JPH0915241A - 安定化された酵素標識抗体 - Google Patents

安定化された酵素標識抗体

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JPH0915241A
JPH0915241A JP16535595A JP16535595A JPH0915241A JP H0915241 A JPH0915241 A JP H0915241A JP 16535595 A JP16535595 A JP 16535595A JP 16535595 A JP16535595 A JP 16535595A JP H0915241 A JPH0915241 A JP H0915241A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時安定性に優れた酵素標識抗体及びその調
製方法、並びにこの経時安定性に優れた酵素標識抗体を
用いた免疫学的測定方法及び該方法に用いるキットを提
供すること。 【構成】 抗体に、N−サクシンイミジル−(4−ヨー
ドアセチル)−アミノベンゾエート又はスルホサクシン
イミジル−(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾエー
トからなる架橋剤を用いてペルオキシダーゼを結合させ
て酵素標識抗体を調製する際に、前記抗体としてメルカ
プト基を有する、あるいは予めメルカプト基を導入して
おいたものを用い、これに前記架橋剤側のメルカプト基
と反応し得る基を反応させてこれらを結合し、また、前
記ペルオキシダーゼのアミノ基に対して前記架橋剤側の
アミノ基に反応し得る基を反応させてこれらを結合させ
ることで酵素標識抗体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時安定性に優れた酵
素標識抗体、その調製方法、該酵素標識抗体を用いた免
疫学的測定方法及び該方法に用いるキットに関する。
【0002】
【従来の技術】免疫学的測定法に使用される酵素標識抗
体を調製するに際しては、抗体の標識方法について重要
なポイントが幾つかある。即ち、標識によって酵素や抗
体の活性が損なわれないこと、酵素と抗体の結合(架
橋)が安定していること、標識抗体としての経時安定性
に優れていること等である。
【0003】現在、酵素標識抗体を調製するには様々な
方法が知られているが、それらは大別すると三つに分類
することができる。すなわち、酵素と抗体を結合する
ために標識に用いる酵素に対する抗体を使用する方法、
酵素や抗体以外の蛋白分子を介して標識を行う方法、
そして架橋剤を用いて有機化学的結合により酵素と抗
体を結合する方法である。
【0004】有機化学的結合による抗体の酵素標識法の
1つであるSIAB法は、架橋剤としてのN−スクシン
イミジル−(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾエー
ト(以下SIABと略称する)あるいはSIABのスル
ホン化された化合物であるスルホスクシンイミジル−
(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾエート(以下ス
ルホン化SIABと略称する)側のアミノ基と反応し得
る基(例えばN−スクシンイミド基)と抗体側のアミノ
基を反応させた後、β-ガラクトシダーゼの様なSH基
含有酵素或いはその他のSH導入酵素を架橋させること
により酵素標識抗体を得る方法である(例えば、Biotec
hniques 148,(1983)、特開昭55-34087号公報等
参照)。特開昭55-34087号公報には、上記方法
は標識効率が高く、得られた酵素標識抗体の非特異吸着
が少ないことが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭55−3408
7号公報に記載のような、抗体と架橋剤との結合を抗体
のアミノ基を利用して行い、また標識用酵素と架橋剤と
の結合を酵素のメルカプト基を利用して行う抗体の酵素
標識方法では、得られた酵素標識抗体の経時安定性が不
十分であるという欠点があり、そのため経時安定性の改
良された酵素標識抗体の出現が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、経時安定性に優れた酵素
標識抗体及びその調製方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、この経時安定性に優れた酵素標識抗体
