JPH09152801A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH09152801A
JPH09152801A JP31218795A JP31218795A JPH09152801A JP H09152801 A JPH09152801 A JP H09152801A JP 31218795 A JP31218795 A JP 31218795A JP 31218795 A JP31218795 A JP 31218795A JP H09152801 A JPH09152801 A JP H09152801A
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JP
Japan
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heat
heating
recording sheet
roll
heating roll
Prior art date
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JP31218795A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ishio
博明 石尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置で、所定温度にまで高速に立上が
り、また記録シートの搬送方向と直角な向きにも均一
に、かつ熱効率よく高速加熱できるようにすることを目
的とする。 【解決手段】 加熱ロール2または加熱ベルトの最外層
3等を熱伝導性の良い薄い層として、これの記録シート
1との接触部2a等を除く非接触部2b等の全域を、こ
れを覆う反射板5とその内側の熱源6との協働によって
加熱し、かつこの最外層3等に蓄えた熱は断熱性のよい
内側層4によって内側に逃げるのを防ぎながら記録シー
ト1に直接伝達し加熱するようにして、上記目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り画像形式を行う画像形成装置に用いられる定着装置に
関し、紙またはシート状の樹脂材料からなる記録シート
上の定着材を熱融着させる。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やプリンタ、ファ
クシミリ等で、記録シート上に静電転写されたトナー像
を加熱融着させて熱定着するのに、例えば、図4に示す
ような定着が一般に用いられている。このものは周囲雰
囲気aの中で、アルミニウム製ロールでニクロム線ヒー
タbを内蔵した加熱ロールcと、この加熱ローラcに圧
接する圧着ロールdとを備え、両ロールc、d間に記録
シートeが通過する。ヒータbから発生した輻射熱は加
熱ロールcに内側から伝達され、加熱ロールcに畜熱さ
れる。この熱は周囲雰囲気aに放熱しながら、加熱ロー
ルcは熱的に定常状態になり、加熱ロールcが一定温度
に保持される。
【0003】一定温度になった加熱ロールcは記録シー
トeの送り速度と同等の速度で回転しながら記録シート
eと接触され、接触領域において、熱伝導により加熱ロ
ールcから記録シートeに熱が伝達され、記録シートe
上に付着している定着材が所定の熱融着温度まで加熱さ
れて、定着工程が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
ヒータbから発生された熱の大部分は、周囲雰囲気aに
放散され、記録シートeを効率的に加熱することが困難
で、熱融着温度まで加熱するのに2〜3分ほどの時間を
要しており、断続的にヒータbを通電または電源遮断し
た際に、加熱ロールcを所定の温度領域まで加熱し、定
着処理を開始できるまで待機時間を多く要しており、効
率的な定着ができないものであり、次のような課題があ
る。
【0005】1.ヒータbから発生された熱は、定着処
理する対象物としての記録シートeに直接伝達すること
無く、加熱ロールcのロール壁を介して、間接的に加熱
されるため、記録シートを高速に加熱することができな
い。
【0006】2. 1.に関して、所定の温度に立上が
るまでの待機時間が多いために断続的にヒータbを通電
または電源遮断して、定着を行う際、一定時間当たりの
