JPH09150465A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造方法Info
- Publication number
- JPH09150465A JPH09150465A JP7312657A JP31265795A JPH09150465A JP H09150465 A JPH09150465 A JP H09150465A JP 7312657 A JP7312657 A JP 7312657A JP 31265795 A JP31265795 A JP 31265795A JP H09150465 A JPH09150465 A JP H09150465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- groove
- rubber
- elastic modulus
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 24
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims abstract description 84
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims abstract description 84
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 claims abstract description 26
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims abstract description 25
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 8
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 7
- 239000003208 petroleum Substances 0.000 claims description 5
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 4
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 claims description 3
- 239000005062 Polybutadiene Substances 0.000 claims description 3
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 claims description 3
- 229920003049 isoprene rubber Polymers 0.000 claims description 3
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 claims description 3
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 claims description 3
- 229920002857 polybutadiene Polymers 0.000 claims description 3
- 229920003048 styrene butadiene rubber Polymers 0.000 claims description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 7
- CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N Ozone Chemical compound [O-][O+]=O CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000004902 Softening Agent Substances 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 4
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 4
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 229920000297 Rayon Polymers 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 2
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000010070 extrusion (rubber) Methods 0.000 description 2
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 2
- 239000002964 rayon Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- UFWIBTONFRDIAS-UHFFFAOYSA-N Naphthalene Chemical compound C1=CC=CC2=CC=CC=C21 UFWIBTONFRDIAS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N Sulfur Chemical compound [S] NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003963 antioxidant agent Substances 0.000 description 1
- 230000003078 antioxidant effect Effects 0.000 description 1
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000012188 paraffin wax Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 238000010057 rubber processing Methods 0.000 description 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】トレッド溝の溝底部において、微細なしわやひ
び割れ等の発生を防止しうる空気入りタイヤの製造方法
を提供する。 【解決手段】トレッドゴム体は、ダイプレート8から押
し出しされるとともに、深さが、加硫後のトレッド溝の
溝深さの30%以上かつ95%以下の凹部を前記トレッ
ド溝の位置に合わせて形成され、しかもこの凹部は、ト
レッドゴム体を押し出す前記ダイプレート8の押し出し
部に、凹部の巾Wと等しい巾の最大巾部10と、この最
大巾部10からゴムの押し出し上流側にむけて巾を減じ
てのびるゴム案内部11とからなる成形突起9を設け、
トレッドゴム体がこの成形突起9を通ることにより成形
されることを特徴とする。
び割れ等の発生を防止しうる空気入りタイヤの製造方法
を提供する。 【解決手段】トレッドゴム体は、ダイプレート8から押
し出しされるとともに、深さが、加硫後のトレッド溝の
溝深さの30%以上かつ95%以下の凹部を前記トレッ
ド溝の位置に合わせて形成され、しかもこの凹部は、ト
レッドゴム体を押し出す前記ダイプレート8の押し出し
部に、凹部の巾Wと等しい巾の最大巾部10と、この最
大巾部10からゴムの押し出し上流側にむけて巾を減じ
てのびるゴム案内部11とからなる成形突起9を設け、
トレッドゴム体がこの成形突起9を通ることにより成形
されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッド部に形成
されたトレッド溝の溝底部において、微細なしわやひび
