JPH09152326A - プラスチック塗装膜厚計 - Google Patents

プラスチック塗装膜厚計

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JPH09152326A
JPH09152326A JP31435895A JP31435895A JPH09152326A JP H09152326 A JPH09152326 A JP H09152326A JP 31435895 A JP31435895 A JP 31435895A JP 31435895 A JP31435895 A JP 31435895A JP H09152326 A JPH09152326 A JP H09152326A
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JP
Japan
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film thickness
coating
reflected
ultrasonic
boundary
Prior art date
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Pending
Application number
JP31435895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyasu Yuki
英恭 結城
Kenichi Shimizu
賢一 清水
Satoshi Omori
聡 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KET KAGAKU KENKYUSHO KK
Ueda Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
KET KAGAKU KENKYUSHO KK
Ueda Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック材料の上に施された塗装膜の膜
厚を測定する膜厚測定装置を提供すること。 【解決手段】 パルス発生器に接続された超音波センサ
ーの出力はゲインコントロールアンプに接続され、塗装
膜の上端下端で反射した超音波反射信号の時間間隔を温
度補正するため、センサーの遅延材の一部分に超音波反
射をさせるための不連続部分を設け、補正された塗装膜
の厚さを与えるための装置。プラスチック材料の正確な
膜厚測定を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック材料の上に
施された塗装膜の膜厚を測定するための膜厚計に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】自動車、オートバイ、家電
製品等プラスチックを使用した製品表面に塗装を施して
あるものがある。この塗装は外観を美しく見せる、光線
によるプラスチックの劣化を防ぐ等の目的でおこなわれ
る。目的を達するための最適な厚さに塗装することがも
っとも望ましく、厚すぎた場合には使用する塗料の量が
必要以上となり不経済である。また重量が重くなり例え
ば自動車の場合には燃費、加速に影響を及ぼす。また薄
すぎる場合には目的とする外観を得られなくまた、戸外
で使用する自動車などの場合には耐光性が悪くなる。製
造、管理の過程では特に膜厚を正確、迅速、簡便に測定
する必要性があるが、これまでは適当な測定手段がなか
ったため実際に塗装されたものを切断し断面の膜厚を顕
微鏡で測定するなどの方法によりおこなっていた。しか
しこれでは手間、時間がかかるうえにサンプリングで行
わざるを得ず全数測定はできなかった。
【0003】
【問題点解決のための手段、作用効果及び実施例】本発
明の目的は、上述の問題点を解決し、プラスチック材料
の上に施された塗装膜の膜厚を測定するための膜厚測定
装置を提供することである。本発明によれば、プラスチ
ック材料の上に施された膜の厚さを測定するための膜厚
測定装置であって、パルス信号を発生するパルス発生器
と、前記パルス発生器に接続された超音波センサーと、
前記センサーに設けられ、内部に不連続部分を備え、膜
厚被測定物に押し当てるための材料と、前記被測定物の
両面から反射する超音波信号を膜厚に変換する際、前記
不連続部分からの反射超音波信号を用いて厚さの補正を
行う計測回路と、を有する膜厚測定装置が提供される。
【0004】本発明のさらに詳細な構成は以下の説明に
よって明らかにされよう。図1に示すようにパルス電圧
を超音波振動子1に印加すると超音波振動子1は固有の
周波数の超音波を発射し、後述の遅延材2、測定対象の
塗装膜3、及び素地であるプラスチック4に伝播する。
超音波は音響特性の違う材料の境界で反射する特性があ
ることから遅延材と塗装の境界からその一部が反射し
(反射波u2)、また別の一部が塗装と素地の境界から
反射する(反射波u3)。これらの弾性波は超音波振動
子1により電圧に変換され外部に出力することができ
る。u2に相当する電気信号s2とu3に相当する電気
信号s3の間の時間差t1(図2)は超音波が遅延材と
塗装の境界と塗装と素地の境界の間を往復する時間であ
る。したがってこの塗装膜物質の音速が既知であれば厚
さを知ることができる。
【0005】図4で制御器41から発した制御信号1に
したがってパルス発生器42から出力された電気パルス
が、プローブの超音波振動子すなわちセンサー43に印
加され超音波が発射される。温度補正用反射穴、遅延材
と塗膜との境界、塗膜と素地の境界で反射した超音波
は、同じ超音波振動子で電気信号に変換されプリアンプ
