JPH09151887A - 油冷式容積形圧縮機 - Google Patents

油冷式容積形圧縮機

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JPH09151887A
JPH09151887A JP31522195A JP31522195A JPH09151887A JP H09151887 A JPH09151887 A JP H09151887A JP 31522195 A JP31522195 A JP 31522195A JP 31522195 A JP31522195 A JP 31522195A JP H09151887 A JPH09151887 A JP H09151887A
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JP
Japan
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oil
gas
refining tank
oil refining
compressor
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JP31522195A
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English (en)
Inventor
Seiji Yoshimura
省二 吉村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスガス中への不純物の混入を招くこと
なく、油精製の効率向上を可能とし、潤滑不良による圧
縮機の故障の防止を可能とした油冷式容積形圧縮機を提
供する。 【解決手段】 油精製タンク13内にて分離されたガス
の一部を排出する排出流路15と、この分離されたガス
の内の残りのガスを凝縮器16、ドレン分離器17およ
びブロワー18を経て、油精製タンク13内の下部に配
置したバブリング器19に送り込む油精製流路20と、
この油精製流路20にガスの燃焼に寄与することのない
ガスの一例としてN2ガスを供給するN2ガスボンベ21
と、油精製タンク13内の油面レベルが上限値に達した
のを検出し、流量調節手段の一例である開閉弁11を通
過する油の流れを停止させる信号を出力するレベルスイ
ッチ22とを設けて構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば石油精製ガ
スの圧送用に用いられる油冷式容積形圧縮機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】油冷式容積形圧縮機、例えば油冷式スク
リュ圧縮機は、各種の分野で用いられており、その取扱
いガスは用途に応じて様々である。例えば、石油精製プ
ラントに用いられる圧縮機のように、吸込ガス中にベン
ゼン、トルエン、キシレン等のように油に溶解し易い、
いわゆる油溶解性成分(揮発成分)が含まれている場
合、これらの成分が、圧縮機内で油とガスが撹拌される
過程で、油に溶解してしまう。この結果、油の粘度が低
下してしまい、これが軸受部等において潤滑不良による
故障の原因となる。
【0003】そこで、従来、圧縮機本体の吐出流路に設
けた油分離回収器から油を一部取り出し、油精製タンク
に導き、減圧ポンプを用いて油精製タンク内を減圧する
ことにより油に溶解し易い揮発成分をタンク外に放出
し、油の精製を行うようにした油冷式容積形圧縮機が提
案されている(実公平2−45519号公報)。この圧
縮機では、このようにして油の精製をし、粘度を回復さ
せた後、この油を上記油分離回収器からのびる油循環流
路に戻し、圧縮機を運転しつつ、連続的に油精製を行う
ようにしてある。
【0004】また、連続的に液体中に含まれる水分をバ
ブリングにより、連続的に除去する液体中の水分除去方
法が提案されている(特公昭52−4269号公報)。
この方法によれば、液体中に不活性ガスを吹き込んで、
この不活性ガス中に不純物である水を蒸発させ、この水
を液体から分離し、この不活性ガス中の水を吸着剤に吸
