JPH09144259A - ユニット式階段 - Google Patents

ユニット式階段

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JPH09144259A
JPH09144259A JP7300871A JP30087195A JPH09144259A JP H09144259 A JPH09144259 A JP H09144259A JP 7300871 A JP7300871 A JP 7300871A JP 30087195 A JP30087195 A JP 30087195A JP H09144259 A JPH09144259 A JP H09144259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
piece
staircase
stair
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP7300871A
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English (en)
Inventor
Eiji Mitooka
鋭治 水戸岡
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Toyo Shutter Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shutter Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09144259A publication Critical patent/JPH09144259A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニット階段片を用いて組み立てることがで
き、現場での作業も簡単なユニット式階段を提供する。 【解決手段】 コンクリート1の上にH形鋼2をアンカ
ーボルト3で固定し、その上に取付補助部材5を固定し
た取付部材4を溶接して固定する。ついで、階段片7を
前側を持ち上げるようにして斜めにし、その段部7aを
取付補助部材5の段部5aに係合させた後、前側を下げ
て固定部7bを取付部材4の前面にボルト8とナットで
固定する。階段片7が前後に連続するように取り付けた
後、ボルト8の目隠しと、階段片間のシールを兼ねて、
弾性部材9をボルト8の前側に挟むようにして取り付
け、階段の組立が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式階段、
特に、軽量にできるユニット式の階段に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建物や構造物の躯体に設けられる階段に
は、コンクリートを階段状にうち、表面に滑り止めの処
理を施したものが普通である。階段の幅も60cm程度
の狭いものから、数mあるいはそれ以上の広い幅のもの
もある。しかし、コンクリートで構成する階段は、型枠
の製作や取付に手間がかかるという問題と、コンクリー
トの硬化のために日数を要するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ユニット階段片を用いて組
み立てることができ、現場での作業も簡単なものとした
ユニット式階段を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、上下の床間を連結する階段であって、前記床
間に設けられた斜め躯体部に固定される水平部分と垂直
部分とを有する取付部材と、踏面部分の後部に設けられ
前記水平部分に係合固定される係合部と蹴上げ部分の下
端部に設けられ前記垂直部分に固定される取付部とを有
するユニット階段片よりなり、該ユニット階段片は前後
に連続して設けることを特徴とするものである。
【0005】請求項2に記載の発明においては、上下の
床間を連結する階段であって、前記床間に設けられた斜
め躯体部に固定される水平部分と垂直部分とを有する取
付部材と、踏面部分の後部に設けられ前記垂直部分に固
定される取付部と蹴上げ部分の下端部に設けられ前記垂
直部分に固定される取付部とを有するユニット階段片よ
りなり、該ユニット階段片は前後に連続して設けること
を特徴とするものである。
【0006】請求項3に記載の発明においては、上下の
床間を連結する階段であって、前記床間に設けられた斜
め躯体部に摺動可能に固定される取付部材と、踏面部分
の後部に設けられ前記取付部材に固定される取付部と蹴
上げ部分の下端部に設けられ下段の階段片に固定される
取付部とを有するユニット階段片よりなり、該ユニット
階段片は前後に連続して設けることを特徴とするもので
ある。
【0007】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載のユニット式階段にお
いて、前記ユニット階段片を左右方向に複数連結して設
けることを特徴とするものである。