処理数量が少ない。
【0007】3.1.に関して、ヒータbより発生した
熱は、大部分が加熱ロールcの加熱及び周囲雰囲気aへ
の放熱に使われ、定着対象である記録シートeへのエネ
ルギーの利用割合が低く、熱的に非効率的である。
【0008】4.従来の加熱ロールcだと、ロール両端
の中空円筒部分から周囲雰囲気aへの熱放散が大きく、
ロール外表面において軸方向に温度差が生じてしまい、
温度差が起因して、加熱ロールcの熱変形が生じ、加熱
ロールの形状精度が低くなったり、定着される記録シー
トeにおいて、ロール軸方向での品質上ばらつき、不具
合等が多く発生する。
【0009】本発明は、上記のような問題を解消するこ
とを課題とし、所定温度にまで高速に立上がる、また記
録シートの搬送方向とは直角な向きにも均一に、かつ熱
効率よく高速に加熱することができる定着装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1または4の発明の定着装置は、搬送される
記録シートに回転または循回しながら接して、これを加
熱し定着する加熱ロールまたは加熱ベルトを備え、請求
項1の発明の加熱ロールは、最外側に熱伝導性の良い金
属からなる薄い最外側層を、この最外側層の内側に断熱
性の高い樹脂または、無機質材料から構成される母材を
それぞれ有し、請求項4の発明の加熱ベルトは、エンド
レスの耐熱性を有するシート状熱可塑性樹脂ベルトと、
この熱可塑性樹脂ベルトの外側を被覆する熱伝導性のよ
いシート状金属層とを有し、これら加熱ロールおよび加
熱ベルトに対し、それぞれの周方向における記録シート
との接触部を除く非接触部分を囲繞する反射板と、この
反射板の内側に位置してこの反射板と協働して前記非接
触部全域を加熱する熱源とを設けてある。
【0011】これらにより、請求項1、または4の発明
の構成では、反射板が加熱ロールまたは加熱ベルトの記
録シートとの非接触部を囲繞し、この部分での周囲雰囲
気の出入りを抑えた外部への放熱防止状態で、加熱ロー
ルまたは加熱ベルトを大きな非接触部範囲にて、しかも
反射板により必要最小限の大きさに限定された小さな半
密閉空間における熱源と反射板との協働による熱の有効
利用を図った輻射熱によって表面の側から均一に加熱す
るので、加熱ロールまたは加熱ベルトの表面をこれらの
周方向移動も手伝って、熱効率よく即時にむらなく昇温
させることができ、しかも加熱ロールまたは加熱ベルト
の表面は薄い熱伝導性のよい層よりなり、前記加熱によ
って数十秒以下と云った短い時間にて畜熱し所定温度に
まで高速に立ち上がるし、この表面層の熱はその下の断
熱性のよい層によって内側に放熱するのを抑えられなが
ら、非接触部に続く接触部に移行して記録シートを即時
に従って熱の加熱ロールまたは加熱ベルトの側方への放
熱のひまなく、かつ直接に加熱するので、表面層に均一
に畜熱した熱の大半を記録シートの加熱に消費して記録
シートを熱効率よく均一かつ高速に加熱し定着処理する
ことができる。
【0012】さらに、熱源からの熱を断続的に発生およ
び停止させても、表面層を短時間の加熱で所定温度にな
るまでの待ち時間も短くて済むので、一定時間当りの定
着処理枚数が増大する。
【0013】請求項1の発明では特に、加熱ロールは最
外側の表面層と母材とからなる中実体であることによ
り、内側からの周囲雰囲気の接触がないので、加熱ロー
ルのまわりへの放熱がさらに少なくて済むので加熱効率
がさらに向上する。また、両端部側方への放熱も抑えら
れて軸線方向の温度差をさらに低減することができる
し、加熱ロールが熱変形しにくく形状精度が低下するこ
ともないので、さらに高精度な定着性能を発揮すること
ができる。
【0014】請求項4の発明では特に、加熱ベルトの張
設構造によってロール形態のものよりもかさ張りなく周
方向長さを約2倍以上と大きくとって被加熱領域および
加熱定着領域を倍増してさらに短時間で記録シートを加
熱して定着処理することができ、一定時間当りの定着処
理枚数が増大する。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いてさらに、加熱ロールの母材の内側に金属製芯棒を有
したものであり、金属製芯棒の鉄等の材料選択によっ
て、母材をなす値段の高い樹脂または無機材料の削減が
でき低コスト化が図れる上、加熱ロールの強度を保持し
