JPH09145450A - スラグ層厚測定方法 - Google Patents
スラグ層厚測定方法Info
- Publication number
- JPH09145450A JPH09145450A JP30413895A JP30413895A JPH09145450A JP H09145450 A JPH09145450 A JP H09145450A JP 30413895 A JP30413895 A JP 30413895A JP 30413895 A JP30413895 A JP 30413895A JP H09145450 A JPH09145450 A JP H09145450A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag layer
- electrode rods
- molten metal
- layer thickness
- moved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明方法は、溶融金属表面に積層するスラ
グ層を正確に測定する方法を提供する。 【解決手段】 2本の電極棒をスラグ層から溶融金属表
面へ移動浸漬せしめ、スラグ層と溶融金属との電気的変
化を検出し、スラグ層の通電時間と電極棒の移動浸漬速
度からスラグ層厚を測定するスラグ層厚測定方法であ
る。
グ層を正確に測定する方法を提供する。 【解決手段】 2本の電極棒をスラグ層から溶融金属表
面へ移動浸漬せしめ、スラグ層と溶融金属との電気的変
化を検出し、スラグ層の通電時間と電極棒の移動浸漬速
度からスラグ層厚を測定するスラグ層厚測定方法であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、スラグ層厚測
定方法に関するものである。
定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄または、アルミニウム等の非鉄金属の
精錬工程において、精錬後の鉄等溶融金属の表面に積層
するスラグ層を測定する方法として、先端部にガス吐出
口を開口したガス吹き込み管へ不活性ガスを吹き込み、
ガス吐出口から吐出させながらスラグ層表面から溶融金
属面に浸漬し、吹き込みガス圧もしくはガス流量変化を
検出してスラグ層厚を測定することが特開平5−180
580号公報に開示されている。
精錬工程において、精錬後の鉄等溶融金属の表面に積層
するスラグ層を測定する方法として、先端部にガス吐出
口を開口したガス吹き込み管へ不活性ガスを吹き込み、
ガス吐出口から吐出させながらスラグ層表面から溶融金
属面に浸漬し、吹き込みガス圧もしくはガス流量変化を
検出してスラグ層厚を測定することが特開平5−180
580号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき、スラグ
層厚の測定方法においては、ガス吐出口の詰まりが発生
し易く、連続測定が困難であり、確実な工程管理、品質
管理等が難しく、またガス吐出口の詰まりによってガス
圧等が変化し、正確なスラグ層厚の測定が困難になる。
更に、通常スラグ表面部は凝固しており、従ってガス吹
き込み管の浸漬時に凝固スラグが、ガス吹き込み管のガ
ス吐出口に位置すると、ガス吐出口が溶融スラグ層と異
なったガス圧(ガス流量)になり、スラグ層厚の測定誤
差が大きくなる等の課題がある。本発明方法は、このよ
うな課題を有利に解決するためなされたものであり、ス
ラグ層と溶融金属との電気的変化に基づき、正確にスラ
グ層厚を測定する方法を提供することを目的とするもの
である。
層厚の測定方法においては、ガス吐出口の詰まりが発生
し易く、連続測定が困難であり、確実な工程管理、品質
管理等が難しく、またガス吐出口の詰まりによってガス
圧等が変化し、正確なスラグ層厚の測定が困難になる。
更に、通常スラグ表面部は凝固しており、従ってガス吹
き込み管の浸漬時に凝固スラグが、ガス吹き込み管のガ
ス吐出口に位置すると、ガス吐出口が溶融スラグ層と異
なったガス圧(ガス流量)になり、スラグ層厚の測定誤
差が大きくなる等の課題がある。本発明方法は、このよ
うな課題を有利に解決するためなされたものであり、ス
ラグ層と溶融金属との電気的変化に基づき、正確にスラ
グ層厚を測定する方法を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、2本の電極棒をスラグ層から溶融金属表面へ
移動浸漬せしめ、スラグ層と溶融金属との電気的変化を
検出し、スラグ層の通電時間と電極棒の移動浸漬速度か
らスラグ層厚を測定することを特徴とするスラグ層厚測
定方法である。
ところは、2本の電極棒をスラグ層から溶融金属表面へ
移動浸漬せしめ、スラグ層と溶融金属との電気的変化を
検出し、スラグ層の通電時間と電極棒の移動浸漬速度か
らスラグ層厚を測定することを特徴とするスラグ層厚測
