JPH09148399A - ウエハ洗浄及び拡散システム - Google Patents

ウエハ洗浄及び拡散システム

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JPH09148399A
JPH09148399A JP30930295A JP30930295A JPH09148399A JP H09148399 A JPH09148399 A JP H09148399A JP 30930295 A JP30930295 A JP 30930295A JP 30930295 A JP30930295 A JP 30930295A JP H09148399 A JPH09148399 A JP H09148399A
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diffusion
cleaning
wafer
atmospheric pressure
boat
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Application number
JP30930295A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchida
田 博 内
Nobuhito Nunotani
谷 伸 仁 布
Naoto Miyashita
下 直 人 宮
Ichiro Katakabe
一 郎 片伯部
Hiroshi Kawamoto
本 浩 川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄装置と拡散装置とを搬送装置によって連
結することができ、洗浄済みのウエハをカセットに収容
することなしに洗浄装置から拡散装置に搬送することが
できる。 【解決手段】 洗浄装置100は複数の枚葉洗浄ユニッ
ト6から構成され、拡散装置200は複数の拡散炉14
から構成される。これらの洗浄装置100と拡散装置2
00とは互いに近接配置され、両装置は搬送装置300
によって連結される。拡散装置200内の気圧はクリー
ンルームの気圧よりも低く、また洗浄装置100の気圧
は拡散装置200内の気圧よりも低く定められている。
このような気圧の関係によって、洗浄装置100内の薬
液の小滴や蒸気は外部に漏出することがなく、従って、
拡散装置200は、洗浄装置100に近接配置しても洗
浄装置100内の薬液の小滴や蒸気によって腐食される
恐れはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハを洗浄しそ
の後に酸化・拡散処理するウエハ洗浄及び拡散システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程では、シリコン等の半導
体ウエハは洗浄された後に、酸化・拡散処理される。こ
の洗浄処理は25枚乃至50枚のウエハがバッチ式に洗
浄槽内に浸漬されて洗浄処理され、拡散炉ではそれより
も少数のウエハがバッチ式に処理される。
【0003】図11は従来のウエハ洗浄及び拡散システ
ムを示したもので、バッチ処理式の洗浄装置1では、多
数のウエハWを収容したカセット2がカセットステージ
3に投入される。カセット2に収容されたウエハWは、
複数の洗浄槽4に順次搬送され、洗浄処理される。洗浄
されたウエハWを収容したカセット2は、作業員によっ
て複数台の拡散炉5に分配搬送され、そこで、ウエハW
が酸化・拡散処理を受ける。
【0004】洗浄済みウエハWをカセット2に収容した
状態で拡散炉5に搬送する理由は以下のとおりである。
すなわち、洗浄装置1は洗浄のために特殊な薬液を使用
しており、この薬液の小滴や蒸気が周囲に飛散して拡散
炉5に付着してそれを腐食する恐れがある。そこで、拡
散炉5は薬液の小滴や蒸気の付着を防ぐために洗浄槽4
から十分に離間して配置されている。このため、洗浄処
理されたウエハWは、カセット2に収納された状態で、
作業員によって遠方の拡散炉5に搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の洗浄
及び拡散システムは、洗浄装置と拡散装置とが互いに離
間して配置されるため、作業員がその間のウエハ搬送を
行うことになるので、このウエハ搬送に際して洗浄済み
のウエハを再びカセットに収容しなければならず、洗浄
済みのウエハがカセットへの再収容に伴って再汚染さ
れ、次の拡散処理に悪影響を及ぼすといった問題があっ
た。これを詳述すると、カセットは、必ずしも常時清浄
