JPH0915057A - 波面センサ並びに波面計測方法 - Google Patents
波面センサ並びに波面計測方法Info
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- JPH0915057A JPH0915057A JP7159491A JP15949195A JPH0915057A JP H0915057 A JPH0915057 A JP H0915057A JP 7159491 A JP7159491 A JP 7159491A JP 15949195 A JP15949195 A JP 15949195A JP H0915057 A JPH0915057 A JP H0915057A
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- Japan
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- light
- feature
- spot position
- measurement
- lenslet
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- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】光波の波面を広いダイナミックレンジで計測で
きる波面センサを得る。 【構成】複数のレンズレットを通る光のそれぞれに特徴
(例えば、光強度)を付加し、これらの光を受けたCC
D等の受光素子から画像データを得る。この画像データ
を画像データ記憶手段7に記憶する。この画像データか
ら計測スポット位置を演算する計測スポット位置演算手
段13、集光スポットの特徴を検出する特徴検出手段1
05、上記特徴を基に、その特徴を有する集光スポット
に対応する基準スポット位置と、上記計測スポット位置
とを対応付けする対応付け手段106、対応付けされた
基準スポット位置と上記計測スポット位置とから波面を
演算する波面演算手段16、からなるものである。
きる波面センサを得る。 【構成】複数のレンズレットを通る光のそれぞれに特徴
(例えば、光強度)を付加し、これらの光を受けたCC
D等の受光素子から画像データを得る。この画像データ
を画像データ記憶手段7に記憶する。この画像データか
ら計測スポット位置を演算する計測スポット位置演算手
段13、集光スポットの特徴を検出する特徴検出手段1
05、上記特徴を基に、その特徴を有する集光スポット
に対応する基準スポット位置と、上記計測スポット位置
とを対応付けする対応付け手段106、対応付けされた
基準スポット位置と上記計測スポット位置とから波面を
演算する波面演算手段16、からなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光波の波面を計測する波
面センサー並びに波面計測方法に関する。
面センサー並びに波面計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学望遠鏡による天体観測において、観
測対象の星から到来する位相分布の乱れのない平面波
を、ぼけなく結像することができる理想的な光学系が得
られたとしても、観測場所が地上である場合は観測波面
がゆらぎのある大気中を伝搬した結果その位相分布が乱
れ(以下この位相分布の乱れた波面を擾乱波面とい
う)、結像された星の像が動いたりぼけたりする問題が
ある。この問題を改善する手段として、形状を自在に変
形することができる可変形ミラーを光学望遠鏡の光学系
に組み込み、前記擾乱波面の位相分布に応じて前記可変
形ミラーの形状を制御することで、前記擾乱波面の位相
分布の乱れを補償する補償光学系がある。ここで述べる
波面センサーは、例えば前記補償光学系において前記擾
乱波面の位相分布を計測し、前記可変形ミラーの制御量
を決定する目的で用いられるものである。
測対象の星から到来する位相分布の乱れのない平面波
を、ぼけなく結像することができる理想的な光学系が得
られたとしても、観測場所が地上である場合は観測波面
がゆらぎのある大気中を伝搬した結果その位相分布が乱
れ(以下この位相分布の乱れた波面を擾乱波面とい
う)、結像された星の像が動いたりぼけたりする問題が
ある。この問題を改善する手段として、形状を自在に変
形することができる可変形ミラーを光学望遠鏡の光学系
に組み込み、前記擾乱波面の位相分布に応じて前記可変
形ミラーの形状を制御することで、前記擾乱波面の位相
分布の乱れを補償する補償光学系がある。ここで述べる
波面センサーは、例えば前記補償光学系において前記擾
乱波面の位相分布を計測し、前記可変形ミラーの制御量
を決定する目的で用いられるものである。
【0003】従来この種の波面センサーとして図26に
示すようなものがあった。この図26は“Design and
Performance Analysis of Adaptive Optical Te
lescopesUsing Laser Guide Stars”、PROCEEDING
OF IEEE、 VOL.78、NO.11、NOVEMBER 、1990、p1720
〜p1743、に示されたものである。図26において、1
は擾乱波面、2は基準平面、3はレンズレット、4はレ
ンズアレイ、5はCCD、6はA/D変換器、10は信
号処理装置である。
示すようなものがあった。この図26は“Design and
Performance Analysis of Adaptive Optical Te
lescopesUsing Laser Guide Stars”、PROCEEDING
OF IEEE、 VOL.78、NO.11、NOVEMBER 、1990、p1720
〜p1743、に示されたものである。図26において、1
は擾乱波面、2は基準平面、3はレンズレット、4はレ
ンズアレイ、5はCCD、6はA/D変換器、10は信
号処理装置である。
【0004】なお、擾乱波面1は、位相分布の乱れのな
い平面波がゆらぎのある大気中を伝搬した結果、位相分
布が乱れた波面である。基準平面2は、擾乱波面1の位
相分布の基準となる平面である。レンズアレイ4は、平
面上に配置された複数の集光レンズ(以下レンズレット
3という)で構成されたものであり、一つのレンズレッ
ト3は擾乱波面1の局所領域(以下ローカル波面とい
う)を、レンズレット3の焦点位置におかれたCCD5
上に集光する。以下このレンズレット3により集光され
てCCD5上に結像した像を集光スポットという。CC
D5は光電変換器を格子状に多数並べたものであり、レ
ンズアレイ4によって集光された多数の集光スポットが
配列した画像を電気信号に変換し、A/D変換器6に出
力する。A/D変換器6は、CCD5の出力である画像
を表す前記電気信号を、デジタル化した画像データに変
換して信号処理装置10に出力する。信号処理装置10
はA/D変換器6の出力である前記画像データを内部の
画像データ記憶手段に取り込み、後述する一連の演算処
理を行うことにより擾乱波面1の位相分布を求める。そ
して、この信号処理装置10が演算した擾乱波面1の位
相分布を基に光学望遠鏡の可変形ミラーの形状を制御
し、画像のぼけや動きを防止する。
い平面波がゆらぎのある大気中を伝搬した結果、位相分
布が乱れた波面である。基準平面2は、擾乱波面1の位
相分布の基準となる平面である。レンズアレイ4は、平
面上に配置された複数の集光レンズ(以下レンズレット
3という)で構成されたものであり、一つのレンズレッ
ト3は擾乱波面1の局所領域(以下ローカル波面とい
う)を、レンズレット3の焦点位置におかれたCCD5
上に集光する。以下このレンズレット3により集光され
てCCD5上に結像した像を集光スポットという。CC
D5は光電変換器を格子状に多数並べたものであり、レ
ンズアレイ4によって集光された多数の集光スポットが
配列した画像を電気信号に変換し、A/D変換器6に出
力する。A/D変換器6は、CCD5の出力である画像
を表す前記電気信号を、デジタル化した画像データに変
換して信号処理装置10に出力する。信号処理装置10
はA/D変換器6の出力である前記画像データを内部の
画像データ記憶手段に取り込み、後述する一連の演算処
理を行うことにより擾乱波面1の位相分布を求める。そ
して、この信号処理装置10が演算した擾乱波面1の位
相分布を基に光学望遠鏡の可変形ミラーの形状を制御
し、画像のぼけや動きを防止する。
【0005】次に擾乱波面1の位相分布を求めるために
必要な集光スポット変位Δxを求める方法を説明する。
レンズアレイ4によって集光された多数の集光スポット
が配列した画像はCCD5によって電気信号に変換さ
れ、A/D変換器6に出力される。このA/D変換器6
は、CCD5の出力である前記電気信号をデジタル画像
データに変換して信号処理装置10に出力する。
必要な集光スポット変位Δxを求める方法を説明する。
レンズアレイ4によって集光された多数の集光スポット
が配列した画像はCCD5によって電気信号に変換さ
れ、A/D変換器6に出力される。このA/D変換器6
は、CCD5の出力である前記電気信号をデジタル画像
データに変換して信号処理装置10に出力する。
【0006】図27はこの信号処理装置10の構成とこ
こで行う一連の処理を示す図である。この図27におい
て、7はA/D変換器6からの画像データを記憶する画
像データ記憶手段、8はレンズレット3の各々に対応す
る基準スポット位置を、それらがどのレンズレット3に
対応するものかが分かるような符号をつけて記憶してい
る基準スポット位置記憶手段、9は擾乱波面1を演算す
る演算処理手段である。この演算処理手段9は、集光ス
ポット抽出手段12、計測スポット位置演算手段13、
対応付け手段14、集光スポット変位演算手段15、波
面演算手段16からなる。
こで行う一連の処理を示す図である。この図27におい
て、7はA/D変換器6からの画像データを記憶する画
像データ記憶手段、8はレンズレット3の各々に対応す
る基準スポット位置を、それらがどのレンズレット3に
対応するものかが分かるような符号をつけて記憶してい
る基準スポット位置記憶手段、9は擾乱波面1を演算す
る演算処理手段である。この演算処理手段9は、集光ス
ポット抽出手段12、計測スポット位置演算手段13、
対応付け手段14、集光スポット変位演算手段15、波
面演算手段16からなる。
【0007】次に動作を説明すると、A/D変換器6の
出力である前記デジタル画像データは画像データ記憶手
段7に記憶される。集光スポット抽出手段12は、この
画像データ記憶手段7に記憶されている多数の集光スポ
ットが配列した前記デジタル画像データから個々の集光
スポットを抽出し、これらの集光スポットの一つ一つに
対し重心演算を行う画像範囲を決定する。この処理は、
例えばエッジ抽出等の一般的な画像処理を行うことで実
現できる。次に、計測スポット位置演算手段13が、集
光スポット抽出手段12が抽出した前記デジタル画像デ
ータの範囲において集光スポット各々の重心座標を演算
し、これを計測スポット位置として出力する。
出力である前記デジタル画像データは画像データ記憶手
段7に記憶される。集光スポット抽出手段12は、この
画像データ記憶手段7に記憶されている多数の集光スポ
ットが配列した前記デジタル画像データから個々の集光
スポットを抽出し、これらの集光スポットの一つ一つに
対し重心演算を行う画像範囲を決定する。この処理は、
例えばエッジ抽出等の一般的な画像処理を行うことで実
現できる。次に、計測スポット位置演算手段13が、集
光スポット抽出手段12が抽出した前記デジタル画像デ
ータの範囲において集光スポット各々の重心座標を演算
し、これを計測スポット位置として出力する。
【0008】対応付け手段14では、計測スポット位置
演算手段13の出力である計測スポット位置が、基準ス
ポット位置記憶手段8に記憶されている前記基準スポッ
ト位置のどれと対応するかを判別する処理(以下対応付
け処理という)を行い、対応する基準スポット位置と計
測スポット位置とを対にして出力する。対応付け処理
は、任意基準スポット位置と、これと距離が最も近い計
測スポット位置とが対応する、と判断することで行う。
演算手段13の出力である計測スポット位置が、基準ス
ポット位置記憶手段8に記憶されている前記基準スポッ
ト位置のどれと対応するかを判別する処理(以下対応付
け処理という)を行い、対応する基準スポット位置と計
測スポット位置とを対にして出力する。対応付け処理
は、任意基準スポット位置と、これと距離が最も近い計
測スポット位置とが対応する、と判断することで行う。
【0009】集光スポット変位演算手段15は、対応付
け手段14の出力である基準スポット位置と、計測スポ
ット位置との差である集光スポット変位Δxを求める。
波面演算手段16は、この集光スポット変位Δxより擾
乱波面1の波面傾きの分布を求め、これを積分すること
で擾乱波面1の位相分布を求める。
け手段14の出力である基準スポット位置と、計測スポ
ット位置との差である集光スポット変位Δxを求める。
波面演算手段16は、この集光スポット変位Δxより擾
乱波面1の波面傾きの分布を求め、これを積分すること
で擾乱波面1の位相分布を求める。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の波面センサーは
以上のように構成されており、対応付け手段14におい
て、任意の基準スポット位置と、これと距離が最も近い
計測スポット位置とが対応する、と判断して対応付けを
行っていた。そのため、任意の基準スポット位置に対応
する計測スポット位置が別の基準スポット位置に接近す
ると、正確な対応付けができなかった。
以上のように構成されており、対応付け手段14におい
て、任意の基準スポット位置と、これと距離が最も近い
計測スポット位置とが対応する、と判断して対応付けを
行っていた。そのため、任意の基準スポット位置に対応
する計測スポット位置が別の基準スポット位置に接近す
ると、正確な対応付けができなかった。
【0011】そのため、許容される集光スポット変位Δ
xは隣り合う基準スポット同志の間隔の半分以内に制限
され、大きな集光スポット変位となる場合には、基準ス
ポットと計測スポットとの正確な対応付けができないと
いう課題があった。
xは隣り合う基準スポット同志の間隔の半分以内に制限
され、大きな集光スポット変位となる場合には、基準ス
ポットと計測スポットとの正確な対応付けができないと
いう課題があった。
【0012】また、集光スポット抽出手段12が画像デ
ータ記憶手段7に取り込まれた多数の集光スポットが配
列したデジタル画像データから個々の集光スポットを抽
出し、それらの一つ一つに対し重心演算を行う画像範囲
を決定し、計測スポット位置演算手段13がデジタル画
像データの重心演算を行う範囲において集光スポット各
々の重心座標を演算し、これらを計測スポット位置とし
ていた。そのため、複数の集光スポットが重なって一つ
の像となると、それらの集光スポットを個別に抽出でき
ず、計測スポット位置を計測することができないという
課題があった。
ータ記憶手段7に取り込まれた多数の集光スポットが配
列したデジタル画像データから個々の集光スポットを抽
出し、それらの一つ一つに対し重心演算を行う画像範囲
を決定し、計測スポット位置演算手段13がデジタル画
像データの重心演算を行う範囲において集光スポット各
々の重心座標を演算し、これらを計測スポット位置とし
ていた。そのため、複数の集光スポットが重なって一つ
の像となると、それらの集光スポットを個別に抽出でき
ず、計測スポット位置を計測することができないという
課題があった。
【0013】この発明は上記した課題を解決するために
なされたもので、正確な対応付けを行って正確な波面を
計測することができる波面センサーを得ることを目的と
する。
なされたもので、正確な対応付けを行って正確な波面を
計測することができる波面センサーを得ることを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる波面セ
ンサにおいては、複数のレンズレットと、これら複数の
レンズレットをそれぞれ透過する光に対し、これらの光
のそれぞれに特徴を付して複数の特徴光を生成する特徴
付加手段と、上記複数の特徴光を受光して、受光した上
記複数の特徴光の像を受光信号として出力する受光手段
と、上記受光信号から計測対象となる特徴光にかかる特
徴光信号を抽出する特徴信号抽出手段と、上記特徴光信
号から上記計測対象となる特徴光の受光位置を計測スポ
ット位置として検出する第1の位置検出手段と、上記特
徴光信号から上記特徴を計測特徴として検出する特徴検
出手段と、上記計測特徴を基に、予め定められた複数の
基準スポット位置から上記計測スポット位置に対応する
基準スポット位置を対応基準スポット位置として選択す
る第1の基準位置選択手段と、上記計測スポット位置と
上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を演算
する第1の波面演算手段と、を備えたものである。
ンサにおいては、複数のレンズレットと、これら複数の
レンズレットをそれぞれ透過する光に対し、これらの光
のそれぞれに特徴を付して複数の特徴光を生成する特徴
付加手段と、上記複数の特徴光を受光して、受光した上
記複数の特徴光の像を受光信号として出力する受光手段
と、上記受光信号から計測対象となる特徴光にかかる特
徴光信号を抽出する特徴信号抽出手段と、上記特徴光信
号から上記計測対象となる特徴光の受光位置を計測スポ
ット位置として検出する第1の位置検出手段と、上記特
徴光信号から上記特徴を計測特徴として検出する特徴検
出手段と、上記計測特徴を基に、予め定められた複数の
基準スポット位置から上記計測スポット位置に対応する
基準スポット位置を対応基準スポット位置として選択す
る第1の基準位置選択手段と、上記計測スポット位置と
上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を演算
する第1の波面演算手段と、を備えたものである。
【0015】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えたものである。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えたものである。
【0016】また、上記計測対象レンズレットとして1
つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択手
段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポッ
ト位置を対応基準スポット位置として選択する上記第2
の基準位置選択手段と、を有するものである。
つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択手
段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポッ
ト位置を対応基準スポット位置として選択する上記第2
の基準位置選択手段と、を有するものである。
【0017】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと第2の計測対象レンズレットとを選択する第2の計
測対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを
透過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは
異なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、
上記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第
1の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過
する光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付
加する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特
徴を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット
位置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記
第1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置
とし、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を
第2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測
スポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかか
る計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め
定められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計
測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1
の対応基準スポット位置として選択するとともに、上記
第2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置
を第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基
準位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記
第1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対
象レンズレットを透過する光の波面を演算するととも
に、上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準
スポット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレット
を透過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、
を備えたものである。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと第2の計測対象レンズレットとを選択する第2の計
測対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを
透過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは
異なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、
上記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第
1の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過
する光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付
加する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特
徴を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット
位置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記
第1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置
とし、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を
第2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測
スポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかか
る計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め
定められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計
測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1
の対応基準スポット位置として選択するとともに、上記
第2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置
を第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基
準位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記
第1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対
象レンズレットを透過する光の波面を演算するととも
に、上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準
スポット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレット
を透過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、
を備えたものである。
【0018】また、第1の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するものである。
特徴付加手段を有するものである。
【0019】また、第1の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するものである。
を用いる特徴付加手段を有するものである。
【0020】また、第2の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するものである。
特徴付加手段を有するものである。
【0021】また、第2の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するものである。
を用いる特徴付加手段を有するものである。
