JPH09155196A - 排ガス浄化触媒及びその製造方法 - Google Patents
排ガス浄化触媒及びその製造方法Info
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- JPH09155196A JPH09155196A JP7324667A JP32466795A JPH09155196A JP H09155196 A JPH09155196 A JP H09155196A JP 7324667 A JP7324667 A JP 7324667A JP 32466795 A JP32466795 A JP 32466795A JP H09155196 A JPH09155196 A JP H09155196A
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- B01D53/92—Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
- B01D53/94—Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases by catalytic processes
- B01D53/9445—Simultaneously removing carbon monoxide, hydrocarbons or nitrogen oxides making use of three-way catalysts [TWC] or four-way-catalysts [FWC]
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- B01J27/14—Phosphorus; Compounds thereof
- B01J27/16—Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
(57)【要約】
【課題】 実用条件下で、高活性と高耐久性を有する排
ガス浄化触媒の提供。 【解決手段】 IIa族元素、III a族元素、III b族元
素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種類と
リンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性金属
を担持した排ガス浄化触媒。
ガス浄化触媒の提供。 【解決手段】 IIa族元素、III a族元素、III b族元
素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種類と
リンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性金属
を担持した排ガス浄化触媒。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐熱性、低温に
おける性能に優れ、窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素
の浄化能力に優れた排ガス浄化触媒に関するものであ
る。
おける性能に優れ、窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素
の浄化能力に優れた排ガス浄化触媒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の排ガス上記触媒は、γ・アルミナ
担体に、活性金属を担持したものが一般的である。
担体に、活性金属を担持したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来から用い
られているγ・アルミナ担体は、高温にさらされること
により、また水蒸気の存在により、シンタリングを引き
起こし、表面積が減少し、活性が低下してしまう問題が
ある。さらに、γ・アルミナ担体は、排気ガス中に含ま
れる硫黄、燐等の毒を受け、細孔が閉塞するなどして、
表面積が減少し、活性が低下してしまう問題がある。
られているγ・アルミナ担体は、高温にさらされること
により、また水蒸気の存在により、シンタリングを引き
起こし、表面積が減少し、活性が低下してしまう問題が
ある。さらに、γ・アルミナ担体は、排気ガス中に含ま
れる硫黄、燐等の毒を受け、細孔が閉塞するなどして、
表面積が減少し、活性が低下してしまう問題がある。
【0004】一方、従来より合成されるγ・アルミナ担
体に、活性金属を担持した触媒では、300℃以下の低
温では著しく活性が低下してしまうので、浄化すべき排
気ガスが十分に暖まった条件でしか触媒が作動しない問
題がある。
体に、活性金属を担持した触媒では、300℃以下の低
温では著しく活性が低下してしまうので、浄化すべき排
気ガスが十分に暖まった条件でしか触媒が作動しない問
題がある。
【0005】この発明は、このような従来の問題点を解
決するためになされたもので、耐熱性、耐被毒性に優れ
たリン酸系複合酸化物を担体とすることにより、実用条
件下で高い活性と、高い耐久性を併せ持った排ガス浄化
触媒を提供することを目的とする。
決するためになされたもので、耐熱性、耐被毒性に優れ
たリン酸系複合酸化物を担体とすることにより、実用条
件下で高い活性と、高い耐久性を併せ持った排ガス浄化
触媒を提供することを目的とする。
【0006】さらに、この発明は、活性金属をホウ素で
修飾して活性金属を高分散させると同時に、炭化水素な
どによる自己被毒を緩和することにより、低温活性を著
しく向上させた触媒を提供することを目的とする。
修飾して活性金属を高分散させると同時に、炭化水素な
どによる自己被毒を緩和することにより、低温活性を著
しく向上させた触媒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する排ガ
ス浄化触媒は、次の(1)及び(2)に記載のものであ
る。
ス浄化触媒は、次の(1)及び(2)に記載のものであ
る。
【0008】(1)IIa族元素、III a族元素、III b