【0008】請求項5に記載の発明においては、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載のユニット式階段にお
いて、前記ユニット階段片の踏面部分と前記斜め躯体部
との空間の少なくとも一部に吸音材を設けることを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、斜め躯体部に
固定される取付部材が、水平部分と垂直部分とを有する
ことにより強固である。また、取付部材の水平部分に踏
面部分の後部を係合固定し、垂直部分に蹴上げ部分の下
端部を固定することによって、階段の組立ができるの
で、階段の完成の日数を短縮できる。また、階段片をユ
ニット化して前後に連続して設けることによって、種々
の段数の階段を同じユニット階段片を用いて構成するこ
とができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、斜め躯体
部に固定される取付部材が、水平部分と垂直部分とを有
することにより強固である。また、取付部材の垂直部分
に踏面部分の後部をと蹴上げ部分の下端部を固定するこ
とによって、階段の組立ができるので、階段の完成の日
数を短縮できる。また、階段片をユニット化して前後に
連続して設けることによって、種々の段数の階段を同じ
ユニット階段片を用いて構成することができる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、斜め躯体
部に固定される取付部材が摺動可能に固定されることに
より、取付部材の取付位置を調整でき、種々の傾斜に対
応した階段が実現できる。また、取付部材に踏面部分の
後部を固定し、下段の階段片に蹴上げ部分の下端部を固
定することによって、階段の組立ができるので、階段の
完成の日数を短縮できる。また、階段片をユニット化し
て前後に連続して設けることによって、種々の段数の階
段を同じユニット階段片を用いて構成することができ
る。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、ユニット
階段片を左右方向に複数連結して設けることによって、
種々の幅の階段を構成することができる。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、ユニット
階段片の踏面部分と斜め躯体部との空間の少なくとも一
部に吸音材を設けたことによって、騒音を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のユニット式階段
の第1の実施の形態の一部の断面図である。図中、1は
コンクリート、2はH形鋼、3はアンカーボルト、4は
取付部材、4a,4bは溶接部、4cは補強部材、5は
取付補助部材、5aは段部、6はボルト、7は階段片、
7aは段部、7bは固定部、7cは中間部材、7dは条
溝、8はボルト、9は弾性部材、10は滑り止め、11
は耐火被覆である。
【0015】コンクリート1は、高さが異なる上下の床
の間に斜めに打たれたもので、その上にH形鋼2がアン
カーボルト3で固定されている。H形鋼2は、階段の幅
と強度等を勘案してその数が設計されるが、最低でも両
側に1本ずつの計2本が設けられる。階段の幅が広くな
るに応じて、中間に1本、さらには、複数本が配置され
る。H形鋼2には、取付部材4が溶接部4a,4bで溶
接されて固定されている。取付部材4は、断面が逆L字
形であり、H形鋼の間を通して幅方向(左右方向)に設
けられている。しかし、階段片の強度が充分であれば、
取付部材4をH形鋼間を通して設ける必要はなく、H形
鋼2の近傍のみに設けるようにしてもよい。取付部材4
の内側の角部には、補強部材4cが設けられている。補
強部材4cは、鉄材を溶接して補強するもので、部分的
に設けられてもよく、あるいは、角部の長さ方向の全体
にわたって取り付けるようにしてもよい。
【0016】取付補助部材5が、ボルト6とナットによ
り取付部材4に固定される。取付補助部材5は溶接して
取付部材4に固定しておいてもよい。取付補助部材5の
後ろ側には、段部5aが形成されている。階段片7の後
ろ側にも、段部7aが形成されており、階段片7の段部
7aは、取付補助部材5の段部5aに係合するように形
成されている。階段片7の前側には、固定部7bが形成
されており、この実施の形態では、固定部7bは、階段
片7の前面より、やや後退して形成され、ボルト8の頭
が、階段片7の前面より後退するようにしている。階段
片7の内側には、補強のために中間部材7cが設けられ
ており、中間部材7cの足は、幅を広げられて取付部材
4の上面に乗るように構成されている。階段片7の踏面
には、条溝7dが形成されており、滑りにくい踏面とな
っている。踏面部分の前側には、滑り止め10が取り付
けられている。滑り止め10は、硬質ゴムや、合成樹脂
など、滑りにくい表面を持つ材料で構成されている。
【0017】階段の組立を説明する。コンクリート1の
上にH形鋼2をアンカーボルト3で固定し、その上に取
付補助部材5を固定した取付部材4を溶接して固定す
る。ついで、階段片7を前側を持ち上げるようにして斜