つつ、連続加熱時における耐久性を向上させることがで
きる。
【0016】請求項3の発明では、請求項1、2の発明
のいずれか1つにおいてさらに、反射板は加熱ロールの
中心に焦点を持った楕円形であり、反射板と加熱ロール
との間に設けられる各部の熱源からの熱エネルギーの全
てを加熱ロールの側に向けるので、加熱効率がさらに向
上し、かつ反射板からの放熱損失を抑制することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の幾つかの実施の形態
につき、図1〜図3を参照しながら説明する。
【0018】(実施形態1)図1は請求項1の発明の定
着装置の定着装置の一実施の形態を示している。
【0019】本実施の形態の定着装置は電子写真方式で
画像形成を行う複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置に用いられるもので、図1に示すように搬送
される記録シート1に回転しながら接して、これを加熱
し定着する加熱ロール2を備え、この加熱ロール2の、
最外側に熱伝導性の良い金属からなる薄い最外側層3
を、この最外側層3の内側に断熱性の高い樹脂または、
無機質材料から構成される母材4をそれぞれ有し、加熱
ロール2の周方向における記録シート1との接触部2a
を除く非接触部2bを囲繞する反射板5と、この反射板
5の内側に位置してこの反射板5と協働して前記非接触
部2bの全域を加熱する熱源6とを設けてある。
【0020】記録シート1は静電転写された定着材であ
るトナー像を担持する紙または樹脂シートである。加熱
ロール2はこれに圧着する圧着ロール8との間に記録シ
ート1を受入れ、これが通過するのに伴い加熱してトナ
ー像を定着する。圧着ロール8はこの定着のために加熱
ロール2と同じ構造とされることがある。
【0021】加熱ロール2の最外側層3はアルミニウム
またはステンレス鋼、または銅系料が好適である。内側
の母材4の断熱性の高い樹脂としてはポリイミド等であ
り、同無機質材料としては、無機のセラミックス等であ
る。反射板5は熱源6からの熱を加熱ロール2の表面に
向け反射板5は熱源6からの熱を加熱ロール2の表面に
向け反射させてこの表面を均一加熱するのに貢献するも
ので、内面を鏡面仕上げしたステンレス鋼板等の金属材
料でよいが、熱源6からの熱を外方へ逃がさないために
断熱性を有する材料で形成して内面を鏡面にするのが好
適である。
【0022】熱源6は例えばハロゲンランプであって、
直状体であることを配慮し、加熱ロール2と平行で、加
熱ロール2の非接触部2bのまわり周方向に均等な間隔
に配置され、反射板5との協働により非接触部2bの幅
方向および周方向のどちらの方向にも均一に加熱でき
る。熱源6はニクロム線その他の発熱体であってもよ
く、ニクロム線のようなものでは非接触部2bに沿って
湾曲した平面上で種々なパターンおよび密度に連続配置
することもできる。またシート状ヒータを湾曲させて配
置することもできる。加熱ロール2と反射板との間の、
接触部2aと非接触部2bとの境界部にある両側開口
部、および軸線方向両端開口部には断熱材よりなる保温
板7を設けて、これらの部分から熱が外部に逃げるのを
防いでいる。保温板7はステンレス鋼板を用い、内面を
鏡面仕上げして熱を内側に反射させるのが熱の有効利用
上好適である。
【0023】以上のように、反射板5が保温板7等と共
に加熱ロール2の記録シート1との非接触部2bを囲繞
していることにより、この非接触部2bは周囲雰囲気9
の出入りを抑えた外部への放熱防止状態になる。加熱ロ
ール2はこのような放熱防止状態で、大きな非接触部2
bの範囲にて、しかも反射板5により必要最小限の大き
さに限定された小さな半密閉空間11における熱源6と
反射板5との協働による熱の有効利用を図った輻射熱に
よって表面の側から均一加熱されるので、加熱ロール2
の表面はこれの周方向移動も手伝って、熱効率よく即時
にむらなく昇温させられる。しかも加熱ロール2の表面
は薄い熱伝導性のよい最外側層3よりなり、前記加熱に
よって数十秒以下と云った短い時間にて畜熱し所定温度
にまで高速に立上がるし、この最外側層3の熱はその下
の母材4が作る断熱性のよい層によって内側に放熱する
のを抑えられながら、非接触部2bに続く接触部2aに
移行して記録シート1を即時に従って熱の加熱ロール2
