JPH09144508A - 複合発電システム - Google Patents

複合発電システム

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JPH09144508A
JPH09144508A JP7323529A JP32352995A JPH09144508A JP H09144508 A JPH09144508 A JP H09144508A JP 7323529 A JP7323529 A JP 7323529A JP 32352995 A JP32352995 A JP 32352995A JP H09144508 A JPH09144508 A JP H09144508A
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JP
Japan
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high temperature
rare gas
gas
air
power generation
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JP7323529A
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Inventor
Masafumi Ishimura
真文 石村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 夏季等におけるシステム全体の出力減を防
ぐ。 【解決手段】 吸収式冷凍機17は、一次側(高温)へ
高温弁12を介して高温希ガス加熱器3から高温排ガス
を通過させ、吸収体を利用して二次側の冷水ライン18
から冷熱を冷水ポンプ19により取出す。空気冷却装置
20は、外部から取込んだ空気を吸収式冷凍機17の冷
却水により冷却して吸込空気量(重量)を大きくして空
気圧縮機14へ供給し、夏季等の高温希ガス加熱器3の
燃焼ガス量の減少を阻止し、ガスタービンの出力減少を
防ぐようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガス等化石燃
料の燃焼を熱源として、希ガスを作動流体とするクロー
ズドサイクルMHD発電機とガスタービン等の従来火力
機器を組み合わせた複合発電システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】MHD発電は、導電性を有する流体の流
れと直交するような磁界を加えたときに生ずる起電力を
利用して、電気を取出す発電方式のことで、MHD発電
では、約2000℃という高温を利用することになるか
ら原理的に熱効率が大幅に改善できる。しかしながら、
MHD発電機の中では下流にいくに従ってガス温度が低
くなってその導電性も低下して発電能力が失われる。従
って、MHD発電機を通過した流体はまだ十分の熱エネ
ルギーをもっており、それを用いて従来型の火力発電と
の複合発電システムを構成するようにしている。
【0003】図4は、従来から提案されているクローズ
ドサイクルMHD発電をトッピングとしてガスタービン
をその後流に複合した発電システムの構成を示してい
る。
【0004】図において、高熱を蓄える蓄熱体10を有
する高温希ガス加熱器3は複数個配置され、各高温希ガ
ス加熱器3のバーナー7へ高温弁12を介して燃料を供
給するように燃料ライン8にそれぞれ接続され、各高温
希ガス加熱器3には、高温弁12を介して空気ライン9
から空気を供給するように接続され、さらに、各高温希
ガス加熱器3には、高温弁12を介して排気ライン33
によって、排気される真空排気装置11へ接続されてい
る。
【0005】さらに、高温希ガス加熱器3は、高温弁1
2を介してクローズドループ(図示鎖線)を形成し、ク
ローズドループには高温希ガス加熱器3とMHD発電機
1と再生熱交換器4と前置冷却器5と希ガス圧縮機2と
希ガスタービン6とを配置している。
【0006】一方、高温希ガス加熱器3の出口側には、
ガスタービン13を配置し、同軸の空気圧縮機14と発
電機15とに連結し、ガスタービン13の入口に空気加
熱器16を配置している。
【0007】以上の複合発電システムでは、高温弁12
を一定の周期で開閉させてクローズドループへ連続的に
