JPH09150527A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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Publication number
JPH09150527A
JPH09150527A JP31143395A JP31143395A JPH09150527A JP H09150527 A JPH09150527 A JP H09150527A JP 31143395 A JP31143395 A JP 31143395A JP 31143395 A JP31143395 A JP 31143395A JP H09150527 A JPH09150527 A JP H09150527A
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JP
Japan
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nozzle
ink
diluting liquid
printer device
fragrance
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Withdrawn
Application number
JP31143395A
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English (en)
Inventor
Koji Yui
康二 油井
Takuya Makino
拓也 牧野
Naoko Nakajima
直子 中嶋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録画像に芳香機能を持たせることを可能と
する。 【解決手段】 異なった芳香を有する香料が収納される
香料タンク69,70,71,72,73を設け、希釈
液を希釈液タンク64から第1のノズルに供給する中途
部において、選択された香料を希釈液に対して選択的に
添加可能とする。なお、希釈液タンクを複数設け、これ
ら希釈液タンク内に異なった芳香を有する香料をそれぞ
れ含有する希釈液をそれぞれ収納するようにしても良
い。さらには、香料タンクのみに接続される香料用のノ
ズルを設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクと希釈液を
混合吐出するプリンタ装置に関する。詳しくは、希釈液
に香料を含有させる手段を設けて芳香を有する記録画像
の形成を可能とするプリンタ装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、特にオフィス等においてデスクト
ップパブリッシングと称されるコンピュータを使用した
文書作成が盛んに行われるようになってきており、最近
では文字や図形だけでなく、写真様のカラーの自然画像
を文字,図形とともに出力するといった要求も増加して
きている。そして、これに伴い、高品位な自然画像をプ
リントすることが要求され、中間調の再現が重要となっ
てきている。
【0003】また、印刷信号に応じて印刷時に必要な時
だけインク液滴をノズルより吐出して紙,フィルム等の
印刷媒体に印刷する、いわゆるオンデマンド型のプリン
タ装置は、小型化,低コスト化が可能なため、近年急速
に普及しつつある。
【0004】このようにインク液滴を吐出する方法とし
ては、様々な方法が提案されているが、ピエゾ素子を用
いる方法または発熱素子を用いる方法が一般的である。
前者はピエゾ素子の変形によりインクに圧力を加えて吐
出させる方法である。後者は、発熱素子によりインクを
加熱沸騰させて発生する泡の圧力でインクを吐出させる
方法である。
【0005】そして、上記のような中間調を上述のイン
ク液滴を吐出するオンデマンド型のプリンタ装置で再現
する方法としては、様々な方法が提案されている。すな
わち、第1の方法としてはピエゾ素子或いは発熱素子に
与える電圧パルスの電圧やパルス幅を変化させて吐出す
る液滴サイズを制御し、印刷ドットの径を可変として階
調を表現するものが挙げられる。
【0006】しかしながらこの方法によると、ピエゾ素
子或いは発熱素子に与える電圧やパルス幅を下げすぎる
とインクを吐出できなくなるため、最小液滴径に限界が
あり、表現可能な階調段数が少なく、特に低濃度の表現
が困難であり、自然画像をプリントアウトするには不十
分である。
【0007】また、第2の方法としては、ドット径は変
化させずに1画素を例えば4×4のドットよりなるマト
リクスで構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ
法を用いて階調表現を行う方法が挙げられる。なお、こ
の場合には17階調の表現が可能である。
【0008】しかしながらこの方法で、例えば第1の方
法と同じドット密度で印刷を行った場合、解像度は第1
の方法の1/4であり、荒さが目立つため、自然画像を
プリントアウトするには不十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本発明
者等は、希釈液とインクを混合しながら吐出することに
より、吐出されるインク液滴の濃度を変化させ、印刷さ
れるドットの濃度を制御することを可能にし、解像度の
劣化を発生させることなく階調を表現し、自然画像をプ
リントアウトする方式のプリンタ装置を提案してきた。
【0010】ところで、このように記録画像の高解像度
化が進むことにより、この記録画像を鑑賞用として飾
る、葉書等に印刷してカードとして使用する等、単なる
記録のみではなく、様々な用途に使用するユーザーが増
えてきている。そのため、今後、このような記録画像が
様々な分野において使用される可能性は非常に高く、記
録画像に他の機能も持たせることが要求される可能性は
非常に高い。
【0011】そこで、本発明は、このような記録画像に
芳香機能を持たせることを可能とするプリンタ装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、少なくとも1つの希釈液容器に接続され
る第1のノズルと、インク容器に接続される第2のノズ
ルとを有し、第2のノズルから第1のノズルに向けて所
定量のインクを滲み出させた後、第1のノズルから希釈
液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するプリンタ装
置の上記希釈液容器内に香料を含有する希釈液を収納さ
せておき、香料を含む混合液滴を吐出するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、上記本発明のプリンタ装置において
は、異なった芳香の香料を含有する希釈液がそれぞれ収
納された複数の希釈液容器を有し、所定の選択手段によ
り、上記複数種の希釈液のうちの所定の種類を選択して
インクと混合吐出させるようにすることが好ましい。
【0014】さらに本発明は、希釈液容器に接続される
第1のノズルと、インク容器に接続される第2のノズル
とを有し、第2のノズルから第1のノズルに向けて所定
量のインクを滲み出させた後、第1のノズルから希釈液
を吐出してインクと希釈液を混合吐出するプリンタ装置
に、香料が収納される少なくとも1つの香料容器を設
け、希釈液が希釈液容器から第1のノズルへ供給される
中途部において、香料を希釈液に添加することが選択可
能とされていることを特徴とするものである。
【0015】また、上記本発明のプリンタ装置において
は、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器が配され、所定の選択手段により上記複数種の香
料のうちの所定の種類を選択して希釈液に添加するよう
にすることが好ましい。
【0016】なお、この本発明のプリンタ装置において
は、第1の香料を選択して希釈液中に添加して吐出させ
た後に、希釈液のみを吐出させ、第2の香料を選択して
希釈液中に添加して吐出させることが好ましい。
【0017】さらにまた本発明は、希釈液容器に接続さ
れる第1のノズルと、インク容器に接続される第2のノ
ズルとを有し、第2のノズルから第1のノズルに向けて
所定量のインクを滲み出させた後、第1のノズルから希
釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するプリンタ
装置において、少なくとも1つの香料容器を有するよう
にし、当該香料容器に接続される第3のノズルを第1の
ノズル或いは第2のノズルに近接して設け、混合吐出時
の上記第3のノズルからの香料の吐出が選択可能となさ
れていることを特徴とするものである。
【0018】また、上記本発明のプリンタ装置において
は、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器とこれら香料容器に接続される第3のノズルを有
