JPH09151110A - 凝集抑制剤およびそれを含む液状化粧料 - Google Patents
凝集抑制剤およびそれを含む液状化粧料Info
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- JPH09151110A JPH09151110A JP31231895A JP31231895A JPH09151110A JP H09151110 A JPH09151110 A JP H09151110A JP 31231895 A JP31231895 A JP 31231895A JP 31231895 A JP31231895 A JP 31231895A JP H09151110 A JPH09151110 A JP H09151110A
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Abstract
が含まれる場合に、前記増粘剤による無機粉体の凝集を
抑制する作用を有する凝集抑制剤およびそれを含有する
液状化粧料を提供することを課題とする。 【解決手段】 平均分子量1000〜1000万のポリ
アルキレングリコール(ポリエチレングリコール)を用
いてこれを有効成分として液状化粧料中の無機粉体の凝
集抑制剤とし、これを水溶性高分子系増粘剤(アルキル
(メタ)アクリレートポリマー等)および無機粉体(酸
化チタン等)を含む液状化粧料に配合する。
Description
粘剤および無機粉体を含む液状化粧料において、前記増
粘剤による無機粉体の凝集を抑制せしめる作用を有する
特定分子量のポリアルキレングリコールを有効成分とす
る液状化粧料における無機粉体の凝集抑制剤、およびそ
れを含有する液状化粧料に関するものである。
の化粧料は、肌へのなじみや感触等を良くするため、あ
る程度粘性をもたせる工夫が行われてきた。そして、そ
の方法としては、典型的にはオイルを加える方法が採ら
れていた。しかし、オイルを添加して粘性を高めようと
すると、いわゆる石鹸乳化を行わなければならず、液が
アルカリ性となって皮膚を刺激するため、肌にかえって
好ましくない影響を与えるという問題点があった。
点を克服するため、オイルを使用する代わりにカルボキ
シビニルポリマー等の水溶性高分子を増粘剤として加え
る方法が採用されている。しかし、このような水溶性高
分子を増粘剤として使用すると、酸化チタン、酸化亜鉛
等の粉状の無機粉体が存在する場合に、増粘剤の作用に
よりかかる粉体が凝集を起こしやすい。酸化チタン、酸
化亜鉛等の粉状の無機粉体は、白く見せることによりリ
ッチ感を与える効果や、日焼け止め効果を表すSPF値
を高める働きがあるため、無機顔料、美白剤、紫外線防
御剤等として、乳液、日焼け止め化粧料等に頻繁に使用
されるものであり、かかる無機粉体を含む系においてこ
のような凝集が生じることは、化粧料の分野においては
重要な問題である。
子等の非オイル系増粘剤を使用する化粧料に酸化チタン
等の無機粉体を配合する場合に、無機粉体の凝集を抑制
する作用を有する凝集抑制剤およびそれを含有する液状
化粧料を提供することを課題とする。
を解決するために鋭意研究を行った結果、特定範囲の分
子量を有するポリアルキレングリコールを増粘剤及び無
機粉体を含む化粧料に共存させることにより、無機粉体
の凝集を防止することができることを見出し、本発明を
完成した。
1000万のポリアルキレングリコールを有効成分とす
る液状化粧料中の無機粉体の凝集抑制剤に関するもので
あり、また、前記凝集抑制剤、水溶性高分子系増粘剤お
よび無機粉体を含む液状化粧料に関するものである。水
溶性高分子系増粘剤及び無機粉体を含む化粧料に、前記
した特定範囲の平均分子量を有するポリアルキレングリ
コールを配合することにより、前記増粘剤による無機粉
体の凝集が抑制される。
リル酸またはメタクリル酸と炭素数10〜30の高級ア
ルコールとのエステルをモノマーの一部に含むアルキル
(メタ)アクリレートポリマーを使用した場合に、本発
明の凝集抑制効果が顕著に発揮される。
て詳細に説明する。
万、好ましくは5000〜100万のポリアルキレング
リコールを有効成分とする。この分子量の範囲内であれ
ば、良好な凝集抑制効果を発揮する。ポリアルキレング
リコールは従来から化粧料に使用されてきているが、後
述する特定の増粘剤を用いる系に特定分子量のポリアル
キレングリコールを共存させることによって無機粉体の
凝集が抑制されることは、知られていなかったものであ
る。
は、アルキレン基の炭素数が1〜4のものが好ましく、
具体的にはポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリブチレングリコール等が挙げられる。
尚、これらポリアルキレングリコールには、その片末端
または両末端が、例えば炭素数1〜12程度のアルキル
