JPH09149871A - 電気掃除機用吸い込み具 - Google Patents

電気掃除機用吸い込み具

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JPH09149871A
JPH09149871A JP31263995A JP31263995A JPH09149871A JP H09149871 A JPH09149871 A JP H09149871A JP 31263995 A JP31263995 A JP 31263995A JP 31263995 A JP31263995 A JP 31263995A JP H09149871 A JPH09149871 A JP H09149871A
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dust detection
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晃博 北川
Katsutaka Murata
克孝 村田
Masahiro Ishikawa
雅啓 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池交換を必要とせず、表示素子の輝度を常
に良好な状態に保つことができると共に、塵埃検知セン
サのセンサ感度の維持を図ることができる電気掃除機用
吸い込み具を提供する。 【解決手段】 電気掃除機に連通する床ノズルパイプ1
と、塵埃検知センサ8と、塵埃の有無を表示する表示素
子7と、塵埃検知センサ8からの信号を受けて前記表示
素子7を制御する電子回路と、風力により回転する風車
5bを有し前記電子回路に電源電圧を供給する風力発電
機5と、外気を取入れる吸気孔3bと、前記床ノズルパ
イプ1内の吸気通路Tに連通する排気口13bを備え、
前記吸気孔3bと排気口13bを連通する連通路内に前
記風車5bを配するとともに、前記塵埃検知センサ8と
前記排気口13bの近傍でかつ吸気通路下流側に設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機の吸い込
み具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種吸い込み具の従来例を図4〜図6
を参照して説明する。
【0003】図4において、101は床ノズルパイプ、
102は吸い込み具本体、103はパイプカバー、10
5はリングカバー、104は床ノズルパイプに対し吸い
込み具本体102を回動可能に接続するアームである。
吸い込み具本体102内には、エアータービンによって
回転する回転ブラシが配置され、この回転ブラシはブラ
シカバー102aによって保護されている。又吸い込み
具本体102には、表示素子106が設けられ、その点
灯により塵埃が所定量以上であることを知らせる。
【0004】パイプカバー103と床ノズルパイプ10
1との間の空間には、図5、図6に示すように、電源用
電池107、プリント基板108、受光素子109a、
圧力スイッチ110が配置されている。又リングカバー
105の下側空間には発光素子109bが配置されてい
る。床ノズルパイプ101の上下に対向するように配置
された受光素子109aと発光素子109bは、光電式
の塵埃検知センサ109を構成し、床ノズルパイプ10
1内の吸気流に含まれる塵埃を検知する。従来例の吸い
込み具は、じゅうたん、木床、たたみ等の一般的な掃除
面の掃除に適するように設計されており、前記塵埃検知
センサ109のセンサ感度は、じゅうたんから吸い込ま
れる塵埃の検知に適するように設定されている。
【0005】圧力スイッチ110は、床ノズルパイプ1
01内に吸気流があるとき、それを検知して塵埃検知セ
ンサ109、プリント基板108、表示素子106等へ
電源用電池107の電流を供給するものである。なお、
111は、床ノズルパイプ101内の電源用電池107
及びプリント基板108と、吸い込み具本体102の表
示素子106とを電気的に接続する接続コードである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の構成では、電源として電池を用いているので、寿命に
伴って電池を交換しなければならないという手間が必要
になり、又電池の劣化に伴って表示素子の輝度も低下し
て、見にくくなるという問題があった。又接続コードが
必要で、作業性に問題があった。
【0007】又塵埃検知センサを構成する受光素子、発
光素子のいずれもが塵埃を多く含む空気流にさらされて
いるので、これらの素子、特に受光素子の受光面が汚
れ、塵埃検知の感度が低下するという問題があった。
【0008】更に、従来の構成では、塵埃検知センサの
センサ感度が、じゅうたんの塵埃に対して設定されてい
るので、微細な塵埃を多く含む布団等の掃除においては
塵埃の有無を表示する表示素子が点灯しないことがあっ
た。逆に布団等の掃除に適するように前記センサ感度を
上げると、掃除床面がじゅうたん、木床、たたみ等の一
般的な掃除面では、塵埃量、種類、粒径等が種々のもの
となるので、塵埃の有無あるいは塵埃量を表示する表示
素子が点灯したままになり消灯しない場合が生ずるとい
う問題点を有していた。
【0009】そして、上記のような塵埃検知センサを備
える電気掃除機は、いわゆる高級、中級クラスの電気掃
除機に限られており、普及クラス或いは数年前の電気掃
