JPH09151951A - トリポード型等速自在継手 - Google Patents

トリポード型等速自在継手

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JPH09151951A
JPH09151951A JP7313295A JP31329595A JPH09151951A JP H09151951 A JPH09151951 A JP H09151951A JP 7313295 A JP7313295 A JP 7313295A JP 31329595 A JP31329595 A JP 31329595A JP H09151951 A JPH09151951 A JP H09151951A
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JP
Japan
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diameter surface
roller
outer diameter
spherical
leg shaft
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Pending
Application number
JP7313295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitohiro Ozawa
仁博 小澤
Tatsuhiro Gotou
竜宏 後藤
Takeshi Saito
剛 斎藤
Haruo Hase
陽夫 長谷
Zenichi Fukumura
善一 福村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP7313295A priority Critical patent/JPH09151951A/ja
Publication of JPH09151951A publication Critical patent/JPH09151951A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘起スラストの低減。 【解決手段】 複数のニードルローラ3および球面ロー
ラ4は、脚軸2aの先端部および基端部に装着された一
対のワッシャ8、9と、脚軸2aの先端部に嵌着された
止め輪10とによって脚軸2aの軸線方向への変位が規
制されている。外輪1のトラック溝1a’は、外輪1の
軸線方向に延びた平坦面である。球面ローラ4の内径面
4a’の母線は、点O2を中心とする半径r1の凸円弧
で描かれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種産業
機械において動力伝達用に用いられるトリポード型等速
自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は、トリポード型等
速自在継手の最も基本的な構成を示している。このトリ
ポード型等速自在継手(TJ)は、3本の脚軸2aを1
20度ずつの周方向間隔で径方向に突設したトラニオン
部材2と、このトラニオン部材2の3本の脚軸2aをニ
ードルローラ3および球面ローラ4を介してトラック溝
1aに嵌合して一体的に回転する外輪1とで構成され、
2軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し、し
かも、軸方向の相対変位をも許容するという特徴を備え
ている。
【0003】外輪1は、一端が開口し、他端が閉塞した
略円筒カップ状をなし、他端に第1軸5が一体に設けら
れ、内周に軸方向の3対のトラック溝1aが120度間
隔で形成されている。トラック溝1aの横断面は凹球面
(母線が凹円弧状)になっている。
【0004】トラニオン部材2は、第2軸6の一端に形
成されたセレーション部(又はスプライン部)6aに嵌
合され、段部6bとクリップ6cとの間で軸方向両側に
抜け止め保持される。トラニオン部材2の脚軸2aの外
径面2a1には複数のニードルローラ3が転動自在に配
され、ニードルローラ3を介して球面ローラ4が回転自
在に嵌合される。脚軸2aの外径面2a1は円筒面であ
る。また、球面ローラ4の内径面4aは円筒面、外径面
4bは凸球面(母線が凸円弧状)である。球面ローラ4
の外径面4bは、トラック溝1aに嵌合される。
【0005】外輪1とトラニオン部材2との間のトルク
伝達は、トラック溝1aと球面ローラ4の外径面4bと
の接触部、外側ローラ4の内径面4aとニードルローラ
3の外径面3aとの接触部、およびニードルローラ3の
外径面3aと脚軸2aの外径面2a1との接触部を介し
てなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種のトリポード型