基で封鎖されエステル基またはエーテル基となっている
ものなどの公知の誘導体も含まれる。
系増粘剤および無機粉体を含むものである。
子化合物および合成高分子化合物のいずれでもよい。天
然高分子化合物としては、ガム質、カゼイン、ペクチ
ン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロースやカルボ
キシメチルセルロース等のセルロース類等が挙げられ
る。また、合成高分子化合物としては、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニル
ポリマー、アルキル(メタ)アクリレートポリマー等が
挙げられる。
クリル酸と炭素数10〜30の高級アルコールとのエス
テルをモノマーの一部に含むアルキル(メタ)アクリレ
ートポリマーを増粘剤として使用した系において、本発
明の凝集抑制剤の作用が特に有効に発揮される。ここ
で、アルキル(メタ)アクリレートポリマーとしては、
具体的にはC10-30アルキルアクリレートクロスポリマ
ーまたはアクリル酸−長鎖アルキルメタクリレート共重
合体が挙げられる。C10-30アルキルアクリレートクロ
スポリマーとしては、アクリル酸の高級(例えばC
10-30)アルコールエステルを重合させて得られる架橋
高分子重合体であり、このような化合物としては、ビー
・エフ・グッドリッチ社から販売されている商品名ペム
レンTR−1、ペムレンTR−2等が挙げられる。
レート共重合体は、アクリル酸とメタクリル酸の高級ア
ルコールエステル(長鎖アルキルメタクリレート)とを
共重合させることにより得られるものであり、原料モノ
マーである長鎖アルキルメタクリレートのアルキル部分
の炭素数は、一般には10〜30程度である。このよう
な化合物としては、ビー・エフ・グッドリッチ社から販
売されている商品名カーボポール1382またはカーボ
ポール1342(ともに、長鎖アルキルメタクリレート
のアルキル部分の炭素数は10〜30、アクリル酸と長
鎖アルキルメタクリレートのモノマー組成はモル比で9
9.9:0.1〜80:20)等が挙げられる。
顔料、美白剤、紫外線防御剤等として化粧料に配合され
てきた酸化チタン、酸化鉄(ベンガラ等)、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、チタ
ンマイカ等の微粉末が挙げられる。
通常、前記水溶性高分子系増粘剤は化粧料全体の0.0
5〜0.5重量%程度、無機粉体は化粧料全体の0.0
1〜5重量%程度配合される。このような組成におい
て、本発明の凝集抑制剤は、化粧料全体の0.05〜1
0重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合するのがよ
い。この範囲内であれば、凝集抑制効果が十分に発揮さ
れる。
料に一般に用いられる各種成分、すなわちオイル、アル
コール類、界面活性剤、水、香料、有機系および無機系
の色素、防腐剤、抗酸化剤、他の増粘剤、紫外線吸収
剤、pH調整剤、キレート剤、抗炎症剤、美白剤、およ
び各種薬効成分などが適宜選択される。
ノール、プロパノール、ベンジルアルコール等の1価ア
ルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ソル
ビトール等の多価アルコール;等が挙げられる。
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン(以下、「POE」と略す。)ソルビタン脂肪酸エス
テル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキ
ルエーテル、POEポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、POEポリオキシプロピレンコポリマー、POE
アルキルフェニルエーテル、POE硬化ヒマシ油、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル、デカグリセリン脂
肪酸エステル、アルキルジエタノールアミド等の非イオ
ン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、POEアルキルエー
テル硫酸塩、POEアルキルエーテル酢酸塩、アルキル
リン酸塩、POEアルキルエーテルリン酸塩、高級脂肪
酸塩、高級脂肪酸加水分解コラーゲン塩、アミノ酸系陰
イオン界面活性剤、スルホコハク酸系界面活性剤、オレ
フィンスルホン酸塩等の陰イオン性界面活性剤;レシチ
ンや酢酸ベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等の
両性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化アルキ
ルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオン性界面活
性剤等が挙げられる。
ノン、ウロカニン酸、オキシベンゾン、パラアミノ安息
香酸エステル等が、抗酸化剤としては、トコフェロー
ル、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール等が、防腐剤としてはエタノール、グルコン酸
クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウムパラベン、フ
ェノキシエタノール等が、殺菌剤としては、イソプロピ
ルメチルフェノール、トリクロロカルバン等が、pH調
整剤としてはクエン酸、クエン酸ナトリウム等が、抗炎
症剤としては、植物抽出エキス、グリチルリチン酸ジカ
リウム等が、美白剤としては、イオウ、アスコルビン酸
リン酸マグネシウム塩等がそれぞれ挙げられる。
分子系増粘剤とは別にオイルが配合されていても差し支
えなく、例えば、流動パラフィン、スクワラン、シリコ
ーン等が挙げられる。
皮、その他全身の肌の賦活、整肌、保護等を目的に使用
される液状化粧料全般を対象とし、増粘剤を含むもので
あれば、その粘性については特に制限されない。また、
剤型としては特に制限はなく、例えば乳液、ジェル、エ
ッセンス、洗顔料、パック、マッサージ料、日焼け止め
化粧料、栄養クリーム、ハンドクリーム、リップクリー
ム、頭皮用クリーム、ファンデーション等の化粧料が挙
げられる。
うに調製し、7種の化粧水1〜7を得た。尚、これら化
粧水の製造方法は以下の通りである:
セリンおよびPEG6000 B部:1,3−ブタンジオールおよびPEG40000 C部:エタノールおよびメチルパラフィン D部:ペムレンTR−2及び/又はカーボポール138
2、および水 A、B、C、及びD部における各成分を各々撹拌溶解ま
たは加熱溶解した。この場合、凝集抑制剤としてPEG
6000を用いる場合はA成分中に分散させた。一方、
PEG400000のような高分子量のPEGを用いる
場合は1,3−ブタンジオールに分散させた(B成
分)。次いで、これらA部、B部、C部およびD部と、
粉体、水酸化カリウム、および香料とを撹拌混合して均
一に分散させ、化粧水1〜7を得た。
し、この状態で、目視と顕微鏡観察とによって分散性を
評価した。尚、評価基準は以下の通りである。 ○:顕微鏡観察、目視ともに全く凝集が見られない。 △:顕微鏡観察ではやや二次凝集が見られるが、白黒板
の目視では見分けられない。 ×:顕微鏡、目視ともに凝集を確認できる。
0℃に加熱溶解し、A部にB部を分散させた後、C部を
加えた。次いで、これにD部を加えて乳化し、E部を加
えた後、ホモジナイザーで均一に乳化し、撹拌冷却して
乳液を得た。得られた乳液について、実施例1と同様に
して分散性の評価を行った。結果を表2に示す。
鉄を使用し、他は実施例1の化粧水1と同様の組成の化
粧料を調製して分散性を評価した。
G400000の代わりにPEG200(平均分子量1
94〜238、東邦化学(株)製)を使用し、顔料とし
て酸化チタン及び酸化鉄を各々使用し、他は実施例1の
化粧水1と同様の組成の化粧料を調製して分散性を評価
した。分散性の評価は実施例1に準ずる。結果を表3に
示す。
化粧料中の無機粉体(無機顔料等)が増粘剤によって凝
集するのを抑制する作用において優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】 平均分子量1000〜1000万のポリ
アルキレングリコールを有効成分とする、液状化粧料中
の無機粉体の凝集抑制剤。 - 【請求項2】 ポリアルキレングリコールがポリエチレ
ングリコールである、請求項1記載の凝集抑制剤。 - 【請求項3】 請求項1記載の凝集抑制剤、水溶性高分
子系増粘剤および無機粉体を含む液状化粧料。 - 【請求項4】 水溶性高分子系増粘剤が、アクリル酸ま
たはメタクリル酸と炭素数10〜30の高級アルコール
とのエステルをモノマーの一部に含むアルキル(メタ)
アクリレートポリマーである、請求項3記載の液状化粧
料。 - 【請求項5】 無機粉体が、酸化チタン、酸化亜鉛、お
よび酸化鉄からなる群から選ばれる少なくとも1種の無
機顔料である、請求項3記載の液状化粧料。
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---|---|---|---|
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- 1995-11-30 JP JP31231895A patent/JP3558433B2/ja not_active Expired - Lifetime
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