な状態に保たれている訳ではないため、洗浄済みのウエ
ハをこのカセットに収納すると、そのカセットによって
汚染されることがある。
【0006】さらに、従来の洗浄及び拡散システムは、
バッチ処理によって多数の洗浄済みウエハを複数の拡散
炉と分配搬送するために、洗浄済みのウエハの中には直
ちに拡散炉に搬送されないものも存在し、比較的長く待
機していたウエハは、その間に重金属汚染やその他の粒
子が再付着したり、その表面に自然酸化膜の成長が起っ
てしまうといった問題もあった。そこで、本発明の目的
は、洗浄装置と拡散装置とを搬送装置によって連結する
ことができ、洗浄済みのウエハをカセットに収容するこ
となしに洗浄装置から拡散装置に搬送することができる
ウエハ洗浄及び拡散装置および方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載された発明は、ウエハを洗浄する洗浄
装置と、洗浄後のウエハを酸化・拡散処理する拡散装置
とを具備し、上記洗浄装置と上記拡散装置とが共にクリ
ーンルーム内に配置されたウエハ洗浄及び拡散システム
において、上記洗浄装置と上記拡散装置とを連結し、上
記洗浄装置から上記洗浄後のウエハを上記拡散装置に搬
送する搬送装置を具備し、上記拡散装置内の気圧が上記
クリーンルーム内の気圧よりも低くかつ上記洗浄装置内
の気圧が上記拡散装置内の気圧よりも低くなるように設
定されていることを特徴とするものである。
【0008】洗浄装置内の気圧が拡散装置内の気圧及び
クリーンルーム内の気圧よりも低くなるように設定され
ているため、洗浄装置内で発生した蒸気が漏出して拡散
装置に付着することが防止される。従って、洗浄装置と
拡散装置とを互いに近接配置することができ、これによ
って、両装置を搬送装置によって連結することができ
る。更に、この搬送装置の設置によって、洗浄後のウエ
ハを洗浄装置から拡散装置に搬送する際に、洗浄ウエハ
をカセットに収容する必要がなくなり、従って、カセッ
トへの収容に伴うウエハの汚染も防止することができ
る。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記
洗浄装置は枚葉式にウエハを洗浄し、上記拡散装置はバ
ッチ式にウエハを処理することを特徴とするものであ
る。洗浄装置は枚葉式にウエハを洗浄するので、洗浄装
置の台数に対して拡散装置の台数を増大する必要がなく
なり、洗浄装置と拡散装置との間に設置される搬送装置
の構成の複雑化を防ぐことができる。
【0010】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記
ウエハを複数個収容するカセットを載置するカセットス
テージを更に具備し、上記洗浄装置及び上記拡散装置の
各々はウエハを収容する拡散ボートを載置する拡散ボー
ト設置部を有し、上記搬送装置は、上記カセットからウ
エハを一枚ずつ上記洗浄装置に搬送すると共に洗浄され
たウエハを上記洗浄装置の上記拡散ボート設置部に載置
された上記拡散ボートに搬送する搬送ロボットと、上記
拡散ボートを上記洗浄装置の上記拡散ボート設置部から
上記拡散装置の上記拡散ボート設置部に搬送するボート
搬送機構とを有することを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載された発明は、請求項2に
記載されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記
ウエハを複数個収容するカセットを載置するカセットス
テージを更に具備し、上記拡散装置はウエハを収容する
拡散ボートを載置する拡散ボート設置部を有し、上記搬
送装置は、上記カセットからウエハを一枚ずつ上記洗浄
装置に搬送すると共に洗浄されたウエハを上記拡散ボー
ト設置部に載置された上記拡散ボートに搬送することを
特徴とするものである。この請求項4に記載された発明
は、請求項3に記載された発明に比べて、洗浄装置の拡
散ボート設置部及びボート搬送機構が不要となり、構造
が単純化される利点が存在する。
【0012】請求項5に記載された発明は、請求項1に
記載されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記
洗浄装置内の気圧を検出する検出手段と、上記拡散装置
内の気圧を検出する検出手段と、上記両検出手段の検出
出力に基づき、上記洗浄装置内の気圧と上記拡散装置内
の気圧と上記クリーンルームの気圧とが上記関係を満足