し、所定の選択手段により上記複数種の香料のうちの所
定の種類を選択して吐出することが好ましい。
【0019】なお、これら本発明のプリンタ装置におい
ては、選択手段が任意の選択によるものである、或いは
画像情報に合わせた自動的な選択によるものである、或
いは雰囲気温度に合わせた自動的な選択によるものであ
っても良い。
【0020】さらに本発明は、希釈液容器に接続される
第1のノズルと、インク容器に接続される第2のノズル
よりなるノズル組を複数有し、第2のノズルから第1の
ノズルに向けて所定量のインクを滲み出させた後、第1
のノズルから希釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐
出するプリンタ装置において、上記複数のノズル組にお
ける第1のノズルが所定数のグループに分けられてお
り、各グループが異なった芳香の香料を収納した複数の
希釈液容器にそれぞれ接続されていることを特徴とする
ものである。
【0021】本発明のプリンタ装置においては、希釈液
容器に香料を含有する希釈液を収納しておき、インク容
器に接続される第2のノズルから希釈液容器に接続され
る第1のノズルに向けて所定量のインクを滲み出させた
後、第1のノズルから上記希釈液を吐出させてインクと
希釈液を混合吐出し、香料を含む混合液滴を吐出するよ
うにしているため、記録される記録画像中に香料が分散
して配されることとなり、当該記録画像は芳香を有する
ものとなる。
【0022】また、上記本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料を含有する希釈液がそれぞれ収
納された複数の希釈液容器を有するようにし、所定の選
択手段により、上記複数種の希釈液のうちの所定の種類
を選択してインクと混合吐出させるようにすれば、例え
ば記録画像毎の芳香の変更がなされる。
【0023】さらに本発明のプリンタ装置においては、
香料が収納される香料容器を有し、希釈液が希釈液容器
から第1のノズルへ供給される中途部において、香料を
希釈液に添加することが選択可能とされており、第2の
ノズルから第1のノズルに向けて所定量のインクを滲み
出させた後、第1のノズルから香料を選択的に添加した
希釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するため、
香料を含む混合液滴、或いは香料を含まない混合液滴が
吐出されることとなり、芳香を有する記録画像及び芳香
を有しない記録画像の何れもが形成される。
【0024】また、上記本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器を配するようにし、所定の選択手段により上記複
数種の香料のうちの所定の種類を選択して希釈液に添加
するようにすれば、例えば記録画像毎の変更がなされ
る。
【0025】なお、この本発明のプリンタ装置におい
て、第1の香料を選択して希釈液中に添加して吐出させ
た後に、希釈液のみを吐出させ、その後に第2の香料を
選択して希釈液中に添加して吐出させるようにすれば、
香料の混合が生じ難い。
【0026】さらにまた本発明のプリンタ装置において
は、希釈液容器に接続される第1のノズルと、インク容
器に接続される第2のノズルの他に、香料容器に接続さ
れる第3のノズルを第1のノズル或いは第2のノズルに
近接して設けておき、第2のノズルから第1のノズルに
向けて所定量のインクを滲み出させた後、第1のノズル
から希釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐出する際
に、上記第3のノズルからの香料の吐出を選択可能とし
ているため、芳香を有する記録画像及び芳香を有しない
記録画像の何れもが形成される。
【0027】また、この本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器とこれら香料容器に接続される第3のノズルを有
するようにし、所定の選択手段により上記複数種の香料
のうちの所定の種類を選択して吐出するようにすれば、
例えば記録画像毎の芳香の変更がなされる。
【0028】さらに本発明のプリンタ装置においては、
希釈液容器に接続される第1のノズルと、インク容器に
接続される第2のノズルよりなる複数のノズル組におけ
る第1のノズルが所定数のグループに分けられており、
各グループが異なった芳香の香料を収納した複数の希釈
液容器にそれぞれ接続されているため、希釈液が香料の
種類別に異なったノズルから吐出されることとなり、香
料の混合が生じ難い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】本発明のプリンタ装置が搭載された液体噴
射記録装置としては、図1に示すような構成のいわゆる
シリアル型のものが挙げられる。すなわち、被印刷物で
あるプリント紙1が支持されるドラム2と、本発明を適
用したプリンタ装置を構成し、上記プリント紙1に印刷
を行うプリントヘッド3により主に構成されるものであ
る。
【0031】このとき、上記プリント紙1は、ドラム2
の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ4により、ド
ラム2に圧着保持されている。また、上記ドラム2の外
周近傍には、送りネジ5がドラム2の軸方向に平行に設
けられている。そして、この送りネジ5には、プリント
ヘッド3が保持されている。すなわち、かかるプリント
ヘッド3は、送りネジ5の回転によって、図中矢印Mで
示すようにドラム2の軸方向に移動するようになってい
る。
【0032】一方、ドラム2は、プーリ6、ベルト7、
プーリ8を介してモータ9により図中矢印mで示すよう
に回転駆動される。さらに、送りネジ5及びモータ9の
回転とプリントヘッド3は、ヘッドドライブ,ヘッド送
り制御,ドラム回転制御10により印画データ及び制御
信号11に基づいて駆動制御される。
【0033】上記の構成においては、プリントヘッド3
が移動して1行分の印字を行うと、ドラム2を1行分だ
け回転させて次の印字を行う。プリントヘッド3が移動
し、印画する場合は、一方向の場合と往復方向の場合と
がある。
【0034】本発明のプリンタ装置が搭載された液体噴
射記録装置としては、図2に示すような構成のいわゆる
ライン型のものも挙げられる。この液体噴射記録装置
は、図2に示すように、図1に示した液体噴射記録装置
と略同様の構成を有するものであり、送りネジ5により
保持され、この送りネジ5の回転によりドラム2の軸方
向に移動可能となされるプリントヘッド3の代わりにド
ラム2の軸方向に複数のプリントヘッドが固定されて配
列されるプリントヘッド12が配されてなるものであ
る。すなわち、上記プリントヘッド12においては、一
行分の印字が同時に行われることとなり、1行分の印字
を行うと、ドラム2を1行分だけ回転させて次の印字を
行う。さらに、この場合には、一行分を一括して印字す
る他、一行分を複数のブロックに分割する、或いは一行
おきに交互に印字するといったことも可能である。
【0035】このような液体噴射記録装置における印字
及び制御系のブロック図を図3に示す。印字データなど
の信号入力21は、信号処理制御回路22に入力され、
この信号処理制御回路22において印字順番に揃えられ
て、ドライバ23を介してヘッド24(プリントヘッ
ド)に送られる。印字順番は、ヘッド24や印字部の構
成で異なり、また印字データの入力順番との関係もあ
り、必要に応じてラインバッファメモリや1画面メモリ
などのメモリ25に一旦記録してから取り出す。ヘッド
24には、階調信号や吐出信号を入力する。
【0036】なお、マルチヘッドでノズル数が非常に多
い場合には、ヘッド24にICを搭載してヘッド24に
接続する配線数を減らすようにする。また、信号処理制
御回路22には、補正26が接続されており、γ補正、
カラーの場合の色補正、各ヘッドのばらつき補正などを
行う。補正26には、予め決められた補正データをRO
Mマップ形式で格納しておき、外部条件、例えばノズル
番号、温度、入力信号などに応じて取り出すようにする
のが一般的である。
【0037】信号処理制御回路22は、CPUやDSP
構成としてソフトウエアで処理することが一般的であ
り、処理された信号は各種制御モータ駆動その他27に
送られる。各種制御モータ駆動その他27では、ドラム
及び送りネジを回転駆動するモータの駆動、同期、ヘッ
ドのクリーニング、プリント紙の供給、排出などの制御
を行う。また、信号には、印字データ以外の操作部信号
や外部制御信号が含まれることは言うまでもない。
【0038】次に、本発明のプリンタ装置を構成するプ
リントヘッド3の構成について示す。ただし、ここでは
希釈液にインクを混合しながらこれらを混合吐出する、
いわゆるキャリアジェット方式のプリンタ装置のプリン
トヘッドの例について述べ、複数のノズル組を有するプ
リントヘッドの例について述べ、前述の液体噴射記録装
置の構造に対応するだけの複数のノズル組を有するもの
とする。上記プリントヘッド3は、図4に示すように、
インク及び希釈液を混合吐出させ、2種類の圧力室を有
する圧力室ユニット31と、上記2種類の圧力室に対応
する第1のピエゾユニット32及び第2のピエゾユニッ
ト33よりなるヘッドブロック63と図示しない希釈液
容器(以下、希釈液タンクと称する。)及びインク容器
(以下、インクタンクと称する。)により主に構成され
るものである。なお、ヘッドブロック63はインクタン
クに充填されるインクの色の種類に応じた個数形成され
る。
【0039】上記圧力室ユニット31は、上述のように
インク及び希釈液を混合吐出させるものであり、図5に
拡大して示すように内部に希釈液の吐出口とされる第1
のノズル34とこれに連通される第1の導入口35とイ
ンクの吐出口となる第2のノズル36とこれに連通され
る第2の導入口37とが略中央に形成される板状のオリ
フィスプレート38と、図4に示すように圧力室側壁3
9a,39b,39c,39d,39eが隔壁となって
形成されて希釈液の流路となる第1の圧力室40とイン
クの流路となる第2の圧力室41と、振動板42により
構成される。
【0040】そして、上記オリフィスプレート38にお
いては、図5に拡大して示すように、第1及び第2のノ
ズル34,36の一端が印字面となる一主面38aに臨
み、上記第1及び第2のノズル34,36に連通する第
1及び第2の導入口35,37の一端が上記一主面38
aに対向する裏面38bに臨むようになされている。従
って、第1の導入口35と第1のノズル34は全体とし
てオリフィスプレート38を貫通し、第2の導入口37
と第2のノズル36も全体としてオリフィスプレート3
8を貫通することとなる。また、上記第1及び第2のノ
ズル34,36は図5中θで示すこれらの開口方向間の
角度が例えば45°をなすように形成されており、これ
らはノズル組となされる。
【0041】さらに、上記オリフィスプレート38にお
いては、図4中に示すように、第1及び第2のノズル3
4,36、第1及び第2の導入口35,37を挟むよう
に希釈液溜まりとなる断面略コ字状の第1の供給室43
とインク溜まりとなる断面略コ字状の第2の供給室44
が、その開口部が印字面となる一主面38aに対向する
裏面38bに臨むようにして形成されている。
【0042】このとき、上記オリフィスプレート38の
裏面38b側に隔壁として圧力室側壁39a,39b,
39c,39d,39eが積層形成され、上記圧力室側
壁39a,39b,39c,39d,39eの形成され
ていない部分により第1の供給室43の開口部と第1の
導入口35の開口部をつなぎ、流路となる第1の圧力室
40が形成されるとともに、第2の供給室44の開口部
と第2の導入口37の開口部をつなぎ、流路となる第2
の圧力室41が形成されることとなる。
【0043】そして、上記圧力室側壁39a,39b,
39c,39d,39e上に振動板42が積層形成さ
れ、上記第1及び第2の圧力室40,41が密閉されて
いる。
【0044】また、上記第1のピエゾユニット32は、
圧電材と導電材とを交互に積層した板状の第1の積層ピ
エゾ素子45と、上記第1の積層ピエゾ素子45の一方
の端部を固定する第1の支持体46と、上記第1の積層
ピエゾ素子45の固定された第1の支持体46を圧力室
ユニット31に対して固定する第1のホルダー47とに
より構成される。一方の第2のピエゾユニット33にお
いても同様であり、第2の積層ピエゾ素子48が第2の
支持体49にその一端が固定され、これらは第2のホル
ダー50により圧力室ユニット31に対して固定されて
いる。
【0045】上記第1及び第2の積層ピエゾ素子45,
48としては、圧電材と導電材を第1及び第2の圧力室
40,41の長手方向に直交する方向に積層したもの、
或いは長手方向に平行な方向に積層したもののどちらを
使用しても良い。積層ピエゾ素子は電圧を加えられると
その積層方向に伸びる特性を有している。
【0046】このため、前者の積層ピエゾ素子は、電圧
の印加により第1及び第2の圧力室40,41の長手方
向に伸びる一方で、これと直交する方向には縮むことと
なる。従って、この積層ピエゾ素子は、圧力室に圧力を
付与しないようになる。このような積層ピエゾ素子をd
31モードの積層ピエゾ素子と称する。
【0047】一方の後者の積層ピエゾ素子においては、
電圧を加えると第1及び第2の圧力室40,41の長手
方向と直交する方向に伸び、圧力室に圧力を付与するよ
うになる。このような積層ピエゾ素子をd33モードの積
層ピエゾ素子と称する。
【0048】そして、上記第1の積層ピエゾ素子45は
振動板42を介して第1の圧力室40に対向するように
配されており、第2の積層ピエゾ素子48も振動板42
を介して第2の圧力室41に対向するように配されてい
る。
【0049】従って、上記のような構成のヘッドブロッ
ク63においては、希釈液が、図示しない希釈液タンク
から図示しない供給管や供給溝を通って第1の供給室4
3に供給され、ここから図5に示すように第1の圧力室
40を通って第1の導入口35に連通する第1のノズル
34に充填され、該希釈液51により第1のノズル34
の先端部に第1のメニスカスD1 が形成される。
【0050】一方のインクにおいても同様であり、図示
しないインクタンクから図示しない供給管や供給溝を通
って第2の供給室44に供給され、ここから図5に示す
ように第2の圧力室41を通って第2の導入口37に連
通する第2のノズル36に充填され、インク52により
第2のノズル36の先端部に第2のメニスカスD2 が形
成される。
【0051】さらに、ヘッドブロック63においては、
前述のように第1のノズル34と第2のノズル36より
なる複数のノズル組が隣合って配列されている。すなわ
ち、図6に示すように、ヘッドブロック63のオリフィ
スプレート38の一主面38a側から見ると、第1及び
第2のノズル34,36よりなる複数のノズル組60が
第1のノズル34同士、第2のノズル36同士が隣合う
ようにして隣合って配列されている。
【0052】また、ヘッドブロック63を図6中A−A
´で示す線において切断した断面図を図7に示すが、オ
リフィスプレート38には第1の導入口35と連通され
た第1のノズル34が隣合って複数配列され、これらと
連通される第1の圧力室40も隣合って複数配列されて
いる。さらには、複数の第1の圧力室40に対向する第
1の積層ピエゾ素子45も隣合って複数配列され、前述
の支持体46にその一端が保持され、さらには支持体4
6は第1のホルダー47に固定されている。
【0053】なお、ヘッドブロック63には図示しない
第1の供給室に例えば希釈液を供給する第1の供給管6
2とこれと外部の図示しない希釈液タンクを接続する第
2の供給管53も形成されている。また、ヘッドブロッ
ク63の第2のノズル36側においても同様の構成とな
る。
【0054】次に、オリフィスプレート38を第1及び
第2の圧力室40,41近傍で切断した断面図を図8に
示すが、第1の供給室43が複数の第1の圧力室40に
対応するような大きさで、対応する位置に形成され、こ
れら第1の圧力室40は第1の供給室43にそれぞれ接
続されており、第1の供給室43と第1の供給管62は
第1の供給溝54により接続されている。
【0055】一方、第2の供給室44が複数の第2の圧
力室41に対応するような大きさで、対応する位置に形
成され、これら第2の圧力室41は第2の供給室44に
それぞれ接続されており、第2の供給室44と第3の供
給管55は第2の供給溝56により接続されている。こ
のとき、第3の供給管55は図示しない第4の供給管に
より外部のインクタンクと第1の供給管62と同様に接
続されている。
【0056】次に、上記ヘッドブロック63をオリフィ
スプレート38の一主面38a側から見た図を図9に示
すが、例えば第1の圧力室40の一主面38a側に第1
の導入口35を介して第1のノズル34が連通され、上
記第1の圧力室40の第1のノズル34と反対側に第1
の積層ピエゾ素子45が配されることとなる。
【0057】従って、図示しない希釈液タンクから第2
の供給管53及び第1の供給管62を介し、第1の供給
溝54を介して第1の供給室43に供給された希釈液
は、複数の第1の圧力室40にそれぞれ供給され、各第
1の圧力室40に対応し、第1の導入口35に連通する
第1のノズル34に充填されることとなる。そして、各
第1の圧力室40に対応する各第1の積層ピエゾ素子4
5を変形させて第1の圧力室40をそれぞれ加圧する
と、第1の積層ピエゾ素子45と反対側において第1の
圧力室40に連通される第1のノズル34からそれぞれ
希釈液が吐出されることとなる。
【0058】すなわち、複数の第1の積層ピエゾ素子4
5の全てを変形させて複数の第1の圧力室40に加圧す
れば、複数の第1のノズル34から希釈液が一度に吐出
し、選択された第1の積層ピエゾ素子45を変形させれ
ば、これに対応した選択された第1のノズル34から希
釈液が吐出されることとなる。