割れ等の発生を防止しうる空気入りタイヤの製造方法に
関する。
されたトレッド溝の溝底部において、微細なしわやひび
割れ等の発生を防止しうる空気入りタイヤの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤ、特に乗用車用空気入り
ラジアルタイヤなどでは、ドライ路面に加えウエット路
面においても高い走行性能が要求される。従って、トレ
ッド表面に、比較的広い巾で、例えばタイヤ周方向に直
線状で連続してのびるトレッド溝が配される。
ラジアルタイヤなどでは、ドライ路面に加えウエット路
面においても高い走行性能が要求される。従って、トレ
ッド表面に、比較的広い巾で、例えばタイヤ周方向に直
線状で連続してのびるトレッド溝が配される。
【0003】ところが、このようなトレッド溝には、溝
底に細かなしわやひび割れ等といったクラック(TG
C)が発生しやすい。これらのクラックは、一般に微細
であり、直ちにタイヤ走行性能に影響を及ぼすものでは
ないが、人目に触れやすいほか、トレッド溝の溝巾が広
い場合には、著しくタイヤの美観を損ねるという問題が
ある。
底に細かなしわやひび割れ等といったクラック(TG
C)が発生しやすい。これらのクラックは、一般に微細
であり、直ちにタイヤ走行性能に影響を及ぼすものでは
ないが、人目に触れやすいほか、トレッド溝の溝巾が広
い場合には、著しくタイヤの美観を損ねるという問題が
ある。
【0004】本発明者等は、かかる問題について鋭意研
究を重ねた結果、タイヤ生カバーを加硫金型によって加
硫することによりトレッド溝が成形される場合、トレッ
ド溝の溝底部分は、局部的に大きな圧縮力が作用するこ
とによって、タイヤの新品時、既にトレッド表面内方部
分に比べて複素弾性率の値が約2倍程度となり、このよ
うな高弾性化が、前記クラックの発生を早めているとの
知見を得た。
究を重ねた結果、タイヤ生カバーを加硫金型によって加
硫することによりトレッド溝が成形される場合、トレッ
ド溝の溝底部分は、局部的に大きな圧縮力が作用するこ
とによって、タイヤの新品時、既にトレッド表面内方部
分に比べて複素弾性率の値が約2倍程度となり、このよ
うな高弾性化が、前記クラックの発生を早めているとの
知見を得た。
【0005】さらに、前記溝底部分の複素弾性率は、経
時変化とともに上昇し、しかもこの上昇度合は、他の部
分よりも大きいことが判明した。
時変化とともに上昇し、しかもこの上昇度合は、他の部
分よりも大きいことが判明した。
【0006】又、タイヤ生カバーに装着される未加硫の
トレッドゴム体を製造する際、図10に示すように、完
成タイヤのトレッド溝に対応した凹部e、eをダイプレ
ートDによって予め押し出し成形しておき、加硫時、溝
底部分の局部的な圧縮力の影響を小さくすることも考え
られる。
トレッドゴム体を製造する際、図10に示すように、完
成タイヤのトレッド溝に対応した凹部e、eをダイプレ
ートDによって予め押し出し成形しておき、加硫時、溝
底部分の局部的な圧縮力の影響を小さくすることも考え
られる。
【0007】しかしながら、本発明者等の実験によれ
ば、上記の方法を用いた場合であっても、ゴム押出時、
トレッドゴム体には、未加硫時とはいえ前記凹部eの底
部分に大きい圧縮力が作用する結果、加硫後のトレッド
溝底部分の複素弾性率は高く、クラックの発生防止には
不十分であることが判明した。
ば、上記の方法を用いた場合であっても、ゴム押出時、
トレッドゴム体には、未加硫時とはいえ前記凹部eの底
部分に大きい圧縮力が作用する結果、加硫後のトレッド
溝底部分の複素弾性率は高く、クラックの発生防止には
不十分であることが判明した。
【0008】そして、本出願人は、既に特願平7ー26
4328号などによって、図11に示す如く、タイヤ新
品時において、トレッド溝aの溝底部の表面近傍部分b
の複素弾性率E*1と、前記トレッド部表面dの内方部
分cの複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)、つ
まり、溝底部分での複素弾性率の上昇をトレッド表面の
複素弾性率の1.5倍以下に規制することにより、長期
に亘って溝底でのクラックの発生を防止しうることを提
案した。
4328号などによって、図11に示す如く、タイヤ新
品時において、トレッド溝aの溝底部の表面近傍部分b
の複素弾性率E*1と、前記トレッド部表面dの内方部
分cの複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)、つ
まり、溝底部分での複素弾性率の上昇をトレッド表面の
複素弾性率の1.5倍以下に規制することにより、長期
に亘って溝底でのクラックの発生を防止しうることを提
案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記複素
弾性率の比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5
以下に規制するための方法として、例えば図12に示す
ように、未加硫かつ小巾のリボン状ゴムg2を、コンピ
ュータ制御の巻付機械を用いてトレッドのプロファイル
に沿って巻回することにより、圧縮力を作用させること
なく凹部eを設け、しかる後金型内で加硫することを提
案している。
弾性率の比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5
以下に規制するための方法として、例えば図12に示す
ように、未加硫かつ小巾のリボン状ゴムg2を、コンピ
ュータ制御の巻付機械を用いてトレッドのプロファイル
に沿って巻回することにより、圧縮力を作用させること
なく凹部eを設け、しかる後金型内で加硫することを提
案している。
【0010】しかしながら、上述の方法では、生産設備
が複雑化し、しかも高価となる。本発明は、生産設備を
複雑かつ高価とすることなく、前記複素弾性率の比(E
*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下にでき、ト
レッド溝の溝底部で発生しがちなクラックを防止し、長
期使用に際しても見映えを損なうことのない空気入りタ
イヤの製造方法を提供することを目的としている。
が複雑化し、しかも高価となる。本発明は、生産設備を
複雑かつ高価とすることなく、前記複素弾性率の比(E
*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下にでき、ト
レッド溝の溝底部で発生しがちなクラックを防止し、長
期使用に際しても見映えを損なうことのない空気入りタ
イヤの製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、未加硫のトレッドゴム体を具えたタイヤ
生カバーを、溝形成用の溝突部を設けた金型内で加硫す
ることにより、形成されるトレッド溝の溝底部の表面近
傍部分の複素弾性率E*1と、トレッド部の表面内方部
分の複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)を1.
0以上かつ1.5以下とした空気入りタイヤを製造する
空気入りタイヤの製造方法であって、前記トレッドゴム
体は、ダイプレートから押し出しされるとともに、深さ
が、前記加硫後のトレッド溝の溝深さの30%以上かつ
95%以下の凹部を前記トレッド溝の位置に合わせて形
成され、しかもこの凹部は、トレッドゴム体を押し出す
前記ダイプレートの押し出し部に、凹部の巾と等しい巾
の最大巾部と、この最大巾部からゴムの押し出し上流側
にむけて巾を減じてのびるゴム案内部とからなる成形突
起を設け、トレッドゴム体がこの成形突起を通ることに
より成形されることを特徴とする空気入りタイヤの製造
方法である。
記載の発明は、未加硫のトレッドゴム体を具えたタイヤ
生カバーを、溝形成用の溝突部を設けた金型内で加硫す
ることにより、形成されるトレッド溝の溝底部の表面近
傍部分の複素弾性率E*1と、トレッド部の表面内方部
分の複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)を1.