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持した排ガス浄化触媒。
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持した排ガス浄化触媒。
【0009】(2)ホウ素が共存していることを特徴と
する請求項1記載の排ガス浄化触媒。また、この発明が
提供する排ガス浄化触媒の製造方法は、次の(1)及び
(2)に記載のものである。
する請求項1記載の排ガス浄化触媒。また、この発明が
提供する排ガス浄化触媒の製造方法は、次の(1)及び
(2)に記載のものである。
【0010】(1)IIa族元素、III a族元素、III b
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持する際に、活性金属を担持する担体が、IIa
族元素、III a族元素、III b族元素、遷移元素、希土
類元素のうち少なくとも1種類の塩と、リン酸を含む混
合溶液から共沈法により調製されることを特徴とする排
ガス浄化触媒の製造方法。
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持する際に、活性金属を担持する担体が、IIa
族元素、III a族元素、III b族元素、遷移元素、希土
類元素のうち少なくとも1種類の塩と、リン酸を含む混
合溶液から共沈法により調製されることを特徴とする排
ガス浄化触媒の製造方法。
【0011】(2)IIa族元素、III a族元素、III b
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持する際に、同担体を活性金属の前駆体を含む
溶液であって、ホウ酸を添加したものに浸漬することを
特徴とする排ガス浄化触媒の製造方法。
族元素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種
類とリンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性
金属を担持する際に、同担体を活性金属の前駆体を含む
溶液であって、ホウ酸を添加したものに浸漬することを
特徴とする排ガス浄化触媒の製造方法。
【0012】
【作用】この発明に係る排ガス浄化触媒は、活性金属
を、耐熱性、耐被毒性に優れたリン酸塩担体上に分散・
担持するので、従来にはなかった高い活性と高い耐久性
をもった触媒となる。
を、耐熱性、耐被毒性に優れたリン酸塩担体上に分散・
担持するので、従来にはなかった高い活性と高い耐久性
をもった触媒となる。
【0013】さらに、ホウ素により活性金属を修飾した
場合には、活性金属の担体表面での高分散を著しく促進
することが可能となり、通常では得られない高い触媒活
性が得られる。
場合には、活性金属の担体表面での高分散を著しく促進
することが可能となり、通常では得られない高い触媒活
性が得られる。
【0014】そして、ホウ素添加の効果により、低温領
域における強い炭化水素等の吸着を抑制し、これらの分
子による他の分子の吸着阻害を軽減することができるの
で、低温域におけるNO、炭化水素、COの除去活性を
飛躍的に増大させることができる。
域における強い炭化水素等の吸着を抑制し、これらの分
子による他の分子の吸着阻害を軽減することができるの
で、低温域におけるNO、炭化水素、COの除去活性を
飛躍的に増大させることができる。
【0015】これらのことにより、この発明の触媒は従
来の触媒より低温で作動させることが可能になり、その
ような低い温度では活性金属の凝集による触媒性能の低
下が起こりにくいため、より長時間、触媒活性を維持す
ることが可能となる。
来の触媒より低温で作動させることが可能になり、その
ような低い温度では活性金属の凝集による触媒性能の低
下が起こりにくいため、より長時間、触媒活性を維持す
ることが可能となる。
【0016】
〔I〕実施の形態1〜11は、リン酸塩系複合酸化物を
担体とし、その表面に白金を担持した排ガス浄化触媒、
すなわち、リン酸系複合酸化物担持白金触媒とその製造
方法に関するものである。
担体とし、その表面に白金を担持した排ガス浄化触媒、
すなわち、リン酸系複合酸化物担持白金触媒とその製造
方法に関するものである。
【0017】(1)リン酸系複合酸化物担持白金触媒と
その製造方法。
その製造方法。
【0018】(実施の形態1)アルミニウムとリンの原
子数比が1:1となるように硝酸アルミニウムとリン酸
を混合した水溶液を作成し、この水溶液を攪拌しながら
アンモニア水を0.4ml/minの速度で滴下した。
アンモニア水の滴下は水溶液のpHを測定しながら行
い、pHが7.0となったところで滴下を停止した。こ
のとき生成したアルミニウムとリンの共沈物を含む水溶
液を室温で17時間放置し、その後、吸引ろ過すること
により、ゲル状の共沈物質を得た。
子数比が1:1となるように硝酸アルミニウムとリン酸
を混合した水溶液を作成し、この水溶液を攪拌しながら
アンモニア水を0.4ml/minの速度で滴下した。
アンモニア水の滴下は水溶液のpHを測定しながら行
い、pHが7.0となったところで滴下を停止した。こ
のとき生成したアルミニウムとリンの共沈物を含む水溶
液を室温で17時間放置し、その後、吸引ろ過すること
により、ゲル状の共沈物質を得た。
【0019】このゲル状の共沈物質を400mlの純水
で洗浄した後、110℃で40時間乾燥し、乳鉢で粉砕
することにより微粉末を得た。この粉末を400℃で3
時間焼成することより求めるアルミニウム−リン複合酸
化物担体を合成した。
で洗浄した後、110℃で40時間乾燥し、乳鉢で粉砕
することにより微粉末を得た。この粉末を400℃で3
時間焼成することより求めるアルミニウム−リン複合酸
化物担体を合成した。
【0020】この担体を、担体に対して白金の量が2重
量%となるように濃度を調整したテトラアンミン白金硝
酸塩水溶液に浸した後、蒸発乾固して得た粉末を600
℃で5時間焼成してアルミニウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