を用いた免疫学的測定方法及び該方法に用いるキットを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決すべく鋭意研究を行なった結果、特開昭55−34
087号公報にSIABのスクシンイミド基に標識酵素
のアミノ基を反応させてこれらを結合した場合には収率
の低下や特異性の欠如といった問題が生じることが記載
されているにも拘らず、標識酵素と抗体のSIABに結
合させる位置を従来の方法とは逆に入れ換えることで、
その経時安定性が格段に改善されることを見い出し、本
発明を完成した。
【0008】本発明の酵素標識抗体は、抗体に標識酵素
を架橋剤を介して結合させた酵素標識抗体であって、下
記式(1):
【0009】
【化3】 [上記式(1)中、Abは抗体を、PODはペルオキシ
ダーゼを表わす。]で表わされる構造を有することを特
徴とする。なお、上記式(1)において、−NH−はP
ODに由来し、−S−は抗体に由来する。
【0010】本発明において用いられる架橋剤は、SI
AB又はスルホン化SIABであり、これを用いてメル
カプト基を有する抗体とペルオキシダーゼを架橋結合さ
せることで本発明の酵素標識抗体を得ることができる。
【0011】本発明の酵素標識抗体の調製に用いる抗体
としては、架橋剤としてのSIAB又はスルホン化SI
ABとの結合に利用するメルカプト(−SH)基を有す
るものが用いられる。抗体が−SH基を有するものでな
い場合は、これにメルカプト基を常法により導入して用
いれば良い。また、所望の抗原との反応性を有する抗体
のFab'フラグメントを調製してこれを用いても良い。
【0012】なお、抗体のFab'フラグメントとは、抗
体をペプシンによって分解した際に得られるF(ab')2
分のヒンジ部のジスルフィド結合を還元し、反応性のメ
ルカプト基を有するようにしたもので、抗体の抗原との
反応性を維持したものである。具体的な調製法として
は、後述の実施例における方法を挙げることができる。
【0013】本発明に用いる抗体としては、ポリクロー
ナル抗体或いはモノクローナル抗体のどちらでもよい。
抗体の具体例としては、抗AFP抗体、抗CA19-9
抗体、抗PSA抗体、抗CA-50抗体、抗TSH抗
体、抗FSH抗体、抗PRL抗体、抗LH抗体、抗ミオ
シン軽鎖抗体、抗ミオグロビン抗体、抗CK-MB抗
体、抗HCG抗体、抗インスリン抗体に少なくとも−S
H基を導入したもの、あるいはこれら抗体のF'abフラ
グメント等を挙げることができる。
【0014】抗体と架橋剤との反応におけるこれらのモ
ル比は、所望の反応が得られるように設定すれば良く、
例えば、抗体1モルに対して架橋剤を2〜10モルの範
囲で用いることができる。
【0015】抗体と架橋剤との反応は、上記式(1)に
おける−S−CH2−からなる結合を得ることができる
条件で行われる。この反応は、例えば、適当な緩衝液等
の反応媒体中で、7.5〜8.5の範囲内のpH条件で
行うことができる。反応は、例えば4〜37℃の範囲温
度で行うことができる。
【0016】本発明において標識酵素として用いられる
ペルオキシダーゼ(以下、PODと略記する)は植物由
来のものであればよいが、なかでも西洋わさびPODが
好ましい。
【0017】本発明においてPODと架橋剤との反応モ
ル比はPODの1モルに対して架橋剤が10モル以上で
あれば良い。PODと架橋剤との反応は、以下に示すよ
うに、PODの有するアミノ基を利用して、PODと架
橋剤側の(スルホ)スクシンイミド基との置換反応によ
って上記式(1)中の−NH−を介した結合が得られる
ように行われる。
【0018】
【化4】 (Rは水素原子または−SO3Naである。) この反応は、適当な緩衝液等の反応液媒体中で、7〜9
の範囲内のpHにおいて行うことができる。なお、pH
範囲の下限は7.5が、その上限は8.5がより好まし
い。反応は、例えば4〜37℃の範囲温度で行うことが
できる。
【0019】本発明における架橋剤としてのSIAB及
びスルホン化SIABの中では、スルホン化SIABは
SIABに比して水溶性が良好であるので、酵素標識抗
体の生成効率がより高いという利点がある。
【0020】本発明の酵素標識抗体は、各種酵素免疫測
定法、発光免疫測定法等における抗体と結合し得る物質
の検出段階に好適に利用できる。
【0021】例えば、間接法による場合、固相に固定し
た抗原に試料を反応させて、試料中に該抗原に対する標
的抗体が存在するかどうかを検定する場合、固定化した
抗原と試料との反応後に、これに本発明の酵素標識抗体
(抗体部分は標的抗体を抗原とする抗体からなる)を反
応させて、抗原−標的抗体−酵素標識抗体からなる複合
体を形成させて、この複合体を標識酵素を利用した呈色
反応で検出する。また、競合法や2抗体サンドイッチ法
などの他の手法においても、同様に酵素標識抗体の抗体
部分と結合する物質の検出段階に本発明の酵素標識抗体
が利用できる。
【0022】本発明の免疫学的測定用キットは、本発明
の酵素標識抗体と、それを用いた免疫学的測定方法に用
いられる試薬及び/または器具を含むセットである。例
えば、上記の構成の酵素標識抗体溶液と、(1)標識酵
素による発色反応を生じさせるために必要な試薬類、
(2)検出対象としての抗原または抗体の標準溶液、
(3)検出対象としての抗原や抗体と、酵素標識抗体と
の反応に必要な試薬類や器具(例えば、反応用プレー
ト、試験管等)、(4)検出対象としての抗原又は抗体
を捕獲するための固相に固定している抗体または抗原試
薬の1種以上を組合せてキットを形成することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例1 (スルホン化SIABを用いたPOD標識Fab'化マウ
ス抗TSHモノクローナル抗体の調製)IgクラスがI
gGに属するマウス抗TSHモノクローナル抗体(以
下、抗TSH抗体と略す)3mgを0.1Mクエン酸緩
衝液(pH4.5)1mlに加えて溶解した。これに1
%ペプシン溶液を0.35ml添加し、37℃、3.5
時間反応させた。反応物をゲル濾過カラムクロマトグラ
フィー(TSKgelG3000SW、東ソー(株)
製)で分離精製し、F(ab')2画分を回収した。得られた
F(ab')2画分に最終濃度が0.01Mになるように2−
メルカプトエチルアミンを添加した後、37℃で1.5
時間反応させた。反応後、反応物を脱塩処理して抗TS
H抗体Fab'フラグメントの溶液(溶媒:0.05Mリ
ン酸緩衝液:pH6.5、0.1M NaCl、2mM
EDTA)を得た。
【0024】次に、POD3mgに0.1Mリン酸緩衝
液(pH7.0)を0.3ml加えて溶解した。これに
2mg/mlの濃度にスルホン化SIABを含有する溶
液0.3ml添加した後、室温で1時間反応させた。反
応後、反応物の脱塩処理を行って、4−ヨードアセチル
−アミノベンゾエート・POD複合体の溶液(溶媒:
0.05Mリン酸緩衝液:pH6.5、0.1M Na
Cl、2mM EDTA)を得た。
【0025】この4−ヨードアセチル−アミノベンゾエ
ート・POD複合体と、先の操作で得られたTSH抗体
Fab'フラグメントを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
5)中で直ちに混合し、4℃で16時間反応させた。反
応後、ゲル濾過カラムクロマトグラフィー(TSKge
lG3000SW)で分離精製を行い、POD標識Fa
b'化抗TSH抗体を調製した。
【0026】比較例1 (スルホン化SIABを用いたPOD標識マウス抗TS
Hモノクローナル抗体の調製)比較のために、SIAB
を用いた酵素標識抗体の調製の従来法の例として、抗体
とスルホン化SIABとを、抗体のアミノ基を利用して
結合し、また、スルホン化SIABとPODを、POD
のメルカプト基を利用して結合することにより酵素標識
抗体を調製した。
【0027】即ち、抗TSH抗体3mgを0.1Mリン
酸緩衝液(pH7.0)0.3mlに加え溶解した。こ
れに2mg/mlの濃度のスルホン化SIAB溶液を
0.3ml添加し、室温で1時間反応させた後、反応物
を脱塩処理して4−ヨードアセチル−アミノベンゾエー
ト・抗TSH抗体複合体の溶液(溶媒:0.05Mリン
酸緩衝液:pH6.5、0.1M NaCl、2mM
EDTA)を得た。
【0028】POD3mgに0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.0)を0.3ml加え溶解した。これにS-アセ
チルメルカプトコハク酸無水物2mgをジメチルホルム
アミド50μlに溶解した液を加えた。この混合液を2
5℃、30分間インキュベーションした。次に500m
Mヒドロキシルアミンと10mM EDTAを含む10
0mM トリス−塩酸緩衝液0.2mlを加えてpH
7.0に調整した。この混合液を30℃、4分間静置し
た後、脱塩処理してメルカプト基を導入したPOD(S
H化POD)の溶液(溶媒:0.05Mリン酸緩衝液:
pH6.5、0.1M NaCl、2mM EDTA)
を得た。
【0029】このSH化PODと先の操作で得た4−ヨ
ードアセチル−アミノベンゾエート・抗TSH抗体複合
体を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)中で直ちに混