0以上かつ1.5以下とした空気入りタイヤを製造する
空気入りタイヤの製造方法であって、前記トレッドゴム
体は、ダイプレートから押し出しされるとともに、深さ
が、前記加硫後のトレッド溝の溝深さの30%以上かつ
95%以下の凹部を前記トレッド溝の位置に合わせて形
成され、しかもこの凹部は、トレッドゴム体を押し出す
前記ダイプレートの押し出し部に、凹部の巾と等しい巾
の最大巾部と、この最大巾部からゴムの押し出し上流側
にむけて巾を減じてのびるゴム案内部とからなる成形突
起を設け、トレッドゴム体がこの成形突起を通ることに
より成形されることを特徴とする空気入りタイヤの製造
方法である。
【0012】又、請求項2記載の発明は、未加硫のトレ
ッドゴム体を具えたタイヤ生カバーを、溝形成用の溝突
部を設けた金型内で加硫することにより、形成されるト
レッド溝の溝底部の表面近傍部分の複素弾性率E*1
と、トレッド部の表面内方部分の複素弾性率E*2との
比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下とし
た空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法
であって、前記トレッドゴム体は、ダイプレートから押
し出しされるとともに、深さが、前記加硫後のトレッド
溝の溝深さの30%以上かつ95%以下の凹部を前記ト
レッド溝の位置に合わせて形成され、しかもこの凹部
は、ダイプレートから凹部を有することなく押し出しさ
れた後、切削によって形成されることを特徴とする空気
入りタイヤの製造方法である。
ッドゴム体を具えたタイヤ生カバーを、溝形成用の溝突
部を設けた金型内で加硫することにより、形成されるト
レッド溝の溝底部の表面近傍部分の複素弾性率E*1
と、トレッド部の表面内方部分の複素弾性率E*2との
比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下とし
た空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法
であって、前記トレッドゴム体は、ダイプレートから押
し出しされるとともに、深さが、前記加硫後のトレッド
溝の溝深さの30%以上かつ95%以下の凹部を前記ト
レッド溝の位置に合わせて形成され、しかもこの凹部
は、ダイプレートから凹部を有することなく押し出しさ
れた後、切削によって形成されることを特徴とする空気
入りタイヤの製造方法である。
【0013】さらに、請求項3記載の発明は、前記トレ
ッドゴム体が、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブ
タジエンゴム又はイソプレンゴムの1種又は2種以上の
組合わせによるゴム成分100重量部に対し、60重量
部以上かつ100重量部以下のカーボンブラックと、3
0重量部以下の石油系軟化材とを含むことを特徴として
いる。
ッドゴム体が、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブ
タジエンゴム又はイソプレンゴムの1種又は2種以上の
組合わせによるゴム成分100重量部に対し、60重量
部以上かつ100重量部以下のカーボンブラックと、3
0重量部以下の石油系軟化材とを含むことを特徴として
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。先ず、請求項1及び2記載の発明
は、図1、図2に示すように、未加硫のトレッドゴム体
2を具えたタイヤ生カバー3を、溝形成用の溝突部4A
を設けた金型内4で加硫することにより、形成されるト
レッド溝5の溝底部の表面近傍部分Gの複素弾性率E*
1と、トレッド部6の表面内方部分Sの複素弾性率E*
2との比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以
下とした空気入りタイヤ1を製造する空気入りタイヤの
製造方法である。
に基づき説明する。先ず、請求項1及び2記載の発明
は、図1、図2に示すように、未加硫のトレッドゴム体
2を具えたタイヤ生カバー3を、溝形成用の溝突部4A
を設けた金型内4で加硫することにより、形成されるト
レッド溝5の溝底部の表面近傍部分Gの複素弾性率E*
1と、トレッド部6の表面内方部分Sの複素弾性率E*
2との比(E*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以
下とした空気入りタイヤ1を製造する空気入りタイヤの
製造方法である。
【0015】本発明により製造される空気入りタイヤ1
は、例えば図2に示す如く、タイヤの骨格をなすカーカ
ス16と、このカーカス16の半径方向外側かつトレッ
ド部6の内方に配されるベルト層7とを具えた乗用車用
のラジアルタイヤとして製造される。
は、例えば図2に示す如く、タイヤの骨格をなすカーカ
ス16と、このカーカス16の半径方向外側かつトレッ
ド部6の内方に配されるベルト層7とを具えた乗用車用
のラジアルタイヤとして製造される。
【0016】前記カーカス16は、カーカスコードをタ
イヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列した1
枚以上のカーカスプライ16Aからなり、前記カーカス
コードとしては、例えばスチールコード又はナイロン、
レーヨン若しくはポリエステル等の有機繊維コードを好
ましく採用しうる。
イヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列した1
枚以上のカーカスプライ16Aからなり、前記カーカス
コードとしては、例えばスチールコード又はナイロン、
レーヨン若しくはポリエステル等の有機繊維コードを好
ましく採用しうる。
【0017】又前記ベルト層17は、ベルトコードをタ
イヤ赤道Cに対して10゜〜35゜程度の角度で配列し
た1枚以上、本例ではコードが互いに交差する内外2枚
のベルトプライ17A、17Bから形成される。このベ
ルトコードとしては、カーカスコードと同様に、ナイロ
ン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コード、さら
に好ましくはスチール等の高弾性コードを適宜用いるこ
とができる。
イヤ赤道Cに対して10゜〜35゜程度の角度で配列し
た1枚以上、本例ではコードが互いに交差する内外2枚
のベルトプライ17A、17Bから形成される。このベ
ルトコードとしては、カーカスコードと同様に、ナイロ
ン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コード、さら
に好ましくはスチール等の高弾性コードを適宜用いるこ
とができる。
【0018】又空気入りタイヤ1は、本例では、タイヤ
周方向に直線状かつ連続してのびる合計4本のトレッド
溝5を配したものを示している。このトレッド溝5は、
正規リムにリム組みし正規内圧を充填した状態で、トレ
ッド部表面にて測定した溝巾GWが、例えば、5mm以上
かつ20mm以下、溝深さDは、例えば5mm以上かつ18
mm以下の均一深さで、しかも前記金型4の溝突部4Aと
同一断面形状にて形成される。
周方向に直線状かつ連続してのびる合計4本のトレッド
溝5を配したものを示している。このトレッド溝5は、
正規リムにリム組みし正規内圧を充填した状態で、トレ
ッド部表面にて測定した溝巾GWが、例えば、5mm以上
かつ20mm以下、溝深さDは、例えば5mm以上かつ18
mm以下の均一深さで、しかも前記金型4の溝突部4Aと
同一断面形状にて形成される。
【0019】そして、トレッド部6のトレッドゴム6A
は、タイヤ新品時において、前記トレッド溝5の溝底部
の表面近傍部分GDの複素弾性率E*1と、前記トレッ
ド部6の表面内方部分Sの複素弾性率E*2との比(E
*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下とする。
は、タイヤ新品時において、前記トレッド溝5の溝底部
の表面近傍部分GDの複素弾性率E*1と、前記トレッ
ド部6の表面内方部分Sの複素弾性率E*2との比(E
*1/E*2)を1.0以上かつ1.5以下とする。
【0020】このように、前記複素弾性率の比(E*1
/E*2)を1.0〜1.5の範囲とすることにより、
タイヤの長期使用後においても、トレッド溝5の溝底の
複素弾性率E*1の上昇を防止でき、ひいてはクラック
の発生を長期に亘って防止しうる。
/E*2)を1.0〜1.5の範囲とすることにより、
タイヤの長期使用後においても、トレッド溝5の溝底の
複素弾性率E*1の上昇を防止でき、ひいてはクラック
の発生を長期に亘って防止しうる。
【0021】前記複素弾性率の比が1.5を上回ると、
従来タイヤと大差がなく、クラックの早期発生を十分に
防止することができない。好ましくは前記比を1.0〜
1.25とするのが望ましい。なお前記比の下限を1.