44に入力される。その出力はさらにゲインコントロー
ルアンプ45により増幅される。ゲイコントロールアン
プの出力はa/d変換器46に入力されデジタル信号に
変換後演算処理器47及びメモリー49によって膜厚値
を算出して表示器48に表示される。
【0006】さて塗装の膜厚が薄い場合には図2に示す
信号s2とs3が重なり合って識別が困難となってしま
う。この点を解決するため、あらかじめプローブを空中
にむけてプローブ終端からの反射波に応じた電気信号の
波形s4を測定し記憶しておく(s4)(図3)。次に
プローブを測定面に押し当てたときの遅延材と塗装の境
界からの反射波と塗装と素地の境界からの反射波が合成
された反射波に応じた電気信号の波形s5を測定記憶し
ておく。次にs5とs4の時間差を検出する。この時間
差は塗装の膜厚が厚い場合のs2とs3の間の時間差と
ほぼ一定の関係を持っているため、あらかじめ同じ塗装
材料の膜を測定してキャリブレーションを行っておけば
薄い膜厚の測定が可能となる。なお、図3に示すs6は
送信パルスによって発した信号である。t2、t3は上
述のs4とs5の測定のそれぞれの状態のときに送信さ
れてから反射波が戻ってくるまでの時間である。
【数1】t3−t2 …… (1) がs5とs4の間の時間差となる。t2、t3の時間の
うちの大部分は超音波が遅延材を伝搬するために要する
時間であり、遅延材の材料の音速に依存するが、注意す
べきは音速が温度に依存することであって、もしキャリ
ブレーションを行ったときと測定のときの温度がほぼ同
じでなければ測定誤差が発生してしまう。これは環境温
度の変化だけでなく操作のためプローブを持つ手からあ
るいは測定対象素地からの熱の影響も受け1〜2(se
c)の間に測定値が変化してしまうこともある。したが
ってかなり頻繁にキャリブレーションを行わなければ安
定した測定ができなくなり実用上非常に不都合である。
【0007】図5に示すように遅延材2の先端に近い部
分に遅延材の中心軸に垂直な面内に穴をあける。これに
よって測定した反射波形を図8に示す。s6は発信した
波形で、s7は温度補正用反射穴での反射波形である。
s7の受信後に受信される波形としては、塗装が薄いと
きにはs5は遅延材と塗装の境界からの反射と塗装と素
地の境界からの反射が合成された形となるであろう(図
8(b) )。塗装が厚いときにはこれらはs2とs3のふ
たつの波形に分かれるであろう。後者の場合はs2とs
3の間の時間が、遅延材を伝搬する時間の温度変化によ
り受ける影響の割合は小さいが、前者ではs5とs7の
間の測定時間に対する遅延材伝搬時間の温度変化による
影響が無視できないため次のような補正法を使用する。
あらかじめプローブを空中に向けて反射波を記憶して時
間差を検出する(図8(a) 、t5、t6)。次にプロー
ブを測定面に押し当てて反射波の測定を行う。温度変化
によりt5はt5′に、t6は温度変化によることと遅
延材と塗装の境界からの反射波と塗装と素地の境界から
の反射波が合成されることによってt6′に変化する。
遅延材の音響特性が穴の上下でほぼ均質に作られてあれ
ばt6の温度変化の割合とt5の温度変化の割合は同じ
であるため
【数2】t6′−(t6/t5)×t5′……(2) を計算することによってt6′の温度による変化分をキ
ャンセルすることができる。したがってたとえ膜厚が薄
くとも、プローブと塗装の境界からの反射波と塗装と素
地の境界からの反射波が互に近付いて合成された波形を
用いた膜厚計測を実施することが可能となる。
【0008】s7を生じるための穴3は小さすぎると信
号の検出が困難であるし、大きすぎた場合には超音波の
エネルギーの多くがここで反射してしまうためさらにそ
の先に伝搬するエネルギーが小さくなりs2、s3、s
5が小さくなりこれらの検出が困難となる。したがって
最も適当な反射係数に調節する必要がある。遅延材の中
心軸と直交する方向にあける穴の径、長さを調節するこ
とによって反射係数の大小のコントロールが可能であ
る。図6は上述と同じ目的を達するための他の実施例を
示す図である。音響特性の温度変化が同様な異種の遅延
材AとB、8、9を2層にして境界面5からの反射波を
温度補正用反射穴での反射の代わりとする。二つの遅延
材は、適当な反射係数が得られ両者の温度特性が類似な
材料の組み合わせを採用するのが良い。また両者が全く
同じ材料であったとしても両者間を接着剤で張り合わせ
ることによって反射波を得ることが可能である。図7は
もう一つの別の実施例である。先述の穴で反射を生じさ
せたのに代わり音響特性が遅延材と異る異物11をいれ
ここで反射させる。反射の大きさは異物の音響特性を選
択すること、異物の厚さあるいは大きさを変えることに
よってコントロール可能である。
【0009】遅延材、塗膜、素地の音響特性の相互の関
係とそれぞれの境界面の状態によって反射係数が変化す
るため反射波の大きさが変化する。境界面はプローブの
押し当て方、測定面の状態、塗装材料、塗料の塗り方に
よって伝搬条件が変化するので伝搬損失は一定ではな
く、反射波の波高値は時には大きすぎてアンプ、あるい
はa/d変換器の出力が飽和し、時には小さすぎてs/
n比が悪く、a/d変換の分解能が得られないといった
問題が起こる。これを防ぐために増幅率をコントロール
して適当な波高値をa/d変換器に与えることが望まし
い。このため、演算処理器47では波高値が適切かどう
かを判断し不適当な場合即ち所定の範囲よりも大きいか
あるいは小さいことが判定された場合には制御器に命令
をおくりこれによって制御信号2により増幅率をたとえ
ば6dbづつ増減して再度測定をやり直す。
【0010】膜厚が厚いときには所定の時間内にs2、
s3の二つの波形が現れ(図2参照)、薄いときにはs
5一つのみが現れる(図8(b) 参照)ため演算処理器で