の側方への放熱のひまなく、かつ直接に加熱するので、
最外側層3に均一に畜熱した熱の大半を記録シート1の
加熱に消費して記録シート1を熱効率よく均一かつ高速
に加熱し定着処理することができる。
【0024】さらに、熱源6からの熱を断続的に発生お
よび停止させても、最外側層3を短時間の加熱で所定温
度になるまでに立上がらせて待ち時間も短くて済むの
で、一定時間当りの定着処理枚数が増大する。
【0025】また、加熱ロール2は最外側の最外側層3
と母材4とからなる中実体であることにより、内側から
の周囲雰囲気9の接触がないので、加熱ロール2のまわ
りへの放熱がさらに少なくて済むので加熱効率がさらに
向上する。また、両端部側方への放熱も抑えられて軸線
方向の温度差をさらに低減することができるし、加熱ロ
ール2が熱変形しにくく形状精度が低下することもない
ので、さらに高精度な定着性能を発揮することができ
る。
【0026】なお、実施例を示せば加熱ロール2の最外
側層3の肉厚が50μm〜500μmのとき、4〜15
秒以内に200℃近くまで均一昇温した。また、加熱ロ
ール2に圧着ロール8が圧着していて記録シート1を加
熱ロール2に加圧することで、最外側層3に畜熱された
前記熱によって、それまで室温程度であった記録シート
1は6〜19秒で200℃程度にまで均一昇温した。発
明者等の実験によれば最外側層3の厚さは記録シート1
の2.5〜4倍程度とするのが好適である。
【0027】(実施の形態2)図2は請求項2の発明の
定着装置の一実施の形態を示している。本実施の形態
は、母材4の内側に金属製芯棒21を有し、反射板5
は、熱源6の熱エネルギーが加熱ロール2に集中的に入
射するように、図に示すような加熱ロール2の中心に焦
点を持つ楕円形の反射板としてあり、保温板70は反射
板5と加熱ロール2との間にのみできる軸線方向両端開
口に設けている。他の構成は第1の実施の形態と同じで
あるので、同一の部材には同一の符号を符し、重複する
説明は省略する。
【0028】本実施の形態の反射板5は、熱源6の熱エ
ネルギーの全てを加熱ロール2に集中させて働かせるの
で、さらに加熱効率が向上するし、その分だけ反射板5
からの放熱損失を低減することができる。また、反射板
5は反射率を上げ、かつ放熱損失を抑制するために断熱
性の高いセラミックス材にニッケル等の金属鍍金を施し
た2重構造のものでは、さらに効率よく加熱できた。こ
のような2重構造の反射板5は前記第1の実施の形態に
も適用できる。
【0029】反射板5の他の例としては、200℃程度
の耐熱ガラスにアルミニウム層を蒸着したものも採用で
きる。要するに耐熱性および鏡面を有したものであれば
よく、断熱性があればさらに好適である。
【0030】また、金属製芯棒21の鉄等の材料選択に
よって、母材4をなす値段の高い樹脂または無機材料の
削減ができ低コスト化が図れる上、加熱ロール2の強度
を保持しつつ、連続加熱時における耐久性を向上させる
ことができる。
【0031】本実施の形態における3層構造の加熱ロー
ル2の両端に10kg荷重を与え、圧着ロール8で荷重
を支持する構成とした場合、図1に示す第1の実施の形
態におけるような2層構造の加熱ロール2の場合と比較
して、ロール中心での曲げ変形歪み量が1/4近く低減
でき、機械的に剛性の強いロールとなった。このため短
時間で効率的な均一加熱ができ高精度な加熱定着処理の
もとに高速化が図れる。また圧着ロール8と3層構造の
加熱ロール2との加圧力を図1の第1の実施の形態の場
合よりも高くできる。この結果、熱処理温度を図1の第
1の実施の形態の場合に対して、8〜17℃下げても、
2層構造の加熱ロール2を同様の定着品質での熱処理が
できた。
【0032】(実施の形態3)図3は請求項3の発明の
定着装置の一実施の形態を示している。本実施の形態の
定着装置は、図3に示すように、搬送される記録シート
1に循回しながら接して、これを加熱し定着する加熱ベ
ルト31を備えている。この加熱ベルト31は、エンド
レスの耐熱性を有するシート状熱可塑性樹脂ベルト32
と、この熱可塑性樹脂ベルト32の外側を被覆する熱伝
導性のよいシート状金属層33とを有し、加熱ベルト3
1に対し周方向における記録シート1との接触部31a
を除く非接触部31bを囲繞する第1、2各実施の形態
の場合と同様の反射板5と、この反射板5の内側に位置
してこの反射板5と協働して前記非接触部31bの全域