量%となるように濃度を調整したテトラアンミン白金硝
酸塩水溶液に浸した後、蒸発乾固して得た粉末を600
℃で5時間焼成してアルミニウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
【0021】(実施の形態2)実施の形態1における硝
酸アルミニウムをホウ酸に置き換え、他はまったく同様
の方法でホウ素−リン複合酸化物担持白金触媒を合成し
た。
酸アルミニウムをホウ酸に置き換え、他はまったく同様
の方法でホウ素−リン複合酸化物担持白金触媒を合成し
た。
【0022】(実施の形態3)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸ガリウムに置き換え、他はまった
く同様の方法でガリウム−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
酸アルミニウムを硝酸ガリウムに置き換え、他はまった
く同様の方法でガリウム−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
【0023】(実施の形態4)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸ランタンに置き換え、他はまった
く同様の方法でランタン−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
酸アルミニウムを硝酸ランタンに置き換え、他はまった
く同様の方法でランタン−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
【0024】(実施の形態5)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸セリウムに置き換え、他はまった
く同様の方法でセリウム−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
酸アルミニウムを硝酸セリウムに置き換え、他はまった
く同様の方法でセリウム−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
【0025】(実施の形態6)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸イットリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でイットリウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
酸アルミニウムを硝酸イットリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でイットリウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
【0026】(実施の形態7)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸マグネシウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でマグネシウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
酸アルミニウムを硝酸マグネシウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でマグネシウム−リン複合酸化物担持
白金触媒を合成した。
【0027】(実施の形態8)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸カルシウムに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でカルシウム−リン複合酸化物担持白金
触媒を合成した。
酸アルミニウムを硝酸カルシウムに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でカルシウム−リン複合酸化物担持白金
触媒を合成した。
【0028】(実施の形態9)実施の形態1における硝
酸アルミニウムを硝酸マンガンに置き換え、他はまった
く同様の方法でマンガン−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
酸アルミニウムを硝酸マンガンに置き換え、他はまった
く同様の方法でマンガン−リン複合酸化物担持白金触媒
を合成した。
【0029】(実施の形態10)実施の形態1における
硝酸アルミニウムを硝酸コバルトに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でコバルト−リン複合酸化物担持白金触
媒を合成した。
硝酸アルミニウムを硝酸コバルトに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でコバルト−リン複合酸化物担持白金触
媒を合成した。
【0030】(実施の形態11)実施の形態1における
硝酸アルミニウムを硝酸ニッケルに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でニッケル−リン複合酸化物担持白金触
媒を合成した。
硝酸アルミニウムを硝酸ニッケルに置き換え、他はまっ
たく同様の方法でニッケル−リン複合酸化物担持白金触
媒を合成した。
【0031】(比較例1)従来の手法によりγ・アルミ
ナに活性金属を保持するγ・アルミナ担持白金触媒を比
較例として以下の方法で合成した。すなわち、γ・アル
ミナを、担体に対して白金の量が2重量%となるように
濃度を調整したテトラアンミン白金硝酸塩水溶液に浸し
た後、蒸発乾固して得た粉末を600℃で5時間焼成し
てγ・アルミナ担持白金触媒を合成した。
ナに活性金属を保持するγ・アルミナ担持白金触媒を比
較例として以下の方法で合成した。すなわち、γ・アル
ミナを、担体に対して白金の量が2重量%となるように
濃度を調整したテトラアンミン白金硝酸塩水溶液に浸し
た後、蒸発乾固して得た粉末を600℃で5時間焼成し
てγ・アルミナ担持白金触媒を合成した。
【0032】(2)リン酸系複合酸化物担持白金触媒の
性能試験と性能評価 以上の合成されたリン酸系複合酸化物担持白金触媒(以
下、触媒という。)の性能試験は既存の測定装置である
常圧固定床流通式反応装置で行った。
性能試験と性能評価 以上の合成されたリン酸系複合酸化物担持白金触媒(以
下、触媒という。)の性能試験は既存の測定装置である
常圧固定床流通式反応装置で行った。
【0033】反応ガスとしては、NO:1000pp
m、C3 H6 :1000ppm、CO:1200pp
m、H2 :400ppm、O2 :6%、CO2 :10
%、H2 O:10%の組成を持つN2 希釈のガスを用
い、これを2.5l/minの流速で0.4gの触媒に
供給した。このときの空間速度は200,000〜40
0,000h-1である。上記反応ガスの流通下、873
Kにおいて触媒の熱処理を行った後、648K以下の反
応温度で性能評価を行ったところ、いずれの触媒におい
てもC3 H6 およびCOの最大浄化活性は99%以上と
なった。表1には、測定結果のうちNOの最大浄化活性
と、最大浄化活性を与える反応温度を示した。
m、C3 H6 :1000ppm、CO:1200pp
m、H2 :400ppm、O2 :6%、CO2 :10
%、H2 O:10%の組成を持つN2 希釈のガスを用
い、これを2.5l/minの流速で0.4gの触媒に
供給した。このときの空間速度は200,000〜40
0,000h-1である。上記反応ガスの流通下、873
Kにおいて触媒の熱処理を行った後、648K以下の反
応温度で性能評価を行ったところ、いずれの触媒におい
てもC3 H6 およびCOの最大浄化活性は99%以上と
なった。表1には、測定結果のうちNOの最大浄化活性
と、最大浄化活性を与える反応温度を示した。
【0034】
【表1】
【0035】実施の形態1〜11の触媒は、いずれの触
媒も比較例1として挙げたPt/γ・アルミナに比較し
てNO浄化活性は同等かそれ以上、そのときの反応温度
は同等かそれ以下であり、各実施の形態に係る触媒がよ
り低温で、より高い活性でNOを浄化できることがわか
る。
媒も比較例1として挙げたPt/γ・アルミナに比較し
てNO浄化活性は同等かそれ以上、そのときの反応温度
は同等かそれ以下であり、各実施の形態に係る触媒がよ
り低温で、より高い活性でNOを浄化できることがわか
る。
【0036】図1に実施の形態1と4および比較例1の
触媒のXRD測定の結果を示す。いずれの触媒において
も担体の結晶構造を表わす回折パターンに加えて、担体
表面に分散するPt結晶の回折パターンが確認できる。
しかし、γ・アルミナに担持されたPtに比較して、リ
ン酸塩系複合酸化物担体に担持されたPtはX線回折ピ
ークが弱く、より高分散で担体上に保持されていること
がわかる。このようにリン酸塩系複合酸化物担体上では
熱処理後も高分散で活性金属が存在し得るため、より低
温で、より高い活性が発現され得ることがわかる。
触媒のXRD測定の結果を示す。いずれの触媒において
も担体の結晶構造を表わす回折パターンに加えて、担体
表面に分散するPt結晶の回折パターンが確認できる。
しかし、γ・アルミナに担持されたPtに比較して、リ
ン酸塩系複合酸化物担体に担持されたPtはX線回折ピ
ークが弱く、より高分散で担体上に保持されていること
がわかる。このようにリン酸塩系複合酸化物担体上では
熱処理後も高分散で活性金属が存在し得るため、より低
温で、より高い活性が発現され得ることがわかる。
【0037】〔II〕実施の形態21〜30は、ホウ素添
加リン酸塩系複合酸化物を担体とし、その表面に白金を
担持した排ガス浄化触媒、すなわち、ホウ素添加リン酸
塩系複合酸化物担持白金触媒とその製造方法に関するも
のである。
加リン酸塩系複合酸化物を担体とし、その表面に白金を
担持した排ガス浄化触媒、すなわち、ホウ素添加リン酸
塩系複合酸化物担持白金触媒とその製造方法に関するも
のである。
【0038】(1)ホウ素添加リン酸塩系複合酸化物担
持白金触媒とその製造方法 (実施の形態21)アルミニウムとリンの原子数比が
1:1となるように硝酸アルミニウムとリン酸を混合し
た水溶液を作成し、この水溶液を攪拌しながらアンモニ
ア水を0.4ml/minの速度で滴下した。アンモニ
ア水の滴下は水溶液のpHを測定しながら行い、pHが
7.0となったところで滴下を停止した。このとき生成
したアルミニウムとリンの共沈物を含む水溶液を室温で
17時間放置し、その後、吸引ろ過することにより、ゲ
ル状の共沈物質を得た。
持白金触媒とその製造方法 (実施の形態21)アルミニウムとリンの原子数比が
1:1となるように硝酸アルミニウムとリン酸を混合し
た水溶液を作成し、この水溶液を攪拌しながらアンモニ
ア水を0.4ml/minの速度で滴下した。アンモニ
ア水の滴下は水溶液のpHを測定しながら行い、pHが
7.0となったところで滴下を停止した。このとき生成
したアルミニウムとリンの共沈物を含む水溶液を室温で
17時間放置し、その後、吸引ろ過することにより、ゲ
ル状の共沈物質を得た。
【0039】このゲル状の共沈物質を400mlの純水
で洗浄した後、110℃で40時間乾燥し、乳鉢で粉砕
することにより微粉末を得た。この粉末を400℃で3
時間焼成することにより求めるアルミニウム−リン複合
酸化物担体を合成した。
で洗浄した後、110℃で40時間乾燥し、乳鉢で粉砕
することにより微粉末を得た。この粉末を400℃で3
時間焼成することにより求めるアルミニウム−リン複合
酸化物担体を合成した。
【0040】この担体を、担体に対して白金の量が2重
量%となるように濃度を調整したテトラアンミン白金硝
酸塩と、担体に対してホウ素の量が5重量%となるよう
に濃度を調整したホウ酸との混合水溶液に浸した後、蒸
発乾固して得た粉末を600℃で5時間焼成してホウ素
添加アルミニウム−リン酸複合酸化物担持白金触媒を合
成した。
量%となるように濃度を調整したテトラアンミン白金硝
酸塩と、担体に対してホウ素の量が5重量%となるよう
に濃度を調整したホウ酸との混合水溶液に浸した後、蒸
発乾固して得た粉末を600℃で5時間焼成してホウ素
添加アルミニウム−リン酸複合酸化物担持白金触媒を合
成した。
【0041】(実施の形態22)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸ガリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ガリウム−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸ガリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ガリウム−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0042】(実施の形態23)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸ランタンに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ランタン−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸ランタンに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ランタン−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0043】(実施の形態24)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸セリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加セリウム−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸セリウムに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加セリウム−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0044】(実施の形態25)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸イットリウムに置き換え、他
はまったく同様の方法でホウ素添加イットリウム−リン
複合酸化物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸イットリウムに置き換え、他
はまったく同様の方法でホウ素添加イットリウム−リン
複合酸化物担持白金触媒を合成した。
【0045】(実施の形態26)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸マグネシウムに置き換え、他
はまったく同様の方法でホウ素添加マグネシウム−リン
複合酸化物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸マグネシウムに置き換え、他
はまったく同様の方法でホウ素添加マグネシウム−リン
複合酸化物担持白金触媒を合成した。
【0046】(実施の形態27)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸カルシウムに置き換え、他は
まったく同様の方法でホウ素添加カルシウム−リン複合
酸化物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸カルシウムに置き換え、他は
まったく同様の方法でホウ素添加カルシウム−リン複合
酸化物担持白金触媒を合成した。
【0047】(実施の形態28)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸マンガンに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加マンガン−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸マンガンに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加マンガン−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0048】(実施の形態29)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸コバルトに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加コバルト−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸コバルトに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加コバルト−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0049】(実施の形態30)実施の形態21におけ
る硝酸アルミニウムを硝酸ニッケルに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ニッケル−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
る硝酸アルミニウムを硝酸ニッケルに置き換え、他はま
ったく同様の方法でホウ素添加ニッケル−リン複合酸化
物担持白金触媒を合成した。
【0050】(比較例2)従来の手法によりγ・アルミ
ナに活性金属を保持するγ・アルミナ担持白金触媒を比
較例として以下の方法で合成した。すなわち、γ・アル
ミナを、担体に対して白金の量が2重量%となるように
濃度を調整したテトラアンミン白金硝酸塩水溶液と、担
体に対してホウ素の量が5重量%となるように濃度を調
整したホウ酸との混合水溶液に浸した後、蒸発乾固して
