JPH09148168A - 巻線装置 - Google Patents

巻線装置

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JPH09148168A
JPH09148168A JP7305427A JP30542795A JPH09148168A JP H09148168 A JPH09148168 A JP H09148168A JP 7305427 A JP7305427 A JP 7305427A JP 30542795 A JP30542795 A JP 30542795A JP H09148168 A JPH09148168 A JP H09148168A
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shaft
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Hiroyuki Aso
浩之 麻生
Kosuke Yamauchi
康介 山内
Hideji Yamashita
英児 山下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイスコイルなどの小型空芯コイルを生産歩
留り良く製造し、かつ製造工程の自動化が可能な巻線装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 回転と直線方向摺動が自在な巻軸4と、
巻軸4と一体装着した線材1の始終端部を把持する機構
と線材1のガイド溝を持つ線ガイド5と、線ガイド5と
対向し、巻軸4の上の直線摺動と巻軸4との連動回転が
自在な線ガイド12と、巻線の線材1の絶縁被膜の一部
を溶融固着する熱風機構34と、コイルの線材1の始終
端部を線材1に張力を与え把持する機構と、コイルを巻
軸4より取り出す機構と、コイルの線材1の始終端部に
たるみを付けて接合組立する機構からなる構成により、
巻線開始位置が容易に設定でき、取り出し、始終端部処
理および他部品との接合組立を連続自動で行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型スピーカ用ボイ
スコイルなどの空芯コイルを生産する際に使用される巻
線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型スピーカなどのより一層の小
型化が進むにつれて、ボイスコイルに使用される線材の
直径も細くなり、ボイスコイルの生産歩留りを低下させ
る原因となっていた。以下、従来のこの種の巻線装置に
ついて図面を用いて説明する。
【0003】図7は前記従来の巻線装置の構成を示す要
部正面断面図、図8は同巻線装置により得られたボイス
コイルを振動板に接合する接合組立を示す要部正面断面
図である。
【0004】図7において、54は巻線される巻軸であ
り、この巻軸54はバネ62を装着して巻軸受43の中
心部に摺動自在にはめ込まれ、右側の端部は巻軸受43
の右側に結合された線材51を案内する線ガイド55の
中心孔を貫通して外部に突出した状態で取り付けられて
いる。
【0005】また前記巻軸受43は、ベアリングなどの
軸受45,46を介して固定台44に回転自在に取り付
けられると共に、巻軸受43には線材51の始端部を把
持するチャック52と、同終端部を把持するチャック5
3が取り付けられている。61は固定台44の一端に取
り付けられたアクチュエータであり、巻軸54の左側の
端部に固着された駆動板63を駆動して、巻軸54を巻
軸受43の中を左右に摺動させるものである。
【0006】59と60は固定台44の先端に取り付け
られ、上記チャック52とチャック53を左右に移動さ
せるアクチュエータであり、64は線材51に所定のテ
ンション印加や、巻位置あるいは巻方を規制するガイド
ローラである。
【0007】56はガイド軸65の左端に固着された線
ガイドであり、前記線ガイド55と対向した位置に設置
され、中心に前記巻軸54の突出した右側の端部が摺動
自在に挿入される挿入穴50を持ち、線ガイド55と共
に巻軸54における線材51の巻線の巻幅を規制するも
のである。
【0008】また、前記ガイド軸65はベアリングなど
の軸受49を介して固定スライダー42の上を左右に摺
動させるアクチュエータ48に回転自在に取付保持され
ている。
【0009】57は熱風吹き出しノズル47を持つ熱風
機構であり、巻線される線材51の絶縁被膜の一部を溶
融させて固着し、ボイスコイルと成すものであり、58
は巻線し完成したボイスコイルを取り出すためにボイス
コイルをたたき落とすためのレバーである。
【0010】次にこのように構成された従来の巻線装置
の動作と、これにより得られたボイスコイルと振動板の
接合組立について説明する。