着させて不活性ガスから分離し、この不活性ガスを再
度、液体に吹き込んで、バブリングさせ、以上を繰り返
し行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油冷式容積
形圧縮機では、減圧ポンプを使用して油の精製を行うよ
うになっている。ところが、圧縮機の運転中における油
は高圧下にあるため、揮発成分以外のガスも油中に溶解
している。このため、減圧ポンプで油精製タンク内を減
圧するとこの揮発成分以外のガスが油中から蒸発して来
て、減圧に時間が掛かり、揮発成分が蒸発した後に達成
されるべき真空度になりにくいという問題がある。ま
た、減圧ポンプ自体が油冷式のものが多く、この減圧ポ
ンプの油に揮発成分が溶解して、潤滑不良により減圧ポ
ンプの故障が発生するという問題もある。
【0006】また、上記液体中の水分除去方法の場合、
不活性ガスを液体に吹き込んでバブリングすると、その
ガスが若干ではあるが液体に溶解する。この液体が潤滑
油である場合、この液体を圧縮機に供給すると、圧縮ガ
ス中に不活性ガスが混入し、圧縮ガスの純度が要求され
るプロセスの場合、問題となる。また、用途によって
は、上記方法の場合、不活性ガスに色々な揮発成分が混
入することが考えられるが、従来の吸着剤では1成分し
か吸着できないという問題もある。本発明は、斯る従来
の問題をなくすことを課題としてなされたもので、プロ
セスガス中への不純物の混入を招くことなく、油精製の
効率向上を可能とし、潤滑不良による圧縮機の故障の防
止を可能とした油冷式容積形圧縮機を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、圧縮機本体から延びた吐出流路に油分
離回収器と、導入流路により上記油分離回収器に接続さ
れ、上記油分離回収器から流入してきた油に溶け込んだ
ガスをこの油から分離する油精製タンクと、この油精製
タンク内にて上記ガスを分離した油を、上記圧縮機本体
に導く精製油戻し流路とを備えた油冷式容積形圧縮機に
おいて、上記油精製タンク内にて分離されたガスの一部
を排出する流路と、この分離されたガスの内の残りのガ
スを凝縮器、ドレン分離器およびブロワーを経て、上記
油精製タンク内の下部に配置したバブリング器に送り込
む油精製流路と、この油精製流路にガスの燃焼に寄与す
ることのないガスを供給する手段とを設けて構成した。
【0008】また、第2発明は、圧縮機本体から延びた
吐出流路に油分離回収器と、この油分離回収器にて吐出
ガスから分離された油の一部を上記圧縮機本体内の軸
受、軸封部およびガス圧縮空間部等の注油箇所に戻し、
循環使用に供する油供給流路と、開閉弁或いは油ポンプ
を介在させた導入流路により上記油分離回収器に接続さ
れ、上記油分離回収器から流入してきた油に溶け込んだ
ガスをこの油から分離する油精製タンクと、この油精製
タンク内にて上記ガスから分離された油を、少なくとも
油ポンプを経て上記圧縮機本体に導く精製油戻し流路と
を備えた油冷式容積形圧縮機において、上記油分離回収
器の2次側に延びる吐出流路から分岐して、凝縮器、ド
レン分離器および減圧弁を経て、上記油精製タンク内の
下部に配置したバブリング器に送り込む油精製流路と、
上記油精製タンク内にて分離されたガスを少なくとも凝
縮器およびドレン分離器を経て上記圧縮機本体の低圧側
に導くガス戻し流路と、上記油精製流路にガスの燃焼に
寄与することのないガスを供給する手段と、上記油精製
タンク内の油面レベルが上限値に達したのを検出し、上
記流量調節手段を通過する油の流れを停止させる信号を
出力するレベルスイッチとを設けて構成した。
【0009】さらに、第3発明は、上記油精製タンクと
上記ポンプとの間に油中の気泡を上部に集め、気泡逃し
管を介して気泡を上記油精製タンクに導く気泡逃し手段
を設けた構成とした。
【0010】さらに、第4発明は、上記油精製タンク内
の油温を上昇させる手段を設けた構成とした。
【0011】さらに、第5発明は、上記油温を上昇させ
る手段が、上記油精製流路の上記油精製タンクの入側の
部分に設けたヒータである構成とした。
【0012】さらに、第6発明は、上記油温を上昇させ
る手段が、上記油精製タンクの下部に設けたヒータであ