0とした理由は、同一のゴム組成であるが故に、複素弾
性率についても同一とするのが理想的だからである。
従来タイヤと大差がなく、クラックの早期発生を十分に
防止することができない。好ましくは前記比を1.0〜
1.25とするのが望ましい。なお前記比の下限を1.
0とした理由は、同一のゴム組成であるが故に、複素弾
性率についても同一とするのが理想的だからである。
【0022】なお、トレッド部6の表面内方部分Sの複
素弾性率E*2は、採用するゴム組成により異なるが、
本例では約5.0〜5.5(MPa)としている。
素弾性率E*2は、採用するゴム組成により異なるが、
本例では約5.0〜5.5(MPa)としている。
【0023】又本発明において、複素弾性率は、加硫
後、十分に除熱したタイヤ新品時において、トレッドゴ
ム6Aにおけるトレッド溝5の溝底部の表面近傍部分G
として、溝底表面から1mm内方位置にて4mm巾×30mm
長さ×1.5mm厚さの短冊状試料を切り取るとともに、
前記トレッド部の表面内方部分Sとして、それよりも同
等か又は深い位置で同じ大きさの試料を切り取り、岩本
製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温
度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定す
る値として定義する。
後、十分に除熱したタイヤ新品時において、トレッドゴ
ム6Aにおけるトレッド溝5の溝底部の表面近傍部分G
として、溝底表面から1mm内方位置にて4mm巾×30mm
長さ×1.5mm厚さの短冊状試料を切り取るとともに、
前記トレッド部の表面内方部分Sとして、それよりも同
等か又は深い位置で同じ大きさの試料を切り取り、岩本
製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温
度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定す
る値として定義する。
【0024】このような空気入りタイヤ1は、前記カー
カスプライ16Aをタイヤ成形ドラム上でトロイダル状
に膨張させ、かつそのトレッド部相当位置に前記ベルト
プライ17A、17B、さらにその半径方向外側に、未
加硫のトレッドゴム体2を貼り合わせた前記タイヤ生カ
バー3を金型4内で加硫することにより得られる。
カスプライ16Aをタイヤ成形ドラム上でトロイダル状
に膨張させ、かつそのトレッド部相当位置に前記ベルト
プライ17A、17B、さらにその半径方向外側に、未
加硫のトレッドゴム体2を貼り合わせた前記タイヤ生カ
バー3を金型4内で加硫することにより得られる。
【0025】そして、請求項1記載の発明では、前記未
加硫のトレッドゴム体2は、例えば図3に示すように、
成形突起9を設けた上型8Aと、平坦面Fを有する下型
8Bとからなるダイプレート8から図4に示す如く連続
して帯状に押し出しされて形成される。
加硫のトレッドゴム体2は、例えば図3に示すように、
成形突起9を設けた上型8Aと、平坦面Fを有する下型
8Bとからなるダイプレート8から図4に示す如く連続
して帯状に押し出しされて形成される。
【0026】このトレッドゴム体2は、深さd(図1に
示す)が、前記加硫後のトレッド溝5の溝深さDの30
%以上かつ95%以下の凹部7を前記トレッド溝5の位
置に合わせて予め形成されていることが必要である。
示す)が、前記加硫後のトレッド溝5の溝深さDの30
%以上かつ95%以下の凹部7を前記トレッド溝5の位
置に合わせて予め形成されていることが必要である。
【0027】前記トレッドゴム体2に凹部7が全く設け
られていない場合、又は凹部7の深さが、加硫後のトレ
ッド溝5の溝深さの30%未満である場合には、加硫時
に溝形成用の溝突部4Aから大きな圧縮力を受けやす
く、かかる部分での複素弾性率の上昇を助長する。
られていない場合、又は凹部7の深さが、加硫後のトレ
ッド溝5の溝深さの30%未満である場合には、加硫時
に溝形成用の溝突部4Aから大きな圧縮力を受けやす
く、かかる部分での複素弾性率の上昇を助長する。
【0028】逆にトレッドゴム体2の凹部7の深さが、
前記トレッド溝5の溝深さの95%を越える場合には、
トレッド溝5の成形が困難となる。
前記トレッド溝5の溝深さの95%を越える場合には、
トレッド溝5の成形が困難となる。
【0029】好ましくは、前記凹部7の深さdが、前記
加硫後のトレッド溝5の溝深さDの40〜80%程度、
本例では約50%の場合を例示している。なお、前記凹
部7の巾Wは、前記トレッド溝5の溝巾GWの100%
〜150%程度として巾広に形成するのが好ましい。
加硫後のトレッド溝5の溝深さDの40〜80%程度、
本例では約50%の場合を例示している。なお、前記凹
部7の巾Wは、前記トレッド溝5の溝巾GWの100%
〜150%程度として巾広に形成するのが好ましい。
【0030】なお、凹部7は、図1に示す如く、トロイ
ダル状のタイヤ生カバー3の加硫時、前記凹部7と加硫
金型4の溝形成用の溝突部4Aとがほぼ一致するよう
に、トレッド溝5の位置に合わせて設けられることによ
り、加硫時、金型4の溝成型用の溝突部4Aから受ける
圧縮力を低減でき、これによってトレッド溝5の溝底近
傍部分の複素弾性率の上昇を防止しうる。
ダル状のタイヤ生カバー3の加硫時、前記凹部7と加硫
金型4の溝形成用の溝突部4Aとがほぼ一致するよう
に、トレッド溝5の位置に合わせて設けられることによ
り、加硫時、金型4の溝成型用の溝突部4Aから受ける
圧縮力を低減でき、これによってトレッド溝5の溝底近
傍部分の複素弾性率の上昇を防止しうる。
【0031】又トレッドゴム体2は、前記凹部7、7の
間に配される凸部13の外面を同高さとすることにより
平坦面として形成する他、本例のように、二平面が交わ
る山型状に形成するものなど種々の形状を採用しうる。
間に配される凸部13の外面を同高さとすることにより
平坦面として形成する他、本例のように、二平面が交わ
る山型状に形成するものなど種々の形状を採用しうる。
【0032】次に、前記凹部7は、ダイプレート8を下
型8B側から見た図5に示すように、トレッドゴム体2
を押し出す前記ダイプレート8の押し出し部8Cに、凹
部7の巾Wと等しい巾の最大巾部10と、この最大巾部
