JPH09150882A - 情報記録媒体カセットの収納ケース - Google Patents

情報記録媒体カセットの収納ケース

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JPH09150882A
JPH09150882A JP7313361A JP31336195A JPH09150882A JP H09150882 A JPH09150882 A JP H09150882A JP 7313361 A JP7313361 A JP 7313361A JP 31336195 A JP31336195 A JP 31336195A JP H09150882 A JPH09150882 A JP H09150882A
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JP
Japan
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storage case
lid
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JP7313361A
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English (en)
Inventor
Takashi Oki
隆 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周面に段差が構成されずにケース本体と蓋
体とが組み合わされ、また情報記録媒体カートリッジの
挿脱操作が円滑に行われる。 【解決手段】 開放された前面29が情報記録媒体カセ
ット30の挿入部とされかつ相対向する側面部12の前
方に位置して軸穴15が設けられたケース本体2と、前
記開放前面29を閉塞する前面部20と、この前面部2
0の両側に突設された側面部22とからなる蓋体3とに
より構成される。蓋体3は、側面部22が開放前面29
からケース本体2の側面部12に沿って内部に差し込ま
れ、側面部22に設けた支軸24が軸穴15に相対係合
されてケース本体2に回動自在に組み合わされる。ケー
ス本体2及び蓋体3には、側面部12、22に情報記録
媒体カセット30の挿入ガイド面42、26が形成され
る。ケース本体2の側面部12には、蓋体3の係止リブ
17が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセットや
ディスクカセット等の情報記録媒体カセットを収納保管
する収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープが掛け合わされた一対のテー
プリールを回転自在に収納したテープカセットや、光デ
ィスク等を回転自在に収納したディスクカセット等の情
報記録媒体カセットは、例えば合成樹脂材料によって比
較的強固に成形された収納ケースに収納されて持ち運び
或いは保管される。従来の収納ケースは、一般に、情報
記録媒体カセットを挿入するための開放された前面を有
する箱状のケース本体と、このケース本体の前面部に組
み合わされる蓋体とによって構成されていた。
【0003】蓋体としては、例えばケース本体の断面形
状よりもやや大きい開口形状を有する箱形に形成される
ことによって前面を閉塞するようにしてケース本体に装
着されるいわゆるキャップ型や、ケース本体の前面部に
回動自在に組み合わされるいわゆる回動型等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】キャップ型の蓋体を備
える収納ケースにおいては、情報記録媒体カセットの挿
脱に際してその都度ケース本体から蓋体を挿脱操作しな
ければならず、その操作が面倒であった。また、この収
納ケースは、蓋体の脱落を防止するためには適宜のロッ
ク機構が必要となり構造が複雑となってしまう。さら
に、収納ケースは、取り外した蓋体を誤って落下等させ
て破損させたり、紛失するといった不都合が生じやすい
といった問題点があった。
【0005】また、回動型の蓋体を備える収納ケースに