高温の希ガスを導入するように構成されている。
【0008】まず、ある高温希ガス加熱器3について作
用を説明すると、第一工程として、高温弁12が開いて
高温希ガス加熱器3の頭部のバーナー7へ燃料ライン8
から天然ガス等の化石燃料が供給され、高温弁12が開
いて空気ライン9からの空気が供給され、燃焼により約
2100℃の燃焼ガスを得て、これによって、内部の蓄
熱体10が加熱される。
【0009】蓄熱体10は、アルミナやセラミック等が
用いられ高温の燃焼ガスがアルミナ等の多数の穴を通過
するとき、アルミナ等を加熱して蓄熱する。
【0010】次に、第二工程として、ある高温希ガス加
熱器3の蓄熱体10が充分加熱され蓄熱された後に、高
温弁12が開かれ、真空排気装置11によって高温希ガ
ス加熱器3から燃焼ガスが排除される。これにより、次
に希ガスの導入によって希ガスに燃焼ガスが混じること
がなくなる。
【0011】次に、第三工程として、ある高温希ガス加
熱器3の燃焼ガスが排気ライン33により排除される
と、ある高温希ガス加熱器3の高温弁12を介して蓄熱
体10へ希ガスラインからの希ガスを一定時間導入す
る。導入された希ガスは、蓄熱された蓄熱体10のアル
ミナ等の穴を通過してその際に約2000℃に加熱さ
れ、加熱された高温の希ガスがMHD発電機1へ導入さ
れる。
【0012】クローズドサイクルMHD発電機1は、約
2100℃の希ガス(ヘリウムやアルゴン)を作動流体
として発電を行うもので、作動流体である希ガスは希ガ
ス圧縮機2により圧縮されて希ガスのクローズドループ
(図示鎖線で示す)を循環する。
【0013】MHD発電機1を出た希ガスはまだ110
0℃程度であるから、これを再生熱交換器4に通して低
温の希ガスを加熱する。再生熱交換器4を出た希ガスは
希ガス圧縮機2の前置冷却器5、希ガス圧縮機2を経て
再生熱交換器4(低温側)で加熱された後、希ガスター
ビン6を通り同軸の希ガス圧縮機2を駆動した後、高温
希ガス加熱器3に戻る。
【0014】以上それぞれの高温希ガス加熱器3では、
第一工程による燃料と空気との導入および燃焼と、第二
工程による燃焼ガスの排気と、第三工程による希ガス導
入循環とが一サイクルとして行われ、各高温希ガス加熱
器3では、各工程をずらして全体としてMHD発電機1
へ連続的に希ガスを流入させるように各動作が行われ
る。
【0015】一方、各高温希ガス加熱器3を出た高温の
燃焼ガスがガスタービン13へ導かれ、同軸の空気圧縮
機14が駆動されると共に、同軸の発電機15を駆動し
て電力を得る。ガスタービン13を出た燃焼ガスは空気
加熱器16を経て外部へ排出される。
【0016】以上の複合システムによって得られる電力
の規模を例示すると、高温希ガス加熱器3での化石燃料
の熱入力を1000MWとして、MHD発電機390M
W,ガスタービン160MWである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示す複
合発電システムは、MHD発電機1とガスタービン13
との組合せにより排ガスによってガスタービン13を回
転させて熱の有効利用を図るものであるが、システム全
体で熱効率を改善させる余地が大きい。
【0018】すなわち、高温希ガス加熱器3は、200
0℃レベルで作動するため熱損失が大きく、特に、一定
のサイクルによって燃焼ガスを排気するため燃焼ガスと
共に系外に排出される熱量(熱損失)が大であり、その
量は高温希ガス加熱器3への熱入力の数パーセントにも
達する。
【0019】また、ガスタービン13は、その出力容量
は空気入口温度に左右され、例えば、夏季において30
℃の場合、標準状態15℃の場合に対して吸込空気量
(重量)が減少して効率が約10%も低下する。また、
吸込空気量(重量)の減少に伴い燃焼ガスの量が減少し
てMHD発電機1への熱入力・MHD発電機1の出力も
約5%減少するので、全体システムとして約7%の出力
が低下することになる。
【0020】そこで、本発明は熱の再利用等により熱損
失を極力少なくし、システム全体の効率を図る複合発電
システムを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃焼
ガスによって蓄熱体を加熱し、加熱された蓄熱体によっ
て高温の希ガスを作る複数の高温希ガス加熱器と、これ
ら複数の高温希ガス加熱器から順次作動流体である高温