除機を使用している場合には、塵埃検知センサを使用し
たくても既存の電気掃除機に付加することができず、一
方、塵埃検知センサ付きのものを必要とするだけの理由
で、電気掃除機を買い替えることは不経済である。
【0010】本発明は上記問題点を解消すことを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は上記目
的を達成するため、電気掃除機に連通する床ノズルパイ
プと、塵埃検知センサと、塵埃の有無を表示する表示素
子と、塵埃検知センサからの信号を受けて前記表示素子
を制御する電子回路と、風力により回転する風車を有し
前記電子回路に電源電圧を供給する風力発電機と、外気
を取入れる吸気孔と、前記床ノズルパイプ内の吸気通路
に連通する排気口を備え、前記吸気孔と排気口を連通路
内に前記風車を配するとともに、前記塵埃検知センサを
前記排気口の近傍でかつ吸気通路下流側に設けたことを
特徴とする。
【0012】本願の第2発明は上記目的を達成するた
め、上記第1発明において、床ノズルパイプの吸い込み
具本体側の一部に曲がり部を設け、前記曲がり部の吸気
通路下流側上方に風力発電機を配したことを特徴とす
る。
【0013】本願の第3発明は上記目的を達成するた
め、上記第1又は第2発明において、塵埃検知センサの
センサ感度を布団の微細な塵埃を検出するに適するよう
に設定したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面を参
照しつつ説明する。
【0015】図1に示す布団専用吸い込み具は、床ノズ
ルパイプ1とその先端に装着固定される吸い込み具本体
2とを備えている。プラスチック製の吸い込み具本体2
は床ノズルパイプ1の軸線に対し、直角方向に両側に張
り出し、その下面開放部にノズル形成板21が装着固定
されている。ノズル形成板21の中央部は吸い込み口2
2となっており、この吸い込み口22の両側に回転ブラ
シ23、23を備えている。これら回転ブラシ23、2
3は掃除をする際に吸い込み口22が布団Pの表面にま
とわりつくのを防止するためのものである。
【0016】床ノズルパイプ1は先端部11が曲げられ
た円筒パイプであって、プラスチック製のものである。
この床ノズルパイプ1の基端部12は、電気掃除機の本
体側集塵パイプや、手持ち式電気掃除機の接続パイプな
どに着脱可能に装着される。
【0017】床ノズルパイプ1の上面には平坦部13が
形成されていて、この平坦部13を被覆するようにパイ
プカバー3がビス4によって取付けられている。プラス
チック製のパイプカバー3と前記平坦部13との間に形
成される空間には、風力発電機5、プリント基板6、表
示素子7、受光素子8aが配置されている。又前記パイ
プカバー3に、床ノズルパイプ1の周囲を取囲むプラス
チック製のリングカバー9が組付けられていて、そのリ
ングカバー9の下側空間に発光素子8bが配置されてい
る。
【0018】風力発電機5は、発電機本体5a、風車5
b、風量調整弁5cを備え、前記平坦部13上の風力発
電機取付座13a上に着座している。又風力発電機5は
前記パイプカバー3の風力発電機取付部3aで固定され
ている。前記パイプカバー3には前記風車5bを回転さ
せるための外気を取入れる吸気孔3bが設けられてお
り、又風力発電機5の側方にも空気流通口5dが設けら
れている。更に前記平坦部13には風車5bを回転させ
た空気をメイン吸気通路Tに導くための排気口13bが
形成されている。
【0019】掃除をする際、床ノズルパイプ1には吸引
力が作用し、前記吸い込み口22から塵埃と共に吸引さ
れた空気Qが、メイン吸気通路Tを通って、電気掃除機
本体側に吸引される。この際同時に、前記吸気孔3bか
ら取入れられた空気は、空気流通口5dから風力発電機
5内に流入し、風車5bを回転させて発電した後、排気
口13bを通過し吸込流Sとなってメイン吸気通路Tに
流出する。なお、10は、前記吸気孔3bからの塵埃の
侵入を防ぐためのフィルターである。
【0020】受光素子8aと発光素子8bとは、前記メ
イン吸気通路Tを挟んだ対向位置に配されて、光電式の
塵埃検知センサ8を構成する。受光素子8aは前記排気
口13bの近傍でかつメイン吸気通路Tの下流側に設け
られている。これら受光素子8a及び発光素子8bは、
透明ホルダー8c、8dによって保護され、塵埃による
傷付きを防止されている。又前記平坦部13には受光素
子8aに対する光通過用の開口13cが、前記床ノズル
パイプ1には発光素子8bに対する光通過用の開口14
が夫々形成されている。
【0021】受光素子8aを上記位置に設けているた
め、吸気孔3bから入ってくる清浄な外気が吸込流Sと
なって、透明ホルダー8cの表面をなでるようにして、
電気掃除機側に吸い込まれていくので、前記透明ホルダ
ー8cの表面に塵埃が付着するのを防止することができ
る。なお本実施形態では、受光素子8aを排気口13b
の近傍に配したが、発光素子8b側を排気口13bの近
傍に配するようにしても、同様の効果が得られる。
【0022】表示素子7は、前記メイン吸気通路Tを流
れる空気中の塵埃が所定量以上のとき、塵埃検知センサ
8の検出に基いて点灯するものである。この点灯を外部
から知ることができるよう、パイプカバー3の表示素子
7に対応する箇所は、透明窓3cとなっている。
【0023】プリント基板6は、前記風力発電機5、塵