しない時に警告を発生する警告手段とを更に具備するこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載された発明は、ウエハを洗
浄する洗浄装置と、洗浄後のウエハを酸化・拡散処理す
る拡散装置とを具備し、上記洗浄装置と上記拡散装置と
が共にクリーンルーム内に配置されたウエハ洗浄及び拡
散システムにおいて、上記洗浄装置と上記拡散装置とを
連結し、上記洗浄装置から上記洗浄後のウエハを上記拡
散装置に搬送する搬送装置を具備し、上記洗浄装置内の
気圧は上記クリーンルーム内の気圧よりも低くなるよう
に設定され、上記洗浄装置は枚葉式にウエハを洗浄し、
上記拡散装置はバッチ式にウエハを処理することを特徴
とするものである。
【0014】請求項7に記載された発明は、ウエハを洗
浄する洗浄装置と、洗浄後のウエハを酸化・拡散処理す
る拡散装置とが共にクリーンルーム内に配置されたウエ
ハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記拡散装置内の気
圧を上記クリーンルーム内の気圧よりも低く設定する工
程と、上記洗浄装置内の気圧を上記拡散装置内の気圧よ
りも低く設定する工程とを有するとを特徴とするもので
ある。
【0015】洗浄装置内の気圧がクリーンルーム内の気
圧よりも低くなるように設定されているため、洗浄装置
内で発生した蒸気が外部に漏出することが防止される。
従って、洗浄装置と拡散装置とを互いに近接配置して、
洗浄装置と拡散装置とを搬送装置によって連結すること
ができる。特に、洗浄装置は枚葉式にウエハを洗浄する
タイプであるので、洗浄装置の台数に対して拡散装置の
台数を増大する必要がなくなり、搬送装置の構成の複雑
化を防ぐことができる。
【0016】また、搬送装置の設置によって、洗浄後の
ウエハを洗浄装置から拡散装置に搬送する際に、洗浄ウ
エハをカセットに収容する必要がなくなり、従って、カ
セットへの収容に伴うウエハの汚染も防止することがで
きる。更に、洗浄されたウエハは早急に拡散処理を受け
ることができるため、再汚染や自然酸化膜の成長を防止
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明によるウエハ洗浄及び
拡散システムの実施の形態を図11と同一部分には同一
符号を付して示した図1乃至図10を参照して説明す
る。図1及び図2において、ウエハ洗浄及び拡散システ
ムは、洗浄装置100と、この洗浄装置100に近接し
て配置された拡散装置200と、両装置100、200
を互いに連結する搬送装置300とから構成されてい
る。また、これらの洗浄装置100と拡散装置200と
搬送装置300は、いずれもクリーンルーム内に設置さ
れている。
【0018】洗浄装置100は、カセットステージ3と
複数の枚葉式の洗浄ユニット6と2台の拡散ボート設置
部7とを有し、図2に明示したように全体がハウジング
8によって被覆されている。カセットステージ3には、
多数のウエハWを収納した複数個のカセット2が載置さ
れている。枚葉搬送ロボット9は、カセットステージ3
の上のカセット2から1枚ずつウエハWを取り出して、
洗浄ユニット用の搬送機構10に搬送すると共に、洗浄
後のウエハWを搬送機構10から受取って拡散ボート設
置部7に搬送して、この拡散ボート設置部7に載置され
た拡散ボート11に収納する。ボート移載機12は拡散
ボート設置部7に載置された拡散ボート11を搬送装置
300のボート搬送機構13に移送する。
【0019】なお、搬送装置300は、洗浄装置100
に設置された枚葉搬送ロボット9及びボート移載機12
とボート搬送機構13とから構成されている。拡散装置
200は、2台の縦型拡散炉14と、複数の拡散ボート
設置部15と、ボート移載機16とを有する。
【0020】洗浄装置100には排気管17が取付けら
れ、この排気管17にはバルブ18が設置されている。
同様に、拡散装置200にも排気管19が取付けられ、
この排気管19にはバルブ20が設置されている。ま
た、洗浄装置100と拡散装置200には、図2に示し
たようにそれぞれの内部の気圧を測定するマノメータ2
1、22が設けられ、これらのマノメータ21、22の
出力は警告制御装置23に接続されている。この警告制
御装置23は、マノメータ21、22の測定出力に基づ
きバルブ18、20の開度を制御して、拡散装置200
内の気圧がクリーンルーム内の気圧よりも低くかつ洗浄
装置100内の気圧が拡散装置200内の気圧よりも低
くなるように、すなわち、(クリーンルーム気圧)>
(拡散装置気圧)>(洗浄装置気圧)となるように設定
