JPH09152461A - 故障点標定装置及び故障点標定方法 - Google Patents
故障点標定装置及び故障点標定方法Info
- Publication number
- JPH09152461A JPH09152461A JP31219395A JP31219395A JPH09152461A JP H09152461 A JPH09152461 A JP H09152461A JP 31219395 A JP31219395 A JP 31219395A JP 31219395 A JP31219395 A JP 31219395A JP H09152461 A JPH09152461 A JP H09152461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission line
- point
- reflected wave
- power transmission
- accident
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Locating Faults (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 送電線の分岐点近傍における故障点の標定精
度を高める。 【解決手段】 送電線に事故が発生すると、起動信号が
故障検出リレ−30からFL13の制御回路15に与え
られる。制御回路15は、インパルスジェネレ−タ16
に対して、送電線10に高周波インパルスを送出する命
令を出す。送電線10からの反射波は、分圧回路17で
所定のレベルに設定された後、そのままの形でA/D変
換器20によりA/D変換される。A/D変換器の出力
信号は、メモリ25,26に記憶される。故障点を標定
は、平常時の反射波と事故時の反射波のエネルギ−差に
基づいて行われる。
度を高める。 【解決手段】 送電線に事故が発生すると、起動信号が
故障検出リレ−30からFL13の制御回路15に与え
られる。制御回路15は、インパルスジェネレ−タ16
に対して、送電線10に高周波インパルスを送出する命
令を出す。送電線10からの反射波は、分圧回路17で
所定のレベルに設定された後、そのままの形でA/D変
換器20によりA/D変換される。A/D変換器の出力
信号は、メモリ25,26に記憶される。故障点を標定
は、平常時の反射波と事故時の反射波のエネルギ−差に
基づいて行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線の事故時に
事故点までの距離を求める故障点標定装置に関する。
事故点までの距離を求める故障点標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】故障点標定装置(FL)は、送電線の事
故時に、送電線の一端の電気所から高周波インパルスを
送電線に送出し、その高周波インパルスが事故点で反射
して戻ってくるまでの時間を測定して、電気所から事故
点までの距離を求めるというものである。
故時に、送電線の一端の電気所から高周波インパルスを
送電線に送出し、その高周波インパルスが事故点で反射
して戻ってくるまでの時間を測定して、電気所から事故
点までの距離を求めるというものである。
【0003】図5は、従来の故障点標定装置の構成を示
すものである。送電線10の一端には、結合コンデンサ
11及び結合フィルタ12を介して故障点標定装置13
が接続されている。また、送電線10の両端には、故障
点標定装置13から送出される高周波インパルスを反射
する、即ち送電線10の監視範囲Hを定めるライントラ
ップ14a,14bが接続されている。
すものである。送電線10の一端には、結合コンデンサ
11及び結合フィルタ12を介して故障点標定装置13
が接続されている。また、送電線10の両端には、故障
点標定装置13から送出される高周波インパルスを反射
する、即ち送電線10の監視範囲Hを定めるライントラ
ップ14a,14bが接続されている。
【0004】故障点標定装置13のうち高周波インパル
スを生成し送出する部分の構成について説明する。制御
回路15は、故障検出リレ−30から起動信号を受ける
と、高周波インパルスの生成命令を出力する。インパル
スジェネレ−タ16は、高周波インパルスの生成命令を
受けると、高周波インパルスを生成し、この高周波イン
パルスを送電線10に送出する機能を有する。
スを生成し送出する部分の構成について説明する。制御
回路15は、故障検出リレ−30から起動信号を受ける
と、高周波インパルスの生成命令を出力する。インパル
スジェネレ−タ16は、高周波インパルスの生成命令を
受けると、高周波インパルスを生成し、この高周波イン
パルスを送電線10に送出する機能を有する。
【0005】なお、故障点検出リレ−30は、常に送電
線を監視しており、送電線の故障が発生すると、直ちに
起動信号を出力するものである。故障点標定装置13の
うち高周波インパルスの反射波を検出して事故点の位置
を確認する部分の構成について説明する。