等速自在継手において、作動角をとりつつ回転トルクを
伝達する際の誘起スラストが大きいと、継手の振動特性
に好ましくない影響が生じる。誘起スラストの発生要因
については種々の要因が考えられるが、その一の要因と
して、図11に示すような、作動角付与時の球面ローラ
4の変位が挙げられる。すなわち、複数のニードルロー
ラ3は脚軸2aに装着されたワッシャ7によって脚軸2
aの軸線方向への変位が規制されているが、球面ローラ
4はそのような規制がなされていないので、継手が作動
角をとると、角度変位側の球面ローラ4が脚軸2aの軸
線方向外側に変位する。そうすると、球面ローラ4の内
径面4aからの荷重がニードルローラ3に対して偏荷重
として作用し(荷重の分布中心がニードルローラ3の軸
方向中心からずれるため)、ニードルローラ3がスキュ
ー(ニードルローラ3が正規の自転軸に対して傾く現
象)を起こす。そして、ニードルローラ3がスキューを
起こすことにより、その適正な転動が妨げられ、そのた
め、球面ローラ4の円滑な回転が阻害される。これが、
誘起スラストを増大させる一因となる。
【0007】ところで、上記要因による誘起スラストを
低減するため、球面ローラの変位を脚軸に装着したワッ
シャによって規制すると共に、外輪のトラック溝を軸線
方向に延びる平坦面とした構成が知られている(例え
ば、実開平4−84922号)。しかしながら、球面ロ
ーラの内径面および脚軸の外径面がいずれも円筒面であ
り、ニードルローラとの接触が線接触であるため、接触
部における荷重の分布中心がニードルローラの軸方向中
心に常に作用するとは限らず、上述したような偏荷重に
よるニードルローラのスキューの問題を十分に解消する
までには至っていない。
【0008】本発明は、上述したような偏荷重によるニ
ードルローラのスキューを防止し、その適正な転動を促
進することで、球面ローラの円滑な回転を確保し、もっ
て、誘起スラストのより一層の低減を図ろうとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のトリポード型
等速自在継手は、内周に軸方向の3対のトラック溝を有
する外輪と、径方向に突設された3本の脚軸を有するト
ラニオン部材と、トラニオン部材の脚軸の外径面に転動
自在に配された複数のニードルローラと、球面状の外径
面を有し、トラニオン部材の脚軸の外径面にニードルロ
ーラを介して回転自在に嵌合された球面ローラとを備
え、球面ローラの外径面を外輪のトラック溝に嵌合した
構成において、外輪のトラック溝をこの外輪の軸線方向
に延びる平坦面とすると共に、ニードルローラおよび球
面ローラの、脚軸の軸線方向への変位を脚軸に装着した
ワッシャによって規制し、かつ、脚軸の外径面および球
面ローラの内径面のうち、少なくとも一方の母線を凸円
弧状にしたものである。
【0010】また、請求項2のトリポード型等速自在継
手は、内周に軸方向の3対のトラック溝を有する外輪
と、径方向に突設された3本の脚軸を有するトラニオン
部材と、トラニオン部材の脚軸の外径面に転動自在に配
された複数のニードルローラと、球面状の外径面を有
し、トラニオン部材の脚軸の外径面にニードルローラを
介して回転自在に嵌合された内側球面ローラと、球面状
の外径面を有し、内側球面ローラの外径面に回転自在に
嵌合された外側球面ローラとを備え、外側球面ローラの
外径面を外輪のトラック溝に嵌合した構成において、ニ
ードルローラおよび内側球面ローラの、脚軸の軸線方向
への変位を脚軸に装着したワッシャによって規制し、か
つ、脚軸の外径面および内側球面ローラの内径面のう
ち、少なくとも一方の母線を凸円弧状にしたものであ
る。
【0011】上記構成において、少なくともニードルロ
ーラおよび球面ローラ(又は内側球面ローラ)の端面と
接触するワッシャを、自己潤滑性を有する合成樹脂材で
形成しても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。尚、図10および図11に示す従来構
成と実質的に同等の部材及び部分には同一の符号を付し
て示し、重複する説明は省略する。
【0013】図1に示すように、トラニオン部材2の脚
軸2aの外径面2a1に複数のニードルローラ3が転動
自在に配され、ニードルローラ3を介して球面ローラ4
が回転自在に嵌合されている。複数のニードルローラ3
および球面ローラ4は、脚軸2aの先端部および基端部
に装着された一対のワッシャ8、9と、脚軸2aの先端
部に嵌着された止め輪10とによって脚軸2aの軸線方
向への変位が規制されている。また、外輪1のトラック
溝1a’は、外輪1の軸線方向に延びた平坦面である。
この継手が作動角をとる際は、球面ローラ4の球面状の
外径面4bが、外輪1の平坦なトラック溝1a’に接触
案内される。そのため、円滑な角度変位が可能である。
【0014】この実施形態において、球面ローラ4の外
径面4bの母線は、点O1を中心とする半径R1の凸円