得た粉末を600℃で5時間焼成してγ・アルミナ担持
白金触媒を合成した。
ナに活性金属を保持するγ・アルミナ担持白金触媒を比
較例として以下の方法で合成した。すなわち、γ・アル
ミナを、担体に対して白金の量が2重量%となるように
濃度を調整したテトラアンミン白金硝酸塩水溶液と、担
体に対してホウ素の量が5重量%となるように濃度を調
整したホウ酸との混合水溶液に浸した後、蒸発乾固して
得た粉末を600℃で5時間焼成してγ・アルミナ担持
白金触媒を合成した。
【0051】(2)ホウ素添加リン酸塩系複合酸化物担
持白金触媒の性能試験と性能評価 以上の合成されたホウ素添加リン酸系複合酸化物担持白
金触媒(以下、触媒という。)の性能試験を実施の形態
1と同様の方法で行った。
持白金触媒の性能試験と性能評価 以上の合成されたホウ素添加リン酸系複合酸化物担持白
金触媒(以下、触媒という。)の性能試験を実施の形態
1と同様の方法で行った。
【0052】いずれの触媒においても、C3 H6 および
COの最大浄化活性は99%以上となった。表2には測
定結果のうちNOの最大浄化活性と、最大浄化活性を与
える反応温度を示した。
COの最大浄化活性は99%以上となった。表2には測
定結果のうちNOの最大浄化活性と、最大浄化活性を与
える反応温度を示した。
【0053】
【表2】
【0054】実施の形態21〜30の触媒は、いずれの
触媒も、比較例2として挙げたPt・B/γ・アルミナ
に比較してNO浄化活性は同等かそれ以上、そのときの
反応温度は同等かそれ以下であり、各実施の形態の触媒
がより低温において、より高い活性でNOを浄化できる
ことがわかる。また、実施の形態1の結果と比較する
と、実施の形態21〜30では、ほとんどの場合、ホウ
素の添加によってNO浄化活性が大幅に増大し、最大活
性温度も大幅に低温側にシフトしているのに対し、比較
例2して挙げたPt・B/γ・アルミナでは、ホウ素の
添加効果は極くわずかであった。
触媒も、比較例2として挙げたPt・B/γ・アルミナ
に比較してNO浄化活性は同等かそれ以上、そのときの
反応温度は同等かそれ以下であり、各実施の形態の触媒
がより低温において、より高い活性でNOを浄化できる
ことがわかる。また、実施の形態1の結果と比較する
と、実施の形態21〜30では、ほとんどの場合、ホウ
素の添加によってNO浄化活性が大幅に増大し、最大活
性温度も大幅に低温側にシフトしているのに対し、比較
例2して挙げたPt・B/γ・アルミナでは、ホウ素の
添加効果は極くわずかであった。
【0055】図2には、従来問題となっていた低温領域
のおける触媒活性を見るために、比較的低い温度である
523KにおけるC3 H6 、CO、NOの除去活性を示
した。実施の形態21〜30は、いずれの触媒も、比較
例2として挙げたPt・B/γ・アルミナに比較して、
C3 H6 、CO、NOのいずれについても浄化活性が高
いことがわかる。この結果から、各実施の形態の触媒が
NOの浄化のみならず、C3 H6 に代表される炭化水素
やCOの浄化にも、従来のγ・アルミナ系の触媒に比べ
て、高い活性を示すことがわかる。
のおける触媒活性を見るために、比較的低い温度である
523KにおけるC3 H6 、CO、NOの除去活性を示
した。実施の形態21〜30は、いずれの触媒も、比較
例2として挙げたPt・B/γ・アルミナに比較して、
C3 H6 、CO、NOのいずれについても浄化活性が高
いことがわかる。この結果から、各実施の形態の触媒が
NOの浄化のみならず、C3 H6 に代表される炭化水素
やCOの浄化にも、従来のγ・アルミナ系の触媒に比べ
て、高い活性を示すことがわかる。
【0056】図3に実施の形態21と24および比較例
2の触媒のXRD測定の結果を示す。いずれの触媒にお
いても担体の結晶構造を表わす回折パターンに加えて、
担体表面に分散するPt結晶の回折パターンが確認でき
る。
2の触媒のXRD測定の結果を示す。いずれの触媒にお
いても担体の結晶構造を表わす回折パターンに加えて、
担体表面に分散するPt結晶の回折パターンが確認でき
る。
【0057】図1と比較してわかるように、リン酸塩系
複合酸化物担体上のPtはホウ素の添加によってよりX
線回折ピークが弱くなり、Ptの分散度が大幅に増大し
ているのがわかる。それに対し、γ・アルミナ上のPt
にはホウ素添加の効果があまり見られていない。
複合酸化物担体上のPtはホウ素の添加によってよりX
線回折ピークが弱くなり、Ptの分散度が大幅に増大し
ているのがわかる。それに対し、γ・アルミナ上のPt
にはホウ素添加の効果があまり見られていない。
【0058】以上の結果から、リン酸系複合酸化物担体
上では、担体とホウ素の複合的な効果により、Ptの高
分散を促進するための高い最大NO除去活性が発現する
ことがわかる。
上では、担体とホウ素の複合的な効果により、Ptの高
分散を促進するための高い最大NO除去活性が発現する
ことがわかる。
【0059】図4に532Kにおける触媒活性が最も高
い触媒の一つである実施の形態25の触媒と比較例1の
触媒のC3 H6 TPD測定の結果を示す。
い触媒の一つである実施の形態25の触媒と比較例1の
触媒のC3 H6 TPD測定の結果を示す。
【0060】実験では、触媒を537Kで10%のC3
H6 ガスで前処理し、C3 H6 を十分吸着させ、10%
C3 H6 ガス気流中のままで室温にまで降温した後、窒
素ガス流通下、5℃/minの速度で昇温し、脱離して
くるC3 H6 を質量分析計で検出した。
H6 ガスで前処理し、C3 H6 を十分吸着させ、10%
C3 H6 ガス気流中のままで室温にまで降温した後、窒
素ガス流通下、5℃/minの速度で昇温し、脱離して
くるC3 H6 を質量分析計で検出した。
【0061】この結果により、各実施の形態の触媒が、
従来の触媒に比較して、低い温度で炭化水素を離脱して
いるのがわかる。良く知られているように、低温におけ
る触媒活性の低下の主たる原因の一つとして炭化水素の
触媒表面への強い吸着による反応阻害がある。図4の結
果から、各実施の形態の触媒が担体とホウ素添加の複合
的な作用により、炭化水素吸着を弱め、低温において高