10からゴムの押し出し上流側にむけて巾を減じてのび
るゴム案内部11とからなる成形突起9を設け、トレッ
ドゴム体2がこの成形突起9を通ることにより成形され
る。
型8B側から見た図5に示すように、トレッドゴム体2
を押し出す前記ダイプレート8の押し出し部8Cに、凹
部7の巾Wと等しい巾の最大巾部10と、この最大巾部
10からゴムの押し出し上流側にむけて巾を減じてのび
るゴム案内部11とからなる成形突起9を設け、トレッ
ドゴム体2がこの成形突起9を通ることにより成形され
る。
【0033】一般に、図9に示す如く、従来のダイプレ
ートDは、上型20Aに設けられた成形突起21が、巾
方向の寸法を均一とし、かつゴム押し出し上流側に向け
て、下型20Bとの間隔を大とするよう、角度αで傾斜
した成形面21Aを具えている。
ートDは、上型20Aに設けられた成形突起21が、巾
方向の寸法を均一とし、かつゴム押し出し上流側に向け
て、下型20Bとの間隔を大とするよう、角度αで傾斜
した成形面21Aを具えている。
【0034】しかしながら、成形突起21が、このよう
な形状では、押し出されてきたゴムは、成形突起21
と、下型20Bとの間へと潜り込みやすく、ひいては、
この部分でゴムに作用する圧縮力を増大させ、加硫後の
複素弾性率の上昇を招いていたものと考えられる。
な形状では、押し出されてきたゴムは、成形突起21
と、下型20Bとの間へと潜り込みやすく、ひいては、
この部分でゴムに作用する圧縮力を増大させ、加硫後の
複素弾性率の上昇を招いていたものと考えられる。
【0035】これに対し、本実施形態による成形突起9
では、上流側から押し出されてきた生ゴムを、図5の矢
印で示すように、このゴム案内部11を境に、成形突起
9の巾方向両側へ分岐させて案内しつつ押し出し下流側
へと流動さることができる。
では、上流側から押し出されてきた生ゴムを、図5の矢
印で示すように、このゴム案内部11を境に、成形突起
9の巾方向両側へ分岐させて案内しつつ押し出し下流側
へと流動さることができる。
【0036】従って、成形突起9の下型8Bに向く成形
面9Aと、下型8Bの平坦面Fとの間へのゴムの潜り込
みを小とし、この部分、即ち凹部7の底部分でのゴムに
作用する圧縮力の増大を防ぐことができる。このよう
な、トレッドゴム体2は、加硫後も、トレッド溝5の溝
底部分で複素弾性率が高まることを抑制しうる。
面9Aと、下型8Bの平坦面Fとの間へのゴムの潜り込
みを小とし、この部分、即ち凹部7の底部分でのゴムに
作用する圧縮力の増大を防ぐことができる。このよう
な、トレッドゴム体2は、加硫後も、トレッド溝5の溝
底部分で複素弾性率が高まることを抑制しうる。
【0037】本発明者等は、本実施形態のダイプレート
8により製造された凹部の深さが異なる3種のトレッド
ゴム体2を加硫缶で加硫し、各部の複素弾性率を調べ
た。なお、この場合、加硫金型とは異なり、加硫時の圧
縮力は作用しないものの、ダイプレート8を通じてトレ
ッドゴム体2に作用する圧縮力の影響については、金型
で加硫する場合と同様に比較しうると考えられる。
8により製造された凹部の深さが異なる3種のトレッド
ゴム体2を加硫缶で加硫し、各部の複素弾性率を調べ
た。なお、この場合、加硫金型とは異なり、加硫時の圧
縮力は作用しないものの、ダイプレート8を通じてトレ
ッドゴム体2に作用する圧縮力の影響については、金型
で加硫する場合と同様に比較しうると考えられる。
【0038】テストの結果、凹部7の底近傍部分の複素
弾性率と、凸部13の表面内方部分の複素弾性率との前
記比は、いずれも1.25以下であり、平均すると、約
1.07になるなど、殆ど同一という良好な結果が得ら
れた。なお、図9に示した従来のダイプレートDにより
製造されたトレッドゴム体の場合、前記複素弾性率の比
は、約1.71であった。なお試料の切り出し位置は前
記の場合に準じている。
弾性率と、凸部13の表面内方部分の複素弾性率との前
記比は、いずれも1.25以下であり、平均すると、約
1.07になるなど、殆ど同一という良好な結果が得ら
れた。なお、図9に示した従来のダイプレートDにより
製造されたトレッドゴム体の場合、前記複素弾性率の比
は、約1.71であった。なお試料の切り出し位置は前
記の場合に準じている。
【0039】次に、前記成形突部9は、例えば、ゴム案
内部11がゴム押し出し上流側に向けて先細状かつ尖っ
ていることがより好ましいが、これに限定するものでは
ない。なお、図6には、成形突起9の他の実施形態を示
し、(A)は、三角形としたもの、(B)、(C)は、
ゴム案内部11の両側面が曲面で構成されているもの、
(D)は、ゴム案内部を2段としたものを夫々示してい
るが、これ以外にも、ゴム案内部11を半円状とするも
のなど、種々変形しうる。
内部11がゴム押し出し上流側に向けて先細状かつ尖っ
ていることがより好ましいが、これに限定するものでは
ない。なお、図6には、成形突起9の他の実施形態を示
し、(A)は、三角形としたもの、(B)、(C)は、
ゴム案内部11の両側面が曲面で構成されているもの、
(D)は、ゴム案内部を2段としたものを夫々示してい
るが、これ以外にも、ゴム案内部11を半円状とするも
のなど、種々変形しうる。
【0040】又成形突起9は、前記ゴム案内部11を設
けた結果、従来のように成形面9Aに傾斜を設けた場合
であっても十分効果があるが、好ましくは、前記成形面
9Aと下型8Bの平坦面Fとの間隔h(図5に示す)を
略一定とすることが望ましい。なお、本実施形態の成形
突起9は、例えば既存のダイプレートの突起に研磨等を
施せば良く、既存の生産設備をそのまま利用でき、しか
も安価になしうる。
けた結果、従来のように成形面9Aに傾斜を設けた場合
であっても十分効果があるが、好ましくは、前記成形面
9Aと下型8Bの平坦面Fとの間隔h(図5に示す)を
略一定とすることが望ましい。なお、本実施形態の成形
突起9は、例えば既存のダイプレートの突起に研磨等を
施せば良く、既存の生産設備をそのまま利用でき、しか
も安価になしうる。
【0041】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。請求項2記載の発明では、前記トレッドゴム体2
は、ダイプレートから押し出しされるとともに、深さ