の希ガスを導入してMHD発電をする一方、このMHD
発電により仕事をした希ガスを再び複数の高温希ガス加
熱器のいずれかへ戻してクローズドループを形成するク
ローズドサイクルMHD発電機と、複数の高温希ガス加
熱器から排ガスを順次排気ラインにより排気する真空排
気装置と、複数の高温希ガス加熱器から順次燃焼ガスを
取込んで作動流体である燃焼ガスによって駆動させ発電
する同軸に空気圧縮機を有するガスタービンとを備える
複合発電システムにおいて、排気ラインに高温排ガスに
よって冷熱を発生させる吸収式冷凍機を配置すると共
に、空気圧縮機の入口側に吸込空気温度を下げる空気冷
却装置を配置し、吸収式冷凍機によって発生した冷熱を
空気冷却装置へ供給するように冷却水を循環させる冷水
ラインを接続したことである。以上の構成により、高温
の排ガスを利用して冷熱を発生させて空気冷却装置へ冷
却水を供給し、夏季等の大気温度の上昇時の空気圧縮機
の吸込空気温度を低下させる。従って、空気圧縮機への
吸込空気の重量流量が増加され、夏季等の高温希ガス加
熱器の燃焼ガス量の減少を阻止し、ガスタービンの出力
減少を防ぎ、夏季等における全体の出力減を防ぐことが
できる。
【0022】請求項2の発明は、燃焼ガスによって蓄熱
体を加熱し、加熱された蓄熱体によって高温の希ガスを
作る複数の高温希ガス加熱器と、これら複数の高温希ガ
ス加熱器から順次作動流体である高温の希ガスを導入し
てMHD発電する一方、このMHD発電により仕事をし
た希ガスを前置冷却器および希ガス圧縮機中間冷却器を
介して再び複数の高温希ガス加熱器のいずれかへ戻して
クローズドループを形成するクローズドサイクルMHD
発電機と、複数の高温希ガス加熱器からの排ガスを順次
排気ラインにより排気する真空排気装置と、複数の高温
希ガス加熱器から順次燃焼ガスを取込んで作動流体であ
る燃焼ガスによって駆動させ発電する同軸に空気圧縮機
を有するガスタービンとを備える複合発電システムにお
いて、前置冷却器と希ガス圧縮機中間冷却器との二次側
および空気圧縮機に設ける中間冷却器の二次側に熱水を
循環させる熱水ラインを形成し、熱水ラインに熱水によ
って冷熱を発生させる吸収式冷凍機を配置すると共に、
空気圧縮機の入口側に吸込空気温度を下げる空気冷却装
置を配置し、吸収式冷凍機によって発生した冷熱を空気
冷却装置へ供給するように冷却水を循環させる冷水ライ
ンを接続したことである。以上の構成により、前置冷却
器と希ガス圧縮機中間冷却器および空気圧縮機の中間冷
却器の熱源に用いて冷熱を発生させ、この冷熱により空
気圧縮機への吸込空気温度を低下させる。従って、空気
圧縮機への吸込空気の重量流量が増加され、夏季等の高
温希ガス加熱器の燃焼ガス量の減少を阻止し、ガスター
ビンの出力減少を防ぎ、夏季等における全体の出力減を
防ぐことができる。
【0023】請求項3の発明は、燃焼ガスによって蓄熱
体を加熱し、加熱された蓄熱体によって高温の希ガスを
作る複数の高温希ガス加熱器と、これら複数の高温希ガ
ス加熱器から順次作動流体である高温の希ガスを導入し
てMHD発電する一方、このMHD発電により仕事をし
た希ガスを前置冷却器および希ガス圧縮機を介して再び
複数の高温希ガス加熱器のいずれかへ戻してクローズド
ループを形成するクローズドサイクルMHD発電機と、
複数の高温希ガス加熱器からの排ガスを順次排気ライン
により排気する真空排気装置と、複数の高温希ガス加熱
器から順次燃焼ガスを取込んで作動流体である燃焼ガス
によって駆動し発電する同軸に空気圧縮機を有するガス
タービンとを備える複合発電システムにおいて、前置冷
却器の入口側に蒸気を発生させる第1蒸気発生器を配置
し、さらに、ガスタービンの出口側に蒸気を発生させる
第2蒸気発生器を配置し、これら第1蒸気発生器と第2
蒸気発生器とを蒸気ポンプを有する蒸気ラインによって
接続し、この蒸気ラインから希ガス圧縮機を同軸とする
蒸気タービンへ蒸気を循環供給する一方、排気ラインに
高温排ガスによって冷熱を発生させる吸収式冷凍機を配
置すると共に、空気圧縮機の入口側に吸込空気温度を下
げる空気冷却装置を配置し、吸収式冷凍機によって発生
した冷熱を空気冷却装置へ供給するように冷却水を循環
させる冷水ラインを接続したことである。以上の構成に
より、クローズドループの高温希ガスとガスタービンの
排ガスとを熱源として蒸気を発生させて蒸気タービンを
駆動して希ガス圧縮機を駆動し、さらに、高温の排気ガ