めにし、その段部7aを取付補助部材5の段部5aに係
合させた後、前側を下げて固定部7bを取付部材4の前
面にボルト8とナットで固定する。ナットは取付部材4
の内側にあらかじめ溶接して固定しておくのがよい。階
段片7が前後に連続するように取り付けた後、ボルト8
の目隠しと、階段片間のシールを兼ねて、弾性部材9を
ボルト8の前側に挟むようにして取り付ける。また、階
段片の踏面の角部の滑り止め10を皿ネジで固定する。
耐火被覆11は、H形鋼2や取付部材4の表面を耐火部
材で覆ったものである。
【0018】このようにして、階段片7をユニット化
し、これを組み立てることによって階段が完成される
が、この実施の形態では、階段片の一端側の固定部を固
定する作業だけで組立ができるから、現場での組立が短
時間でできる利点がある。また、破損等に対する修復
も、簡単に交換することによって可能であるから、通路
を長時間にわたって止めるということもないという利点
がある。
【0019】図2は、本発明のユニット式階段の第2の
実施の形態の一部の断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。7eは第1
の固定部、7fは第2の固定部、12は吸収部材であ
る。
【0020】この実施の形態では、階段片7には、前部
に第1の固定部7eを設け、後部に第2の固定部7fを
設けた。第1の固定部7eを下方に向け、第2の固定部
7fを上方に向けたことにより、前後に連続させた階段
片が隙間なく連続させることができ、階段片の内部に水
等が浸入することがない。
【0021】組立は下方の階段片より行なわれる。図2
では、3個の階段片7が示されているが、下方(前方)
と上方(後方)の階段片は、一部のみが図示され、中間
の階段片は、全断面が図示されている。下方の階段片の
図示しない第1の固定部7eが固定された後、その第2
の固定部7fと中間の階段片の第1の固定部7eとが同
時にボルト8で取付部材4に固定される。続いて、中間
の階段片の第2の固定部7fと上方の階段片の第1の固
定部7eとがボルト8で取付部材4に固定されるという
ように、順次にこれを繰り返して上方に向けて階段片7
を取付部材4に固定し、前後に連続して階段片が取り付
けられて階段が完成する。
【0022】この実施の形態では、第1の実施の形態に
ある中間部材は設けられていないが、これを設けてもよ
い。また、この実施の形態では、吸収部材12を階段片
7の踏面部分と取付部材4との間に充填した。吸収部材
12は、発泡スチロール,ロックウール,硝子ウール
等、振動や音を吸収する材料を用いる。吸収部材12を
用いることによって、踏面を人が歩いて生じる騒音を抑
制することができる。吸収部材12は、取付部材4とH
形鋼2との間に、あるいは、踏面部分とコンクリート1
との間に設けてもよい。
【0023】また、この実施の形態では、踏面の端部の
滑り止め等は、ユニット階段片に一体的に形成したが、
第1の実施の形態のように、別体的にしてユニット階段
片に貼り付けたり、嵌合などにより取り付けるようにし
てもよい。この取付は、工場であらかじめ取り付けてお
くことにより、現場作業が従来に比して軽減できる。
【0024】なお、上述した説明では、階段の幅方向は
1枚の階段片で構成するものとして説明した。しかし、
実際には、幅の広い階段の階段片を1枚で構成すると、
階段片の製造の問題や輸送の問題がある。したがって、
複数個を連結して階段の全幅を構成するのがよい。
【0025】図3は、連結部を説明するための断面図で
ある。図中、13は階段片の踏面または前面、14はジ
ョイントゴム、15はジョイント部材、16は皿ネジで
ある。階段片はその断面が図示してあるが、この部分
は、階段片の水平な上面である踏面部分の断面、また
は、階段片の踏面に垂直な前面の断面である。すでに組
み立てられた一方の階段片の踏面または前面13の端部
に内側からジョイント部材15を皿ネジ16で取り付け
た後、ジョイントゴム14を介して他方の階段片の踏面
または前面13を突き合わせ、同様に皿ネジ16で取り
付けることにより、階段片を左右方向に連結することが
できる。ジョイント部材は、踏面部分だけに設けてもよ
いが、踏面と前面の両方に設けるのが、強度的にも、水
密の観点からも有利である。なお、ジョイント部材15
は、工場で生産時に一方の階段片に固定しておいてもよ
い。工場でジョイント部材を固定する場合には、溶接に
よる方法の採用も容易である。そうすると、現場では、
他方をジョイント部材に固定するだけでよいから、連結
作業が簡単になる。
【0026】また、ユニット化をして、標準の長さのも
のを数種類あらかじめ製造しておいて、これを組み合わ
せて所望の幅の階段を組み立てるようにすることができ
る。図4に示すように、1個の階段片による階段の幅を
Lmm、踏面寸法をDmm、蹴上げ寸法をHmmとした
とき、ユニット化の一例では、 幅Lは、300,600,1000の3種類 踏面寸法Dは、210,240,260,310の5種
類 蹴上げ寸法Hは、155,180,200,220の4
種類 の組み合わせのうち、傾斜や踏み易さの観点から選んだ