する。また、警告制御装置23は、洗浄装置100内の
気圧と拡散装置200内の気圧とが上述の関係を満足し
ない時に、警報を発生する。
【0021】次に、上述した実施の形態の作用を説明す
る。枚葉搬送ロボット9はカセットステージ3の上に載
置されたカセット2からウエハWを一枚ずつ取出して、
洗浄ユニット用の搬送機構10に搬送する。この搬送機
構10はウエハWを枚葉洗浄ユニット6に移送して、洗
浄処理を受けたウエハWを洗浄ユニット6から取出す。
枚葉搬送ロボット9は、洗浄済みのウエハWを搬送機構
10から拡散ボート設置部7に搬送し、その拡散ボート
設置部7に載置されている拡散ボート11に収納する。
こうして、拡散ボート11に所定数の洗浄済みのウエハ
Wが収納されると、ボート移載機12はその拡散ボート
11をボート搬送機構13に移送する。
【0022】ボート搬送機構13はこの移送された拡散
ボート11を、ボート移載機16を介して拡散ボート設
置部15に載置する。拡散ボート設置部15に載置され
た拡散ボート11は拡散炉14に運ばれて加熱されて酸
化・拡散処理される。こうして酸化・拡散処理されたウ
エハWが収納された拡散ボート11は、ボート移載機1
6とボート搬送機構13とボート移載機12とによっ
て、洗浄装置側の拡散ボート設置部7に載置され、その
後に、この拡散ボート11から拡散処理済みのウエハW
が搬送ロボット9によって取出され、カセットステージ
3上の元のカセット2に戻される。
【0023】このウエハ洗浄及び拡散システムの運転中
には、マノメータ21は洗浄装置100の気圧を常時モ
ニターし、マノメータ22は拡散装置200の気圧を常
時モニターし、警告制御装置23はこれらのマノメータ
21、22の測定出力に基づき、バルブ18、20の開
度を制御して、洗浄装置100及び拡散装置200内の
気圧を、(クリーンルーム気圧)>(拡散装置気圧)>
(洗浄装置気圧)となるように制御している。このよう
に、洗浄装置100の気圧が周囲の気圧、具体的にはク
リーンルームの気圧や拡散装置200の気圧よりも低い
ため、洗浄装置100の洗浄ユニット6において洗浄薬
液の蒸気や小滴が飛散しても、薬液の蒸気や小滴は、洗
浄装置100の外部に漏出することがない。従って、洗
浄装置100と拡散装置200とを互いに近接配置して
も、拡散装置200が洗浄装置100の薬液によって腐
食されることがない。
【0024】もし、警告制御装置23はマノメータ2
1、22の測定出力に基づき、洗浄装置100及び拡散
装置200内の気圧の関係に異常が発生したことを判別
した時、特に洗浄装置100の気圧がクリーンルーム気
圧と同等以上になったことを判別した時には、直ちに洗
浄装置100の運転を中断し、薬液が洗浄装置100の
外部に漏出することを防止する。
【0025】図3は、本発明の第2の実施の形態を示し
たもので、搬送装置300のウエハ搬送機構24は、カ
セットステージ3の上に載置されたカセット2からウエ
ハWを一枚ずつ取出して、枚葉洗浄ユニット用の搬送機
構10に搬送すると共に、洗浄済みのウエハWを搬送機
構10から受取って、拡散装置200の拡散ボート載置
部15に載置されている拡散ボート11に収納する。
【0026】この第2の実施の形態にあっては、ウエハ
搬送機構24は、洗浄済みのウエハWを洗浄装置100
から直接に、拡散装置200に搬送する。従って、第2
の実施の形態は、図1及び図2に示した第1の実施の形
態の洗浄装置100の拡散ボート載置部7やボート移載
機12及びボート搬送機構13が不要となり、第1の実
施の形態に比べて洗浄装置100が小型化され、構造も
簡単化される。
【0027】図4は第2の実施の形態の変形例を示した
もので、拡散装置200には拡散ボート設置部15が拡
散炉14の真下とウエハ搬送機構24の直前との二箇所
に設けられている。搬送用のスイングアーム25は、両
拡散ボート設置部15の中間に回転中心が存在し、両端
部に拡散ボートの把持部を有する。従って、スイングア
ーム25の半回転によって、拡散処理済みの拡散ボート
11と拡散処理用の拡散ボート11とを同時に入れ替え
ることができる。その他の構成は、図3の構成と同一で
ある。
【0028】図5乃至図9は本発明の第3の実施の形態
を示したものである。図5及び図6において、カセット
ステージ3の上には多数のウエハWを収容したカセット
2が載置されている。搬送ロボット26は、このカセッ
ト2からウエハWを一枚ずつ取出して洗浄装置100に
搬送すると共に、この洗浄装置100で洗浄されたウエ
ハWを拡散ボート11に搬送する。洗浄装置100は2