【0022】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えたものである。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えたものである。
【0023】また、この発明にかかる波面計測方法にお
いては、複数の光の像を含む画像情報から計測対象とな
る光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出す
る抽出ステップと、上記抽出画像情報にかかる光の像の
受光位置を計測スポット位置として演算する第1の受光
位置演算ステップと、上記抽出画像情報にかかる光の像
の特徴を検出する第1の特徴検出ステップと、上記特徴
を基にあらかじめ定められた複数の基準スポット位置か
らその特徴に対応する基準スポット位置を対応基準スポ
ット位置として算出する第1の対応基準位置算出ステッ
プと、上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位
置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステップと、
を備えたものである。
いては、複数の光の像を含む画像情報から計測対象とな
る光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出す
る抽出ステップと、上記抽出画像情報にかかる光の像の
受光位置を計測スポット位置として演算する第1の受光
位置演算ステップと、上記抽出画像情報にかかる光の像
の特徴を検出する第1の特徴検出ステップと、上記特徴
を基にあらかじめ定められた複数の基準スポット位置か
らその特徴に対応する基準スポット位置を対応基準スポ
ット位置として算出する第1の対応基準位置算出ステッ
プと、上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位
置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステップと、
を備えたものである。
【0024】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えたものである。
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えたものである。
【0025】さらに、複数の上記レンズレットから1つ
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するものである。
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するものである。
【0026】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えたものであ
る。
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えたものであ
る。
【0027】複数のレンズレットを透過する光である透
過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異なる光
の特徴変化でパスごとに変化させることにより、上記複
数のレンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の特
徴を付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記透
過光を受光することによって生ずる複数の光の像を有す
る画像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情報
取得ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した画
像情報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数検
出する第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基に
対応する基準スポット位置を対応基準スポット位置とし
て、上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置算
出ステップと、上記画像情報から上記検出特徴にかかる
上記光の像の受光位置を計測スポット位置として演算す
る第4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット位
置とこの計測スポット位置に対応する上記基準スポット
位置とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計測
特徴について演算する第2の波面演算ステップと、を備
えたものである。
過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異なる光
の特徴変化でパスごとに変化させることにより、上記複
数のレンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の特
徴を付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記透
過光を受光することによって生ずる複数の光の像を有す
る画像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情報
取得ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した画
像情報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数検
出する第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基に
対応する基準スポット位置を対応基準スポット位置とし
て、上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置算
出ステップと、上記画像情報から上記検出特徴にかかる
上記光の像の受光位置を計測スポット位置として演算す
る第4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット位
置とこの計測スポット位置に対応する上記基準スポット
位置とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計測
特徴について演算する第2の波面演算ステップと、を備
えたものである。
【0028】
【作用】この発明においては、複数のレンズレットと、
これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光に対
し、これらの光のそれぞれに特徴を付して複数の特徴光
を生成する特徴付加手段と、上記複数の特徴光を受光し
て、受光した上記複数の特徴光の像を受光信号として出
力する受光手段と、上記受光信号から計測対象となる特
徴光にかかる特徴光信号を抽出する特徴信号抽出手段
と、上記特徴光信号から上記計測対象となる特徴光の受
光位置を計測スポット位置として検出する第1の位置検
出手段と、上記特徴光信号から上記特徴を計測特徴とし
て検出する特徴検出手段と、上記計測特徴を基に、予め
定められた複数の基準スポット位置から上記計測スポッ
ト位置に対応する基準スポット位置を対応基準スポット
位置として選択する第1の基準位置選択手段と、上記計
測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを基に上
記光の波面を演算する第1の波面演算手段と、を備える
ことにより、第1の特徴付加手段がレンズレットを通過
する光のそれぞれに特徴を付け、受光手段がこれらの光
をうけたときにできる画像を受光信号に変換し、この受
光信号から特徴信号抽出手段が特徴光にかかる信号であ
る特徴光信号を抽出し、第1の位置検出手段がこの特徴
光信号が検出された位置を計測スポット位置として算出
し、第1の基準位置選択手段が特徴光信号の特徴を検出
し、この特徴を基にどのレンズレットを透過した特徴光
であるかを判別することができるので、このレンズレッ
トに対応する基準スポット位置を導き出し、第1の波面
演算手段が上記のように一対一に対応付けされた基準ス
ポット位置と計測スポット位置を用いて波面の傾きを算
出する。
これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光に対
し、これらの光のそれぞれに特徴を付して複数の特徴光
を生成する特徴付加手段と、上記複数の特徴光を受光し
て、受光した上記複数の特徴光の像を受光信号として出
力する受光手段と、上記受光信号から計測対象となる特
徴光にかかる特徴光信号を抽出する特徴信号抽出手段
と、上記特徴光信号から上記計測対象となる特徴光の受
光位置を計測スポット位置として検出する第1の位置検
出手段と、上記特徴光信号から上記特徴を計測特徴とし
て検出する特徴検出手段と、上記計測特徴を基に、予め
定められた複数の基準スポット位置から上記計測スポッ
ト位置に対応する基準スポット位置を対応基準スポット
位置として選択する第1の基準位置選択手段と、上記計
測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを基に上
記光の波面を演算する第1の波面演算手段と、を備える
ことにより、第1の特徴付加手段がレンズレットを通過
する光のそれぞれに特徴を付け、受光手段がこれらの光
をうけたときにできる画像を受光信号に変換し、この受
光信号から特徴信号抽出手段が特徴光にかかる信号であ
る特徴光信号を抽出し、第1の位置検出手段がこの特徴
光信号が検出された位置を計測スポット位置として算出
し、第1の基準位置選択手段が特徴光信号の特徴を検出
し、この特徴を基にどのレンズレットを透過した特徴光
であるかを判別することができるので、このレンズレッ
トに対応する基準スポット位置を導き出し、第1の波面
演算手段が上記のように一対一に対応付けされた基準ス
ポット位置と計測スポット位置を用いて波面の傾きを算
出する。
【0029】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えるため、第1の
計測対象選択手段は計測する波面を特定するために、対
象となるレンズレットを選択し、特徴付加手段が選択さ
れたレンズレットを透過する光に第1の特徴を付し、第
2の位置検出手段が受光信号から第1の特徴を検知して
この受光位置を計測スポット位置として算出し、第2の
基準位置選択手段が予め定められた複数の基準スポット
位置から第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット
位置に近い基準スポット位置を選択し、第1の波面演算
手段が計測スポット位置と第2の基準位置選択手段によ
って正確に対応付けされた基準スポット位置とを用いて
波面を演算する。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えるため、第1の
計測対象選択手段は計測する波面を特定するために、対
象となるレンズレットを選択し、特徴付加手段が選択さ
れたレンズレットを透過する光に第1の特徴を付し、第
2の位置検出手段が受光信号から第1の特徴を検知して
この受光位置を計測スポット位置として算出し、第2の
基準位置選択手段が予め定められた複数の基準スポット
位置から第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット
位置に近い基準スポット位置を選択し、第1の波面演算
手段が計測スポット位置と第2の基準位置選択手段によ
って正確に対応付けされた基準スポット位置とを用いて
波面を演算する。
【0030】また、上記計測対象レンズレットとして1
つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択手
段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポッ
ト位置を対応基準スポット位置として選択する上記第2
の基準位置選択手段と、を有するため、第1の計測対象
選択手段は計測対象レンズレットとして1つのレンズレ
ットを選択し、上記特徴付加手段がこの1つのレンズレ
ットを透過する光に、他のレンズレットを透過する光と
は異なる第1の特徴を付加し、このため受光信号中には
第1の特徴を有する集光スポットが1つのみであるの
で、この第1の特徴を第2の位置検出手段が検知し、計
測対象レンズレットに対応する計測スポット位置を他の
レンズレットを透過する光にかかるものと間違えずに正
確に検知し、第2の基準位置選択手段が計測対象レンズ
レットに対応する対応基準スポット位置を選択する。
つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択手
段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポッ
ト位置を対応基準スポット位置として選択する上記第2
の基準位置選択手段と、を有するため、第1の計測対象
選択手段は計測対象レンズレットとして1つのレンズレ
ットを選択し、上記特徴付加手段がこの1つのレンズレ
ットを透過する光に、他のレンズレットを透過する光と
は異なる第1の特徴を付加し、このため受光信号中には
第1の特徴を有する集光スポットが1つのみであるの
で、この第1の特徴を第2の位置検出手段が検知し、計
測対象レンズレットに対応する計測スポット位置を他の
レンズレットを透過する光にかかるものと間違えずに正
確に検知し、第2の基準位置選択手段が計測対象レンズ
レットに対応する対応基準スポット位置を選択する。
【0031】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと、第2の計測対象レンズレットを選択する第2の計
測対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを
透過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは
異なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、
上記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第
1の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過
する光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付
加する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特
徴を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット
位置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記
第1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置
とし、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を
第2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測
スポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかか
る計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め
定められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計
測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1
の対応基準スポット位置として選択するとともに、上記
第2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置
を第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基
準位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記
第1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対
象レンズレットを透過する光の波面を演算するととも
に、上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準
スポット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレット
を透過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、
を備えたことにより、第2の計測対象選択手段が複数の
レンズレットを選択し、特徴付加手段がこれらの選択さ
れたレンズレットに異なる光の特徴を付加し、特徴付加
手段により特徴を付加された複数の光を受ける受光手段
が、これらの複数の光を含む受光信号を出力し、この出
力を受けた第3の位置検出手段が複数の受光位置を検出
し、第3の基準位置選択手段が上記複数の光にそれぞれ
対応する基準スポット位置を出力し、第2の波面演算手
段が複数の波面を演算し、このため受光手段が出力した
1の受光信号から複数の波面を演算する。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと、第2の計測対象レンズレットを選択する第2の計
測対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを
透過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは
異なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、
上記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第
1の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過
する光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付
加する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特
徴を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット
位置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記
第1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置
とし、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を
第2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測
スポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかか
る計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め
定められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計
測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1
の対応基準スポット位置として選択するとともに、上記
第2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置
を第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基
準位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記
第1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対
象レンズレットを透過する光の波面を演算するととも
に、上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準
スポット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレット
を透過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、
を備えたことにより、第2の計測対象選択手段が複数の
レンズレットを選択し、特徴付加手段がこれらの選択さ
れたレンズレットに異なる光の特徴を付加し、特徴付加
手段により特徴を付加された複数の光を受ける受光手段
が、これらの複数の光を含む受光信号を出力し、この出
力を受けた第3の位置検出手段が複数の受光位置を検出
し、第3の基準位置選択手段が上記複数の光にそれぞれ
対応する基準スポット位置を出力し、第2の波面演算手
段が複数の波面を演算し、このため受光手段が出力した
1の受光信号から複数の波面を演算する。
【0032】また、第1の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に判別する。
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に判別する。
【0033】また、第1の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に判別する。
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に判別する。
【0034】また、第2の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に判別する。
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に判別する。
【0035】また、第2の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に判別する。
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に判別する。
【0036】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えるため、第2の特徴付加
手段が複数の上記光のそれぞれに時系列で変化する付加
特徴を付加し、時系列特徴記憶手段が、これらの光をう
けた受光手段が出力する受光信号を入力して、上記付加
特徴を計測特徴として記憶し、また、位置記憶手段が光
の像の位置を計測スポット位置として記憶し、第4の基
準位置選択手段が計測特徴を基に基準位置記憶手段から
対応基準スポット位置を選択し、第3の波面演算手段が
1つの光の像にかかる計測スポット位置と対応基準スポ
ット位置とを基に、波面をそれぞれ演算する。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えるため、第2の特徴付加
手段が複数の上記光のそれぞれに時系列で変化する付加
特徴を付加し、時系列特徴記憶手段が、これらの光をう
けた受光手段が出力する受光信号を入力して、上記付加
特徴を計測特徴として記憶し、また、位置記憶手段が光
の像の位置を計測スポット位置として記憶し、第4の基
準位置選択手段が計測特徴を基に基準位置記憶手段から
対応基準スポット位置を選択し、第3の波面演算手段が
1つの光の像にかかる計測スポット位置と対応基準スポ
ット位置とを基に、波面をそれぞれ演算する。
【0037】また、複数の光の像を含む画像情報から計
測対象となる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報と
して抽出する抽出ステップと、上記抽出画像情報にかか
る光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する
第1の受光位置演算ステップと、上記抽出画像情報にか
かる光の像の特徴を検出する第1の特徴検出ステップ
と、上記特徴を基にあらかじめ定められた複数の基準ス
ポット位置からその特徴に対応する基準スポット位置を
対応基準スポット位置として算出する第1の対応基準位
置算出ステップと、上記計測スポット位置と上記対応基
準スポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算
ステップと、を備えるため、抽出ステップが計測対象と
なる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出
し、第1の特徴検出ステップがこの抽出画像情報から上
記光の像にかかる特徴を検出し、第1の対応基準位置算
出ステップがこの特徴を基に上記の光の像に対応する基
準スポット位置を算出し、第1の波面演算ステップが上
記計測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを基
に波面を演算する。
測対象となる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報と
して抽出する抽出ステップと、上記抽出画像情報にかか
る光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する
第1の受光位置演算ステップと、上記抽出画像情報にか
かる光の像の特徴を検出する第1の特徴検出ステップ
と、上記特徴を基にあらかじめ定められた複数の基準ス
ポット位置からその特徴に対応する基準スポット位置を
対応基準スポット位置として算出する第1の対応基準位
置算出ステップと、上記計測スポット位置と上記対応基
準スポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算
ステップと、を備えるため、抽出ステップが計測対象と
なる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出
し、第1の特徴検出ステップがこの抽出画像情報から上
記光の像にかかる特徴を検出し、第1の対応基準位置算
出ステップがこの特徴を基に上記の光の像に対応する基
