JPH09144699A - インデューサの不安定流動抑制装置 - Google Patents

インデューサの不安定流動抑制装置

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JPH09144699A
JPH09144699A JP7299848A JP29984895A JPH09144699A JP H09144699 A JPH09144699 A JP H09144699A JP 7299848 A JP7299848 A JP 7299848A JP 29984895 A JP29984895 A JP 29984895A JP H09144699 A JPH09144699 A JP H09144699A
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JP
Japan
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inducer
casing
unstable flow
suppressing device
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP7299848A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Nakanishi
敏雄 中西
Tsutomu Yoshimoto
力 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH09144699A publication Critical patent/JPH09144699A/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/669Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for liquid pumps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路損失の増大、キャビテーション性能の劣
化を伴うことなくキャビテーションにより脈動や振動を
防止できるインデューサの不安定流動抑制装置を提供す
る。 【解決手段】 ターボポンプの主羽根車13の直前に取
り付けられるインデューサ15において、インデューサ
15に対向するケーシング12に1又は複数の溝27,
28,29からなるケーシングトリートメント26を施
したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロケット燃料用ポ
ンプ、航空エンジン燃料ポンプ等ターボポンプのインデ
ューサに係り、特にキャビテーションによる不安定流動
特性を改善したインデューサの不安定流動抑制装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ロケット燃料用ポンプ、航空エンジン燃
料ポンプ、或いはウォータジェット推進ポンプ等のター
ボポンプにおいては、小形軽量化のための高速化と、低
吸込圧化の二つを満たすため、主羽根車の直前にインデ
ューサを取付けている。
【0003】このインデューサは、一般に低流量係数で
キャビテーションを発生しつつ運転されるため、不安定
流動をまねきやすく、圧力変動、軸振動を起こしやす
い。
【0004】このため、従来は、(1) インデューサの吸
込部への高圧水のインジェクションを行ったり、(2) 吸
込リングの設置、ケーシングのバッフル板の取付、(3)
翼端のクリアランスの増大化、(4) タンデム翼インデュ
ーサを採用するなどの対策を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1) の
場合、一般に高圧水は吸込部温度より高いため、それを
インジェクションしてもかえって良くなく、(2),(3) の
場合、流路損失の増大を伴うため、インデューサの効率
が悪くなる。(4) の場合は、キャビテーションの発生具
合がインデューサにより個々に異なるため充分な研究が
必要となり、設計が難しい問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、流路損失の増大、キャビテーション性能の劣化を伴
うことなくキャビテーションにより脈動や振動を防止で
きるインデューサの不安定流動抑制装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ターボポンプの主羽根車の直前に
取り付けられるインデューサにおいて、インデューサに
対向するケーシングに1又は複数の溝からなるケーシン
グトリートメントを施したインデューサの不安定流動抑
制装置である。
【0008】請求項2の発明は、ケーシングトリートメ
ントは、ケーシング内周の周方向に沿うと共に軸方向に
多数設けられた凹溝からなる請求項1記載のインデュー
サの不安定流動抑制装置である。
【0009】請求項3の発明は、ケーシングトリートメ
ントは、ケーシング内周に、インデューサの羽根角度と
ほぼ同じ角度で螺旋状に形成された螺旋溝からなる請求
項1記載のインデューサの不安定流動抑制装置である。
【0010】請求項4の発明は、ケーシングトリートメ
ントは、ケーシング内周の軸方向に沿うと共に円周方向
に沿って多数設けられた凹溝からなる請求項1記載のイ
ンデューサの不安定流動抑制装置である。
【0011】請求項5の発明は、ケーシングトリートメ
ントは、ケーシング内周面より間隔をおいて設けられ、
軸方向に沿うと共に円周方向に沿って多数設けられたト
リートメントバーからなる請求項1記載のインデューサ
の不安定流動抑制装置である。
【0012】上記の構成において、インデューサをキャ
ビテーション発生条件下で使用する場合、特にインデュ
ーサ外周部の低圧面側にキャビティが多く発生し、特に
キャビテーション係数が小さいもとでは、翼面上キャビ
ティが変動し、圧力変動、軸振動が発生するが、ケーシ
ングトリートメントを施すことにより、発生したキャビ
ティの逃げ場とすることができると共に、インデューサ
下流の高圧側から上流の低圧側への流体の逆流をスムー
ズに行わせ、しかもキャビティ長さを小さく抑えること
が可能となり、これによりキャビテーションによる脈動
や振動を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。
【0014】先ず、本発明におけるインデューサの全体
構成を、高圧液酸素ポンプを例に、図6より説明する。
【0015】この高圧液酸素ポンプは、エンジン燃焼室
(図示せず)に、液体酸素を高吐出圧力で供給する主ポ
ンプ10と、プリバーナに同様に高吐出圧で供給するプ
リバーナポンプ11とから構成される。
【0016】主ポンプ10は、ケーシング12に主羽根
車13が回転自在に設けられ、その軸にプリバーナポン
プ羽根車14が一体に回転するように設けられる。
【0017】インデューサ15は、主羽根車13の直前
に案内羽根16を介して主羽根車13と一体に回転する
ように設けられる。尚17は、高圧水素で回転するター
ビンである。
【0018】このインデューサ15は、図5に示すよう
に、軸部18に2枚の螺旋状の羽根19,20を2条の
螺旋となるように設けたものからなっている。
【0019】さて、本発明においては、図1に示すよう
に、インデューサ15の外周のケーシング12に、溝2
5からなるケーシングトリートメント26を施して形成
したものである。
【0020】このケーシングトリートメント26は、図
2(a),(b)に示すように、ケーシング12内周の
周方向に沿うと共に軸方向に多数設けられた凹溝27で
形成しても、又、インデューサ15の羽根19,20の
軸方向の傾斜に合わせた角度θとなるように設けた螺旋
状の溝28で形成しても良い。又図2では溝の例で説明
したが、凸状体で、すなわち、円環状の板螺旋状の羽根
等をケーシングの内周面に設けて形成するようにしても
良い。
【0021】図3(a)〜(c)は、本発明の他の実施
の形態を示すもので、ケーシング12の軸方向に沿った
凹溝29をケーシングの内周面に沿って多数設けてケー
シングトリートメント26を形成したものである。
【0022】図4(a),(b)は本発明のさらに他の
実施の形態を示すもので、軸方向に沿ったトリートメン
トバー30を、ケーシング12の内周面より所定の間隔
をおいて、その円周方向に多数配置してケーシングトリ
ートメント26を形成したものである。
【0023】この場合、トリートメントバー30を図4
(b)に示すように半径方向に設ける代わりに、図4
(c)に示すように、外周端が矢印で示すインデューサ
の回転方向31に傾斜するように設けても良い。
【0024】次に実施例の作用を述べる。
【0025】以上各実施の形態において、インデューサ
15をキャビテーション発生条件下で使用する場合、特
にインデューサ15外周部の羽根19,20の低圧面側
にキャビティが多く発生し、特にキャビテーション係数
(Kd)が小さいもとでは、翼面上キャビティが変動
し、圧力変動、軸振動が発生する。
【0026】そこで、図1〜図4に示すように、ケーシ
ングトリートメント26を施すことにより、その各溝2
7,28,29等が発生したキャビティの逃げ場とする
ことができると共に、インデューサ15下流の高圧側か
ら上流の低圧側への流体の逆流をスムーズに行わせ、し
かもキャビティ長さを小さく抑えることが可能となり、
これによりキャビテーションによる脈動や振動を抑制す
ることができる。
【0027】図7は、図5で説明したインデューサ15
の外径φを種々替え、キャビテーション係数Kdを変え
たときの揚程係数ψの変化を実験で求めたときのデータ
を示し、◇,□,○,△は、外径を順次大きくした時の
図1の実施の形態を示し、黒塗りの◇,□,○,△は、
トリートメントを施さない従来の例を示している。
【0028】図7より、キャビテーション係数が0.0
5以下のときに従来では、揚程係数が小さくなり、キャ
ビテーションの影響が生じているが、本実施の形態にお
いてはいずれも従来より揚程係数が大きくキャビテーシ
ョンによる影響がなく、脈動や振動が生じ難いといえ
る。
【0029】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ロケット
燃料用ポンプ等のインデューサで問題となっている、キ
ャビテーションに伴う、不安定流動による圧力変動、軸
振動をトリートメントを施すことで、ターボポンプの安
全性、信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す要部断面図であ
る。
【図2】図1の詳細図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態を示す図であ
る。
【図5】本発明におけるインデューサの詳細図である。
【図6】本発明のインデューサが用いられるロケット用
燃料ポンプの詳細を示す図である。
【図7】本発明と従来におけるキャビテーション係数と
揚程係数の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
12 ケーシング 13 主羽根車 15 インデューサ 26 ケーシングトリートメント 27,28,29 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボポンプの主羽根車の直前に取り付
    けられるインデューサにおいて、インデューサに対向す
    るケーシングに1又は複数の溝からなるケーシングトリ
    ートメントを施したことを特徴とするインデューサの不
    安定流動抑制装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングトリートメントは、ケーシン
    グ内周の周方向に沿うと共に軸方向に多数設けられた凹
    溝からなる請求項1記載のインデューサの不安定流動抑
    制装置。
  3. 【請求項3】 ケーシングトリートメントは、ケーシン
    グ内周に、インデューサの羽根角度とほぼ同じ角度で螺
    旋状に形成された螺旋溝からなる請求項1記載のインデ
    ューサの不安定流動抑制装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングトリートメントは、ケーシン
    グ内周の軸方向に沿うと共に円周方向に沿って多数設け
    られた凹溝からなる請求項1記載のインデューサの不安
    定流動抑制装置。
  5. 【請求項5】 ケーシングトリートメントは、ケーシン
    グ内周面より間隔をおいて設けられ、軸方向に沿うと共
    に円周方向に沿って多数設けられたトリートメントバー
    からなる請求項1記載のインデューサの不安定流動抑制
    装置。
JP7299848A 1995-11-17 1995-11-17 インデューサの不安定流動抑制装置 Pending JPH09144699A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6910856B2 (en) 2002-09-21 2005-06-28 Mtu Aero Engines Gmbh Run-in coating for axial-flow compressor of gas turbine engines and method of using and making same
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