弧で描かれ、内径面4a’の母線は、点O2を中心とす
る半径r1の凸円弧で描かれている。半径中心O1、O
2は、いずれもニードルローラ3の軸方向中心線L上に
位置している。脚軸2aの外径面2a1は円筒面であ
る。
【0015】球面ローラ4はワッシャ8、9によって両
端面側から規制されており、脚軸2aの軸線方向に変位
し得ない。しかも、球面ローラ4の内径面4a’の母線
が、点O2を中心とする半径r1の凸円弧で描かれてお
り、内径面4a’の球面中心が常にニードルローラ3の
軸方向中心L上に位置する。したがって、作動角付与
時、球面ローラ4の内径面4a’とニードルローラ3の
外径面3aとの接触部における荷重の分布中心は常にニ
ードルローラ3の軸方向中心Lに一致する。そのため、
ニードルローラ3のスキューが防止され、その適正な転
動が促進され、球面ローラ4の円滑な回転が確保され
る。これにより、誘起スラストが低減される。
【0016】図2に示す実施形態は、脚軸2aの外径面
2a1’の母線を、点O3を中心とする半径R2の凸円
弧で描いたものである。球面ローラ4の内径面4aは円
筒面である。作動角付与時、脚軸2aの外径面2a1’
とニードルローラ3の外径面3aとの接触部における荷
重の分布中心が常にニードルローラ3の軸方向中心Lに
一致するため、上記と同様の理由により、誘起スラスト
が低減される。
【0017】図3に示す実施形態は、球面ローラ4の内
径面4a’の母線を、点O2を中心とする半径r1の凸
円弧で描かき、かつ、脚軸2aの外径面2a1’の母線
を、点O3を中心とする半径R2の凸円弧で描いたもの
である。作動角付与時、球面ローラ4の内径面4a’お
よび脚軸2aの外径面2a1’と、ニードルローラ3の
外径面3aとの接触部における荷重の分布中心が常にニ
ードルローラ3の軸方向中心Lに一致するため、上記と
同様の理由により、誘起スラストが低減される。
【0018】図4〜図6に示す実施形態は、それぞれ、
図1〜図3に示す実施形態に対応したものであるが、球
面ローラ4の外径面4bの母線が、点O1から軸方向中
心線Lに沿って反対側にオフセットされた点O4を中心
とする半径R3の凸円弧で描かれており、図1〜図3に
示す実施形態に比べ、外径面4bの曲率が小さくなって
いる(R3〉R1)。尚、図4〜図6に示す実施形態に
おいては、作動角付与時における球面ローラ4の傾きが
所定量(例えば、3°程度)以下となるように、外径面
4bとトラック溝1a’との間のすきまを調整してあ
る。
【0019】図4に示す実施形態は、図1に示す実施形
態に対応するもので、球面ローラ4の内径面4a’の母
線を、点O2を中心とする半径r1の凸円弧で描いたも
のである。作動角付与時、球面ローラ4の内径面4a’
とニードルローラ3の外径面3aとの接触部における荷
重の分布中心が常にニードルローラ3の軸方向中心Lに
ほぼ一致するため、上記と同様の理由により、誘起スラ
ストが低減される。
【0020】図5に示す実施形態は、図2に示す実施形
態に対応するもので、脚軸2aの外径面2a1’の母線
を、点O3を中心とする半径R2の凸円弧で描いたもの
である。作動角付与時、脚軸2aの外径面2a1’とニ
ードルローラ3の外径面3aとの接触部における荷重の
分布中心が常にニードルローラ3の軸方向中心Lにほぼ
一致するため、上記と同様の理由により、誘起スラスト
が低減される。
【0021】図6に示す実施形態は、図3に示す実施形
態に対応するもので、球面ローラ4の内径面4a’の母
線を、点O2を中心とする半径r1の凸円弧で描かき、
かつ、脚軸2aの外径面2a1’の母線を、点O3を中
心とする半径R2の凸円弧で描いたものである。作動角
付与時、球面ローラ4の内径面4a’および脚軸2aの
外径面2a1’とニードルローラ3の外径面3aとの接
触部における荷重の分布中心が常にニードルローラ3の
軸方向中心Lにほぼ一致するため、上記と同様の理由に
より、誘起スラストが低減される。
【0022】図7〜図9に示す実施形態は、少なくとも
ニードルローラ3の端面および球面ローラ4の端面と接
触するワッシャを、自己潤滑性を有する合成樹脂材で形
成したものである。自己潤滑性を有する合成樹脂材で形
成されたワッシャの良好な潤滑作用により、ニードルロ
ーラ3の転動および球面ローラ4の回転が促進されるた
め、誘起スラストの一層の低減になる。尚、これら実施
形態においても、球面ローラ4の外径面4bの母線が、
点O1から軸方向中心線Lに沿って反対側にオフセット
された点O4を中心とする半径R3の凸円弧で描かれて
おり、図1〜図3に示す実施形態に比べ、外径面4bの
曲率が小さくなっている(R3〉R1)。また、作動角
付与時における球面ローラ4の傾きが所定量(例えば、
3°程度)以下となるように、外径面4bとトラック溝
1a’との間のすきまを調整してある。
【0023】図7に示す実施形態は、脚軸2aの先端部
