JPH09155908A - ガス供給装置およびガス注入射出成形方法 - Google Patents

ガス供給装置およびガス注入射出成形方法

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JPH09155908A
JPH09155908A JP31535695A JP31535695A JPH09155908A JP H09155908 A JPH09155908 A JP H09155908A JP 31535695 A JP31535695 A JP 31535695A JP 31535695 A JP31535695 A JP 31535695A JP H09155908 A JPH09155908 A JP H09155908A
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pressure
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supply device
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隆義 田中
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1732Control circuits therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体が大型化・複雑化せず、遠隔操作で圧力設
定値を連続的に変えることが可能となるうえ、圧力が安
定した状態で高圧ガスの供給が可能となるガス供給装置
およびガス注入射出成形方法の提供。 【解決手段】ガス注入射出成形の際、金型の内部に高圧
ガスを供給するガス供給装置の構成部品として、ガスを
供給する供給ライン10の圧力を検出する圧力伝送器14
と、この圧力伝送器14の電気信号に基づき自動開閉弁12
を二位置制御する調節計を含む制御装置40と、ガス流量
を所定流量に調節する定流量弁13とを設ける。これによ
り、最小限の構成部品で、遠隔操作で連続的に圧力設定
が行えるようになるうえ、ガス圧の著しい変動が抑制さ
れ、ガスの安定供給が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂の成
形を行う金型の内部へガスを所定の圧力に制御しながら
供給するガス供給装置、および、金型の内部へガスを供
給しながら熱可塑性樹脂の成形を行うガス注入射出成形
方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、軽量にして高剛性で外観が良好
な成形品が得られる射出成形方法として、ガス注入射出
成形方法が知られている。このようなガス注入射出成形
方法によれば、溶融樹脂の内部にガスチャンネル等の中
空部が形成されるので、中空部内の高圧ガスが溶融樹脂
を金型の内面に密着させ、成形品の表面に「ひけ」等の
不具合の発生が防止でき、軽量でありながら充分な強度
および剛性を有するうえ、外観品質が良好な成形品が得
られる。溶融樹脂内に高圧ガスを供給するにあたり、ガ
スを所定の圧力に制御しながら供給するガス供給装置が
利用されている。このようなガス供給装置には、ガスを
所定の圧力に制御する制御装置が設けられている。ここ
で、制御装置の圧力制御方式としては、高圧ガスを発生
する圧縮機のピストンの移動速度やストロークを調節す
ることにより、所定のガス圧力を得るようにした容量制
御方式や、高圧容器の内部に溜められた高圧ガスを減圧
弁で減圧することにより、所定圧のガス圧力を得るよう
にした減圧制御方式等が知られている。
【0003】特開平1-157823号公報および特開平2-1412
16号公報には、容量制御方式のガス供給装置の例が示さ
れている。特開平1-157823号公報に示されるガス供給装
置では、コンプレッサのピストンが油圧駆動されるもの
となっており、ピストンに加える油圧を増加すれば、よ
り高圧のガスが得られることから、所望のガス圧力が得
られるように、ピストンに加える油圧を適宜調節してい
る。特開平2-141216号公報に示されるガス供給装置で
は、コンプレッサのピストンのストロークが可変となっ
ており、ピストンのストロークを増加すれば、より高圧
のガスが得られることから、所望のガス圧力が得られる
ように、ピストンのストロークを適宜調節している。
【0004】図3には、減圧制御方式のガス供給装置の
一例が示されている。図3のガス供給装置50は、高圧容