【0011】まず、ガイドローラ64を介して供給され
る線材51をチャック53と線ガイド55を経由させ、
線ガイド55と線ガイド56により巻幅が設定ならびに
規制された巻軸54およびチャック52を経由および操
作して巻線開始のセッテングを行い、ノズル47より熱
風を前記線材51を巻線する巻軸54に吹き付けなが
ら、巻軸受43やガイド軸65を回転して、所定巻幅に
所定巻数を巻回してボイスコイルを構成する。その後、
線ガイド56を右方向に移動して巻軸54より抜き、巻
軸54を左方向に移動させて右端部の突出を線ガイド5
5の端面より左に引き込ませ、チャック52およびチャ
ック53を開放した後、レバー58を下方向に移動させ
て完成したボイスコイルをたたき落として取り出すもの
である。
【0012】そして、このようにして巻線して完成した
ボイスコイル66を振動板68に接合組立するには、図
8に示すように、治具69の中の接合箇所に接着剤72
を塗布した振動板68を装着し、たるみを付けるピン7
1に線材1の始終端部67をそれぞれ引っかけて、前記
により巻線され取り出されたボイスコイル66を装着し
た接合治具70を前記治具69の上より挿入してボイス
コイル66を振動板68に接合した後、接合治具70を
ゆるやかに引き上げることによりボイスコイル66と振
動板68とが線材51の始終端部67のたるみ付きの状
態で接合組立が完了するようにしたものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、ボイスコイル66に使用される線材51の
直径が細くなると、線材51の張力が低下して巻線にお
けるテンションを上げることができなくなり、本来巻初
めの線材51は巻軸54の両端部にある線ガイド55あ
るいは線ガイド56に密着する位置に巻き付ける必要が
あるが、熱風により加熱された巻軸54に最初に巻き付
ける線材51の位置が定まりにくくなり、密着せず離れ
た位置に巻き付いてしまうとボイスコイル66の生産歩
留りが低下するという課題を有していた。
【0014】さらにボイスコイル66と振動板68を接
合する工程では、ボイスコイル66の線材51の始終端
部67を処理する複雑さと必要とされる精度により手作
業に頼らざるを得なくなり、さらにボイスコイル66の
始終端部67が断線することを防ぐためのたるみ付けも
手作業で行うことが必要であり、製造工程の自動化が困
難であるという課題を有していた。
【0015】本発明は従来のこのような課題を解決しよ
うとするもので、ボイスコイルの生産歩留りを向上さ
せ、さらに製造工程の自動化を行うことのできる巻線装
置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明による巻線装置は、回転および回転面と垂直方
向の直線移動が単独で自在な巻軸と、この巻軸に巻軸受
を介して一体装着された線材の始終端部を把持する機構
および線材を案内する溝を有する第一の線ガイドと、前
記第一の線ガイドと対向して設置され、巻軸上を摺動お
よび前記巻軸と連動して回転自在な第二の線ガイドと、
巻線された線材を溶融し固着させてコイルとするための
熱風機構と、第一の線ガイドと対向して設けたコイルを
巻軸より取り出す機構と、コイルの線材の始終端部を線
材にテンションを与えながら把持する機構および線材の
断線防止のためにコイルの線材の始終端部に、たるみを
付けながら被接合物に接合組立する機構からなる構成と
したものである。
【0017】この構成により巻軸を、回転および回転面
と垂直の直線方向に自由に移動させることが可能で、最
初に巻き付ける線材の位置がどこにきても、所定の巻初
め位置に移動設定させることができ、さらに、ボイスコ
イルを自動で取り出すことができ、そしてまた線材の始
終端部のたるみ付けも自動で行うことが可能であり、ボ
イスコイルの生産歩留りの低下を防ぎ、製造工程の自動
化を行うことができ、生産性を向上させることが可能と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ガイドローラを経由して供給される線材を巻回する
回転および単独で回転面と垂直方向の直線移動が自在な
巻軸と、前記巻軸に巻軸受を介して一体装着された線材
の始終端部を把持する機構および線材を案内する溝を有
する第一の線ガイドと、この第一の線ガイドと対向して
設けられ、巻軸の外周を摺動巻幅を規制すると共に巻軸
と連動して回転する第二の線ガイドと、巻線された線材
を固着させる熱風機構からなる構成としたものであり、
巻線の巻開始位置を常に所定箇所に規制できるという作
用を有する。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、第一の線ガイドを水平方向に移動自在と
し、巻線し固着された線材の始終端部を線材にテンショ
