JPH09144903A - 高圧エアシリンダバルブ - Google Patents

高圧エアシリンダバルブ

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JPH09144903A
JPH09144903A JP7328409A JP32840995A JPH09144903A JP H09144903 A JPH09144903 A JP H09144903A JP 7328409 A JP7328409 A JP 7328409A JP 32840995 A JP32840995 A JP 32840995A JP H09144903 A JPH09144903 A JP H09144903A
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JP
Japan
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cylinder
valve
packing
pressure air
valve body
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JP7328409A
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Masato Ito
正人 伊藤
Hirohide Imaeda
博秀 今枝
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた高圧エアシリンダバルブを提
供すること。 【解決手段】 本発明の高圧エアシリンダバルブ1は、
入力ポート13と出力ポート14を連通する弁座16に
対して主弁体17が配設された弁本体15と、弁の開閉
を行なうべく弁本体15に一体に設けられた駆動手段で
あるシリンダ2とを有し、そのシリンダ4から弁本体1
5内に突設されたシリンダロッド12に主弁体が係設さ
れたものであって、弁本体15とシリンダ4の間であっ
て、ローラバニシング加工等の高精密仕上げが施された
シリンダロッド12の摺接部をパッキン21がシールす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路途中に設置さ
れて高圧エア(10MPa以上)を制御する高圧エアシ
リンダバルブに関し、特に、エアシール部の耐久性に優
れた高圧エアシリンダバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】高圧エアシリンダバルブは、例えば、油
圧回路において油の代わりに高圧エアを送って、配管を
油で汚すことなく液漏れの検査をするといったことが行
なわれている。そこで、従来からこのような検査に使用
されてきた高圧エアシリンダバルブについて説明する。
図4は、従来の高圧エアシリンダバルブを示した断面図
である。本従来例の高圧エアシリンダバルブ51は、大
きく分けてシリンダ部52及び弁部53とから構成さ
れ、弁部53の密封性を保持するためにダイアフラムを
使用したものである。
【0003】シリンダ部52は、シリンダ54内に、上
面が突出した円筒形状の凹部55aを有するピストン5
5が摺動可能に嵌挿されている。そのシリンダ54の上
面には、中心に圧縮空気を供給及び排出するための給排
気ポート57が形成され、シリンダ54内に突出する凸
部57aが構成されている。そして、凸部57aに対し
て凹部55aが摺動可能なよう嵌挿され、凸部57a及
びピストン55の軸芯に給排気孔60,63が形成さ
れ、給排気ポート57からピストン55とフタ体58と
の間で構成される圧力室59へ連通されている。また、
上面には小径の排気孔62が形成されている。
【0004】ピストン55上面には、ピストン55を下
方に付勢するようコイルバネ61a,61bが配設され
ている一方、ピストン55下面には、ピストン55の上
下動を弁への駆動力として伝達するてこ64a,64b
が設けられている。そして、フタ体58上面の凹部58
aには、てこ64a,64bからの力を受ける押圧板6
5が嵌挿され、その軸芯部には弁部53側へ突出したロ
ッド66が固着されている。
【0005】次に、弁部53は、ロッド66が摺動する