埃検知センサ8、表示素子7と共に塵埃検知用の電子回
路を構成する。図2はそのブロック図を示すものであ
る。この電子回路によれば、布団Pの微細塵埃を電気掃
除機で吸引した場合、塵埃の量に応じて、受光素子8a
の受光量が変化すると、その受光量に対応して受光素子
8aの出力電圧も変化する。プリント基板6上の増幅器
6aは受光素子8aの変化量(交流成分)のみを増幅し
て、その交流成分の振幅に応じた電圧によって、塵埃の
有無を表示素子7によって点灯表示する。
【0024】前記プリント基板6は、前記平坦部13上
の基板取付座13d上に着座し、パイプカバー3の基板
取付部3dで固定されている。
【0025】又前記リングカバー9は、床ノズルパイプ
1及びパイプカバー3に組み付けられる。
【0026】前記風力発電機5は、図1に示すように、
床ノズルパイプ1の曲がり部Rより斜上位置、すなわち
メイン吸気通路Tの下流側の上方に設けられている。又
前記塵埃検知センサ8は、前記風力発電機5より斜上位
置、すなわちメイン吸気通路Tの下流側に設けられてい
る。
【0027】本実施形態の吸い込み具は、布団専用のも
のであって、布団、シーツ、毛布等の微細塵埃を吸い込
むものである。図3は、布団から採取された塵埃を分析
した結果を示すグラフで、図3に示すように、布団の微
細塵埃の成分は、人間のフケ、垢、毛髪等のタンパク質
成分と、布団中の綿、お菓子、繊維等の炭水化物成分が
ほとんどである。その粒径の平均は20〜70μm程度
である。前記塵埃検知センサ8のゲイン特性が低いと微
細塵埃を検出できず、又高すぎると表示素子7が点灯し
たままとなる不都合が生ずる。本実施形態では、前記塵
埃検知センサ8のセンサ感度を、70μm以下の粒径の
微細塵埃を検出するのに適するように、増幅器6aのゲ
イン特性を32〜40dBの範囲内に設定している。
【0028】本発明は上記の実施形態に示すものに限定
されず、例えばじゅうたん、木床、たたみ等の一般的な
掃除面を掃除するものに適用することが可能である。
【0029】
【発明の効果】本願の第1発明によれば、風力発電機の
発電により電子回路に電圧電源を供給できるので、従来
例のように電池を必要とせず、その交換の手間も不要と
なり、使用に便利である。しかも表示素子の輝度を常に
良好な状態に保つことができ、見やすい表示とすること
ができる。
【0030】又風力発電機を通過した比較的清浄な空気
を、その下流の塵埃検知センサに送ることができ、塵埃
検知センサの表面をクリーニングできる結果、塵埃検知
センサのセンサ感度の維持を図ることができる。
【0031】本願の第2発明によれば、上記第1発明の
効果に加え、床ノズルパイプの曲がり部の下流側上方に
風力発電機を配したことにより、吸い込み具本体から吸
引された空気流中の塵埃が風力発電機内に入り込むこと
を防止できると共に、掃除機本体側からの吸引力を受け
易く、低い吸引力でも安定した発電が可能となる。
【0032】本願の第3発明によれば、上記第1又は第
2発明の効果に加え、塵埃検知センサのセンサ感度を布
団特有の微細塵埃を検出するに適するように設定したた
め、目に見えない布団の微細塵埃を適正に検出し、表示
でき、布団掃除の効率及び使用性が良くなる。そして、
布団専用の吸い込み具として装着して使用できるので、
すでに購入済の電気掃除機に使用したり、或いは新規に
販売する電気掃除機にオプション装備として付加するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】その電子回路を示すブロック図。
【図3】布団から発生する塵埃の成分比率を示すグラ
フ。
【図4】従来例を示す外観斜視図。
【図5】その縦断平面図。
【図6】その横断平面図。
【符号の説明】
1 床ノズルパイプ 2 吸い込み具本体 3 パイプカバー 3b 吸気孔 5 風力発電機 5b 風車 6 プリント基板 7 表示素子 8 塵埃検知センサ 13 平坦部 13b 排気口 T 吸気通路 R 曲がり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雅啓 京都府京都市南区吉祥院石原野上1 八洲 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気掃除機に連通する床ノズルパイプ
    と、塵埃検知センサと、塵埃の有無を表示する表示素子
    と、塵埃検知センサからの信号を受けて前記表示素子を
    制御する電子回路と、風力により回転する風車を有し前
    記電子回路に電源電圧を供給する風力発電機と、外気を
    取入れる吸気孔と、前記床ノズルパイプ内の吸気通路に
    連通する排気口を備え、前記吸気孔と排気口を連通する
    連通路内に前記風車を配するとともに、前記塵埃検知セ
    ンサを前記排気口の近傍でかつ吸気通路下流側に設けた
    ことを特徴とする電気掃除機用吸い込み具。
  2. 【請求項2】 床ノズルパイプの吸い込み具本体側の一
    部に曲がり部を設け、前記曲がり部の吸気通路下流側上
    方に風力発電機を配した請求項1記載の電気掃除機用吸
    い込み具。
  3. 【請求項3】 塵埃検知センサのセンサ感度を布団の微
    細な塵埃を検出するに適するように設定した請求項1又
    は2記載の電気掃除機用吸い込み具。
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