ンを与えながら把持する機構および巻線し固着された線
材を巻軸より取り出す機構を、第一の線ガイドが水平方
向に移動した際に対向するように第二の線ガイドと並設
して設けた構成としたものであり、線材に適切なテンシ
ョンを与えあるいは連続して完成コイルを取り出せる作
用を有する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、巻線し固着された線材の始終端部にたる
みを付けながら、被接合物に接合する機構を、第一の線
ガイドが水平移動した際に対向するように第二の線ガイ
ドと並設して設けた構成としたものであり、製造工程が
自動化可能となる作用を有する。
【0021】以下、本発明の一実施の形態について図面
を用いて説明する。図1は同実施の形態による巻線装置
の構成を示す要部正面断面図、図2(a),(b)は同
巻線装置の取り出し機構を示す要部側面断面図と正面
図、図3(a),(b)は同巻線装置の線材のたるみ付
け機構を示す要部正面図、図4および図5は同巻線装置
の巻線工程を示す要部部分断面図、図6は同巻線装置の
たるみ付け機構および接合組立の主要工程を示す要部正
面断面図である。
【0022】図1において、4は巻線ブロックの主要部
となる巻軸であり、この巻軸4はバネ7を装着して巻軸
受6の中心部にはめ込まれ、図中右側の端部はバネ座金
8、バネ9を装着して、前記巻軸受6の右側に結合され
た線材1を案内する溝を有する線ガイド5の中心孔から
外部に突出した状態で取り付けられている。
【0023】また、前記巻軸受6はベアリングなどの軸
受39,40を介して軸受フレーム22の固定台22a
に回転自在に取り付けられると共に、この巻軸受6には
線材1の始端部を把持するチャック2と同終端部を把持
するチャック3が取り付けられている。
【0024】10は固定台22aの一端に取り付けられ
た駆動用のアクチュエータであり、巻軸4の左側の端部
に取り付けられた駆動板33を駆動して巻軸4を左方向
に移動させるものであり、そして11は同じくアクチュ
エータで、巻軸4の左端面を駆動して巻軸4を右方向に
移動させるものである。
【0025】26と27は固定台22aの上端に取り付
けられ、上記チャック2とチャック3を開閉あるいは左
右に移動させるアクチュエータであり、41は線材1に
対する所定のテンション印加や巻位置あるいは巻方を規
制するガイドローラであり、以上の構成部品により巻線
ブロックを構成している。
【0026】12はガイド軸37の左端に固着された線
ガイドであり、上記巻線ブロックの構成部品である前記
線ガイド5と対向した位置に設置され、中心に前記巻軸
4の突出した右側の端部が摺動自在に挿入される挿入穴
35を持ち、線ガイド5と共に巻軸4における巻線の巻
幅を規制するものである。
【0027】また前記ガイド軸37はベアリングなどの
軸受36を介してアクチュエータ28に回転自在に取付
保持され、このアクチュエータ28は本体フレーム29
の上端に設けられたスライダー29aにより左右に摺動
するように構成されている。
【0028】34は本体フレーム29に取り付けられた
熱風吹き出しノズル38を持つ熱風機構であり、巻線さ
れる線材1の絶縁被膜の一部を溶融させて固着してボイ
スコイルを形成するものである。
【0029】30は駆動装置(図示せず)により駆動ベ
ルト31を介して巻軸受6や巻軸4を回転させるプーリ
であり、23は軸受フレーム22を前後方向(奥と手
前)に移動させるためのアクチュエータである。
【0030】図2において、16は前記巻線ブロックが
水平方向(図1の前後方向)にスライドした際に巻線ブ
ロックの巻軸4の軸線と同一軸線上になるようにガイド
軸37に隣接して本体フレーム29上に設置された取り
出しブロックであり、付属の構成部品とにより完成した
ボイスコイルの取り出し、接合組立および線材1の始終
端部のたるみ付けを行うものである。15は取り出しブ
ロック16の上端に取り付けられた支点軸であり、その
支点軸15の一端にアクチュエータ18により開閉され
て線材1の始端部を把持するチャック14aと、アクチ
ュエータ(図示せず)により開閉されて同終端部を把持
するチャック14bをそれぞれもったレバー13aとレ
バー13bが揺動可能に取り付けられている。そしてね
じりコイルバネ32によりレバー13aとレバー13b
各々に外側に揺動する力を与えられ、またアクチュエー
タ17により各々内側に揺動するよう駆動されるもので
ある。
【0031】19は前記取り出しブロック16の巻線ブ
ロックと対向する前面に設けられた巻軸4と先端部外径
が同じ線掛け部であり、巻軸4が摺動する線ガイド5の
中心孔の右端へ挿入することができる。
【0032】20aと20bは線掛けチャックであり、
アクチュエータ21とカム21aおよび復帰バネ21b
により揺動し、また先端にフォーミングピン20c,2