台の枚葉洗浄ユニット6と図示を省略したウエハ反転機
構とを具備し、この洗浄装置100のウエハ反転機構は
ウエハWの表面及び裏面を反転して枚葉洗浄ユニット6
に載置することができる。また、拡散ボート11はボー
ト搬送ロボット27に載置され、この搬送ロボット27
は、洗浄済みのウエハWが収納された拡散ボート11を
拡散装置200に搬送する。この拡散装置200は2台
の拡散炉14を有している。
【0029】搬送ロボット26は、図7に示されたよう
に、洗浄前のウエハWを把持するフィンガー28と洗浄
後のウエハWを把持するフィンガー29とを有する。そ
れぞれのフィンガー28、29は独立の駆動機構によっ
て駆動される。フィンガー28はカセット2から洗浄前
のウエハWを把持し、洗浄装置100に搬送し、フィン
ガー29は洗浄後のウエハWを把持して洗浄装置100
から拡散ボート11に搬送する。また、このような2個
のフィンガー28、29は、図8に示されたように同一
の駆動機構によって駆動されるように構成することもで
きる。このように、搬送ロボット26が洗浄前及び洗浄
後のウエハWをそれぞれ把持するフィンガー28、29
を有するため、洗浄後のウエハWはその把持の際に汚染
される可能性が大幅に低減される。なお、この実施の形
態にあっても、洗浄装置100内の気圧と拡散装置20
0内の気圧とクリーンルームの気圧との関係は、第1の
実施の形態の場合と同様に設定されている。
【0030】図9は、洗浄装置100の枚葉洗浄ユニッ
ト6の具体的な構成例を示したもので、すり鉢状のウエ
ハ載置台30の中央部にガス噴出孔が穿孔され、このガ
ス噴出孔には流量計31を介して窒素ガスが供給され
る。この窒素ガスは、ウエハ載置台30のガス噴出孔か
ら噴出して、ウエハ載置台30に載置されたウエハWを
僅かに浮かび上がらせて、ウエハ載置台30上に非接触
状態に保持する。ウエハ載置台30の外周囲には円周上
に複数の制限ピン32が突設され、これらの制限ピン3
2は矢印で示したように半径方向に移動可能であり、ウ
エハ載置台30に載置されたウエハWの移動を制限する
と共に、ウエハWの外周に当接してそれを保持すること
ができる。
【0031】ウエハ載置台30は載置台駆動用のモータ
33によって駆動ベルト34を介して回転駆動される。
ウエハ載置台30の上方には薬液ノズル35が位置し、
この薬液ノズル35には薬液が薬液容器36からポンプ
37及びバルブ38を介して供給される。また、薬液ノ
ズル35はノズル移動用のモータ39によってウエハ載
置台30の半径方向に移動される。ウエハ載置台30の
周囲はカップ40によって取囲まれ、このカップ40に
は、ウエハWの周囲の気流の制御を行う排気制御板41
が設置されると共に、排気及び排液孔42が穿設されて
いる。
【0032】この枚葉洗浄ユニットの作用を次に説明す
る。ウエハ載置台30に載置されたウエハWは、噴出窒
素ガスによってウエハ載置台30から僅かに浮いた状態
に保たれる。制限ピン32が半径方向に移動して、ウエ
ハWの外周に当接してそれを保持する。その後に、ウエ
ハ載置台30が載置台駆動用のモータ33によって回転
駆動されると、制限ピン32に保持されたウエハWもウ
エハ載置台30と一体に回転する。薬液ノズル35は薬
液をウエハWに吐出しながら、半径方向に移動される。
こうして、薬液ノズル35はウエハWの全面に薬液を塗
布してウエハWの洗浄を行う。表面が洗浄されたウエハ
Wは、図示を省略したウエハ反転機構によって裏返しさ
れ、前述と同様にして裏面が洗浄される。この枚葉洗浄
ユニット6は、ウエハWの表面と裏面とを順次洗浄する
が、表面または裏面の洗浄時に他方の面はウエハ載置台
30から浮上しているため、ウエハ載置台30との接触
に伴って汚染されることはない。
【0033】図10は、本発明の第3の実施の形態の変
形例を示したもので、カセットステージ3にはカセット
2と拡散ボート11とが載置されている。搬送ロボット
9はカセット2からウエハWを取出して洗浄装置100
のウエハ反転機構43に搬送する。このウエハ反転機構
43はウエハWを反転してウエハ裏面を上方に向けて、
枚葉洗浄ユニット6に載置する。この枚葉洗浄ユニット
6は載置されたウエハWの外周を保持して、薬液ノズル
35から薬液をウエハWの裏面に吐出して洗浄する。こ
の洗浄されたウエハWは、ウエハ反転機構43によって
反転され表面を上に向けた状態で、再度洗浄ユニット6
に載置されて同様に洗浄される。
【0034】こうして、両面が洗浄されたウエハWは、
搬送ロボット9によって拡散ボート11に収納され、所
定枚数の洗浄済みウエハWが収納された拡散ボート11
は、ボート搬送機構13によって拡散装置200の拡散
ボート設置部15に搬送される。その拡散装置200で
おいて酸化・拡散処理された拡散ボート11は、ボート
搬送機構13によってカセットステージ3に戻され、そ
の後に、搬送ロボット9が酸化・拡散処理された拡散ボ
ート11からウエハWを元のカセット2に搬送する。
【0035】一般にウエハWは裏面の方が表面よりも汚
染されている。本実施の形態では、最初にウエハWの裏
面を洗浄し、その後に表面を洗浄する。従って、ウエハ
裏面の洗浄の際にウエハ裏面から除去された重金属やパ
ーティクルなどの汚染物がウエハ表面に付着しても、そ
の汚染物はその後のウエハ表面の洗浄時に除去されるた
め、ウエハWは、表面及び裏面ともきれいに洗浄するこ
とができる。なお、この実施の形態にあっても、洗浄装
置100内の気圧と拡散装置200内の気圧とクリーン
ルームの気圧との関係は、第1の実施の形態の場合と同
様に設定されている。
【0036】以上のいずれの実施の形態も、洗浄装置1
00内の気圧と拡散装置200内の気圧とクリーンルー
ムの気圧との関係は、(クリーンルーム気圧)>(拡散
装置の気圧)>(洗浄装置の気圧)を満足するように設
定されていた。しかしながら、本発明は、この条件に限
定されるものではなく、洗浄装置100内の気圧が少な
くともクリーンルームの気圧よりも低圧になるように設
定するだけでもよい。この設定によって、洗浄装置10
0内の薬液の蒸気や小滴が外部へ漏出することが大幅に
抑制される。こうして、洗浄装置100内の気圧が少な
くともクリーンルームの気圧よりも低圧になるように設
定することによって、洗浄装置100と拡散装置200
とを十分に近接配置することができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
及び請求項6に記載された発明によれば、洗浄装置内の
気圧がクリーンルーム内の気圧よりも低くなるように設
定されているため、洗浄装置内で発生した蒸気が外部に
漏出することが防止される。これによって、洗浄装置と
拡散装置とを互いに近接配置して洗浄装置と拡散装置と
を搬送装置によって連結することができる。この搬送装
置の設置によって、洗浄後のウエハを洗浄装置から拡散
装置に搬送する際に、洗浄済みウエハをカセットに収容
する必要がなくなり、従って、カセットへの収容に伴う
ウエハの汚染を防止することができる。更に、洗浄され
たウエハは早急に拡散処理を受けることができるため、
再汚染や自然酸化膜の成長を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウエハ洗浄及び拡散システムの第
1の実施の形態を概略的に示した平面図。
【図2】第1の実施の形態を概略的に示した側面図。
【図3】本発明によるウエハ洗浄及び拡散システムの第
2の実施の形態を概略的に示した平面図。
【図4】第2の実施の形態の変形例を示した平面図。
【図5】本発明によるウエハ洗浄及び拡散システムの第
3の実施の形態を概略的に示した平面図。
【図6】第3の実施の形態を概略的に示した斜視図。
【図7】第3の実施の形態の搬送ロボットのフィンガー
をそれぞれ示した斜視図と正面図。
【図8】第3の実施の形態の搬送ロボットのフィンガー
の変形例をそれぞれ示した斜視図と正面図。
【図9】第3の実施の形態の枚葉洗浄ユニットを概略的
に示した部分断面図。
【図10】第3の実施の形態の変形例を示した平面図。
【図11】従来のウエハ洗浄及び拡散システムを概略的
に示した平面図。
【符号の説明】
6 枚葉洗浄ユニット 11 拡散ボート 13 ボート搬送機構 14 拡散炉 100 洗浄装置 200 拡散装置 300 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 下 直 人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝多摩川工場内 (72)発明者 片伯部 一 郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝多摩川工場内 (72)発明者 川 本 浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝多摩川工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハを洗浄する洗浄装置と、洗浄後のウ
    エハを酸化・拡散処理する拡散装置とを具備し、上記洗