支持部58bがフタ体58から下方へ延設され、それと
弁本体70とが連結され一体に構成されている。その弁
本体70には、作動流体であるエアが流入するための入
力ポート71と、エアが排出するための出力ポート72
とが形成され、ともに弁本体70の上面に設けられた開
孔部73,74に連通されている。特に、入力ポート7
1に連通した開孔部73は、ロッド66と同軸上に位置
するよう弁本体70の中心に形成されている。そして、
その開孔部73上部には弁座75が設けられ、ロッド6
6下端に形成された主弁体78との間にダイアフラム7
6が嵌着されている。これは、弁本体70側からロッド
66の摺動部へエア圧力が加わらないようシールするた
めである。
【0006】次に、本従来例の高圧エアシリンダバルブ
51の作用について説明する。高圧エアシリンダバルブ
51は、初め圧力室59内に圧縮空気が供給されていな
い場合には、ピストン55がコイルバネ61a,61b
によって下方に付勢されている。それに伴って、てこ6
4a,64bにピストン55の力が作用し、押圧板65
が下方へ付勢され、ロッド66の先端に設けられた主弁
体78も下方へ付勢される。そため、主弁体78によっ
てダイアフラム76が弁座75に押しつけられ、入力ポ
ート71からのエアはダイアフラム76で遮断されるこ
とによって出力ポート72へは流れない。
【0007】一方、高圧エアシリンダバルブ51を駆動
させるための圧縮空気が供給される。即ち、圧縮空気
が、シリンダ54上面の給排気ポート57からシリンダ
54内へ供給されると、給排気孔60,63を通って圧
力室59に流入する。そのため圧縮空気が流入した圧力
室59は圧力が高められ、ピストン55を下方へ付勢す
るコイルバネ61a,61bとのバランスがくずれてピ
ストン55は上昇する。このとき、ピストン55の上昇
に伴いてこ64a,64bが回動し、押圧板65、ロッ
ド66を介して主弁体78が上昇する。そのため、本来
凸形をしているダイアフラム76が形状復帰して弁座7
5と離間するため、入力ポート71と出力ポート72と
が連通して高圧エアが流れることとなる。
【0008】逆に、流体の流路を遮断してエアの流れを
止める場合は、ダイアフラム76を弁座75に当接させ
て遮断する。そのためには圧力室59内から圧縮空気を
排出することによりピストン55を下降させる。圧縮空
気は、供給された時とは逆に給排気孔60,63を通っ
て給排気ポート57から排出される。圧力室59内の圧
力低下によりコイルバネ61a,61bの付勢力が優っ
てピストン55が下降する。そして、てこ64a,64
bによりロッド66下端の主弁体78も下降し、ダイア
フラム76が押さえつけられて流路が遮断される。この
ように、本従来例の高圧エアシリンダバルブ51では、
弁本体70を流れる作動流体、即ち開孔部73,74間
を流れるエアはダイアフラム76によってシールされ、
ロッド66の摺動部側へエア圧力がかかることはなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成からなる従来の高圧エアシリンダバルブ51は、耐
久性に劣るといった次に様な問題点があった。この高圧
エアシリンダバルブ51は、作動流体が入力ポート71
から出力ポート72へ流れる際の弁の密封性を保つた
め、シール部材としてダイアフラム76を用いた。しか
し、高圧状況下で作動が繰り返される高圧エアシリンダ
バルブ51では、作動回数約30万回程度の開閉で、薄
板金属の疲労によってダイアフラム76に亀裂が起こ
り、そこから漏れが生じるといった問題があった。ま
た、ロッドの摺動部をシールするためにダイアフラムを
使用する他、ベローズを使用することも考えられるが、
これも同じように金属疲労により少ない作動回数で発生
する亀裂によって漏れが生じてしまっていた。このよう
な高圧エアシリンダバルブ51での耐久性の低さは、コ
スト及び交換に要する手間の面からも不都合である。
【0010】そこで、本発明は、耐久性に優れた高圧エ
アシリンダバルブを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧シリンダバ
ルブは、入力ポートと出力ポートを連通する弁座に対し
て主弁体が配設された弁本体と、弁の開閉を行なうべく