線を監視しており、送電線の故障が発生すると、直ちに
起動信号を出力するものである。故障点標定装置13の
うち高周波インパルスの反射波を検出して事故点の位置
を確認する部分の構成について説明する。
【0006】分圧回路17は、送電線10からの反射波
のレベルを、その後の処理に適した所定値に設定する機
能を有する。両波整流回路18は、分圧回路17の出力
信号を両波整流する機能を有する。積分回路19は、両
波整流回路18の出力信号を積分する機能を有する。A
/D変換器20は、積分回路19から出力されるアナロ
グ信号をデジタル信号に変換する機能を有する。
のレベルを、その後の処理に適した所定値に設定する機
能を有する。両波整流回路18は、分圧回路17の出力
信号を両波整流する機能を有する。積分回路19は、両
波整流回路18の出力信号を積分する機能を有する。A
/D変換器20は、積分回路19から出力されるアナロ
グ信号をデジタル信号に変換する機能を有する。
【0007】A/D変換器20の出力信号は、平常時波
形メモリ21又は事故時波形メモリ22に記憶される。
レベル差検出回路23は、平常時波形メモリ21に記憶
された平常時の反射波のレベルと、事故時波形メモリ2
2に記憶された事故時の反射波のレベルとの差を検出
し、そのレベル差が表れた箇所に基づいて事故点を求め
る。
形メモリ21又は事故時波形メモリ22に記憶される。
レベル差検出回路23は、平常時波形メモリ21に記憶
された平常時の反射波のレベルと、事故時波形メモリ2
2に記憶された事故時の反射波のレベルとの差を検出
し、そのレベル差が表れた箇所に基づいて事故点を求め
る。
【0008】なお、ハイブリッドトランス24は、イン
パルスジェネレ−タ16からの高周波インパルスを送電
線10へ送出すると共に、送電線10からの反射波を分
圧回路17に導く機能を有する。
パルスジェネレ−タ16からの高周波インパルスを送電
線10へ送出すると共に、送電線10からの反射波を分
圧回路17に導く機能を有する。
【0009】上記構成の故障点標定装置13において、
標定用の高周波インパルスには、送電線10への透過エ
ネルギ−や、波形生成の容易さなどを考慮して、図6に
示すような波形のものを使用している。
標定用の高周波インパルスには、送電線10への透過エ
ネルギ−や、波形生成の容易さなどを考慮して、図6に
示すような波形のものを使用している。
【0010】また、従来の故障点標定装置は、A/D変
換器20の特性や、平常時波形メモリ21及び事故時波
形メモリ22の容量などを考慮して、当該メモリには、
反射波そのもの(生波形)を記憶することなく、当該反
射波に所定の処理を施したものを記憶している。
換器20の特性や、平常時波形メモリ21及び事故時波
形メモリ22の容量などを考慮して、当該メモリには、
反射波そのもの(生波形)を記憶することなく、当該反
射波に所定の処理を施したものを記憶している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障点標定装置
による故障点の標定は、送電線(監視範囲)に分岐点が
ない場合には、分岐点からの固定反射がないため、正確
な故障点の標定を行うことができる。しかし、送電線
(監視範囲)に分岐点がある場合には、分岐点からの固
定反射が存在するため、事故点が分岐点の近くに存在す
ると、分岐点からの反射波と事故点からの反射波が重な
り合い、正確な故障点の標定を行うことができない。
による故障点の標定は、送電線(監視範囲)に分岐点が
ない場合には、分岐点からの固定反射がないため、正確
な故障点の標定を行うことができる。しかし、送電線
(監視範囲)に分岐点がある場合には、分岐点からの固
定反射が存在するため、事故点が分岐点の近くに存在す
ると、分岐点からの反射波と事故点からの反射波が重な
り合い、正確な故障点の標定を行うことができない。
【0012】図7乃至図9は、送電線に分岐点がある場
合における高周波インパルスの反射波をシミュレ−ショ
ンしたものである。なお、このシミュレ−ションにおい
て、始点Oから分岐点αまでの距離は、1.00km、
始点Oから支線終点βまでの距離は、3.00km、始
点Oから本線終点γまでの距離は、5.00km、始点
Oから事故点εまでの距離は、1.25kmに設定して
ある。
合における高周波インパルスの反射波をシミュレ−ショ
ンしたものである。なお、このシミュレ−ションにおい
て、始点Oから分岐点αまでの距離は、1.00km、
始点Oから支線終点βまでの距離は、3.00km、始
点Oから本線終点γまでの距離は、5.00km、始点
Oから事故点εまでの距離は、1.25kmに設定して
ある。
【0013】図7及び図9(a)は、平常時(送電線に
事故が発生していない時)における高周波インパルスの
反射波のシミュレ−ション結果である。図8及び図9
(d)は、事故時における高周波インパルスの反射波の
シミュレ−ション結果である。
事故が発生していない時)における高周波インパルスの
反射波のシミュレ−ション結果である。図8及び図9
(d)は、事故時における高周波インパルスの反射波の