い触媒活性を示すことがわかる。
従来の触媒に比較して、低い温度で炭化水素を離脱して
いるのがわかる。良く知られているように、低温におけ
る触媒活性の低下の主たる原因の一つとして炭化水素の
触媒表面への強い吸着による反応阻害がある。図4の結
果から、各実施の形態の触媒が担体とホウ素添加の複合
的な作用により、炭化水素吸着を弱め、低温において高
い触媒活性を示すことがわかる。
【0062】さらに、図4の結果から、担体およびホウ
素添加が活性金属に与える効果は、活性金属の高分散を
促進する点と、その化学的性質を変化させ、炭化水素の
強い吸着を抑制する点にあることがわかる。
素添加が活性金属に与える効果は、活性金属の高分散を
促進する点と、その化学的性質を変化させ、炭化水素の
強い吸着を抑制する点にあることがわかる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
ば、上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
【0064】(1)耐熱性と耐被毒性に優れたリン酸系
複合酸化物を担体としたので、実用条件下で高い活性を
高い耐久性を併せて持った排ガス浄化触媒を得ることが
できる。
複合酸化物を担体としたので、実用条件下で高い活性を
高い耐久性を併せて持った排ガス浄化触媒を得ることが
できる。
【0065】(2)活性金属をホウ素で修飾して、活性
金属を高分散させると同時に、炭化水素などによる自己
被毒を緩和するようにしたので、従来の触媒において問
題となっていた低温活性が著しく向上した排ガス浄化触
媒を得ることができる。
金属を高分散させると同時に、炭化水素などによる自己
被毒を緩和するようにしたので、従来の触媒において問
題となっていた低温活性が著しく向上した排ガス浄化触
媒を得ることができる。
【図1】 実施の形態1,4と比較例1の触媒について
XRD測定を行った結果を示すグラフ。
XRD測定を行った結果を示すグラフ。
【図2】 実施の形態21〜30と比較例1,2の比較
的低温におけるC3H6 、CO、NOの除去活性を示す
グラフ。
的低温におけるC3H6 、CO、NOの除去活性を示す
グラフ。
【図3】 実施の形態21,24と比較例2の触媒につ
いてXRD測定を行った結果を示すグラフ。
いてXRD測定を行った結果を示すグラフ。
【図4】 実施の形態25と比較例1の触媒についてC
3 H6 TPD測定を行った結果を示すグラフ。
3 H6 TPD測定を行った結果を示すグラフ。
Claims (4)
- 【請求項1】 IIa族元素、III a族元素、III b族元
素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種類と
リンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性金属
を担持した排ガス浄化触媒。 - 【請求項2】 ホウ素が共存していることを特徴とする
請求項1記載の排ガス浄化触媒。 - 【請求項3】 IIa族元素、III a族元素、III b族元
素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種類と
リンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性金属
を担持する際に、活性金属を担持する担体が、IIa族元
素、III a族元素、III b族元素、遷移元素、希土類元
素のうち少なくとも1種類の塩と、リン酸を含む混合溶
液から共沈法により調製されることを特徴とする排ガス
浄化触媒の製造方法。 - 【請求項4】 IIa族元素、III a族元素、III b族元
素、遷移元素、希土類元素のうちの少なくとも1種類と
リンを含む複合酸化物を担体とし、その表面に活性金属
を担持する際に、同担体を活性金属の前駆体を含む溶液
であって、ホウ酸を添加したものに浸漬することを特徴
とする排ガス浄化触媒の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324667A JPH09155196A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 排ガス浄化触媒及びその製造方法 |
US08/652,815 US5880057A (en) | 1995-12-13 | 1996-05-23 | Catalyst for exhaust gas treatment and method of preparing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324667A JPH09155196A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 排ガス浄化触媒及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155196A true JPH09155196A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18168393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7324667A Pending JPH09155196A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 排ガス浄化触媒及びその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5880057A (ja) |
JP (1) | JPH09155196A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013031288A1 (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-07 | 三井金属鉱業株式会社 | 触媒 |