器等に蓄積された高圧ガスを減圧する減圧弁51が組み込
まれたバルブユニット52を備えたものである。減圧弁51
は、機械式のサーボ機構を有するものである。バルブユ
ニット52は、高圧容器等からの高圧ガスを図示しない金
型に導く供給ライン53の途中に前述の減圧弁51を設けた
ものである。バルブユニット52には、供給ライン53から
分岐する排出ライン54が設けられ、供給ライン53および
排出ライン54に設けた切り換え弁55〜57の駆動により、
金型内の脱圧および排気が可能となっている。なお、切
り換え弁55〜57の各々は、低圧管58に接続された三方電
磁弁59〜61の駆動により、開閉するものである。このよ
うなガス供給装置50では、減圧弁51に設けられた図示し
ないダイアル等で所望の設定値に設定する操作を行うこ
とにより、減圧弁51の下流側の圧力が機械的に自動調節
され、所望の圧力に調節された高圧ガスが金型に供給さ
れるようになる。
【0005】また、特公平6-006308号公報にも、減圧制
御方式のガス供給装置の例が示されている。特公平6-00
6308号公報に示されるガス供給装置は、複数のガス供給
ラインを有するとともに、各ガス供給ラインに減圧弁が
設けられたものである。各ガス供給ラインに設けられた
減圧弁は、機械式サーボ機構を備えたものであり、出口
側のガス圧力を設定された圧力値に調節するようになて
いる。このようなガス供給装置によれば、各減圧弁の設
定値を互いに異なる値に設定すれば、ガス供給ラインを
切り換えることにより、金型に供給される高圧ガスの圧
力を多段階に切り換えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような容量制御
方式のガス供給装置では、ピストンに加える油圧や、ピ
ストンのストロークを遠隔操作で変えることができるう
え、金型へ供給する高圧ガスの圧力を遠隔操作で連続可
変することができる。しかし、ピストンの移動によりガ
スを圧縮するので、ガスが金型内に進展するにしたが
い、圧縮したガスの容積が変動(増大)し、ガスの圧力
を所定の許容範囲内に保持することが難しいという問題
がある。一方、減圧制御方式のガス供給装置では、減圧
弁で高圧ガスの圧力を調節するので、ガスの圧力を所定
の許容範囲内に保持することができる。しかし、減圧弁
の圧力設定は、手動操作で行わなければならないので、
遠隔操作で圧力設定値を変えることが難しいという問題
がある。また、複数のガス供給ラインの各々に減圧弁を
設け、これらのガス供給ラインを切り換えることで、遠
隔操作で圧力設定値を段階的に変えることが可能となる
が、高圧ガスの圧力を細かく変更しようとすると、必要
となるガス供給ラインの数が増大し、装置全体が大型化
・複雑化し、装置に係るコストや保守の手間が著しく増
大するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、全体が大型化・複雑化せ
ず、遠隔操作で圧力設定値を連続的に変えることが可能
となるうえ、圧力が安定した状態で高圧ガスの供給が可
能となるガス供給装置およびガス注入射出成形方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、熱
可塑性樹脂の成形を行う金型の内部へガスを所定の圧力
に制御しながら供給するガス供給装置であって、前記金
型へガスを供給する供給ラインと、この供給ラインの下
流側の端部近傍に設けられるとともに前記ガスの圧力を
検出する圧力伝送器と、この圧力伝送器の信号に基づき
前記ガスの圧力を制御する制御手段とを備えていること
を特徴とする。以上において、前記圧力伝送器の上流側
には、前記供給ラインに流れる高圧ガスの流量が所定流
量となるように調節する定流量弁が設けられていること
が望ましい。また、前記定流量弁は、その流量係数が
0.001〜0.02の範囲にされていることが好まし
い。さらに、前記制御手段は、前記供給ラインに設けた
自動開閉弁を二位置制御するものであることが望まし
い。なお、圧力伝送器が伝送する圧力信号の形態として
は、電気信号および空気圧信号のいずれでもよいが、伝
送速度や精度の点で優れた電気信号を採用するのが好ま
しい。また、前記ガスの圧力制御は、通常、圧力伝送器
が伝送する圧力信号に基づきシーケンサで演算しながら
行われる。本発明の第2発明は、金型の内部へガスを供
給しながら熱可塑性樹脂の成形を行うガス注入射出成形
方法であって、予め前記金型へガスを供給する供給ライ
ンの下流側の端部近傍に前記ガスの圧力を検出する圧力
伝送器と、この圧力伝送器の信号に基づき前記ガスの圧
力を調節する制御手段とを設けておき、前記ガスの供給
と同時に、前記圧力伝送器および前記制御手段で前記ガ
スの圧力を所定値に制御することを特徴とする。
【0009】このような本発明では、圧力伝送器を設け
たことにより、制御手段として、遠隔設定が可能かつ連
続的に設定値を変えることができる圧力調節計等を採用
することが可能となるので、遠隔操作で圧力設定値を連
続的に変えることができるようになる。また、圧力伝送
器の信号に基づいて制御手段が供給ラインに設けた自動
開閉弁を二位置制御すれば、高圧ガスの供給圧力が所定
の圧力値に調節されるようになる。そのうえ、圧力伝送
器の上流側に定流量弁を設ければ、自動開閉弁の開閉動
作に伴う供給圧のオーバーシュートおよびアンダーシュ
ートが防止され、圧力伝送器の圧力検出位置における著
しい圧力変動が抑制され、圧力制御が安定した状態で高
圧ガスの供給が可能となる。さらに、一系統の供給ライ
ンであっても、状況に応じた複数種類の圧力設定値で圧
力制御を行いながら、多種多様な成形方法においてガス
を金型に供給することが可能となるので、装置全体が大
型化・複雑化せず、これにより前記目的が達成される。
そして、このようなガス供給装置で金型内へ高圧ガスを
供給することにより、ガス注入射出成形におけるガス注
入が安定して行え、成形品の歩留りが改善されるうえ、
ガス注入射出成形を行う設備全体の大型化が防げる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るガ
ス供給装置1が示されている。ガス供給装置1は、図示
しない高圧容器から金型へ高圧ガスを供給する供給ライ
ン10と、金型の内部に注入した高圧ガスを外部に排気す
るための排出ライン20と、これらの供給ライン10および
排出ライン20に設けられた弁等を操作する操作用の低圧
ガスを供給する低圧ライン30とを含んで構成されてい
る。
【0011】供給ライン10は、高圧ガスを所定圧力に調
節しながら金型に供給するものである。供給ライン10に
は、手動仕切り弁11、自動開閉弁12、定流量弁13、およ
び、圧力伝送器14が上流側から順に設けられている。手
動仕切り弁11は、手動操作により開閉されるものであ
り、ガス供給装置1を使用するときに開けられ、使用し
ないときは閉じられる。自動開閉弁12は、ガス圧で駆動
する操作器を備えたもので、操作器に低圧ガスが供給さ
れると開き、操作器から低圧ガスが排出されると閉じる
ようになっている。定流量弁13は、機械式サーボ機構に
より内部を流れる高圧ガスの流量が所定の流量となるよ
うに調節するものである。定流量弁13の流量係数(CV
値)は、0.001〜0.02の範囲内にされ、これに
より、自動開閉弁12が開閉動作に伴う、流量の著しい変
動が抑制され、圧力伝送器14の圧力検出位置に過度の高
圧ガスが流れず、著しい圧力変動が抑制されるようにな
っている。圧力伝送器14は、供給ライン10中の高圧ガス
の圧力を検出する圧力センサであり、検出した圧力に応
じた電気信号を送出するようになっている。
【0012】排出ライン20は、供給ライン10の中間部
分、具体的には、定流量弁13および圧力伝送器14の間に
接続されるとともに、その中間部分が減圧ライン21と排
気ライン22とに分岐されたものである。金型に注入され
た高圧ガスは、供給ライン10の下流側の一部分および排
出ライン20を通って大気に開放可能となっている。排出
ライン20の減圧ライン21には、供給ライン10の自動開閉
弁12および定流量弁13と同様の自動開閉弁23および定流
量弁24が設けられている。定流量弁24の流量係数は、通
常0.005〜0.1の範囲内にされている。一方、排
気ライン22には、減圧ライン21の自動開閉弁23と同様の
自動開閉弁25が設けられている。
【0013】低圧ライン30は、三方電磁弁31〜33を介し
て自動開閉弁12、自動開閉弁23、および、自動開閉弁25
に低圧ガスを供給するものである。三方電磁弁31は、供
給ライン10の自動開閉弁12に接続され、三方電磁弁32
は、自動開閉弁23に接続され、三方電磁弁33は、自動開
閉弁25に接続されている。三方電磁弁31〜33の操作器で
あるソレノイドは、制御装置40の電気信号により駆動す
るようになっている。そして、三方電磁弁31〜33は、そ
のソレノイドが通電されると、低圧ライン30から自動開
閉弁12, 23, 25へ低圧ガスをそれぞれ供給させる一方、
ソレノイドが非通電状態となると、自動開閉弁12, 23,