準スポット位置を算出し、第1の波面演算ステップが上
記計測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを基
に波面を演算する。
【0038】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えるため、第1の特徴付加ステップが隣り
合うレンズレットのうちの一方のレンズレットを透過す
る光に他の光とは異なる光の特徴を付加し、第2の受光
位置演算ステップが画像情報から第1の特徴付加ステッ
プが付加した光の特徴を検出し、この特徴が検出された
位置を計測スポット位置として取得し、基準スポット位
置選択ステップが上記光の特徴に対応する複数の基準ス
ポット位置から上記計測スポット位置に近い基準スポッ
ト位置を選択し、第1の波面演算ステップが上記基準ス
ポット位置選択ステップにより選択された基準スポット
位置と第2の受光位置演算ステップにて検出された計測
スポット位置とを基に波面を演算する。
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えるため、第1の特徴付加ステップが隣り
合うレンズレットのうちの一方のレンズレットを透過す
る光に他の光とは異なる光の特徴を付加し、第2の受光
位置演算ステップが画像情報から第1の特徴付加ステッ
プが付加した光の特徴を検出し、この特徴が検出された
位置を計測スポット位置として取得し、基準スポット位
置選択ステップが上記光の特徴に対応する複数の基準ス
ポット位置から上記計測スポット位置に近い基準スポッ
ト位置を選択し、第1の波面演算ステップが上記基準ス
ポット位置選択ステップにより選択された基準スポット
位置と第2の受光位置演算ステップにて検出された計測
スポット位置とを基に波面を演算する。
【0039】さらに、複数の上記レンズレットから1つ
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するため、第1の特徴付加
ステップは1つのレンズレットを選択し、光の特徴を付
加し、第2の受光位置演算ステップが検出する上記光の
特徴は1つとなり、基準スポット位置選択ステップはレ
ンズレットと一対一に対応付けされた複数の基準スポッ
ト位置から、上記のように選択した1つのレンズレット
に対応する基準スポット位置を誤りなく選択する。
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するため、第1の特徴付加
ステップは1つのレンズレットを選択し、光の特徴を付
加し、第2の受光位置演算ステップが検出する上記光の
特徴は1つとなり、基準スポット位置選択ステップはレ
ンズレットと一対一に対応付けされた複数の基準スポッ
ト位置から、上記のように選択した1つのレンズレット
に対応する基準スポット位置を誤りなく選択する。
【0040】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えるため、第2
の特徴付加ステップは隣り合う上記レンズレットのうち
一方の上記レンズレットを透過する光に光の特徴である
第1の特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過す
る光に上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の
特徴を付加し、画像情報取得ステップは複数の上記レン
ズレットを透過する光を受光することによって生ずる画
像から画像情報を取得し、第3の受光位置演算ステップ
は上記画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1
の特徴が検出された位置を第1の計測スポット位置とし
て演算し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測
スポット位置として演算し、基準スポット位置選択ステ
ップは上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位
置から上記第1の計測スポット位置に距離の近い基準ス
ポット位置を第1の基準スポット位置として選択し、上
記第2の特徴に対応する複数の基準スポット位置から上
記第2の計測スポット位置に距離の近い基準スポット位
置を第2の基準スポット位置として選択し、第2の波面
演算ステップは上記第1の基準スポット位置と上記第1
の計測スポット位置を基に波面を演算し、上記第2の基
準スポット位置と上記第2の計測スポット位置を基に波
面を計算する。
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えるため、第2
の特徴付加ステップは隣り合う上記レンズレットのうち
一方の上記レンズレットを透過する光に光の特徴である
第1の特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過す
る光に上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の
特徴を付加し、画像情報取得ステップは複数の上記レン
ズレットを透過する光を受光することによって生ずる画
像から画像情報を取得し、第3の受光位置演算ステップ
は上記画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1
の特徴が検出された位置を第1の計測スポット位置とし
て演算し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測
スポット位置として演算し、基準スポット位置選択ステ
ップは上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位
置から上記第1の計測スポット位置に距離の近い基準ス
ポット位置を第1の基準スポット位置として選択し、上
記第2の特徴に対応する複数の基準スポット位置から上
記第2の計測スポット位置に距離の近い基準スポット位
置を第2の基準スポット位置として選択し、第2の波面
演算ステップは上記第1の基準スポット位置と上記第1
の計測スポット位置を基に波面を演算し、上記第2の基
準スポット位置と上記第2の計測スポット位置を基に波
面を計算する。
【0041】複数のレンズレットを透過する光である透
過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異なる特
徴変化でパスごとに変化させることにより、上記複数の
レンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の特徴を
付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記透過光
を受光することによって生ずる複数の光の像を有する画
像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情報取得
ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した画像情
報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数検出す
る第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基に対応
する基準スポット位置を対応基準スポット位置として、
上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置算出ス
テップと、上記画像情報から上記検出特徴にかかる上記
光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する第
4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット位置と
この計測スポット位置に対応する上記基準スポット位置
とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計測特徴
について演算する第2の波面演算ステップと、を備える
ため、第3の特徴付加ステップがパスごとに変化する時
系列の特徴を透過光にそれぞれ付加し、画像情報取得ス
テップがこれら複数の透過光を受光することによって生
ずる複数の光の像を有する画像から画像情報をパスごと
に取得するとともに1つの画像情報として出力し、第2
の特徴検出ステップが複数のパスでそれぞれ取得した画
像情報から、時系列の特徴を検出特徴として複数検出
し、第4の受光位置演算ステップがこれらの時系列の特
徴が検出された受光位置を検出特徴ごとに演算し、第2
の対応基準位置算出ステップが第2の特徴検出手段が検
出した検出特徴を基に、対応する基準スポット位置を検
出特徴ごとに算出し、第2の波面演算手段は第4の受光
位置演算ステップが算出した計測スポット位置と、第2
の対応基準位置算出ステップが算出した基準スポット位
置とを基に、波面を複数の計測特徴について演算する。
過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異なる特
徴変化でパスごとに変化させることにより、上記複数の
レンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の特徴を
付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記透過光
を受光することによって生ずる複数の光の像を有する画
像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情報取得
ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した画像情
報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数検出す
る第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基に対応
する基準スポット位置を対応基準スポット位置として、
上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置算出ス
テップと、上記画像情報から上記検出特徴にかかる上記
光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する第
4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット位置と
この計測スポット位置に対応する上記基準スポット位置
とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計測特徴
について演算する第2の波面演算ステップと、を備える
ため、第3の特徴付加ステップがパスごとに変化する時
系列の特徴を透過光にそれぞれ付加し、画像情報取得ス
テップがこれら複数の透過光を受光することによって生
ずる複数の光の像を有する画像から画像情報をパスごと
に取得するとともに1つの画像情報として出力し、第2
の特徴検出ステップが複数のパスでそれぞれ取得した画
像情報から、時系列の特徴を検出特徴として複数検出
し、第4の受光位置演算ステップがこれらの時系列の特
徴が検出された受光位置を検出特徴ごとに演算し、第2
の対応基準位置算出ステップが第2の特徴検出手段が検
出した検出特徴を基に、対応する基準スポット位置を検
出特徴ごとに算出し、第2の波面演算手段は第4の受光
位置演算ステップが算出した計測スポット位置と、第2
の対応基準位置算出ステップが算出した基準スポット位
置とを基に、波面を複数の計測特徴について演算する。
【0042】
【実施例】この発明は、波面を計算するために必要な基
準スポット位置と計測スポット位置との対応付けを、大
きなダイナミックレンジにおいても正確に行うことがで
きる波面センサである。この発明では、レンズレットを
透過する光に対し、光の特徴を付加し、この光の特徴を
基に上記の対応付けを行う。ここに、光の特徴とは、光
の強度、結像した光の形状(結像した光の大きさも含
む)、光の時系列変化パターン等の結像位置以外の特徴
をいう。また、光の像の特徴についても、同様に、光の
強度、結像した光の形状(結像した光の大きさも含
む)、光の時系列変化パターン等の結像位置以外の特徴
をいう。以下に、これら光の特徴等を用いた波面センサ
について説明する。 実施例1.図1は、この発明による波面センサを適用す
る望遠鏡の全体構成を表した図である。図1において、
1は位相分布の乱れのない平面波がゆらぎのある大気中
を伝搬した結果、位相分布が乱れた波面である擾乱波
面、1000はこの擾乱波面1を通過した光を受ける望
遠鏡の主鏡であり、大きなものは直径10メートルほど
にもなる。1001はこの主鏡1000が受けた光を平
行な光に変換するレンズ、1002はミラーを変形させ
ることによって、レンズ1002から受けた光の位相を
調節する可変形ミラー、1003は可変形ミラー100
2からの光の一部を反射することにより波面センサ10
06とレンズ1004に光を送るビームスピリッタ、1
004はビームスピリッタ1003からの光を集光して
像検出器1005に結像するレンズ、1005はレンズ
1004等を通った光を受けて、この光の像を検出する
像検出器である。1006は、ビームスピリッタ100
3からの光を受けて、主鏡1000が受けた光の位相を
測定する波面センサ、103は、擾乱波面1を位相分布
の乱れのない光に調整するために、波面センサ1006
が計測した光の位相を基に可変形ミラー1002を制御
するミラー制御装置である。図2は図1の波面センサ1
006を詳細に説明する図である。図2において、図1
と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。2は擾乱波
面1の位相分布の基準となる平面である基準平面、30
は集光レンズであるレンズレット、4は複数のレンズレ
ット3を平面上に配置して構成したレンズアレイであ
る。5はレンズアレイ4から送られてくる光を電気信号
に変換するために光電変換器を格子状に多数並べたCC
Dであり、二次元検出器としての役割を果たす。51は
このCCD5を駆動して、CCD5からの電気信号をA
/D変換器6に伝えるCCD駆動装置、6はこのCCD
駆動装置51から送られてきた電気信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器、102はA/D変換器6から
のデジタル化した画像信号を処理して、擾乱波面1の位
相分布を求める信号処理装置、103は信号処理装置1
02が算出した擾乱波面1の位相分布を基に、図1の可
変形ミラー1002を制御するミラー制御装置であり、
図1のミラー制御装置103と同一のものである。
準スポット位置と計測スポット位置との対応付けを、大
きなダイナミックレンジにおいても正確に行うことがで
きる波面センサである。この発明では、レンズレットを
透過する光に対し、光の特徴を付加し、この光の特徴を
基に上記の対応付けを行う。ここに、光の特徴とは、光
の強度、結像した光の形状(結像した光の大きさも含
む)、光の時系列変化パターン等の結像位置以外の特徴
をいう。また、光の像の特徴についても、同様に、光の
強度、結像した光の形状(結像した光の大きさも含
む)、光の時系列変化パターン等の結像位置以外の特徴
をいう。以下に、これら光の特徴等を用いた波面センサ
について説明する。 実施例1.図1は、この発明による波面センサを適用す
る望遠鏡の全体構成を表した図である。図1において、
1は位相分布の乱れのない平面波がゆらぎのある大気中
を伝搬した結果、位相分布が乱れた波面である擾乱波
面、1000はこの擾乱波面1を通過した光を受ける望
遠鏡の主鏡であり、大きなものは直径10メートルほど
にもなる。1001はこの主鏡1000が受けた光を平
行な光に変換するレンズ、1002はミラーを変形させ
ることによって、レンズ1002から受けた光の位相を
調節する可変形ミラー、1003は可変形ミラー100
2からの光の一部を反射することにより波面センサ10
06とレンズ1004に光を送るビームスピリッタ、1
004はビームスピリッタ1003からの光を集光して
像検出器1005に結像するレンズ、1005はレンズ
1004等を通った光を受けて、この光の像を検出する
像検出器である。1006は、ビームスピリッタ100
3からの光を受けて、主鏡1000が受けた光の位相を
測定する波面センサ、103は、擾乱波面1を位相分布
の乱れのない光に調整するために、波面センサ1006
が計測した光の位相を基に可変形ミラー1002を制御
するミラー制御装置である。図2は図1の波面センサ1
006を詳細に説明する図である。図2において、図1
と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。2は擾乱波
面1の位相分布の基準となる平面である基準平面、30
は集光レンズであるレンズレット、4は複数のレンズレ
ット3を平面上に配置して構成したレンズアレイであ
る。5はレンズアレイ4から送られてくる光を電気信号
に変換するために光電変換器を格子状に多数並べたCC
Dであり、二次元検出器としての役割を果たす。51は
このCCD5を駆動して、CCD5からの電気信号をA
/D変換器6に伝えるCCD駆動装置、6はこのCCD
駆動装置51から送られてきた電気信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器、102はA/D変換器6から
のデジタル化した画像信号を処理して、擾乱波面1の位
相分布を求める信号処理装置、103は信号処理装置1
02が算出した擾乱波面1の位相分布を基に、図1の可
変形ミラー1002を制御するミラー制御装置であり、
図1のミラー制御装置103と同一のものである。
【0043】図3は図2に示したレンズアレイ4を構成
するレンズレット30の詳細を説明する図である。図3
において、図2と同一の符号は同一または相当の部分を
表し、301はレンズレット30の表面にコーティング
され光の透過率を低下させる光吸収膜である。これらの
光吸収膜301は、図3に示すように各レンズレット3
0ごとに異なる膜厚で構成されている。そのため、光吸
収膜301とレンズレット30とを透過する光の強度
は、各レンズレット30ごとに異なる。例えば、レンズ
アレイ4がa,b,c,dという4つのレンズレット3
0から構成されている場合に、各レンズレット30にそ
れぞれ対応する光吸収膜301の各膜厚ha,hb,h
c,hd間には、ha<hb<hc<hdという関係が
あり、そのため各レンズレット30にそれぞれ対応する
光強度la,lb,lc,ldの間には、la>lb>
lc>ldという関係がある。
するレンズレット30の詳細を説明する図である。図3
において、図2と同一の符号は同一または相当の部分を
表し、301はレンズレット30の表面にコーティング
され光の透過率を低下させる光吸収膜である。これらの
光吸収膜301は、図3に示すように各レンズレット3
0ごとに異なる膜厚で構成されている。そのため、光吸
収膜301とレンズレット30とを透過する光の強度
は、各レンズレット30ごとに異なる。例えば、レンズ
アレイ4がa,b,c,dという4つのレンズレット3
0から構成されている場合に、各レンズレット30にそ
れぞれ対応する光吸収膜301の各膜厚ha,hb,h
c,hd間には、ha<hb<hc<hdという関係が
あり、そのため各レンズレット30にそれぞれ対応する
光強度la,lb,lc,ldの間には、la>lb>
lc>ldという関係がある。
【0044】図4は図2に示した信号処理装置102を
詳細に説明した機能ブロック図である。図4において、
7はA/D変換器6から送られてきた画像信号を記憶す
る画像データ記憶手段、12は画像データ記憶手段7に
記憶されている画像情報(即ち、光強度情報)から複数
の集光スポットを抽出する集光スポット抽出手段、13
はこの集光スポット抽出手段12によって抽出された集
光スポットを計測スポットとして、このスポットの位置
を演算する計測スポット位置演算手段、105は同様に
集光スポット抽出手段12で抽出した集光スポットにつ
いて光強度等のスポットの持つ情報を検出する特徴検出
手段、106は特徴検出手段105で抽出された特徴情
報を基に、計測スポットがどのレンズレット30にかか
る計測スポットかを識別し、当該レンズレット30の基
準スポット位置と計測スポット位置演算手段13で演算
された計測スポット位置とを対応付けして、複数の(基
準スポットと計測スポットの)スポット位置の組を生成
する対応付け手段、8はレンズレット30ごとに、基準
スポット位置とレンズレット30を通った光の集光スポ
ットの特徴とを一組にして記憶している基準スポット位
置記憶手段である。基準スポット位置は、大気中にゆら
ぎがない場合に光がレンズレット30を通ったときの集
光スポット位置(即ち、光が基準平面2を構成する理想
的な状態のときの集光スポット位置)である。
詳細に説明した機能ブロック図である。図4において、
7はA/D変換器6から送られてきた画像信号を記憶す
る画像データ記憶手段、12は画像データ記憶手段7に
記憶されている画像情報(即ち、光強度情報)から複数
の集光スポットを抽出する集光スポット抽出手段、13
はこの集光スポット抽出手段12によって抽出された集
光スポットを計測スポットとして、このスポットの位置
を演算する計測スポット位置演算手段、105は同様に
集光スポット抽出手段12で抽出した集光スポットにつ
いて光強度等のスポットの持つ情報を検出する特徴検出
手段、106は特徴検出手段105で抽出された特徴情
報を基に、計測スポットがどのレンズレット30にかか
る計測スポットかを識別し、当該レンズレット30の基
準スポット位置と計測スポット位置演算手段13で演算
された計測スポット位置とを対応付けして、複数の(基
準スポットと計測スポットの)スポット位置の組を生成
する対応付け手段、8はレンズレット30ごとに、基準
スポット位置とレンズレット30を通った光の集光スポ
ットの特徴とを一組にして記憶している基準スポット位
置記憶手段である。基準スポット位置は、大気中にゆら
ぎがない場合に光がレンズレット30を通ったときの集
光スポット位置(即ち、光が基準平面2を構成する理想
的な状態のときの集光スポット位置)である。
【0045】このように構成された波面センサにおいて
は、CCD5上の集光スポットはその対応するレンズレ
ット30の透過率に応じて強弱の異なる光強度をもつ。
すなわち各集光スポットは光強度の強弱という特徴量を
もち、この特徴量は各レンズレット30と一対一に対応
している。信号処理装置102では前記集光スポットの
特徴量をもとに対応付けを行う。この処理を図4を基に
説明すると、まず、集光スポット抽出手段12では、画
像データ記憶手段7に記憶されている画像データから光
強度のピークを検出して、このピークを中心とした一定
領域を集光スポット(即ち、計測スポット)として抽出
する。この計測スポットはレンズレット30の数だけ抽
出する。
は、CCD5上の集光スポットはその対応するレンズレ
ット30の透過率に応じて強弱の異なる光強度をもつ。
すなわち各集光スポットは光強度の強弱という特徴量を
もち、この特徴量は各レンズレット30と一対一に対応
している。信号処理装置102では前記集光スポットの
特徴量をもとに対応付けを行う。この処理を図4を基に
説明すると、まず、集光スポット抽出手段12では、画
像データ記憶手段7に記憶されている画像データから光
強度のピークを検出して、このピークを中心とした一定
領域を集光スポット(即ち、計測スポット)として抽出
する。この計測スポットはレンズレット30の数だけ抽
出する。
【0046】つぎに、特徴検出手段105は、各計測ス
ポットの光強度分布のピーク値を特徴量として検出す
る。また、計測スポット位置演算手段13は、集光スポ
ット抽出手段12によって抽出された計測スポットの一
定領域に対し重心演算を行って、この計測スポットの位
置座標を検出する。
ポットの光強度分布のピーク値を特徴量として検出す
る。また、計測スポット位置演算手段13は、集光スポ
ット抽出手段12によって抽出された計測スポットの一
定領域に対し重心演算を行って、この計測スポットの位
置座標を検出する。
【0047】対応付け手段106は、計測スポット位置
演算手段13の出力である計測スポット位置座標と特徴
検出手段105の出力である特徴量とを対で入力し、こ
の特徴量と基準スポット位置記憶手段8に記憶されてい
る複数の特徴量情報とを比較する。比較の結果、基準ス
ポット位置記憶手段8に記憶されている複数の特徴量情
報から、計測した特徴量と一致する1つの特徴量情報を
探し出すことができる。ここでは、特徴量として集光ス
ポットの光強度を用いているので、計測スポットの光強
度が、特徴量情報で定められて所定の範囲内に入るかど
うかで一致するかしないかを判断する。この処理により
計測スポットがどのレンズレット30に対応するかを知
ることができる。そして、上記のように探し出した特徴
量情報に対応する基準スポット位置情報を取り出し、計
測スポット位置とこの基準スポット位置情報とを対にし
て次の集光スポット変位演算手段15に送る。
演算手段13の出力である計測スポット位置座標と特徴
検出手段105の出力である特徴量とを対で入力し、こ
の特徴量と基準スポット位置記憶手段8に記憶されてい
る複数の特徴量情報とを比較する。比較の結果、基準ス
ポット位置記憶手段8に記憶されている複数の特徴量情
報から、計測した特徴量と一致する1つの特徴量情報を
探し出すことができる。ここでは、特徴量として集光ス
ポットの光強度を用いているので、計測スポットの光強
度が、特徴量情報で定められて所定の範囲内に入るかど
うかで一致するかしないかを判断する。この処理により
計測スポットがどのレンズレット30に対応するかを知
ることができる。そして、上記のように探し出した特徴
量情報に対応する基準スポット位置情報を取り出し、計
測スポット位置とこの基準スポット位置情報とを対にし
て次の集光スポット変位演算手段15に送る。
【0048】集光スポット変位演算手段15は、基準ス
ポット位置から計測スポット位置が、どれだけずれてい
るか(即ち、集光スポット変位)を演算する。波面演算
手段16は、この集光スポット変位演算手段15の演算
結果を基に、擾乱波面1の位相分布を計算する。
ポット位置から計測スポット位置が、どれだけずれてい
るか(即ち、集光スポット変位)を演算する。波面演算
手段16は、この集光スポット変位演算手段15の演算