スを熱源として冷熱を発生させ空気圧縮機の吸込空気温
度を低下させる。従って、クローズドループの熱の有効
利用が図られ、吸込空気重量流量が増加し、夏季等の出
力減を抑止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施の形態
を示す複合発電システムの構成図であり、図1におい
て、従来例を示す図4と異なる主な点は、図4に示す高
温希ガス加熱器3から高温弁12を介して真空排気装置
11へ導く配管に吸収式冷凍機17を設けると共に、空
気圧縮機14の入口側に空気冷却装置20を設けて、両
者を冷水ライン18によって接続し、吸収式冷凍機17
により発生した冷熱を冷水ポンプ19によって空気冷却
装置20へ供給して空気圧縮機14への空気を冷却して
効率を向上させるようにしている。
【0025】ここで、吸収式冷凍機17は、一次側(高
温)へ高温弁12を介して高温希ガス加熱器3から高温
排ガスを通過させ、吸収体を利用して二次側の冷水ライ
ン18から冷熱を冷水ポンプ19により取出すものであ
る。空気冷却装置20は、外部から取込んだ空気を吸収
式冷凍機17の冷却水により冷却して吸込空気量(重
量)を大きくして空気圧縮機14へ供給するものであ
る。
【0026】以上の構成で、所定のサイクル周期に従っ
て、高温弁12が開閉制御され、複数台の高温希ガス加
熱器3が順次直空排気、空気と燃料との燃焼、希ガスの
導入等の運転がされ、結果的にMHD発電機1へ連続的
に希ガスが供給される。すなわち、図示鎖線で示す希ガ
スのクローズドループであるMHD発電機1と再生熱交
換器4と前置冷却器5と希ガス圧縮機2と希ガスタービ
ン6といずれかの高温希ガス加熱器3と高温弁12とへ
希ガスが常時流れている。この場合に、図4の従来例で
説明したように、いずれかの高温希ガス加熱器3が真空
排気の行程となっており、高温の燃焼ガスが高温弁12
を介して常時吸収式冷凍機17へ流入する。
【0027】吸収式冷凍機17は、高温燃焼ガスを熱源
として冷凍熱を発生させ、冷凍熱により冷水ライン18
の循環水を冷却する。冷却された循環水が冷水ポンプ1
9により冷水ライン18を介して空気冷却装置20へ供
給され、空気圧縮機14へ供給する入口空気温度を低下
させる。
【0028】この入口空気温度が低下すると、単位容積
当たりの重量が大きくなり、空気圧縮機14から取込む
空気量(重量)が増大して空気ライン9から高温希ガス
加熱器3へ供給される空気が増加する。これによって、
高温希ガス加熱器3による発熱量が増加し熱効率が向上
し、さらに、ガスタービン13への燃焼ガスも高温とな
り全体的に熱損失が少なくなり熱効率が向上する。
【0029】例えば、吸収式冷凍機17への熱入力を高
温希ガス加熱器3の熱交換量の約1%としたとき、空気
冷却装置20で得られる空気温度の降下は約15℃とな
る。高温希ガス加熱器3への熱入力を1000MWとし
たときを例示すると、吸収式冷凍機17への熱入力10
MWとして吸収式冷凍機17の冷凍能力は約6MWであ
り、空気圧縮機14の入口空気を約15℃降下させるこ
とが可能である。
【0030】従って、夏季において、冷却なしの場合3
0℃となる空気圧縮機14の入口温度を本冷却装置の採
用により標準状態の15℃に保つことができる。このこ
とにより、ガスタービン13による出力の10%の低下
およびMHD発電機1の出力の約5%の低下を防ぐこと
ができ、全体として約7%の出力低下を防ぐことができ
る。
【0031】図2は、本発明の第2実施の形態を示す複
合発電システムの構成図であり、図2において、従来例
を示す図4と異なる主な点は、前置冷却器5と希ガス圧
縮機中間冷却器21と吸収式冷凍機17とを熱水ライン
28によって接続して、熱水ポンプ23によって熱水を
循環させ、また、空気圧縮機中間冷却器22に吸収式冷
凍機17とを熱水ライン29により接続して、熱水ポン
プ23によって熱水を循環させるようにして吸収式冷凍
機17の二次側と空気冷却装置20とを冷水ライン18
によって接続して冷水ポンプ19によって冷却水を循環
するようにしたことである。
【0032】ここで、前置冷却器5は、再生熱交換器4
からの希ガスによって二次側の熱水ライン28の熱水を
加熱するものである。希ガス圧縮機中間冷却器21は、
希ガス圧縮機2からの希ガスによって二次側の熱水ライ
ン28の熱水を加熱するものである。