合し、4℃で16時間反応させた後、ゲル濾過カラムク
ロマトグラフィーで分離精製を行い、POD標識抗TS
H抗体を調製した。
【0030】比較例2 (SMCCを用いたPOD標識抗体の調製)架橋剤をN
−スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)−
シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCCと略
記する)とした場合の例として、POD標識Fab'化マ
ウス抗TSHモノクローナル抗体を調製した。
【0031】即ち、まず、実施例1と同様にFab'化抗
TSH抗体の溶液を調製した。
【0032】次に、POD3mgに0.1Mリン酸緩衝
液(pH7.0)を0.3ml加え溶解した。これに1
00mg/ml SMCC・ジメチルホルムアミド溶液
を0.03ml添加し、室温で1時間反応させた後、反
応物を脱塩してマレイミド基導入PODの溶液(溶媒:
0.05Mリン酸緩衝液:pH6.5、0.1M Na
Cl、2mM EDTA)を得た。
【0033】これらのFab'化抗TSH抗体とマレイミ
ド基導入PODを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)
中で直ちに混合し、4℃で16時間反応させた後、ゲル
濾過カラムクロマトグラフィーで分離精製を行い、PO
D標識Fab'化抗TSH抗体を調製した。
【0034】比較例3 (SPDPを用いたPOD標識抗体の調製)架橋剤をN
−スクシンイミジル−3−(2’−ピリジルジチオ)プ
ロピオレート(SPDPと略記する)とした場合の例と
して、POD標識Fab'化マウス抗TSHモノクローナ
ル抗体を調製した。
【0035】即ち、まず、実施例1と同様にFab'化抗
TSH抗体溶液を調製した。
【0036】次に、POD3mgに0.1Mリン酸緩衝
液(pH7.0)を0.3ml加え溶解した。これに5
0mg/ml SPDP・ジメチルホルムアミド溶液を
0.03ml添加し、室温で1時間反応させた後、反応
物を脱塩処理してピリジルジスルフィド基導入POD溶
液(溶媒:0.05Mリン酸緩衝液:pH6.5、0.
1M NaCl、2mM EDTA)を得た。
【0037】これらのFab'化抗TSH抗体とピリジル
ジスルフィド基導入PODを0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.0)中で直ちに混合し、4℃で16時間反応させ
た後、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーで分離精製を
行い、POD標識Fab'化抗TSH抗体を調製した。
【0038】試験例1 (POD標識Fab'化抗TSH抗体及びPOD標識抗T
SH抗体の酵素活性及び反応性の測定)実施例1、比較
例1〜3で得られた酵素標識抗体の安定性を調べるため
に、抗体溶液を一定期間室温にて保存した後、下記の方
法により酵素活性の変化及び抗体の抗原との反応性の変
化を測定した。 (1)酵素活性の経時変化 酵素活性の測定は以下の測定法で行った。反応容器とし
て用意したプラスチックチューブに、西洋ワサビPOD
標識抗TSH抗体溶液(40ng/ml)を10μl加
え、37℃で5分間インキュベーションした。その後、
TMBZ・過酸化水素水溶液500μlを加え、さらに
37℃で2分間及び5分間インキュベーション後、1N
硫酸1mlにて反応を停止し、450nmにおける吸光
度を測定し、次式Iにより本品1μg当たりの酵素活性
を測定した。
【0039】
【数1】 酵素活性の経時変化(経時安定性)は、保存前及び保存
後の酵素標識抗体を用いて上記の方法で測定した吸光度
について、保存後のものの吸光度を、保存前のものの吸
光度を100とした時の相対値として表すことで評価し
た。得られた結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表1に示されたとおり、本発明の酵素標識抗体(実施例
1)の標識酵素の活性値の低下率は極めて低く、標識酵
素の活性は安定に保持されることが判明した。また、ス
ルホン化SIABを用いた従来の酵素標識抗体調製法で
得られた酵素標識抗体(比較例1)、或いはSIAB以
外の架橋剤を用いた調製法で得られた酵素標識抗体(比
較例2、3)においても実施例1とほぼ同様の結果が得
られた。 (2)抗体の反応性の経時変化 抗体の抗原との反応性については、酵素免疫測定法の原
理を用いて以下の通り行った。反応容器としてのプラス