おいては、一般に蓋体がケース本体の外側面で回動自在
に支持されていた。このため、収納ケースは、外側に突
出する蓋体が持運びや保管に際して邪魔になるといった
問題点があった。また、この収納ケースは、保管場所等
から取り出す際に、蓋体が引掛かって回動動作してしま
い、収納した情報記録媒体カセットが脱落して破損する
といった不都合も生じやすかった。
【0006】したがって、本発明は、上述した従来の収
納ケースの問題点を解決して、外周面に段差が構成され
ずにケース本体に蓋体が組み合わされ、情報記録媒体カ
セットの挿脱操作が円滑に行われるようにした情報記録
媒体カセットの収納ケースを提供することを目的に提案
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る情報記録媒体カセットの収納ケースは、開放さ
れた前面が情報記録媒体カセットの挿入部とされるとと
もに相対向する側面部の前方に位置して互いに軸線が一
致された軸穴がそれぞれ設けられた箱状のケース本体
と、このケース本体の上記開放された前面を閉塞する前
面部と、この前面部の両側に互いに相対向して一体に突
設されるとともに外側面に互いに軸線が一致された支軸
が一体に突設された側面部とからなる蓋体とから構成さ
れる。そして、蓋体は、その側面部が開放された前面か
らケース本体の側面部に沿って内部に差し込まれること
により、その支軸が軸穴にそれぞれ内側から相対係合さ
れてケース本体に回動自在に組み合わされて構成され
る。
【0008】また、情報記録媒体カセットの収納ケース
は、蓋体の側面部に、ケース本体の前面を開放した状態
において挿入される情報記録媒体カセットと対向する内
側面に、前方に向かって次第に肉薄とされる挿入ガイド
部が形成される。
【0009】さらに、情報記録媒体カセットの収納ケー
スは、ケース本体の側面部に、組み合わされた蓋体の先
端部に相対する内側面に係止リブが一体に突設される。
また、係止リブは、情報記録媒体カセットの挿入方向に
したがって次第に厚み寸法を大ならしめて挿入ガイド部
が形成される。
【0010】以上のように構成された本発明に係る情報
記録媒体カセットの収納ケースによれば、蓋体は、ケー
ス本体の内側で回動自在に組み合わされることから、全
体が段差の無い平坦な外周面の収納ケースが構成され
る。
【0011】また、情報記録媒体カセットの収納ケース
は、蓋体の側面部に形成した挿入ガイド面或いはケース
本体の側面部に形成した係止リブの挿入ガイド部によっ
て、情報記録媒体カセットの収納操作が円滑に行われ
る。
【0012】さらに、情報記録媒体カセットの収納ケー
スは、ケース本体の側面部に形成した係止リブが、衝撃
等による蓋体の内方への移動を阻止し、この蓋体による
情報記録媒体カセットの破損等を防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図面に示し
た情報記録媒体カセットの収納ケースは、ビデオテープ
カセットや音響用テープカセット或いはデータ用テープ
カセット等のように、上ハーフと下ハーフとを組み合わ
せてカセット本体が構成され、このカセット本体の内部
に磁気テープを掛け合わした一対のテープリールを回転
自在に収納したテープカセット30を収納するハードケ
ース型のテープカセット収納ケース1を示す。テープカ
セット収納ケース1は、例えばポリカーボネート樹脂や
ABS樹脂等の合成樹脂を材料にしてそれぞれ成形され
たケース本体2と蓋体3とが組み合わせれて構成され
る。
【0014】なお、本明細書において、「前後」、「上
下」の用語は、図1を基準として使用されており、テー
プカセット30の挿入側である同図手前側が、「前面」
とされる。また、例えばケース本体2を構成する下ハー
フ5の左右側面部12のように、同一の構成からなる部
位については、最初に側面部12(12A、12B)と
表記し、以降側面部12と表記する。
【0015】ケース本体2は、矩形板状に成形された上
ハーフ4と、この上ハーフ4により閉塞される上面と後
述するようにテープカセット30が挿入されるカセット
挿入部29を構成する前面とが開放されて成形された角