【0033】吸収式冷凍機17は、一次側(高温)を熱
水ライン28に接続して熱水により吸収体を加熱して二
次側の吸収式冷凍機17から冷熱を冷水ポンプ19によ
って取出すものである。空気冷却装置20は、外部から
取込んだ空気を吸収式冷凍機17の冷却水によって冷却
して吸込空気量(重量)を大きくして空気圧縮機14へ
供給するものである。
【0034】以上の構成で、熱水ライン28を熱水ポン
プ23によって循環する熱水が前置冷却器5と希ガス圧
縮機中間冷却器21の二次側を流れるとき、一次側の高
温の希ガスにより熱せられ、高温熱水が吸収式冷凍機1
7へ流入し流出する。このとき、吸収式冷凍機17で
は、高温熱水によって冷凍熱を発生して冷水ライン18
の冷却水を冷却し冷水ポンプ19によって空気冷却装置
20へ循環供給される。これにより、空気圧縮機14の
入口空気温度が低下し、吸込空気量(重量)が増大して
空気ライン9から高温希ガス加熱器3へ供給され、吸込
空気量(重量)の増大に伴って、高温希ガス加熱器3か
らの燃焼ガス量が増加して、熱効率が向上する。
【0035】例えば、燃焼ガスを排気するために燃焼ガ
スと共に系外に排出される熱量(熱損失)が大であり、
その量は高温希ガス加熱器3への加熱量(熱入力)の数
パーセントに達する。ガスタービン13は、その容量・
性能は空気入口温度に左右され、標準状態15℃の場合
に対して、夏季において30℃のガスタービンの出力容
量は約10%低下する。また、空気流量・燃焼ガスが減
少してMHD発電機1への熱入力・MHD発電機1の出
力も約5%減少するので、全体システムとして約7%出
力が低下することになる。
【0036】そこで、高温希ガス加熱器3からの排熱や
希ガス圧縮機2の前置冷却器5、希ガス圧縮機中間冷却
器21の排熱、空気圧縮機中間冷却器22の排熱等、量
的には高温希ガス加熱器3への熱入力の約1%を吸収式
冷凍機17の熱源として用い、得られる冷凍量を空気圧
縮機14の入口空気の冷却源として空気圧縮機14の入
口温度を約15℃低下に維持するようにする。この結
果、空気圧縮機14の入口温度が通常は30℃となる夏
季においても、標準状態15℃としての性能を得ること
ができる。
【0037】図3は、本発明の第3実施の形態を示す複
合発電システムの構成図であり、図3において、従来例
を示す図4と異なる主な点は、高温希ガス加熱器3から
真空排気装置11への配管に吸収式冷凍機17を設け、
空気圧縮機14の入口側に空気冷却装置20を設け、両
者を冷水ポンプ19を有する冷水ライン18によって接
続するようにしたことである。
【0038】さらに、図3において、再生熱交換器4と
前置冷却器5との間に蒸気発生器24Aを設け、図4の
希ガスタービン6の代わりに蒸気タービン25を設け、
さらに、ガスタービン13の出口側に蒸気発生器24B
を設けて、これら蒸気発生器24A,24Bによって発
生した蒸気によって蒸気タービン25を駆動して希ガス
圧縮機2を回転させ蒸気タービン25からの蒸気を復水
器26へ流入させ、蒸気ライン30を蒸気ポンプ31,
32によって蒸気が循環するようにしたことである。
【0039】ここで、蒸気発生器24Aは、一次側に高
温希ガスが流れ、二次側の蒸気ライン30の蒸気を加熱
するものである。蒸気発生器24Bは、一次側にガスタ
ービン13の排熱ガスが流れ、二次側の蒸気ライン30
の蒸気を加熱するものである。
【0040】蒸気タービン25は、蒸気ライン30から
供給される蒸気によって回転力を得て希ガス圧縮機2を
回転させるものである。吸収式冷凍機17は、一次側
(高温)へ高温弁12を介して高温希ガス加熱器3から
高温排ガスを通過させ吸収体を利用して二次側の吸収式
冷凍機17から冷熱を冷水ポンプ19によって取出すも
のである。
【0041】以上の構成で、蒸気発生器24Aでは、蒸
気ポンプ32によって蒸気ライン30に流れる水が熱交
換して蒸気を発生させ蒸気タービン25へ供給し、蒸気
タービン25から復水器26へ戻る。さらに、蒸気発生
器24Bでは、蒸気ポンプ31によって蒸気ライン30
の水がガスタービン13からの熱と熱交換して蒸気とな
り蒸気タービン25から復水器26へ戻る。これによ
り、蒸気タービン25の回転により希ガス圧縮機2を回
転させる。
【0042】また、吸収式冷凍機17では、高温の燃焼
ガスを熱源として冷凍熱を発生させ、冷水ライン18の