25の各々に供給された低圧ガスを排気させるようになっ
ている。なお、各ライン10,20,30の弁11〜13, 23〜25,
31〜33は、バルブユニット15にまとめて設置されてい
る。
【0014】制御装置40は、遠隔設定可能かつ設定値が
連続的に可変となった圧力調節計と、タイマー等からな
る時限回路とを含んで構成された制御手段である。制御
装置40の圧力調節計は、任意のシーケンス制御が可能と
なったデジタル式のシーケンサであって、圧力伝送器14
が検出した圧力値に基づいてデジタル演算を行い供給ラ
イン10に設けた自動開閉弁12を二位置制御するものであ
る。すなわち、制御装置40の圧力調節計は、圧力伝送器
14が検出した圧力値が所定の下限値まで降下すると、三
方電磁弁31に電気信号を送り、自動開閉弁12を開ける一
方、圧力伝送器14が検出した圧力値が所定の上限値まで
上昇すると、三方電磁弁31に送っている電気信号を絶
ち、自動開閉弁12を閉じるように設定されたものであ
る。このような動作は、予め設定された時間内に何度も
繰り返されるようになっている。なお、圧力伝送器14が
送出する電気信号は、図示しない集中監視装置にも伝送
される一方、この集中監視装置からは、制御装置40に対
して圧力の設定値を示す電気信号が送出されるようにな
っている。制御装置40のタイマー回路は、ガス注入射出
成形のタイムスケジュールに応じて金型に対する高圧ガ
スの供給および排出を制御するものである。具体的に
は、金型に高圧ガスを注入する段階、保圧する段階、高
圧ガスを排出する段階等の各段階に応じて自動開閉弁1
2, 23, 25の開閉状態を決定するものとなっている。
【0015】次に、本実施形態のガス供給装置1の動作
について説明する。すなわち、予めガス注入射出成形装
置にセットしておいた金型の内部へ溶融樹脂の充填を開
始し、この後、溶融樹脂が充填される途中、あるいは、
充填が完了した金型に高圧ガスを注入する。この段階に
おいては、自動開閉弁23, 25が強制的に閉鎖され、制御
装置40の圧力調節計が自動開閉弁12を二位置制御する。
この際、自動開閉弁12が圧力制御のために開閉しても、
定流量弁13の作用により、ガス流量の著しい変動がな
く、圧力伝送器14の圧力検出位置に過度の高圧ガスが流
れず、著しい圧力変動が抑制される。このため、圧力伝
送器14が検出する圧力値がオーバーシュートおよびアン
ダーシュートせず、制御装置40の制御動作がハンチング
することがない。金型に充填された溶融樹脂の内部に所
望の中空部が形成されたら、高圧ガスの注入を完了し、
次の金型内の圧力を保圧する段階となる。この段階にお
いては、自動開閉弁12, 23, 25を強制的に閉鎖し、金型
内部の高圧ガスが外部に洩れないようにする。金型内の
溶融樹脂が充分冷えたら、保圧を完了し、この後、金型
内の高圧ガスを排出する段階となる。この段階において
は、まず、自動開閉弁12, 25を閉鎖したまま、自動開閉
弁23を開け、定流量弁24で所定の流量となるように調節
しながら、所定の減圧速度で所定の圧力まで減圧する。
所定の圧力までの減圧が完了したら、自動開閉弁23を閉
じ、自動開閉弁25を開け、金型内の高圧ガスを完全に脱
圧し、金型内から成形品を取り出して、成形を完了す
る。ここで、金型内の高圧ガスを排出する排出段階の初
期においては、排出されるガスの流量を定流量弁24で所
定の流量となるように調節し、金型に充填した溶融樹脂
内に形成した中空部の内部圧力を緩やかに減少させるの
で、当該金型が成形する成形品に悪影響を与えない。し
かも、所定の圧力までの減圧が完了したら、自動開閉弁
23を閉じ、自動開閉弁25を開け、定流量弁が設けられて
いない排気ライン22で迅速に脱圧を行うようにしたの
で、完全脱圧に無駄な時間を要しない。
【0016】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、圧力伝送器14を設けたこと
により、制御装置40として、設定値の遠隔設定が可能か
つ連続的に設定値を変えることができる圧力調節計が採
用できるので、集中監視装置において遠隔操作により圧
力設定値を連続的に変えることができる。しかも、圧力
伝送器14から送出される電気信号は、集中監視装置にも
伝送可能となるので、集中監視装置でガス供給装置1が
供給する高圧ガスの圧力を監視できる。このため、集中
監視が容易に実現でき、集中監視により、ガス供給装置
1の監視作業の負荷を軽減できる。
【0017】また、圧力伝送器14の信号に基づいて供給
ライン10の自動開閉弁12を二位置制御するとともに、圧