および基端部に装着した一対のワッシャ8’、9’を自
己潤滑性を有する合成樹脂材で形成したものである。ま
た、図8に示す実施形態は、脚軸2aの先端部および基
端部にそれぞれ2つのワッシャ8’、8”、9’、9”
を装着し、それぞれを自己潤滑性を有する合成樹脂材で
形成したものである。図9に示す実施形態も、脚軸2a
の先端部および基端部にそれぞれ2つのワッシャ8’、
8”、9’、9”を装着したものであるが、ニードルロ
ーラ3の端面および球面ローラ4の端面と接触しない最
先端部のワッシャ8”は金属材で形成し、その他の3つ
のワッシャ8’、9’、9”をそれぞれ自己潤滑性を有
する合成樹脂材で形成したものである。その他の基本的
な構成は、図1〜図6に示す種々の構成の中から適宜選
択することができる。図7〜図9には、球面ローラ4の
内径面4a’の母線を、点O2を中心とする半径r1の
凸円弧で描かき、かつ、脚軸2aの外径面2a1’の母
線を、点O3を中心とする半径R2の凸円弧で描いた形
態を例示してある。
【0024】上記のようなワッシャを形成する合成樹脂
としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリアセター
ル(POM)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイ
ミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)、熱可塑性ポリイミ
ド等の熱可塑性樹脂の他、フェノール樹脂、全芳香族ポ
リイミド(PI)等の熱硬化性樹脂等を用いることがで
きる。ただ、誘起スラスト低減の観点から良好な自己
潤滑性を有すること、耐久性確保の観点から機械的特
性、摩耗特性、熱的特性に優れていること、製作コス
ト低減の観点から安価でかつ易成形性に優れた材料であ
ることが望ましいことを考慮すると、これら合成樹脂の
中でも、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂(PEEK)が好ましいと考えられ、その
中でも、ポリアミド樹脂(PA)が特に好ましいと考え
られる。ポリアミドとしては、例えばポリアミド6、ポ
リアミド6−6、ポリアミド4−6、ポリアミド6−1
0、ポリアミド6−12、ポリアミド11、ポリアミド
12等を用いることができる。
【0025】また、摺動特性のより一層の低減を図るた
め、上記ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂等を含有させて
も良い。フッ素系樹脂としては、例えばポリテトラフル
オロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(P
FA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサプロロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフロオロエチレン−エ
チレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフロロエ
チレン樹脂(PCTFE)、ポリビニルフルオライド樹
脂(PVF)等を用いることができ、その中でも、PT
FE、PFA、FEP、ETFEが望ましく、これらの
中でも摩擦係数が最も低いPTFE(動摩擦係数0.1
0)が特に望ましい。
【0026】また、本発明の効果を妨げない範囲で、各
種充填材を配合しても良い。充填材としては、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウィス
カ、ウォラストナイト、ホウ酸アルミニウムウィスカ、
硫酸カルシウムウィスカ等の補強材や、二硫化モリブデ
ン、グラファイト、カーボン、炭酸カルシウム、タル
ク、マイカ、カオリン、酸化鉄、ガラスビーズ、リン酸
化合物などの無機粉末、ポリイミド樹脂、芳香族ポリエ
ステル樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリフェニレン
サルファイド樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂粉末、シ
リコーンオイル、フッ素オイル、ワックス、ステアリン
酸化合物などの内部滑材など種々の充填材を例示するこ
とができる。
【0027】尚、本発明は、図10および図11に示す
構成のトリポード型等速自在継手(TJ)に限らず、図
12に示すような構成のトリポード型等速自在継手(F
TJ)にも同様に適用することができる。図12に示す
トリポード型等速自在継手は、トラニオン部材2の脚軸
2aの外径面2a1に複数のニードルローラ3を介して
回転自在に嵌合された内側球面ローラ4’と、内側球面
ローラ4’の球面状の外径面4’bに回転自在に嵌合さ