循環水を冷却する。冷却された循環水が冷水ポンプ19
によって空気冷却装置20へ供給され空気圧縮機14へ
供給する入口空気温度を低下させる。
【0043】このように、MHD発電機1の出口側の高
温の希ガスにより蒸気を発生させると共に、ガスタービ
ン13の排ガスによって発生させ、これによって、蒸気
タービン25を駆動させ希ガス圧縮機2を駆動させるよ
うにしたために希ガスのクローズドループの熱損失を減
少させ、さらに、空気圧縮機14への入口空気温度の低
下によって吸込空気量(重量)が増大し、熱効率を向上
させることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明よれ
ば、高温の排ガスを利用して冷熱を発生させて夏季等の
大気温度の上昇時の空気圧縮機の吸込空気温度を低下さ
せるようにしたために空気圧縮機への吸込空気の重量流
量が増加され、夏季等の高温希ガス加熱器の燃焼ガス量
の減少を阻止し、ガスタービンの出力減少を防ぎ、夏季
等における全体の出力減を防ぐことができる。
【0045】請求項2の発明は、前置冷却器と希ガス圧
縮機中間冷却器および空気圧縮機の中間冷却器の熱源に
用いて冷熱を発生させて、空気圧縮機への吸込空気温度
を低下させるようにしたために空気圧縮機への吸込空気
の重量流量が増加され、夏季等の高温希ガス加熱器の燃
焼ガス量の減少を阻止でき、ガスタービンの出力減少を
防ぎ、夏季等における全体の出力減を防ぐことができ
る。
【0046】請求項3の発明は、クローズドループの高
温希ガスとガスタービンの排ガスとを熱源として蒸気を
発生させて蒸気タービンを駆動して希ガス圧縮機を駆動
させ、高温の排気ガスを熱源として冷熱を発生させ空気
圧縮機の吸込空気温度を低下させるようにしたためにク
ローズドループの熱の有効利用が図られ、吸込空気重量
流量が増加し、夏季等の出力減を抑止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す複合発電システ
ムの構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す複合発電システ
ムの構成図である。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す複合発電システ
ムの構成図である。
【図4】従来例を示す複合発電システムの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 MHD発電機 2 希ガス圧縮機 3 高温希ガス加熱器 5 前置冷却器 6 希ガスタービン 10 蓄熱体 11 真空排気装置 12 高温弁 13 ガスタービン 14 空気圧縮機 17 吸収式冷凍機 20 空気冷却装置 21 希ガス圧縮機中間冷却器 22 空気圧縮機中間冷却器 23 熱水ポンプ 25 蒸気タービン 28 熱水ライン 29 熱水ライン 30 蒸気ライン 31,32 蒸気ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02C 1/06 F02C 1/06 6/14 6/14 6/18 6/18 Z A 7/143 7/143 F25B 27/02 F25B 27/02 K H02K 44/08 H02K 44/08 A Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガスによって蓄熱体を加熱し、加熱
    された蓄熱体によって高温の希ガスを作る複数の高温希
    ガス加熱器と、これら複数の高温希ガス加熱器から順次
    作動流体である高温の希ガスを導入してMHD発電をす
    る一方、このMHD発電により仕事をした希ガスを再び
    前記複数の高温希ガス加熱器のいずれかへ戻してクロー
    ズドループを形成するクローズドサイクルMHD発電機
    と、前記複数の高温希ガス加熱器から排ガスを順次排気
    ラインにより排気する真空排気装置と、前記複数の高温
    希ガス加熱器から順次燃焼ガスを取込んで作動流体であ
    る燃焼ガスによって駆動させ発電する同軸に空気圧縮機
    を有するガスタービンとを備える複合発電システムにお
    いて、 前記排気ラインに高温排ガスによって冷熱を発生させる
    吸収式冷凍機を配置すると共に、前記空気圧縮機の入口
    側に吸込空気温度を下げる空気冷却装置を配置し、前記