0dとフォーミングピン20e,20fを備えている。
24は取り出しブロック16を左右に(巻軸4への接近
と離脱)移動させるアクチュエータであり、25は取り
出しブロック16全体を90度回転(矢印方向B)させ
るアクチュエータである。
【0033】なお図1において巻軸4や線ガイド5など
で構成された巻線ブロックを保持している軸受フレーム
22は、アクチュエータ23により本体フレーム29の
上を、巻線時の巻線ブロックと、巻軸4の同一軸線上の
ボイスコイルの取り出しや線材の始終端部のたるみ付
け、および接合組立のための取り出しブロック16の間
を手前と奥に平行移動(駆動機構は図示せず)する構成
となっている。
【0034】次に巻線動作について説明すると、図1、
図4および図5に示すように、アクチュエータ23によ
り固定台22aすなわち巻線ブロックの巻軸4を巻線位
置とし、アクチュエータ28により線ガイド12を左方
向に移動させ、突出していた巻軸4の右端部を挿入穴3
5にはめ込ませる(図4(a))。
【0035】次に、ガイドローラ41を介して巻軸4の
下を回って供給されたポリウレタンあるいはポリエステ
ル絶縁被膜などを有した銅線でなる線材1の始終端部を
アクチュエータ26の駆動によりチャック2で把持する
(線材1の供給およびテンション機構は図示せず)。
【0036】そしてアクチュエータ11を駆動してバネ
9を圧縮し、バネ7を伸張して巻軸4を右方向にさらに
移動させた後(図4(b))、駆動機構(図示せず)に
より駆動ベルト31とプーリ30を介して巻軸受6すな
わち巻軸4を一回転前後回転させる(図4(c))。こ
のとき、線材1は線ガイド5と線ガイド12の間の任意
の位置に巻線され、さらに、アクチュエータ11の駆動
を停止してバネ7およびバネ9により巻軸4を元の位置
に戻すことにより、線材1がどの位置に巻き付いていて
も所定の線ガイド5側の位置に寄せられる(図4
(d))。その後、巻軸4を前記と同様にして所定の回
数を回転させて巻線を行い、同時に熱風機構34により
発生させた熱風を、ノズル38より前記巻軸4に送風し
て巻線された部分の線材1の絶縁被膜の一部を溶融し固
着させる。さらに、アクチュエータ27によりチャック
3を開き、巻軸4を回転させて線材1をチャック3に把
持させた後、チャック3より先の線材1の終端部を切断
し、アクチュエータ28により線ガイド12を右方向に
移動させ巻軸4の右先端より抜き取って巻線作業を終了
させ、ボイスコイル1aが形成されるのである。
【0037】次に、巻線されたボイスコイル1aを取り
出すのは、図1、図2、図3および図5に示すように、
巻軸受6、巻軸4、線ガイド5などでなる巻線ブロック
の軸受フレーム22をアクチュエータ23により取り出
しブロック16と対向する位置に移動させ(図5(a)
および(e))、次に取り出しブロック16をアクチュ
エータ24により左方向に移動させ、巻軸4の右端部に
線掛け部19の左先端部を当接させて、そのまま巻軸4
を線ガイド5の左方向に押し込み(図5(b)および
(f))、同時にアクチュエータ10で駆動板33を駆
動することにより、巻軸4を左方向に引き込む(図5
(c))。この時、巻軸4と線掛け部19の左先端部の
直径は同じであり、そして同一軸線上にあることによ
り、巻軸4に巻線されてできたボイスコイル1aが巻軸
4から抜けて、線掛け部19の左先端部に引っかかり保
持される。
【0038】さらに、チャック2およびチャック3に把
持されていた線材1の始終端部は、アクチュエータ18
およびアクチュエータ17を作動させてチャック14a
およびチャック14bに把持させた後、アクチュエータ
26およびアクチュエータ27によりチャック2および
チャック3を開き、線材1の始終端部をチャック2およ
びチャック3より開放し、さらに、アクチュエータ24
により取り出しブロック16を右方向に移動させた後
(図5(d)および(g))、アクチュエータ25によ
り取り出しブロック16を矢印方向Bのように90度ほ
ど回転させる。この時、アクチュエータ21を作動さ
せ、カム21aの90度回転により線掛けチャック20
aおよび線掛けチャック20bを揺動させて(図3
(a))、フォーミングピン20c,20dおよびフォ
ーミングピン20e,20fにより、く字状および逆く
字状に線材1の始終端部を、ねじりコイルバネ32によ
りテンションを与えてたるませて保持する(図3
(b))。
【0039】次に振動板1bへの接合組立は、前記工程
に続けて、取り出しブロック16すなわち線掛け部19
に対向した同一軸線上の所定箇所(図6(a))に、例
えば紫外線硬化型接着剤1cを塗布した振動板1bを装
着した組立治具1dに、アクチュエータ24を作動させ
てボイスコイル1aを引っかけ保持した線掛け部19の
先端部を接近させ当接し、そして接合させ(図6