シミュレ−ション結果である。
【0014】なお、図9(b)は、事故時における分岐
点αからの反射波及び支線終点βからの反射波を示し、
図9(c)は、事故時における事故点εからの反射波を
示している。
点αからの反射波及び支線終点βからの反射波を示し、
図9(c)は、事故時における事故点εからの反射波を
示している。
【0015】ここで、従来の故障点標定装置では、図9
(a)の処理後の波形のレベルと図9(d)の処理後の
波形のレベルの差を検出し、その差から故障点を標定し
ている。
(a)の処理後の波形のレベルと図9(d)の処理後の
波形のレベルの差を検出し、その差から故障点を標定し
ている。
【0016】しかし、図9(e)に示すように、分岐点
αからの反射波と事故点εからの反射波が重なり合って
いるため、実際の事故点(始点から1.25km)εの
距離におけるレベル差は、顕著に表れておらず、標定誤
差が非常に大きくなる欠点がある。
αからの反射波と事故点εからの反射波が重なり合って
いるため、実際の事故点(始点から1.25km)εの
距離におけるレベル差は、顕著に表れておらず、標定誤
差が非常に大きくなる欠点がある。
【0017】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、送電線に分岐点(固定反射)があ
る場合において、分岐点の近傍における故障点の標定精
度を向上することが可能な故障点標定装置を提供するこ
とである。
もので、その目的は、送電線に分岐点(固定反射)があ
る場合において、分岐点の近傍における故障点の標定精
度を向上することが可能な故障点標定装置を提供するこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の故障点標定装置は、送電線に高周波インパ
ルスを送出する手段と、前記送電線からの反射波をその
ままの形でデジタル信号に変換するA/D変換器と、前
記A/D変換器の出力信号を記憶するメモリと、前記メ
モリに記憶された平常時の反射波と事故時の反射波のエ
ネルギ−差を検出し、そのエネルギ−差に基づいて前記
送電線の故障点を標定する手段とを備えている。
め、本発明の故障点標定装置は、送電線に高周波インパ
ルスを送出する手段と、前記送電線からの反射波をその
ままの形でデジタル信号に変換するA/D変換器と、前
記A/D変換器の出力信号を記憶するメモリと、前記メ
モリに記憶された平常時の反射波と事故時の反射波のエ
ネルギ−差を検出し、そのエネルギ−差に基づいて前記
送電線の故障点を標定する手段とを備えている。
【0019】本発明の故障点標定方法は、送電線に高周
波インパルスを送出し、その高周波インパルスが事故点
で反射して戻ってくるまでの時間を測定して前記事故点
の位置を求めるものであり、前記送電線に分岐点が存在
する場合に、平常時における前記送電線からの反射波と
事故時における前記送電線からの反射波をそのままの形
でエネルギ−比較し、そのエネルギ−差に基づいて前記
送電線の事故点の位置を求めている。
波インパルスを送出し、その高周波インパルスが事故点
で反射して戻ってくるまでの時間を測定して前記事故点
の位置を求めるものであり、前記送電線に分岐点が存在
する場合に、平常時における前記送電線からの反射波と
事故時における前記送電線からの反射波をそのままの形
でエネルギ−比較し、そのエネルギ−差に基づいて前記
送電線の事故点の位置を求めている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の故障点標定装置(FL)について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に関わる故障点標定装置を
示すものである。
明の故障点標定装置(FL)について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に関わる故障点標定装置を
示すものである。
【0021】送電線10の一端には、結合コンデンサ1
1及び結合フィルタ12を介して故障点標定装置13が
接続されている。また、送電線10の両端には、故障点
標定装置13から送出される高周波インパルスを反射す
る、即ち送電線10の監視範囲Hを定めるライントラッ
プ14a,14bが接続されている。
1及び結合フィルタ12を介して故障点標定装置13が
接続されている。また、送電線10の両端には、故障点
標定装置13から送出される高周波インパルスを反射す
る、即ち送電線10の監視範囲Hを定めるライントラッ
プ14a,14bが接続されている。
【0022】故障点標定装置13のうち高周波インパル
スを生成し送出する部分の構成について説明する。この
部分の構成は、従来の構成と同じである。即ち、制御回
路15は、故障検出リレ−30から起動信号を受ける
と、高周波インパルスの生成命令を出力する。インパル
スジェネレ−タ16は、高周波インパルスの生成命令を
受けると、高周波インパルスを生成し、この高周波イン
パルスを送電線10に送出する機能を有する。
スを生成し送出する部分の構成について説明する。この