力伝送器14の上流側に定流量弁13を設け、自動開閉弁12
の開閉動作に伴う供給圧のオーバーシュートおよびアン
ダーシュートを防止したので、高圧ガスが所望の圧力に
調節されるとともに、圧力制御が安定するようになり、
所望の圧力の高圧ガスを安定供給できる。この高圧ガス
の安定供給により、ガス注入射出成形方法で成形品を製
造するにあたり、金型に高圧ガスを注入する際に、圧力
不足や圧力過剰等の不具合が解消され、不良品の発生が
抑止され、成形品の歩留りを改善することができる。
【0018】さらに、金型内の高圧ガスを排気する排気
段階の初期においては、排気されるガスの流量を定流量
弁24で所定の流量となるように調節し、金型に充填した
溶融樹脂内に形成した中空部の内部圧力を緩やかに減少
させるので、排気段階においても成形品に悪影響を与え
ず、この点からも不良品の発生が抑止され、成形品の歩
留りを改善することができる。また、所定の圧力までの
減圧が完了したら、自動開閉弁23を閉じ、自動開閉弁25
を開け、定流量弁が設けられていない排気ライン22で迅
速に脱圧を行うようにしたので、完全脱圧に無駄な時間
がかからない。
【0019】さらに、一系統の供給ライン10で金型へガ
スを供給することが可能となるので、ガス供給装置1全
体が大型化・複雑化せず、ガス供給装置1をコンパクト
に納めることができ、ひいては、ガス注入射出成形で成
形品を製造する製造設備全体の大型化を防止できる。
【0020】また、定流量弁13の流量係数を0.001
〜0.02の範囲内に設定したので、一般的なガス注入
射出成形においては、定流量弁13が自動開閉弁12の開閉
動作に伴う流量変動を確実に抑制するのに適したサイズ
となり、圧力伝送器14の圧力検出位置の圧力の過度の変
動を確実に防止できる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の効果を具体的な実施例に基づ
いて説明する。本実施例は、図2に示されるように、本
体2の長手方向に延びる突起3が設けられた平板状の成
形品を成形する実験である。この成形品を成形するにあ
たり、溶融樹脂は、図中左方の端面に臨むゲート4から
充填され、ガスは、突起3の図中下方の面に臨むととも
に、ゲート4の近傍に配置されたガスノズル5から注入
される。本実施例では、定流量弁を設けて行う実験であ
る実施例1,2、および、定流量弁を設けないで行う実
験である実施例3を行う。ここで、実施例1〜3におけ
る圧力制御の圧力設定値は、表1にも示されるように、
10MPa に設定される。また、実施例1の定流量弁の設
定開度は、10%に設定され、実施例2の定流量弁の設
定開度は、100%に設定されている。
【0022】
【表1】
【0023】〔共通射出条件〕本実施例1〜3では、成
形材料としてポリプロピレン(MI=30g/10分;230
℃,2.16kgf)を採用し、以下のような共通射出条件で成
形を行う。 共通射出条件 溶融樹脂温度 ; 200℃ 金型温度 ; 30℃ 射出時間 ; 3秒 ガス注入時間 ; 2秒 注入停止後のガス圧保持時間 ; 10秒 ガス供給装置に供給される 一次側ガス圧力 ; 30MPa なお、本実施例1〜3で成形される成形品の各寸法は、
本体2の長さ寸法Lおよび厚さ寸法tがそれぞれ 400m
m、3mmとされ、突起3の高さ寸法hおよび幅寸法wが
それぞれ4mm、7mmとされている。また、ガス供給装置
のガス流出出口と金型のガスノズルとは、内径φ3mm×
5m(内容量35cc)のパイプで接続されている。
【0024】〔実験結果〕実施例1では、表1に示され
るように、注入時圧力のピーク値が10.5MPa と極めて小
さく、制御圧力の変動が確実に抑制され、非常に安定し
た圧力制御が行われたことがわかる。また、得られた成
形品は、内部に良好な中空部が形成され、外観品質も著
しく良好なものとなった。実施例2では、注入時圧力の
ピーク値が13.0MPa と小さく、制御圧力の変動が適度に
抑制され、安定した圧力制御が行われたことがわかる。
また、ガスノズルの出口から一般面へガスリークが若干
発生したが、得られた成形品は、外観品質が良好なもの
となった。このことから、定流量弁の設定開度を厳密に
設定しなくとも、定流量弁を設けることだけでも良い効
果が得られることが判る。実施例3では、制御装置の制
御演算速度を実施例2,3と同じ速度とした状態で制御
を行ったところ、注入時圧力のピーク値が25.0MPa と大
きくなり、制御圧力の変動を抑制することはできなかっ