定方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明方法の一例を図面によって
説明する。図1において、2本の電極棒1、1a間に電
源2、抵抗3及び電圧計4を介して通電し、昇降装置5
により電極棒1、1aをスラグ層6及び溶融金属7へ移
動浸漬可能に構成する。しかして、電極棒1、1aがス
ラグ層6へ浸漬するまでは、電極棒1、1a間は、絶縁
体である空気で満たされているため、回路には電流がな
がれず、電圧計4の値は0である。電極棒1、1aをス
ラグ層6へ移動浸漬すると、電極棒1、1a間でスラグ
層6を介して電気回路ができ通電され、抵抗3である値
の電圧が発生する。更に、電極棒1、1aが移動浸漬し
てスラグ層6から電気伝導度の高い溶融金属7に接触す
ると、電極棒1、1aの電気抵抗が急激に下がるため電
気回路に流れる電流が急激に大きくなり、抵抗3で発生
する電圧が急激に大きくなる。この電圧変化を電圧計4
を介して計算機8へ導入する。即ち、電極棒1、1aが
スラグ層6を移動浸漬し溶融金属7へ接触して大きな電
圧変化が起きるまでの通電時間と、電極棒1、1aのス
ラグ層6移動浸漬時間を昇降装置5から計算機8へ導入
し、以下の数式に基づき、スラグ層6を算出しして表示
器9へ表示するものである。 H=t・V H:スラグ層厚(mm)、t:電極棒のスラグ層通過時
間(S)、V:電極降下速度(mm/S)。
説明する。図1において、2本の電極棒1、1a間に電
源2、抵抗3及び電圧計4を介して通電し、昇降装置5
により電極棒1、1aをスラグ層6及び溶融金属7へ移
動浸漬可能に構成する。しかして、電極棒1、1aがス
ラグ層6へ浸漬するまでは、電極棒1、1a間は、絶縁
体である空気で満たされているため、回路には電流がな
がれず、電圧計4の値は0である。電極棒1、1aをス
ラグ層6へ移動浸漬すると、電極棒1、1a間でスラグ
層6を介して電気回路ができ通電され、抵抗3である値
の電圧が発生する。更に、電極棒1、1aが移動浸漬し
てスラグ層6から電気伝導度の高い溶融金属7に接触す
ると、電極棒1、1aの電気抵抗が急激に下がるため電
気回路に流れる電流が急激に大きくなり、抵抗3で発生
する電圧が急激に大きくなる。この電圧変化を電圧計4
を介して計算機8へ導入する。即ち、電極棒1、1aが
スラグ層6を移動浸漬し溶融金属7へ接触して大きな電
圧変化が起きるまでの通電時間と、電極棒1、1aのス
ラグ層6移動浸漬時間を昇降装置5から計算機8へ導入
し、以下の数式に基づき、スラグ層6を算出しして表示
器9へ表示するものである。 H=t・V H:スラグ層厚(mm)、t:電極棒のスラグ層通過時
間(S)、V:電極降下速度(mm/S)。
【0006】上記のごとく、電気抵抗の他、例えば上記
電気回路に電流計を組み込んでスラグ層6と溶融金属7
との電流値の変化を検出してスラグ層厚6を測定するこ
とができる。このような本発明方法のスラグ層厚の測定
方法によれば、僅少なスラグ層でも正確に測定すること
ができ、後工程でのスラグ混入量が確実に把握すること
ができるので、製品の品質を向上することができる等品
質管理に極めて有利である。
電気回路に電流計を組み込んでスラグ層6と溶融金属7
との電流値の変化を検出してスラグ層厚6を測定するこ
とができる。このような本発明方法のスラグ層厚の測定
方法によれば、僅少なスラグ層でも正確に測定すること
ができ、後工程でのスラグ混入量が確実に把握すること
ができるので、製品の品質を向上することができる等品
質管理に極めて有利である。
【0007】このようなスラグ層厚の測定方法は、例え
ば鋼精錬後の連続鋳造に際し、タンディシュ内溶鋼表面
のスラグ層厚測定、また、非鉄金属としてアルミニウム
精錬後のスラグ層厚測定等に有効に用いることができ
る。
ば鋼精錬後の連続鋳造に際し、タンディシュ内溶鋼表面
のスラグ層厚測定、また、非鉄金属としてアルミニウム
精錬後のスラグ層厚測定等に有効に用いることができ
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を挙げる。酸素上
吹転炉で、一般に精錬されている極低炭素鋼を精錬後、
取鍋へ出鋼し次いで、溶鋼注入した連続鋳造設備のタン
ディシュ内溶鋼表面のスラグ層厚を、下記のごとく測定
した。 1)タンディシュ内溶鋼温度:1550℃ 2)電源電圧:9V 3)抵抗値:250Ω 4)大気中通過時の電圧計値:0V 5)スラグ層通過時の電圧計値:4V 6)溶鋼浸漬時の電圧計値:8.9V 7)電極棒移動速度:10mm/S 8)スラグ層通過時間:3.2秒 上記のごとき、検出結果から前記数式に基づき、スラグ
層厚を32mmと測定した。また、検尺棒による測定結
果も同一であり、正確な測定ができた。
吹転炉で、一般に精錬されている極低炭素鋼を精錬後、
取鍋へ出鋼し次いで、溶鋼注入した連続鋳造設備のタン
ディシュ内溶鋼表面のスラグ層厚を、下記のごとく測定