部分の構成は、従来の構成と同じである。即ち、制御回
路15は、故障検出リレ−30から起動信号を受ける
と、高周波インパルスの生成命令を出力する。インパル
スジェネレ−タ16は、高周波インパルスの生成命令を
受けると、高周波インパルスを生成し、この高周波イン
パルスを送電線10に送出する機能を有する。
【0023】なお、故障点検出リレ−30は、常に送電
線を監視しており、送電線の故障が発生すると、直ちに
起動信号を出力するものである。故障点標定装置13の
うち高周波インパルスの反射波を検出して事故点の位置
を確認する部分の構成について説明する。
線を監視しており、送電線の故障が発生すると、直ちに
起動信号を出力するものである。故障点標定装置13の
うち高周波インパルスの反射波を検出して事故点の位置
を確認する部分の構成について説明する。
【0024】分圧回路17は、送電線10からの反射波
のレベルを、その後の処理に適した所定値に設定する機
能を有する。A/D変換器20は、分圧回路17から出
力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する機能を
有する。即ち、本発明の故障点標定回路では、送電線1
0からのいわゆる生波形をそのままデジタル信号に変換
している。
のレベルを、その後の処理に適した所定値に設定する機
能を有する。A/D変換器20は、分圧回路17から出
力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する機能を
有する。即ち、本発明の故障点標定回路では、送電線1
0からのいわゆる生波形をそのままデジタル信号に変換
している。
【0025】また、A/D変換器20の出力信号は、平
常時波形メモリ25又は事故時波形メモリ26に記憶さ
れる。ここで、本発明の故障点標定回路が従来の故障点
標定回路と異なる点は、前者が、送電線10からの波形
をそのままデジタル信号に変換しメモリに記憶している
のに対し、後者が、送電線10からの波形に所定の処理
を加えた後にデジタル信号に変換しメモリに記憶してい
る点である。
常時波形メモリ25又は事故時波形メモリ26に記憶さ
れる。ここで、本発明の故障点標定回路が従来の故障点
標定回路と異なる点は、前者が、送電線10からの波形
をそのままデジタル信号に変換しメモリに記憶している
のに対し、後者が、送電線10からの波形に所定の処理
を加えた後にデジタル信号に変換しメモリに記憶してい
る点である。
【0026】つまり、本発明の故障点標定回路では、従
来、必要であった両波整流回路及び積分回路を必要とし
ていない。これは、近年のA/D変換器の高速化、メモ
リの大容量化や、これら個別部品の低価格化により実現
し得たものである。
来、必要であった両波整流回路及び積分回路を必要とし
ていない。これは、近年のA/D変換器の高速化、メモ
リの大容量化や、これら個別部品の低価格化により実現
し得たものである。
【0027】エネルギ−差検出回路27は、平常時波形
メモリ21に記憶された平常時の反射波(エネルギ−)
と、事故時波形メモリ22に記憶された事故時の反射波
(エネルギ−)との差を検出し、その差が表れた箇所に
基づいて事故点を求める。
メモリ21に記憶された平常時の反射波(エネルギ−)
と、事故時波形メモリ22に記憶された事故時の反射波
(エネルギ−)との差を検出し、その差が表れた箇所に
基づいて事故点を求める。
【0028】なお、ハイブリッドトランス24は、イン
パルスジェネレ−タ16からの高周波インパルスを送電
線10へ送出すると共に、送電線10からの反射波を分
圧回路17に導く機能を有する。
パルスジェネレ−タ16からの高周波インパルスを送電
線10へ送出すると共に、送電線10からの反射波を分
圧回路17に導く機能を有する。
【0029】上記構成の故障点標定装置13において、
標定用の高周波インパルスには、送電線10への透過エ
ネルギ−や、波形生成の容易さなどを考慮して、従来と
同様に、例えば、図6に示すような波形のものが使用さ
れる。
標定用の高周波インパルスには、送電線10への透過エ
ネルギ−や、波形生成の容易さなどを考慮して、従来と
同様に、例えば、図6に示すような波形のものが使用さ
れる。
【0030】次に、本発明の故障点標定装置の動作につ
いて説明する。図2乃至図4は、送電線に分岐点がある
場合における高周波インパルスの反射波をシミュレ−シ
ョンしたものである。
いて説明する。図2乃至図4は、送電線に分岐点がある
場合における高周波インパルスの反射波をシミュレ−シ
ョンしたものである。
【0031】なお、このシミュレ−ションにおいて、始
点Oから分岐点αまでの距離は、1.00km、始点O
から支線終点βまでの距離は、3.00km、始点Oか
ら本線終点γまでの距離は、5.00km、始点Oから
事故点εまでの距離は、1.25kmに設定してある。
点Oから分岐点αまでの距離は、1.00km、始点O
から支線終点βまでの距離は、3.00km、始点Oか
ら本線終点γまでの距離は、5.00km、始点Oから
事故点εまでの距離は、1.25kmに設定してある。