(b))、紫外線を照射して(照射機構は図示せず)接
着力を向上させて接着し、アクチュエータ18によりチ
ャック14aおよびチャック14bを開き、アクチュエ
ータ24により取り出しブロック16すなわち線掛け部
19を上方向の組立治具1dより遠ざかる方向に引き上
げれば、線掛け部19の先端部に引っかけ保持されてい
るボイスコイル1aは、始終端部1eがたるみ付けされ
た状態のまま線掛け部19の先端部より開放され振動板
1bに接合組立されるのである(図6(c))。
【0040】なお、前記実施の形態では線材1によるボ
イスコイル1aの巻線および、ボイスコイル1aと振動
板1bの接合組立を行う巻線装置の例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものでなく、同種の線材
の巻線、あるいはボイスコイル以外の巻線全般にわたっ
て利用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明による巻線装置は、
特に細線材の巻線において、巻軸を回転および回転面と
垂直方向の直線移動を自在とすることにより、線材の巻
初めの位置を規制して、正規の巻初め位置の線ガイドに
密着させることが可能で、また巻終り完成したボイスコ
イルを自動的に取り出して振動板へ接合組立することが
できる。
【0042】さらに接合する際に自動的に線材のたるみ
付けができるので、ボイスコイルの生産歩留り向上や製
造工程の自動化をすることができ、優れた巻線装置を実
現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による巻線装置の構成を
示す要部正面断面図
【図2】(a)同巻線装置の取り出し機構を示す要部側
面断面図 (b)同要部正面図
【図3】(a),(b)同巻線装置の線材のたるみ付け
機構を示す要部正面図
【図4】同巻線装置の巻線工程を示す要部部分断面図
【図5】同巻線装置のボイスコイル取り出し工程を示す
要部部分断面図
【図6】同巻線装置のたるみ付け機構および接合組立の
主要工程を示す要部正面断面図
【図7】従来の巻線装置の構成を示した要部正面断面図
【図8】同ボイスコイルと振動板の接合組立を示す要部
正面断面図
【符号の説明】
1 線材 1a ボイスコイル 1b 振動板 1c 接着剤 1d 組立治具 1e 始終端部 2 チャック 3 チャック 4 巻軸 5 線ガイド 6 巻軸受 7 バネ 8 バネ座金 9 バネ 10 アクチュエータ 11 アクチュエータ 12 線ガイド 13a レバー 13b レバー 14a チャック 14b チャック 15 支点軸 16 取り出しブロック 17 アクチュエータ 18 アクチュエータ 19 線掛け部 20a 線掛けチャック 20b 線掛けチャック 20c フォーミングピン 20d フォーミングピン 20e フォーミングピン 20f フォーミングピン 21 アクチュエータ 21a カム 21b 復帰バネ 22 軸受フレーム 22a 固定台 23 アクチュエータ 24 アクチュエータ 25 アクチュエータ 26 アクチュエータ 27 アクチュエータ 28 アクチュエータ 29 本体フレーム 29a スライダー 30 プーリ 31 駆動ベルト 32 ねじりコイルバネ 33 駆動板 34 熱風機構 35 挿入穴 36 軸受 37 ガイド軸 38 ノズル 39 軸受 40 軸受 41 ガイドローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドローラを経由して供給される線材
    を巻回する回転および単独で回転面と垂直方向の直線移
    動が自在な巻軸と、前記巻軸に巻軸受を介して一体装着
    された線材の始終端部を把持する機構および線材を案内
    する溝を有する第一の線ガイドと、この第一の線ガイド
    と対向して設けられ、巻軸の外周を摺動巻幅を規制する
    と共に巻軸と連動して回転する第二の線ガイドと、巻線
    された線材を固着させる熱風機構からなる巻線装置。
  2. 【請求項2】 第一の線ガイドを水平方向に移動自在と
    し、巻線し固着された線材の始終端部を線材にテンショ
    ンを与えながら把持する機構および巻線し固着された線
    材を巻軸より取り出す機構を、第一の線ガイドが水平移
    動した際に対向するように第二の線ガイドと並設して設
    けた請求項1記載の巻線装置。
  3. 【請求項3】 巻線し固着された線材の始終端部にたる
    みを付けながら、被接合物に接合する機構を、第一の線
    ガイドが水平移動した際に対向するように第二の線ガイ
    ドと並設して設けた請求項2記載の巻線装置。
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