浅皿状の下ハーフ5とを組み合わせて箱状に構成され
る。上ハーフ4と下ハーフ5とは、その左右方向の寸法
がほぼ等しくされるとともに、前後方向の寸法が上ハー
フ4に対して下ハーフ5がやや大きく形成されている。
【0016】上ハーフ4は、図1及び図2に示すよう
に、主面部6に収納されたテープカセット30を外方よ
り視認可能とするための透明な表示部7が設けられてい
る。上ハーフ4には、その主面部6の、底面側の前面部
を除く他の外周縁に、それぞれ係合凸部8(8A乃至8
C)が一体に突設されている。上ハーフ4には、主面部
6の前方側の両端に、後述する下ハーフ5の側面部12
の厚み寸法よりもやや大きな切込み幅を有する前後方向
の切欠きガイド9(9A、9B)がそれぞれ形成されて
いる。
【0017】下ハーフ5は、図1に示すように、底面部
10と、この底面部10に対して前方部を除く外周部に
一体に形成される立上り壁からなる背面部11及び互い
に相対向する左右側面部12(12A、12B)とから
構成されている。下ハーフ5は、図3に示すように、底
面部10がテープカセット30の外形寸法とほぼ等しい
外形寸法に形成されるとともに、背面部11及び側面部
12がテープカセット30の厚み寸法とほぼ等しい高さ
寸法に形成されている。底面部10には、その前方縁の
底面に指掛け凹部13が形成されている。
【0018】背面部11及び側面部12には、図1及び
図5に示すように、それぞれの上縁に上ハーフ4の係合
凸部8と対応位置して係合凹部14(14A乃至14
C)が凹設されている。側面部12には、図1に示すよ
うに、前方側のやや上方に位置して互いに軸線が一致さ
れた軸穴15(15A、15B)が設けられている。ま
た、側面部12には、図5に示すように、その内面にこ
れら軸穴15を中心とした同一円周上に位置する、第1
のクリック凹部16Aと第2のクリック凹部16Bとが
それぞれ凹設されている。これら第1のクリック凹部1
6Aと第2のクリック凹部16Bとは、図5に示すよう
に、ほぼ90°の角度差を以って位置されている。
【0019】なお、第1のクリック凹部16Aと第2の
クリック凹部16Bは、後述するように、蓋体3をカセ
ット挿入部29を開放及び閉塞する2位置に保持するた
めに設けられたが、さらに蓋体3を多段に保持する場合
には、同一円周上に位置して複数のクリック凹部16を
設ければよい。
【0020】さらに、側面部12には、図1及び図5に
示すように、その内面に第1のクリック凹部16Aと第
2のクリック凹部16Bの外側に位置して係止リブ17
(17A、17B)がそれぞれ一体に突設されている。
係止リブ17は、軸穴15を中心とした第1のクリック
凹部16Aと第2のクリック凹部16Bの円周よりも大
きな半径の円弧状の凸部からなり、図5に示すように、
底面部10から立ち上がり形成されている。また、係止
リブ17は、図4に示すように、その高さ寸法が、後述
する蓋体3の支点部23の厚み寸法よりもやや大とされ
ている。
【0021】側面部12には、前方側の上縁に凸縁部1
8(18A、18B)が一体に突設されている。凸縁部
18は、その後端と背面部11との間の側面部12の長
さ寸法を、上ハーフ4の前後方向の長さ寸法とほぼ等し
くする範囲に亘って突設されている。したがって、凸縁
部18は、その長さ寸法が、後述する蓋体3の天井部2
1の前後方向の幅寸法と上ハーフ4の切欠きガイド9か
ら前方に突出する部分の長さ寸法とを加えた長さ寸法と
ほぼ等しくされている。側面部12は、図4及び図5に
示すように底面部10と連設される複数の補強リブ19
によって、機械的強度が保持されている。
【0022】以上のように構成された下ハーフ5には、
その開放された上面を閉塞するようにして上ハーフ4が
組み合わされる。上ハーフ4と下ハーフ5とは、係合凸
部8と係合凹部14とがそれぞれ相対係合されるととも
に、切欠きガイド9の端部が凸縁部18の後端に突き合
わされて組み合わされる。上ハーフ4と下ハーフ5と
は、突合せ端部に例えば超音波溶着処理が施されること
によって、図2及び図3に示すように、一体化されて前
面のカセット挿入部29を開放した箱状のケース本体2