前記弁本体に一体に設けられた駆動手段であるシリンダ
とを有し、そのシリンダから弁本体内に突設されたシリ
ンダロッドに主弁体が係設されたものであって、前記弁
本体と前記シリンダ間であって前記シリンダロッドを摺
動可能に保持する保持部に配設され、弁本体内の作動流
体がシリンダ側へ流出するのをシールするパッキンを有
し、前記パッキンを摺動する前記シリンダロッドの摺動
部が、高精密仕上げ加工されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の高圧エアシリンダバルブ
は、前記シリンダロッド摺動部の高精密仕上げが、ロー
ラーバニシング加工によってなされたものであることが
望ましい。また、本発明の高圧エアシリンダバルブは、
前記パッキンに角形Oリングを用いたものであることが
望ましい。また、本発明の高圧エアシリンダバルブは、
前記パッキンが、バックアップリングを併用したもので
あることが望ましい。
【0013】本発明の高圧エアシリンダバルブは、弁本
体内に突設されたシリンダロッドを介して設けられた主
弁体が、シリンダの駆動により弁座に当接及び離間を繰
り返して弁の開閉がなされ、弁本体に形成された入力ポ
ートと出力ポートとの間を作動流体である高圧エアが流
動する。その際、弁本体内を流動する高圧エアは、シリ
ンダロッドを摺動可能に保持する保持部に配設されたパ
ッキンによってシールされ、シリンダ側へエア圧力がか
かることはない。また、シリンダロッドの高精密仕上げ
加工、例えばローラバニシング加工等された摺動部がパ
ッキンを摺動するため、パッキンの高圧エアに対する耐
久性に加え、両者の摺動による摩耗を押えたことによる
耐久性によって高圧エアシリンダバルブ自体の動作可能
回数が格段に増した。
【0014】また、本発明の高圧エアシリンダバルブ
は、シリンダロッドの摺動部に設けた角形Oリングが、
弁本体内を流動する高圧エアの漏れを防止し、優れた耐
久性により動作可能回数が増した。また、本発明の高圧
エアシリンダバルブは、バックアップリングがパッキン
にかかるエアの高い圧力による影響を除去し、更に密封
性及び耐久性を向上させた。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる高圧エアシ
リンダバルブの第1の実施の形態について図面を参照し
て説明する。図1は、本実施の形態の高圧エアシリンダ
バルブを示した断面図である。本実施の形態の高圧エア
シリンダバルブ1も、大きく分けてシリンダ部2及び弁
部3とから構成されている。シリンダ部2は、アダプタ
5に嵌合したのシリンダカバー4内に摺動可能なピスト
ン6が嵌挿され、上室7及び下室8に仕切られている。
そのピストン6の周縁部にPSDパッキン18が嵌合さ
れている。
【0016】そして、シリンダカバー4に給排気ポート
9及び排気ポート10が形成され、その給排気ポート9
が不図示の連通路を介して下室8へ連通され、排気ポー
ト10が上室7へ連通されている。また、上室7内に
は、ピストン6を下方へ付勢するためのコイルバネ11
が嵌挿されている。更に、ピストン6の軸芯部には、シ
リンダロッド12が嵌着されている。シリンダロッド1
2は、それを保持するアダプタ5の軸芯部に形成された
貫通孔を貫くように弁部3側へ突出するように設けられ
ている。
【0017】一方、弁部3は、入力ポート13及び出力
ポート14が形成された弁本体15が、アダプタ5の下
方に嵌合されている。そして、弁本体15内には、入力
ポート13と出力ポート14とを連通する弁座16が形
成されている。特に、弁座16は、シリンダロッド12
と同軸上に位置するよう弁本体15の中心に形成されて
いる。そして、シリンダロッド12の下端には、主弁体
17がナットによって固定され、通常その主弁体17が
弁座16に当接するよう構成されている。ところで、シ
リンダロッド12を保持するアダプタ5には、本実施形
態の高圧エアシリンダバルブ1の特徴であるシーリング
が嵌装されている。これは、アダプタ5を貫通したシリ
ンダロッド12の摺動部を介して、作動流体がシリンダ
カバー4へ漏れるのを防止するためである。
【0018】具体的には、アダプタ5とシリンダロッド
12との間にドライベアリング19が設けられ、その下
方の弁本体15側にOリング20及びパッキン21が上
下に嵌装されている。特に、パッキン21が、上記従来
例で弁本体内の流体がシリンダ側へ漏れるのを防止する
ために用いたダイアフラム76に代わる特徴的な構成で
ある。このパッキン21には、高圧に耐え得るようゴム
硬度に高い線接触形のパッキンが使用され、その一例を
図2に示した。図2は、パッキン21の拡大断面図を示
したが、これは高い密封性及び優れた摩耗特性を両立さ
せた角形Oリングである。そして、このパッキン21
は、角形Oリングに加え耐圧用にバックアップリング2
2が併用されている。そのため、21MPa(210k
gf/cm2 )までの圧力流体に使用可能である。
【0019】このように本実施の形態では、高圧対応の
油圧用のパッキンを用いることに特徴があるが、密封性
及び耐久性を図るために当該パッキンの摩耗を考慮する
必要があった。一般に、パッキン21の摩耗には、パッ
キン材質、相手面仕上げ、表面処理、潤滑条件、軸受方
式、偏心、偏荷重、そして作動油の汚染等の種々の条件
が重なり合って発生することが考えられる。ところが、
本実施の形態の高圧エアシリンダバルブ1では作動流体
にエアを使用するため、油を使用した場合には使用期間
中摺動面に潤滑油が有効に作用しているのに対し、本実
施の形態のものでは、初めに塗った潤滑油が時間の経過
により蒸発もしくは流れてしまう。従って、シリンダロ
ッド12とパッキン21との間の抵抗が大きくなってパ
ッキン21が削られるようになるため、特に削れを考慮
する必要があった。
【0020】実際にパッキンが削られる面では、相手面
仕上げが良ければパッキンの耐久性も良くなる(その他
の条件も合ったものにする。例えば、保持性の高いグリ
スの選択)。そこで、従来、摺動面を有するロッド摺動
部の仕上げにクロームメッキ後にバフ仕上げが行なわれ
ていたが、本実施の形態では、シリンダロッド12の摺
動部にローラバニシング加工によって高精密仕上げを行
なった。
【0021】ローラバニシング加工では、シリンダロッ
ド12の摺動部の表面の小さい凸部がつぶされ凹部へ埋
められ、表面が平滑になると同時に硬度が上昇し、圧縮
力を残留させ疲れ強さと耐摩耗性を向上させることとな
る。また、境界潤滑において数分子厚さの潤滑膜ができ
るため、シリンダロッド12とパッキン21との直接接
触を防いで摩擦と摩耗が小さくなる。そのため、例え
ば、従来仕上げ面の最大高さ(Rmax)が1.6s程
度であったのに対し、本実施の形態のものでは0.8s
と約2倍以上で仕上げられた。そこで、ローラバニシン
グ加工したロッドのサンプルを3つとって面粗さ測定を
したところ次の表1に示すように、表面仕上げの良いも
のとなった。
【0022】
【表1】
【0023】このような構成からなる本実施の形態の高
圧エアシリンダバルブ1は次のように作用する。高圧エ
アシリンダバルブ1は、初め下室8内に圧縮空気が供給
されていない場合には、ピストン6がコイルバネ11に
よって下方に付勢されている。そため、シリンダロッド
12を介して主弁体17が弁座16に押しつけられ、入
力ポート13からの作動流体である高圧エアは出力ポー
ト14へは流れない。
【0024】一方、高圧エアシリンダバルブ1を駆動さ
せるための圧縮空気が供給されると、圧縮空気が給排気
ポート9から供給され、不図示の給排気孔を通って下室
8に流入する。そのため圧縮空気が流入した下室8は圧
力が高められ、ピストン6を下方へ付勢するコイルバネ
11とのバランスがくずれてピストン6は上昇する。従
って、シリンダロッド12の上昇に伴って主弁体17も
上昇し、弁座16と離間するため入力ポート13と出力
ポート14とが連通して作動流体が流れることとなる。
【0025】逆に、流体の流路を遮断して作動流体の流
れを止める場合は、下室8内から圧縮空気を排出するこ
とによりピストン6を下降させる。圧縮空気は供給した
時とは逆に不図示の給排気孔を通って給排気ポート9か
ら排出される。すると、下室8内の圧力低下によりコイ
ルバネ11の付勢力が優ってピストン6が下降する。そ
して、シリンダロッド12下端の主弁体17も下降し、
弁座16に押しつけられ流路が遮断されることとなる。
【0026】このような構成からなる本実施の形態の高
圧エアシリンダバルブでは、従来流体の漏れ防止に使用
していたダイアフラムを省いてパッキン21を用いたた
め、耐久性が格段に向上した。具体的には、ダイアフラ
ムを使用したものでは30万回程度の弁の開閉によっ
て、ダイアフラムに破損が生じていたが、パッキン21
では100万回程度まで使用することが可能となった。
即ち、従来のものと比べて3倍にも耐久性が向上した。
特に、シリンダロッド12のパッキン21との摺動部表
面をローラバニシング加工によって高精密仕上げしたた
め、摩耗を著しく低減させることができ、シールの耐久
性が格段に向上した。また、パッキン21にバックアッ
プリング22を併用したことにより、高圧を受けながら
摺動する際の摺動抵抗を低減させ、耐久性を向上させる
ことができた。
【0027】また、パッキン21に角形Oリングを用い
たため、耐久性の向上に加え高い密封性を維持すること
ができた。具体的には、図3にOリング及びNMYパッ
キンとの比較で示したように、使用回数の増加にかかわ
らず漏れ量の増加は極めて微量である。更に、バックア
ップリング22を用いたことにより、角形Oリングがエ
アの圧力を受けて変形する等の影響を防止することによ
って、より密封性及び耐久性が向上した。
【0028】次に、本発明にかかる高圧エアシリンダバ
ルブの第2の実施の形態に次いて説明する。図4は、高
圧エアシリンダバルブの断面を示した図である。本実施
の形態の高圧エアシリンダバルブ31もシリンダ部32
と弁部33とから構成されている。シリンダ部32は、
軸芯を貫くようにピストンロッド36が係設されたピス
トン35が、シリンダ34内に摺動可能に嵌挿されてい
る。ピストンロッド36は、シリンダ34上面の給排気
ポート37を構成するよう形成された案内孔34a内に
摺動可能に嵌挿されている。また、ピストンロッド36
の軸芯部に給排気孔36aが形成され、ピストン35で
仕切られた下室38と給排気ポート37とが連通されて
いる。一方、シリンダ34の上室39には小径の排気孔
34bが形成され、ピストン35の上面にコイルバネ4
0a,40bが配設されている
【0029】次に、弁部33は、シリンダ34にホルダ
42を介して弁本体43と一体に形成され、ホルダ42
と弁本体43とは容易に取り外しができるよう、ロック
ナット47で固定されている。その弁本体43には、入
力ポート44、出力ポート45、及びそれらを連通する
弁座46が形成されている。一方、ピストンロッド36
下端にはホルダ42に保持されたステム41が同軸上に
螺着され、更にステム41の下端には弁座46に当接す
る弁体48が固着されている。このステム41もローラ
バニシング加工によって高精密仕上げが施されている。
また、本実施の形態にも図2に示したパッキン21と同
型のパッキン49が、ホルダ42とステム41との間を
シールすべく下方からボトムアダプタ50によって支持
され、ステム41のローラバニシング加工された摺動部
に設けられている。
【0030】このような構成の高圧エアシリンダバルブ
31は、上記第1実施の形態のものと同様に作用する。
即ち、シリンダ34への圧力エアの給排気によってピス
トン35を駆動させると、連動するピストンロッド36
及びステム41によって弁体48が弁座46に対して当
接及び離間されて弁の開閉が行なわれる。
【0031】ところで、本実施の形態の高圧エアシリン
ダバルブ31では、上記第1実施の形態のものと同様な
効果を奏するとともに、更にパッキン49をボトムアダ
プタ50で支持して配設するようにしたため、パッキン
49の取り換えが容易に行えるようになった。また、下
端に弁体48を保持したステム41をピストンロッド3
6に螺着するよう構成したため、ローラバニシング加工
を施す必要のあるステム41の取り替えも容易に行なう
こうとができるようになった。従って、劣化の影響を受
け易い部品の交換に際しての作業性が向上するととも
に、当該部品のみの交換によってコストの低下を図るこ
とができた。
【0032】なお、本発明の高圧エアシリンダバルブ
は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例え
ば、上記実施の形態では、シリンダロッド12の摺動部
の高精密仕上げ加工にローラバニシング加工を行なった
が、さらに別の加工法であってもよい。また、例えば、
シリンダロッド12の摺動部の密封性を高めるパッキン
に角形Oリングを使用したが、MYパッキンなど高圧エ
アのシールが可能なものであればよい。また、例えば、
上室に設けたコイルバネを下室に配設することによっ
て、ノーマルクローズ型をノーマルオープン型としても
よい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、弁本体とリンダ間であってシ
リンダロッドを摺動可能に保持する保持部に配設され、
弁本体内の作動流体がシリンダ側へ流出するのを防止す
るパッキンを有し、そのパッキンを摺動するシリンダロ
ッドの摺動部を高精密仕上げ加工、例えばローラーバニ
シング加工等を施したので、耐久性に優れた高圧エアシ
リンダバルブを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高圧エアシリンダバルブの第1
の実施の形態を示した断面図である。
【図2】実施の形態の高圧エアシリンダバルブに使用さ
れるパッキンを示した拡大断面図である。
【図3】パッキンの性能試験の結果をグラフに示した図
である。
【図4】本発明にかかる高圧エアシリンダバルブの第2
の実施の形態を示した断面図である。
【図5】従来の高圧エアシリンダバルブを示した断面図
である。
【符号の説明】
1 高圧エアシリンダバルブ 4 シリンダカバー 5 アダプタ 6 ピストン 11 コイルバネ 12 ロッド 15 弁本体 16 弁座 17 主弁体 21 パッキン 22 バックアップリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと出力ポートを連通する弁座
    に対して主弁体が配設された弁本体と、弁の開閉を行な
    うべく前記弁本体に一体に設けられた駆動手段であるシ
    リンダとを有し、そのシリンダから弁本体内に突設され
    たシリンダロッドに主弁体が係設された高圧シリンダバ
    ルブにおいて、 前記弁本体と前記シリンダ間であって前記シリンダロッ
    ドを摺動可能に保持する保持部に配設され、弁本体内の
    作動流体がシリンダ側へ流出するのをシールするパッキ
    ンを有し、 前記パッキンを摺動する前記シリンダロッドの摺動部
    が、高精密仕上げ加工されていることを特徴とする高圧
    エアシリンダバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高圧エアシリンダバル
    ブにおいて、 前記シリンダロッド摺動部の高精密仕上げが、ローラー
    バニシング加工によってなされたものであることを特徴
    とする高圧エアシリンダバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の高圧エア
    シリンダバルブにおいて、 前記パッキンに角形Oリングを用いたことを特徴とする
    高圧エアシリンダバルブ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の高圧エアシリンダバルブにおいて、 前記パッキンが、バックアップリングを併用したもので
    あることを特徴とする高圧エアシリンダバルブ。
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JP (1) JPH09144903A (ja)

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WO2017000209A1 (en) * 2015-06-30 2017-01-05 Honeywell International Inc. Rod guide assembly and valve
KR20220069415A (ko) * 2020-11-20 2022-05-27 디케이락 주식회사 고압 밸브

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JPS6411475U (ja) * 1987-07-10 1989-01-20

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