を加熱する第1、第2各実施の形態の場合同様の熱源6
とを設けてある。
【0033】シート状熱可塑性樹脂ベルト32は例えば
ポリイミドが好適であり、シート状金属層33は例えば
ステンレス鋼箔を融着したものが好適である。ステンレ
ス鋼材に代るものとしては銅系材料がある。しかし、こ
れらに限られるものではなく、それぞれに必要な熱的特
性と可撓性および200℃程度の耐熱性があればよい。
【0034】加熱ベルト31はこれの熱を奪わない断熱
性の高い一対の支持ロール34、35によって張設さ
れ、加熱ベルト31には支持ロール34、35をバック
アップロールとして一対の圧着ロール8、8が圧着して
いる。
【0035】加熱ベルト31はこれと一対の圧着ロール
8、8との間に記録シート1を受入れ、これが通過する
のに伴い加熱して記録シート1上の定着材としてトナー
像を定着する。この定着のために、圧着ロール8、8の
少なくとも一方を図1、図2に示す第1、第2の各実施
の形態における加熱ロール2と同様の構成とすることが
できる。なお、加熱ベルト31の支持ロール34、35
の間で記録シート1と対向する部分の背部にはガイド板
36が設けられ、ここでの加熱ベルト31の振動を抑え
て定着するトナー像を乱さず、かつ記録シート1との密
着を図って熱定着機態が向上するようにしている。
【0036】他の構成の詳細は図1、図2の第1、第2
各実施の形態と変らないので、重複する説明は省略す
る。
【0037】以上により、第1、第2の実施の形態とは
それの加熱ロール2に加熱ベルト31が代替していて、
反射板5が加熱ベルト31の記録シート1との非接触部
31bを囲繞していることにより、この部分31bでの
周囲雰囲気9の出入りを抑えた外部への放熱防止状態に
なる。加熱ベルト31はこのような放熱防止状態で、大
きな非接触部31bの範囲にて、しかも反射板5により
必要最小限の大きさに限定された小さな半密閉空間11
における熱源6と反射板5との協働による熱の有効利用
を図った輻射熱によって表面の側から均一に加熱される
ので、加熱ベルト31の表面をこれらの周方向移動も手
伝って、熱効率よく即時にむらなく昇温させられる。し
かも加熱ベルト31の表面は薄い熱伝導性のよいシート
状金属層33よりなり、前記加熱によって数十秒以下と
云った短い時間にて畜熱し所定温度にまで高速に立上が
るし、この表面層であるシート状金属層33の熱はその
下のシート状熱可塑性樹脂ベルト32が作る断熱性のよ
い層によって内側に放熱するのを抑えられながら、非接
触部31bに続く接触部31aに移行して記録シート1
を即時に従って熱の加熱ベルト31の側方への放熱のひ
まなく、かつ直接に加熱するので、表面のシート状金属
層33に均一に畜熱した熱の大半を記録シート1の加熱
に消費して記録シート1を熱効率よく均一かつ高速に加
熱し定着処理することができる。
【0038】さらに、熱源からの熱を断続的に発生およ
び停止させても、表面のシート状金属層33を短時間の
加熱で所定温度になるまでに立上がらせ待ち時間も短く
て済むので、一定時間当りの定着処理枚数が増大する。
【0039】このように、本実施の形態では第1、第2
の各実施の形態と基本的には同等な定着性能を発揮す
る。
【0040】本実施の形態では特に、加熱ベルト31の
張設構造によって第1、第2の各実施の形態におけるロ
ール形態のものよりもかさ張りなく周方向長さを約2倍
以上と大きくとって、被加熱領域および加熱定着領域を
倍増等してさらに短時間で記録シートを加熱して定着処
理することができ、一定時間当りの定着処理枚数が増大
する。
【0041】本実施の形態では最外層であるシート状金
属層は10〜30秒と云う短い時間に200℃程度にま
で昇温させることができた。
【0042】
【発明の効果】以上本発明により、以下に示すような効
果を実現するものである。
【0043】1.ヒータより発生された熱エネルギー
は、ロールの全周を囲繞するように付設された反射板に
よって効率よく反射され、反射板とロール間で半密閉状
態にすることで、周辺雰囲気への放散熱を低減でき、最
外層を設定した所定の温度まで、効率よく熱が伝達で
き、短時間に効率的な加熱が可能である。
【0044】2. ロールの最外層表面に入射された熱
は、ロールが回転していることにより、最外層内におい
て均一に熱が分散し、その結果、ロールの幅方向の温度