結果を基に、擾乱波面1の位相分布を計算する。
【0049】以上により、計測スポット位置にかかわら
ず対応付けが可能となり、結果として波面傾きの大きな
波面の計測が可能となる。
ず対応付けが可能となり、結果として波面傾きの大きな
波面の計測が可能となる。
【0050】この実施例1では、基準スポット位置記憶
手段8は、複数の基準スポット位置情報を予め記憶して
おき、その中から特徴量情報に対応する基準スポット位
置情報を選択して出力するようにしたが、予め基準スポ
ット位置情報を記憶しておく必要は必ずしもなく、特徴
量情報から対応する基準スポット位置情報を出力できる
ものであればよい。例えば、基準スポット位置記憶手段
8の代わりに、特徴量情報からその特徴量情報に対応す
る基準スポット位置を演算できる演算手段を使用しても
よい。
手段8は、複数の基準スポット位置情報を予め記憶して
おき、その中から特徴量情報に対応する基準スポット位
置情報を選択して出力するようにしたが、予め基準スポ
ット位置情報を記憶しておく必要は必ずしもなく、特徴
量情報から対応する基準スポット位置情報を出力できる
ものであればよい。例えば、基準スポット位置記憶手段
8の代わりに、特徴量情報からその特徴量情報に対応す
る基準スポット位置を演算できる演算手段を使用しても
よい。
【0051】また、この実施例1では全てのレンズレッ
ト30に光吸収膜301を付けて、光強度を調節した
が、他のレンズレット30との区別をすることができる
ならば、光吸収膜を設けずに光の強度を変更しないで透
過させるレンズレット30が含まれていてもよい。この
場合にも、当該レンズレット30を透過する光に光強度
の特徴を付加していることになる。
ト30に光吸収膜301を付けて、光強度を調節した
が、他のレンズレット30との区別をすることができる
ならば、光吸収膜を設けずに光の強度を変更しないで透
過させるレンズレット30が含まれていてもよい。この
場合にも、当該レンズレット30を透過する光に光強度
の特徴を付加していることになる。
【0052】(位相分布の演算手法)以下に、集光スポ
ット変位演算手段15によって演算する集光スポット変
位の演算手法について説明する。図5は、レンズアレイ
4を構成するレンズレット30のひとつに入射したロー
カル波面が、CCD5上に集光する様子を示すものであ
る。図5において、図2と同一の符号は同一または相当
の部分を表す。11はレンズレット30に入射する擾乱
波面1の一部分であるローカル波面である。ローカル波
面11は、基準平面2に対し角度θをもってレンズレッ
ト30に入射する平面波に近似して考えることが出来
る。この平面波の入射角θとCCD5上の集光スポット
変位Δxとの関係は、 Δx=x1−x0=f・tanθ (1) で表すことができる。ただし、x0は位相分布が基準平
面2に等しい波面がレンズレット30に入射したときの
集光スポットの座標位置(即ち、基準スポット位置とい
う)、x1はローカル波面11がレンズレット30に入
射したときの集光スポットの座標位置(以下計測スポッ
ト位置という)、fはレンズレット30の焦点距離であ
る。式(1)を変形すると、 θ=arctan(Δx/f) (2) となる。従って、式(2)より、集光スポット変位Δx
が求まればローカル波面11の入射角θを取得すること
ができる。各レンズレット30毎に異なった範囲のロー
カル波面11が対応しており、これらローカル波面11
の入射角θが取得できるので、結果として擾乱波面1の
波面傾きの分布(位相分布の微分)が取得できる。この
波面傾きの分布を積分することで波面の位相分布を取得
することができる。
ット変位演算手段15によって演算する集光スポット変
位の演算手法について説明する。図5は、レンズアレイ
4を構成するレンズレット30のひとつに入射したロー
カル波面が、CCD5上に集光する様子を示すものであ
る。図5において、図2と同一の符号は同一または相当
の部分を表す。11はレンズレット30に入射する擾乱
波面1の一部分であるローカル波面である。ローカル波
面11は、基準平面2に対し角度θをもってレンズレッ
ト30に入射する平面波に近似して考えることが出来
る。この平面波の入射角θとCCD5上の集光スポット
変位Δxとの関係は、 Δx=x1−x0=f・tanθ (1) で表すことができる。ただし、x0は位相分布が基準平
面2に等しい波面がレンズレット30に入射したときの
集光スポットの座標位置(即ち、基準スポット位置とい
う)、x1はローカル波面11がレンズレット30に入
射したときの集光スポットの座標位置(以下計測スポッ
ト位置という)、fはレンズレット30の焦点距離であ
る。式(1)を変形すると、 θ=arctan(Δx/f) (2) となる。従って、式(2)より、集光スポット変位Δx
が求まればローカル波面11の入射角θを取得すること
ができる。各レンズレット30毎に異なった範囲のロー
カル波面11が対応しており、これらローカル波面11
の入射角θが取得できるので、結果として擾乱波面1の
波面傾きの分布(位相分布の微分)が取得できる。この
波面傾きの分布を積分することで波面の位相分布を取得
することができる。
【0053】(信号処理装置102の処理)図6は、図
4に示した集光スポット抽出手段12〜集光スポット変
位演算手段15を信号処理装置102で実現するための
処理を説明するフローチャートである。以下に、図6を
用いて信号処理装置102の処理を説明する。まず、図
2のA/D変換器6からCCD5の一画面分にあたるデ
ータが、図4に示したように画像データ記憶手段7に記
憶されると、ステップS0からの処理がスタートする。
スタート時点で、処理対象となるスポットを指定するた
めの変数iは0にクリアされる。ステップS1では、画
像データ記憶手段7の画像データから集光スポットを抽
出するために、画像データ中の光強度のピーク値を検出
する。即ち、光強度の一番高い画素を探しだし、この画
素を中心として一定領域分を集光スポットとして抽出す
る。この際、既に集光スポットとして抽出されたもの
は、ステップS4によるループ処理により、再びこのス
テップS1に戻ってときには、抽出されないようにす
る。即ち、ピーク値の検出において、既に抽出された集
光スポットの一定領域内の値は参照されないようにす
る。
4に示した集光スポット抽出手段12〜集光スポット変
位演算手段15を信号処理装置102で実現するための
処理を説明するフローチャートである。以下に、図6を
用いて信号処理装置102の処理を説明する。まず、図
2のA/D変換器6からCCD5の一画面分にあたるデ
ータが、図4に示したように画像データ記憶手段7に記
憶されると、ステップS0からの処理がスタートする。
スタート時点で、処理対象となるスポットを指定するた
めの変数iは0にクリアされる。ステップS1では、画
像データ記憶手段7の画像データから集光スポットを抽
出するために、画像データ中の光強度のピーク値を検出
する。即ち、光強度の一番高い画素を探しだし、この画
素を中心として一定領域分を集光スポットとして抽出す
る。この際、既に集光スポットとして抽出されたもの
は、ステップS4によるループ処理により、再びこのス
テップS1に戻ってときには、抽出されないようにす
る。即ち、ピーク値の検出において、既に抽出された集
光スポットの一定領域内の値は参照されないようにす
る。
【0054】次に、ステップS2の処理に移り、ステッ
プS1で抽出したスポットiの領域について、光強度を
対象とした重心演算をしてスポットiの重心となる座標
を求める。続いて、ステップS3で変数iを1増加し
て、次のスポットに対する処理を行うように指定する。
ステップS4では、変数iが予め定められた全スポット
数以上になったかを判断する。まだ、全スポット数以上
となっていないときは、まだ、スポットの抽出処理を行
う必要があるので、ステップS1に戻る。全スポット数
以上となったときは、スポットの抽出処理を終えて次の
ステップS5に移る。ここで、全スポット数はレンズア
レイ4中のレンズレット30の数である。
プS1で抽出したスポットiの領域について、光強度を
対象とした重心演算をしてスポットiの重心となる座標
を求める。続いて、ステップS3で変数iを1増加し
て、次のスポットに対する処理を行うように指定する。
ステップS4では、変数iが予め定められた全スポット
数以上になったかを判断する。まだ、全スポット数以上
となっていないときは、まだ、スポットの抽出処理を行
う必要があるので、ステップS1に戻る。全スポット数
以上となったときは、スポットの抽出処理を終えて次の
ステップS5に移る。ここで、全スポット数はレンズア
レイ4中のレンズレット30の数である。
【0055】ステップS5では、処理対象をスポット0
(最初のスポット)から始めるため、変数iを0にクリ
アする。次のステップS6は、スポットiの光強度がレ
ンズレットjの光強度範囲内にあるかどうか。即ち、ス
ポットiにおいて検出された特徴が、レンズレットjに
対応する集光スポットの特徴かどうかを判断する。この
レンズレットjの光強度情報は、図4の基準スポット位
置記憶手段8から入手する。もし、このステップS6で
範囲内でないと判断されたときは、ステップS7で変数
jを1増加させ、次のレンズレットを指定した上で、再
び、ステップS6に戻って、スポットiが次のレンズレ
ットにかかるものかどうかを判断する。一方、範囲内で
あると判断されたときは次のステップS8に移る。
(最初のスポット)から始めるため、変数iを0にクリ
アする。次のステップS6は、スポットiの光強度がレ
ンズレットjの光強度範囲内にあるかどうか。即ち、ス
ポットiにおいて検出された特徴が、レンズレットjに
対応する集光スポットの特徴かどうかを判断する。この
レンズレットjの光強度情報は、図4の基準スポット位
置記憶手段8から入手する。もし、このステップS6で
範囲内でないと判断されたときは、ステップS7で変数
jを1増加させ、次のレンズレットを指定した上で、再
び、ステップS6に戻って、スポットiが次のレンズレ
ットにかかるものかどうかを判断する。一方、範囲内で
あると判断されたときは次のステップS8に移る。
【0056】ステップS8では、スポットiをレンズレ
ットjに対応するスポットであるとして、図示しない記
憶装置に記憶する。次のステップS9では、レンズレッ
トjに対応する基準スポット位置座標を図4の基準スポ
ット位置記憶手段8から入手し、この基準スポット位置
座標x0とステップS2で算出したスポットiの重心座
標x1を基に、集光スポット変位Δxを上述の式(1)
のように求める。
ットjに対応するスポットであるとして、図示しない記
憶装置に記憶する。次のステップS9では、レンズレッ
トjに対応する基準スポット位置座標を図4の基準スポ
ット位置記憶手段8から入手し、この基準スポット位置
座標x0とステップS2で算出したスポットiの重心座
標x1を基に、集光スポット変位Δxを上述の式(1)
のように求める。
【0057】次のステップS10では、処理対象を次の
スポットにするため、iを1増加させ、さらに、ステッ
プS6で捜索するレンズレットを複数あるレンズレット
の初めから始めるために、変数jを0にクリアする。続
いて、ステップS11では、変数iが予め定められた全
スポット数以上となったかを調べ、全スポット数以上と
なっていないときは、ステップS6に戻り、次のスポッ
トについて同様の処理を繰り返す。一方、全スポット数
以上となったと判断されたときは、全てのスポットにつ
いて、対応するレンズレットを特定し、集光スポット変
位Δxを算出することができたので、ステップSeに移
って、以上の集光スポット変位の算出処理終了する。こ
のあと、図4に示した波面演算手段16によって、算出
したΔxの結果を基に上述の式(2)を用いて、各レン
ズレット30ごとに波面傾きを求めて、擾乱波面1の位
相分布を算出する。
スポットにするため、iを1増加させ、さらに、ステッ
プS6で捜索するレンズレットを複数あるレンズレット
の初めから始めるために、変数jを0にクリアする。続
いて、ステップS11では、変数iが予め定められた全
スポット数以上となったかを調べ、全スポット数以上と
なっていないときは、ステップS6に戻り、次のスポッ
トについて同様の処理を繰り返す。一方、全スポット数
以上となったと判断されたときは、全てのスポットにつ
いて、対応するレンズレットを特定し、集光スポット変
位Δxを算出することができたので、ステップSeに移
って、以上の集光スポット変位の算出処理終了する。こ
のあと、図4に示した波面演算手段16によって、算出
したΔxの結果を基に上述の式(2)を用いて、各レン
ズレット30ごとに波面傾きを求めて、擾乱波面1の位
相分布を算出する。
【0058】なお、この実施例においてはレンズレット
30の透過率が一つ一つ異なっていればよいので、それ
を実現する手段として例えばレンズレット30毎に吸収
率の異なる光吸収膜をコーティングしたレンズアレイ4
を使用してもよく、さらにまた、レンズレット30毎に
反射率の異なる光反射膜をコーティングしたレンズアレ
イ4を使用してもよく、さらにまた、光吸収性不純物を
異なる比率で混入した材料により製造されたレンズレッ
ト30にて構成されたレンズアレイ4を使用してもよ
い。さらに、この実施例では集光スポットの光強度分布
のピーク値を集光スポットの特徴量としていたが、代わ
りに光強度分布の、あるしきい値を超える範囲の平均
値、あるいは積分値を用いても良い。
30の透過率が一つ一つ異なっていればよいので、それ
を実現する手段として例えばレンズレット30毎に吸収
率の異なる光吸収膜をコーティングしたレンズアレイ4
を使用してもよく、さらにまた、レンズレット30毎に
反射率の異なる光反射膜をコーティングしたレンズアレ
イ4を使用してもよく、さらにまた、光吸収性不純物を
異なる比率で混入した材料により製造されたレンズレッ
ト30にて構成されたレンズアレイ4を使用してもよ
い。さらに、この実施例では集光スポットの光強度分布
のピーク値を集光スポットの特徴量としていたが、代わ
りに光強度分布の、あるしきい値を超える範囲の平均
値、あるいは積分値を用いても良い。
【0059】また、この発明による波面センサーには広
い波面計測ダイナミックレンジが得られるという効果が
ある。他の適用分野では、レーザービームを擾乱媒質
(大気等)中で長距離伝搬させるときにレーザービーム
の波面が乱れ発散してしまうのを補正する補償光学系に
も適用することができる。
い波面計測ダイナミックレンジが得られるという効果が
ある。他の適用分野では、レーザービームを擾乱媒質
(大気等)中で長距離伝搬させるときにレーザービーム
の波面が乱れ発散してしまうのを補正する補償光学系に
も適用することができる。
【0060】実施例2.また、上記実施例1ではレンズ
レット30の透過率が一つ一つ異なるレンズアレイ4を
使用していたが、図7のように従来技術と同じレンズレ
ット3を使用し、新たに光学板201を設け、各レンズ
レット3に入射するローカル波面11(図5参照)が光
学板201を透過する範囲毎に異なる透過率をもつよう
に構成すれば、上記実施例1と同様な効果が得られる。
図7は、実施例2の波面センサの構成を示したものであ
る。図7において、図2と同一の符号は同一または相当
の部分を表す。201は、レンズレット3に透過した光
が異なる光強度を持つように、レンズレット3ごとに光
の透過率を変化させた光学板である。201a〜dは、
光の透過率の異なる光学板201の1部位をぞれぞれ表
している。各部位の透過率の間には、201a<201
b<201c<201dという関係があるため、各レン
ズレット3からCCD5へ透過される光はla<lb<
lc<ldという光強度を持つ。ここでは、上記のよう
に光の強度をla<lb<lc<ldというように設定
したが、光強度によってスポットに対応するレンズレッ
ト3を特定することができればどのような配置でもよ
い。例えば、la<lc<lb<ldというように、隣
り合うレンズレット3の透過率が大きく異なるように配
置してもよい。
レット30の透過率が一つ一つ異なるレンズアレイ4を
使用していたが、図7のように従来技術と同じレンズレ
ット3を使用し、新たに光学板201を設け、各レンズ
レット3に入射するローカル波面11(図5参照)が光
学板201を透過する範囲毎に異なる透過率をもつよう
に構成すれば、上記実施例1と同様な効果が得られる。
図7は、実施例2の波面センサの構成を示したものであ
る。図7において、図2と同一の符号は同一または相当
の部分を表す。201は、レンズレット3に透過した光
が異なる光強度を持つように、レンズレット3ごとに光
の透過率を変化させた光学板である。201a〜dは、
光の透過率の異なる光学板201の1部位をぞれぞれ表
している。各部位の透過率の間には、201a<201
b<201c<201dという関係があるため、各レン
ズレット3からCCD5へ透過される光はla<lb<
lc<ldという光強度を持つ。ここでは、上記のよう
に光の強度をla<lb<lc<ldというように設定
したが、光強度によってスポットに対応するレンズレッ
ト3を特定することができればどのような配置でもよ
い。例えば、la<lc<lb<ldというように、隣
り合うレンズレット3の透過率が大きく異なるように配
置してもよい。
【0061】実施例3.図8はこの発明の他の実施例を
示す構成図である。この図8において図2と同一符号
は、同一または相当部分を表す。202は入射した光を
直線偏光に変換する偏光板、31は偏光板202と同様
な偏光作用をもち、作用する偏光方向が各レンズレット
31ごとに一つ一つ異なるレンズレットである。
示す構成図である。この図8において図2と同一符号
は、同一または相当部分を表す。202は入射した光を
直線偏光に変換する偏光板、31は偏光板202と同様
な偏光作用をもち、作用する偏光方向が各レンズレット
31ごとに一つ一つ異なるレンズレットである。
【0062】このように構成された波面センサにおいて
は、擾乱波面1は偏光板202を通過することによって
直線偏光となる。従って各レンズレット31に入射する
ローカル波面11はすべて同じ方向に偏光した光とな
る。各レンズレット31はその表面に偏光板を張り付け
てあり、しかも作用する偏光方向がそれぞれ異なってい
る。従って、同一偏光方向をもつローカル波面11が異
なった偏光方向をもつレンズレット31によって集光さ
れることにより、集光スポットはレンズレット31毎に
異なった光強度を特徴量としてもつことになる。この場
合、偏光板202の偏光方向とレンズレット31の偏光
方向との差が大きいほど、CCD5上のスポットの光強
度は小さくなる。各レンズレット31の偏光方向の設定
は、各レンズレット31を通る光の各光強度に特徴があ
ればよく、例えば、各レンズレット31を通る光の光強
度に、la<lb<lc<ldといった関係を持つよう
に設定する。前記実施例1と同様にこれらの集光スポッ
トの特徴量を検出することができるので、前記実施例1
と同じ効果が得られる。
は、擾乱波面1は偏光板202を通過することによって
直線偏光となる。従って各レンズレット31に入射する
ローカル波面11はすべて同じ方向に偏光した光とな
る。各レンズレット31はその表面に偏光板を張り付け
てあり、しかも作用する偏光方向がそれぞれ異なってい
る。従って、同一偏光方向をもつローカル波面11が異
なった偏光方向をもつレンズレット31によって集光さ
れることにより、集光スポットはレンズレット31毎に
異なった光強度を特徴量としてもつことになる。この場
合、偏光板202の偏光方向とレンズレット31の偏光
方向との差が大きいほど、CCD5上のスポットの光強
度は小さくなる。各レンズレット31の偏光方向の設定
は、各レンズレット31を通る光の各光強度に特徴があ
ればよく、例えば、各レンズレット31を通る光の光強
度に、la<lb<lc<ldといった関係を持つよう
に設定する。前記実施例1と同様にこれらの集光スポッ
トの特徴量を検出することができるので、前記実施例1
と同じ効果が得られる。
【0063】実施例4.上記実施例3ではレンズレット
31に偏光作用をもたせていたが、この実施例4では、
レンズレット31に偏光作用を持たせる代わりに、新た
に偏光作用を持たせた偏光板203を設けて、光強度を
スポットごとに変化させる。図9は、この実施例4にか
かる波面センサの構成図である。図9において、図8と
同一の符号は同一または相当の部分を表す。203は、
レンズレット3に対応して、異なる偏光方向を持つよう
に構成した偏光板である。光の入射方向に対して前面に
設けられた偏光板202は、後面の偏光板203に対し
同一の方向に偏光した光を送る。この偏光された光は後
面の偏光板203を透過することにより、レンズレット
3ごとに異なる光強度となる。光強度は実施例3と同様
に、偏光板202の偏光方向とレンズレット202の偏
光方向との差が大きいほど、CCD5上のスポットの光
強度は小さくなる。このように従来例と同じレンズレッ
ト3を用いても、前面の偏光板202と後面の偏光板2
03の偏光方向の相違によって各レンズレット3に入射
する光の光強度を調整することができる。このため、C
CD5上のスポットの光強度la〜ldをスポットごと
に変えることができる。
31に偏光作用をもたせていたが、この実施例4では、
レンズレット31に偏光作用を持たせる代わりに、新た
に偏光作用を持たせた偏光板203を設けて、光強度を
スポットごとに変化させる。図9は、この実施例4にか
かる波面センサの構成図である。図9において、図8と
同一の符号は同一または相当の部分を表す。203は、
レンズレット3に対応して、異なる偏光方向を持つよう
に構成した偏光板である。光の入射方向に対して前面に
設けられた偏光板202は、後面の偏光板203に対し
同一の方向に偏光した光を送る。この偏光された光は後
面の偏光板203を透過することにより、レンズレット
3ごとに異なる光強度となる。光強度は実施例3と同様
に、偏光板202の偏光方向とレンズレット202の偏
光方向との差が大きいほど、CCD5上のスポットの光
強度は小さくなる。このように従来例と同じレンズレッ
ト3を用いても、前面の偏光板202と後面の偏光板2
03の偏光方向の相違によって各レンズレット3に入射
する光の光強度を調整することができる。このため、C
CD5上のスポットの光強度la〜ldをスポットごと
に変えることができる。
【0064】また、計測対象の光が直線偏光をもつレー
ザー光等の場合には、前面の偏光板202は不要であ
る。
ザー光等の場合には、前面の偏光板202は不要であ
る。
【0065】実施例5.実施例5は、各レンズレット3
の開口面積に変化を持たせることにより、CCD5上の
光強度を調整する実施例である。図10はこの実施例5
による波面センサの構成図であり、この図10において
図2と同一符号は、同一または相当部分を表す。図10
において、32は一つ一つ開口径の異なるレンズレット
である。
の開口面積に変化を持たせることにより、CCD5上の
光強度を調整する実施例である。図10はこの実施例5
による波面センサの構成図であり、この図10において
図2と同一符号は、同一または相当部分を表す。図10
において、32は一つ一つ開口径の異なるレンズレット
である。
【0066】レンズレット32によって集光された集光
スポットla〜ldは、レンズレット32の開口面積に
応じて異なる光強度を特徴量としてもつ。例えば、4つ
のレンズレット32のそれぞれの開口径da〜ddを、
da>db>dc>ddのように設定した場合には、こ
れらのレンズレット32を通った光の集光スポットの光
強度は、la>lb>lc>ldとなる。従って前記実
施例1と同様に、前記集光スポットの光強度を特徴とし
て検出することで、対応付けが可能となる。
スポットla〜ldは、レンズレット32の開口面積に
応じて異なる光強度を特徴量としてもつ。例えば、4つ
のレンズレット32のそれぞれの開口径da〜ddを、
da>db>dc>ddのように設定した場合には、こ
れらのレンズレット32を通った光の集光スポットの光
強度は、la>lb>lc>ldとなる。従って前記実
施例1と同様に、前記集光スポットの光強度を特徴とし
て検出することで、対応付けが可能となる。
【0067】実施例6.また、上記実施例5ではレンズ
レット32の開口面積を一つ一つ変えることで、それら
によって集光された集光スポットに光強度の強弱を付
け、これを特徴量としてもたせていたが、図11に示す
ように従来例と同じレンズレット3を用いて、各レンズ
レット毎に、異なった開口面積をもつ遮光板204を設
けることによっても上記実施例5と同様な効果が得られ
る。図11に示した遮光板204では、斜線部が光を遮
蔽し、斜線の入っていない部分が光を通す構造になって
いる。この遮光板204の開口面積は対応するレンズレ
ット3ごとに変化を持たせてあり、例えば、4つのレン
ズレット3に対応する開口部の開口径da〜ddを、d
a>db>dc>ddに設定し、この結果として得られ
る光強度la〜ldをla>lb>lc>ldにするこ
とができる。このため、前記実施例1と同様に、前記集
光スポットの光強度を特徴として検出することで、対応
付けが可能となる。
レット32の開口面積を一つ一つ変えることで、それら
によって集光された集光スポットに光強度の強弱を付
け、これを特徴量としてもたせていたが、図11に示す
ように従来例と同じレンズレット3を用いて、各レンズ
レット毎に、異なった開口面積をもつ遮光板204を設
けることによっても上記実施例5と同様な効果が得られ
る。図11に示した遮光板204では、斜線部が光を遮
蔽し、斜線の入っていない部分が光を通す構造になって
いる。この遮光板204の開口面積は対応するレンズレ
ット3ごとに変化を持たせてあり、例えば、4つのレン
ズレット3に対応する開口部の開口径da〜ddを、d
a>db>dc>ddに設定し、この結果として得られ
る光強度la〜ldをla>lb>lc>ldにするこ
とができる。このため、前記実施例1と同様に、前記集
光スポットの光強度を特徴として検出することで、対応
付けが可能となる。
【0068】実施例7.実施例7は、各レンズレット3
ごとに異なる焦点距離を設定して、光強度を変化させる
実施例である。図12は実施例7による波面センサの構
成図である。この図12において、図2と同一符号は、
同一または相当部分を示し、33は一つ一つ異なる焦点
距離を持つレンズレットである。
ごとに異なる焦点距離を設定して、光強度を変化させる
実施例である。図12は実施例7による波面センサの構
成図である。この図12において、図2と同一符号は、
同一または相当部分を示し、33は一つ一つ異なる焦点
距離を持つレンズレットである。
【0069】この実施例7では、各レンズレット33は