JP2013252465A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-12-19 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 排気ガス浄化用触媒担体及び排気ガス浄化用触媒 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3903598B2 (ja) * | 1997-09-24 | 2007-04-11 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス浄化用触媒およびその製造方法 |
IT1319258B1 (it) * | 2000-10-31 | 2003-09-26 | Sued Chemie Mt Srl | Catalizzatore per la idrodeclorurazione del tetracloruro di carbonio acloroformio. |
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---|---|---|---|---|
JPS57127426A (en) * | 1981-01-29 | 1982-08-07 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | Method for removal of nitrogen oxide |
JPS61222541A (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-03 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 排ガス浄化用触媒 |
JPH0655075A (ja) * | 1992-08-07 | 1994-03-01 | Sangi Co Ltd | 排気ガス浄化用触媒 |
JPH0768178A (ja) * | 1993-04-23 | 1995-03-14 | Yukong Ltd | ディーゼル車両の粒子状物質除去用触媒体及びその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3448164A (en) * | 1967-09-21 | 1969-06-03 | Phillips Petroleum Co | Olefin skeletal isomerization and catalyst |
US4018706A (en) * | 1975-07-21 | 1977-04-19 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. | Catalysts for purifying exhaust and waste gases |
US4444963A (en) * | 1980-12-31 | 1984-04-24 | Phillips Petroleum Company | Polymerization process using catalysts comprising chromium on silica/phosphate support |
US4874590A (en) * | 1988-04-07 | 1989-10-17 | Uop | Catalytic reduction of nitrogen oxides |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP7324667A patent/JPH09155196A/ja active Pending
-
1996
- 1996-05-23 US US08/652,815 patent/US5880057A/en not_active Expired - Fee Related
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JP2013052343A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 触媒 |
US20140213439A1 (en) * | 2011-09-02 | 2014-07-31 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Catalyst |
EP2752241A4 (en) * | 2011-09-02 | 2015-09-09 | Mitsui Mining & Smelting Co | CATALYST |
US9180440B2 (en) * | 2011-09-02 | 2015-11-10 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Catalyst |
JP2013252465A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-12-19 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 排気ガス浄化用触媒担体及び排気ガス浄化用触媒 |
US9827556B2 (en) | 2011-09-06 | 2017-11-28 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Catalyst carrier for exhaust gas purification and catalyst for exhaust gas purification |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5880057A (en) | 1999-03-09 |
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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