【0059】このことは、第2の圧力室41側において
も同様であり、第2の圧力室41の一主面38a側に第
2の導入口37を介して第2のノズル36が連通され、
上記第2の圧力室41の第2のノズル36と反対側に第
2の積層ピエゾ素子48が配されることとなる。
【0060】従って、図示しないインクタンクから第4
の供給管57及び第3の供給管55を介し、第2の供給
溝56を介して第2の供給室44に供給されたインク
は、複数の第2の圧力室41にそれぞれ供給され、各第
2の圧力室41に対応し、第2の導入口37に連通する
第2のノズル36に充填されることとなる。そして、各
第2の圧力室41に対応する各第2の積層ピエゾ素子4
8を変形させて第2の圧力室41をそれぞれ加圧する
と、第2の積層ピエゾ素子48と反対側において第2の
圧力室41に連通される第2のノズル36からそれぞれ
インクが吐出されることとなる。
【0061】すなわち、複数の第2の積層ピエゾ素子4
8の全てを変形させて複数の第2の圧力室41に加圧す
れば、複数の第2のノズル36から希釈液が一度に吐出
し、選択された第2の積層ピエゾ素子48を変形させれ
ば、これに対応した選択された第2のノズル36からイ
ンクが吐出されることとなる。
【0062】このような構成の液体噴射記録装置により
印刷を行う場合、例えば第1及び第2の積層ピエゾ素子
45,48としていわゆるd31モードの積層ピエゾ素子
を使用している場合の駆動電圧の印加タイミングを図1
0に示す。
【0063】すなわち、図10(a)に示すように、印
刷前の待機時、図中(A)で示す時点において、予め第
1の積層ピエゾ素子45に例えば20[V]を印加し、
図10(b)に示すように、印刷前の待機時、図中
(A)で示す時点において、予め第2の積層ピエゾ素子
48には例えば10[V]を印加しておく。このときの
第1及び第2のノズル34,36近傍を模式的に拡大し
た図を図11に示すが、オリフィスプレート38に形成
される第1のノズル34の一主面38a側には第1のメ
ニスカスD1 が形成され、第2のノズル36の一主面3
8a側には第2のメニスカスD2 が形成されている。
【0064】そして、印刷時には、前述のヘッドドライ
ブ,ヘッド送り制御,ドラム回転制御10からの信号に
基づいて、先ず第2のノズル36からインク52を押し
出してしみ出させるべく、図10(b)中(B)で示す
時点で第2の積層ピエゾ素子48の電圧を例えば5
[V]まで除々に下げ、この状態で例えば150[μs
ec]保持する。すると、第2の積層ピエゾ素子48が
長手方向に除々に伸長し、図12に模式的に示すように
振動板42を介して第2の圧力室41が徐々に加圧さ
れ、第2のノズル36に内圧が加わり、インク52が第
2のノズル36の外から第1のノズル34の開口付近ま
でしみ出し、第1のノズル34の希釈液51に合わさ
る。
【0065】その後、第2のノズル36内にインク52
を引き込み、定量されたインクのみを第1のノズル34
開口付近に残存させるべく、図10(b)中(C)で示
す時点で第2の積層ピエゾ素子48の電圧を10[V]
まで徐々に戻す。すると、第2の積層ピエゾ素子48が
長手方向に除々に縮小し、第2のノズル36の内圧が解
除され、インク52は第2のノズル36内に戻ろうとす
る。これにより、定量されたインクのみが第1のノズル
34開口付近に残存することとなる。
【0066】次に、第1のノズル34から希釈液51を
吐出するべく、図10(a)中に示すように、図中
(D)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45の電圧を
例えば0[V]とする。すると、第1の積層ピエゾ素子
45が長手方向に伸長し、振動板42を介して第1の圧
力室40が加圧され、第1のノズル34に内圧が加わ
る。その結果、図13に模式的に示すように、第1のノ
ズル34内の内圧によって希釈液51が押し出され、こ
の希釈液と第1のノズル34開口付近に残存していたイ
ンクとの混合溶液58が形成される。
【0067】次に、図10(a)中(D)で示す時点か
ら例えば50[μsec]の間0[V]とし、図10
(a)中(E)で示す時点で第1の積層ピエゾ素子45
の電圧を例えば20[V]に戻すと、第1の積層ピエゾ
素子45が長手方向に縮小し、第1のノズル34の内圧
が解除され、希釈液51は第1のノズル34内に戻ろう
とする。これにより、図14に模式的に示すように、第
1のノズル34内の希釈液51と混合溶液58間にくび
れ59が生じ、ついには図15に模式的に示すように混
合溶液58が第1のノズル34から吐出され、図16に
模式的に示すように混合溶液58は球形の液滴として飛
翔し、これが前述のプリント紙1に被着して印刷が行わ
れる。
【0068】第1及び第2の圧力室40,41の内圧は
やがて元に戻り、希釈液51及びインク52は再び第1
及び第2のノズル34,36内に充填され、図11に示
した状態となる。
【0069】なお、図10(b)中T1 で示され、図中
(B)で示す時点と図中(C)で示す時点間のインク定
量パルス幅、図10(a)中T2 で示され、図中(D)
で示す時点と図中(E)で示す時点間の希釈液吐出パル
ス幅、図10(b)中Vで示されるインク定量電圧は可
変である。
【0070】そして、図10(a),図10(b)に示
されるように、上記動作を繰り返すことで印刷がなさ
れ、図10(a)中T3 で示される印刷のサイクルは例
えば1[msec]とすれば良い。
【0071】なお、上記ヘッドブロック63において
は、オリフィスプレート38、圧力室側壁39a,39
b,39c,39d,39e、および振動板42には、
ポリサルフォン等の樹脂、ドライフィルムフォトレジス
ト、およびニッケル等の金属板をそれぞれ用いることが
できる。
【0072】次に、上記プリントヘッドの駆動回路を図
17に示す。すなわち、デジタル中間調データが他ブロ
ックより供給され、シリアルパラレル変換回路211に
より各インク定量部(第2の積層ピエゾ素子48)制御
回路213および吐出制御回路214に送られる。シリ
アルパラレル変換回路211より与えられたデジタル中
間調データが所定のしきい値以下の場合は、インク定量
および吐出は行わない。印字タイミングになると、他ブ
ロックから印字トリガが出力され、タイミング制御回路
212がそれを検出し、所定のタイミングでインク定量
部コントロール信号と吐出コントロール信号をそれぞれ
インク定量部(第2の積層ピエゾ素子48)制御回路2
13および吐出制御回路214に出力する。それぞれの
信号は、先に図10で示したタイミングで出力される。
これにしたがって、インク定量部(第2の積層ピエゾ素
子48)215および吐出部(第1のピエゾ素子45)
216に所定電圧が印加される。
【0073】そして、本例のプリンタ装置においては、
前述のように、プリントヘッド3を圧力室ユニットと第
1及び第2のピエゾユニットにより構成されるヘッドブ
ロック63と、インクタンク及び希釈液タンクにより構
成しており、図18に示すように、上記ヘッドブロック
63のオリフィスプレートのノズル開口面にあたる一主
面63aと反対側の主面63b側に希釈液タンク64と
複数のインクタンク65,66,67,68とを交換可
能に配している。
【0074】上記複数のインクタンク65,66,6
7,68には、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクがそれぞれ充填されており、希釈液タンク64
には希釈液が充填されている。
【0075】上記インクとしては、水や有機溶媒、或い
はこれらの混合物に各色の水性染料や顔料を溶解若しく
は分散させたものが好ましい。そして必要に応じて、こ
のような溶液に粘度調整剤、表面張力調整剤、防腐剤、
pH調整剤等を含有させても良い。
【0076】一方、上記希釈液としては、無色透明なも
のが好ましく、水や有機溶媒、或いはこれらの混合物、
さらには、このような溶液に粘度調整剤、表面張力調整
剤、防腐剤、pH調整剤等を含有させたものが挙げられ
る。
【0077】そして、ヘッドブロック63の第1の圧力
室40に連通する第2の供給管53は希釈液タンク64
に接続されており、第1のノズル34への希釈液の充填
が可能となされている。一方、第2の圧力室41に連通
する第4の供給管57は例えばイエローのインクが充填
されているインクタンク65に接続されており、第2の
ノズル36へのインクの充填が可能となされている。
【0078】なお、前述のように、インクの色の種類の
数に応じて用意される他のヘッドブロック63において
も第2の供給管53は希釈液タンク64に接続され、第
4の供給管57は各インクタンク66,67,68にそ
れぞれ接続されている。
【0079】そして、本例のプリンタ装置においては、
上記ヘッドブロック63の一主面63b側にインクタン
ク65,66,67,68と希釈液タンク64の他に複
数の(本例においては5個の)香料容器(以下、香料タ
ンクと称する。)69,70,71,72,73を設け