チックチューブに抗TSH抗体固定化磁性微粒子懸濁液
(1.0mg/ml)50μlと標準溶液(TSH濃
度:40μIU/ml)80μlを加え、37℃で5分
間インキュベーションした。続いて西洋ワサビPOD標
識抗TSH抗体50μlを加え、37℃で5分間インキ
ュベーションした。その後、磁石により磁性微粒子を集
積させた後、洗浄液にて洗浄操作を3回行い、TMBZ
・過酸化水素水溶液300μlを加え、さらに37℃で
5分間インキュベーション後、1N硫酸1mlにて反応
を停止し、450nmにおける吸光度を測定した。
【0041】抗体反応性の経時変化(経時安定性)は、
保存前及び保存後の酵素標識抗体を用いて上記の方法で
測定した吸光度について、保存後のものの吸光度を、保
存前のものの吸光度を100とした時の相対値として表
すことで評価した。得られた結果を表2に示す。
【0042】
【表2】 その結果、本発明の酵素標識抗体(実施例1)の抗体反
応性の経時的な減少幅は、先の表1に示された標識酵素
の活性値の減少幅とほぼ同じであり、抗体の抗原との反
応性は安定に維持されていることがわかる。すなわち、
本発明の酵素標識抗体は経時安定性に優れるものであっ
た。
【0043】一方、SIABを用いた従来の酵素標識抗
体調製法で得られた抗体(比較例1)、或いはSIAB
以外の架橋剤を用いた調製法で得られた抗体(比較例
2、3)においては、先の表1に示すように標識酵素の
活性自体は安定であるにも拘らず、吸光度の減少率は実
施例1よりも大きく。これらの比較例で得た酵素標識抗
体の経時安定性が不十分であった。
【0044】実施例2 (TSH免疫学的測定用キット)TSH標準液を調製し
た。その他、測定に必要な試薬を調製し、表3に示すT
SH免疫学的測定用キットを構成した。次に、本キット
を用いたTSHの測定を以下のようにして行った。
【0045】即ち、プラスチックチューブに抗TSH抗
体結合磁性微粒子懸濁液50μlとTSH標準溶液或い
は検体80μlを加え、37℃で5分間インキュベーシ
ョンした。西洋ワサビPOD標識抗TSH抗体溶液50
μlを加え、37℃で5分間インキュベーションした。
その後、磁石により磁性微粒子を集積させた後、洗浄液
にて洗浄操作を3回行った。洗浄の終わった試料に発色
液38mlと酵素基質液200μlの混合液300μl
を加え、更に37℃で5分間インキュベーションした。
その後、反応停止液(1N硫酸溶液)1mlを添加して
反応を停止し、得られた反応液の450nmにおける吸
光度を測定した。図1にTSH測定用標準溶液の検量線
を示した。
【0046】
【表3】 実施例3 (スルホン化SIABを用いたPOD標識Fab'化ウサ
ギ抗β2ミクログロブリンポリクローナル抗体の調製)
ウサギ抗β2ミクログロブリンポリクローナル抗体(以
下抗β2MG抗体と略す)3mgを0.1Mクエン酸緩
衝液(pH4.5) 1mlに加えて溶解した。これに
1%ペプシン溶液を0.35ml添加し、37℃で16
時間反応させた。反応物をゲル濾過カラムクロマトグラ
フィー(TSKgel G3000SW)で分離精製
し、F(ab')2画分を回収した。得られたF(ab')2画分に
最終濃度が0.01Mとなるように2−メルカプトエチ
ルアミンを添加した後、37℃で1.5時間反応させ
た。反応後、反応物を脱塩処理して抗β2MG抗体Fab'
フラグメントの溶液(溶媒:0.05Mリン酸緩衝液:
pH6.5、0.1M NaCl、2mM EDTA)
を得た。
【0047】次に、POD3mgに0.1Mリン酸緩衝
液(pH7.0)を0.3ml加え溶解した。これに2
mg/mlの濃度のスルホン化SIAB溶液を0.3m
l添加した後、室温で1時間反応させた。反応後、反応
物を脱塩処理して4−ヨードアセチル−アミノベンゾエ
ート・POD複合体の溶液(溶媒:0.05Mリン酸緩
衝液:pH6.5、0.1M NaCl、2mM ED
TA)を得た。
【0048】この4−ヨードアセチル−アミノベンゾエ
ート・POD複合体に、先の操作で得た抗β2MG抗体
Fab'フラグメントを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)中で直ちに混合し、4℃で16時間反応させた。反
応後、ゲル濾過カラムクロマトグラフィー(TSKge
l G3000SW)で分離精製を行い、POD標識Fa
b'化抗β2MG抗体を調製した。
【0049】比較例4 (スルホン化SIABを用いたPOD標識ウサギ抗β2
ミクログロブリンポリクローナル抗体の調製)比較のた
めに、SIABを用いた酵素標識抗体の調製の従来法の
例として、抗体とスルホン化SIABとを、抗体のアミ