適当なものを標準寸法として用意しておけば、ほとんど
の設計に対応した階段を構成することができる。なお、
上記の寸法は一例であって、これに限られるものではな
い。要は、複数種類の踏面寸法Dと蹴上げ寸法Hとの適
当な組み合わせにおいて、複数種類の長さの階段片を用
意してユニット化を達成しておけばよい。
【0027】図5は、本発明のユニット式階段の第3の
実施の形態の概略を示す構成図である。図中、21はコ
ンクリート、22はリップ溝形鋼、23はアンカーボル
ト、24は取付部材、25は階段片、25aは踏面部
分、25bは蹴上げ部分、26は取付部である。
【0028】斜め躯体部を構成するリップ溝形鋼22
は、アンカーボルト23によって、コンクリート21に
固定されている。取付部材24は、リップ溝形鋼22に
摺動可能に取り付けられ、また、適宜の位置で固定され
るように取り付けられる。階段片25の踏面部分25a
の後部の下側に取付部26が設けられており、取付部材
24の上部に係合し、固定されている。階段片25の蹴
上げ部分25bは、その下端が下段の踏面部分25aに
固定されるようになっている。取付部材24の固定位置
と蹴上げ部分25bの固定位置を調整することによっ
て、階段の傾斜角θが変わっても、同じ階段片を用いて
階段を組み立てることができる。
【0029】図6,図7は、図5で説明した第3の実施
の形態の取付構造の具体例を説明するためのもので、図
6は側面図、図7は正面図であり、図6のA−B線部分
は図7では断面図で示した。図中、図5と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。27は支持板、2
8は固定板、29,31,33,35はボルト、30,
32,34,36はナット、37はL字形板である。
【0030】取付部材24は、下方が厚みを増すように
広げられ、支持板27に溶接等によって固定されてい
る。リップ溝形鋼22のリップ部分を挟むようにして下
方に固定板28が設けられ、支持板27と固定板28と
がボルト29とナット30とにより締め付けられて、リ
ップ溝形鋼22のリップ部に固定される。ナット30
は、固定板28に溶接されていてもよく、あるいは、固
定板28自体に雌ねじが切られていてもよい。ボルト2
9を緩めることによって、支持板27と固定板28とが
リップ部を挟む力を解除して、支持板27を摺動させる
ことができ、取付部材24の固定位置を調整することが
できる。
【0031】この具体例では、リップ溝形鋼22を左右
の階段片25,25が連結される位置に設け、左右の階
段片25の踏面部分25aの後方の下面にそれぞれ固定
した取付部26,26で取付部材24を両側から挟むよ
うにして、ボルト31とナット32で固定し、左右の階
段片25,25の連結と踏面部分25aの後部の固定を
兼ねるようにした。リップ溝形鋼22は、左右の階段片
の連結部以外の位置の設けてもよく、また、必ずしも連
結部の位置に設ける必要もない。左右の階段片の連結部
として、図3で説明した構造を採用することもできる。
【0032】階段片25の蹴上げ部分25bは、下段の
階段片25の踏面部分25aに固定される。この固定の
ために、L字形板37が用いられる。L字形板37の垂
直部分は、ボルト33とナット34によって、蹴上げ部
分25bの下端部に固定される。L字形板37の水平部
分には長手方向に長孔が開けられており、踏面部分25
aに開けられた孔を貫通してL字形板37を固定するボ
ルト35とナット36に対して、L字形板37を長孔に
よりスライドさせて、蹴上げ部分25bの固定位置を調
整することができる。より大きな調整が必要な場合は、
ボルト35を通す踏面部分25aに開ける孔の位置を設
定するようにしてもよい。L字形板37は、蹴上げ部分
25bと一体的に形成してもよい。
【0033】踏面部分25aの後部を固定する取付部材
24の固定位置と、蹴上げ部分25bの下段の階段片の
踏面部分25aに対する固定位置とが調整可能であるこ
とにより、階段の種々の傾斜角に対応させて階段片を組
み立てることができる。なお、踏面部分25aの長さ、
および、蹴上げ部分25bの高さについて、複数種類を
用意するようにしてもよいが、標準的な傾斜角の範囲内
であれば、踏面部分25aの長さと蹴上げ部分25bの
高さについては、1種類でも異なる傾斜角に対応させる
ことが可能である。したがって、左右方向の長さについ
ての、複数種類を用意すればよく、この実施の形態で
は、第1および第2の実施の形態に対して、ユニットの
種類を少なくできる利点がある。
【0034】ユニット階段片の材料は、軽量化の観点か
らは、アルミやアルミ合金が適当である。表面に厚めの
アルマイト処理をすることによって、充分な耐磨耗性を
実現できる。また、従来のコンクリート製階段に比し
て、軽量であるから、躯体にかける負担を小さくでき、
しかも、振動や音などの吸収に配慮をすれば、従来のも
のに劣るものではない。ユニット階段片の固定ボルト部
に、ゴム等の緩衝材を介在させることができる。これに
よっても、振動や音の吸収が可能である。ユニット階段
片にアルミやアルミ合金を用いて、取付部材を鉄とした