ている。なお、ここではヘッドブロック63を1個のヘ
ッドブロックとして図示しているが、当該ヘッドブロッ
ク63は複数のヘッドブロックが接合されてなるもので
ある。
【0080】さらにこの香料タンク69,70,71,
72,73は、図19に模式的に示すように(図19に
おいては香料タンク72のみを示す。)、希釈液タンク
64からヘッドブロック63への供給路74の中途部に
設けられる混合室75に、逆流防止弁76及び例えばピ
エゾ駆動装置等の混合装置77dを中途部に有する供給
路78dを介して接続されている。
【0081】なお、上記供給路74は希釈液タンク64
とヘッドブロック63の図示しない第2の供給管との間
の接続管として設けられるものである。
【0082】一方、インクタンク65,66,67,6
8においても、図19中に示すように(図19において
はインクタンク67のみを示す。)、供給路79により
ヘッドブロック63と接続されており、この供給路79
は図示しない第4の供給管との間の接続管として設けら
れるものである。
【0083】また、上記希釈液タンク64、インクタン
ク67、香料タンク72の何れにおいてもヘッドブロッ
ク63との対向面となる一主面64a,67a,72a
側に接続口80,81,82がそれぞれ設けられてお
り、この一主面64a,67a,72aとは異なる主面
64b,67b,72b側に大気連通孔83,84,8
5がそれぞれ設けられ、この大気連通孔83,84,8
5から大気を取り入れることで内部に充填される希釈液
86、インク87、香料88を接続口80,81,82
から導出可能となされている。
【0084】従って、本例のプリンタ装置においては、
香料タンク72から逆流防止弁76及び混合装置77d
を有する供給路78dを介して、希釈液タンク64から
ヘッドブロック63への供給路74の中途部に配される
混合室75内に香料88を供給することが選択可能とな
されることとなる。この混合室75内には勿論、希釈液
86も供給されており、当該混合室75内においては希
釈液86への香料88の選択的な添加が可能となる。す
なわち、図19中に示すように、香料88を供給した場
合には、香料88が添加された希釈液86がヘッドブロ
ック63に供給され、第1のノズル34からは香料88
を含有する希釈液86が吐出されることとなる。
【0085】一方、インクタンク67から供給路79を
介してインク87はヘッドブロック63に供給され、そ
のまま第2のノズル36から吐出することとなる。
【0086】このようなプリントヘッド3の搭載される
液体噴射記録装置により前述のように印刷を行うと、図
20に模式的に示すように、例えばシアンのインクが充
填されているインクタンク67より供給され、プリント
紙1に相対向して配されているヘッドブロック63の第
2のノズル36からしみ出したインク87は、希釈液タ
ンク64及び香料タンク72から供給され、第1のノズ
ル34内に充填されている香料88を含有する希釈液8
6に合わさる。
【0087】そして、第1のノズル34から希釈液86
を吐出させると、図21に示すように、香料88を含む
希釈液86とインク87の混合溶液89が球形の液滴と
して飛翔する。
【0088】この混合溶液89の液滴は、図22に示す
ようにプリント紙1の表面に被着し、プリント紙1の表
面に香料86を含む混合溶液89のドットが形成される
こととなる。なお、このとき、第1のノズル34には希
釈液タンク64及び香料タンク72から供給される香料
88を含有する希釈液86が再度充填され、第2のノズ
ル36にはインクタンク65から供給されるインク87
が再度充填されている。
【0089】従って、プリント紙1上に形成される記録
画像は香料88の芳香により図22中矢印Sで示すよう
に芳香を発し、芳香機能を有するものとなる。
【0090】なお、上記香料としては、例えば塩野香料
(株)社製のCITRUS K5045、MINT K
5046、FLORAL K5047(何れも商品名)
やレモンオイル、ストロベリーオイル、バニラオイルと
いった一般的な香料が使用可能である。
【0091】本例のプリンタ装置においては、前述のよ
うに、異なった芳香の香料が充填される複数の香料タン
ク69,70,71,72,73を有するが、上述した
香料タンク72以外の香料タンク69,70,71,7
3においても香料タンク72と同様に、供給路を介して
混合室に対して接続されている。
【0092】すなわち、図23に模式的に示すように、
香料タンク69,70,71,73においても図示しな
い逆流防止弁と混合装置78a,78b,78c,78
eを中途に有する供給路77a,77b,77c,77
eを介して混合室に接続されており、これら香料タンク
69,70,71,73からも希釈液に対して香料を添
加することが選択可能となされている。
【0093】このようなプリンタ装置の印字系の概略の
ブロック図を図24に示す。この図24は、先に図3に
示した液体噴射記録装置における印字及び制御系のブロ
ック図のうちの印字系部のみを示すものである。
【0094】先ず、ホストシステム91から図3中に信
号入力21で示す信号のうちの印字信号がプリンタ制御
部92に入力される。このプリンタ制御部92は、図3
中の信号処理制御回路22、メモリ25、補正26のう
ちの印字系部を総称するものである。
【0095】そして、このプリンタ制御部92において
は、前述のように印字信号を印字順番に揃えるととも
に、所定の選択手段により香料の添加の有無或いは種類
を選択する。香料の添加が有り、種類を選択する必要が
有る場合には、複数種の香料93a,93b,93cの
うち選択された香料が香料検出センサにより検出され、
その情報がプリンタ制御部92に送られる。
【0096】このような複数の香料93a,93b,9
3cは、前述のように香料タンクに収納されているた
め、これら香料を判別するには香料タンクに判別手段を
設ける必要がある。
【0097】このような判別手段としては、例えば4ビ
ットの情報により判別する方法が挙げられる。すなわ
ち、図25に模式的に示すように、香料種類検出センサ
の香料種類判別部94として一主面94a側に上下動可
能で押圧されることにより「1」の情報を判別する4個
のスイッチ、スイッチA95a、スイッチB95b、ス
イッチC95c、スイッチD95dを設ける。なお、こ
のとき4個のスイッチ共に押圧されていないので香料種
類判別部94は、「0000」の情報を判別している。
【0098】一方、例えば香料タンク72の一部の上記
スイッチA95a及びスイッチD95dに対応する位置
に凹部96a,96dを設ける。そして、この香料種類
判別部94に対し、香料タンク72を図中矢印Mで示す
ように被せると、図26に示すように、スイッチA95
a及びスイッチD95dが凹部96a,96d内に格納
される一方で、スイッチB95b及びスイッチC95c
が図中矢印Pで示すように香料タンク72に押圧され、
香料種類判別部94は、「0110」の情報を判別する
こととなる。そしてこの情報はプリンタ制御部92に送
られる。
【0099】すなわち、このような凹部を各香料タンク
に異なったパターンで形成しておけば、香料種類判別部
94により香料タンクの種類が容易に判別され、香料の
判別が容易になされる。
【0100】判別手段としては、上記のような方法の他
に、香料タンクに反射,無反射シールを付けてこの反射
の有無により判別する、香料タンクに電気的導通部,非
導通部を設けて電気的導通の有無により判別する方法等
が挙げられる。
【0101】続いて、プリンタ制御部92から図3中に
も示すドライバ23に情報を送り、このドライバ23が
インク定量部及び希釈液吐出部を有する図3中にも示す
ヘッド24(プリントヘッド)を駆動させて情報に合わ
せた量の希釈液100及び各インク101を供給させて
インクの定量及び希釈液の吐出を行い、記録を行う。
【0102】このとき、本例のプリンタ装置において
は、プリンタ制御部92から各香料供給部99にも情報
が送られ、この各香料供給部99は、ヘッド24に対し
て選択された香料を選択的に供給させ、前述のように香
料を希釈液に対して添加させる。
【0103】その結果、ヘッド24により、香料を含有
しない或いは選択された香料を含有する記録画像が形成
される。
【0104】プリンタ制御部92における香料の選択手
段としては、以下に示すようなものが挙げられる。すな
わち、第1の手段として任意の選択によるものが挙げら
れる。このように、任意の選択による場合には、プリン
タ制御部92に対して操作パネル102を接続してお
き、この操作パネル102から香料の有無或いは種類を
選択する入力を行えば良い。
【0105】第2の手段としては、印画される画像情報
により自動的に選択するものが挙げられる。具体的に
は、例えば画像情報の色調に合わせて香料の有無を自動
的に選択したり、色調に合わせて香料を自動的に選択す
るものである。より具体的には画像情報の色調が黄色味
の強い色調であればレモンオイルを選択する、赤味の強