が、前記加硫後のトレッド溝5の溝深さの30%以上か
つ95%以下の凹部7を前記トレッド溝5の位置に合わ
せて形成される点において共通している。
る。請求項2記載の発明では、前記トレッドゴム体2
は、ダイプレートから押し出しされるとともに、深さ
が、前記加硫後のトレッド溝5の溝深さの30%以上か
つ95%以下の凹部7を前記トレッド溝5の位置に合わ
せて形成される点において共通している。
【0042】しかしながら、トレッドゴム体2は、図7
に示すように、成形突起が設けられていないダイプレー
ト14から押し出し成形されることにより、前記凹部を
有することなく押し出しされた後、切削によって凹部7
が形成されることを特徴としている。なお、凹部7につ
いての説明は、前記請求項1記載の発明の説明で述べた
とおりである。
に示すように、成形突起が設けられていないダイプレー
ト14から押し出し成形されることにより、前記凹部を
有することなく押し出しされた後、切削によって凹部7
が形成されることを特徴としている。なお、凹部7につ
いての説明は、前記請求項1記載の発明の説明で述べた
とおりである。
【0043】本発明者等は、未加硫のトレッドゴム体2
に、切削によって凹部7を形成した場合、加硫後、トレ
ッド溝5の底内方部分の複素弾性率E*1の上昇が生じ
ないことを実験により確かめている。
に、切削によって凹部7を形成した場合、加硫後、トレ
ッド溝5の底内方部分の複素弾性率E*1の上昇が生じ
ないことを実験により確かめている。
【0044】なお、「凹部7を有することなく」とは、
全く凹部を設けていない場合の他、トレッド溝5の深さ
Dの30%未満の小さな凹みを設けたものを含む。かか
る場合には、切削による削り量を小としうる点で好まし
い。
全く凹部を設けていない場合の他、トレッド溝5の深さ
Dの30%未満の小さな凹みを設けたものを含む。かか
る場合には、切削による削り量を小としうる点で好まし
い。
【0045】又、このような切削は、帯状かつ連続して
ダイプレート14から押し出されたトレッドゴム体2
を、押出し直後、切削工具(グルーピングツール)など
を用いて削りとる他、図8に示すように、所定寸法に切
断されたトレッドゴム体2を、十分冷却し回転しうるド
ラム15の外周に巻き付け、固定された刃物Mを有した
切削工具Tをトレッドゴム体2に押し当てることなどに
よってもなしうる。なお、削り取られたゴムは、再度、
押出機等に投入して再利用しうる。なお、この方法によ
って形成された複数のトレッドゴム体を前記同様加硫缶
にて加硫したところ、凹部の底近傍部分の複素弾性率
と、凸部13の表面内方部分の複素弾性率との比は、い
ずれも1.25以下という良好な結果が得られた。
ダイプレート14から押し出されたトレッドゴム体2
を、押出し直後、切削工具(グルーピングツール)など
を用いて削りとる他、図8に示すように、所定寸法に切
断されたトレッドゴム体2を、十分冷却し回転しうるド
ラム15の外周に巻き付け、固定された刃物Mを有した
切削工具Tをトレッドゴム体2に押し当てることなどに
よってもなしうる。なお、削り取られたゴムは、再度、
押出機等に投入して再利用しうる。なお、この方法によ
って形成された複数のトレッドゴム体を前記同様加硫缶
にて加硫したところ、凹部の底近傍部分の複素弾性率
と、凸部13の表面内方部分の複素弾性率との比は、い
ずれも1.25以下という良好な結果が得られた。
【0046】さらに、請求項2記載の発明では、トレッ
ド溝5が、ジグザグ状に屈曲するような場合、さらには
タイヤ軸方向にのびるような横溝である場合など押出で
は成形できないような場合に、特に好ましく実施でき、
請求項1の発明と同様、生産設備の複雑化を防止できし
かも安価になしうる。
ド溝5が、ジグザグ状に屈曲するような場合、さらには
タイヤ軸方向にのびるような横溝である場合など押出で
は成形できないような場合に、特に好ましく実施でき、
請求項1の発明と同様、生産設備の複雑化を防止できし
かも安価になしうる。
【0047】以上2つの方法について説明したが、本例
では、ベルト層の半径方向外側に配された前記トレッド
ゴム体2は、全体として実質的に均一な組成で形成され
る。そして、従来から使用されている種々のゴム組成物
を採用することができる。
では、ベルト層の半径方向外側に配された前記トレッド
ゴム体2は、全体として実質的に均一な組成で形成され
る。そして、従来から使用されている種々のゴム組成物
を採用することができる。
【0048】例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチ
レンブタジエンゴム又はイソプレンゴムの1種又は2種
以上の組合わせによるポリマーを混合したゴム成分10
0重量部に対し、60重量部以上かつ100重量部以下
のカーボンブラックと、30重量部以下の石油系軟化材
とを配合したゴム組成物を採用して、前記方法を用いて
タイヤを製造することにより、クラックの発生防止に効
果がある。
レンブタジエンゴム又はイソプレンゴムの1種又は2種
以上の組合わせによるポリマーを混合したゴム成分10
0重量部に対し、60重量部以上かつ100重量部以下
のカーボンブラックと、30重量部以下の石油系軟化材
とを配合したゴム組成物を採用して、前記方法を用いて
タイヤを製造することにより、クラックの発生防止に効
果がある。
【0049】一般に、乗用車用タイヤ、とりわけ60%
以下に偏平化された高性能タイヤのトレッドゴムには、
石油系軟化剤が比較的多く含まれており、しかも当初か
ら複素弾性率の大きなゴム組成物が用いられていること
が多い。
以下に偏平化された高性能タイヤのトレッドゴムには、
石油系軟化剤が比較的多く含まれており、しかも当初か
ら複素弾性率の大きなゴム組成物が用いられていること
が多い。
【0050】従って、このようなトレッドゴムでは、経
時変化により、老化防止剤、オイルなどがベルト層7側
へと移行することによって、複素弾性率の上昇変化の度
合が大きく、耐クラック性に劣ることも判明している。
時変化により、老化防止剤、オイルなどがベルト層7側
へと移行することによって、複素弾性率の上昇変化の度
合が大きく、耐クラック性に劣ることも判明している。
【0051】そこで、パラフィン系、ナフテン系又はア
ロマチック系などの石油系軟化材を、30重量部以下の