【0032】図2及び図4(a)は、平常時(送電線に
事故が発生していない時)における高周波インパルスの
反射波のシミュレ−ション結果である。反射波には、分
岐点αにおけるものと、支線終点βにおけるものと、本
線終点γにおけるものの3つが存在している。
事故が発生していない時)における高周波インパルスの
反射波のシミュレ−ション結果である。反射波には、分
岐点αにおけるものと、支線終点βにおけるものと、本
線終点γにおけるものの3つが存在している。
【0033】図3及び図4(d)は、事故時における高
周波インパルスの反射波のシミュレ−ション結果であ
る。反射波には、分岐点αにおけるものと、支線終点β
におけるものと、事故点εにおけるものの3つが存在し
ている。
周波インパルスの反射波のシミュレ−ション結果であ
る。反射波には、分岐点αにおけるものと、支線終点β
におけるものと、事故点εにおけるものの3つが存在し
ている。
【0034】しかし、分岐点αにおける反射波Aと事故
点εにおける反射波Dは、互いに重なり合っており、波
形が乱れている。なお、図4(b)は、事故時における
分岐点αからの反射波及び支線終点βからの反射波を示
し、図4(c)は、事故時における事故点εからの反射
波を示している。
点εにおける反射波Dは、互いに重なり合っており、波
形が乱れている。なお、図4(b)は、事故時における
分岐点αからの反射波及び支線終点βからの反射波を示
し、図4(c)は、事故時における事故点εからの反射
波を示している。
【0035】本発明の故障点標定装置では、図4(a)
の平常時の反射波のエネルギ−と図4(d)の事故時の
反射波のエネルギ−の差を検出し、そのエネルギ−差か
ら故障点を標定している。
の平常時の反射波のエネルギ−と図4(d)の事故時の
反射波のエネルギ−の差を検出し、そのエネルギ−差か
ら故障点を標定している。
【0036】即ち、複数の波形の上乗は、エネルギ−加
算されるものとみなされ、2つの波形(ここでは、分岐
点での反射波と事故点での反射波)がエネルギ−上乗す
る場合の計算式は、上乗波形Xは、(1)式で計算され
る。
算されるものとみなされ、2つの波形(ここでは、分岐
点での反射波と事故点での反射波)がエネルギ−上乗す
る場合の計算式は、上乗波形Xは、(1)式で計算され
る。
【0037】 X = (A2 +D2 )1/2 …(1) (但し、Aは、分岐点での反射波であり、Dは、事故点
での反射波とする。) また、平常時の反射波をaとし、事故時の反射波の波形
をdとした場合、そのエネルギ−差Yは、(2)式で計
算される。
での反射波とする。) また、平常時の反射波をaとし、事故時の反射波の波形
をdとした場合、そのエネルギ−差Yは、(2)式で計
算される。
【0038】 Y = (d2 −a2 )1/2 …(2) 図4(e)は、上記(2)式により得られたエネルギ−
差を示したものである。即ち、本発明の故障点標定装置
では、送電線からの反射波に何らの処理も加えることな
く、そのままの形でメモリに記憶し、これらの生波形に
ついてエネルギ−差を求めている。
差を示したものである。即ち、本発明の故障点標定装置
では、送電線からの反射波に何らの処理も加えることな
く、そのままの形でメモリに記憶し、これらの生波形に
ついてエネルギ−差を求めている。
【0039】従って、分岐点αからの反射波と事故点ε
からの反射波が重なり合っていても、実際の事故点(始
点から1.25km)εの距離におけるエネルギ−差
は、顕著に表れているため、標定誤差を非常に小さく
し、正確に故障点を標定することができる。
からの反射波が重なり合っていても、実際の事故点(始
点から1.25km)εの距離におけるエネルギ−差
は、顕著に表れているため、標定誤差を非常に小さく
し、正確に故障点を標定することができる。
【0040】なお、本発明の故障点標定装置では、上乗
した複数の波形と上乗前の波形との差を忠実に取り出せ
ることから、音声波形の解析にも応用することができ
る。また、高速A/D変換器により生波形をA/D変換
することから、波形のデジタル処理が可能となり、デジ
タルフィルタなどを故障点標定装置に取り込んで、雑音
の多い送電線(例えば、他の電力線搬送機器が併設され
たもの)の監視も可能である。
した複数の波形と上乗前の波形との差を忠実に取り出せ
ることから、音声波形の解析にも応用することができ
る。また、高速A/D変換器により生波形をA/D変換
することから、波形のデジタル処理が可能となり、デジ
タルフィルタなどを故障点標定装置に取り込んで、雑音
の多い送電線(例えば、他の電力線搬送機器が併設され
たもの)の監視も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の故障点
標定装置によれば、次のような効果を奏する。送電線に
分岐点(固定反射)がある場合において、送電線からの
反射波(平常時と事故時)に何らの処理も加えることな
く、生波形のままでメモリに記憶し、これらの生波形に
ついて平常時の波形と事故時の波形のエネルギ−差を求
めている。
