JPH09152281A - 発電プラント循環水系統の制御装置 - Google Patents
発電プラント循環水系統の制御装置Info
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- JPH09152281A JPH09152281A JP31299895A JP31299895A JPH09152281A JP H09152281 A JPH09152281 A JP H09152281A JP 31299895 A JP31299895 A JP 31299895A JP 31299895 A JP31299895 A JP 31299895A JP H09152281 A JPH09152281 A JP H09152281A
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- Japan
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- backwash
- differential pressure
- filter
- circulating water
- control device
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1には、逆洗フィルタ内の差圧が急速に著
しく高く上昇した場合に、この逆洗フィルタ内の緊急バ
イパス弁の開成動作を防止して復水器への塵芥等の流入
を防止し、第2には、可動翼型循環水ポンプが低翼開度
運転中に逆洗フィルタが逆洗運転を行う場合であって
も、逆洗フィルタ内の塵芥の排出を確実に行うことを目
的にしている。 【解決手段】 逆洗フィルタ制御装置により、前後差圧
伝送器からの差圧信号に基づいて逆洗運転を行うか否か
を判断し、逆洗運転を行う場合には、逆洗フラップ及び
塵芥排出弁に逆洗運転のための制御信号を送信すると共
に、逆洗運転時の一定の場合には、可動翼型循環水ポン
プの翼開度を制御する信号を上記可動翼制御装置に送信
することを特徴としている。
しく高く上昇した場合に、この逆洗フィルタ内の緊急バ
イパス弁の開成動作を防止して復水器への塵芥等の流入
を防止し、第2には、可動翼型循環水ポンプが低翼開度
運転中に逆洗フィルタが逆洗運転を行う場合であって
も、逆洗フィルタ内の塵芥の排出を確実に行うことを目
的にしている。 【解決手段】 逆洗フィルタ制御装置により、前後差圧
伝送器からの差圧信号に基づいて逆洗運転を行うか否か
を判断し、逆洗運転を行う場合には、逆洗フラップ及び
塵芥排出弁に逆洗運転のための制御信号を送信すると共
に、逆洗運転時の一定の場合には、可動翼型循環水ポン
プの翼開度を制御する信号を上記可動翼制御装置に送信
することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動翼型循環水ポ
ンプと逆洗フィルタとを備えた発電プラントの循環水系
統において、可動翼型循環水ポンプと逆洗フィルタとを
制御する装置に関する。
ンプと逆洗フィルタとを備えた発電プラントの循環水系
統において、可動翼型循環水ポンプと逆洗フィルタとを
制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来に於ける発電プラントの循環水系統
を図13に示す。発電プラントに於いては、復水器5へ
冷却水として海水冷却水を送水するため、外洋に設置さ
れた取水口(図示略)から可動翼型循環水ポンプ1の駆
動により海水冷却水が汲み上げられて復水器5に向けて
送水される。
を図13に示す。発電プラントに於いては、復水器5へ
冷却水として海水冷却水を送水するため、外洋に設置さ
れた取水口(図示略)から可動翼型循環水ポンプ1の駆
動により海水冷却水が汲み上げられて復水器5に向けて
送水される。
【0003】一般には、外洋の取水口には、塵芥の流入
を防止するためのスクリーン(図示略)が設けられ、大
きめの塵芥はこのスクリーンによって除去される。しか
し、実際には、小さな海洋生成物又は稚貝等は、このス
クリーンを通過してしまうため、循環水系統の流路に
は、稚貝等が成長し、多量の貝等の塵芥が存在する。こ
のような海洋生成物等の塵芥も、可動翼型循環水ポンプ
1の駆動により海水冷却水と共に汲み上げられて送水さ
れる。このような塵芥は、この循環水系統の流路に付着
し、圧力損失を増加させ復水器5への海水冷却水の送水
を阻害する要因の一つとなっている。
を防止するためのスクリーン(図示略)が設けられ、大
きめの塵芥はこのスクリーンによって除去される。しか
し、実際には、小さな海洋生成物又は稚貝等は、このス
クリーンを通過してしまうため、循環水系統の流路に
は、稚貝等が成長し、多量の貝等の塵芥が存在する。こ
のような海洋生成物等の塵芥も、可動翼型循環水ポンプ
1の駆動により海水冷却水と共に汲み上げられて送水さ
れる。このような塵芥は、この循環水系統の流路に付着
し、圧力損失を増加させ復水器5への海水冷却水の送水
を阻害する要因の一つとなっている。
【0004】海水を送水する可動翼型循環水ポンプ1
は、可動翼と呼ばれる構造を有しており、ポンプ特性を
左右するインペラが可動翼制御装置51により制御され
ている。この可動翼が制御され、ポンプ全揚程と吐出流
量が変化されて、必要冷却水量が変化した場合に応じ
て、循環水ポンプの消費電力が必要最小限に抑えられて
いる。
は、可動翼と呼ばれる構造を有しており、ポンプ特性を
左右するインペラが可動翼制御装置51により制御され
ている。この可動翼が制御され、ポンプ全揚程と吐出流
量が変化されて、必要冷却水量が変化した場合に応じ
て、循環水ポンプの消費電力が必要最小限に抑えられて
いる。
【0005】この可動翼型循環水ポンプ1の可動翼を変
化させた場合の全揚程と吐出流量との関係を図6に示
す。上述の循環水系統は、系統内を流れる冷却水量に相
関して、符号27により示すシステムヘッド曲線の特性
を有し、ある量の冷却水を復水器5に流すために必要な
ポンプ全揚程は、このシステムヘッド曲線27により表
される。従って、プラント出力が減少することにより、
又は海水冷却水の温度が低下することにより、復水器5
への送水に必要な冷却水量が減少した場合には、このシ
ステムヘッド曲線27に示すように、可動翼型循環水ポ
ンプ1に必要な全揚程は減少する。このような場合に
は、可動翼型循環水ポンプ1の可動翼が可動翼制御装置
51により大なる状態から小なる状態に変化されること
により、それに応じて可動翼型循環水ポンプ1の吐出量
と全揚程との関係が図6のシステムヘッド曲線27のよ
うに変化され、ポンプの実運転点が24aの状態から2
4bの状態に変化される。このように、可動翼型循環水
ポンプ1は、ある運転状態に於けるプラント出力、海水
冷却水の温度に応じて、可動翼型制御装置51により最
小動力で冷却水が送水される。
化させた場合の全揚程と吐出流量との関係を図6に示
す。上述の循環水系統は、系統内を流れる冷却水量に相
関して、符号27により示すシステムヘッド曲線の特性
を有し、ある量の冷却水を復水器5に流すために必要な
ポンプ全揚程は、このシステムヘッド曲線27により表
される。従って、プラント出力が減少することにより、
又は海水冷却水の温度が低下することにより、復水器5
への送水に必要な冷却水量が減少した場合には、このシ