少量に制限することにより、前記複素弾性率の変化を小
とすることができる。そもそも軟化剤は、タイヤ走行性
能よりも製造時におけるゴムの加工操作を容易とするも
のであるから、一切加えないようにも構成することもで
きるが、加える場合には10〜30重量部程度が望まし
い。
ロマチック系などの石油系軟化材を、30重量部以下の
少量に制限することにより、前記複素弾性率の変化を小
とすることができる。そもそも軟化剤は、タイヤ走行性
能よりも製造時におけるゴムの加工操作を容易とするも
のであるから、一切加えないようにも構成することもで
きるが、加える場合には10〜30重量部程度が望まし
い。
【0052】
【実施例】タイヤサイズが、205/55R15であ
り、図2に示すよう構造のタイヤを、次のような方法で
それぞれ試作し、耐クラック性などをテストした。 実施例1、2、比較例1 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図3に示すダイプ
レートで押し出した未加硫のトレッドゴム体を装着し、
これを加硫金型で成形した。 実施例3、4、比較例2 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図7に示すダイプ
レートで押し出した後、切削により凹部を削りだした未
加硫のトレッドゴム体を装着し、これを加硫金型で成形
した。 従来例 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図9に示す従来の
ダイプレートで押し出したトレッドゴム体を装着し、こ
れを加硫金型で成形した。なお、各試供タイヤの内部構
造、トレッドパターン、トレッドゴムのゴム組成物は、
いずれも同一のものを採用しており、これらの影響はな
い。テストの方法は次の通りである。
り、図2に示すよう構造のタイヤを、次のような方法で
それぞれ試作し、耐クラック性などをテストした。 実施例1、2、比較例1 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図3に示すダイプ
レートで押し出した未加硫のトレッドゴム体を装着し、
これを加硫金型で成形した。 実施例3、4、比較例2 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図7に示すダイプ
レートで押し出した後、切削により凹部を削りだした未
加硫のトレッドゴム体を装着し、これを加硫金型で成形
した。 従来例 ラジアル構造のタイヤ生カバー上に、図9に示す従来の
ダイプレートで押し出したトレッドゴム体を装着し、こ
れを加硫金型で成形した。なお、各試供タイヤの内部構
造、トレッドパターン、トレッドゴムのゴム組成物は、
いずれも同一のものを採用しており、これらの影響はな
い。テストの方法は次の通りである。
【0053】イ)複素弾性率 各試供タイヤについて、タイヤ新品時および熱老(後
記)後において、トレッドゴムにおけるトレッド溝の溝
底部の表面内方部分Gの複素弾性率E*1と、トレッド
部の表面内方部分G2の複素弾性率E*2を、表面部分
から1mm内側位置にて4mm巾×30mm長さ×1.5mm厚
さの短冊状試料として切り取り、岩本製作所(株)製の
粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数
10Hz、動歪±2%の条件で測定した。
記)後において、トレッドゴムにおけるトレッド溝の溝
底部の表面内方部分Gの複素弾性率E*1と、トレッド
部の表面内方部分G2の複素弾性率E*2を、表面部分
から1mm内側位置にて4mm巾×30mm長さ×1.5mm厚
さの短冊状試料として切り取り、岩本製作所(株)製の
粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数
10Hz、動歪±2%の条件で測定した。
【0054】ロ)オゾンテスト 試供タイヤを、70゜Cのオーブン中で10日間熱老さ
せた後、正規リムにリム組みし(内圧2.3kgf/c
m2 )、オゾン濃度50pphmのオゾンチャンバーで
放置してトレッド溝のクラックの状態を観察した。評価
は、次の通りである。 ○:全くひび割れが生じていない △:しわ又は細かいひび割れが生じている ×:明らかにひび割れが生じ、美観を損ねている
せた後、正規リムにリム組みし(内圧2.3kgf/c
m2 )、オゾン濃度50pphmのオゾンチャンバーで
放置してトレッド溝のクラックの状態を観察した。評価
は、次の通りである。 ○:全くひび割れが生じていない △:しわ又は細かいひび割れが生じている ×:明らかにひび割れが生じ、美観を損ねている
【0055】
【表1】
【0056】テストの結果、実施例のタイヤは、いずれ
も新品時における溝底部内方の複素弾性率E*1が小さ
く、熱老により高弾性化しても、他の比較例タイヤに比
べ小さいことが確認できた。そして、これに基づいて、
耐クラック性においては、オゾンチャンバー内という過
酷な環境においても、2週間以上ひび割れが生じないこ
とが確認し得た。なお、1月経過後には、わずかなひび
割れが発生し始めていたが、美観を損ねるまでには至っ
ていなかった。
も新品時における溝底部内方の複素弾性率E*1が小さ
く、熱老により高弾性化しても、他の比較例タイヤに比
べ小さいことが確認できた。そして、これに基づいて、
耐クラック性においては、オゾンチャンバー内という過
酷な環境においても、2週間以上ひび割れが生じないこ
とが確認し得た。なお、1月経過後には、わずかなひび
割れが発生し始めていたが、美観を損ねるまでには至っ
ていなかった。
【0057】逆に、比較例1、2のタイヤでは、溝底部
分において加硫後既に複素弾性率が上昇しており、いず
れも2週間後から細かなひび割れが生じており、1月後
では明らかなひび割れが多数生じ、著しく外観を損ねる
状態となっていた。
分において加硫後既に複素弾性率が上昇しており、いず
れも2週間後から細かなひび割れが生じており、1月後
では明らかなひび割れが多数生じ、著しく外観を損ねる
状態となっていた。
【0058】
【発明の効果】叙上の如く本発明によれば、生産設備を
複雑かつ高価とすることなく、トレッド溝の溝底内方部
と、トレッド部表面内方部分との複素弾性率の比を1.