    浄装置と上記拡散装置とが共にクリーンルーム内に配置
    されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記洗浄
    装置と上記拡散装置とを連結し、上記洗浄装置から上記
    洗浄後のウエハを上記拡散装置に搬送する搬送装置を具
    備し、上記拡散装置内の気圧が上記クリーンルーム内の
    気圧よりも低くかつ上記洗浄装置内の気圧が上記拡散装
    置内の気圧よりも低くなるように設定されていることを
    特徴とするウエハ洗浄及び拡散システム。
  2. 【請求項2】上記洗浄装置は枚葉式にウエハを洗浄し、
    上記拡散装置はバッチ式にウエハを処理することを特徴
    とする請求項1に記載のウエハ洗浄及び拡散システム。
  3. 【請求項3】上記ウエハを複数個収容するカセットを載
    置するカセットステージを更に具備し、上記洗浄装置及
    び上記拡散装置の各々はウエハを収容する拡散ボートを
    載置する拡散ボート設置部を有し、上記搬送装置は、上
    記カセットからウエハを一枚ずつ上記洗浄装置に搬送す
    ると共に洗浄されたウエハを上記洗浄装置の上記拡散ボ
    ート設置部に載置された上記拡散ボートに搬送する搬送
    ロボットと、上記拡散ボートを上記洗浄装置の上記拡散
    ボート設置部から上記拡散装置の上記拡散ボート設置部
    に搬送するボート搬送機構とを有することを特徴とする
    請求項2に記載のウエハ洗浄及び拡散システム。
  4. 【請求項4】上記ウエハを複数個収容するカセットを載
    置するカセットステージを更に具備し、上記拡散装置は
    ウエハを収容する拡散ボートを載置する拡散ボート設置
    部を有し、上記搬送装置は、上記カセットからウエハを
    一枚ずつ上記洗浄装置に搬送すると共に洗浄されたウエ
    ハを上記拡散ボート設置部に載置された上記拡散ボート
    に搬送することを特徴とする請求項2に記載のウエハ洗
    浄及び拡散システム。
  5. 【請求項5】上記洗浄装置内の気圧を検出する検出手段
    と、上記拡散装置内の気圧を検出する検出手段と、上記
    両検出手段の検出出力に基づき、上記洗浄装置内の気圧
    と上記拡散装置内の気圧と上記クリーンルームの気圧と
    が上記関係を満足しない時に警告を発生する警告手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のウエ
    ハ洗浄及び拡散システム。
  6. 【請求項6】ウエハを洗浄する洗浄装置と、洗浄後のウ
    エハを酸化・拡散処理する拡散装置とを具備し、上記洗
    浄装置と上記拡散装置とが共にクリーンルーム内に配置
    されたウエハ洗浄及び拡散システムにおいて、上記洗浄
    装置と上記拡散装置とを連結し、上記洗浄装置から上記
    洗浄後のウエハを上記拡散装置に搬送する搬送装置を具
    備し、上記洗浄装置内の気圧は上記クリーンルーム内の
    気圧よりも低くなるように設定され、上記洗浄装置は枚
    葉式にウエハを洗浄し、上記拡散装置はバッチ式にウエ
    ハを処理することを特徴とするウエハ洗浄及び拡散シス
    テム。
  7. 【請求項7】ウエハを洗浄する洗浄装置と、洗浄後のウ
    エハを酸化・拡散処理する拡散装置とが共にクリーンル
    ーム内に配置されたウエハ洗浄及び拡散システムにおい
    て、上記拡散装置内の気圧を上記クリーンルーム内の気
    圧よりも低く設定する工程と、上記洗浄装置内の気圧を
    上記拡散装置内の気圧よりも低く設定する工程とを有す
    るとを特徴とするウエハ洗浄及び拡散方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340632A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板の化学的処理装置および基板の化学的処理方法
CN1296967C (zh) * 2002-10-16 2007-01-24 旺宏电子股份有限公司 在半导体制造流程中防止晶圆污染的方法及装置
JP2009027187A (ja) * 1997-03-25 2009-02-05 Asm Internatl Nv カセットから炉へのウエーハ移送用のシステム及び方法

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