ステムヘッド曲線27に示すように、可動翼型循環水ポ
ンプ1に必要な全揚程は減少する。このような場合に
は、可動翼型循環水ポンプ1の可動翼が可動翼制御装置
51により大なる状態から小なる状態に変化されること
により、それに応じて可動翼型循環水ポンプ1の吐出量
と全揚程との関係が図6のシステムヘッド曲線27のよ
うに変化され、ポンプの実運転点が24aの状態から2
4bの状態に変化される。このように、可動翼型循環水
ポンプ1は、ある運転状態に於けるプラント出力、海水
冷却水の温度に応じて、可動翼型制御装置51により最
小動力で冷却水が送水される。
【0006】このような可動翼型循環水ポンプ1により
送水された海水冷却水は、図13に示すように、復水器
5の上流側において、海洋生成物等の塵芥の復水器5へ
の流入を防止する逆洗フィルタ2を通過するように構成
されている。これは以下の理由によるものである。復水
器5への塵芥の流入により考えられる主な悪影響として
は、第1に、復水器5内の熱交換部である細管の目詰ま
りによる復水器5内の冷却水の圧力損失の増加により、
冷却水量の減少が生起される虞れがある。第2に、細管
部の断面積の減少により、参観を通過する冷却水の過流
速に起因して、細管が損傷される虞れがある。第3に、
細管での海洋生成物の成長等により、細管の熱伝導率の
低下が生起される虞れがある。このような理由から、復
水器5の悪影響を与えないように、海洋生成物等の塵芥
の復水器5への流入を防止する逆洗フィルタ2が設けら
れている。
送水された海水冷却水は、図13に示すように、復水器
5の上流側において、海洋生成物等の塵芥の復水器5へ
の流入を防止する逆洗フィルタ2を通過するように構成
されている。これは以下の理由によるものである。復水
器5への塵芥の流入により考えられる主な悪影響として
は、第1に、復水器5内の熱交換部である細管の目詰ま
りによる復水器5内の冷却水の圧力損失の増加により、
冷却水量の減少が生起される虞れがある。第2に、細管
部の断面積の減少により、参観を通過する冷却水の過流
速に起因して、細管が損傷される虞れがある。第3に、
細管での海洋生成物の成長等により、細管の熱伝導率の
低下が生起される虞れがある。このような理由から、復
水器5の悪影響を与えないように、海洋生成物等の塵芥
の復水器5への流入を防止する逆洗フィルタ2が設けら
れている。
【0007】このような逆洗フィルタ2の簡単な構造を
図3に示す。逆洗フィルタ2内には、海水中の塵芥を捕
捉するフィルタエレメント15が設けられている。この
フィルタエレメント15は、一般にかご型をしており複
数個で構成されており、通常運転時海水冷却水がこのフ
ィルタエレメント15を通過すると、海水中の塵芥が捕
捉され、海水のみが復水器5に送水される。このフィル
タエレメント15により塵芥が捕捉されてフィルタエレ
メント15内に集積していくと、フィルタエレメント1
5の目詰まりにより、フィルタエレメント15の前後差
圧が増大していく。
図3に示す。逆洗フィルタ2内には、海水中の塵芥を捕
捉するフィルタエレメント15が設けられている。この
フィルタエレメント15は、一般にかご型をしており複
数個で構成されており、通常運転時海水冷却水がこのフ
ィルタエレメント15を通過すると、海水中の塵芥が捕
捉され、海水のみが復水器5に送水される。このフィル
タエレメント15により塵芥が捕捉されてフィルタエレ
メント15内に集積していくと、フィルタエレメント1
5の目詰まりにより、フィルタエレメント15の前後差
圧が増大していく。
【0008】この前後差圧は前後差圧伝送器3(DP
X)により監視され、前後差圧がある一定量に増大した
時に、複数個のフィルタエレメント15を各々閉鎖する
ための複数個の逆洗フラップ14が設けられていると共
に、塵芥を放水管又は塵芥排出ピット6等に放出するた
めの塵芥排出弁4が設けられ、図13に示すように、こ
れら前後差圧伝送器3(DPX)、逆洗フラップ14、
及び塵芥排出弁4は、逆洗フィルタ制御装置8により制
御されるように構成されている。
X)により監視され、前後差圧がある一定量に増大した
時に、複数個のフィルタエレメント15を各々閉鎖する
ための複数個の逆洗フラップ14が設けられていると共
に、塵芥を放水管又は塵芥排出ピット6等に放出するた
めの塵芥排出弁4が設けられ、図13に示すように、こ
れら前後差圧伝送器3(DPX)、逆洗フラップ14、
及び塵芥排出弁4は、逆洗フィルタ制御装置8により制
御されるように構成されている。
【0009】従って、ある一定量前後差圧が増大した場
合には、各逆洗フラップ14により各フィルタエレメン
ト15が閉鎖されると共に、塵芥放出弁4が開成され
る。これにより、フィルタエレメント15の一次側と二
次側との圧力の大小関係が逆転し、フィルタエレメント
15内に集積されていた塵芥は、開成された塵芥排出弁
4を介して、放水管又は塵芥排出ピット6等に排出され
る。この動作が各々の逆洗フラップ14において順次行
われ、全てのフィルタエレメント15の塵芥が放水管又
は塵芥排出ピット6等に排出される。
合には、各逆洗フラップ14により各フィルタエレメン
ト15が閉鎖されると共に、塵芥放出弁4が開成され
る。これにより、フィルタエレメント15の一次側と二
次側との圧力の大小関係が逆転し、フィルタエレメント
15内に集積されていた塵芥は、開成された塵芥排出弁
4を介して、放水管又は塵芥排出ピット6等に排出され
る。この動作が各々の逆洗フラップ14において順次行
われ、全てのフィルタエレメント15の塵芥が放水管又
は塵芥排出ピット6等に排出される。
【0010】ところで、循環水系統に海水冷却水を送水
する可動翼型循環水ポンプ1は、可動翼制御装置51に
より制御されている一方、逆先フィルタ2は、逆洗フィ
ルタ制御装置8により制御されている。即ち、可動翼型
循環水ポンプ1と、逆洗フィルタ2とは、各々、独立に
制御されている。そのため、可動翼型循環水ポンプ1が
如何なる翼開度で運転されている場合であっても、逆洗
フィルタ2は、フィルタエレメント15の前後差圧が所
定値に増大した時には、逆洗運転を行い、塵芥放出弁4
が開成されて塵芥等が放出されている。即ち、図10に
示すように、逆洗フィルタ2の前後差圧伝送器3より差
圧信号を受け取った逆洗フィルタ制御装置8が、図5に
示す逆洗運転開始の設定差圧20以上の差圧信号受け取
ると、逆洗フィルタ2が上記逆洗運転を開始させられ
る。この逆洗運転が開始されると、逆洗フィルタ2内の
逆洗フラップ14の動作に合わせて、塵芥排出弁4が一
定の開度で開成され、逆洗フィルタ2内の塵芥が放水管
又は塵芥排出ピット6等に放出される。
する可動翼型循環水ポンプ1は、可動翼制御装置51に
より制御されている一方、逆先フィルタ2は、逆洗フィ
ルタ制御装置8により制御されている。即ち、可動翼型
循環水ポンプ1と、逆洗フィルタ2とは、各々、独立に
制御されている。そのため、可動翼型循環水ポンプ1が
如何なる翼開度で運転されている場合であっても、逆洗
フィルタ2は、フィルタエレメント15の前後差圧が所
定値に増大した時には、逆洗運転を行い、塵芥放出弁4
が開成されて塵芥等が放出されている。即ち、図10に
示すように、逆洗フィルタ2の前後差圧伝送器3より差
圧信号を受け取った逆洗フィルタ制御装置8が、図5に