る構成とした。
【0013】さらに、第7発明は、上記油精製タンクと
上記ブロワーとの間に上記油精製タンク内の油温を上昇
させるための保圧弁を介在させた構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
面にしたがって説明する。図1は、第1発明に係る油冷
式容積形圧縮機、例えば油冷式スクリュ圧縮機を示し、
圧縮機本体1の一方の側に吸込流路2が、他方の側に吐
出流路3が延びている。吐出流路3には油分離回収器4
が設けてあり、その下部の油溜まり部5からは圧縮機本
体1の軸受、軸封部およびガス圧縮空間部等の注油箇所
に通じる油供給流路6が延びている。図示する例では、
この油供給流路6には油冷却器7のみが設けてあるが、
この他油フィルタを設けてもよく、油供給流路6の構成
は限定するものではない。
【0015】そして、吸込流路2から圧縮機本体1に吸
込んだガスを、油供給流路6から油の注入を受けつつ圧
縮し、注入された油とともに、吐出流路3に吐出し、油
分離回収器4に至らせている。この油分離回収器4では
吐出された圧縮ガスから油を分離し、一旦油溜まり部5
に溜める一方、圧縮ガスを油分離回収器4の上部から延
びた吐出流路3の部分に送り出すようになっている。油
溜まり部5の油は油供給流路6より上記注油箇所に供給
された後、圧縮機本体1の吐出口から圧縮ガスとともに
吐出流路3に吐出され、以後上記同様の流路を経て、循
環使用に供される。
【0016】一方、電磁式の開閉弁11を備えた導入流
路12により油分離回収器4に接続された油精製タンク
13が設けてあり、油分離回収器4の油溜まり部5の油
の一部をこの開閉弁11を介して油精製タンク13に導
くことが可能となっている。この油精製タンク13の上
部からは、逆止弁14を介して低圧部、例えばフレアー
(可燃性排ガス燃焼装置)、或いは大気に通じる排出流
路15と、凝縮器16、ドレン分離器17およびブロワ
ー18を経て油精製タンク13の下部に配設したバブリ
ング器19に至る油精製流路20が延びている。なお、
開閉弁11に代えて油ポンプを用いてもよい。
【0017】また、ドレン分離器17の2次側の油精製
流路20の部分は、この油精製流路20にガスの燃焼に
寄与することのないガス、例えばN2ガスを供給するた
めの手段、例えばN2ガスボンベ21に連通させてあ
る。さらに、油精製タンク13には、内部の油面が上限
値に達したのを検出し、開閉弁11を通過する油の流れ
を停止させる信号を出力するレベルスイッチ22が設け
てある。この他、油精製タンク13の下部からは、この
下部の油を油ポンプ23により圧縮機本体1の低圧側、
例えば吸込流路2に導く精製油戻し流路24が設けてあ
る。なお、図示する例では、油精製タンク13へのガス
の流量を調節するためにブロワー18の2次側から流量
調節弁25を介してブロワー18の1次側に至る流路2
6が設けてある。
【0018】そして、上記構成からなる装置において、
圧縮機本体1の吸込みガス、即ち取扱いガスが、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の油に溶解し易い揮発性成分
を含んでいる場合、適当なタイミングで、自動的に、或
いは手動操作により、以下に詳述するように油精製タン
ク13の上記上限値まで油を導き、精製した後、精製油
戻し流路24より、この精製した油を吸込流路2に導く
ようになっている。即ち、まず油精製タンク13からこ
の揮発性成分が流入し得る系内、ここに示す例の場合は
少なくとも油精製流路20、および油精製タンク13内
をN2ガスボンベ21からのN2ガスで置換した後、N2
ガスボンベ21を閉じる。このようするのは、これから
行う油の精製により発生した油溶解性成分が上記系内に
おいて燃焼、爆発を起こすのを防止するためである。な
お、このとき、油精製タンク13内には油が溜まってい
ない。
【0019】そして、図2に示すように開閉弁11を開
の状態にさせるようにして、油分離回収器4内の油を油
精製タンク13に送り込む。油精製タンク13内の油面
レベルが上限値に達すると、レベルスイッチ22はこの
油面を検出してオンの状態となる。レベルスイッチ22