    吸収式冷凍機によって発生した冷熱を前記空気冷却装置
    へ供給するように冷却水を循環させる冷水ラインを接続
    したことを特徴とする複合発電システム。
  2. 【請求項2】 燃焼ガスによって蓄熱体を加熱し、加熱
    された蓄熱体によって高温の希ガスを作る複数の高温希
    ガス加熱器と、これら複数の高温希ガス加熱器から順次
    作動流体である高温の希ガスを導入してMHD発電する
    一方、このMHD発電により仕事をした希ガスを前置冷
    却器および希ガス圧縮機中間冷却器を介して再び前記複
    数の高温希ガス加熱器のいずれかへ戻してクローズドル
    ープを形成するクローズドサイクルMHD発電機と、前
    記複数の高温希ガス加熱器からの排ガスを順次排気ライ
    ンにより排気する真空排気装置と、前記複数の高温希ガ
    ス加熱器から順次燃焼ガスを取込んで作動流体である燃
    焼ガスによって駆動させ発電する同軸に空気圧縮機を有
    するガスタービンとを備える複合発電システムにおい
    て、 前記前置冷却器と希ガス圧縮機中間冷却器との二次側お
    よび前記空気圧縮機に設ける中間冷却器の二次側に熱水
    を循環させる熱水ラインを形成し、前記熱水ラインに熱
    水によって冷熱を発生させる吸収式冷凍機を配置すると
    共に、前記空気圧縮機の入口側に吸込空気温度を下げる
    空気冷却装置を配置し、前記吸収式冷凍機によって発生
    した冷熱を前記空気冷却装置へ供給するように冷却水を
    循環させる冷水ラインを接続したことを特徴とする複合
    発電システム。
  3. 【請求項3】 燃焼ガスによって蓄熱体を加熱し、加熱
    された蓄熱体によって高温の希ガスを作る複数の高温希
    ガス加熱器と、これら複数の高温希ガス加熱器から順次
    作動流体である高温の希ガスを導入してMHD発電する
    一方、このMHD発電により仕事をした希ガスを前置冷
    却器および希ガス圧縮機を介して再び前記複数の高温希
    ガス加熱器のいずれかへ戻してクローズドループを形成
    するクローズドサイクルMHD発電機と、前記複数の高
    温希ガス加熱器からの排ガスを順次排気ラインにより排
    気する真空排気装置と、前記複数の高温希ガス加熱器か
    ら順次燃焼ガスを取込んで作動流体である燃焼ガスによ
    って駆動し発電する同軸に空気圧縮機を有するガスター
    ビンとを備える複合発電システムにおいて、 前記前置冷却器の入口側に蒸気を発生させる第1蒸気発
    生器を配置し、さらに、前記ガスタービンの出口側に蒸
    気を発生させる第2蒸気発生器を配置し、これら第1蒸
    気発生器と第2蒸気発生器とを蒸気ポンプを有する蒸気
    ラインによって接続し、この蒸気ラインから前記希ガス
    圧縮機を同軸とする蒸気タービンへ蒸気を循環供給する
    一方、前記排気ラインに高温排ガスによって冷熱を発生
    させる吸収式冷凍機を配置すると共に、前記空気圧縮機
    の入口側に吸込空気温度を下げる空気冷却装置を配置
    し、前記吸収式冷凍機によって発生した冷熱を前記空気
    冷却装置へ供給するように冷却水を循環させる冷水ライ
    ンを接続したことを特徴とする複合発電システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029748A1 (fr) * 1998-11-12 2000-05-25 Yuanming Yi Usine thermoelectrique utilisant l'eau naturelle et la difference de temperature negative
CN103321697A (zh) * 2013-06-06 2013-09-25 董仲合 以水和空气为工质的动力机
CN110630476A (zh) * 2019-10-11 2019-12-31 上海孟宝机电工程有限公司 一种高效节能空气压缩机组循环系统
CN110645098A (zh) * 2019-09-26 2020-01-03 东北大学 一种含二氧化碳储能的区域综合能源系统及其运行方法

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