示す逆洗運転開始の設定差圧20以上の差圧信号受け取
ると、逆洗フィルタ2が上記逆洗運転を開始させられ
る。この逆洗運転が開始されると、逆洗フィルタ2内の
逆洗フラップ14の動作に合わせて、塵芥排出弁4が一
定の開度で開成され、逆洗フィルタ2内の塵芥が放水管
又は塵芥排出ピット6等に放出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】気象の影響により、特
に台風により、発電プラントの循環水系統に常時に比べ
多量の塵芥の流入があった場合には、逆洗フィルタ2に
短時間に多量の塵芥の浸入がある。また、地震時には、
逆洗フィルタ2の上流部の多量の塵芥が、循環水管若し
くは取水口から海水冷却水と一緒に流入される可能性が
ある。さらに、取水口の潮位の一次的な変動により、海
水冷却水の変動があり、そのとき循環水管内に付着して
いる塵芥が流量ショックにより瞬時に欠落し、逆洗フィ
ルタ2内に多量の塵芥が流入される虞れがある。
に台風により、発電プラントの循環水系統に常時に比べ
多量の塵芥の流入があった場合には、逆洗フィルタ2に
短時間に多量の塵芥の浸入がある。また、地震時には、
逆洗フィルタ2の上流部の多量の塵芥が、循環水管若し
くは取水口から海水冷却水と一緒に流入される可能性が
ある。さらに、取水口の潮位の一次的な変動により、海
水冷却水の変動があり、そのとき循環水管内に付着して
いる塵芥が流量ショックにより瞬時に欠落し、逆洗フィ
ルタ2内に多量の塵芥が流入される虞れがある。
【0012】このように多量の塵芥が逆洗フィルタ2内
に流入され、逆洗フィルタ2内の差圧が急速に上昇した
場合、図2に符号10cで示す塵芥異常増加時差圧変化
の曲線のように、逆洗運転開始の設定差圧を超えて逆洗
運転が開始された後も、塵芥の流入量が逆洗運転時の逆
洗フィルタ2の塵芥処理速度を超えてしまい、逆洗フィ
ルタ2の前後差圧が急速な目詰まりにより上昇する。そ
の結果、フィルタエレメント15の保護のために設けら
れている緊急バイパス弁16(図3)が開成状態にな
る。
に流入され、逆洗フィルタ2内の差圧が急速に上昇した
場合、図2に符号10cで示す塵芥異常増加時差圧変化
の曲線のように、逆洗運転開始の設定差圧を超えて逆洗
運転が開始された後も、塵芥の流入量が逆洗運転時の逆
洗フィルタ2の塵芥処理速度を超えてしまい、逆洗フィ
ルタ2の前後差圧が急速な目詰まりにより上昇する。そ
の結果、フィルタエレメント15の保護のために設けら
れている緊急バイパス弁16(図3)が開成状態にな
る。
【0013】この緊急バイパス弁16(図3)は、フィ
ルタエレメント15の前後差圧が過大になった際に、こ
の過大な前後差圧によりフィルタエレメント15が破損
する事態を防止するために設けられたものであり、塵芥
をフィルタエレメント15に集積させることなく、逆洗
フィルタ2の下流側の復水器5に直接流してしまうもの
である。
ルタエレメント15の前後差圧が過大になった際に、こ
の過大な前後差圧によりフィルタエレメント15が破損
する事態を防止するために設けられたものであり、塵芥
をフィルタエレメント15に集積させることなく、逆洗
フィルタ2の下流側の復水器5に直接流してしまうもの
である。
【0014】従って、この緊急バイパス弁16の開成動
作によって、塵芥の復水器5への直接の流入が生起され
る。その結果、発電プラントを停止した状態での復水器
5の清掃作業、及び逆洗フィルタ2の復旧作業に相当な
時間や労力を要する事態となり、ひいては、発電プラン
トの担っている社会的な役割をプラント停止の間果たす
ことができなくる。
作によって、塵芥の復水器5への直接の流入が生起され
る。その結果、発電プラントを停止した状態での復水器
5の清掃作業、及び逆洗フィルタ2の復旧作業に相当な
時間や労力を要する事態となり、ひいては、発電プラン
トの担っている社会的な役割をプラント停止の間果たす
ことができなくる。
【0015】また、従来の他の問題点としては、逆洗フ
ィルタ2の排出管は、放水管又は塵芥ピット6等に接続
されているが、配管の制約上、流路の損失水頭が非常に
大きくなっている。そのため、可動翼型循環水ポンプ1
が低翼開度で運転している場合に、逆先フィルタ2が逆
洗運転により塵芥を排出しようとすると、図4に示すよ
うに、逆洗フィルタ2の塵芥排出圧力である塵芥排出管
の一次圧力(符号18)が放水管又は塵芥ピット6まで
の塵芥排出管の損失水頭(符号17)を下回る結果とな
る。そのため、塵芥の排出が不能になる場合がある。
ィルタ2の排出管は、放水管又は塵芥ピット6等に接続
されているが、配管の制約上、流路の損失水頭が非常に
大きくなっている。そのため、可動翼型循環水ポンプ1
が低翼開度で運転している場合に、逆先フィルタ2が逆
洗運転により塵芥を排出しようとすると、図4に示すよ
うに、逆洗フィルタ2の塵芥排出圧力である塵芥排出管
の一次圧力(符号18)が放水管又は塵芥ピット6まで
の塵芥排出管の損失水頭(符号17)を下回る結果とな
る。そのため、塵芥の排出が不能になる場合がある。
【0016】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、第1には、逆洗フィルタ内の差圧
が急速に著しく高く上昇した場合に、この逆洗フィルタ
内の緊急バイパス弁の開成動作を防止して復水器への塵
芥等の流入を防止し、第2には、可動翼型循環水ポンプ
が低翼開度運転中に逆洗フィルタが逆洗運転を行う場合
であっても、逆洗フィルタ内の塵芥の排出を確実に行う
ことができる発電プラント循環水系統の制御装置を提供
することを目的にしている。
されたものであって、第1には、逆洗フィルタ内の差圧
が急速に著しく高く上昇した場合に、この逆洗フィルタ
内の緊急バイパス弁の開成動作を防止して復水器への塵
芥等の流入を防止し、第2には、可動翼型循環水ポンプ
が低翼開度運転中に逆洗フィルタが逆洗運転を行う場合
であっても、逆洗フィルタ内の塵芥の排出を確実に行う
ことができる発電プラント循環水系統の制御装置を提供
することを目的にしている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る発電プラント循環水系統の制御装置
は、取水口から可動翼型循環水ポンプにより冷却水を汲
み上げて逆洗フィルタを介して復水器に供給すると共
に、逆洗フィルタ内のフィルタエレメントにより冷却水
内の塵芥が捕捉され、フィルタエレメントでの前後差圧
が設定値以上になった場合、逆洗フィルタ内の逆洗フラ
ップによりフィルタエレメントを封鎖すると共に塵芥排
出弁により塵芥を塵芥排出管に排出する逆洗運転を行う
発電プラントの循環水系統において、冷却水の供給量を
変化させるように可動翼型循環水ポンプの可動翼を制御
するための可動翼制御装置と、逆洗フィルタのフィルタ
エレメントの前後差圧を検出して差圧信号を発するため
の前後差圧伝送器と、この前後差圧伝送器からの差圧信
号に基づいて逆洗運転を行うか否かを判断し、逆洗運転
を行う場合には、逆洗フラップ及び塵芥排出弁に逆洗運
転のための制御信号を送信すると共に、この逆洗運転中
に冷却水流量が所定量より多い時又は少ない時に、可動
翼型循環水ポンプの翼開度を制御する信号を上記可動翼
制御装置に送信する逆洗フィルタ制御装置と、を具備す
ることを特徴としている。
ため、本発明に係る発電プラント循環水系統の制御装置