た。また、ガスノズルの出口から一般面へガスリークが
かなり発生した。しかしながら、制御圧力の変動は、制
御装置の制御演算速度を充分高速にする等により抑制で
きる。また、圧力変動は、結果的に成形品の成形に影響
を与えない許容範囲内にあり、得られた成形品の外観品
質は、実施例1,2と比較すると劣るものの、製品検査
で合格となる程度に良いものとなった。このことから、
本発明によれば、圧力が変動しても影響が少ない一般の
成形においては、定流量弁を設けなくとも、外観が充分
良好な成形品が得られることが判る。
【0025】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、前記実
施形態では、供給ラインの圧力検出位置の圧力変動を抑
制する緩衝手段として定流量弁を採用したが、緩衝手段
としては、手動式の絞り弁、オリフィス、および、小型
のクッションタンク等でもよい。しかし、前記実施形態
のように定流量弁を採用すれば、所望のガス流量を確保
できるので、ガス注入を迅速に行うことができるうえ、
大きさが嵩まないので、小型化に貢献できるという効果
が得られる。
【0026】また、圧力伝送器が伝送する圧力信号の形
態としては、電気信号に限らず、空気圧信号でもよい
が、電気信号を採用すれば、伝送速度や制御精度を向上
できるという効果がある。
【0027】さらに、自動開閉弁としては、圧縮流体の
圧力で駆動する操作器を備えたものに限らず、モータや
ソレノイド等の電気式操作器を備えたものでもよい。ま
た、制御手段としては、別個の圧力調節計と時限回路と
を組み込んだものに限らず、デジタルシーケンサに時限
制御機能を取り込んで、圧力調節計と時限回路とを一体
化した制御装置でもよい。
【0028】
【発明の効果】前述のように本発明の第1発明によれ
ば、全体を大型化・複雑化させずに、遠隔操作で圧力設
定値を連続的に変えることができるうえ、圧力が安定し
た状態で高圧ガスの供給を行うことができる。また、本
発明の第2発明によれば、ガス注入射出成形におけるガ
ス注入が安定して行え、成形品の歩留りを改善すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例で成形される成形品を示す斜
視図である。
【図3】従来例を示す図1と同様の図である。
【符号の説明】
1 ガス供給装置 10 供給ライン 12 自動開閉弁 13 定流量弁 14 圧力伝送器 40 制御手段としての制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂の成形を行う金型の内部へガ
    スを所定の圧力に制御しながら供給するガス供給装置で
    あって、 前記金型へガスを供給する供給ラインと、この供給ライ
    ンの下流側の端部近傍に設けられるとともに前記ガスの
    圧力を検出する圧力伝送器と、この圧力伝送器の信号に
    基づき前記ガスの圧力を制御する制御手段とを備えてい
    ることを特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のガス供給装置において、
    前記圧力伝送器の上流側には、前記供給ラインに流れる
    高圧ガスの流量が所定流量となるように調節する定流量
    弁が設けられていることを特徴とするガス供給装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のガス供給装置において、
    前記定流量弁は、その流量係数が0.001〜0.02
    の範囲にされていることを特徴とするガス供給装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載のガス供給
    装置において、前記制御手段は、前記供給ラインに設け
    た自動開閉弁を二位置制御するものであることを特徴と
    するガス供給装置。
  5. 【請求項5】金型の内部へガスを供給しながら熱可塑性
    樹脂の成形を行うガス注入射出成形方法であって、 予め前記金型へガスを供給する供給ラインの下流側の端
    部近傍に前記ガスの圧力を検出する圧力伝送器と、この
    圧力伝送器の信号に基づき前記ガスの圧力を調節する制
    御手段とを設けておき、前記ガスの供給と同時に、前記
    圧力伝送器および前記制御手段で前記ガスの圧力を所定
    値に制御することを特徴とするガス注入射出成形方法。
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