0以上かつ1.5以下とし、トレッド溝の溝底部分での
ゴムの高弾性化を抑制することにより溝底部分でのクラ
ックの発生を防止し、美観を長期間に亘って維持しうる
空気入りタイヤを製造しうる。
複雑かつ高価とすることなく、トレッド溝の溝底内方部
と、トレッド部表面内方部分との複素弾性率の比を1.
0以上かつ1.5以下とし、トレッド溝の溝底部分での
ゴムの高弾性化を抑制することにより溝底部分でのクラ
ックの発生を防止し、美観を長期間に亘って維持しうる
空気入りタイヤを製造しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ生カバーの部分断面図である。
【図2】本発明の実施形態を示すタイヤ部分断面図であ
る。
る。
【図3】ダイプレートの一例を示す断面図である。
【図4】トレッドゴム体を示す斜視図である。
【図5】成形突起の斜視図である。
【図6】(A)〜(D)は、成形突起の他の例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】ダイプレートの他の例を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図9】従来の成形突起を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図10】従来のトレッドゴム体、ダイプレートを示す
断面図である。
断面図である。
【図11】トレッド部の部分断面図である。
【図12】従来の空気入りタイヤの製造方法を説明する
断面図である。
断面図である。
2 トレッドゴム体 3 タイヤ生カバー 4 金型 4A 溝成型用の溝凸部 5 トレッド溝 6 トレッド部 6A トレッドゴム 7 凹部 8 ダイプレート 9 成形突起 10 最大巾部 11 ゴム案内部 G トレッド溝の溝底部の表面内方部分 S トレッド部(陸部)の表面内方部分 E*1、E*2 複素弾性率
Claims (3)
- 【請求項1】未加硫のトレッドゴム体を具えたタイヤ生
カバーを、溝形成用の溝突部を設けた金型内で加硫する
ことにより、形成されるトレッド溝の溝底部の表面近傍
部分の複素弾性率E*1と、トレッド部の表面内方部分
の複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)を1.0
以上かつ1.5以下とした空気入りタイヤを製造する空
気入りタイヤの製造方法であって、 前記トレッドゴム体は、ダイプレートから押し出しされ
るとともに、深さが、前記加硫後のトレッド溝の溝深さ
の30%以上かつ95%以下の凹部を前記トレッド溝の
位置に合わせて形成され、 しかもこの凹部は、トレッドゴム体を押し出す前記ダイ
プレートの押し出し部に、凹部の巾と等しい巾の最大巾
部と、この最大巾部からゴムの押し出し上流側にむけて
巾を減じてのびるゴム案内部とからなる成形突起を設
け、トレッドゴム体がこの成形突起を通ることにより成
形されることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項2】未加硫のトレッドゴム体を具えたタイヤ生
カバーを、溝形成用の溝突部を設けた金型内で加硫する
ことにより、形成されるトレッド溝の溝底部の表面近傍
部分の複素弾性率E*1と、トレッド部の表面内方部分
の複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)を1.0
以上かつ1.5以下とした空気入りタイヤを製造する空
気入りタイヤの製造方法であって、 前記トレッドゴム体は、ダイプレートから押し出しされ
るとともに、深さが、前記加硫後のトレッド溝の溝深さ
の30%以上かつ95%以下の凹部を前記トレッド溝の
位置に合わせて形成され、 しかもこの凹部は、ダイプレートから凹部を有すること
なく押し出しされた後、切削によって形成されることを
特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項3】前記トレッドゴム体は、天然ゴム、ブタジ
エンゴム、スチレンブタジエンゴム又はイソプレンゴム
の1種又は2種以上の組合わせによるゴム成分100重
量部に対し、60重量部以上かつ100重量部以下のカ
ーボンブラックと、30重量部以下の石油系軟化材とを
含む請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7312657A JP3061356B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7312657A JP3061356B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150465A true JPH09150465A (ja) | 1997-06-10 |
JP3061356B2 JP3061356B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=18031858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7312657A Expired - Lifetime JP3061356B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061356B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010228335A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム部材の押出用口金および押出機 |
JP2014213508A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7312657A patent/JP3061356B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010228335A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ用ゴム部材の押出用口金および押出機 |
JP2014213508A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3061356B2 (ja) | 2000-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7712500B2 (en) | Pneumatic tire with cushion rubber and method for producing the same | |
EP3130482B1 (en) | Pneumatic radial tire for use on passenger vehicle | |
EP2174804B1 (en) | Tread for retreaded tire and retreaded tire | |
EP2620297A1 (en) | Strip and process for producing same, and process for manufacturing pneumatic tire | |
JP5052516B2 (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
CA2462126C (en) | Rubber composition, pneumatic tire and method of producing the same | |
JP4375864B2 (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
JP6065432B2 (ja) | プレキュア更生タイヤ | |
JP5887321B2 (ja) | 台タイヤの製造方法及びタイヤの製造方法 | |
JP3477289B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN103269847B (zh) | 轮胎胎身和轮胎的生产方法 | |
JPH09150465A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
EP2692544A1 (en) | Tire casing | |
JP2009000871A (ja) | スタッドレスタイヤおよびスタッドレスタイヤの製造方法 | |
JP5095297B2 (ja) | スタッドレスタイヤおよびスタッドレスタイヤの製造方法 | |
JP2002347413A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2004224278A (ja) | 更生タイヤ用トレッド及び更生タイヤ | |
JP2005047446A (ja) | 空気入りタイヤ及びその製造方法 | |
JP2006248090A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法 | |
KR20110126527A (ko) | 공기 타이어 및 그 제조방법 | |
EP4180242A1 (en) | Pneumatic tire | |
EP2679408B1 (en) | Method for manufacturing a retread tire and method for manufacturing a tread for a retread tire | |
JP2004268578A (ja) | 重荷重用タイヤの製造方法及びその更生タイヤの製造方法 | |
WO2024073598A1 (en) | Method of making a rubber composition with improved processability | |
JP2010274785A (ja) | タイヤ |