を構成する。
【0023】ケース本体2は、図2及び図3に示すよう
に、上ハーフ4と下ハーフ5との突き合わせ部分が同一
面を構成して全体として段差の無い平坦な外周面として
構成されている。また、ケース本体2は、図2に示すよ
うに、凸縁部18の内側沿って、切欠きガイド9による
前後方向のスリットが構成される。このスリットは、幅
寸法が後述する蓋体3の支点部23の厚み寸法とほぼ等
しい。
【0024】蓋体3は、図6乃至図8に示すように、前
面部20と、この前面部20から背面側に一体に連設さ
れた天井部21と、前面部20の両側に背面側に向かっ
て一体に連設された互いに相対向する一対の側面部22
(22A、22B)とから構成されている。前面部20
は、ケース本体2のカセット挿入部29を閉塞するに足
る外形寸法を有している。前面部20は、詳細には、高
さ寸法がケース本体2の高さ寸法とほぼ等しくかつ左右
方向の長さ寸法がケース本体2を構成する下ハーフ5の
側面部12の対向間隔とほぼ等しい。
【0025】天井部21は、前面部20の上端部に後方
側に向かって一体に突設され、後述するように蓋体3が
ケース本体2に組み合わされた状態において、その後端
部21Aに上ハーフ4の前方端が突き合わされることに
よって、協動してカセット収納ケース1の天井部分を構
成する。
【0026】側面部22は、前面部20と天井部21と
に一体に連設され、その先端側に支点部23(23A、
23B)がそれぞれ一体に構成されている。支点部23
を含む側面部22は、前後方向の全体の長さ寸法が、下
ハーフ5の側面部12の前方端と係止リブ17との間隔
よりもやや小とされるとともに、支点部23の先端部が
円弧状を呈して構成されている。
【0027】支点部23には、その外側面にそれぞれ支
軸24(24A、24B)と、クリック凸部25(25
A、25B)とが設けられている。支軸24は、互いに
軸線を一致されて支点部23に突設されている。また、
これら支軸24は、下ハーフ5の側面部12の厚み寸法
とほぼ等しい長さ寸法を有するとともに外径寸法が軸穴
15の内径寸法よりもやや小さく形成されている。
【0028】これら支軸24は、後述するように蓋体3
がケース本体2に組み合わされた状態において、下ハー
フ5の軸穴15にそれぞれ対応位置する。そして、これ
ら支軸24は、蓋体3とケース本体2との組合わせ状態
において、先端部がケース本体2の外側面とほぼ同一面
を構成し、また軸穴15に回転自在に支持される。
【0029】クリック凸部25は、半球状を呈してお
り、支軸24と同一の高さ位置であってかつ下ハーフ5
の軸穴15とクリック凹部16との間隔と等しい間隔を
以って支点部23の先端側に突設されている。クリック
凸部25は、蓋体3がケース本体2に組み合わされて回
動操作されることにより、第1のクリック凹部16Aと
第2のクリック凹部16Bと選択的に相対係合する。
【0030】支点部23は、上述したように先端部が円
弧状を呈しているが、詳細には、支軸24を中心とした
円周の1/4部分によって構成される。支軸24と支点
部23の円弧状先端部との間隔は、上述した下ハーフ5
の軸穴15と円弧状係止リブ17との間隔よりもやや小
とされている。また、支点部23は、支軸24が側面部
22のやや上方位置に設けられることから、その先端部
が上端から下方に向かって次第に前後方向の長さ寸法が
小とされた円弧端として構成されている。
【0031】支点部23は、蓋体3がケース本体2に組
み合わされた状態において、円弧状先端部が円弧状係止
リブ17と対向位置される。なお、これら円弧状係止リ
ブ17と支点部23の円弧状先端部とは、軸穴15及び
支軸24を中心とした同心円の一部によって構成される
ことから、曲率を同じくしている。
【0032】側面部22には、テープカセット収納ケー
ス1内にテープカセット30が挿入される際にその両側
面に対して挿入方向のガイド作用を奏する挿入ガイド部
26(26A、26B)が形成されている。これら挿入
ガイド部26は、支点部23の先端部から側面部22の
下端部に沿った全域に亘って形成され、端部に向かって
次第に肉薄とされることによって構成される傾斜面から
なる。なお、蓋体3は、天井部21と側面部22とに連
設される複数の補強リブ27によって機械的強度が保持
されいる。
【0033】以上のように構成された蓋体3は、ケース
本体2のカセット挿入部29を閉塞するようにしてこの
ケース本体2と組み合わされる。すなわち、蓋体3は、
その側面部22を側面部12の内面に沿って差し込むよ
うにして、ケース本体2の前方から押し込まれる。蓋体
3は、支軸24が側面部12の前端部と衝合するが、そ
の材料特性から側面部22が内側へと撓んでさらに内方
へと押し込まれる。
【0034】蓋体3は、支軸24が軸穴15に対応位置
してこれらが相対係合されるまで内方へと押し込まれる
ことにより、ケース本体2の前面に回動自在に組み合わ
されてテープカセット収納ケース1を構成する。テープ
カセット収納ケース1は、蓋体3側の支点部23の円弧
状先端部が円弧状係止リブ17の内面に近接して対向さ
れた状態で、ケース本体2と蓋体3とが組み合わされて
いる。また、テープカセット収納ケース1は、クリック
凸部25が第2のクリック凹部16Bに相対係合してい
ることにより、図3に示すように、蓋体3がケース本体
2のカセット挿入部29を閉塞した状態に保持される。
【0035】以上のように構成されたテープカセット収
納ケース1は、指掛け凹部13を利用して、ケース本体
2に対して蓋体3が押し上げられる。蓋体3は、これに
より支軸24を支点として図3に示すように回動操作さ
れてカセット挿入部29を開放する。蓋体3は、支点部
23が切欠きガイド9によって構成されるスリットを介
して上ハーフ4の外方へと回転される。蓋体3は、支点
部23の円弧状先端部が円弧状係止リブ17の内面に対
向しながら回転される。
【0036】そして、蓋体3は、図3に示すように、ケ
ース本体2に対してほぼ90°まで回転操作されると、
クリック凸部25が第1のクリック凹部16Aと相対係
合することからカセット挿入部29を開放した状態で保
持される。また、蓋体3は、この状態において、側面部
22及び支点部23の挿入ガイド部26が形成された側
端部がカセット挿入部29側に位置される。挿入ガイド
部26は、上述した構成から、開口部に向かって次第に
左右方向に広がる状態をていしている。なお、蓋体3
は、さらに回動操作をしても、天井部21の後端部21
Aが上ハーフ4の主面部6に突き当たって係止される。
【0037】テープカセット収納ケース1には、開放さ
れたカセット挿入部29からテープカセット30が内部
へと挿入される。テープカセット30は、挿入するにし
たがって両側面が挿入ガイド部26に当接して規制され
ることから、安定した状態でテープカセット収納ケース
1の内部へと挿入される。テープカセット収納ケース1
は、テープカセット30を後方まで押し込んだ後に、ケ
ース本体2に対して蓋体3を初期状態へと回動操作する
ことによってカセット挿入部29が蓋体3によって閉塞
される。
【0038】ところで、テープカセット収納ケース1に
おいては、上述したテープカセット30の挿入操作や衝
撃等が加えられた際に、蓋体3に対してケース本体2の
内方へと押し込む力が作用される。蓋体3は、この押込
み力の作用に対して、支点部23の円弧状先端部が下ケ
ース5側の円弧状係止リブ17と衝合することによって
係止され、支軸24が軸穴15から外れて内方へと押し
込まれることが防止される。したがって、テープカセッ
ト収納ケース1は、蓋体3が押し込まれて収納したテー
プカセット30を傷付けるといった不都合の発生が阻止
される。
【0039】上述したテープカセット収納ケース1にお
いては、テープカセット30の挿入ガイド部26が蓋体
3の側端部に形成されるとともに、蓋体3を係止する係
止リブ17を下ハーフ5の側面部12の内側面に円弧状
に形成したが、本発明はかかる構成に限定されるもので
は無い。テープカセット30の挿入ガイド部26につい
ては、例えば蓋体3の側面部22の内面にリブ状に突出
形成するようにしてもよい。この場合、リブ状挿入ガイ
ド部26は、側面部22の内面に高さ方向に形成され、
その表面がテープカセット30の挿入方向に向かって次
第に高さ寸法が大とされた傾斜面として構成される。