場合、合成樹脂製のネジや、合成樹脂被覆のネジを用
い、絶縁材を挟むなどにより、ユニット階段と取付部材
とを絶縁すれば、電蝕の防止ができる。
【0035】また、階段片は、1ステップ分ごとにユニ
ット化するものに限らず、複数ステップ分を一体的にし
てユニット化してもよい。同様に、取付部材も、1ステ
ップ分に限られるものではなく、鉄板等を連続して曲げ
て複数ステップ分を一体的に形成したものを用いるよう
にしてもよい。
【0036】上述した実施の形態においては、H形鋼2
やリップ溝形鋼が斜め躯体部に相当するが、必ずしも、
H形鋼やリップ溝形鋼を用いなくてもよい。斜め躯体部
はコンクリート製でもよく、この場合、アンカーボルト
等を用いて、取付部材をコンクリートの斜め躯体部へ固
定してもよい。また、斜め躯体部が鉄製の場合は、取付
部材を溶接によって固定するのがよいが、もちろん、リ
ベットやボルトで固定してもよい。斜め躯体部は、特に
階段用として設けられたものを指すのではなく、階段工
事で設けられた斜めの部材であって、階段の取り付けに
用いられる部材は、本発明でいう斜め躯体部に該当す
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のユニット式階段によれば、組み立てにより、階段を構
成できるから、工期も短縮でき、現場での作業も簡単で
あるという効果があり、駅舎や高層建築物に適した階段
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット式階段の第1の実施の形態の
一部の断面図である。
【図2】本発明のユニット式階段の第2の実施の形態の
一部の断面図である。
【図3】連結部を説明するための断面図である。
【図4】階段片の寸法の説明図である。
【図5】本発明のユニット式階段の第3の実施の形態の
概略を示す構成図である。
【図6】第3の実施の形態における取付構造の具体例の
側面図である。
【図7】図6の正面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート、2…H形鋼、3…アンカーボルト、
4…取付部材、4a,4b…溶接部、4c…補強部材、
5…取付補助部材、5a…段部、6…ボルト、7…階段
片、7a…段部、7b…固定部、7c…中間部材、7d
…条溝、7e…第1の固定部、7f…第2の固定部、8
…ボルト、9…弾性部材、10…滑り止め、11…耐火
被覆、12…吸収部材、13…階段片、14…ジョイン
トゴム、15…ジョイント部材、16…皿ネジ、21…
コンクリート、22…リップ溝形鋼、23…アンカーボ
ルト、24…取付部材、25…階段片、25a…踏面部
分、25b…蹴上げ部分、26…取付部、27…支持
板、28…固定板、29,31,33,35…ボルト、
30,32,34,36…ナット、37…L字形板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の床間を連結する階段であって、前
    記床間に設けられた斜め躯体部に固定される水平部分と
    垂直部分とを有する取付部材と、踏面部分の後部に設け
    られ前記水平部分に係合固定される係合部と蹴上げ部分
    の下端部に設けられ前記垂直部分に固定される取付部と
    を有するユニット階段片よりなり、該ユニット階段片は
    前後に連続して設けることを特徴とするユニット式階
    段。
  2. 【請求項2】 上下の床間を連結する階段であって、前
    記床間に設けられた斜め躯体部に固定される水平部分と
    垂直部分とを有する取付部材と、踏面部分の後部に設け
    られ前記垂直部分に固定される取付部と蹴上げ部分の下
    端部に設けられ前記垂直部分に固定される取付部とを有
    するユニット階段片よりなり、該ユニット階段片は前後
    に連続して設けることを特徴とするユニット式階段。
  3. 【請求項3】 上下の床間を連結する階段であって、前
    記床間に設けられた斜め躯体部に摺動可能に固定される
    取付部材と、踏面部分の後部に設けられ前記取付部材に
    固定される取付部と蹴上げ部分の下端部に設けられ下段
    の階段片に固定される取付部とを有するユニット階段片
    よりなり、該ユニット階段片は前後に連続して設けるこ
    とを特徴とするユニット式階段。
  4. 【請求項4】 前記ユニット階段片を左右方向に複数連
    結して設けることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のユニット式階段。
  5. 【請求項5】 前記ユニット階段片の踏面部分と前記斜
    め躯体部との空間の少なくとも一部に吸音材を設けるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    のユニット式階段。
JP7300871A 1995-11-20 1995-11-20 ユニット式階段 Pending JPH09144259A (ja)

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