は、取水口から可動翼型循環水ポンプにより冷却水を汲
み上げて逆洗フィルタを介して復水器に供給すると共
に、逆洗フィルタ内のフィルタエレメントにより冷却水
内の塵芥が捕捉され、フィルタエレメントでの前後差圧
が設定値以上になった場合、逆洗フィルタ内の逆洗フラ
ップによりフィルタエレメントを封鎖すると共に塵芥排
出弁により塵芥を塵芥排出管に排出する逆洗運転を行う
発電プラントの循環水系統において、冷却水の供給量を
変化させるように可動翼型循環水ポンプの可動翼を制御
するための可動翼制御装置と、逆洗フィルタのフィルタ
エレメントの前後差圧を検出して差圧信号を発するため
の前後差圧伝送器と、この前後差圧伝送器からの差圧信
号に基づいて逆洗運転を行うか否かを判断し、逆洗運転
を行う場合には、逆洗フラップ及び塵芥排出弁に逆洗運
転のための制御信号を送信すると共に、この逆洗運転中
に冷却水流量が所定量より多い時又は少ない時に、可動
翼型循環水ポンプの翼開度を制御する信号を上記可動翼
制御装置に送信する逆洗フィルタ制御装置と、を具備す
ることを特徴としている。
【0018】特に、冷却水流量が多量である結果、逆洗
運転時にフィルタエレメントでの冷却水の前後差圧が設
定値以上になった際、可動翼の翼開度を小さくするよう
な制御信号を、上記逆洗フィルタ制御装置から上記可動
翼制御装置に送信している。これにより、可動翼型循環
水ポンプは、逆洗フィルタを通過する冷却水の量を減少
させ、これに対応して、逆洗フィルタのフィルタエレメ
ントの前後差圧が減少し、逆洗フィルタ内の緊急バイパ
ス弁の開成動作を防止して、復水器への塵芥等の流入を
防止することができる。
運転時にフィルタエレメントでの冷却水の前後差圧が設
定値以上になった際、可動翼の翼開度を小さくするよう
な制御信号を、上記逆洗フィルタ制御装置から上記可動
翼制御装置に送信している。これにより、可動翼型循環
水ポンプは、逆洗フィルタを通過する冷却水の量を減少
させ、これに対応して、逆洗フィルタのフィルタエレメ
ントの前後差圧が減少し、逆洗フィルタ内の緊急バイパ
ス弁の開成動作を防止して、復水器への塵芥等の流入を
防止することができる。
【0019】また、可動翼型循環水ポンプが低翼運転中
であり且つ逆洗運転中に、検知手段により検知された塵
芥排出管の一次圧力が設定値以下になった際、可動翼の
翼開度を大きくするような制御信号を、上記逆洗フィル
タ制御装置から上記可動翼制御装置に送信している。こ
れにより、可動翼型循環水ポンプの吐出圧が増加され、
これに対応して、塵芥排出管の一次圧力が塵芥排出管の
損失水頭を上回り、塵芥の排出が不能になるといった事
態を確実に防止することができる。
であり且つ逆洗運転中に、検知手段により検知された塵
芥排出管の一次圧力が設定値以下になった際、可動翼の
翼開度を大きくするような制御信号を、上記逆洗フィル
タ制御装置から上記可動翼制御装置に送信している。こ
れにより、可動翼型循環水ポンプの吐出圧が増加され、
これに対応して、塵芥排出管の一次圧力が塵芥排出管の
損失水頭を上回り、塵芥の排出が不能になるといった事
態を確実に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る発
電プラント循環水系統の制御装置を図面を参照しつつ説
明する。
電プラント循環水系統の制御装置を図面を参照しつつ説
明する。
【0021】先ず、図1乃至図7及び図10を参照し
て、本発明の第1実施形態に係る発電プラント循環水系
統の制御装置を説明する。
て、本発明の第1実施形態に係る発電プラント循環水系
統の制御装置を説明する。
【0022】図1に示すように、発電プラントに於いて
は、外洋に設置された取水口(図示略)から可動翼型循
環水ポンプ1の駆動により海水冷却水が汲み上げられ
る。この可動翼型循環水ポンプ1に、逆洗フィルタ2を
介して復水器5が接続され、この復水器5の下流側に、
放水槽7が接続されている。前後差圧がある一定量に増
大した時に、海水冷却水を塵芥排出管9を介して放水管
又は塵芥排出ピット6等に放出するための塵芥排出弁4
が設けられている。なお、逆洗フィルタ2の構造は、従
来の技術の項において図3を参照して説明したものと同
様である。
は、外洋に設置された取水口(図示略)から可動翼型循
環水ポンプ1の駆動により海水冷却水が汲み上げられ
る。この可動翼型循環水ポンプ1に、逆洗フィルタ2を
介して復水器5が接続され、この復水器5の下流側に、
放水槽7が接続されている。前後差圧がある一定量に増
大した時に、海水冷却水を塵芥排出管9を介して放水管
又は塵芥排出ピット6等に放出するための塵芥排出弁4
が設けられている。なお、逆洗フィルタ2の構造は、従
来の技術の項において図3を参照して説明したものと同
様である。
【0023】図1に示すように、海水冷却水の供給量を
変化させるように可動翼型循環水ポンプ1の可動翼を制
御する可動翼型制御装置51が設けられている。また、
逆洗フィルタ2の前後差圧を検出して差圧信号を伝送す
るための前後差圧伝送器3(DPX)逆洗フィルタ2の
上下流側に設けられている。さらに、この前後差圧伝送
器3からの差圧信号を受けて、逆洗運転を行うか否かを
判断し、逆洗運転を行う場合には、逆洗フィルタ2及び
塵芥排出弁4に逆洗運転のための制御信号を送信する逆
洗フィルタ制御装置8が設けられている。これにより、
逆洗フィルタ2内のフィルタエレメント15の前後差圧
が設定値以上に増大した場合には、逆洗運転が開始さ
れ、上記制御信号に基づいて、フィルタエレメント15
が逆洗フラップ14により閉鎖されると共に塵芥放出弁
4が開成される。これにより、フィルタエレメント15
の一次側と二次側との圧力の大小関係が逆転し、フィル
タエレメント15内に集積されていた塵芥は、開成され
た塵芥排出弁4及び塵芥排出弁9を介して放水管又は塵
芥排出ピット6等に排出される。
変化させるように可動翼型循環水ポンプ1の可動翼を制
御する可動翼型制御装置51が設けられている。また、
逆洗フィルタ2の前後差圧を検出して差圧信号を伝送す
るための前後差圧伝送器3(DPX)逆洗フィルタ2の
上下流側に設けられている。さらに、この前後差圧伝送
器3からの差圧信号を受けて、逆洗運転を行うか否かを
判断し、逆洗運転を行う場合には、逆洗フィルタ2及び
塵芥排出弁4に逆洗運転のための制御信号を送信する逆
洗フィルタ制御装置8が設けられている。これにより、
逆洗フィルタ2内のフィルタエレメント15の前後差圧
が設定値以上に増大した場合には、逆洗運転が開始さ
れ、上記制御信号に基づいて、フィルタエレメント15
が逆洗フラップ14により閉鎖されると共に塵芥放出弁
4が開成される。これにより、フィルタエレメント15
の一次側と二次側との圧力の大小関係が逆転し、フィル
タエレメント15内に集積されていた塵芥は、開成され
た塵芥排出弁4及び塵芥排出弁9を介して放水管又は塵
芥排出ピット6等に排出される。
【0024】さて、本実施形態では、冷却水流量が多量
である結果、逆洗運転時にフィルタエレメント15での
冷却水の前後差圧が設定値以上になった際、可動翼の翼
開度を小さくするような制御信号を、逆洗フィルタ制御
装置8から可動翼制御装置51に送信することを特徴と
している。これにより、可動翼型循環水ポンプ1は、逆
洗フィルタ2を通過する冷却水の量を減少させ、これに
対応して、逆洗フィルタ2のフィルタエレメント15の
前後差圧が減少し、逆洗フィルタ2内の緊急バイパス弁
16の開成動作を防止して、復水器5への塵芥等の流入
を防止することができる。
である結果、逆洗運転時にフィルタエレメント15での
冷却水の前後差圧が設定値以上になった際、可動翼の翼
開度を小さくするような制御信号を、逆洗フィルタ制御
装置8から可動翼制御装置51に送信することを特徴と
している。これにより、可動翼型循環水ポンプ1は、逆
洗フィルタ2を通過する冷却水の量を減少させ、これに
対応して、逆洗フィルタ2のフィルタエレメント15の
前後差圧が減少し、逆洗フィルタ2内の緊急バイパス弁
16の開成動作を防止して、復水器5への塵芥等の流入
を防止することができる。
【0025】次に、第1実施形態に係る発電プラント循
環水系統の制御装置の作用を説明する。
環水系統の制御装置の作用を説明する。
【0026】図7に示すように、塵芥の逆洗フィルタ2
内の流入により、逆洗フィルタ2の前後差圧(28a)
が上昇し、逆洗運転開始設定値(31)まで上昇した時
点(逆洗開始時期39)で、逆洗フィルタ制御装置8
は、逆洗フィルタ2の逆洗運転を開始する信号を発信す
る。これにより、逆洗フィルタ2内の逆洗フラップ14
がフィルタエレメント15を封鎖し始め、逆洗運転が開
始される。
内の流入により、逆洗フィルタ2の前後差圧(28a)
が上昇し、逆洗運転開始設定値(31)まで上昇した時
点(逆洗開始時期39)で、逆洗フィルタ制御装置8
は、逆洗フィルタ2の逆洗運転を開始する信号を発信す
る。これにより、逆洗フィルタ2内の逆洗フラップ14
がフィルタエレメント15を封鎖し始め、逆洗運転が開
始される。
【0027】逆洗運転が開始され、塵芥の排出中である
にも拘わらず多量の塵芥の流入により、逆洗フィルタ2
の前後差圧(28a)が更に上昇し、可動翼型循環水ポ
ンプ1の可動翼の開度「小」の前後差圧設定値(32)
まで上昇した時点(40)で、逆洗フィルタ制御装置8
は、可動翼の開度(30a)を(37)の開度から(3
8)の開度まで小さくする信号を可動翼制御装置51に
送信する。なお、図7に示すように、可動翼の開度
「小」の前後差圧設定値(32)は、緊急バイパス弁1
6が開成する前後差圧(34)より低い値に設定されて
いる。
にも拘わらず多量の塵芥の流入により、逆洗フィルタ2
の前後差圧(28a)が更に上昇し、可動翼型循環水ポ
ンプ1の可動翼の開度「小」の前後差圧設定値(32)
まで上昇した時点(40)で、逆洗フィルタ制御装置8
は、可動翼の開度(30a)を(37)の開度から(3
8)の開度まで小さくする信号を可動翼制御装置51に
送信する。なお、図7に示すように、可動翼の開度
「小」の前後差圧設定値(32)は、緊急バイパス弁1
6が開成する前後差圧(34)より低い値に設定されて
いる。
【0028】このように、循環水ポンプ1の可動翼の開
度が小さくされると、図6に示すように、循環水ポンプ
1は、(24a)の運転点から(24b)の運転点まで
低下され、これに対応して、循環水ポンプ1の吐出量が
(25a)から(25b)に減少され、その結果、図7
に示すように、逆洗フィルタ2の前後差圧(28a)が
減少される。これにより、逆洗フィルタ2内の緊急バイ
パス弁16の開成動作が防止されて、復水器5への塵芥
等の流入が防止される。
度が小さくされると、図6に示すように、循環水ポンプ
1は、(24a)の運転点から(24b)の運転点まで
低下され、これに対応して、循環水ポンプ1の吐出量が
(25a)から(25b)に減少され、その結果、図7
に示すように、逆洗フィルタ2の前後差圧(28a)が
減少される。これにより、逆洗フィルタ2内の緊急バイ
パス弁16の開成動作が防止されて、復水器5への塵芥
等の流入が防止される。
【0029】その後、図7に示すように、逆洗フィルタ
2の前後差圧(28a)が、可動翼開度復帰設定差圧
(33)まで減少した時点(41)で、逆洗フィルタ制
御装置8は、循環水ポンプ1の可動翼開度(30a)を
(38)から(37)の開度まで復帰させる信号を可動
翼制御装置51に送信する。これにより、図6に示すよ
うに、循環水ポンプ1は、(24b)の運転点から(2
4a)の運転点まで復帰され、これに対応して、循環水
ポンプ1の吐出量が(25b)から(25a)まで増加
され、その結果、図7に示すように、逆洗フィルタ2の
前後差圧(28a)が増加される。
2の前後差圧(28a)が、可動翼開度復帰設定差圧
(33)まで減少した時点(41)で、逆洗フィルタ制
御装置8は、循環水ポンプ1の可動翼開度(30a)を
(38)から(37)の開度まで復帰させる信号を可動
翼制御装置51に送信する。これにより、図6に示すよ
うに、循環水ポンプ1は、(24b)の運転点から(2
4a)の運転点まで復帰され、これに対応して、循環水
ポンプ1の吐出量が(25b)から(25a)まで増加
され、その結果、図7に示すように、逆洗フィルタ2の
前後差圧(28a)が増加される。
【0030】さらに、図10に本実施形態に係る制御ブ
ロック概念図を示す。逆洗フィルタの逆洗運転中に、可
動翼型循環水ポンプの翼開度「小」の設定指令がONさ
れると、逆洗フィルタ制御装置から可動翼型制御装置に
制御信号が送信されて、可動翼型循環水ポンプの翼開度
の「減」指令が出される。一方、可動翼型循環水ポンプ
の翼開度復帰の設定指令がONされると、オンディレイ
タイマー50によるディレイタイムをおいて、逆洗フィ
ルタ制御装置から可動翼型制御装置に制御信号が送信さ
れて、可動翼型循環水ポンプの翼開度の自動指令が出さ
れる。
ロック概念図を示す。逆洗フィルタの逆洗運転中に、可
動翼型循環水ポンプの翼開度「小」の設定指令がONさ
れると、逆洗フィルタ制御装置から可動翼型制御装置に
制御信号が送信されて、可動翼型循環水ポンプの翼開度
の「減」指令が出される。一方、可動翼型循環水ポンプ
の翼開度復帰の設定指令がONされると、オンディレイ
タイマー50によるディレイタイムをおいて、逆洗フィ
ルタ制御装置から可動翼型制御装置に制御信号が送信さ
れて、可動翼型循環水ポンプの翼開度の自動指令が出さ
れる。
【0031】次に、図8及び図11を参照して、第1実
施形態の第1変形例を説明する。
施形態の第1変形例を説明する。
【0032】この変形例では、第1実施形態に於ける逆
洗フィルタ制御装置8に前後差圧増加速度演算器が追加
されている。これにより、図8に示すように、差圧伝送
器3から入力される差圧信号の絶対値と共に、差圧増加
速度(42a)より翼開度を制御する信号が発せられ
る。
洗フィルタ制御装置8に前後差圧増加速度演算器が追加
されている。これにより、図8に示すように、差圧伝送
器3から入力される差圧信号の絶対値と共に、差圧増加
速度(42a)より翼開度を制御する信号が発せられ
る。
【0033】図8に示すように、逆洗フィルタ2の前後
差圧(28b)が塵芥の逆洗フィルタ2内への流入によ
り差圧増加速度(42a)のように上昇し、可動翼型循
環水ポンプ1の翼開度「小」の設定値(43)を超えた
時点(44)で、逆洗フィルタ制御装置8は、可動翼型
循環水ポンプ1の可動翼の開度(30b)を(37)の
開度から(38)の開度まで小さくする信号を可動翼制
御装置51へ発信する。これにより、可動翼型循環水ポ
ンプ1は、図6に示すように、(24a)の運転点から
(24b)の運転点へと変化され、循環水ポンプ1の吐
出量は、(25a)から(25b)に減少される。その
結果、差圧増加速度(42a)は略一定に維持され、逆
洗フィルタ2の前後差圧の急激な上昇は生起されず、む
しろ穏やかに上昇される。
差圧(28b)が塵芥の逆洗フィルタ2内への流入によ
り差圧増加速度(42a)のように上昇し、可動翼型循
環水ポンプ1の翼開度「小」の設定値(43)を超えた
時点(44)で、逆洗フィルタ制御装置8は、可動翼型
循環水ポンプ1の可動翼の開度(30b)を(37)の
開度から(38)の開度まで小さくする信号を可動翼制
御装置51へ発信する。これにより、可動翼型循環水ポ
ンプ1は、図6に示すように、(24a)の運転点から
(24b)の運転点へと変化され、循環水ポンプ1の吐
出量は、(25a)から(25b)に減少される。その
結果、差圧増加速度(42a)は略一定に維持され、逆
洗フィルタ2の前後差圧の急激な上昇は生起されず、む
しろ穏やかに上昇される。
【0034】その後、逆洗フィルタ2の前後差圧が動作
開始の設定差圧(31)になった時点(39)で、逆洗
フィルタ制御装置8は、逆洗フィルタ2の逆洗運転を開
始する信号を発信し、逆洗フィルタ2内の逆洗フラップ
14がフィルタエレメント15を封鎖し始め、逆洗運転
を開始する。
開始の設定差圧(31)になった時点(39)で、逆洗
フィルタ制御装置8は、逆洗フィルタ2の逆洗運転を開
始する信号を発信し、逆洗フィルタ2内の逆洗フラップ
14がフィルタエレメント15を封鎖し始め、逆洗運転
を開始する。
【0035】さらに、図11に本変形例に係る制御ブロ
ック概念図を示す。差圧増加速度演算器により検知され
た増加速度が所定値まで大きくなると、可動翼型循環水
ポンプの翼開度が「小」設定値にONされて、逆洗フィ
ルタ制御装置から可動翼型制御装置に制御信号が送信さ
れ、可動翼型循環水ポンプの翼開度の「減」指令が出さ
れる。一方、差圧増加速度が正常値内に復帰された時
に、逆洗フィルタの差圧が動作開始の設定差圧にされる
と、逆洗フィルタ内で逆洗運転が開始される。
ック概念図を示す。差圧増加速度演算器により検知され
た増加速度が所定値まで大きくなると、可動翼型循環水
ポンプの翼開度が「小」設定値にONされて、逆洗フィ
ルタ制御装置から可動翼型制御装置に制御信号が送信さ
れ、可動翼型循環水ポンプの翼開度の「減」指令が出さ
れる。一方、差圧増加速度が正常値内に復帰された時
に、逆洗フィルタの差圧が動作開始の設定差圧にされる
と、逆洗フィルタ内で逆洗運転が開始される。
【0036】このように、本変形例においても、逆洗運
転が開始され、塵芥の排出中であるにも拘わらず、多量
の塵芥の流入により逆洗フィルタの前後差圧が図8の
(28c)のように上昇した場合には、第1実施形態と
同様に、循環水ポンプ1の翼開度が「小」の設定差圧
(32)となった時点(40)で、逆洗フィルタ制御装
置8は、循環水ポンプ1の翼開度(30c)を(37)
から(38)まで小さくする信号を可動翼制御装置51
へ発信する。これにより、逆洗フィルタ2の前後差圧
(28a)が減少される。これにより、逆洗フィルタ2
内の緊急バイパス弁16の開成動作が防止されて、復水
器5への塵芥等の流入が防止される。
転が開始され、塵芥の排出中であるにも拘わらず、多量
の塵芥の流入により逆洗フィルタの前後差圧が図8の
(28c)のように上昇した場合には、第1実施形態と
同様に、循環水ポンプ1の翼開度が「小」の設定差圧
(32)となった時点(40)で、逆洗フィルタ制御装
置8は、循環水ポンプ1の翼開度(30c)を(37)
から(38)まで小さくする信号を可動翼制御装置51
へ発信する。これにより、逆洗フィルタ2の前後差圧
(28a)が減少される。これにより、逆洗フィルタ2
内の緊急バイパス弁16の開成動作が防止されて、復水
器5への塵芥等の流入が防止される。
【0037】以上のように、第1実施形態及びその第1
変形例によれば、地震等の理由による塵芥の逆洗フィル
タ2内への異常流入が発生した際にも、逆洗フィルタの
前後差圧を監視し、循環水ポンプ1の翼開度操作により
差圧の異常上昇によるフィルタエレメント15の破損及
び緊急バイパス弁16の開動作を防ぐことができ、また
自動的に元の開度に復帰することができる。これによ
り、緊急バイパス弁16の開動作による復水器5内への
塵芥の流入を防止することが可能となり、さらに、プラ
ント負荷に対応する必要循環水量が確保可能な可動翼型
循環水ポンプ1の運転状態へ自動的に復帰することがで
きる。
変形例によれば、地震等の理由による塵芥の逆洗フィル
タ2内への異常流入が発生した際にも、逆洗フィルタの
前後差圧を監視し、循環水ポンプ1の翼開度操作により
差圧の異常上昇によるフィルタエレメント15の破損及
び緊急バイパス弁16の開動作を防ぐことができ、また
自動的に元の開度に復帰することができる。これによ
り、緊急バイパス弁16の開動作による復水器5内への
塵芥の流入を防止することが可能となり、さらに、プラ
ント負荷に対応する必要循環水量が確保可能な可動翼型
循環水ポンプ1の運転状態へ自動的に復帰することがで
きる。
【0038】次に、第1実施形態の第2変形例を説明す
る。
る。
【0039】この変形例では、上述した第1実施形態及
び第1変形例における逆洗フィルタ制御装置8に演算器
が追加されている。これにより、逆洗フィルタ2の前後
差圧が大となり、可動翼型循環水ポンプ1の翼開度
「小」の信号が発令された時に、逆洗フィルタ制御装置
8は、その翼開度に対応した海水冷却水量によって得ら
れるプラント出力を計算し、プラント出力指令をプラン
ト統括制御計算器へ出力する。
び第1変形例における逆洗フィルタ制御装置8に演算器
が追加されている。これにより、逆洗フィルタ2の前後
差圧が大となり、可動翼型循環水ポンプ1の翼開度
「小」の信号が発令された時に、逆洗フィルタ制御装置
8は、その翼開度に対応した海水冷却水量によって得ら
れるプラント出力を計算し、プラント出力指令をプラン
ト統括制御計算器へ出力する。
【0040】さらに、この変形例の作用を説明する。上
述した第1実施形態及び第1変形例においては、逆洗フ
ィルタ2の前後差圧の上昇により可動翼かた循環水ポン
プ1の翼開度は、「小」となり、復水器5に送水される
海水冷却水量は減少する。この減少された海水冷却水量
において、復水器5での海水冷却水の温度上昇値を7℃
以下とするプラント出力指令を発信する。このプラント
出力指令によりプラント統括制御計算機は、プラント出
力が7℃以下となるように、プラントを自動的に制御す
る。
述した第1実施形態及び第1変形例においては、逆洗フ
ィルタ2の前後差圧の上昇により可動翼かた循環水ポン
プ1の翼開度は、「小」となり、復水器5に送水される
海水冷却水量は減少する。この減少された海水冷却水量
において、復水器5での海水冷却水の温度上昇値を7℃
以下とするプラント出力指令を発信する。このプラント
出力指令によりプラント統括制御計算機は、プラント出
力が7℃以下となるように、プラントを自動的に制御す
る。
【0041】さらに、この第2変形例の効果を説明す
る。上述した第1実施形態及び第1変形例においては、
プラント出力に無関係に逆洗フィルタ2の前後差圧の変
化だけを監視して、循環水ポンプ1の可動翼開度を操作
する信号を発信するため、プラント出力に対応する必要
海水冷却水量が確保できず、海水冷却水の温度が上昇さ
れ、この温度上昇値が過渡的に7℃以上になる場合があ
る。この時、第1実施形態及び第1変形例においては、
プラント統括制御計算機は、海水冷却水の復水器5の前
後の温度上昇値を監視して、温度上昇値が7℃以下とな
るようにプラント出力を制限する。しかし、プラント出
力は一般的に急激に変化することができないため、ある
一定時間海水冷却水の温度上昇が7℃以上になってしま
う。
る。上述した第1実施形態及び第1変形例においては、
プラント出力に無関係に逆洗フィルタ2の前後差圧の変
化だけを監視して、循環水ポンプ1の可動翼開度を操作
する信号を発信するため、プラント出力に対応する必要
海水冷却水量が確保できず、海水冷却水の温度が上昇さ
れ、この温度上昇値が過渡的に7℃以上になる場合があ
る。この時、第1実施形態及び第1変形例においては、
プラント統括制御計算機は、海水冷却水の復水器5の前
後の温度上昇値を監視して、温度上昇値が7℃以下とな
るようにプラント出力を制限する。しかし、プラント出
力は一般的に急激に変化することができないため、ある
一定時間海水冷却水の温度上昇が7℃以上になってしま
う。
【0042】この第2変形例では、逆洗フィルタ2の前
後差圧が過大になり、又は前後差圧急上昇により可動翼
型循環水ポンプ1に翼開度「小」の信号が発信されたと
同時に、プラント出力を低下させることが可能となり、
海水温度の過渡的な上昇を抑制することが可能となる。
後差圧が過大になり、又は前後差圧急上昇により可動翼
型循環水ポンプ1に翼開度「小」の信号が発信されたと
同時に、プラント出力を低下させることが可能となり、
海水温度の過渡的な上昇を抑制することが可能となる。
【0043】次に、図9を参照しつつ本発明の第2実施
形態に係る発電プラント循環水系統の制御装置を説明す
る。
形態に係る発電プラント循環水系統の制御装置を説明す
る。
【0044】この第2実施形態では、塵芥排出管9に取
付けられた圧力伝送器(検知手段)46が設けられ、こ
の圧力電送機46により塵芥排出管9の一次圧力が検知
されて、この圧力信号が逆洗フィルタ制御装置8に伝送
される。逆洗フィルタ2が逆洗運転中に、逆洗フィルタ
制御装置8は、圧力伝送器46から入力される圧力信号
の値により、循環水ポンプ1の可動翼を制御する制御信
号を可動翼制御装置51に送信するように構成されてい
る。
付けられた圧力伝送器(検知手段)46が設けられ、こ
の圧力電送機46により塵芥排出管9の一次圧力が検知
されて、この圧力信号が逆洗フィルタ制御装置8に伝送
される。逆洗フィルタ2が逆洗運転中に、逆洗フィルタ
制御装置8は、圧力伝送器46から入力される圧力信号
の値により、循環水ポンプ1の可動翼を制御する制御信
号を可動翼制御装置51に送信するように構成されてい
る。
【0045】次に、図4、図5、図9、及び図12を参
照して、第2実施形態の作用を説明する。
照して、第2実施形態の作用を説明する。
【0046】逆洗フィルタ2が逆洗運転を開始した際
に、圧力伝送器46から逆洗フィルタ制御装置8に入力
される圧力信号が、図4に示すように、可動翼循環水ポ
ンプ1の可動翼の開度「大」の設定値(48)以下であ
る場合には、逆洗フィルタ制御装置8から可動翼お開度
を「大」とする制御信号が送信される。これにより、可
動翼型循環水ポンプ1は、(24b)の運転点から(2
4a)の運転点まで変化され、循環水ポンプ1の吐出圧
力が、図6に示すように、(26b)から(26a)に
なり、塵芥排出管9の一次圧力(18)が、図4に示す
ように、塵芥排出管9の損失水頭(17)を上回り、塵
芥が排出される。
に、圧力伝送器46から逆洗フィルタ制御装置8に入力
される圧力信号が、図4に示すように、可動翼循環水ポ
ンプ1の可動翼の開度「大」の設定値(48)以下であ
る場合には、逆洗フィルタ制御装置8から可動翼お開度
を「大」とする制御信号が送信される。これにより、可
動翼型循環水ポンプ1は、(24b)の運転点から(2
4a)の運転点まで変化され、循環水ポンプ1の吐出圧
力が、図6に示すように、(26b)から(26a)に
なり、塵芥排出管9の一次圧力(18)が、図4に示す
ように、塵芥排出管9の損失水頭(17)を上回り、塵
芥が排出される。
【0047】この第2実施形態によれば、塵芥排出管9
の一次側圧力を監視し、循環水ポンプ1の翼開度を
「大」とする操作により、循環水ポンプ1が翼開度
「小」の状態にあっても確実に塵芥を排出することが可
能になる。
の一次側圧力を監視し、循環水ポンプ1の翼開度を
「大」とする操作により、循環水ポンプ1が翼開度
「小」の状態にあっても確実に塵芥を排出することが可
能になる。
【0048】さらに、図13に第2実施形態に係る制御
ブロック概念図を示す。逆洗フィルタでの逆洗運転中
に、循環水ポンプ1の翼開度が「大」の設定値にONさ
れると、逆洗フィルタ制御装置から可動翼型制御装置に
制御信号が送信され、可動翼型循環水ポンプの翼開度の
「増」指令が出される。一方、循環水ポンプ1の翼開度
が「減」指令が出されると、循環水ポンプ1は元の状態
に復帰される。
ブロック概念図を示す。逆洗フィルタでの逆洗運転中
に、循環水ポンプ1の翼開度が「大」の設定値にONさ
れると、逆洗フィルタ制御装置から可動翼型制御装置に
制御信号が送信され、可動翼型循環水ポンプの翼開度の
「増」指令が出される。一方、循環水ポンプ1の翼開度
が「減」指令が出されると、循環水ポンプ1は元の状態
に復帰される。
【0049】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されないのは勿論であり、種々変形可能である。
されないのは勿論であり、種々変形可能である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、冷却水流量が多量で
ある結果、逆洗運転時にフィルタエレメントでの冷却水
の前後差圧が設定値以上になった際、可動翼の翼開度を
小さくするような制御信号を、上記逆洗フィルタ制御装
置から上記可動翼制御装置に送信している。これによ
り、可動翼型循環水ポンプは、逆洗フィルタを通過する
冷却水の量を減少させ、これに対応して、逆洗フィルタ
のフィルタエレメントの前後差圧が減少し、逆洗フィル
タ内の緊急バイパス弁の開成動作を防止して、復水器へ
の塵芥等の流入を防止することができる。
ある結果、逆洗運転時にフィルタエレメントでの冷却水
の前後差圧が設定値以上になった際、可動翼の翼開度を
小さくするような制御信号を、上記逆洗フィルタ制御装
置から上記可動翼制御装置に送信している。これによ
り、可動翼型循環水ポンプは、逆洗フィルタを通過する
冷却水の量を減少させ、これに対応して、逆洗フィルタ
のフィルタエレメントの前後差圧が減少し、逆洗フィル
タ内の緊急バイパス弁の開成動作を防止して、復水器へ
の塵芥等の流入を防止することができる。
【0051】また、可動翼型循環水ポンプが低翼運転中
であり且つ逆洗運転中に、検知手段により検知された塵
芥排出管の一次圧力が設定値以下になった際、可動翼の
翼開度を大きくするような制御信号を、上記逆洗フィル
タ制御装置から上記可動翼制御装置に送信している。こ
れにより、可動翼型循環水ポンプの吐出圧が増加され、
これに対応して、塵芥排出管の一次圧力が塵芥排出管の
損失水頭を上回り、塵芥の排出が不能になるといった事
態を確実に防止することができる。
であり且つ逆洗運転中に、検知手段により検知された塵
芥排出管の一次圧力が設定値以下になった際、可動翼の
翼開度を大きくするような制御信号を、上記逆洗フィル
タ制御装置から上記可動翼制御装置に送信している。こ
れにより、可動翼型循環水ポンプの吐出圧が増加され、
これに対応して、塵芥排出管の一次圧力が塵芥排出管の
損失水頭を上回り、塵芥の排出が不能になるといった事
態を確実に防止することができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る発電プラント循環
水系統のブロック図。
水系統のブロック図。
【図2】従来技術及び本発明に於ける逆洗フィルタの前
後差圧の時間的変化を示すグラフ。
後差圧の時間的変化を示すグラフ。
【図3】逆洗フィルタの構造を示す模式図。
【図4】従来技術及び本発明に於ける可動翼型循環水ポ
ンプの可動翼の開度と塵芥排出可能域の関係を表すグラ
フ。
ンプの可動翼の開度と塵芥排出可能域の関係を表すグラ
フ。
【図5】従来技術及び本発明に於ける逆洗フィルタを通
過する海水流量と逆洗フィルタの前後差圧の関係を示す
グラフ。
過する海水流量と逆洗フィルタの前後差圧の関係を示す
グラフ。
【図6】従来技術及び本発明に於ける可動翼型循環水ポ
ンプの可動翼開度と流量、吐出全揚程との関係を示すグ
ラフ。
ンプの可動翼開度と流量、吐出全揚程との関係を示すグ
ラフ。
【図7】第1実施形態に係る作用を示すグラフ。
【図8】第1実施例の第1変形例に係る作用を示すグラ
フ。
フ。
【図9】第2実施形態に係る循環水系統のブロック図。
【図10】第1実施形態に係る制御装置のブロック概念
図。
図。
【図11】第1実施形態の第1変形例に係る制御装置の
ブロック概念図。
ブロック概念図。
【図12】第2実施形態に係る制御装置のブロック概念
図。
図。
【図13】従来技術に係る循環水系統のブロック図。
1 可動翼型循環水ポンプ 2 逆洗フィルタ 3 前後差圧伝送器 4 塵芥排出弁 5 復水器 8 逆洗フィルタ制御装置 9 塵芥排出管 14 逆洗フラップ 15 フィルタエレメント 16 緊急バイパス弁 46 圧力伝送器(検知手段) 51 可動翼制御装置
Claims (5)
- 【請求項1】取水口から可動翼型循環水ポンプにより冷
却水を汲み上げて逆洗フィルタを介して復水器に供給す
ると共に、逆洗フィルタ内のフィルタエレメントにより
冷却水内の塵芥が捕捉され、 フィルタエレメントでの前後差圧が設定値以上になった
場合、逆洗フィルタ内の逆洗フラップによりフィルタエ
レメントを封鎖すると共に塵芥排出弁により塵芥を塵芥
排出管に排出する逆洗運転を行う発電プラントの循環水
系統において、 冷却水の供給量を変化させるように可動翼型循環水ポン
プの可動翼を制御するための可動翼制御装置と、 逆洗フィルタのフィルタエレメントの前後差圧を検出し
て差圧信号を発するための前後差圧伝送器と、 この前後差圧伝送器からの差圧信号に基づいて逆洗運転
を行うか否かを判断し、逆洗運転を行う場合には、逆洗
フラップ及び塵芥排出弁に逆洗運転のための制御信号を
送信すると共に、この逆洗運転中に冷却水流量が所定量
より多い時又は少ない時に、可動翼型循環水ポンプの翼
開度を制御する信号を上記可動翼制御装置に送信する逆
洗フィルタ制御装置と、 を具備することを特徴とする発電プラント循環水系統の
制御装置。 - 【請求項2】上記逆洗フィルタ制御装置は、逆洗運転時
にフィルタエレメントの前後差圧が設定値以上になった
際、可動翼の翼開度を小さくする制御信号を上記可動翼
制御装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の
発電プラント循環水系統の制御装置。 - 【請求項3】上記逆洗フィルタ制御装置は、フィルタエ
レメントの前後差圧の増加速度を演算する差圧増加速度
演算器を有し、 上記逆洗フィルタ制御装置は、逆洗運転時に逆洗フィル
タの前後差圧の増加速度が設定値以上になった際、可動
翼の翼開度を小さくする制御信号を上記可動翼制御装置
に送信することを特徴とする請求項1に記載の発電プラ
ント循環水系統の制御装置。 - 【請求項4】可動翼型循環水ポンプの翼開度を小さくす
る制御信号が送信された時に、逆洗フィルタ制御装置
は、その翼開度に対応した海水冷却水量によって得られ
るプラント出力を計算し、プラント出力指令をプラント
統括制御計算器へ出力することを特徴とする請求項2又
は3に記載の発電プラント循環水系統の制御装置。 - 【請求項5】上記前後差圧伝送器は、塵芥排出管の一次
圧力を検知する検知手段を有し、上記逆洗フィルタ制御
装置は、可動翼型循環水ポンプが低翼運転中であり且つ
逆洗運転中に、検知手段により検知された塵芥排出管の
一次圧力が設定値以下になった際、可動翼の翼開度を大
きくするような制御信号を上記可動翼制御装置に送信す
ることを特徴とする請求項1に記載の発電プラント循環
水系統の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31299895A JPH09152281A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 発電プラント循環水系統の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31299895A JPH09152281A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 発電プラント循環水系統の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152281A true JPH09152281A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18036006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31299895A Pending JPH09152281A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 発電プラント循環水系統の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152281A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087709A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-13 | Hitachi Ltd | 復水器冷却水システム |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31299895A patent/JPH09152281A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013087709A (ja) * | 2011-10-19 | 2013-05-13 | Hitachi Ltd | 復水器冷却水システム |
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