い色調であればローズ系の香料を選択するといったもの
が挙げられる。このような香料の有無や種類の選択は、
画像情報の形成する文字に合わせて行われても良く、画
像情報が例えば「花」という文字を形成するものである
場合には花の芳香を有する香料を選択する、或いは「イ
チゴ」という文字を形成するものである場合にはストロ
ベリーオイルを選択するといった選択手段が挙げられ
る。
【0106】このような条件は、ホストシステム91に
より設定可能となされており、またこの自動設定を駆動
させるかどうかを任意に選択することも可能となされて
いる。
【0107】さらに第3の手段としては、雰囲気温度に
合わせて自動的に選択するものが挙げられる。この場合
には、ホストシステム91において温度に対する香料の
有無或いは種類を決定しておき、温度センサ103をプ
リンタ制御部92に接続しておいて温度センサ103の
情報により温度に合わせた選択を行わせれば良い。
【0108】なお、このようなプリンタ装置において
は、第1の香料を選択して希釈液86に添加して第1の
ノズル34から吐出して記録を行った後、非記録時に当
該第1のノズル34から希釈液86のみを吐出させて第
1のノズル34内を洗浄し、その後に第2の香料を選択
して希釈液86に添加して記録を行うようにすることが
望ましい。
【0109】上述の本例のプリンタ装置においては、香
料88が収納される例えば香料タンク72を有し、希釈
液86を希釈液タンク64から第1のノズル34へ供給
する中途部において、香料88を希釈液86に添加する
ことが選択可能となされており、第1のノズル34から
香料88を選択的に添加した希釈液86を吐出してイン
ク87と希釈液86を混合吐出するため、香料88を含
む混合液滴、或いは香料88を含まない混合液滴の何れ
も吐出可能であり、芳香を有する記録画像及び芳香を有
しない記録画像の何れもが形成可能である。
【0110】また、上述の本例のプリンタ装置において
は、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料タンク69,70,71,72,73を配するように
し、所定の選択手段により上記複数種の香料のうちの所
定の種類を選択して希釈液に添加することも可能となさ
れており、例えば記録画像毎に芳香を変更する等が可能
である。
【0111】なお、この本例のプリンタ装置において、
第1の香料を選択して希釈液86中に添加して吐出させ
て記録を行った後に、非記録時に希釈液86のみを吐出
させ、第2の香料を選択して希釈液86中に添加して吐
出させて再度記録を行うようにすれば、香料の混合が生
じ難い。
【0112】上述の例においては、香料タンクを設けた
例について述べたが、本例のプリンタ装置においては、
図27に示すように、ヘッドブロック63のノズル開口
面となる一主面63aと反対側の主面63b側に複数の
希釈液タンク104,105,106,107,108
と複数のインクタンク65,66,67,68とが交換
可能に配されていても良い。なお、ここでは上述のプリ
ンタ装置と異なる部分についてのみ説明することとす
る。
【0113】そして、この複数の希釈液タンク104,
105,106,107,108内には、異なった芳香
を有する香料をそれぞれ含有させた希釈液がそれぞれ収
納されている。
【0114】さらに、ヘッドブロック63の第1の圧力
室40に連通する第2の供給管53は複数の希釈液タン
ク104,105,106,107,108と選択可能
に接続されており、第1のノズル34への希釈液の充填
が可能となされている。
【0115】なお、前述のように、インクの色の種類の
数に応じて用意される他のヘッドブロック63において
も第2の供給管53は複数の希釈液タンク104,10
5,106,107,108と選択可能に接続されてい
る。
【0116】従って、本例のプリンタ装置においては、
複数の希釈液タンク104,105,106,107,
108から選択された希釈液タンク内の希釈液とインク
が混合吐出されることとなる。
【0117】このようなプリンタ装置の印字系の概略の
ブロック図を図28に示す。この図28は、図24と同
様に先に図3に示した液体噴射記録装置における印字及
び制御系のブロック図のうちの印字系部のみを示すもの
である。ここでは、図24と異なる部分のみを説明す
る。
【0118】すなわち、図24で説明した例において複
数の香料93a,93b,93cの部分が複数種の希釈
液113a,113b,113cに置き代わり、希釈液
100がなくなった図とされている。
【0119】従って、複数種の希釈液113a,113
b,113cのうち選択された希釈液が香料含有希釈液
検出センサにより検出され、その情報がプリンタ制御部
92に送られる。
【0120】そして、プリンタ制御部92から図3中に
も示すドライバ23に情報を送ると、このドライバ23
がインク定量部及び希釈液吐出部を有する図3中にも示
すヘッド24(プリントヘッド)を駆動させて情報に合
わせた量の選択された希釈液及び各インク101を供給
させてインクの定量及び希釈液の吐出を行い、記録を行
う。
【0121】その結果、ヘッド24により、選択された
香料を含有する記録画像が形成される。
【0122】このようなプリンタ装置のプリンタ制御部
92における選択手段としては、前述したものが適用可
能であるが、本例の場合、希釈液中に予め香料を含有さ
せているため、香料の有無の選択は不可能である。
【0123】上述の本例のプリンタ装置においては、希
釈液タンクに香料を含有する希釈液を収納しておき、第
1のノズルから上記希釈液を吐出させてインクと希釈液
を混合吐出し、香料を含む混合液滴を吐出するため、記
録される記録画像中に香料が分散して配されることとな
り、芳香を有する記録画像が形成される。
【0124】また、本例のプリンタ装置においては、異
なった芳香の香料を含有する希釈液がそれぞれ収納され
た複数の希釈液タンク104,105,106,10
7,108を有し、所定の選択手段により、上記複数種
の希釈液のうちの所定の種類を選択してインクと混合吐
出させるため、例えば記録画像毎に芳香を変更する等が
可能である。
【0125】このように、希釈液タンク内に予め香料を
含有させた希釈液を収納しておくプリンタ装置において
は、希釈液を吐出するノズルを希釈液のみで洗浄するこ
とが不可能であるので、このようなプリンタ装置におい
ては、ヘッドブロックの希釈液を吐出する複数の第1の
ノズルを希釈液の種類の数にグループ分けし、グループ
毎に各希釈液タンクに接続して、所定のグループの第1
のノズルからは所定の種類の希釈液しか吐出しないよう
にしても良い。
【0126】すなわち、図29に模式的に示すように、
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色に対応す
るヘッドブロックを接合して形成されているヘッドブロ
ック109において、例えばイエローのインクが吐出さ
れる複数の第2のノズルよりなる第2のノズル列110
に隣合って形成される複数の第1のノズルよりなる第1
のノズル列111を希釈液の種類に対応した数のグルー
プ(ここでは5個)、すなわちグループ111a,11
1b,111c,111d,111eの5つのグループ
に分け、これらグループ111a,111b,111
c,111d,111eを各希釈液タンクにそれぞれ接
続するようにする。
【0127】従って、例えばグループ111aに接続さ
れる希釈液タンクに収納されている希釈液が選択された
場合には、グループ111aと第2のノズル列中のこれ
に対応する部分の第2のノズルのみ機能し、これらによ
り混合液滴が吐出されることとなる。
【0128】このことはマゼンタ,シアン,ブラックの
インクを吐出する第2のノズル列112,115,11
7に隣合う第1のノズル列114,116,118にお
いても同様であり、これら第1のノズル列114,11
6,118を5個のグループに分けて、各グループを各
希釈液タンクにそれぞれ接続している。
【0129】このようにすれば、あるノズルからは1種
類の希釈液のみ吐出されることとなるため、希釈液の混
合が生じ難い。
【0130】なお、上述の例においては、希釈液側に香
料を含有させる例について述べてきたが、インクにも香
料を含有させるようにしても良い。ただし、この場合に
おいては、芳香のない記録画像の形成は不可能となる。
【0131】上述の例においては、香料と希釈液を同一
のノズルから吐出する例について述べたが、本例のプリ
ンタ装置においては、異なった芳香を有する香料が収納
された複数の香料タンクを有し、これら香料タンクを図
30に模式的に示すようなヘッドブロック121の希釈
液を吐出する第1のノズル122に隣合って形成される
第3のノズル124に接続するようにしても良い。
【0132】このプリントヘッド121においては、当
然のことながらインクを吐出する第2のノズル123も
形成されており、第1及び第2のノズル122,123
を使用してインクと希釈液を混合吐出する際に第3のノ