【0040】また、蓋体3には、側面部22の機械的強
度を保持するために、その内面と天井部21とを連設す
る高さ方向の補強リブ19が一体に突設されており、こ
の補強リブ19の表面に挿入ガイド部26を形成するよ
うにしてもよい。挿入ガイド部26は、補強リブ19の
厚みを下方から上方に向かって次第に大きくした逆傾斜
面とすることによって構成される。勿論、挿入ガイド部
26が形成された補強リブ19は、蓋体3が回動された
状態において、カセット挿入部29に臨むようにして側
面部22の内面に形成されている。
【0041】かかるテープカセット収納ケースによれ
ば、蓋体3が回動された状態で、補強リブ19がカセッ
ト挿入部29の両側に前後方向に延在されることにな
る。そして、この補強リブ19に形成された挿入ガイド
部は、テープカセット30の挿入方向に向かって次第に
カセット挿入部29の開口寸法を狭めることから、テー
プカセット30を両側面を規制して安定した状態で内部
へと挿入させる。
【0042】図9及び図10に示したテープカセット収
納ケース40は、下ハーフ5側に挿入ガイド部が形成さ
れたことを特徴としたものである。なお、上述したテー
プカセット収納ケース1と同等の部材、部位については
同一符号を付すことによってその説明を省略する。すな
わち、下ハーフ5には、その側面部12の内面に、蓋体
3の外れ止め作用を奏する係止リブ41が一体に形成さ
れている。この係止リブ41は、前方側の側縁が軸穴1
5を中心とした円弧状に形成されている。
【0043】係止リブ41は、図9に示すように、この
円弧状の側縁から後方に向かってその厚み寸法が次第に
大とされることによって表面42が前後方向の傾斜面と
して構成されている。したがって、係止リブ41は、テ
ープカセット30の挿入方向に向かって次第にカセット
挿入部29の開口寸法を狭めることから、その表面42
がテープカセット30を両側面を規制して安定した状態
で内部へと挿入させる挿入ガイド部を構成する。なお、
係止リブ41は、図10に示すように前後方向を幅広と
して底面部10から一体に連設することによって、下ハ
ーフ5の機械的強度を保持する補強リブの作用も奏して
いる。
【0044】上述したテープカセット収納ケース40に
おいては、蓋体3の外れ止め作用を奏する係止リブ41
にテープカセット30の挿入ガイド部42が一体に形成
されるとともに、この係止リブ41が補強用リブの作用
も奏するように構成したが、例えば係止リブ41と独立
の補強用リブ19に挿入ガイド部を形成するようにして
もよいことは勿論である。また、補強用リブ19は、側
面部12の内面に複数設けられることから、これら全て
に挿入ガイド部を形成してもよい。
【0045】なお、本発明は、上述したようにテープカ
セットの収納ケースにのみ適用されるものでは無く、光
ディスクやフロッピーディスク等を回転自在に収納した
ディスクカセット等種々の情報記録媒体カセットにも適
用されることは上述した通りである。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る情報記録媒体カセットの収納ケースによれば、カセッ
ト挿入部を開閉する蓋体の支点機構がケース本体の内面
に構成されることから、外周面に段差を構成することな
くケース本体と蓋体とが組み合わされる。したがって、
情報記録媒体カセットの収納ケースは、取り扱いに際し
て蓋体が引掛かって回動して収納された情報記録媒体カ
セットが落下したり保管に際して相互に隙間が生じると
いった不都合が生じることが無い。
【0047】また、本発明に係る情報記録媒体カセット
の収納ケースによれば、情報記録媒体カセットの挿入時
や衝撃等が加えられた際に、蓋体がケース本体から外れ
たり内部に収納された情報記録媒体カセットに突き当た
ってこれを破損させるといった不都合の発生を防止する
ことから信頼性の向上が図られる。
【0048】さらに、本発明に係る情報記録媒体カセッ
トの収納ケースによれば、情報記録媒体カセットを安定
した状態でカセット挿入部から挿入させることから操作