がオンになると、開閉弁11を閉の状態にさせるように
なっている。但し、油分離回収器4からの油には揮発性
成分も含めてガスが溶解しており、油が油精製タンク1
3内に入ると直ちにガスが発生してフォーミングを起こ
し、上記系内の圧力が上昇する。この結果、このガスが
逆止弁14を通って、排出流路15より系外に逃げる。
このフォーミングが治まるのを待って、即ちレベルスイ
ッチ22がオンになった後、一定時間T1だけ経過した
後にブロワー18を起動させる。ブロワー18を起動さ
せることにより、油精製タンク13内の油中でバブリン
グを起こさせる。このバブリングにより油中に溶解した
ガスの蒸発が促進される。このガスが揮発性成分を含む
場合は、このガスが凝縮器16を通過する過程で、揮発
性成分が凝縮して液となり、本来の取扱いガスから揮発
性成分が分離される。そして、この凝縮液はドレン分離
器17から系外に排出される。
【0020】ブロワー18が一定時間T2だけ作動する
と停止させる。この時間T2は、油精製のために必要な
時間で、予め計算により求めることができる。ブロワー
18が停止すると、油精製タンク13の油中の泡が消え
るのを待って、即ち一定時間T3、通常は数十秒経過す
るのを待って油ポンプ23を起動させる。油ポンプ23
が起動後、一定時間T4だけ作動すると停止させる。こ
の時間T4は、油精製タンク13内の油が排出される時
間で、計算により求めることができる。以上で、油精製
のための1サイクルが終了する。その後、上記サイクル
の繰り返しとなる。
【0021】図3は、第2発明に係る油冷式容積形圧縮
機、例えば油冷式スクリュ圧縮機を示し、図1に示す圧
縮機と共通する部分については互いに同一番号を付して
説明を省略する。この圧縮機では、上記ブロワー18,
流量調節弁25を介在させた流路26に代えて電磁式の
減圧用開閉弁31を配置し、油分離回収器4の2次側の
吐出流路3の部分から分岐させた油精製流路20Aが設
けてある。さらに、逆止弁14を備えた排出流路15に
代えて、逆止弁32,凝縮器33およびドレン分離器3
4を備え、圧縮機本体1の吸込側に通じる排出流路35
が設けてある。
【0022】そして、この圧縮機では、油精製を行う場
合、最初に油分離回収器4から吐出流路3,凝縮器1
6,ドレン分離器17および開閉弁31を経て油精製タ
ンク13に至る部分、および油精製タンク13から逆止
弁32,凝縮器33,ドレン分離器34および圧縮機本
体1を経て油分離回収器4に至る部分をN2ガスで置換
する。この結果、上記各部分の圧力は圧縮機本体1の吸
込圧と等しくなる。また、油精製タンク13内に導いた
油から発生したガスは、逆止弁32を経て凝縮器33に
導かれる。そして、この凝縮器33にてガス中の揮発性
成分が凝縮し、ドレン分離器17にてこの揮発性成分の
凝縮液がガスから分離され、排出される。揮発性成分が
除去されたガスは、圧縮機本体1の吸込側に吸込まれ
る。
【0023】さらに、この圧縮機では、吐出ガスの一部
を油精製流路20Aに導いて、上記同様に凝縮器16に
てガス中の揮発性成分を凝縮させ、ドレン分離器17に
て凝縮液を分離、排出するようになっている。そして、
揮発性成分がある程度除去されたガスが開閉弁31にて
減圧された後、バブリング器19におくられ、上記同様
にして油に溶解したガスを揮発させるようになってい
る。図4は、この圧縮機の作動状態を示すタイムチャー
トで、図2に示すタイムチャートとはブロワー18に代
えて開閉弁31とした点を除き、他は実質的に同一であ
る。したがって、開閉弁31は、レベルスイッチ22が
オンの状態になった後、一定時間T1だけ経過して開の
状態となる。そして、開の状態で一定時間T2だけ経過
すると開閉弁31は閉じ、油ポンプ23が起動するよう
になっている。
【0024】この圧縮機の場合、図1に示す圧縮機と同
様の働きをする他、図1に示す圧縮機のようにブロワー
18を使用せず、常に揮発性成分を殆ど含まない圧縮ガ
スである吐出ガスによりバブリングを行い、油中により
溶解する揮発性成分をより一層少なくなるようになって
いる。また、吐出ガスが外部に放出することがないた
め、ガスを無駄にすることもない。