ズル124から香料を混合液滴被着箇所に向けて吐出可
能となされている。従って、プリント紙1上には香料を
含む混合液滴125のドットが形成され、図中矢印Hで
示すような芳香が生じることとなり、芳香を有する記録
画像が形成されることとなる。
【0133】このようなプリンタ装置の印字系の概略の
ブロック図を図31に示す。この図31は、図24と同
様に先に図3に示した液体噴射記録装置における印字及
び制御系のブロック図のうちの印字系部のみを示すもの
である。ここでは、図24と異なる部分のみを説明す
る。
【0134】すなわち、図24で説明した例においてヘ
ッド24の部分がインク定量部,希釈液吐出部,各香料
吐出部を有するヘッド134に置き代わり、各希釈液供
給部99がなくなった図とされている。
【0135】従って、香料種類検出センサにより選択さ
れた香料は希釈液と混合されることなく、ヘッド134
に送られ、各香料吐出部により吐出される。
【0136】その結果、ヘッド134により、選択され
た香料を含有する記録画像が形成される。
【0137】このようなプリンタ装置のプリンタ制御部
92における選択手段としては、前述したものが適用可
能であり、この例においては、香料の吐出有無の選択も
可能である。
【0138】本例のプリンタ装置においては、希釈液タ
ンクに接続される第1のノズル122と、インクタンク
に接続される第2のノズル123の他に、香料タンクに
接続される第3のノズル124を第1のノズル122に
近接して設けており、インクと希釈液を混合吐出する際
に、上記第3のノズル124から香料を吐出することを
選択可能としているため、芳香を有する記録画像及び芳
香を有しない記録画像の何れもが形成可能である。
【0139】また、このプリンタ装置においては、異な
った芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香料タンク
とこれら香料タンクに接続される第3のノズルを有する
ようにし、所定の選択手段により上記複数種の香料のう
ちの所定の種類を選択して吐出可能となされているた
め、例えば記録画像毎に芳香の変更が可能である。
【0140】これまで述べたような本発明を適用したプ
リンタ装置により形成された記録画像においては、高解
像度が達成されるだけでなく、芳香機能も合わせもつこ
ととなる。
【0141】従って、この記録画像は、視覚効果と嗅覚
効果を発揮し、ポスター或いはカード等の様々な分野で
の使用が期待され、その工業的価値は非常に高い。
【0142】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のプリンタ装置においては、希釈液容器に香料を含有
する希釈液を収納しておき、インク容器に接続される第
2のノズルから希釈液容器に接続される第1のノズルに
向けて所定量のインクを滲み出させた後、第1のノズル
から上記希釈液を吐出させてインクと希釈液を混合吐出
し、香料を含む混合液滴を吐出するようにしているた
め、記録される記録画像中に香料が分散して配されるこ
ととなり、当該記録画像は芳香を有するものとなる。
【0143】また、上記本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料を含有する希釈液がそれぞれ収
納された複数の希釈液容器を有するようにし、所定の選
択手段により、上記複数種の希釈液のうちの所定の種類
を選択してインクと混合吐出させるようにすれば、例え
ば記録画像毎の芳香の変更がなされる。
【0144】さらに本発明のプリンタ装置においては、
香料が収納される香料容器を有し、希釈液が希釈液容器
から第1のノズルへ供給される中途部において、香料を
希釈液に添加することが選択可能とされており、第2の
ノズルから第1のノズルに向けて所定量のインクを滲み
出させた後、第1のノズルから香料を選択的に添加した
希釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するため、
香料を含む混合液滴、或いは香料を含まない混合液滴が
吐出されることとなり、芳香を有する記録画像及び芳香
を有しない記録画像の何れもが形成される。
【0145】また、上記本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器を配するようにし、所定の選択手段により上記複
数種の香料のうちの所定の種類を選択して希釈液に添加
するようにすれば、例えば記録画像毎の変更がなされ
る。
【0146】なお、この本発明のプリンタ装置におい
て、第1の香料を選択して希釈液中に添加して吐出させ
た後に、希釈液のみを吐出させ、その後に第2の香料を
選択して希釈液中に添加して吐出させるようにすれば、
香料の混合が生じ難い。
【0147】また、この本発明のプリンタ装置におい
て、異なった芳香の香料がそれぞれ収納された複数の香
料容器とこれら香料容器に接続される第3のノズルを有
するようにし、所定の選択手段により上記複数種の香料
のうちの所定の種類を選択して吐出するようにすれば、
例えば記録画像毎の芳香の変更がなされる。
【0148】さらに本発明のプリンタ装置においては、
希釈液容器に接続される第1のノズルと、インク容器に
接続される第2のノズルよりなる複数のノズル組におけ
る第1のノズルが所定数のグループに分けられており、
各グループが異なった芳香の香料を収納した複数の希釈
液容器にそれぞれ接続されているため、希釈液が香料の
種類別に異なったノズルから吐出されることとなり、香
料の混合が生じ難い。
【0149】このように本発明のプリンタ装置により形
成された記録画像においては、高解像度が達成されるだ
けでなく、芳香機能も合わせもつこととなる。
【0150】従って、この記録画像は、視覚効果と嗅覚
効果を発揮し、ポスター或いはカード等の様々な分野で
の使用が期待され、その工業的価値は非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液
体噴射記録装置の一例を模式的に示す要部概略斜視図で
ある。
【図2】本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液
体噴射記録装置の他の例を模式的に示す要部概略斜視図
である。
【図3】本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液
体噴射記録装置の一例の印字及び制御系のブロック図で
ある。
【図4】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クを示す要部概略断面図である。
【図5】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クのオリフィスプレート近傍を拡大して示す要部概略断
面図である。
【図6】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クを示す平面図である。
【図7】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クを示す断面図である。
【図8】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クのオリフィスプレート近傍を示す断面図である。
【図9】本発明を適用したプリンタ装置のヘッドブロッ
クを模式的に示す平面図である。
【図10】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの駆動電圧の印加タイミングを示すチャートであ
る。
【図11】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、第1及
び第2のノズルに第1及び第2のメニスカスが形成され
ている状態を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、インク
が第1のノズルの希釈液に合わさった状態を模式的に示
す断面図である。
【図13】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、希釈液
とインクの混合溶液が形成された状態を模式的に示す断
面図である。
【図14】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、混合溶
液にくびれが生じた状態を模式的に示す断面図である。
【図15】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、混合溶
液が第1のノズルから吐出した状態を模式的に示す断面
図である。
【図16】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの印刷時の動作を動作順に示すものであり、混合溶
液が球形の液滴として飛翔した状態を模式的に示す断面
図である。