ばらつきを小さくでき、温度を精度良く制御可能とな
り、連続的に品質に優れた定着処理が可能である。
【0045】3.熱伝導性のよい最外層ロールと断熱性
に優れた内側層の他に、さらに芯材として鉄等の高い強
度の金属を入れることにより、上記1及び2の効果につ
け加え、ロールの高温による熱変形歪み量を低く抑えら
れ、圧着ロールとの加圧力をより高めることができ、さ
らに品質に優れた定着処理が可能となる。
【0046】4. 断熱、及び密閉性を上げるために反
射板をロール全周を囲繞することにより、熱源からの放
熱量を低減できるため、発熱密度の小さい小型のヒータ
が使用可能となり、消費電力の低減が図れる。
【0047】5. ロールの全周を囲繞するように付設
された反射板の形状は、被加熱物であるロールの中心に
焦点を持つ楕円形にすることで、より加熱効率を上げ、
かつ反射板からの放熱損失を抑制することが可能であ
る。
【0048】6. 上記1、2に関して該2または3層
構造ロールの代わりに、熱伝導性の良い最外層と断熱性
に優れた内側層からなる可撓性のある2層構造ベルトを
使用することにより、かさ張らず被加熱領域および加熱
定着領域が増大するのを利用して、上記1の効果をさら
に向上することが可能となり、正確に温度値までより短
時間に加熱可能にでき、定着処理のさらなる高速化が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての電子写真画
像形成装置に用いられる定着装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態としての電子写真画
像形成装置に用いられる定着装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態としての電子写真画
像形成装置に用いられる定着装置を示す断面図である。
【図4】従来の電子写真画像形成装置の定着装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 記録シート 2 加熱ロール 2a 接触部 2b 非接触部 3 最外側層 4 母材 5 反射板 6 熱源 21 芯棒 31 加熱ベルト 31a 接触部 31b 非接触部 32 シート状熱可塑性樹脂ベルト 33 シート状金属層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される記録シートに回転しながら接
    してこれを加熱し定着する加熱ロールを備え、この加熱
    ロールの最外側に熱伝導性の良い金属、樹脂または、無
    機質材料からなる薄い最外側層を、この最外側層の内側
    に断熱性の高い樹脂または、無機質材料から構成される
    母材をそれぞれ有し、加熱ロールの周方向における記録
    シートとの接触部分を除く非接触部分のまわり全域を囲
    繞する反射板と、この反射板の内側に位置してこの反射
    板と協働して加熱ロールの非接触部分全域を加熱する熱
    源とを設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱ロールは、母材の内側に金属製芯棒
    を有した請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 反射板は加熱ロールの中心に焦点を持つ
    楕円形である請求項1、2のいずれか一項に記載の定着
    装置。
  4. 【請求項4】 搬送される記録シートに循回しながら接
    してこれを加熱し定着する加熱ベルトを備え、この加熱
    ベルトは、エンドレスの耐熱性を有するシート状熱可塑
    性樹脂ベルトと、この熱可塑性樹脂ベルトの外側を被覆
    する熱伝導性の良いシート状金属層とを有し、加熱ベル
    トの周方向における記録シートとの接触部を除く非接触
    部分の全域を囲繞する反射板と、この反射板の内側に位
    置してこの反射板と協働して加熱ベルトの非接触部全域
    を加熱する熱源とを設けたことを特徴とする定着装置。
JP31218795A 1995-11-30 1995-11-30 定着装置 Pending JPH09152801A (ja)

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