性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセット収納ケースの分解
斜視図である。
【図2】同テープカセット収納ケースの一部切欠き平面
図である。
【図3】同テープカセット収納ケースの縦断面図であ
る。
【図4】同テープカセット収納ケースを構成するケース
本体を上ハーフを取り除いて示した要部平面図である。
【図5】同ケース本体の縦断面図である。
【図6】同テープカセット収納ケースを構成する蓋体の
要部平面図である。
【図7】同蓋体の側面図である。
【図8】同蓋体の縦断面図である。
【図9】同テープカセット収納ケースを構成する他のケ
ース本体を上ハーフを取り除いて示した要部平面図であ
る。
【図10】同ケース本体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット収納ケース(情報記録媒体カセット
の収納ケース) 2 ケース本体 3 蓋体 4 ケース本体を構成する上ハーフ 5 同下ハーフ 10 下ハーフの底面部 11 同背面部 12 同側面部 15 軸穴 16 クリック凹部 17 係止リブ 20 蓋体の前面部 22 同側面部 23 側面部の先端に形成された支点部 24 支軸 25 クリック凸部 26 挿入ガイド部 29 カセット挿入部 30 テープカセット(情報記録媒体カセット) 40 他のケース本体部 41 係止リブ 42 挿入ガイド部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放された前面が情報記録媒体カセット
    の挿入部とされるとともに相対向する側面部の前方に位
    置して互いに軸線が一致された軸穴がそれぞれ設けられ
    た箱状のケース本体と、 このケース本体の上記開放された前面を閉塞する前面部
    と、この前面部の両側に互いに相対向して一体に突設さ
    れるとともに外側面に互いに軸線が一致された支軸が一
    体に突設された側面部とからなる蓋体とを備え、 上記蓋体は、その側面部が上記開放された前面から上記
    ケース本体の側面部に沿って内部に差し込まれることに
    より上記支軸が上記軸穴にそれぞれ内側から相対係合さ
    れて、上記ケース本体に回動自在に組み合わされること
    を特徴とする情報記録媒体カセットの収納ケース。
  2. 【請求項2】 上記蓋体の側面部には、少なくとも上記
    ケース本体の前面を開放した状態において挿入される情
    報記録媒体カセットと対向する内側面に、前方に向かっ
    て次第に肉薄とすることにより挿入ガイド部を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体カセッ
    トの収納ケース。
  3. 【請求項3】 上記ケース本体の側面部には、組み合わ
    された上記蓋体の先端部に相対する内側面に係止リブが
    一体に突設されたことを特徴とする請求項1に記載の情
    報記録媒体カセットの収納ケース。
  4. 【請求項4】 上記係止リブは、上記蓋体の先端部の回
    動領域に対応する円弧状のリブであることを特徴とする
    請求項3に記載の情報記録媒体カセットの収納ケース。
  5. 【請求項5】 上記係止リブには、情報記録媒体カセッ
    トの挿入方向にしたがって次第に厚み寸法を大ならしめ
    ることにより挿入ガイド部を形成したことを特徴とする
    請求項3に記載の情報記録媒体カセットの収納ケース。
  6. 【請求項6】 上記ケース本体と上記蓋体には、相対す
    る側面部間に、上記蓋体が回動されて上記ケース本体の
    前面を開放した状態を保持するクリック手段が設けられ
    たことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体カセ
    ットの収納ケース。
JP7313361A 1995-11-30 1995-11-30 情報記録媒体カセットの収納ケース Pending JPH09150882A (ja)

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