異なる焦点距離をもつのでCCD5に対し異なる焦点ず
れをもっており、この焦点ずれの大きさに応じてCCD
5上に集光された集光スポットにぼけが生ずる。このぼ
けの様子を示したのが図13である。図13はCCD5
上の集光スポットの強度分布を示すもので、703は焦
点ずれの小さい集光スポットの強度分布、704は焦点
ずれの大きな集光スポットの強度分布である。このよう
に焦点ずれの大小に応じて集光スポットの光強度分布の
ピーク値が変化する。そのため、この実施例7では、こ
の集光スポットの光強度分布のピーク値が特徴量とし
て、レンズレット33と集光スポットとの対応付けが可
能となる。
異なる焦点距離をもつのでCCD5に対し異なる焦点ず
れをもっており、この焦点ずれの大きさに応じてCCD
5上に集光された集光スポットにぼけが生ずる。このぼ
けの様子を示したのが図13である。図13はCCD5
上の集光スポットの強度分布を示すもので、703は焦
点ずれの小さい集光スポットの強度分布、704は焦点
ずれの大きな集光スポットの強度分布である。このよう
に焦点ずれの大小に応じて集光スポットの光強度分布の
ピーク値が変化する。そのため、この実施例7では、こ
の集光スポットの光強度分布のピーク値が特徴量とし
て、レンズレット33と集光スポットとの対応付けが可
能となる。
【0070】実施例8.なお、上記実施例7では各レン
ズレット33の焦点距離を一つ一つ変えることで、それ
らのレンズレット33によって集光された集光スポット
に焦点ずれを与え、光強度の強弱を特徴量としてもたせ
ていたが、図14に示すように、従来例と同じレンズレ
ット3とCCD5との間に、各レンズレット3からの収
束光の透過する範囲毎に厚さの異なる光学板を設ける
と、この光学板205の厚さに応じて各レンズレット3
からCCD5までの光学長が変化する。図14において
は、図12と同一の符号は同一または相当の部分を表し
ている。上述のように、各レンズレット3はCCD5に
対し異なった量の焦点ずれをもつので、前記実施例7と
同様な効果が得られる。
ズレット33の焦点距離を一つ一つ変えることで、それ
らのレンズレット33によって集光された集光スポット
に焦点ずれを与え、光強度の強弱を特徴量としてもたせ
ていたが、図14に示すように、従来例と同じレンズレ
ット3とCCD5との間に、各レンズレット3からの収
束光の透過する範囲毎に厚さの異なる光学板を設ける
と、この光学板205の厚さに応じて各レンズレット3
からCCD5までの光学長が変化する。図14において
は、図12と同一の符号は同一または相当の部分を表し
ている。上述のように、各レンズレット3はCCD5に
対し異なった量の焦点ずれをもつので、前記実施例7と
同様な効果が得られる。
【0071】実施例9.上述の実施例では、集光スポッ
トとレンズレット3等との対応を検出するため、集光ス
ポットの光強度を用いていたが、この実施例9では、C
CD5上の集光スポットの回折パターンをもとに対応付
けを行う。集光スポット毎に異なる強度分布のパターン
を与える手段として、レンズレット3毎に開口形状が異
なるレンズアレイ4を用いる。例えば円形開口に対応す
る集光スポットと矩形開口に対応する集光スポットとで
は、図15のように異なった回折パターンをもつ。集光
スポットに与えられた回折パターンを特徴として検出す
ることにより、計測スポット位置にかかわらず対応付け
が可能となる。前記集光スポットに与えられた回折パタ
ーンを特徴として検出する処理は、例えばパターンマッ
チング等の一般的な画像処理により実現する。このパタ
ーンマッチング等の処理は既に示した図6のフローチャ
ートでは、ステップS6にて行う。例えば、基準スポッ
ト位置記憶手段8に基準位置と一緒に各レンズレット3
に対応するパターンを記憶しておき、この予め記憶され
たパターンと測定した集光スポットのパターンとが一致
するか否かを判断することによって行う。なお、集光ス
ポット毎に異なる強度分布のパターンを特徴として与
え、これを検出することで対応づけを行っても、前記実
施例1と同じ効果が得られる。
トとレンズレット3等との対応を検出するため、集光ス
ポットの光強度を用いていたが、この実施例9では、C
CD5上の集光スポットの回折パターンをもとに対応付
けを行う。集光スポット毎に異なる強度分布のパターン
を与える手段として、レンズレット3毎に開口形状が異
なるレンズアレイ4を用いる。例えば円形開口に対応す
る集光スポットと矩形開口に対応する集光スポットとで
は、図15のように異なった回折パターンをもつ。集光
スポットに与えられた回折パターンを特徴として検出す
ることにより、計測スポット位置にかかわらず対応付け
が可能となる。前記集光スポットに与えられた回折パタ
ーンを特徴として検出する処理は、例えばパターンマッ
チング等の一般的な画像処理により実現する。このパタ
ーンマッチング等の処理は既に示した図6のフローチャ
ートでは、ステップS6にて行う。例えば、基準スポッ
ト位置記憶手段8に基準位置と一緒に各レンズレット3
に対応するパターンを記憶しておき、この予め記憶され
たパターンと測定した集光スポットのパターンとが一致
するか否かを判断することによって行う。なお、集光ス
ポット毎に異なる強度分布のパターンを特徴として与
え、これを検出することで対応づけを行っても、前記実
施例1と同じ効果が得られる。
【0072】実施例10.なお、上記実施例9において
各レンズレット3を一つ一つ異なる開口形状とすること
で対応する集光スポットに固有の回折パターンを特徴と
して与えていたが、従来技術と同じレンズレット3を使
用し、このレンズレット3の開口の一部を光吸収性のイ
ンクを塗る等して遮光し、さらに個々のレンズレット3
ごとに上記遮光部の形状を変えても実施例9と同様の結
果が得られる。
各レンズレット3を一つ一つ異なる開口形状とすること
で対応する集光スポットに固有の回折パターンを特徴と
して与えていたが、従来技術と同じレンズレット3を使
用し、このレンズレット3の開口の一部を光吸収性のイ
ンクを塗る等して遮光し、さらに個々のレンズレット3
ごとに上記遮光部の形状を変えても実施例9と同様の結
果が得られる。
【0073】実施例11.また、前記実施例9では、各
レンズレット3を一つ一つ異なる開口形状とすることで
対応する集光スポットに固有の回折パターンを特徴とし
て与えていたが、従来例と同じレンズアレイ4を使用
し、代わりに実施例6の構成図である図11の遮光板2
04と同様なものを設け、レンズレット3毎に異なった
開口形状とすることによっても前記実施例9と同様な効
果が得られる。
レンズレット3を一つ一つ異なる開口形状とすることで
対応する集光スポットに固有の回折パターンを特徴とし
て与えていたが、従来例と同じレンズアレイ4を使用
し、代わりに実施例6の構成図である図11の遮光板2
04と同様なものを設け、レンズレット3毎に異なった
開口形状とすることによっても前記実施例9と同様な効
果が得られる。
【0074】実施例12.また、上記実施例9において
回折パターンを集光スポットの特徴としていたが、集光
スポットの像形状に特徴を与えることができれば他の方
法を用いてもよい。例えば、各レンズレット3の径を一
つ一つ変えると、集光スポットの回折広がりの状態が変
化するので、例えば集光スポットの半値幅の大小を特徴
量としても前記実施例9と同様な効果が得られる。
回折パターンを集光スポットの特徴としていたが、集光
スポットの像形状に特徴を与えることができれば他の方
法を用いてもよい。例えば、各レンズレット3の径を一
つ一つ変えると、集光スポットの回折広がりの状態が変
化するので、例えば集光スポットの半値幅の大小を特徴
量としても前記実施例9と同様な効果が得られる。
【0075】実施例13.またレンズレットの焦点距離
を一つ一つ変えると、焦点ぼけによる集光スポット強度
分布の状態が変化するので、この広がりの大小を特徴と
しても上記実施例9と同様な効果が得られる。例えば、
図12のような波面センサでは、CCD5に写る集光ス
ポットの像の拡がりが異なるので、これらの像の拡がり
d1a〜d1dを特徴量として検出すればよい。
を一つ一つ変えると、焦点ぼけによる集光スポット強度
分布の状態が変化するので、この広がりの大小を特徴と
しても上記実施例9と同様な効果が得られる。例えば、
図12のような波面センサでは、CCD5に写る集光ス
ポットの像の拡がりが異なるので、これらの像の拡がり
d1a〜d1dを特徴量として検出すればよい。
【0076】実施例14.前記実施例1から実施例13
では対応するレンズレット3毎に異なった光強度、回折
パターン、または広がり径を特徴として配することで対
応付けを行っており、特徴の種類は一系統であった。こ
れを、一つの集光スポットに複数の系統の特徴を配する
ようにしてもよい。例えば、図16は横方向に4個、縦
方向に4個のレンズレット3により構成されたレンズア
レイ4を示すものであり、以後左からi番目、上からj
番目のレンズレット3をレンズレットLijと呼ぶこと
にする。前記実施例1及び実施例9と同様な手段によ
り、各レンズレット3に対応する集光スポットに光強度
G1〜G4と、回折パターンF1〜F4とを特徴として表1の
ように配する。
では対応するレンズレット3毎に異なった光強度、回折
パターン、または広がり径を特徴として配することで対
応付けを行っており、特徴の種類は一系統であった。こ
れを、一つの集光スポットに複数の系統の特徴を配する
ようにしてもよい。例えば、図16は横方向に4個、縦
方向に4個のレンズレット3により構成されたレンズア
レイ4を示すものであり、以後左からi番目、上からj
番目のレンズレット3をレンズレットLijと呼ぶこと
にする。前記実施例1及び実施例9と同様な手段によ
り、各レンズレット3に対応する集光スポットに光強度
G1〜G4と、回折パターンF1〜F4とを特徴として表1の
ように配する。
【表1】 このようにすることにより、特徴Gi、及びFjを有する集
光スポットに対応するレンズレットはレンズレットLi
jと特定することができる。すなわち、特徴Giと特徴Fj
とを検出することにより対応付けが可能となる。この実
施例によれば、一系統当たりの特徴数を節約することが
できる。
光スポットに対応するレンズレットはレンズレットLi
jと特定することができる。すなわち、特徴Giと特徴Fj
とを検出することにより対応付けが可能となる。この実
施例によれば、一系統当たりの特徴数を節約することが
できる。
【0077】実施例15.また、計測スポット位置の存
在範囲が基準スポット位置から特定の距離以内に制限さ
れている場合には、計測スポット位置と特徴とを組み合
わせることでも対応付けが可能となる。例えば、図16
に示すレンズアレイ4において、各レンズレット3に対
応する集光スポットに対し、表2に示すように一系統の
特徴F1〜F4を周期的に配する。
在範囲が基準スポット位置から特定の距離以内に制限さ
れている場合には、計測スポット位置と特徴とを組み合
わせることでも対応付けが可能となる。例えば、図16
に示すレンズアレイ4において、各レンズレット3に対
応する集光スポットに対し、表2に示すように一系統の
特徴F1〜F4を周期的に配する。
【表2】 この場合、任意のレンズレット3に対応する計測スポッ
ト位置が存在する範囲は、対応する基準スポット位置を
中心とし、スポットピッチを半径とした円内に限定され
るものとする。図17は基準スポット位置と、計測スポ
ット位置が存在する範囲との関係を示す概念図である。
この図において、1500及び1501は特徴F1を持
つスポットの基準スポット位置、1502は特徴F3を
持つスポットの基準スポット位置、1503は特徴F1
をもつ計測スポット位置が存在する範囲である。図17
からわかるように、前記した条件下では、同じ特徴F1
をもつ集光スポットの計測スポット位置の存在する範囲
は、重複しない。他の特徴F2〜F4に対しても同様で
ある。
ト位置が存在する範囲は、対応する基準スポット位置を
中心とし、スポットピッチを半径とした円内に限定され
るものとする。図17は基準スポット位置と、計測スポ
ット位置が存在する範囲との関係を示す概念図である。
この図において、1500及び1501は特徴F1を持
つスポットの基準スポット位置、1502は特徴F3を
持つスポットの基準スポット位置、1503は特徴F1
をもつ計測スポット位置が存在する範囲である。図17
からわかるように、前記した条件下では、同じ特徴F1
をもつ集光スポットの計測スポット位置の存在する範囲
は、重複しない。他の特徴F2〜F4に対しても同様で
ある。
【0078】従来の波面センサでは、全ての計測スポッ
トが同一であり特徴を有していなかったため、計測スポ
ットがどの基準スポットに対応するか(即ち、どのレン
ズレット3に対応するか)を特定できる範囲は、図17
に符号d21で示したように隣り合う基準スポット間
(例えば、1500と1502間)の距離の半分以内と
いうわずかな範囲であった。(従来の波面センサの方式
を図17に当てはめると、特徴F1〜F4は同一の特徴
となる。従って、特徴F1の基準スポット1500に対
応する計測スポットのずれを検出することができる範囲
は、F1の基準スポット1500を中心として、もっと
も近い基準スポット(F2とF3の基準スポット)まで
の距離d20の半分の距離d21である。)一方、この
実施例15によれば、ある基準スポット(例えば、15
00)に対応する計測スポットを特定できる範囲は、同
じ特徴(F1)を持つスポットの基準スポットの中で、
もっとも近い基準スポット(例えば、1501)までの
距離の半分の距離(例えば、d20)まで可能であり、
従来のものと比して検出できる集光スポット変位Δxが
大きい。また、使用する特徴を増やせばさらに集光スポ
ット変位Δxを大きくすることができる。
トが同一であり特徴を有していなかったため、計測スポ
ットがどの基準スポットに対応するか(即ち、どのレン
ズレット3に対応するか)を特定できる範囲は、図17
に符号d21で示したように隣り合う基準スポット間
(例えば、1500と1502間)の距離の半分以内と
いうわずかな範囲であった。(従来の波面センサの方式
を図17に当てはめると、特徴F1〜F4は同一の特徴
となる。従って、特徴F1の基準スポット1500に対
応する計測スポットのずれを検出することができる範囲
は、F1の基準スポット1500を中心として、もっと
も近い基準スポット(F2とF3の基準スポット)まで
の距離d20の半分の距離d21である。)一方、この
実施例15によれば、ある基準スポット(例えば、15
00)に対応する計測スポットを特定できる範囲は、同
じ特徴(F1)を持つスポットの基準スポットの中で、
もっとも近い基準スポット(例えば、1501)までの
距離の半分の距離(例えば、d20)まで可能であり、
従来のものと比して検出できる集光スポット変位Δxが
大きい。また、使用する特徴を増やせばさらに集光スポ
ット変位Δxを大きくすることができる。
【0079】実施例16.実施例16は、光を動的に遮
蔽することができる装置を用いることにより、CCD5
に写る集光スポットを制御する実施例である。図18は
実施例16による波面センサの構成図である。図18に
おいて、図2と同一の符号は同一または相当の部分を表
す。206は各レンズレットそれぞれに入力される光の
透過又は遮蔽を自由に制御することができる液晶シャッ
ター、17はこの液晶シャッター206を制御する液晶
シャッター制御装置である。図19は、図18の液晶シ
ャッター206の動作を説明する図である。図19にお
いて、図18と同一の符号は同一または相当の部分を表
す。図19では、ある時刻tにおける動作状態を表して
おり、時刻t1→t2→t3→t4順で液晶シャッター
206の開閉状態と、集光スポットが結像される様子を
示している。また、図の液晶シャッター206におい
て、斜線部はシャッターが閉であり(即ち、透過率が非
常に低い状態)であり、斜線の入っていない部分は開状
態(即ち、透過率が高い状態)であることを示してい
る。
蔽することができる装置を用いることにより、CCD5
に写る集光スポットを制御する実施例である。図18は
実施例16による波面センサの構成図である。図18に
おいて、図2と同一の符号は同一または相当の部分を表
す。206は各レンズレットそれぞれに入力される光の
透過又は遮蔽を自由に制御することができる液晶シャッ
ター、17はこの液晶シャッター206を制御する液晶
シャッター制御装置である。図19は、図18の液晶シ
ャッター206の動作を説明する図である。図19にお
いて、図18と同一の符号は同一または相当の部分を表
す。図19では、ある時刻tにおける動作状態を表して
おり、時刻t1→t2→t3→t4順で液晶シャッター
206の開閉状態と、集光スポットが結像される様子を
示している。また、図の液晶シャッター206におい
て、斜線部はシャッターが閉であり(即ち、透過率が非
常に低い状態)であり、斜線の入っていない部分は開状
態(即ち、透過率が高い状態)であることを示してい
る。
【0080】このように、任意の時刻ti(i=1、2、
3、4)に開である液晶シャッター206を唯一とする
ことにより、CCD5上に存在している集光スポットも
唯一とすることができる。液晶シャッター制御装置17
により時刻tiにおける液晶シャッター206の開閉を
予め定めたとおりに制御することにより、開状態の液晶
シャッター206を通過したローカル波面11を集光す
るレンズレット3と集光された集光スポットとは、時刻
tiを知ることによって対応することができる。この実
施例では、任意時刻にCCD5上に一つの集光スポット
しか存在しないため、従来例のように、複数の集光スポ
ットが重なり、検出できなくなることがない。
3、4)に開である液晶シャッター206を唯一とする
ことにより、CCD5上に存在している集光スポットも
唯一とすることができる。液晶シャッター制御装置17
により時刻tiにおける液晶シャッター206の開閉を
予め定めたとおりに制御することにより、開状態の液晶
シャッター206を通過したローカル波面11を集光す
るレンズレット3と集光された集光スポットとは、時刻
tiを知ることによって対応することができる。この実
施例では、任意時刻にCCD5上に一つの集光スポット
しか存在しないため、従来例のように、複数の集光スポ
ットが重なり、検出できなくなることがない。
【0081】(液晶シャッター206を用いた場合の対
応付け処理の詳細)次に、対応付け処理の詳細について
図20を中心に図18を参照しながら説明する。まず、
ステップS0から処理が開始され、ステップS12にて
液晶シャッター206をパターンAiで開閉する。この
開閉パターンAiは、例えば、4つのレンズレット3が
あるとすると、これらのレンズレット3にそれぞれ対応
する(液晶シャッター206の)部分が図19に示した
ように、A1:[開・閉・閉・閉]→A2[閉・開・閉
・閉]→A3[閉・閉・開・閉]→A4[閉・閉・閉・
開]、とレンズレット3に対応して順番に開状態とす
る。つまり、1番目のレンズレット3の集光スポットを
検出したい場合は、パターンA1で、2番目のレンズレ
ット3の集光スポットを検出したい場合は、パターンA
2で開閉する。このシャッター開閉処理は、CCD駆動
装置51がCCD5一画面分の画像データをA/D変換
器6に送信し、次の画像データを送信する準備ができた
後に行う。液晶シャッター駆動装置17はCCD駆動装
置51の準備ができたことを確認して、液晶シャッター
206をパターンAiで開閉する。また、液晶シャッタ
ー206が新たなパターンAiで開閉したことを、信号
処理装置102に通知する。
応付け処理の詳細)次に、対応付け処理の詳細について
図20を中心に図18を参照しながら説明する。まず、
ステップS0から処理が開始され、ステップS12にて
液晶シャッター206をパターンAiで開閉する。この
開閉パターンAiは、例えば、4つのレンズレット3が
あるとすると、これらのレンズレット3にそれぞれ対応
する(液晶シャッター206の)部分が図19に示した
ように、A1:[開・閉・閉・閉]→A2[閉・開・閉
・閉]→A3[閉・閉・開・閉]→A4[閉・閉・閉・
開]、とレンズレット3に対応して順番に開状態とす
る。つまり、1番目のレンズレット3の集光スポットを
検出したい場合は、パターンA1で、2番目のレンズレ
ット3の集光スポットを検出したい場合は、パターンA
2で開閉する。このシャッター開閉処理は、CCD駆動
装置51がCCD5一画面分の画像データをA/D変換
器6に送信し、次の画像データを送信する準備ができた
後に行う。液晶シャッター駆動装置17はCCD駆動装
置51の準備ができたことを確認して、液晶シャッター
206をパターンAiで開閉する。また、液晶シャッタ
ー206が新たなパターンAiで開閉したことを、信号
処理装置102に通知する。
【0082】次に、ステップS13に移り、光強度のピ
ークを検出してスポットiとして抽出する。液晶シャッ
ター206がパターンAiにて開閉されて得られる画像
データは、CCD駆動装置51からA/D変換器6を介
して信号処理装置102内の画像データ記憶手段7(図
4参照)に送られる。信号処理装置102は、この画像
データから光強度のピークを検出する。即ち、光強度の
一番高い画素を探しだし、この画素を中心として一定領
域分を集光スポットiとして抽出する。
ークを検出してスポットiとして抽出する。液晶シャッ
ター206がパターンAiにて開閉されて得られる画像
データは、CCD駆動装置51からA/D変換器6を介
して信号処理装置102内の画像データ記憶手段7(図
4参照)に送られる。信号処理装置102は、この画像
データから光強度のピークを検出する。即ち、光強度の
一番高い画素を探しだし、この画素を中心として一定領
域分を集光スポットiとして抽出する。
【0083】次に、ステップS14の処理に移り、ステ
ップS13で抽出した集光スポットiの領域について、
光強度を対象とした重心演算をして集光スポットiの重
心となる座標を求める。続いて、ステップS15に移
り、集光スポットiをi番目のレンズレット3に対応す
る集光スポットとして記憶する。このように容易に集光
スポットとレンズレット3の対応を取ることができるの
は、液晶シャッター206が開となって、集光スポット
を写すレンズレット3は1つであるためである。
ップS13で抽出した集光スポットiの領域について、
光強度を対象とした重心演算をして集光スポットiの重
心となる座標を求める。続いて、ステップS15に移
り、集光スポットiをi番目のレンズレット3に対応す
る集光スポットとして記憶する。このように容易に集光
スポットとレンズレット3の対応を取ることができるの
は、液晶シャッター206が開となって、集光スポット
を写すレンズレット3は1つであるためである。
【0084】次に、ステップS16に移り、i番目のレ
ンズレット3に対応する基準スポット座標と計測した集
光スポット座標とから集光スポット変位Δxを求める。
続いて、ステップS17に移り、次のレンズレット3の
集光スポット変位Δxを求めるために、変数iを1増加
させる。
ンズレット3に対応する基準スポット座標と計測した集
光スポット座標とから集光スポット変位Δxを求める。
続いて、ステップS17に移り、次のレンズレット3の
集光スポット変位Δxを求めるために、変数iを1増加
させる。
【0085】次のステップS18では、変数iが予め定
められた全スポット数(即ち、全レンズレット3の数)
より大きくなったかを判断し、全スポットについて集光
スポット変位Δxを演算し終えたかを調べる。もし、変
数iが全スポット数よりも大きくなっていないときは、
ステップS12に戻り、次のスポットに対する処理を行
う。一方、変数iが全スポット数よりも大きくなったと
きは、次のステップSeで一回の対応付け処理を終了す
る。
められた全スポット数(即ち、全レンズレット3の数)
より大きくなったかを判断し、全スポットについて集光
スポット変位Δxを演算し終えたかを調べる。もし、変
数iが全スポット数よりも大きくなっていないときは、
ステップS12に戻り、次のスポットに対する処理を行
う。一方、変数iが全スポット数よりも大きくなったと
きは、次のステップSeで一回の対応付け処理を終了す
る。
【0086】実施例17.なお、上記実施例16では、
液晶を利用した液晶シャッター206を使用していた
が、この代わりにEO(ElectroOptic)変調素子による
シャッターを使用してもよく、また、機械式シャッター
を使用してもよく、実施例16と同様の効果を得ること
ができる。
液晶を利用した液晶シャッター206を使用していた
が、この代わりにEO(ElectroOptic)変調素子による
シャッターを使用してもよく、また、機械式シャッター
を使用してもよく、実施例16と同様の効果を得ること
ができる。
【0087】実施例18.また、上記実施例16では、
任意の時刻においてCCD5上に存在する集光スポット
は唯一であったが、任意の時刻に開である液晶シャッタ
ー206の数が複数である場合でも、計測スポット位置
の存在範囲が基準スポット位置から特定の距離以内に制
限されている場合には、計測スポット位置と時刻tiと
を組み合わせることにより対応付けが可能となる。例え
ば図21は、液晶シャッター206の開閉状態を開を白
丸、閉を黒丸で示したものであり、1700、170
1、1702、1703はそれぞれ時刻t1、t2、t
3、t4における状態を示す。任意の計測スポット位置
が存在する範囲は、対応する基準スポット位置を中心と
し、スポットピッチを半径とした円内に限定されるもの
とすれば、前記実施例15と同様に計測スポット位置の
存在する範囲は重複しない。時刻tiに開とする液晶シ
ャッター206を予め定めておけば、そのシャッターを
通過したローカル波面を集光するレンズレットと集光さ
れた集光スポットとは、時刻tiに開であるシャッター
に対応し、かつ基準スポット位置に最も距離が近い計測
スポット位置が対応する、と判断することで対応付けが
可能となる。このように構成しても、実施例16と同様
な効果が得られ、さらに短い時間での計測が可能とな
る。
任意の時刻においてCCD5上に存在する集光スポット
は唯一であったが、任意の時刻に開である液晶シャッタ
ー206の数が複数である場合でも、計測スポット位置
の存在範囲が基準スポット位置から特定の距離以内に制
限されている場合には、計測スポット位置と時刻tiと
を組み合わせることにより対応付けが可能となる。例え
ば図21は、液晶シャッター206の開閉状態を開を白
丸、閉を黒丸で示したものであり、1700、170
1、1702、1703はそれぞれ時刻t1、t2、t
3、t4における状態を示す。任意の計測スポット位置
が存在する範囲は、対応する基準スポット位置を中心と
し、スポットピッチを半径とした円内に限定されるもの