標定装置によれば、次のような効果を奏する。送電線に
分岐点(固定反射)がある場合において、送電線からの
反射波(平常時と事故時)に何らの処理も加えることな
く、生波形のままでメモリに記憶し、これらの生波形に
ついて平常時の波形と事故時の波形のエネルギ−差を求
めている。
【0042】従って、分岐点からの反射波と事故点から
の反射波が重なり合っていても、実際の事故点の距離に
おけるレベル差は、顕著に表れており、標定誤差を非常
に小さくなり、正確な故障点を標定することができる。
の反射波が重なり合っていても、実際の事故点の距離に
おけるレベル差は、顕著に表れており、標定誤差を非常
に小さくなり、正確な故障点を標定することができる。
【図1】本発明の実施の形態に関わる故障点標定装置を
示す図。
示す図。
【図2】本発明のFLの動作のシミュレ−ションの条件
を示す図。
を示す図。
【図3】本発明のFLの動作のシミュレ−ションの条件
を示す図。
を示す図。
【図4】本発明のFLの動作のシミュレ−ション結果を
示す図。
示す図。
【図5】従来の故障点標定装置を示す図。
【図6】高周波インパルスの波形を示す図。
【図7】従来のFLの動作のシミュレ−ションの条件を
示す図。
示す図。
【図8】従来のFLの動作のシミュレ−ションの条件を
示す図。
示す図。
【図9】本発明のFLの動作のシミュレ−ション結果を
示す図。
示す図。
10 :送電線、 11 :結合コンデンサ、 12 :結合フィルタ、 13 :故障点標定装置、 14a,14b :ライントラップ、 15 :制御回路、 16 :インパルスジェネレ−タ、 17 :分圧回路、 18 :両波整流回路、 19 :積分回路、 20 :A/D変換器、 21,25 :平常時波形メモリ、 22,26 :事故時波形メモリ、 23 :レベル差検出回路、 24 :ハイブリッドトランス、 27 :エネル−差検出回路、 30 :故障検出リレ−。
Claims (2)
- 【請求項1】 送電線に高周波インパルスを送出する手
段と、前記送電線からの反射波をそのままの形でデジタ
ル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器の
出力信号を記憶するメモリと、前記メモリに記憶された
平常時の反射波と事故時の反射波のエネルギ−差を検出
し、そのエネルギ−差に基づいて前記送電線の故障点を
標定する手段とを具備することを特徴とする故障点標定
装置。 - 【請求項2】 送電線に高周波インパルスを送出し、そ
の高周波インパルスが事故点で反射して戻ってくるまで
の時間を測定して前記事故点の位置を求める故障点標定
方法において、前記送電線に分岐点が存在する場合に、
平常時における前記送電線からの反射波と事故時におけ
る前記送電線からの反射波をそのままの形でエネルギ−
比較し、そのエネルギ−差に基づいて前記送電線の事故
点の位置を求めることを特徴とする故障点標定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31219395A JPH09152461A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 故障点標定装置及び故障点標定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31219395A JPH09152461A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 故障点標定装置及び故障点標定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152461A true JPH09152461A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18026340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31219395A Pending JPH09152461A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 故障点標定装置及び故障点標定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152461A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486972B1 (ko) * | 2002-07-09 | 2005-05-03 | 신용준 | 시간-주파수 영역 반사파 처리 방법 |
CN106443329A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-02-22 | 南京南瑞继保电气有限公司 | 一种直流接地极线路故障检测系统与方法 |