【図17】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの駆動回路を示す回路ブロック図である。
【図18】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例を示す要部概略斜視図である。
【図19】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例を模式的に示す要部拡大断面図である。
【図20】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例の印刷時の動作を動作順に示すものであり、
インクが第1のノズルの希釈液に合わさった状態を模式
的に示す断面図である。
【図21】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例の印刷時の動作を動作順に示すものであり、
混合溶液が球形の液滴として飛翔した状態を模式的に示
す断面図である。
【図22】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例の印刷時の動作を動作順に示すものであり、
混合溶液がプリント紙上に被着した状態を模式的に示す
断面図である。
【図23】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの一例を模式的に示す断面図である。
【図24】本発明を適用したプリンタ装置の印字系の概
略の一例を示すブロック図である。
【図25】香料種類判別部と香料タンクを模式的に示す
要部拡大断面図である。
【図26】香料種類判別部に香料タンクを被せた状態を
模式的に示す要部拡大断面図である。
【図27】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドの他の例を示す要部概略斜視図である。
【図28】本発明を適用したプリンタ装置の印字系の概
略の他の例を示すブロック図である。
【図29】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドのさらに他の例を示す平面図である。
【図30】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘ
ッドのさらに他の例を模式的に示す要部拡大断面図であ
る。
【図31】本発明を適用したプリンタ装置の印字系の概
略のさらに他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
34,122 第1のノズル 36,123 第2のノズル 64,104,105,106,107,108 希釈
液タンク 69,70,71,72,73 香料タンク 86 希釈液 87 インク 88 香料 89,125 混合溶液 124 第3のノズル

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの希釈液容器に接続され
    る第1のノズルと、インク容器に接続される第2のノズ
    ルとを有し、第2のノズルから第1のノズルに向けて所
    定量のインクを滲み出させた後、第1のノズルから希釈
    液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するプリンタ装
    置において、 希釈液容器内に香料を含有する希釈液が収納されている
    ことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 希釈液容器を複数有し、各希釈液容器内
    に異なった芳香の香料を含有する希釈液がそれぞれ収納
    されており、所定の選択手段により、上記複数種の希釈
    液のうちの所定の種類を選択してインクと混合吐出させ
    ることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 選択手段が任意の選択によるものである
    ことを特徴とする請求項2記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 選択手段が画像情報に合わせた自動的な
    選択によるものであることを特徴とする請求項2記載の
    プリンタ装置。
  5. 【請求項5】 選択手段が雰囲気温度に合わせた自動的
    な選択によるものであることを特徴とする請求項2記載
    のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 希釈液容器に接続される第1のノズル
    と、インク容器に接続される第2のノズルとを有し、第
    2のノズルから第1のノズルに向けて所定量のインクを
    滲み出させた後、第1のノズルから希釈液を吐出してイ
    ンクと希釈液を混合吐出するプリンタ装置において、 香料が収納された少なくとも1つの香料容器を有し、希
    釈液が希釈液容器から第1のノズルへ供給される中途部
    において、香料を希釈液に添加することが選択可能とさ
    れていることを特徴とするプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 異なった芳香の香料がそれぞれ収納され
    た複数の香料容器が配されており、所定の選択手段によ
    り上記複数種の香料のうちの所定の種類を選択して希釈
    液に添加することを特徴とする請求項6記載のプリンタ
    装置。
  8. 【請求項8】 第1の香料を選択して希釈液中に添加し
    て吐出させた後に、希釈液のみを吐出させ、第2の香料
    を選択して希釈液中に添加して吐出させることを特徴と
    する請求項7記載のプリンタ装置。
  9. 【請求項9】 選択手段が任意の選択によるものである
    ことを特徴とする請求項7記載のプリンタ装置。
  10. 【請求項10】 選択手段が画像情報に合わせた自動的
    な選択によるものであることを特徴とする請求項7記載
    のプリンタ装置。
  11. 【請求項11】 選択手段が雰囲気温度に合わせた自動
    的な選択によるものであることを特徴とする請求項7記
    載のプリンタ装置。
  12. 【請求項12】 希釈液容器に接続される第1のノズル
    と、インク容器に接続される第2のノズルとを有し、第
    2のノズルから第1のノズルに向けて所定量のインクを
    滲み出させた後、第1のノズルから希釈液を吐出してイ
    ンクと希釈液を混合吐出するプリンタ装置において、 少なくとも1つの香料容器を有し、当該香料容器に接続
    される第3のノズルが第1のノズル或いは第2のノズル
    に近接して設けられ、混合吐出時の上記第3のノズルか
    らの香料の吐出が選択可能となされていることを特徴と
    するプリンタ装置。
  13. 【請求項13】 異なった芳香の香料がそれぞれ収納さ
    れた複数の香料容器とこれら香料容器に接続される第3
    のノズルを有し、所定の選択手段により上記複数種の香
    料のうちの所定の種類を選択して吐出することを特徴と
    する請求項12記載のプリンタ装置。
  14. 【請求項14】 選択手段が任意の選択によるものであ
    ることを特徴とする請求項13記載のプリンタ装置。
  15. 【請求項15】 選択手段が画像情報に合わせた自動的
    な選択によるものであることを特徴とする請求項13記
    載のプリンタ装置。
  16. 【請求項16】 選択手段が雰囲気温度に合わせた自動
    的な選択によるものであることを特徴とする請求項13
    記載のプリンタ装置。
  17. 【請求項17】 希釈液容器に接続される第1のノズル
    と、インク容器に接続される第2のノズルよりなるノズ
    ル組を複数有し、第2のノズルから第1のノズルに向け
    て所定量のインクを滲み出させた後、第1のノズルから
    希釈液を吐出してインクと希釈液を混合吐出するプリン
    タ装置において、 上記複数のノズル組における第1のノズルが所定数のグ
    ループに分けられており、各グループが異なった芳香の
    香料を収納した複数の希釈液容器にそれぞれ接続されて
    いることを特徴とするプリンタ装置。
JP31143395A 1995-11-29 1995-11-29 プリンタ装置 Withdrawn JPH09150527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100969919B1 (ko) * 2008-06-25 2010-07-15 민경환 코팅장치의 선택적 향기액 공급장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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