【0025】なお、第1,第2発明とも上述した各図に
示した構造のものに限るものではなく、例えば以下に例
示する構成を備えたものであってもよい。図5は、油精
製タンク13と油ポンプ23との間に介在させた気泡分
離器41を示している。この気泡分離器41は油フィル
タ42を内蔵し、油精製タンク13内の油は、この油フ
ィルタ42を通って油ポンプ23に導かれるようになっ
ている。そして、バブリングにより油中に気泡が残って
おり、この気泡は表面張力により目の細かい油フィルタ
42を通ることができず、油フィルタ42の上方に溜ま
る。一方、気泡分離器41の上部からは、ここと油精製
タンク13内の油フィルタ43の下方の空間とを連通さ
せる気泡逃し管44が設けてあり、油フィルタ42の上
方の気泡を油フィルタ43の下方の空間に逃がすことが
可能となっている。もしも、油ポンプ23により圧縮機
本体1に戻す油に気泡が含まれていると、油ポンプ23
にてキャビテーションが発生し、油ポンプ23の寿命を
縮めることとなる。図5に示す構造は、斯る事態を回避
することを可能にするとともに、油中の異物も除去す
る。さらに、油ポンプ23に気泡が入る事もなく、油ポ
ンプ23が静かになる。
【0026】好ましくは、上記各発明における油精製タ
ンク13内の油を昇温させるのがよい。図6は、この昇
温のためにブロワー18と油精製タンク13との間にヒ
ータ44を介在させた例を示したものである。また、図
7は、この昇温のために油精製タンク13内にヒータ4
5を配置したものである。このようにして、油温を上げ
ることにより、油中の揮発成分の蒸気圧が高くなり、バ
ブリングによる蒸発量が多くなる。この結果、油とガス
の分離が促進される。なお、図6,7は、図1に示す圧
縮機にヒータ44を適用した例を示しているが、図3に
示す圧縮機の油精製タンク13の入側或いは内部にヒー
タ44を適用しても良い。
【0027】また、図1に示す圧縮機のブロワー18と
油精製タンク13との間に、図8に示すように保圧弁4
5を介在させて、ブロワー18によりガスの圧力を上げ
てその温度を上げ、保圧弁45によりここを通過したガ
スを温度変化させることなく膨張させて、ガスをバブリ
ング器19に送り込むようにしてもよい。この場合も、
油精製タンク13内に入る前にガスが昇温しており、上
記同様に油とガスとの分離は促進される。なお、図5に
示す構成と図6或いは7或いは8に示す構成とを組み合
わせて用いても良いことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、圧縮機本体から延びた吐出流路に油分離回
収器と、導入流路により上記油分離回収器に接続され、
上記油分離回収器から流入してきた油に溶け込んだガス
をこの油から分離する油精製タンクと、この油精製タン
ク内にて上記ガスを分離した油を、上記圧縮機本体に導
く精製油戻し流路とを備えた油冷式容積形圧縮機におい
て、上記油精製タンク内にて分離されたガスの一部を排
出する流路と、この分離されたガスの内の残りのガスを
凝縮器、ドレン分離器およびブロワーを経て、上記油精
製タンク内の下部に配置したバブリング器に送り込む油
精製流路と、この油精製流路にガスの燃焼に寄与するこ
とのないガスを供給する手段とを設けて構成してある。
【0029】このため、プロセスガス中への不純物の混
入を招くことなく、油精製の効率向上が可能となり、潤
滑不良による圧縮機の故障の防止が可能になるという効
果を奏する。
【0030】また、第2発明によれば、圧縮機本体から
延びた吐出流路に油分離回収器と、この油分離回収器に
て吐出ガスから分離された油の一部を上記圧縮機本体内
の軸受、軸封部およびガス圧縮空間部等の注油箇所に戻
し、循環使用に供する油供給流路と、開閉弁或いは油ポ
ンプを介在させた導入流路により上記油分離回収器に接
続され、上記油分離回収器から流入してきた油に溶け込
んだガスをこの油から分離する油精製タンクと、この油
精製タンク内にて上記ガスから分離された油を、少なく
とも油ポンプを経て上記圧縮機本体に導く精製油戻し流
路とを備えた油冷式容積形圧縮機において、上記油分離
回収器の2次側に延びる吐出流路から分岐して、凝縮
器、ドレン分離器および減圧弁を経て、上記油精製タン
ク内の下部に配置したバブリング器に送り込む油精製流
路と、上記油精製タンク内にて分離されたガスを少なく
とも凝縮器およびドレン分離器を経て上記圧縮機本体の
低圧側に導くガス戻し流路と、上記油精製流路にガスの
燃焼に寄与することのないガスを供給する手段と、上記
油精製タンク内の油面レベルが上限値に達したのを検出
し、上記流量調節手段を通過する油の流れを停止させる
信号を出力するレベルスイッチとを設けて構成してあ
る。
【0031】このため、第1発明による効果に加えて、
常に揮発性成分を殆ど含まない圧縮ガスである吐出ガス
によりバブリングを行い、油中に溶解する揮発性成分を
より一層少なくなるようになっている。また、吐出ガス
が外部に放出することがないため、圧縮されたガスを無
駄にすることもないという効果を奏する。
【0032】さらに、第3発明によれば、上記油精製タ
ンクと上記ポンプとの間に油中の気泡を上部に集め、気
泡逃し管を介して気泡を上記油精製タンクに導く気泡逃
し手段を設けた構成としてある。
【0033】このため、第1発明或いは第2発明による
効果に加えて、圧縮機本体に戻す油に気泡が含まれてい
ないため、油ポンプにてキャビテーションが発生するこ
とはなく、キャビテーションによる油ポンプの寿命の短
縮を防止できる。また、油中の異物も除去でき、さら
に、油ポンプに気泡が入る事もなく、油ポンプが静かに
なる等の効果を奏する。
【0034】さらに、第4発明によれば、上記油精製タ
ンク内の油温を上昇させる手段を設けた構成としてあ
る。さらに、第5発明によれば、上記油温を上昇させる
手段が、上記油精製流路の上記油精製タンクの入側の部
分に設けたヒータである構成としてある。さらに、第6
発明によれば、上記油温を上昇させる手段が、上記油精
製タンクの下部に設けたヒータである構成としてある。
このように、油温を上げることにより、油中の揮発成分
の蒸気圧が高くなり、バブリングによる蒸発量が多くな
る結果、油とガスの分離が促進されるという効果を奏す
る。
【0035】さらに、第7発明によれば、上記油精製タ
ンクと上記ブロワーとの間に上記油精製タンク内の油温
を上昇させるための保圧弁を介在させた構成としてあ
る。
【0036】このため、保圧弁の一次側でブロワーから
送り出されるガスの温度が上昇し、上記同様に油温を上
昇させ、油中の揮発成分の蒸気圧が高くなり、バブリン
グによる蒸発量が多くなる結果、油とガスの分離が促進
されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1発明に係る油冷式容積形圧縮機の全
体構成を示す図である。
【図2】 図1に示す圧縮機における油精製時の作動状
態を示すタイムチャートである。
【図3】 本願第2発明に係る油冷式容積形圧縮機の全
体構成を示す図である。
【図4】 図3に示す圧縮機における油精製時の作動状
態を示すタイムチャートである。
【図5】 図1,2に適用される油中の気泡を除く手段
の一例を示す図である。
【図6】 図1,2に適用される油精製装置中の油の温
度を上昇させる手段の一例を示す図である。
【図7】 図1,2に適用される油精製装置中の油の温
度を上昇させる手段の一例を示す図である。
【図8】 図1,2に適用される油精製装置中の油の温
度を上昇させる手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
1:圧縮機本体 2:吸込流路 3:吐出流路 4:油分離回収器 5:油溜まり部 6:油供給部 7:油冷却器 11:開閉弁 12:導入流路 13:油精製タンク 14:逆止弁 15:排出流路 16:凝縮器 17:ドレン分離器 18:ブロワー 19:バブリング器 20,20A:油精製流路 21:N2ガスボンベ 22:レベルスイッチ 23:油ポンプ 24:精製油戻し流路 25:流量調節弁 26:流路 31:減圧弁 32:逆止弁 33:凝縮器 34:ドレン分離器 35:排出流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 29/70 F04D 29/70 M