これを判断して厚い場合には(1) 式の手法で薄い場合に
は(2) 式の演算の手法で測定を行う。
【0011】演算処理器47にはあらかじめメモリ49
から典型的な塗装の音速を設定しておきこれによって測
定された時間から膜厚を換算することができる。また、
異なる音速を設定するためのキャリブレーション機能を
提供することが可能である。この機能では超音波によっ
て測定した時間をメモリに記憶するとともに測定したサ
ンプルを顕微鏡などによって実際の膜厚の測定を行いこ
の値をキー操作によって入力することによってメモリ4
9に記憶するべき音速が設定できる。
【0012】図9と図10は遅延材2の更に別の加工方
法の実施例を示す。図9は外周全体に切り込みを入れて
空気層あるいは樹脂層7を形成した遅延材7、図10は
外周4個所に互いに離れた複数個の切り込みを入れて空
気層あるいは樹脂層6を形成した遅延材6を示す。な
お、遅延材の形状は製作の都合上円柱状であることが望
ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による膜厚測定原理を示す模式図。
【図2】本発明による膜厚測定原理を示す波形図。
【図3】本発明による膜厚測定原理を示す波形図。
【図4】本発明による膜厚測定装置内部の接続図。
【図5】本発明による膜厚測定プローブの構造を示す
図。
【図6】本発明による別の膜厚測定プローブの構造を示
す図。
【図7】本発明による別の膜厚測定プローブの構造を示
す図。
【図8】本発明による膜厚測定原理を示す波形図。
【図9】本発明によるさらに別の膜厚測定プローブの構
造を示す図。
【図10】本発明によるさらに別の膜厚測定プローブの
構造を示す図。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 超音波遅延材 3 測定対象皮膜 4 素地 5 遅延材境界面 11 温度補正用異物 42 パルス発生器 43 センサー 45 ゲインコントロールアンプ 46 A/D変換器 48 表示器 49 メモリー
フロントページの続き (72)発明者 大森 聡 長野県上田市踏入二丁目10番19号 上田日 本無線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材料の上に施された膜の厚
    さを測定するための膜厚測定装置であって、 パルス信号を発生するパルス発生器と、 前記パルス発生器に接続された超音波センサーと、 前記センサーに設けられ、内部に不連続部分を備え、膜
    厚被測定物に押し当てるための材料と、 前記被測定物の両面から反射する超音波信号を膜厚に変
    換する際、前記不連続部分からの反射超音波信号を用い
    て厚さの補正を行う計測回路と、を有する膜厚測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の膜厚測定装置であって、
    前記材料内に設けられる不連続部分は、前記材料中の前
    記センサーとは反対側の面に近い部分に長さ方向に対し
    てほぼ直角方向に空けられ、超音波信号を反射するよう
    に設けられた穴であることを特徴とする前記膜厚測定装
    置。
JP31435895A 1995-12-01 1995-12-01 プラスチック塗装膜厚計 Pending JPH09152326A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31435895A JPH09152326A (ja) 1995-12-01 1995-12-01 プラスチック塗装膜厚計

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JP31435895A JPH09152326A (ja) 1995-12-01 1995-12-01 プラスチック塗装膜厚計

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JPH09152326A true JPH09152326A (ja) 1997-06-10

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8813570B2 (en) 2011-03-28 2014-08-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ultrasonic measuring method and ultrasonic measuring system
CN104990985A (zh) * 2015-07-15 2015-10-21 常州市常超电子研究所有限公司 带延迟直探头
CN104990986A (zh) * 2015-07-15 2015-10-21 常州市常超电子研究所有限公司 接触式直探头

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8813570B2 (en) 2011-03-28 2014-08-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ultrasonic measuring method and ultrasonic measuring system
CN104990985A (zh) * 2015-07-15 2015-10-21 常州市常超电子研究所有限公司 带延迟直探头
CN104990986A (zh) * 2015-07-15 2015-10-21 常州市常超电子研究所有限公司 接触式直探头

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