とすれば、前記実施例15と同様に計測スポット位置の
存在する範囲は重複しない。時刻tiに開とする液晶シ
ャッター206を予め定めておけば、そのシャッターを
通過したローカル波面を集光するレンズレットと集光さ
れた集光スポットとは、時刻tiに開であるシャッター
に対応し、かつ基準スポット位置に最も距離が近い計測
スポット位置が対応する、と判断することで対応付けが
可能となる。このように構成しても、実施例16と同様
な効果が得られ、さらに短い時間での計測が可能とな
る。
【0088】実施例19.なお、上記実施例18におい
て液晶を応用した液晶シャッター206の代わりに、E
O変調素子によるシャッターを使用してもよく、また、
機械式シャッターを使用しても良く、実施例18と同様
の効果を得ることができる。
て液晶を応用した液晶シャッター206の代わりに、E
O変調素子によるシャッターを使用してもよく、また、
機械式シャッターを使用しても良く、実施例18と同様
の効果を得ることができる。
【0089】実施例20.また、上記実施例18では、
計測スポット位置が基準スポット位置を中心としたある
範囲内に制限されるという条件下でのみ対応付けが可能
であったが、集光スポットに何らかの特徴を配し、これ
を検出することで、計測スポット位置が前記制限を超え
ても対応付けが可能となる。図22は、この実施例20
による液晶シャッター206の開閉状態を示す図であ
る。図22において、白丸、及び黒丸は図21の同部分
と同じ状態を示すものであり、白丸の中の符号は白丸の
示すレンズレットに対応する集光スポットのもつ特徴を
示している。この図22では、任意の時刻において開と
なる液晶シャッター206を横一列のレンズレット3に
対応するもののみとし、時刻がt1、t2、t3、t4
と変化するにつれて開となるレンズレット3の列が上か
ら下へ移動していく様子を示している。各列において集
光スポットは前記実施例1と同様に透過率が異なったレ
ンズレット3により、異なった光強度F1、F2、F
3、F4をもつ。従ってこの光強度を特徴量として検出
し、また予め液晶シャッター206が開となる時刻ti
を定めておけば、任意の計測スポット位置とは、時刻t
iにおいて開である液晶シャッター206に対応し、か
つ該計測スポット位置の集光スポットの特徴量と等しい
特徴量をもつ基準スポット位置とが対応する、と判断す
ることで対応付けが可能である。このように構成するこ
とでも、上記実施例18と同じ効果が得られ、かつより
波面傾きの大きな波面の計測が可能となる。また、必要
な特徴数を減らすことができるため、特徴検出誤りの可
能性を減らすことができる。
計測スポット位置が基準スポット位置を中心としたある
範囲内に制限されるという条件下でのみ対応付けが可能
であったが、集光スポットに何らかの特徴を配し、これ
を検出することで、計測スポット位置が前記制限を超え
ても対応付けが可能となる。図22は、この実施例20
による液晶シャッター206の開閉状態を示す図であ
る。図22において、白丸、及び黒丸は図21の同部分
と同じ状態を示すものであり、白丸の中の符号は白丸の
示すレンズレットに対応する集光スポットのもつ特徴を
示している。この図22では、任意の時刻において開と
なる液晶シャッター206を横一列のレンズレット3に
対応するもののみとし、時刻がt1、t2、t3、t4
と変化するにつれて開となるレンズレット3の列が上か
ら下へ移動していく様子を示している。各列において集
光スポットは前記実施例1と同様に透過率が異なったレ
ンズレット3により、異なった光強度F1、F2、F
3、F4をもつ。従ってこの光強度を特徴量として検出
し、また予め液晶シャッター206が開となる時刻ti
を定めておけば、任意の計測スポット位置とは、時刻t
iにおいて開である液晶シャッター206に対応し、か
つ該計測スポット位置の集光スポットの特徴量と等しい
特徴量をもつ基準スポット位置とが対応する、と判断す
ることで対応付けが可能である。このように構成するこ
とでも、上記実施例18と同じ効果が得られ、かつより
波面傾きの大きな波面の計測が可能となる。また、必要
な特徴数を減らすことができるため、特徴検出誤りの可
能性を減らすことができる。
【0090】実施例21.なお、上記実施例20におい
て液晶を応用した液晶シャッター206の代わりに、EO
変調素子によるシャッターを使用してもよく、また、機
械式シャッターを使用してもよく、同様の効果を得るこ
とができる。
て液晶を応用した液晶シャッター206の代わりに、EO
変調素子によるシャッターを使用してもよく、また、機
械式シャッターを使用してもよく、同様の効果を得るこ
とができる。
【0091】実施例22.また、上記実施例20ではシ
ャッターが開である時刻と、検出した集光スポットの特
徴の組み合わせで対応付けを行っていた。これを、一つ
のレンズレット3に対応する集光スポットの特徴量を複
数値に自由に可変できるようにし、それらの特徴量の時
系列における組み合わせを集光スポット毎に変えること
によっても対応付けが可能である。例えば、液晶シャッ
ター206のかわりに透過率を高低二段階に切り替える
ことができ、レンズレット個別に前記高低二段階の透過
率の任意の一方を、任意時刻において与えることができ
る液晶を応用した透過率可変素子とその制御装置とを備
えた波面センサを考える。このように構成された波面セ
ンサにおいては、前記透過率可変素子をレンズレット3
毎に制御することで任意の集光スポットの光強度を任意
の時刻に強、または弱とすることができる。集光スポッ
トの光強度が強の状態をH、弱の状態をLで表し、ま
た、時刻t1、t2、t3、t4における集光スポット
の強弱が、図23のように変化したときの光強度の強弱
の時系列上での配列をLHLHと表現することにする。
図23においては、横軸が時刻tを、縦軸が特徴量(即
ち、光強度)を示している。例えば、上述の図16に示
したように、レンズレット3を4×4の配列で構成した
レンズアレイ4においては、光強度の時系列上での強弱
を各レンズレットに対して次のように割り振る。
ャッターが開である時刻と、検出した集光スポットの特
徴の組み合わせで対応付けを行っていた。これを、一つ
のレンズレット3に対応する集光スポットの特徴量を複
数値に自由に可変できるようにし、それらの特徴量の時
系列における組み合わせを集光スポット毎に変えること
によっても対応付けが可能である。例えば、液晶シャッ
ター206のかわりに透過率を高低二段階に切り替える
ことができ、レンズレット個別に前記高低二段階の透過
率の任意の一方を、任意時刻において与えることができ
る液晶を応用した透過率可変素子とその制御装置とを備
えた波面センサを考える。このように構成された波面セ
ンサにおいては、前記透過率可変素子をレンズレット3
毎に制御することで任意の集光スポットの光強度を任意
の時刻に強、または弱とすることができる。集光スポッ
トの光強度が強の状態をH、弱の状態をLで表し、ま
た、時刻t1、t2、t3、t4における集光スポット
の強弱が、図23のように変化したときの光強度の強弱
の時系列上での配列をLHLHと表現することにする。
図23においては、横軸が時刻tを、縦軸が特徴量(即
ち、光強度)を示している。例えば、上述の図16に示
したように、レンズレット3を4×4の配列で構成した
レンズアレイ4においては、光強度の時系列上での強弱
を各レンズレットに対して次のように割り振る。
【0092】
【表3】
【0093】この光強度の時系列上での強弱の配列を前
記透過率可変素子とその制御装置によって各集光スポッ
トに配置し、また、該光強度の時系列上での強弱の配列
を特徴として検出することで、計測スポット位置とレン
ズレットとの対応をとることができるので、対応付けが
可能となる。このように構成することで、必要とする集
光スポットの特徴数を節約することができる。また、実
施例16と比して、透過率可変素子(実施例16では、
液晶シャッター206)を制御して、パターンを変える
回数を減らすことができ、それに伴い演算処理装置に転
送する画像データ量を減らすことができるので、擾乱波
面を高速に得ることができる。
記透過率可変素子とその制御装置によって各集光スポッ
トに配置し、また、該光強度の時系列上での強弱の配列
を特徴として検出することで、計測スポット位置とレン
ズレットとの対応をとることができるので、対応付けが
可能となる。このように構成することで、必要とする集
光スポットの特徴数を節約することができる。また、実
施例16と比して、透過率可変素子(実施例16では、
液晶シャッター206)を制御して、パターンを変える
回数を減らすことができ、それに伴い演算処理装置に転
送する画像データ量を減らすことができるので、擾乱波
面を高速に得ることができる。
【0094】(透過率可変素子を用いた場合の対応付け
処理)次に、この実施例22における対応付け処理の詳
細について図24を用いて説明する。ステップS0から
処理を開始し、ステップS19に移り、パターンAjで
透過率可変素子の明暗(即ち、透過率)を制御する。こ
のパターンAjは、表3に示したようなパターンであ
る。変数jは、パスカウンタであり、時系列上のある点
を表し、例えば、図23における時刻t1のときjは1
であり、時刻t2のときはjは2となる。表3の場合
は、jは1〜4までの値を取る。1つのパターンAjで
透過率可変素子を制御したときに、全レンズレット数分
(または、計測すべきレンズレットの数分)の集光スポ
ットを計測すると(あるいは、ローカル波面を算出する
と)1パスが終了する。
処理)次に、この実施例22における対応付け処理の詳
細について図24を用いて説明する。ステップS0から
処理を開始し、ステップS19に移り、パターンAjで
透過率可変素子の明暗(即ち、透過率)を制御する。こ
のパターンAjは、表3に示したようなパターンであ
る。変数jは、パスカウンタであり、時系列上のある点
を表し、例えば、図23における時刻t1のときjは1
であり、時刻t2のときはjは2となる。表3の場合
は、jは1〜4までの値を取る。1つのパターンAjで
透過率可変素子を制御したときに、全レンズレット数分
(または、計測すべきレンズレットの数分)の集光スポ
ットを計測すると(あるいは、ローカル波面を算出する
と)1パスが終了する。
【0095】次に、ステップS20に移り、CCD駆動
装置51からA/D変換器6を介して信号処理装置10
2内の画像データ記憶手段7に記憶された画像データを
見る。そして、この画像データから光強度のピークを検
出する。即ち、光強度の一番高い画素を探しだし、この
画素を中心として一定領域分を集光スポットとして抽出
する。この際、パターンAjにおいて既に集光スポット
として抽出されたものは、ステップS24によるループ
処理により、再びこのステップS20に戻ってときに
は、抽出されないようにする。即ち、ピーク値の検出に
おいて、既に抽出された集光スポットの一定領域内の値
は参照されないようにする。ただし、変数jが更新され
透過率可変素子の明暗のパターンが変化したときには、
再び画像データの全ての領域が対象になる。また、変数
iは、集光スポットを全レンズレット3の数分検出する
ために用いる、集光スポットのカウンタであり、初期値
は1である。
装置51からA/D変換器6を介して信号処理装置10
2内の画像データ記憶手段7に記憶された画像データを
見る。そして、この画像データから光強度のピークを検
出する。即ち、光強度の一番高い画素を探しだし、この
画素を中心として一定領域分を集光スポットとして抽出
する。この際、パターンAjにおいて既に集光スポット
として抽出されたものは、ステップS24によるループ
処理により、再びこのステップS20に戻ってときに
は、抽出されないようにする。即ち、ピーク値の検出に
おいて、既に抽出された集光スポットの一定領域内の値
は参照されないようにする。ただし、変数jが更新され
透過率可変素子の明暗のパターンが変化したときには、
再び画像データの全ての領域が対象になる。また、変数
iは、集光スポットを全レンズレット3の数分検出する
ために用いる、集光スポットのカウンタであり、初期値
は1である。
【0096】次に、ステップS21の処理に移り、ステ
ップS20で抽出したスポットiの領域について、光強
度を対象とした重心演算をしてスポットiの重心となる
座標を求める。この座標は、記憶メモリ等に記憶され
る。続いて、ステップS22に移り、前回の計測(即
ち、j−1回目のパス)で検出した複数のスポットの中
から、今回の計測(即ち、j回目のパス)のスポットi
に、もっとも距離が近いスポットk(k=1〜[全スポ
ット数])を探し出す。ただし、j=1のときは前回の
計測値が存在しないので、k=iとして記憶する。
ップS20で抽出したスポットiの領域について、光強
度を対象とした重心演算をしてスポットiの重心となる
座標を求める。この座標は、記憶メモリ等に記憶され
る。続いて、ステップS22に移り、前回の計測(即
ち、j−1回目のパス)で検出した複数のスポットの中
から、今回の計測(即ち、j回目のパス)のスポットi
に、もっとも距離が近いスポットk(k=1〜[全スポ
ット数])を探し出す。ただし、j=1のときは前回の
計測値が存在しないので、k=iとして記憶する。
【0097】次に、ステップS23に移り、スポットi
の光強度(H/L)をスポットkに対応するメモリ領域
Mkのj番目に記憶する。例えば、透過率可変素子がパ
ターンA1〜パターンA4までを取り、集光スポットの
計測が終了した時点では、表3に示したような(例え
ば、HLHL)光強度が記憶される。この記憶の手順を
図25を用いて詳細する。図25は、この対応付け処理
が全て終了した時点のメモリ領域Mkの詳細を説明する
図である。図25において、M1〜M5は、それぞれメ
モリ領域Mk(k=1〜5)である。図25では簡略化
のため、5つのメモリ領域を示しているが、実際には全
スポット数(レンズレット3数)のメモリ領域がある。
Mk1は、各メモリ領域Mkの1番目を表している。M
k2〜Mk4も同様に各メモリ領域Mkの2〜4番目を
表している。Mk5は、各メモリ領域Mkに対応するレ
ンズレット3を記憶する記憶領域で、後述のステップS
29で特定したレンズレット3情報を記憶する。まず、
初期状態において、図25に示したメモリ領域Mkに
は、情報が何も記憶されていない。そして、ステップS
23においてj=1であるときは、変数i(1〜全スポ
ット数)の繰り返しにより、各メモリ領域Mkの1番目
Mk1に、各スポットkのH/L情報が記憶される。次
に、透過率可変素子の明暗パターンが代わりj=2とな
ったときには、今度は、各メモリ領域Mkの2番目Mk
2に各スポットのH/L情報が記憶される。以下、j=
3、j=4も同様に行われる。
の光強度(H/L)をスポットkに対応するメモリ領域
Mkのj番目に記憶する。例えば、透過率可変素子がパ
ターンA1〜パターンA4までを取り、集光スポットの
計測が終了した時点では、表3に示したような(例え
ば、HLHL)光強度が記憶される。この記憶の手順を
図25を用いて詳細する。図25は、この対応付け処理
が全て終了した時点のメモリ領域Mkの詳細を説明する
図である。図25において、M1〜M5は、それぞれメ
モリ領域Mk(k=1〜5)である。図25では簡略化
のため、5つのメモリ領域を示しているが、実際には全
スポット数(レンズレット3数)のメモリ領域がある。
Mk1は、各メモリ領域Mkの1番目を表している。M
k2〜Mk4も同様に各メモリ領域Mkの2〜4番目を
表している。Mk5は、各メモリ領域Mkに対応するレ
ンズレット3を記憶する記憶領域で、後述のステップS
29で特定したレンズレット3情報を記憶する。まず、
初期状態において、図25に示したメモリ領域Mkに
は、情報が何も記憶されていない。そして、ステップS
23においてj=1であるときは、変数i(1〜全スポ
ット数)の繰り返しにより、各メモリ領域Mkの1番目
Mk1に、各スポットkのH/L情報が記憶される。次
に、透過率可変素子の明暗パターンが代わりj=2とな
ったときには、今度は、各メモリ領域Mkの2番目Mk
2に各スポットのH/L情報が記憶される。以下、j=
3、j=4も同様に行われる。
【0098】説明を図24のフローチャートに戻す。続
いて、ステップS24に移り、変数iが全スポット数
(即ち、全レンズレット3の数)以上となったかについ
て判断する。つまり、ここでは、全スポットを計測した
か否かを判断する。もし、全スポット数に達していない
と判断されたときは、ステップS25に移り、変数iを
1増加して、続いてステップS22戻り次のスポットの
計測に移る。一方、ステップS24で全スポット以上と
なったと判断されたときには、現在のパスが終了し、次
のステップS26に移って次のパスを実行する。
いて、ステップS24に移り、変数iが全スポット数
(即ち、全レンズレット3の数)以上となったかについ
て判断する。つまり、ここでは、全スポットを計測した
か否かを判断する。もし、全スポット数に達していない
と判断されたときは、ステップS25に移り、変数iを
1増加して、続いてステップS22戻り次のスポットの
計測に移る。一方、ステップS24で全スポット以上と
なったと判断されたときには、現在のパスが終了し、次
のステップS26に移って次のパスを実行する。
【0099】ステップS26では、変数jが全パターン
数以上となったかについて判断する。例えば、表3のよ
うに予め定めらた4パターンで透過率可変素子を制御す
る場合には、変数jが4以上となったかどうかを判断す
る。もし、全パターン数以上になっていないと判断され
たときには、ステップS27に移り、jを1増加させ、
さらに、新たなパターンを用いて全スポットを再び計測
するために、iを1に初期化し直す。続いて、ステップ
S19に移って、同様の処理を繰り返す。一方、ステッ
プS26で全パターン数以上となったと判断された場合
には、次のステップS28に移り、変数kを1にクリア
し、ステップS29に移る。
数以上となったかについて判断する。例えば、表3のよ
うに予め定めらた4パターンで透過率可変素子を制御す
る場合には、変数jが4以上となったかどうかを判断す
る。もし、全パターン数以上になっていないと判断され
たときには、ステップS27に移り、jを1増加させ、
さらに、新たなパターンを用いて全スポットを再び計測
するために、iを1に初期化し直す。続いて、ステップ
S19に移って、同様の処理を繰り返す。一方、ステッ
プS26で全パターン数以上となったと判断された場合
には、次のステップS28に移り、変数kを1にクリア
し、ステップS29に移る。
【0100】ステップS29では、ステップS23で記
憶したメモリ領域Mkを基に、スポットkに対応するレ
ンズレット3を特定して、このスポットkの情報(重心
座標等)とこのスポットkの情報がどのレンズレット3
に対応するかを記憶する。メモリ領域Mkを基に、スポ
ットkに対応するレンズレット3を特定する方法は、以
下の通りである。まず、表3に示したように各レンズレ
ット3に対する時系列パターンが全て異なる場合では、
時系列パターンが特定されれば、この時系列パターンを
基に対応するレンズレット3を特定することができる。
従って、メモリ領域Mkに記憶されている時系列パター
ンと一致する時系列パターンを表3において検索し、一
致する時系列パターンに対応するレンズレット3の番号
(識別子)を表3から取得する。そして、この取得した
レンズレット3の番号(識別子)をスポットkにかかる
レンズレット3情報として記憶する。例えば、表3のパ
ターンを使用する場合を考えると、メモリ領域M2(k
=2)に記憶されている時系列パターンが(LLHL)
であった場合には、対応するレンズレット3はレンズレ
ットL31(左から3番目、上から1番目のレンズレッ
ト3)であることが分かるので、このレンズレットL3
1の番号をメモリ領域M2に記憶する。同様に、メモリ
領域M5(k=5)に記憶されている時系列パターンが
(HHLH)である場合には、レンズレットL24の番
号を、メモリ領域M5に記憶する。
憶したメモリ領域Mkを基に、スポットkに対応するレ
ンズレット3を特定して、このスポットkの情報(重心
座標等)とこのスポットkの情報がどのレンズレット3
に対応するかを記憶する。メモリ領域Mkを基に、スポ
ットkに対応するレンズレット3を特定する方法は、以
下の通りである。まず、表3に示したように各レンズレ
ット3に対する時系列パターンが全て異なる場合では、
時系列パターンが特定されれば、この時系列パターンを
基に対応するレンズレット3を特定することができる。
従って、メモリ領域Mkに記憶されている時系列パター
ンと一致する時系列パターンを表3において検索し、一
致する時系列パターンに対応するレンズレット3の番号
(識別子)を表3から取得する。そして、この取得した
レンズレット3の番号(識別子)をスポットkにかかる
レンズレット3情報として記憶する。例えば、表3のパ
ターンを使用する場合を考えると、メモリ領域M2(k
=2)に記憶されている時系列パターンが(LLHL)
であった場合には、対応するレンズレット3はレンズレ
ットL31(左から3番目、上から1番目のレンズレッ
ト3)であることが分かるので、このレンズレットL3
1の番号をメモリ領域M2に記憶する。同様に、メモリ
領域M5(k=5)に記憶されている時系列パターンが
(HHLH)である場合には、レンズレットL24の番
号を、メモリ領域M5に記憶する。
【0101】ステップS29が終了すると、ステップS
31にて、変数kが全スポット数以上となったかについ
て判断する。即ち、全スポットに対してステップS29
の処理を行ったかを判断する。もし、変数kが全スポッ
ト数以上となっていないと判断されると、ステップS3
0に移り、変数kを1増加させ、ステップS29に戻り
次のスポットについてステップS29の処理を行う。一
方、変数kが全スポット以上となったと判断された場合
には、ステップSeに移り、この対応付け処理を終了す
る。なお、ステップSe以降において、対応付け処理で
得られた結果を基に集光スポット変位Δxの演算及び波
面演算等が行われる。
31にて、変数kが全スポット数以上となったかについ
て判断する。即ち、全スポットに対してステップS29
の処理を行ったかを判断する。もし、変数kが全スポッ
ト数以上となっていないと判断されると、ステップS3
0に移り、変数kを1増加させ、ステップS29に戻り
次のスポットについてステップS29の処理を行う。一
方、変数kが全スポット以上となったと判断された場合
には、ステップSeに移り、この対応付け処理を終了す
る。なお、ステップSe以降において、対応付け処理で
得られた結果を基に集光スポット変位Δxの演算及び波
面演算等が行われる。
【0102】なお、この実施例22では透過率が高低二
段階に切り替えることができる液晶を応用した透過率可
変素子を使用していたが、この代わりに透過率をさらに
多段階に切り替えることができる液晶を応用した透過率
可変素子を使用して、3種以上の特徴の時系列での組み
合わせにより対応付けを行ってもよい。この場合は、全
てのレンズレット3の集光スポットを識別するために必
要なパスを少なくすることができるので、画像情報の転
送量をその分だけ減らすことができ、レンズレット数が
多い場合でもさらに高速な処理を行うことが可能にな
る。
段階に切り替えることができる液晶を応用した透過率可
変素子を使用していたが、この代わりに透過率をさらに
多段階に切り替えることができる液晶を応用した透過率
可変素子を使用して、3種以上の特徴の時系列での組み
合わせにより対応付けを行ってもよい。この場合は、全
てのレンズレット3の集光スポットを識別するために必
要なパスを少なくすることができるので、画像情報の転
送量をその分だけ減らすことができ、レンズレット数が
多い場合でもさらに高速な処理を行うことが可能にな
る。
【0103】また、この実施例は、スタティックな波面
計測の場合、例えば光学系の収差測定に適用することが
できる。また、大型天体望遠鏡において姿勢変化によっ
て加重配分が変化することによる主鏡変形を測定するた
めに、この主鏡が集光する波面のゆがみを計測する鏡面
検査装置として使用する場合は、主鏡ゆがみによる波面
の時間変動が計測時間のオーダーでは無視できるので、
集光スポットの変動はほとんどないと考えることができ
る。
計測の場合、例えば光学系の収差測定に適用することが
できる。また、大型天体望遠鏡において姿勢変化によっ
て加重配分が変化することによる主鏡変形を測定するた
めに、この主鏡が集光する波面のゆがみを計測する鏡面
検査装置として使用する場合は、主鏡ゆがみによる波面
の時間変動が計測時間のオーダーでは無視できるので、
集光スポットの変動はほとんどないと考えることができ
る。
【0104】また、上記実施例22では、集光スポット
の特徴として光強度を使用したが、この代わりに集光ス
ポットの回折パターンを特徴としてもよく、また、集光
スポットの広がりの大きさを特徴としてもよい。
の特徴として光強度を使用したが、この代わりに集光ス
ポットの回折パターンを特徴としてもよく、また、集光
スポットの広がりの大きさを特徴としてもよい。
【0105】実施例23.また、上記実施例22では、
透過率が高低二段階に切り替えることができる液晶を応
用した透過率可変素子を使用していたが、この代わりに
同様の機能をもつEO変調素子を使用してもよい。
透過率が高低二段階に切り替えることができる液晶を応
用した透過率可変素子を使用していたが、この代わりに
同様の機能をもつEO変調素子を使用してもよい。
【0106】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。複数の
レンズレットと、これら複数のレンズレットをそれぞれ
透過する光に対し、これらの光のそれぞれに特徴を付し
て複数の特徴光を生成する特徴付加手段と、上記複数の
特徴光を受光して、受光した上記複数の特徴光の像を受
光信号として出力する受光手段と、上記受光信号から計
測対象となる特徴光にかかる特徴光信号を抽出する特徴
信号抽出手段と、上記特徴光信号から上記計測対象とな
る特徴光の受光位置を計測スポット位置として検出する
第1の位置検出手段と、上記特徴光信号から上記特徴を
計測特徴として検出する特徴検出手段と、上記計測特徴
を基に、予め定められた複数の基準スポット位置から上
記計測スポット位置に対応する基準スポット位置を対応
基準スポット位置として選択する第1の基準位置選択手
段と、上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位
置とを基に上記光の波面を演算する第1の波面演算手段
と、を備えることにより、第1の特徴付加手段がレンズ
レットを通過する光のそれぞれに特徴を付け、受光手段