した。 1)タンディシュ内溶鋼温度:1550℃ 2)電源電圧:9V 3)抵抗値:250Ω 4)大気中通過時の電圧計値:0V 5)スラグ層通過時の電圧計値:4V 6)溶鋼浸漬時の電圧計値:8.9V 7)電極棒移動速度:10mm/S 8)スラグ層通過時間:3.2秒 上記のごとき、検出結果から前記数式に基づき、スラグ
層厚を32mmと測定した。また、検尺棒による測定結
果も同一であり、正確な測定ができた。
【0009】
【発明の効果】本発明方法によれば、溶融金属表面に積
層するスラグ層厚を正確に測定することができ、かつ僅
少なスラグ層厚も確実に測定できることからスラグ流入
量も正確に把握でき、金属製品の品質予測が容易にな
り、品質を向上するとともに、品質歩留りを高めること
ができる等の優れた効果が得られる。
層するスラグ層厚を正確に測定することができ、かつ僅
少なスラグ層厚も確実に測定できることからスラグ流入
量も正確に把握でき、金属製品の品質予測が容易にな
り、品質を向上するとともに、品質歩留りを高めること
ができる等の優れた効果が得られる。
【図1】本発明方法の一例を示す側面図である。
1 電極棒 1a 電極棒 2 電源 3 抵抗 4 電圧計 5 昇降装置 6 スラグ層 7 溶融金属 8 計算機 9 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27D 21/00 F27D 21/00 N
Claims (1)
- 【請求項1】 2本の電極棒をスラグ層から溶融金属表
面へ移動浸漬せしめ、スラグ層と溶融金属との電気的変
化を検出し、スラグ層の通電時間と電極棒の移動浸漬速
度からスラグ層厚を測定することを特徴とするスラグ層
厚測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30413895A JPH09145450A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | スラグ層厚測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30413895A JPH09145450A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | スラグ層厚測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09145450A true JPH09145450A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17929508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30413895A Withdrawn JPH09145450A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | スラグ層厚測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09145450A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356709A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-13 | Heraeus Electro Nite Kk | スラグ層厚さ又はスラグ層厚さと溶融金属層表面レベル位置測定方法及びその測定装置 |
KR100406371B1 (ko) * | 1998-12-24 | 2004-01-24 | 주식회사 우진 | 슬래그두께측정장치및방법 |
CN107504892A (zh) * | 2017-10-13 | 2017-12-22 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 矿热电炉渣层厚度检测装置及检测方法 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30413895A patent/JPH09145450A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406371B1 (ko) * | 1998-12-24 | 2004-01-24 | 주식회사 우진 | 슬래그두께측정장치및방법 |
JP2002356709A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-13 | Heraeus Electro Nite Kk | スラグ層厚さ又はスラグ層厚さと溶融金属層表面レベル位置測定方法及びその測定装置 |
CN107504892A (zh) * | 2017-10-13 | 2017-12-22 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 矿热电炉渣层厚度检测装置及检测方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |