JPH0914478A - 電動弁の駆動装置 - Google Patents

電動弁の駆動装置

Info

Publication number
JPH0914478A
JPH0914478A JP7160886A JP16088695A JPH0914478A JP H0914478 A JPH0914478 A JP H0914478A JP 7160886 A JP7160886 A JP 7160886A JP 16088695 A JP16088695 A JP 16088695A JP H0914478 A JPH0914478 A JP H0914478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
power
switch
valve
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7160886A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sakamoto
毅 阪本
Yukihiro Nanami
幸弘 奈波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP7160886A priority Critical patent/JPH0914478A/ja
Publication of JPH0914478A publication Critical patent/JPH0914478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 商用交流電源の停電時に電動弁の3相誘導電
動機を、突入電流を抑制して緊急駆動すること。 【構成】 商用交流電源の電力を、切換えスイッチを介
して3相誘導電動機に与え、また充電手段を介して2次
電池を充電し、停電発生時には、この2次電池からの電
力を可変電圧/可変周波数インバータに与え、その出力
電圧V1と周波数f1との比k=V1/f1を一定に保
ちながら上昇して定格電圧、定格周波数に到達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガス輸送および供
給配管のステーションなどにおいて用いられる電動弁の
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような電動弁は、玉形弁または仕切
弁などの開閉弁をたとえば3相の誘導電動機で駆動して
開閉する構成を有する。商用交流電源の停電が発生して
いる最中でも、電動弁の操作を行う場合がある。
【0003】先行技術では、電動弁の誘導電動機を駆動
するために商用交流電源の停電時には、2次電池である
蓄電池からの直流電力を、CVCF(Constant Voltage
Constant Frequency、一定電圧/一定周波数)インバー
タによってその誘導電動機の定格電圧で一定の周波数を
有する交流電力を供給し、その誘導電動機を駆動してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術では、誘
導電動機の突入電流が運転中の定常時の負荷電流に比べ
て極めて大きく、たとえば4〜5倍に達している。CV
CFインバータの容量および蓄電池の容量は、この突入
電流を加味して決定され、したがってそれらの容量を誘
導電動機の容量に比べて大きく設定する必要がある。都
市ガス供給配管のステーションは、その管路の数km毎
に設置され、したがってそのようなステーションの数お
よび電動弁の数は多い。したがって設備の容量を小形化
し、しかもシステムとしての信頼性を高くし、コストを
低くすることが要求されている。
【0005】本発明の目的は、商用交流電源の停電時に
おいて電動弁の誘導電動機を駆動するための装置の小形
化を図り、しかも信頼性を高くし、低コスト化を可能と
する電動弁の駆動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁を誘導電動
機で開閉する電動弁の駆動装置において、2次電池と、
商用交流電源の電力を整流して2次電池を充電する充電
手段と、2次電池からの電力が与えられ、交流出力電圧
の上昇とともにその出力電圧の周波数が上昇する交流電
力を出力する可変電圧/可変周波数インバータと、商用
交流電源の停電を検出する停電検出手段と、停電検出手
段の出力に応答し、商用交流電源が正常であるとき、そ
の商用交流電源の電力を電動機に供給し、停電時には可
変電圧/可変周波数インバータの電力を電動機に供給す
る切換えスイッチとを含むことを特徴とする電動弁の駆
動装置である。また本発明は、切換えスイッチと誘導電
動機との間に介在される起動スイッチと、起動スイッチ
の導通後、予め定める時間を計時し、その時間経過後
に、トリガ信号を導出するタイマとを含み、可変電圧/
可変周波数インバータは、タイマからのトリガ信号に応
答し、交流電力を出力することを特徴とする。また本発
明の可変電圧/可変周波数インバータは、出力電圧が予
め定める一定値に到達するまで、出力電圧V1とその周
波数f1の比k=V1/f1が一定で出力電圧V1と周
波数f1とが上昇することを特徴とする。また本発明
は、弁の全開状態を検出する全開検出器と、弁の全閉状
態を検出する全閉検出器と、全開検出器および全閉検出
器の各出力に応答し、誘導電動機の駆動中に、全開検出
器または全閉検出器によって全開または全閉の各状態が
それぞれ検出されたとき、起動スイッチを遮断する手段
とを含むことを特徴とする。また本発明は、複数の電動
弁が設けられ、切換えスイッチと各電動弁の誘導電動機
との間にそれぞれ介在され、個別的に導通/遮断可能で
ある起動スイッチと、これらのいずれか1つの起動スイ
ッチの導通後、予め定める時間を計時し、その時間経過
後にトリガ信号を導出するタイマとを含み、可変電圧/
可変周波数インバータは、タイマからのトリガ信号に応
答し、交流電力を出力することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に従えば、3相または単相の誘導電動機
によって、たとえば玉形弁の弁体を角変位し、または仕
切弁の弁体を直線変位して開閉する電動弁を、商用交流
電源の停電時においても緊急操作を行うことができるよ
うにするために、蓄電池である2次電池の直流電力を、
可変電圧/可変周波数(Variable VoltageVariable Fre
quency、略称VVVF)インバータによって発生する交
流電力を用いて、誘導電動機を駆動する。この可変電圧
/可変周波数インバータは、交流出力電圧の上昇ととも
にその出力電圧の周波数が上昇し、たとえばその比k
(=V1/f1)が一定であり、予め定める定格の交流
電圧と予め定める定格の周波数とに到達した後、その予
め定める電圧および予め定める周波数の交流電力を供給
したままとする構成を有する。したがって誘導電動機の
磁気飽和を避けることができ、しかもその始動電流を低
く抑え、したがって突入電流をなくすことができ、しか
も必要トルクを発生して安全な運転を行うことが可能に
なる。したがって可変電圧/可変周波数インバータの容
量を小さくすることができ、しかも2次電池の容量を小
さくすることができ、これによって設備の小形化を図
り、低コスト化可能とする。
【0008】可変電圧/可変周波数インバータの電圧お
よび周波数を上昇変化して定格電圧および定格周波数に
到達するまでの時間は、たとえば0.5秒程度であって
もよい。
【0009】商用交流電源が停電を生じていない正常時
には、交流電源の電力は、充電手段によって整流され、
2次電池がたとえば浮動充電などの方式によって充電さ
れ、また電動弁の駆動時には、交流電源の電力が電動機
に供給される。可変電圧/可変周波数インバータからの
交流電力および商用交流電源からの電力は、切換えスイ
ッチを介して誘導電動機に供給される。
【0010】本発明に従えば、切換えスイッチと誘導電
動機との間に個別的な起動スイッチを介在し、この起動
スイッチの導通後にタイマによって定められる時間、た
とえば0.2秒後に、可変電圧/可変周波数インバータ
にトリガ信号を与えて駆動し、これによって商用交流電
源の停電時には、可変電圧/可変周波数インバータが切
換えスイッチと起動スイッチとを介して誘導電動機に接
続された状態が確保された後に、可変電圧/可変周波数
インバータからの交流電力が発生されて誘導電動機に与
えられるので、突入電流が発生することが、確実に防が
れる。
【0011】また本発明に従えば、弁の全開および全閉
状態を各検出器によって検出し、たとえば全閉状態から
全開状態に到達したとき、その全開状態が全開検出器に
よって検出されることによって起動スイッチが遮断さ
れ、また全開状態から全閉状態になったことが全閉検出
器によって検出されることによって起動スイッチが遮断
される。これによって弁の自動的な開閉動作を行うこと
ができる。
【0012】また本発明に従えば、複数の電動弁に共通
に、たとえば単一の可変電圧/可変周波数インバータが
設けられ、切換えスイッチと各電動弁の誘導電動機との
間に起動スイッチがそれぞれ介在されており、この起動
スイッチは個別的に導通/遮断可能であるので、商用交
流電源の停電時において、この複数の誘導電動機に個別
的に対応した起動スイッチを順次的に1つずつオン/オ
フすることによって、可変電圧/可変周波数インバータ
は、1台分の誘導電動機を駆動するだけの容量であれば
よく、また2次電池もその1台分の誘導電動機を駆動す
ることができる容量であればよく、設備の簡素化を図る
ことができる。
【0013】複数の各電動弁の構成は同一であってもよ
いけれども、その定格が異なっていてもよく、このとき
その電動弁のうち、最大の定格を有する誘導電動機に対
応して可変電圧/可変周波数インバータおよび2次電池
の容量が定められればよい。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の電気的構
成を示す電気回路図である。複数(たとえばこの実施例
では4)の電動弁1〜4に備えられている3相誘導電動
機M1〜M4は、開閉弁である玉形弁の弁体を角変位し
てその玉形弁を開閉し、または仕切弁の弁体を移動変位
して開閉を行う。
【0015】図2は、電動弁1〜4が設けられた都市ガ
ス供給配管のステーション5の構成を示す図である。管
路6からの都市ガスは、各電動弁1〜3を介してガス消
費のための管路7〜9に供給される。また電動弁4を介
して管路10にガスが供給される。たとえば電動弁1〜
3をこの順序で順次閉めて、その後、電動弁4を開く操
作を行うことができる。
【0016】電動弁1〜4には、その玉形弁または仕切
弁などの開閉弁の全開状態を検出するマイクロスイッチ
などの全開検出器LSO1〜LSO4と、全閉状態を検
出するマイクロスイッチなどの全閉検出器LSS1〜L
SS4とがそれぞれ設けられる。
【0017】再び図1を参照して、3相商用交流電源1
1からの3相交流電力は、ブレーカ12を経てライン1
3から切換えスイッチ14を経てライン15に供給され
る。またこの商用交流電源11の電力はブレーカ16か
ら充電手段17に与えられて整流され、蓄電池である2
次電池18を浮動充電する。充電手段17の出力および
2次電池18の出力はライン19を介して可変電圧/可
変周波数インバータ21に与えられる。このインバータ
21の交流電力はライン22から切換えスイッチ14を
介してライン15に供給される。ライン13,22は切
換えスイッチ14の個別接点23,24にそれぞれ接続
され、その共通接点25は、ライン15に接続される。
【0018】インバータ21はライン26を介するトリ
ガ信号に応答し、図3に示されるようにそのトリガ信号
が与えられた時刻t0から交流出力電圧V1とその周波
数f1とが、時間経過に伴って時刻t1まで上昇する。
この実施例では、出力電圧V1と周波数f1との比k=
V1/f1はほぼ一定である。時刻t0〜t1の時間W
1は、たとえば0.5秒であってもよい。
【0019】インバータ21の出力電圧V1は、初期の
時刻t0の値V10=20Vであり、時刻t1の値V1
1=200Vである。またその出力周波数f1は、時刻
t0における値f10=6Hzであり、時刻t1の値f
11=60Hzである。商用交流電源11の電圧は、値
V11に等しく、またその商用交流電源11の周波数
は、前述の値f11に等しい。
【0020】インバータ21は、電圧V1を時刻t1以
降において定格の値V11に保ち、また周波数f1は定
格の周波数f11に保つ。
【0021】商用交流電源11の停電を検出するための
停電検出手段27は、切換えスイッチ14に関連して設
けられている。この停電検出手段27は、商用交流電源
11の正常時においては、共通接点25を個別接点23
に導通し、停電発生時には共通接点25を個別接点24
に切換えて導通する。この停電検出手段27は、ライン
13の交流電力によって励磁されるコイルを有し、その
磁力によって共通接点25が個別接点23に導通し、停
電発生時の消磁時に共通接点25が個別接点24に導通
するリレーによって実現されてもよい。
【0022】切換えスイッチ14から、ライン15を介
して3相誘導電動機M1〜M4との間には、各電動弁1
〜4の開閉弁の開方向に電力を供給する起動スイッチM
C1F〜MC4Fと、その極性を反転して開閉弁の閉方
向に電力を供給する起動スイッチMC1R〜MC4Rと
がそれぞれ介在される。これらの起動スイッチMC1F
〜MC4F,MC1R〜MC4Rのスイッチング状態を
個別的に変化して導通するために、押釦などの操作スイ
ッチ1F〜4F,1R〜4Rと、起動スイッチMC1F
〜MC4F,MC1R〜MC4Rを動作させるリレーコ
イル1FL〜4FL,1RL〜4RLとが直列に設けら
れる。開閉弁が全閉状態にあるとき、誘導電動機M1に
対応する開閉弁を開くための操作スイッチ1Fを操作す
ることによって、電源28からの電力によって励磁コイ
ル1FLが励磁されて起動スイッチMC1Fが導通され
てリレーの自己保持が達成され、誘導電動機M1が開閉
弁を開方向に駆動し、この自己保持の状態は、全開検出
器LSO1によって開閉弁の全開が検出されたときに解
除され、これによってコイル1FLが遮断されることに
よって起動スイッチMC1Fが遮断される。このことは
残余のコイル2FL〜4FL,1RL〜4RLに関して
も同様である。電源28は、2次電池18であってもよ
い。
【0023】起動スイッチMC1F〜MC4FおよびM
C1R〜MC4Rに共通にタイマ29が設けられ、これ
らのうちの少なくとも1つの導通時点から予め定める時
間、たとえば約0.2秒経過した後に、タイマ29はラ
イン26にトリガ信号を発生する。
【0024】商用交流電源11の停電時には、切換え弁
14の共通接点25は個別接点24に導通している。電
動弁1を全閉状態とするために操作者は操作スイッチ1
Rを導通し、これによってコイル1RLが励磁され、起
動スイッチMC1Rが導通する。タイマ29は、このス
イッチMC1Rの導通状態を検出し、そのたとえば約
0.2秒である予め定める時間経過後の時刻t0(図3
参照)に、ライン26にトリガ信号を発生してインバー
タ21に与える。これによってインバータ21からの時
間経過に伴って上昇する電圧V1と周波数f1とが、時
刻t0から時刻t1まで時間経過に伴って上昇し、その
後に定格電圧V11、定格周波数f11になって一定に
保たれる。こうして誘導電動機M1が駆動されて電動弁
1の開閉弁の弁体が閉方向に駆動される。
【0025】全閉状態に到達すると、全閉検出器LSS
1がそのことを検出し、リレーコイル1RLの自己保持
を解除して起動スイッチMC1Rを遮断する。こうして
電動弁1が全閉状態となる。
【0026】操作者は次に電動弁2を閉じるために、操
作スイッチ2Rを押圧操作する。以下の動作は前述の電
動弁1に関する動作と同様である。この電動弁2が全閉
状態となった後に、操作者はさらに操作スイッチ3Rを
操作して、電動弁3を同様にして全閉状態とする。その
後、操作者は電動弁4を全開状態とするために、操作ス
イッチ4Fを導通するようにしてもよく、そうすればこ
れによって前述と同様な動作によって電動弁4が全開状
態となる。
【0027】商用交流電源11の停電発生時に、電動弁
1を全閉状態から全開状態とするには、操作者は操作ス
イッチ1Fを押圧操作する。これによってコイル1FL
が励磁され、起動スイッチMC1Fが導通する。タイマ
29は、このスイッチMC1Fの導通状態を検出し、そ
のたとえば約0.2秒である予め定める時間経過後の時
刻t0(図3参照)に、ライン26にトリガ信号を発生
してインバータ21に与える。これによってインバータ
21からの時間経過に伴って上昇する電圧V1と周波数
f1とが、時刻t0から時刻t1まで時間経過に伴って
上昇し、その後に定格電圧V11、定格周波数f11に
なって一定に保たれる。こうして誘導電動機M1が駆動
されて電動弁1の開閉弁の弁体が開方向に駆動される。
【0028】全開状態に到達すると、全開検出器LSO
1がそのことを検出し、リレーコイル1FLの自己保持
を解除して起動スイッチMC1Fを遮断する。こうして
電動弁1が全開状態となる。
【0029】操作者は次に電動弁2を開くために、操作
スイッチ2Fを押圧操作する。以下の動作は前述の電動
弁1に関する動作と同様である。この電動弁2が全開状
態となった後に、操作者はさらに操作スイッチ3Fを操
作して、電動弁3を同様にして全開状態とする。
【0030】商用交流電源1が、停電を発生せず、正常
であるときには、そのことが停電検出手段27によって
検出されて切換えスイッチ14は共通接点25を個別接
点23に導通している。したがって誘導電動機M1〜M
4には、商用交流電源11からの電力が供給されて電動
弁1〜4が開閉制御される。
【0031】本発明は、都市ガスに関連して実施される
だけでなく、その他のガスおよび液体などの流体に関連
して本発明を広範囲に実施することができる。
【0032】本件発明者の実験結果を述べる。図1〜図
3の実施例において、定格2.2kWの3相誘導電動機
を有する電動弁1を全閉状態から全開状態にしたときに
おける2次電池18の出力電圧の時間経過は図4(1)
に示されるとおりであり、その2次電池18からの負荷
電流の時間経過は図4(2)に示されるとおりである。
電動弁1を全閉状態から全開状態にするまでの時間W2
は、たとえば約53秒である。図4(2)において参照
符30で示されるように、3相誘導電動機M1の始動時
における2次電池18からの突入電流は、直流7.5A
であり、定常時の負荷電流とほぼ同じ値である。したが
って2次電池18の容量は、同一定格の誘導電動機M1
〜M4のうちの1台分の負荷電流に対応する値であれば
よいことが確認された。
【0033】これに対して、本件発明者の実験によれ
ば、可変電圧/可変周波数インバータ21に代えて、一
定電圧/一定周波数(略称CVCF)インバータを用い
る先行技術では、電動弁1を全閉状態から全開状態にす
るときにおける2次電池18の出力電圧は図5(1)に
示されるように変化し、その2次電池18の出力電流は
図5(2)に示されるとおりである。2次電池18の始
動時における参照符31で示される突入電流は、直流3
6Aであり、大きいことが確認された。したがって先行
技術ではこのような大きな突入電流31に対応して、2
次電池18の容量を大きくしなければならず、したがっ
てその2次電池18を誘導電動機M1〜M4の1台分の
定格に比べて、大きく設定し、またこれに応じてCVC
Fインバータの容量を大きくしなければならないことが
理解される。本発明はこのような先行技術の問題を解決
する。
【0034】電動弁1〜4は、上述の実施例では同一構
成を有し、3相誘導電動機M1〜M4は同一定格を有し
たけれども、本発明の他の実施例としてこれらの電動弁
1〜4の構成は異なっていてもよく、したがって3相誘
導電動機M1〜M4の定格は相互に異なっていてもよ
く、この場合、最大定格の3相誘導電動機M1〜M4に
対応して2次電池18およびインバータ21の定格が定
められればよい。3相誘導電動機M1〜M4に代えて単
相誘導電動機が用いられてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源の停電発生時
には、2次電池からの直流電力が可変電圧/可変周波数
インバータに与えられて玉形弁または仕切弁などの開閉
弁を駆動する誘導電動機に交流電力が与えられ、この交
流電力は、時間経過に伴って交流電圧と周波数とが上昇
するので、誘導電動機の磁気飽和を避けることができ、
突入電流を小さく抑制し、しかも必要なトルクを発生し
て安全な運転が可能になる。したがって可変電圧/可変
周波数インバータおよび2次電池の容量を小さくするこ
とができ、システムとしての信頼性を高くしつつ低コス
ト化を図ることができるようになる。
【0036】また本発明によれば、商用交流電源または
可変電圧/可変周波数インバータからの交流電力を切換
えて誘導電動機に与える切換えスイッチに直列に、起動
スイッチを介在し、起動スイッチの導通後に、タイマに
よって定められた予め定める時間が経過したとき初め
て、可変電圧/可変周波数インバータが駆動されるよう
にしたので、可変電圧/可変周波数インバータと切換え
スイッチと起動スイッチと誘導電動機とが接続されてい
る状態で、可変電圧/可変周波数インバータからの交流
電力が供給されるので、その可変電圧/可変周波数イン
バータからの比較的高い電圧が誘導電動機に与えられる
おそれはなく、突入電流の発生が確実に防がれる。
【0037】また本発明によれば、可変電圧/可変周波
数インバータからの出力電圧V1とその周波数f1との
比k=V1/f1は一定に定められ、これによって誘導
電動機における磁路の磁束振幅を一定に保つことができ
る。したがって誘導電動機の磁気飽和を確実に防ぐこと
ができ、これによって突入電流を確実に抑制することが
できる。
【0038】さらに本発明によれば、弁の全開および全
閉を検出する検出器をそれぞれ設けて、その弁の自動的
な全開および全閉の状態を達成することが容易に可能で
ある。
【0039】また本発明によれば、複数の電動弁が設け
られているシステムにおいて、切換えスイッチと各電動
弁の誘導電動機との間に、起動スイッチをそれぞれ介在
し、これらの起動スイッチは個別的に導通/遮断可能で
あるので、この起動スイッチを選択的に1つだけ導通す
ることによって可変電圧/可変周波数インバータおよび
2次電池の容量を低減して、1台分の誘導電動機に対応
する容量であればよく、設備の小形化を図ることがで
き、こうして複数の各弁の開閉動作の完了後に次の電動
弁の開閉動作を行うことによって、2つの電動弁の開閉
制御を小形の設備で行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す電気回路
図である。
【図2】電動弁1〜4が設けられた都市ガス輸送および
供給配管ステーションの簡略化した構成を示す図であ
る。
【図3】可変電圧/可変周波数インバータ21の出力電
圧および出力周波数の時間経過を示す図である。
【図4】図1〜図3に示される実施例の本件発明者によ
る実験結果を示す図である。
【図5】本件発明者の実験による先行技術の特性を示す
図である。
【符号の説明】
1〜4 電動弁 11 3相商用交流電源 14 切換えスイッチ 17 充電手段 18 2次電池 21 可変電圧/可変周波数インバータ 27 停電検出手段 M1〜M4 3相誘導電動機 MC1F〜MC4F,MC1R〜MC4R 起動スイッ
チ 1F〜4F,1R〜4R 操作スイッチ 1FL〜4FL,1RL〜4RL リレーコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁を誘導電動機で開閉する電動弁の駆動
    装置において、 2次電池と、 商用交流電源の電力を整流して2次電池を充電する充電
    手段と、 2次電池からの電力が与えられ、交流出力電圧の上昇と
    ともにその出力電圧の周波数が上昇する交流電力を出力
    する可変電圧/可変周波数インバータと、 商用交流電源の停電を検出する停電検出手段と、 停電検出手段の出力に応答し、商用交流電源が正常であ
    るとき、その商用交流電源の電力を電動機に供給し、停
    電時には可変電圧/可変周波数インバータの電力を電動
    機に供給する切換えスイッチとを含むことを特徴とする
    電動弁の駆動装置。
  2. 【請求項2】 切換えスイッチと誘導電動機との間に介
    在される起動スイッチと、 起動スイッチの導通後、予め定める時間を計時し、その
    時間経過後に、トリガ信号を導出するタイマとを含み、 可変電圧/可変周波数インバータは、タイマからのトリ
    ガ信号に応答し、交流電力を出力することを特徴とする
    請求項1記載の電動弁の駆動装置。
  3. 【請求項3】 可変電圧/可変周波数インバータは、出
    力電圧が予め定める一定値に到達するまで、出力電圧V
    1とその周波数f1の比k=V1/f1が一定で出力電
    圧V1と周波数f1とが上昇することを特徴とする請求
    項1または2記載の電動弁の駆動装置。
  4. 【請求項4】 弁の全開状態を検出する全開検出器と、 弁の全閉状態を検出する全閉検出器と、 全開検出器および全閉検出器の各出力に応答し、誘導電
    動機の駆動中に、全開検出器または全閉検出器によって
    全開または全閉の各状態がそれぞれ検出されたとき、起
    動スイッチを遮断する手段とを含むことを特徴とする請
    求項2または3記載の電動弁の駆動装置。
  5. 【請求項5】 複数の電動弁が設けられ、 切換えスイッチと各電動弁の誘導電動機との間にそれぞ
    れ介在され、個別的に導通/遮断可能である起動スイッ
    チと、 これらのいずれか1つの起動スイッチの導通後、予め定
    める時間を計時し、その時間経過後にトリガ信号を導出
    するタイマとを含み、 可変電圧/可変周波数インバータは、タイマからのトリ
    ガ信号に応答し、交流電力を出力することを特徴とする
    請求項1記載の電動弁の駆動装置。
JP7160886A 1995-06-27 1995-06-27 電動弁の駆動装置 Pending JPH0914478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7160886A JPH0914478A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 電動弁の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7160886A JPH0914478A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 電動弁の駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0914478A true JPH0914478A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15724499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7160886A Pending JPH0914478A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 電動弁の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0914478A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102195335A (zh) * 2010-03-05 2011-09-21 株式会社山武 停电时电源模块
JP2011185316A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Yamatake Corp 停電時電源モジュール
JP2015170421A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置および燃料電池システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102195335A (zh) * 2010-03-05 2011-09-21 株式会社山武 停电时电源模块
JP2011188575A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Yamatake Corp 停電時電源モジュール
JP2011185316A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Yamatake Corp 停電時電源モジュール
JP2015170421A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置および燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9379535B2 (en) System, apparatus, and method for reducing inrush current in a transformer
US9553533B2 (en) DC pre charge circuit
US4513224A (en) Fluorescent-lighting-system voltage controller
CN105790419A (zh) 一种动车组辅助供电装置
JPH05277731A (ja) アーク溶接機
CN111801241A (zh) 用于机动车辆的交流充电装置和用于运行机动车辆所用的交流充电装置的方法
KR20190086294A (ko) 고전압 전원 분배장치 및 고전압 전원 분배장치의 운영방법
JPH0914478A (ja) 電動弁の駆動装置
JPH06217553A (ja) インバータ装置
JP2008064259A (ja) 電動弁開閉テスト装置
JPH077807A (ja) 電動車制御装置
JPH08168264A (ja) 電力変換装置の起動保護方法
EP3038226B1 (en) System and method for supplying electric power
JPH07231560A (ja) 電動機制御装置
JP2012191756A (ja) 配電システム
JPH043557Y2 (ja)
JPH07331955A (ja) 自動ドア駆動方法及び装置
JPH08223822A (ja) 無停電電源装置の制御方法
JPH1042408A (ja) 電気車のスイッチング装置を兼用した充電装置
CN115912601A (zh) 一种微电压交流系统的电源自动切换装置
JP2810072B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2000016713A (ja) エレベータ装置
JPH0628481B2 (ja) 電気車用電力変換装置の保護装置
JPS63114577A (ja) 誘導電動機の制御装置
JPH08182400A (ja) ベクトル制御用電圧形インバータにおける主回路コンデンサの放電方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125