がこれらの光をうけたときにできる画像を受光信号に変
換し、この受光信号から特徴信号抽出手段が特徴光にか
かる信号である特徴光信号を抽出し、第1の位置検出手
段がこの特徴光信号が検出された位置を計測スポット位
置として算出し、第1の基準位置選択手段が特徴光信号
の特徴を検出し、この特徴を基にどのレンズレットを透
過した特徴光であるかを判別することができるので、こ
のレンズレットに対応する基準スポット位置を導き出
し、第1の波面演算手段が上記のように一対一に対応付
けされた基準スポット位置と計測スポット位置を用いて
波面の傾きを算出するため、計測スポット位置と基準ス
ポット位置との対応付けを正確に行うことができる。
れているので、以下に示すような効果を奏する。複数の
レンズレットと、これら複数のレンズレットをそれぞれ
透過する光に対し、これらの光のそれぞれに特徴を付し
て複数の特徴光を生成する特徴付加手段と、上記複数の
特徴光を受光して、受光した上記複数の特徴光の像を受
光信号として出力する受光手段と、上記受光信号から計
測対象となる特徴光にかかる特徴光信号を抽出する特徴
信号抽出手段と、上記特徴光信号から上記計測対象とな
る特徴光の受光位置を計測スポット位置として検出する
第1の位置検出手段と、上記特徴光信号から上記特徴を
計測特徴として検出する特徴検出手段と、上記計測特徴
を基に、予め定められた複数の基準スポット位置から上
記計測スポット位置に対応する基準スポット位置を対応
基準スポット位置として選択する第1の基準位置選択手
段と、上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位
置とを基に上記光の波面を演算する第1の波面演算手段
と、を備えることにより、第1の特徴付加手段がレンズ
レットを通過する光のそれぞれに特徴を付け、受光手段
がこれらの光をうけたときにできる画像を受光信号に変
換し、この受光信号から特徴信号抽出手段が特徴光にか
かる信号である特徴光信号を抽出し、第1の位置検出手
段がこの特徴光信号が検出された位置を計測スポット位
置として算出し、第1の基準位置選択手段が特徴光信号
の特徴を検出し、この特徴を基にどのレンズレットを透
過した特徴光であるかを判別することができるので、こ
のレンズレットに対応する基準スポット位置を導き出
し、第1の波面演算手段が上記のように一対一に対応付
けされた基準スポット位置と計測スポット位置を用いて
波面の傾きを算出するため、計測スポット位置と基準ス
ポット位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0107】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えるため、第1の
計測対象選択手段は計測する波面を特定するために、対
象となるレンズレットを選択し、特徴付加手段が選択さ
れたレンズレットを透過する光に第1の特徴を付し、第
2の位置検出手段が受光信号から第1の特徴を検知して
この受光位置を計測スポット位置として算出し、第2の
基準位置選択手段が予め定められた複数の基準スポット
位置から第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット
位置に近い基準スポット位置を選択するので、計測スポ
ット位置と基準スポット位置との対応付けを正確に行う
ことができる。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して生じた
光の像を受光信号として出力する受光手段と、上記複数
のレンズレットから計測対象となる光を透過する上記レ
ンズレットを計測対象レンズレットとして選択する第1
の計測対象選択手段と、上記計測対象レンズレットを透
過する上記光に、他の上記レンズレットを透過する光と
は異なる光の特徴である第1の特徴を付加する特徴付加
手段と、上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の
受光位置を計測スポット位置として検出する第2の位置
検出手段と、予め定められた複数の基準スポット位置か
ら第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット位置に
近い基準スポット位置を対応基準スポット位置として選
択する第2の基準位置選択手段と、上記計測スポット位
置と上記対応基準スポット位置とを基に上記光の波面を
演算する第1の波面演算手段と、を備えるため、第1の
計測対象選択手段は計測する波面を特定するために、対
象となるレンズレットを選択し、特徴付加手段が選択さ
れたレンズレットを透過する光に第1の特徴を付し、第
2の位置検出手段が受光信号から第1の特徴を検知して
この受光位置を計測スポット位置として算出し、第2の
基準位置選択手段が予め定められた複数の基準スポット
位置から第1の特徴に対応し、かつ、上記計測スポット
位置に近い基準スポット位置を選択するので、計測スポ
ット位置と基準スポット位置との対応付けを正確に行う
ことができる。
【0108】さらに、上記計測対象レンズレットとして
1つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択
手段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポ
ット位置を対応基準スポット位置として選択する上記第
2の基準位置選択手段と、を有するため、第1の計測対
象選択手段は計測対象レンズレットとして1つのレンズ
レットのみを選択し、上記特徴付加手段がこの1つのレ
ンズレットを透過する光に、他のレンズレットを透過す
る光とは異なる第1の特徴を付加し、このため受光信号
中には第1の特徴を有する集光スポットが1つのみであ
るので、この第1の特徴を第2の位置検出手段が検知
し、計測対象レンズレットに対応する計測スポット位置
を他のレンズレットを透過する光にかかるものと間違え
ずに正確に検知し、第2の基準位置選択手段が計測対象
レンズレットに対応する対応基準スポット位置を選択す
るので、各レンズレットを透過する光の集光スポットが
重なる場合であっても、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
1つの上記レンズレットを選択する第1の計測対象選択
手段と、上記計測対象レンズレットに対応する基準スポ
ット位置を対応基準スポット位置として選択する上記第
2の基準位置選択手段と、を有するため、第1の計測対
象選択手段は計測対象レンズレットとして1つのレンズ
レットのみを選択し、上記特徴付加手段がこの1つのレ
ンズレットを透過する光に、他のレンズレットを透過す
る光とは異なる第1の特徴を付加し、このため受光信号
中には第1の特徴を有する集光スポットが1つのみであ
るので、この第1の特徴を第2の位置検出手段が検知
し、計測対象レンズレットに対応する計測スポット位置
を他のレンズレットを透過する光にかかるものと間違え
ずに正確に検知し、第2の基準位置選択手段が計測対象
レンズレットに対応する対応基準スポット位置を選択す
るので、各レンズレットを透過する光の集光スポットが
重なる場合であっても、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0109】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと第2の計測対象レンズレットを選択する第2の計測
対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを透
過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは異
なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、上
記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第1
の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過す
る光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付加
する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特徴
を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット位
置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記第
1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置と
し、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を第
2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測ス
ポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかかる
計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め定
められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計測
対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1の
対応基準スポット位置として選択するとともに、上記第
2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を
第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基準
位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記第
1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対象
レンズレットを透過する光の波面を演算するとともに、
上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準スポ
ット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレットを透
過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、を備
えたことにより、第2の計測対象選択手段が複数のレン
ズレットを選択し、特徴付加手段がこれらの選択された
レンズレットに異なる光の特徴を付加し、特徴付加手段
により特徴を付加された複数の光を受ける受光手段が、
これらの複数の光を含む受光信号を出力し、この出力を
受けた第3の位置検出手段が複数の受光位置を検出し、
第3の基準位置選択手段が上記複数の光にそれぞれ対応
する基準スポット位置を出力し、第2の波面演算手段が
複数の波面を演算し、このため受光手段が出力した1の
受光信号から複数の波面を演算するので、計測スポット
位置と基準スポット位置との対応付けを正確かつ高速に
行うことができる。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の上記光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、上記複数のレンズレットから
計測対象となる光を透過する第1の計測対象レンズレッ
トと第2の計測対象レンズレットを選択する第2の計測
対象選択手段と、上記第1の計測対象レンズレットを透
過する光に、他の上記レンズレットを透過する光とは異
なる光の特徴である第1の特徴を付加するとともに、上
記第2の計測対象レンズレットを透過する光に上記第1
の特徴とは異なり、かつ上記他のレンズレットを透過す
る光の特徴とも異なる光の特徴である第2の特徴を付加
する特徴付加手段と、上記受光信号から上記第1の特徴
を有する上記光の像の受光位置を第1の計測スポット位
置として検出し、この第1の計測スポット位置を上記第
1の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置と
し、上記第2の特徴を有する上記光の像の受光位置を第
2の計測スポット位置として検出し、この第2の計測ス
ポット位置を上記第2の計測対象レンズレットにかかる
計測スポット位置とする第3の位置検出手段と、予め定
められた複数の基準スポット位置から、上記第1の計測
対象レンズレットに対応する基準スポット位置を第1の
対応基準スポット位置として選択するとともに、上記第
2計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を
第2の対応基準スポット位置として選択する第3の基準
位置選択手段と、上記第1の計測スポット位置と上記第
1の対応基準スポット位置とを基に上記第1の計測対象
レンズレットを透過する光の波面を演算するとともに、
上記第2の計測スポット位置と上記第2の対応基準スポ
ット位置とを基に上記第2の計測対象レンズレットを透
過する光の波面を演算する第2の波面演算手段と、を備
えたことにより、第2の計測対象選択手段が複数のレン
ズレットを選択し、特徴付加手段がこれらの選択された
レンズレットに異なる光の特徴を付加し、特徴付加手段
により特徴を付加された複数の光を受ける受光手段が、
これらの複数の光を含む受光信号を出力し、この出力を
受けた第3の位置検出手段が複数の受光位置を検出し、
第3の基準位置選択手段が上記複数の光にそれぞれ対応
する基準スポット位置を出力し、第2の波面演算手段が
複数の波面を演算し、このため受光手段が出力した1の
受光信号から複数の波面を演算するので、計測スポット
位置と基準スポット位置との対応付けを正確かつ高速に
行うことができる。
【0110】また、第1の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0111】また、第1の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0112】また、第2の特徴として光の強度を用いる
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段が上記特
徴光の光強度をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した特
徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを正
確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0113】また、第2の特徴として結像した光の形状
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
を用いる特徴付加手段を有するため、基準位置選択手段
が特徴光の形状をもとに、特徴信号抽出手段が抽出した
特徴光がどのレンズレットを透過した特徴光であるかを
正確に知ることができ、計測スポット位置と基準スポッ
ト位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0114】また、複数のレンズレットと、これら複数
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えるため、第2の特徴付加
手段が複数の上記光のそれぞれに時系列で変化する付加
特徴を付加し、時系列特徴記憶手段が、これらの光をう
けた受光手段が出力する受光信号を入力して、上記付加
特徴を計測特徴として記憶し、また、位置記憶手段が光
の像の位置を計測スポット位置として記憶し、第4の基
準位置選択手段が計測特徴を基に基準位置記憶手段から
対応基準スポット位置を選択し、第3の波面演算手段が
1つの光の像にかかる計測スポット位置と対応基準スポ
ット位置を基に、波面をそれぞれ演算するので、計測ス
ポット位置と基準スポット位置との対応付けを正確かつ
高速に行うことができる。
のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光して、受光
したことによって生じた複数の光の像を受光信号として
出力する受光手段と、波面を計算するための基準スポッ
ト位置を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位
置記憶手段と、複数の上記光のそれぞれに時系列で変化
する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付加手段
と、上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する
位置検出手段と、この位置検出手段が検出した複数の上
記受光位置を計測スポット位置として上記光の像それぞ
れについて記憶する位置記憶手段と、上記複数の光の像
の時系列で変化する特徴を計測特徴として上記複数の光
の像それぞれについて記憶する時系列特徴記憶手段と、
1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の光
の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位
置として選択する第4の基準位置選択手段と、1つの上
記光の像にかかる計測スポット位置とその光の像にかか
る上記対応基準スポット位置とを基に演算して得られる
波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて演算する
第3の波面演算手段と、を備えるため、第2の特徴付加
手段が複数の上記光のそれぞれに時系列で変化する付加
特徴を付加し、時系列特徴記憶手段が、これらの光をう
けた受光手段が出力する受光信号を入力して、上記付加
特徴を計測特徴として記憶し、また、位置記憶手段が光
の像の位置を計測スポット位置として記憶し、第4の基
準位置選択手段が計測特徴を基に基準位置記憶手段から
対応基準スポット位置を選択し、第3の波面演算手段が
1つの光の像にかかる計測スポット位置と対応基準スポ
ット位置を基に、波面をそれぞれ演算するので、計測ス
ポット位置と基準スポット位置との対応付けを正確かつ
高速に行うことができる。
【0115】また、複数の光の像を含む画像情報から計
測対象となる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報と
して抽出する抽出ステップと、上記抽出画像情報にかか
る光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する
第1の受光位置演算ステップと、上記抽出画像情報にか
かる光の像の特徴を検出する第1の特徴検出ステップ
と、上記特徴を基にあらかじめ定められた複数の基準ス
ポット位置からその特徴に対応する基準スポット位置を
対応基準スポット位置として算出する第1の対応基準位
置算出ステップと、上記計測スポット位置と上記対応基
準スポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算
ステップと、を備えるため、抽出ステップが計測対象と
なる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出
し、第1の特徴検出ステップがこの抽出画像情報から上
記光の像にかかる特徴を検出し、第1の対応基準位置算
出ステップがこの特徴を基に上記光の像に対応する基準
スポット位置を算出し、波面演算ステップが上記計測ス
ポット位置と上記対応基準スポット位置とを基に波面を
演算するので、計測スポット位置と基準スポット位置と
の対応付けを正確に行うことができる。
測対象となる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報と
して抽出する抽出ステップと、上記抽出画像情報にかか
る光の像の受光位置を計測スポット位置として演算する
第1の受光位置演算ステップと、上記抽出画像情報にか
かる光の像の特徴を検出する第1の特徴検出ステップ
と、上記特徴を基にあらかじめ定められた複数の基準ス
ポット位置からその特徴に対応する基準スポット位置を
対応基準スポット位置として算出する第1の対応基準位
置算出ステップと、上記計測スポット位置と上記対応基
準スポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算
ステップと、を備えるため、抽出ステップが計測対象と
なる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報として抽出
し、第1の特徴検出ステップがこの抽出画像情報から上
記光の像にかかる特徴を検出し、第1の対応基準位置算
出ステップがこの特徴を基に上記光の像に対応する基準
スポット位置を算出し、波面演算ステップが上記計測ス
ポット位置と上記対応基準スポット位置とを基に波面を
演算するので、計測スポット位置と基準スポット位置と
の対応付けを正確に行うことができる。
【0116】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えるため、第1の特徴付加ステップが隣り
合うレンズレットのうちの一方のレンズレットを透過す
る光に他の光とは異なる光の特徴を付加し、第2の受光
位置演算ステップが第1の特徴付加ステップが付加した
光の特徴を検出し、この特徴が検出された位置を計測ス
ポット位置として取得し、基準スポット位置選択ステッ
プが上記光の特徴に対応する複数の基準スポット位置か
ら上記計測スポット位置に近い基準スポット位置を選択
し、第1の波面演算ステップが上記基準スポット位置選
択ステップにより選択された基準スポット位置と第2の
受光位置演算ステップにて検出された計測スポット位置
とを基に波面を演算するため、隣り合うレンズレットの
うち、一方のレンズレットを透過する光の計測スポット
位置を、他方のレンズレットを透過する光にかかるもの
と誤認識しないため、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
する光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレン
ズレットを透過する光に他方のレンズレットを透過する
光とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステッ
プと、上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、上記画像情報から上記光の特徴を検出し、
上記光の特徴が検出された位置を計測スポット位置とし
て演算する第2の受光位置演算ステップと、上記光の特
徴に対応する複数の基準スポット位置から、上記計測ス
ポット位置に近い基準スポット位置を選択する基準スポ
ット位置選択ステップと、上記基準スポット位置選択ス
テップにより選択された基準スポット位置と上記計測ス
ポット位置とを基に波面を演算する第1の波面演算ステ
ップと、を備えるため、第1の特徴付加ステップが隣り
合うレンズレットのうちの一方のレンズレットを透過す
る光に他の光とは異なる光の特徴を付加し、第2の受光
位置演算ステップが第1の特徴付加ステップが付加した
光の特徴を検出し、この特徴が検出された位置を計測ス
ポット位置として取得し、基準スポット位置選択ステッ
プが上記光の特徴に対応する複数の基準スポット位置か
ら上記計測スポット位置に近い基準スポット位置を選択
し、第1の波面演算ステップが上記基準スポット位置選
択ステップにより選択された基準スポット位置と第2の
受光位置演算ステップにて検出された計測スポット位置
とを基に波面を演算するため、隣り合うレンズレットの
うち、一方のレンズレットを透過する光の計測スポット
位置を、他方のレンズレットを透過する光にかかるもの
と誤認識しないため、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行うことができる。
【0117】さらに、複数の上記レンズレットから1つ
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するため、第1の特徴付加
ステップは1つのレンズレットを選択し、光の特徴を付
加し、第2の受光位置演算ステップが検出する上記光の
特徴は1つとなり、基準スポット位置選択ステップはレ
ンズレットと一対一に対応付けされた複数の基準スポッ
ト位置から、上記のように選択した1つのレンズレット
に対応する基準スポット位置を誤りなく選択するため、
ダイナミックレンジの非常に大きな波面を計測する場合
であっても、計測スポット位置と基準スポット位置の対
応付けを正確に行うことができる。
の上記レンズレットを対象レンズレットとして選択し、
かつ、この対象レンズレットを透過する光に他の上記レ
ンズレットを透過する光とは異なる光の特徴を付加する
上記第1の特徴付加ステップと、上記対象レンズレット
に対応する基準スポット位置を選択する上記基準スポッ
ト位置選択ステップと、を有するため、第1の特徴付加
ステップは1つのレンズレットを選択し、光の特徴を付
加し、第2の受光位置演算ステップが検出する上記光の
特徴は1つとなり、基準スポット位置選択ステップはレ
ンズレットと一対一に対応付けされた複数の基準スポッ
ト位置から、上記のように選択した1つのレンズレット
に対応する基準スポット位置を誤りなく選択するため、
ダイナミックレンジの非常に大きな波面を計測する場合
であっても、計測スポット位置と基準スポット位置の対
応付けを正確に行うことができる。
【0118】また、複数のレンズレットをそれぞれ透過
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えるため、第2
の特徴付加ステップは隣り合う上記レンズレットのうち
一方の上記レンズレットを透過する光に光の特徴である
第1の特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過す
る光に上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の
特徴を付加し、画像情報取得ステップは複数の上記レン
ズレットを透過する光を受光することによって生ずる画
像から画像情報を取得し、第3の受光位置演算ステップ
は上記画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1
の特徴が検出された位置を第1の計測スポット位置とし
て演算し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測
スポット位置として演算し、基準スポット位置選択ステ
ップは上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位
置から上記第1の計測スポット位置に距離の近い基準ス
ポット位置を第1の基準スポット位置として選択し、上
記第2の特徴に対応する複数の基準スポット位置から上
記第2の計測スポット位置に距離の近い基準スポット位
置を第2の基準スポット位置として選択し、第2の波面
演算ステップは上記第1の基準スポット位置と上記第1
の計測スポット位置を基に波面を演算し、上記第2の基
準スポット位置と上記第2の計測スポット位置を基に波
面を計算するため、隣り合うレンズレットを透過する光
を混同することなく、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行なうことができる。
する光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の
上記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の
特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に
上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を
付加する第2の特徴付加ステップと、複数の上記レンズ
レットを透過する光を受光することによって生ずる画像
から画像情報を取得する画像情報取得ステップと、上記
画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の特徴
が検出された位置を第1の計測スポット位置として演算
し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測スポッ
ト位置として演算する第3の受光位置演算ステップと、
上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポ
ット位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポッ
ト位置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演
算する第2の波面演算ステップと、を備えるため、第2
の特徴付加ステップは隣り合う上記レンズレットのうち
一方の上記レンズレットを透過する光に光の特徴である
第1の特徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過す
る光に上記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の
特徴を付加し、画像情報取得ステップは複数の上記レン
ズレットを透過する光を受光することによって生ずる画
像から画像情報を取得し、第3の受光位置演算ステップ
は上記画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1
の特徴が検出された位置を第1の計測スポット位置とし
て演算し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測
スポット位置として演算し、基準スポット位置選択ステ
ップは上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位
置から上記第1の計測スポット位置に距離の近い基準ス
ポット位置を第1の基準スポット位置として選択し、上
記第2の特徴に対応する複数の基準スポット位置から上
記第2の計測スポット位置に距離の近い基準スポット位
置を第2の基準スポット位置として選択し、第2の波面
演算ステップは上記第1の基準スポット位置と上記第1
の計測スポット位置を基に波面を演算し、上記第2の基
準スポット位置と上記第2の計測スポット位置を基に波
面を計算するため、隣り合うレンズレットを透過する光
を混同することなく、計測スポット位置と基準スポット
位置との対応付けを正確に行なうことができる。
【0119】また、複数のレンズレットを透過する光で
ある透過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異
なる特徴変化でパスごとに変化させることにより、上記
複数のレンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の
特徴を付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記
透過光を受光することによって生ずる複数の光の像を有
する画像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情
報取得ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した
画像情報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数
検出する第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基
に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位置と
して、上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置
算出ステップと、上記画像情報から上記検出特徴にかか
る上記光の像の受光位置を計測スポット位置として演算
する第4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット
位置とこの計測スポット位置に対応する上記基準スポッ
ト位置とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計
測特徴について演算する第2の波面演算ステップと、を
備えるため、第3の特徴付加ステップがパスごとに変化
する時系列の特徴を透過光にそれぞれ付加し、画像情報
取得ステップがこれら複数の透過光を受光することによ
って生ずる複数の光の像を有する画像から画像情報をパ
スごとに取得するとともに1つの画像情報として出力
し、第2の特徴検出ステップが複数のパスでそれぞれ取
得した画像情報から、時系列の特徴を検出特徴として複
数検出し、第4の受光位置演算ステップがこれらの時系
列の特徴が検出された受光位置を検出特徴ごとに演算
し、第2の対応基準位置算出ステップが第2の特徴検出
手段が検出した検出特徴を基に、対応する基準スポット
位置を検出特徴ごとに算出し、第2の波面演算手段は第
4の受光位置演算ステップが算出した計測スポット位置
と、第2の対応基準位置算出ステップが算出した基準ス
ポット位置とを基に、波面を複数の計測特徴について演
算するので、計測スポット位置と基準スポット位置との
対応付けを正確に行うことができる。
ある透過光のそれぞれを、他の透過光の特徴変化とは異
なる特徴変化でパスごとに変化させることにより、上記
複数のレンズレットを透過する光のそれぞれに時系列の
特徴を付加する第3の特徴付加ステップと、複数の上記
透過光を受光することによって生ずる複数の光の像を有
する画像から画像情報を上記パスごとに取得する画像情
報取得ステップと、複数の上記パスでそれぞれ取得した
画像情報から、上記時系列の特徴を検出特徴として複数
検出する第2の特徴検出ステップと、上記検出特徴を基
に対応する基準スポット位置を対応基準スポット位置と
して、上記検出特徴ごとに算出する第2の対応基準位置
算出ステップと、上記画像情報から上記検出特徴にかか
る上記光の像の受光位置を計測スポット位置として演算
する第4の受光位置演算ステップと、上記計測スポット
位置とこの計測スポット位置に対応する上記基準スポッ
ト位置とを基に演算して得られる波面を、複数の上記計
測特徴について演算する第2の波面演算ステップと、を
備えるため、第3の特徴付加ステップがパスごとに変化
する時系列の特徴を透過光にそれぞれ付加し、画像情報
取得ステップがこれら複数の透過光を受光することによ
って生ずる複数の光の像を有する画像から画像情報をパ
スごとに取得するとともに1つの画像情報として出力
し、第2の特徴検出ステップが複数のパスでそれぞれ取
得した画像情報から、時系列の特徴を検出特徴として複
数検出し、第4の受光位置演算ステップがこれらの時系
列の特徴が検出された受光位置を検出特徴ごとに演算
し、第2の対応基準位置算出ステップが第2の特徴検出
手段が検出した検出特徴を基に、対応する基準スポット
位置を検出特徴ごとに算出し、第2の波面演算手段は第
4の受光位置演算ステップが算出した計測スポット位置
と、第2の対応基準位置算出ステップが算出した基準ス
ポット位置とを基に、波面を複数の計測特徴について演
算するので、計測スポット位置と基準スポット位置との
対応付けを正確に行うことができる。
【0120】
【図1】 この発明の波面センサを適用する望遠鏡の全
体構成図である。
体構成図である。
【図2】 この発明の実施例1における波面センサを示
す構成図である。
す構成図である。
【図3】 この発明の実施例1におけるレンズレットの
構成図である。
構成図である。
【図4】 この発明による実施例1の信号処理装置の構
成とその処理の流れを示す図である。
成とその処理の流れを示す図である。
【図5】 従来の波面センサのレンズレットによるロー
カル波面の傾きの計測原理を示す説明用図面である。
カル波面の傾きの計測原理を示す説明用図面である。
【図6】 この発明による実施例1の対応付け処理のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】 この発明の実施例2における波面センサを示
す構成図である。
す構成図である。
【図8】 この発明の実施例3における波面センサを示
す構成図である。
す構成図である。
【図9】 この発明の実施例4における波面センサを示
す構成図である。
す構成図である。
【図10】 この発明の実施例5における波面センサを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図11】 この発明の実施例6における波面センサを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図12】 この発明の実施例7における波面センサを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図13】 この発明による実施例7の集光スポットの
強度分布の断面図である。
強度分布の断面図である。
【図14】 この発明の実施例8における波面センサを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図15】 この発明の実施例9の回析パターンを示す
図である。
図である。
【図16】 この発明の実施例14のレンズアレイを示
す平面図である。
す平面図である。
【図17】 この発明による実施例14の基準スポット
位置と計測スポット位置の存在範囲を示す平面図であ
る。
位置と計測スポット位置の存在範囲を示す平面図であ
る。
【図18】 この発明の実施例16における波面センサ
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図19】 この発明の実施例16における波面センサ
を示す構成及び該波面センサの時刻による作動状態の推
移を示す図である。
を示す構成及び該波面センサの時刻による作動状態の推
移を示す図である。
【図20】 この発明による実施例16の対応付け処理
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図21】 この発明による実施例18のレンズレット
に対するシャッターの開閉状態を示す概念図である。
に対するシャッターの開閉状態を示す概念図である。
【図22】 この発明による実施例20のレンズレット
に対するシャッターの開閉状態及びシャッターが開状態
にあるレンズレットに対応する集光スポットの特徴を示
す概念図である。
に対するシャッターの開閉状態及びシャッターが開状態
にあるレンズレットに対応する集光スポットの特徴を示
す概念図である。
【図23】 この発明による実施例22の集光スポット
の光強度の時刻による変化を示すグラフである。
の光強度の時刻による変化を示すグラフである。
【図24】 この発明による実施例22の対応付け処理
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図25】 この発明による実施例22のメモリ領域M
kを説明する図である。
kを説明する図である。
【図26】 従来の波面センサを示す構成図である。
【図27】 従来の波面センサの信号処理手段の構成
と、その処理の流れを示す図である。
と、その処理の流れを示す図である。
3 レンズレット、 4 レンズアレイ、 7 画像デ
ータ記憶手段、 8基準スポット位置記憶手段、 12
集光スポット抽出手段、 13 計測スポット位置記
憶手段、 15 集光スポット変位演算手段、 16
波面演算手段、 51 CCD駆動装置、 30〜33
レンズレット、 102 信号処理装置、 105
特徴検出手段、 106 対応付け手段、 201・2
05光学板、 202〜204 偏光板、 206 液
晶シャッター
ータ記憶手段、 8基準スポット位置記憶手段、 12
集光スポット抽出手段、 13 計測スポット位置記
憶手段、 15 集光スポット変位演算手段、 16
波面演算手段、 51 CCD駆動装置、 30〜33
レンズレット、 102 信号処理装置、 105
特徴検出手段、 106 対応付け手段、 201・2
05光学板、 202〜204 偏光板、 206 液
晶シャッター
Claims (14)
- 【請求項1】 複数のレンズレットと、 これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光の一部
又は全部に対し、これらの光のそれぞれに光の特徴であ
る第1の特徴を付して複数の特徴光を生成する特徴付加
手段と、 上記複数の特徴光を受光して、受光した上記複数の特徴
光の像を受光信号として出力する受光手段と、 上記受光信号から計測対象となる特徴光にかかる特徴光
信号を抽出する特徴信号抽出手段と、 上記特徴光信号から上記計測対象となる特徴光の受光位
置を計測スポット位置として検出する第1の位置検出手
段と、 上記特徴光信号から特徴光にかかる光の特徴を計測特徴
として検出する特徴検出手段と、 上記計測特徴を基に、予め定められた複数の基準スポッ
ト位置から上記計測スポット位置に対応する基準スポッ
ト位置を対応基準スポット位置として選択する第1の基
準位置選択手段と、 上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを
基に上記光の波面を演算する第1の波面演算手段と、を
備えた波面センサ。 - 【請求項2】 複数のレンズレットと、 これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光
して、受光したことによって生じた光の像を受光信号と
して出力する受光手段と、 上記複数のレンズレットから計測対象となる光を透過す
る上記レンズレットを計測対象レンズレットとして選択
する第1の計測対象選択手段と、 上記計測対象レンズレットを透過する上記光に、他の上
記レンズレットを透過する光とは異なる光の特徴である
第1の特徴を付加する特徴付加手段と、 上記受光信号から上記第1の特徴を有する光の受光位置
を計測スポット位置として検出する第2の位置検出手段
と、 予め定められた複数の基準スポット位置から第1の特徴
に対応し、かつ、上記計測スポット位置に近い基準スポ
ット位置を対応基準スポット位置として選択する第2の
基準位置選択手段と、 上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを
基に上記光の波面を演算する第1の波面演算手段と、を
備えた波面センサ。 - 【請求項3】 上記第1の計測対象選択手段は上記計測
対象レンズレットとして1つの上記レンズレットを選択
し、 上記第2の基準位置選択手段は上記計測対象レンズレッ
トに対応する基準スポット位置を対応基準スポット位置
として選択することを特徴とする請求項2に記載の波面
センサ。 - 【請求項4】 複数のレンズレットと、 これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光
して生じた複数の上記光の像を受光信号として出力する
受光手段と、 上記複数のレンズレットから計測対象となる光を透過す
る第1の計測対象レンズレットと第2の計測対象レンズ
レットを選択する第2の計測対象選択手段と、 上記第1の計測対象レンズレットを透過する光に、他の
上記レンズレットを透過する光とは異なる光の特徴であ
る第1の特徴を付加するとともに、上記第2の計測対象
レンズレットを透過する光に上記第1の特徴とは異な
り、かつ上記他のレンズレットを透過する光の特徴とも
異なる光の特徴である第2の特徴を付加する特徴付加手
段と、 上記受光信号から上記第1の特徴を有する上記光の像の
受光位置を第1の計測スポット位置として検出し、この
第1の計測スポット位置を上記第1の計測対象レンズレ
ットにかかる計測スポット位置とし、上記第2の特徴を
有する上記光の像の受光位置を第2の計測スポット位置
として検出し、この第2の計測スポット位置を上記第2
の計測対象レンズレットにかかる計測スポット位置とす
る第3の位置検出手段と、 予め定められた複数の基準スポット位置から、上記第1
の計測対象レンズレットに対応する基準スポット位置を
第1の対応基準スポット位置として選択するとともに、
上記第2計測対象レンズレットに対応する基準スポット
位置を第2の対応基準スポット位置として選択する第3
の基準位置選択手段と、 上記第1の計測スポット位置と上記第1の対応基準スポ
ット位置とを基に上記第1の計測対象レンズレットを透
過する光の波面を演算するとともに、上記第2の計測ス
ポット位置と上記第2の対応基準スポット位置とを基に
上記第2の計測対象レンズレットを透過する光の波面を
演算する第2の波面演算手段と、を備えた波面センサ。 - 【請求項5】 上記特徴付加手段は、上記第1の特徴と
して光の強度を用いることを特徴とする請求項1〜4に
記載の波面センサ。 - 【請求項6】 上記特徴付加手段は、上記第1の特徴と
して結像した光の形状を用いることを特徴とする請求項
1〜4に記載の波面センサ。 - 【請求項7】 上記特徴付加手段は、上記第2の特徴と
して光の強度を用いることを特徴とする請求項4〜6に
記載の波面センサ。 - 【請求項8】 上記特徴付加手段は、上記第2の特徴と
して結像した光の形状を用いることを特徴とする請求項
4〜6に記載の波面センサ。 - 【請求項9】 複数のレンズレットと、 これら複数のレンズレットをそれぞれ透過する光を受光
して生じた複数の光の像を受光信号として出力する受光
手段と、 予め定められた波面を計算するための基準スポット位置
を上記複数のレンズレットごとに記憶する基準位置記憶
手段と、 複数の上記光のうちの一部又は全部のそれぞれに時系列
で変化する特徴を付加特徴として付加する第2の特徴付
加手段と、 上記複数の光の像のそれぞれの受光位置を検出する位置
検出手段と、 この位置検出手段が検出した複数の上記受光位置を計測
スポット位置として上記光の像それぞれについて記憶す
る位置記憶手段と、 上記複数の光の像の時系列で変化する特徴を計測特徴と
して上記複数の光の像それぞれについて記憶する時系列
特徴記憶手段と、 1つの上記光の像にかかる上記計測特徴と上記付加特徴
とを照合して、複数の上記基準スポット位置から1の上
記光の像に対応する基準スポット位置を対応基準スポッ
ト位置として選択する第4の基準位置選択手段と、 1つの上記光の像にかかる計測スポット位置とその光の
像にかかる上記対応基準スポット位置とを基に演算して
得られる波面を、上記複数の光の像のそれぞれについて
演算する第3の波面演算手段と、 を備えた波面センサ。 - 【請求項10】 複数の光の像を含む画像情報から計測
対象となる光の像にかかる画像情報を抽出画像情報とし
て抽出する抽出ステップと、 上記抽出画像情報にかかる光の像の受光位置を計測スポ
ット位置として演算する第1の受光位置演算ステップ
と、 上記抽出画像情報にかかる光の像の特徴を検出する第1
の特徴検出ステップと、 予め定められた複数の基準スポット位置から上記特徴を
基にその特徴に対応する基準スポット位置を対応基準ス
ポット位置として算出する第1の対応基準位置算出ステ
ップと、 上記計測スポット位置と上記対応基準スポット位置とを
基に波面を演算する第1の波面演算ステップと、 を備えた波面計測方法。 - 【請求項11】 複数のレンズレットをそれぞれ透過す
る光に対し、隣り合うレンズレットのうち一方のレンズ
レットを透過する光に他方のレンズレットを透過する光
とは異なる光の特徴を付加する第1の特徴付加ステップ
と、 上記レンズレットを透過する光を受光することによって
生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得ステッ
プと、 上記画像情報から上記光の特徴を検出し、上記光の特徴
が検出された位置を計測スポット位置として演算する第
2の受光位置演算ステップと、 上記光の特徴に対応する複数の基準スポット位置から、
上記計測スポット位置に近い基準スポット位置を選択す
る基準スポット位置選択ステップと、 上記基準スポット位置選択ステップにより選択された基
準スポット位置と上記計測スポット位置とを基に波面を
演算する第1の波面演算ステップと、 を備えた波面演算方法。 - 【請求項12】 上記第1の特徴付加ステップは複数の
上記レンズレットから1つの上記レンズレットを対象レ
ンズレットとして選択し、かつ、この対象レンズレット
を透過する光に他の上記レンズレットを透過する光とは
異なる光の特徴を付加し、 上記基準スポット位置選択ステップは、上記対象レンズ
レットに対応する基準スポット位置を選択することを特
徴とする請求項11に記載の波面計測方法。 - 【請求項13】 複数のレンズレットをそれぞれ透過す
る光に対し、隣り合う上記レンズレットのうち一方の上
記レンズレットを透過する光に光の特徴である第1の特
徴を付加し、他方の上記レンズレットを透過する光に上
記第1の特徴とは異なる光の特徴である第2の特徴を付
加する第2の特徴付加ステップと、 複数の上記レンズレットを透過する光を受光することに
よって生ずる画像から画像情報を取得する画像情報取得
ステップと、 上記画像情報から上記第1の特徴を検出し、上記第1の
特徴が検出された位置を第1の計測スポット位置として
演算し、上記第2の特徴を検出した位置を第2の計測ス
ポット位置として演算する第2の受光位置演算ステップ
と、 上記第1の特徴に対応する複数の基準スポット位置から
上記第1の計測スポット位置に近い基準スポット位置を
第1の基準スポット位置として選択し、上記第2の特徴
に対応する複数の基準スポット位置から上記第2の計測
スポット位置に近い基準スポット位置を第2の基準スポ
ット位置として選択する基準スポット位置選択ステップ
と、 上記第1の基準スポット位置と上記第1の計測スポット
位置とを基に波面を演算し、上記第2の基準スポット位
置と上記第2の計測スポット位置とを基に波面を演算す
る第2の波面演算ステップと、 を備えた波面演算方法。 - 【請求項14】 複数のレンズレットを透過する光であ
る透過光のそれぞれの一部又は全部を、他の透過光の特
徴変化とは異なる特徴変化でパスごとに変化させること
により、上記複数のレンズレットを透過する光のそれぞ
れに時系列の特徴を付加する第3の特徴付加ステップ
と、 複数の上記透過光を受光することによって生ずる複数の
光の像を有する画像から画像情報を上記パスごとに取得
する画像情報取得ステップと、 複数の上記パスでそれぞれ取得した画像情報から、上記
時系列の特徴を検出特徴として複数検出する第2の特徴
検出ステップと、 上記検出特徴を基に対応する基準スポット位置を対応基
準スポット位置として、上記検出特徴ごとに算出する第
2の対応基準位置算出ステップと、 上記画像情報から上記検出特徴にかかる上記光の像の受
光位置を計測スポット位置として演算する第4の受光位
置演算ステップと、 上記計測スポット位置とこの計測スポット位置に対応す
る上記基準スポット位置とを基に演算して得られる波面
を、複数の上記計測特徴について演算する第2の波面演
算ステップと、 を備えた波面演算方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7159491A JPH0915057A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 波面センサ並びに波面計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7159491A JPH0915057A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 波面センサ並びに波面計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915057A true JPH0915057A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15694931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7159491A Pending JPH0915057A (ja) | 1995-06-26 | 1995-06-26 | 波面センサ並びに波面計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915057A (ja) |
Cited By (11)
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- 1995-06-26 JP JP7159491A patent/JPH0915057A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |