JPH09152839A - 複片ラベル及びラベリングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配達時に顧客に渡す部分と持ち帰る部分とを
容易に切り離せるラベルを提供する。 【解決手段】 基面に固定されて取り付けられている第
１片（１１）と、裂けやすい部分があるために前記第１
片（１１）から切り離すことのできる第２片（１２）と
を備え、使用に際しては、前記第２片（１２）の少なく
とも一部が直接前記第１片（１１）と前記基面（５０）
との間に配置され、前記第２片（１２）は使用時に前記
第１片（１１）に損傷を与えることなく前記第１片（１
１）から切り離せることを特徴とする複片ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は複片ラベル（multi-
portion label）及びラベリングシステム（labeling sy
stem）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】本発明は、商品、文書、そ
の他の物品の流通に主に応用されるものである。配送業
に於いて現在使用されているラベルは、送付状として知
られているものである。

【０００３】現在使用されている送付状は、共通の背か
ら取りはずし可能な複数葉（複片、portions）から構成
されている。これら送付状は、インパクトプリンタを使
用できるようにされており、もしくは手書きできるよう
にされており、且つ配送会社及び差出人等が受領書を必
要とする場合に便利なものである。使用時には最上部の
１枚（単片、portion）が、手書きされもしくはインパ
クトプリンタによって印字され、下の複数枚にカーボン
複写される。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の第一の特徴は広
い意味で、基面に固定することができるようにされた第
１片と、裂けやすい手段により該第１片から切り離すこ
とのできる第２片とを備え、使用時に前記第２片の少な
くとも一部分が、前記第１片と前記基面との間に直接配
置され、前記第２部分は使用時に前記第１片に損傷を与
えることなく該第１片から切り離せることを特徴とする
複片ラベルに存する。

【０００５】好ましくは前記第２片は、使用時に少なく
とも一部分が前記第１片と前記基面との間に配置される
よう、折り目の部分で折り曲げることができ、前記裂け
やすい手段と前記折り目との間の第２片の一部分は、手
でつまむことができるようにされているので該第２片を
前記第１片から容易に切り離すことができる。

【０００６】好ましくは前記第１片は全体的に矩形状と
なっており、使用時に該第１片は、３辺が前記基面に固
定され、前記第２片は、前記第１片の第４辺の下側から
突き出る。

【０００７】好ましくは前記第１片及び前記第２片は、
使用時において相互に重なっている。個の実施形態にお
いて、前記第１片の重複部分は、前記第１片を前記基面
に固定するための固定手段を備えており、前記第２片の
重複部分は、該第２片を前記第１片から容易に分離でき
るようにするタブを備えている。

【０００８】一実施形態において前記第２片は、分離可
能な複数の副片を備えている。

【０００９】好適な実施形態に於いて前記ラベルは、さ
らに、裂けやすい手段により前記第１片から切り離すこ
とのできる第３片を備えている。

【００１０】好ましくは前記片は、１枚の印刷可能材料
により構成されている。

【００１１】他の特徴に於いて手本発明は、（Ａ）使用
時において第１片に損傷を与えることなく第２片を該第
１片から切り離すことができるように、１枚の印刷材料
からなる第１片と第２片との間に裂けやすい手段を設
け； （Ｂ）第１片を基面に接着できるように、前記第１片の
選択領域に接着部を設け； （Ｃ）使用時に、前記第２片の少なくとも一部分を前記
第１片と前記基面との間に直接配置できるように、折り
目を設け、 （Ｄ）前記第１片及び前記第２片上に、一般的な情報を
印刷することを特徴とする複片ラベルの製造方法にあ
る。

【００１２】好ましくは前記第２片に折り目を設け、前
記裂けやすい手段と前記折り目との間の第２片の一部分
を手でつまむことができるようにされているので第２片
を前記第１片から容易に分離できる。

【００１３】他の特徴において本発明は上記複片ラベル
の製造方法によって製造された複片ラベルの使用方法で
あって、 （１）前記複片ラベルの第１片及び第２片上に顧客情報
を印刷し； （２）前記第２片の少なくとも一部分が前記第１片の下
側に位置するように前記複片ラベルを折り曲げ、 （３）前記第１片を基面に接着することを特徴とする複
片ラベルの使用方法。

【００１４】好ましくは前記複片ラベルの使用方法はさ
らに、手で前記第２片をつまみ、該第２片を前記第１片
から切り離し、該第１片と前記基面との間から第２片を
引き抜く。

【００１５】

【実施の形態】以下、本発明の実施形態につき添付図面
を参照しつつ説明する。図１及び図２を参照するに複片
ラベル１０は、第１片１１と第２片１２とを備えてい
る。該第１片１１と第２片１２とは、分離を可能とする
切取線１４を境として画定されている。

【００１６】第１片１１は、３辺の縁部（edges）に接
着剤部１３を有している。（図２に示されるように）上
記第２片１２が折り目１５で第１片１１の下側に折られ
る際、第２片１２が上記接着剤１３と接触せず、且つ第
１片１１と基面５０との間に実質的に位置するよう接着
剤１３部は設けられており、また第２片１２もこれに応
じた大きさとされている。また折り曲げられた状態にあ
るとき第２片１２は、手で容易に除去できるように第１
片１１の下からはみ出た状態となっている。

【００１７】図１と図２に示した実施形態は従って、２
つの部分に分離可能な複片ラベルを提供するものであ
る。ラベルの両部分（両片）ともカーボン紙を用いるこ
となく従来のプリンターで一回の工程で印刷することが
できる。

【００１８】第３の（又はそれ以上の）部分が必要とさ
れる場合、第２片を折り曲げて互いに分離可能な副片３
１及び３２（図３参照）を形成することが可能である。

【００１９】他の実施形態に於いて第１片１１は、（図
４に示されるように）切取線４２により第３片４１と分
離可能に接続されている。使用時において第３片４１
は、第１片１１に隣接した状態にあり、物品の配達前又
は配達時に取り外すことが可能である。第３片４１は、
第２片１２のように第１片１１の下に折り込まれるとに
よっては保護されるものではない。

【００２０】図５に示すように第３片４１には、該第３
片４１から取り外し可能とされたコード附きタブ５１を
設け、基面への付着を容易にする接着性裏当てを設ける
ことも可能である。図６に示すように複数のコード化タ
ブ６１を第２片１２に取り付けることも可能である。

【００２１】本発明に係る複片ラベルの使用時において
は、インパクトプリンタもしくは非インパクトプリンタ
を通過させて必要な情報を印刷する。印刷が終了した
後、第２片及び全ての副片を第１片の下へ折り込む。続
いて第１片に設けられた接着剤部が活動状態とされ又は
露出されて、複片ラベルは物品又は基面に付着される。
複片ラベルは基面に対し外形が低くされているので、取
扱い時に損傷を受けない。

【００２２】受取人に配達するまでに第２片１２は、つ
ままれて第１片１１から分離される。該第１片は、物品
に張り付けられたままの状態とされる。配達したことを
確認することができるよう配達会社は、第２片１２およ
びその全ての副片を保持したままの状態にしておく。

【００２３】本発明に係る複片ラベルは多くの利点を備
えている。第１に、上述したように、カーボン紙等の必
要が全くなく、インパクト又は非インパクトプリンター
によって印刷が可能である。

【００２４】各々の片に本質的な情報が書き込めるが、
名称を入れたり、個々の顧客専用の者とすることも可能
である。

【００２５】第２片の副片を設けることにより、又は追
加片を第１片に分離可能に設けることにより、必要に応
じて多くの部分を複片ラベルに設けることができる。

【００２６】複片ラベルの両サイド（Both sides of th
e multiple-portion label）に印刷が可能であるので、
場合により必要とされる片の数を削減できる。

【００２７】レーザプリンター等の非インパクトプリン
タを使用して複片ラベルに印刷を行うことができるの
で、非常に読みやすく質の高い書体を達成できる。

【００２８】複片ラベルがバーコードを一つもしくは複
数備える場合には、複片ラベルとバーコードに同時に作
成されるので”ずれ（mismatching）”の発生が少なく
なる。

【００２９】郵便業務の分野に於いてもサービス・供給
システム（service and supplysystem）を提供すること
が可能であると考える。すなわちバーコード無しの白紙
複片ラベルが最小の費用で顧客に提供され、印刷を必要
とするときに顧客は、複片ラベルが幾つ必要であるかを
供給者に連絡する。必要とされる複片ラベルの数に対応
する複数のバーコードが、１バーコードあたりわずかの
コストでモデムラインを通じて顧客のコンピュータにダ
ウンロードされる。

【００３０】こうして顧客はダウンロードしたバーコー
ドを含め複片ラベルに印刷を行い、必要に応じて物品を
送付することができる。

【００３１】上記システムにあっては、供給者によって
バーコードがダウンロードされる際にコンピュータの記
録が自動的に更新されるので、計算と記録附けとが明ら
かに改善されたものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明に係る複片ラベルの一実施形態の
背面図である。

【図２】図２は基面に付着した図１に係る複片ラベルの
正面図である。

【図３】図３は本発明に係る複片ラベルの他の一実施形
態を示す。

【図４】図４は本発明に係る複片ラベルの他の一実施形
態の背面図である。

【図５】図５は本発明に係る複片ラベルの他の一実施形
態の正面図である。

【図６】図６は本発明に係る複片ラベルの他の一実施形
態の正面図である。

【符号の説明】

１０ 複片ラベル １１ 第１片 １２ 第２片 １３ 接着剤 １４ 切取線 １５ 折り目 ５０ 基面 ５１ タブ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基面に固定することができるようにされ
   た第１片と、 裂けやすい手段により該第１片から切り離すことのでき
   る第２片とを備え、 使用時に前記第２片の少なくとも一部分が、前記第１片
   と前記基面との間に直接配置され、前記第２部分は使用
   時に前記第１片に損傷を与えることなく該第１片から切
   り離せることを特徴とする複片ラベル。
2. 【請求項２】 前記第２片は、使用時に少なくとも一部
   分が前記第１片と前記基面との間に配置されるよう、折
   り目の部分で折り曲げることができ、前記裂けやすい手
   段と前記折り目との間の第２片の一部分は、手でつまむ
   ことができるようにされているので該第２片を前記第１
   片から容易に切り離すことができることを特徴とする請
   求項１記載の複片ラベル。
3. 【請求項３】 前記第１片は全体的に矩形状となってお
   り、使用時に該第１片は、３辺が前記基面に固定され、
   前記第２片は、前記第１片の第４辺の下側から突き出る
   ことを特徴とする請求項１又は２記載の複片ラベル。
4. 【請求項４】 前記第１片及び前記第２片は、使用時に
   おいて相互に重なっていることを特徴とする請求項１か
   ら３のいずれかに記載の複片ラベル。
5. 【請求項５】 前記第１片の重複部分は、前記第１片を
   前記基面に固定するための固定手段を備えており、前記
   第２片の重複部分は、該第２片を前記第１片から容易に
   分離できるようにするタブを備えていることを特徴とす
   る請求項４記載の複片ラベル。
6. 【請求項６】 前記第２片は、分離可能な複数の副片を
   備えていることを特徴とする請求項１から５のいずれか
   に記載の複片ラベル。
7. 【請求項７】 前記複片ラベルは、さらに、裂けやすい
   手段により前記第１片から切り離すことのできる第３片
   を備えていることを特徴とする請求項１から６のいずれ
   かに記載の複片ラベル。
8. 【請求項８】 前記第１片と前記第２片は、１枚の印刷
   可能材料により構成されていることを特徴とする請求項
   １から７のいずれかに記載の複片ラベル。
9. 【請求項９】 前記第１片、前記第２片、及び前記第３
   片は、１枚の印刷可能な材料によって構成されているこ
   とを特徴とする請求項７記載の複片ラベル。
10. 【請求項１０】 （Ａ）使用時において第１片に損傷を
    与えることなく第２片を該第１片から切り離すことがで
    きるように、１枚の印刷材料からなる第１片と第２片と
    の間に裂けやすい手段を設け； （Ｂ）第１片を基面に接着できるように、前記第１片の
    選択領域に接着部を設け； （Ｃ）使用時に、前記第２片の少なくとも一部分を前記
    第１片と前記基面との間に直接配置できるように、折り
    目を設け、 （Ｄ）前記第１片及び前記第２片上に、一般的な情報を
    印刷することを特徴とする複片ラベルの製造方法。
11. 【請求項１１】 前記第２片に折り目を設け、前記裂け
    やすい手段と前記折り目との間の第２片の一部分を手で
    つまむことができるようにされているので第２片を前記
    第１片から容易に分離できることを特徴とする請求項１
    ０記載の複片ラベルの製造方法。
12. 【請求項１２】 請求項１０又は１１記載の複片ラベル
    の製造方法によって製造された複片ラベルの使用方法で
    あって、 （１）前記複片ラベルの第１片及び第２片上に顧客情報
    を印刷し； （２）前記第２片の少なくとも一部分が前記第１片の下
    側に位置するように前記複片ラベルを折り曲げ、 （３）前記第１片を基面に接着することを特徴とする複
    片ラベルの使用方法。
13. 【請求項１３】 前記複片ラベルの使用方法はさらに、
    手で前記第２片をつまみ、該第２片を前記第１片から切
    り離し、該第１片と前記基面との間から第２片を引き抜
    くことを特徴とする請求項１２記載の複片ラベルの使用
    方法。