EP3029475A4 (en) * | 2013-09-04 | 2017-06-14 | Fujikura Ltd. | Singularity location device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5081723A (ja) * | 1973-11-22 | 1975-07-02 | ||
JPS52115611A (en) * | 1976-03-24 | 1977-09-28 | Toshiba Corp | Trouble point marker |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31219395A patent/JPH09152461A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5081723A (ja) * | 1973-11-22 | 1975-07-02 | ||
JPS52115611A (en) * | 1976-03-24 | 1977-09-28 | Toshiba Corp | Trouble point marker |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486972B1 (ko) * | 2002-07-09 | 2005-05-03 | 신용준 | 시간-주파수 영역 반사파 처리 방법 |
EP3029475A4 (en) * | 2013-09-04 | 2017-06-14 | Fujikura Ltd. | Singularity location device |
CN106443329A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-02-22 | 南京南瑞继保电气有限公司 | 一种直流接地极线路故障检测系统与方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1238110A (en) | Method and arrangement for signal transmission in ultrasonic echo sounding systems | |
US11531051B2 (en) | Method and device for identifying the location of a fault on a line of an electrical power supply network | |
AU4358299A (en) | Method and device for monitoring an electrode line of a bipolar high voltage direct current (hvdc) transmission system | |
EP3029475B1 (en) | Singularity location device | |
JPH09152461A (ja) | 故障点標定装置及び故障点標定方法 | |
JP2001249156A (ja) | 絶縁診断装置 | |
US6259255B1 (en) | Surge locating system of power transmission line and method thereof | |
JP2580738B2 (ja) | 故障点標定装置 | |
JPH08248092A (ja) | 高圧架空配電線地絡故障点標定システムと送信機 | |
JPS6449984A (en) | Partial discharge diagnosing device for transformer | |
JP2777240B2 (ja) | 故障点標定装置 | |
JPH0345343B2 (ja) | ||
JP3200014B2 (ja) | 搬送雑音検出方法 | |
CN118275825B (zh) | 一种用于配电线路行波测距的数据处理方法及系统 | |
JP3709751B2 (ja) | 超音波レベル計 | |
RU2720818C1 (ru) | Устройство определения места повреждения линий электропередачи и связи | |
RU2688854C1 (ru) | Индукционно-акустический кабелеискатель | |
JPS604433B2 (ja) | 油入電気機器の部分放電検出装置 | |
JPH02176580A (ja) | 部分放電測定方法 | |
JPS5814988B2 (ja) | パルスレ−ダ方式による故障点標定装置 | |
JPH055064B2 (ja) | ||
JPH0331396B2 (ja) | ||
SU754332A1 (ru) | Устройство для определения расстояния до места повреждения в линии электропередачи1 | |
JPS58139079A (ja) | 送電線の事故点検出装置 | |
JPS5952582B2 (ja) | 線路障害位置測定装置 |