れ、その球面状の外径面4”bを外輪1の球面状のトラ
ック溝1aに嵌合された外側球面ローラ4”とを備えた
ものであるが、内側球面ローラ4’の内径面4’a、脚
軸2の外径面2a1、ニードルローラ3の外径面3a、
さらには、少なくともニードルローラ3の端面および内
側球面ローラ4’の端面と接触するワッシャについて、
上述した実施形態の構成を適用することができ、その場
合も同様の作用効果を奏する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ニードルローラの適正な転動が促進され、球面ローラの
円滑な回転が確保されることにより、継手が作動角をと
りつつ回転トルクを伝達する際の誘起スラストが低減さ
れ、この種トリポード型等速自在継手における振動特性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す部分横断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施形態を示す部分横断面図であ
る。
【図10】従来構成を示す縦断面図である。
【図11】図10に示す構成のトリポード型等速自在継
手が作動角をとった時の状態を示す縦断面図である。
【図12】内側球面ローラと外側球面ローラとを備えた
トリポード型等速自在継手の一般的構成を示す部分横断
面図である。
【符号の説明】
1 外輪 1a トラック溝 1a’トラック溝 2 トラニオン部材 2a 脚軸 2a1 外径面 2a1’外径面 3 ニードルローラ 3a 外径面 4 球面ローラ 4a 内径面 4a’ 内径面 4b 外径面 8 ワッシャ 8’ ワッシャ 8” ワッシャ 9 ワッシャ 9’ ワッシャ 9” ワッシャ 4’ 内側球面ローラ 4’a 内径面 4” 外側球面ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に軸方向の3対のトラック溝を有す
    る外輪と、径方向に突設された3本の脚軸を有するトラ
    ニオン部材と、トラニオン部材の脚軸の外径面に転動自
    在に配された複数のニードルローラと、球面状の外径面
    を有し、トラニオン部材の脚軸の外径面に前記ニードル
    ローラを介して回転自在に嵌合された球面ローラとを備
    え、前記球面ローラの外径面を前記外輪のトラック溝に
    嵌合したトリポード型等速自在継手において、 前記外輪のトラック溝をこの外輪の軸線方向に延びる平
    坦面とすると共に、前記ニードルローラおよび球面ロー
    ラの、前記脚軸の軸線方向への変位を前記脚軸に装着し
    たワッシャによって規制し、かつ、前記脚軸の外径面お
    よび前記球面ローラの内径面のうち、少なくとも一方の
    母線を凸円弧状にしたことを特徴とするトリポード型等
    速自在継手。
  2. 【請求項2】 内周に軸方向の3対のトラック溝を有す
    る外輪と、径方向に突設された3本の脚軸を有するトラ
    ニオン部材と、トラニオン部材の脚軸の外径面に転動自
    在に配された複数のニードルローラと、球面状の外径面
    を有し、トラニオン部材の脚軸の外径面に前記ニードル
    ローラを介して回転自在に嵌合された内側球面ローラ
    と、球面状の外径面を有し、前記内側球面ローラの外径
    面に回転自在に嵌合された外側球面ローラとを備え、前
    記外側球面ローラの外径面を前記外輪のトラック溝に嵌
    合したトリポード型等速自在継手において、 前記ニードルローラおよび内側球面ローラの、前記脚軸
    の軸線方向への変位を前記脚軸に装着したワッシャによ
    って規制し、かつ、前記脚軸の外径面および前記内側球
    面ローラの内径面のうち、少なくとも一方の母線を凸円
    弧状にしたことを特徴とするトリポード型等速自在継
    手。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記ニードルローラおよび球
    面ローラの端面と接触する前記ワッシャを、自己潤滑性
    を有する合成樹脂材で形成したことを特徴とする請求項
    1記載のトリポード型等速自在継手。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記ニードルローラおよび内
    側球面ローラの端面と接触する前記ワッシャを、自己潤
    滑性を有する合成樹脂材で形成したことを特徴とする請
    求項2記載のトリポード型等速自在継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115143197A (zh) * 2022-09-06 2022-10-04 万向钱潮股份公司 一种轻量化万向节

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