態の積層構成を示す図。
【図5】本発明の化粧シートの積層構成を示す図。
【図6】透明プラスチツクシートへの絵柄印刷層の転写
及びエンボスが完了した状態における絵柄印刷ピツチマ
ークとエンボスピツチマークを示す図。
【図7】従来の化粧シートの製造方法で使用する装置の
概略図
【図8】図7におけるエンボスロールおよび加圧ロール
付近を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
1 転写シート 2 転写シート基材 3 絵柄印刷層 4 着色樹脂層 5 透明プラスチツクシート 6 着色プラスチツクシート 7 艶調整層 8 エンボス凹部 9 ワイピングインキ 11 絵柄印刷ピツチマーク 12 エンボス柄ピツチマーク 21 転写シート給紙部 22 加圧ロール 23 エンボスロール 24 ピッチマーク検出装置 25 テンション制御装置 26 透明プラスチツクシート給紙部 27 予熱ドラム 28 予熱ヒーター 29 冷却ロール 30 加工済シート巻取部 31 着色プラスチツクシート給紙部 33 転写シート基材巻取部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写シート基材にエンボスピツチより小
    さい絵柄印刷ピツチで絵柄印刷層が設けられた転写シー
    トと、加熱溶融された透明プラスチツクシートとを、前
    記転写シートの前記絵柄印刷層の設けられている面に前
    記透明プラスチックシートが位置する状態としてエンボ
    スロールと加圧ロール間で重ね合わせると同時に加圧す
    ることにより、連続的に前記透明プラスチツクシートの
    一方の面に前記絵柄印刷層を転写すると同時に他方の面
    に前記絵柄印刷層に同調したエンボスを施す化粧シート
    の製造方法において、前記転写シートが前記エンボスロ
    ールと前記加圧ロール間へ進入する際の進入角度が垂直
    方向に対して15〜45度の範囲であることを特徴とす
    る化粧シートの製造方法。
JP33786195A 1995-11-30 1995-11-30 化粧シートの製造方法 Withdrawn JPH09155973A (ja)

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