ノ基を利用して結合し、また、スルホン化SIABとP
ODを、PODのメルカプト基を利用して結合すること
により酵素標識抗体を調製した。
【0050】即ち、抗β2MG抗体3mgを0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.0) 0.3mlに加え溶解し
た。これに2mg/mlの濃度のスルホン化SIAB溶
液を0.3ml添加し、室温で1時間反応させた後、反
応物を脱塩処理して4−ヨードアセチル−アミノベンゾ
エート・抗β2MG抗体複合体の溶液(溶媒:0.05
Mリン酸緩衝液:pH6.5、0.1M NaCl、2
mM EDTA)を得た。
【0051】この溶液と、比較例2と同様にして得たS
H化PODとを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)中
で直ちに混合し、4℃で16時間反応させた後、ゲル濾
過カラムクロマトグラフィーで分離精製を行い、POD
標識抗β2MG抗体を調製した。
【0052】比較例5 (SMCCを用いたPOD標識抗体の調製)架橋剤をS
MCCとした場合の例として、POD標識Fab'化ウサ
ギ抗β2ミクログロブリンポリクローナル抗体を調製し
た。
【0053】即ち、まず実施例3と同様にFab'化抗β2
MG抗体溶液を調製し、更に比較例2と同様にマレイミ
ド基導入POD溶液を調製した。
【0054】これらのFab'化抗β2MG抗体とマレイミ
ド基導入PODを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)
中で直ちに混合し、4℃で16時間反応させた後、ゲル
濾過カラムクロマトグラフィーで分離精製を行い、PO
D標識Fab'化抗β2MG抗体を調製した。
【0055】比較例6 (SPDPを用いたPOD標識抗体の調製)架橋剤をS
PDPとした場合の例として、POD標識Fab'化ウサ
ギ抗β2ミクログロブリンポリクローナル抗体を調製し
た。
【0056】即ち、まず実施例3と同様にFab'化抗β2
MG抗体溶液を調製し、更に比較例3と同様にピリジル
ジスルフィド基導入POD溶液を得た。
【0057】これらのFab'化抗β2MG抗体とピリジル
ジスルフィド基導入PODとを0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.5)中で直ちに混合し、4℃で16時間反応
させた後、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーで分離精
製を行い、POD標識Fab'化抗β2MG抗体を調製し
た。
【0058】試験例2 (POD標識Fab'化抗TSH抗体及びPOD標識抗T
SH抗体の酵素活性及び反応性の測定)実施例3、比較
例4〜6で得られたPOD標識(Fab'化)抗β2MG抗
体の安定性を調べるために、抗体溶液を一定期間室温に
て保存した後、下記の方法により酵素活性の変化及び抗
体の抗原との反応性の変化を測定した。 (1)酵素活性の経時変化 酵素活性の測定は試験例1と同様の操作で行った。但
し、西洋ワサビPOD標識抗TSH抗体溶液の代わりに
西洋ワサビPOD標識抗β2MG抗体溶液を用いた。保
存前及び保存後の抗体を用いた場合の吸光度を測定し、
結果を保存前抗体を用いた場合の吸光度を100とした
時の相対値として表した(表4)。
【0059】その結果、本発明の酵素標識抗体の酵素活
性値は、SIABを用いた従来の酵素標識抗体調製法で
得られた抗体、或いはSIAB以外の架橋剤を用いた調
製法で得られた抗体の活性値とほぼ同様であった。
【0060】
【表4】 (2)抗体の反応性の経時変化 免疫学的測定は酵素免疫測定法の原理を用いて以下の通
り行った。反応容器としてプラスチックチューブを用い
た。このチューブに抗β2MG抗体固定化磁性微粒子懸
濁液(1.0mg/ml)100μlと標準溶液(β2
ミクログロブリン濃度:2000ng/ml)5μlを
加え、37℃で5分間インキュベーションした。磁石に
より磁性微粒子を集積させた後、洗浄液にて洗浄を行っ
た。続いて西洋ワサビPOD標識抗β2MG抗体100
μlを加え、37℃で5分間インキュベーションした。
その後、上記要領にて洗浄操作を3回行い、TMBZ・
過酸化水素水溶液300μlを加え、さらに37℃で5
分間インキュベーション後、1N硫酸1mlにて反応を
停止し、450nmにおける吸光度を測定した。保存前
及び保存後の抗体を用いた場合の吸光度を測定し、結果
を保存前抗体を用いた場合の吸光度を100とした時の
相対値として表した(表5)。
【0061】その結果、本発明の酵素標識抗体の反応性
は、SIABを用いた従来の酵素標識抗体調製法で得ら
れた抗体、或いはSIAB以外の架橋剤を用いた調製法
で得られた抗体の反応性と比べて経時的減少が少なく、
本発明の酵素標識抗体は、経時安定性に優れていること
がわかった。
【0062】
【表5】 実施例4 (β2MG免疫学的測定用キット)β2MG標準液を調製
した。その他測定に必要な試薬を調製し、表6に示すβ
2MG免疫学的測定用キットを構成した。本キットを用
いたβ2MGの測定は以下のようにして行う。
【0063】即ち、プラスチックチューブに抗β2MG
抗体結合磁性微粒子懸濁液100μlとβ2MG標準溶
液或いは検体5μlを加え、37℃で5分間インキュベ
ーションする。磁石により磁性微粒子を集積させた後、
洗浄液により洗浄を行う。西洋ワサビPOD標識抗β2
MG抗体溶液100μlを加え、37℃で5分間インキ
ュベーションする。その後上記要領で3回洗浄を行う。
洗浄の終わった試料に発色液38mlと酵素基質液20
0μlの混合液300μlを加え、更に37℃で5分間
インキュベーションする。その後、反応停止液(1N硫
酸溶液)1mlを添加して反応を停止し、得られた反応
液の450nmにおける吸光度を測定する。図2にβ2
MG測定用標準溶液の検量線を示した。
【0064】
【表6】
【0065】
【発明の効果】本発明の酵素標識抗体は優れた経時安定
性を有するため、該酵素標識抗体を用いると免疫学的測
定の結果について優れた再現性が得られる。
【0066】また、本発明の酵素標識抗体を用いた免疫
学的測定用キットは長期間保存可能であるため大変経済
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】TSH測定用標準溶液の検量線を示す図であ
る。
【図2】β2MG測定用標準溶液の検量線を示す図であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗体に標識酵素を架橋剤を介して結合さ
    せた酵素標識抗体において、下記式(1): 【化1】 [上記式(1)中、Abは抗体を、PODはペルオキシ
    ダーゼを表わす。]で表わされる構造を有することを特
    徴とする酵素標識抗体。
  2. 【請求項2】 前記抗体がFab'フラグメントである請
    求項1に記載の酵素標識抗体。
  3. 【請求項3】 前記抗体が、予めメルカプト基が導入さ
    れたものである請求項1または2に記載の酵素標識抗
    体。
  4. 【請求項4】 抗体に、N−スクシンイミジル−(4−
    ヨードアセチル)−アミノベンゾエート又はスルホスク
    シンイミジル−(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾ
    エートからなる架橋剤を用いて標識酵素を結合させるこ
    とにより下記式(1): 【化2】 [上記式(1)中、Abは抗体を、PODはペルオキシ
    ダーゼを表わす。]で表わされる構造を有する酵素標識
    抗体を調製する方法において、(a)前記抗体としてメ
    ルカプト基を有するものを用い、該メルカプト基と、前
    記架橋剤のヨードアセチル基とを反応させることでこれ
    らを結合する過程と、(b)前記標識酵素をそのアミノ
    基を利用して、前記架橋剤のスクシンイミド基またはホ
    スホスクシンイミド基と置換することでこれらを結合す
    る過程とを有することを特徴とする酵素標識抗体の調製
    方法。
  5. 【請求項5】 前記抗体がFab'フラグメントである請
    求項4に記載の酵素標識抗体の調製方法。
  6. 【請求項6】 前記抗体が、予めメルカプト基が導入さ
    れたものである請求項4または5に記載の酵素標識抗体
    の調製方法。
  7. 【請求項7】 試料と、請求項1〜3のいずれかに記載
    の酵素標識抗体を反応させる過程と、該試料中に抗原が
    含まれる場合に形成される抗原−酵素標識抗体コンプレ
    ックスを、該抗体に結合させた標識酵素を利用して検出
    する過程とを有することを特徴とする免疫学的測定方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の酵素標識抗体と、該酵
    素標識抗体を用いた免疫学測定法に必要な試薬を有する
    ことを特徴とする免疫学測定用キット。
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