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体から延びた吐出流路に油分離
    回収器と、導入流路により上記油分離回収器に接続さ
    れ、上記油分離回収器から流入してきた油に溶け込んだ
    ガスをこの油から分離する油精製タンクと、この油精製
    タンク内にて上記ガスを分離した油を、上記圧縮機本体
    に導く精製油戻し流路とを備えた油冷式容積形圧縮機に
    おいて、上記油精製タンク内にて分離されたガスの一部
    を排出する流路と、この分離されたガスの内の残りのガ
    スを凝縮器、ドレン分離器およびブロワーを経て、上記
    油精製タンク内の下部に配置したバブリング器に送り込
    む油精製流路と、この油精製流路にガスの燃焼に寄与す
    ることのないガスを供給する手段とを設けたことを特徴
    とする油冷式容積形圧縮機。
  2. 【請求項2】 圧縮機本体から延びた吐出流路に油分離
    回収器と、この油分離回収器にて吐出ガスから分離され
    た油の一部を上記圧縮機本体内の軸受、軸封部およびガ
    ス圧縮空間部等の注油箇所に戻し、循環使用に供する油
    供給流路と、開閉弁或いは油ポンプを介在させた導入流
    路により上記油分離回収器に接続され、上記油分離回収
    器から流入してきた油に溶け込んだガスをこの油から分
    離する油精製タンクと、この油精製タンク内にて上記ガ
    スから分離された油を、少なくとも油ポンプを経て上記
    圧縮機本体に導く精製油戻し流路とを備えた油冷式容積
    形圧縮機において、上記油分離回収器の2次側に延びる
    吐出流路から分岐して、凝縮器、ドレン分離器および減
    圧弁を経て、上記油精製タンク内の下部に配置したバブ
    リング器に送り込む油精製流路と、上記油精製タンク内
    にて分離されたガスを少なくとも凝縮器およびドレン分
    離器を経て上記圧縮機本体の低圧側に導くガス戻し流路
    と、上記油精製流路にガスの燃焼に寄与することのない
    ガスを供給する手段と、上記油精製タンク内の油面レベ
    ルが上限値に達したのを検出し、上記流量調節手段を通
    過する油の流れを停止させる信号を出力するレベルスイ
    ッチとを設けたことを特徴とする油冷式容積形圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記油精製タンクと上記ポンプとの間に
    油中の気泡を上部に集め、気泡逃し管を介して気泡を上
    記油精製タンクに導く気泡逃し手段を設けたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の油冷式容積形圧縮機。
  4. 【請求項4】 上記油精製タンク内の油温を上昇させる
    手段を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の油冷式容積形圧縮機。
  5. 【請求項5】 上記油温を上昇させる手段が、上記油精
    製流路の上記油精製タンクの入側の部分に設けたヒータ
    であることを特徴とする請求項4に記載の油冷式容積形
    圧縮機。
  6. 【請求項6】 上記油温を上昇させる手段が、上記油精
    製タンクの下部に設けたヒータであることを特徴とする
    請求項4に記載の油冷式容積形圧縮機。
  7. 【請求項7】 上記油精製タンクと上記ブロワーとの間
    に上記油精製タンク内の油温を上昇させるための保圧弁
    を介在させたことを特徴とする請求項1または3に記載
    の油冷式容積形圧縮機。
JP31522195A 1995-12-04 1995-12-04 油冷式容積形圧縮機 Pending JPH09151887A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108005906A (zh) * 2016-10-28 2018-05-08 艾尔米克压缩机有限责任公司 喷油螺旋式空气压缩机

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