JPH09143928A - 橋梁の施工方法 - Google Patents

橋梁の施工方法

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JPH09143928A
JPH09143928A JP30246895A JP30246895A JPH09143928A JP H09143928 A JPH09143928 A JP H09143928A JP 30246895 A JP30246895 A JP 30246895A JP 30246895 A JP30246895 A JP 30246895A JP H09143928 A JPH09143928 A JP H09143928A
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JP
Japan
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bridge
continuous
concrete
cables
piers
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JP30246895A
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English (en)
Inventor
Takashi Oura
隆 大浦
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PS Co Ltd
Original Assignee
PS Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動式支保工によって連続桁形式の橋体を建設
するに当り、支点から外れた、曲げモーメントが±0の
位置で連続桁を分割して施工していた従来技術を改善す
る。 【解決手段】移動式支保工10によって連続桁形式の橋
体を分割して施工する場合において、分割位置を橋脚1
14上にすると共に、連続用PCケーブルをウエブコン
クリート外に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速道路などの連続
形式高架橋の施工方法に関し、さらに詳しくは、移動式
支保工を使用した連続形式の橋体を分割して施工する橋
梁の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁の構造形式としては、単純桁形式、
ラーメン構造、連続桁形式などがあり、単純桁形式は構
造も単純なことと構造力学的にも簡明で施工も容易であ
ることから大半の橋梁として施工されてきた。しかし、
近年 (イ)計算機の発達に伴い、複雑な構造計算も容易にな
ってきたこと、(ロ)高速道路などの長大な橋梁では、
高速走行時の走行性を向上し、メンテナンスを容易化す
るために、スパンの長大化、伸縮継ぎ手の減数などの要
求が大であること、などの事情に鑑みラーメン構造形式
の橋梁や連続桁形式の橋梁の採用がますます増加してき
ている。
【0003】このうち、連続桁形式の橋梁は、橋長が数
100mから数Kmに及ぶような高架橋を施工する場合
には、桁下空間の条件に左右されることの少ない移動式
支保工を用いて橋梁を構築することが好ましい。移動式
支保工は大型の構築装置であって、地上を使用する必要
がなく、橋脚上を移動しながら次々と橋体を構築してい
くことができる。
【0004】しかし、連続桁形式の橋体は数径間が一体
に連続して構造的に有効に機能するものであり、この移
動式支保工で数径間を同時に構築するのでは非常に大型
の支保工を必要とすることとなり非常に不経済であっ
た。そのための手法として連続桁を長手方向に分割して
構築し、順次連結してゆき、最終的に連続桁の構造とす
る方法が確立された。この場合、連続桁の分割位置は連
結部分が弱点とならないように、力学的に最も影響の小
さい部分で分割・連結されている。つまり、その橋体に
作用する荷重による曲げモーメントが±0となる位置の
近傍で分割されている。これは本来一体に連続して機能
する連続桁を分割するのであるから、最も合理的な手法
である。
【0005】図11に、3径間連続桁のモーメント図の
例を示した。モーメント±0の位置が中2脚の橋脚52
b,52cの両側に現れ、そのため第一段階と二、三段
階の桁の施工長50a,50b,50cを変えることと
なる。図12はプレストレストコンクリート構造で3径
間連続桁を構築する場合のPCケーブルの配置図の一例
を示すもので図11に示す分割位置54a,54bでケ
ーブル55をカップラ56で接続する様子を示してい
る。
【0006】図13〜15は従来の3径間連続桁を移動
式支保工を用いて施工する例を模式的に示したものであ
る。図13に示すように、第一段階として、スパン(桁
長)S+M(モーメント±0位置)を構築し、次いで、
図14に示すように、第二段階はスパンS相当長さを構
築し、第三段階で図15に示すように、残り長(S−
M)を構築する。そしてそれぞれ分割位置でPCケーブ
ル55を接続しながら3径間連続桁として一体に形成す
る。
【0007】図16は、プレストレストコンクリート構
造の橋体断面図で、図の向って左半分に図示したものは
端支点部におけるPCケーブルの定着部である。図の向
って右半分は、支間中央位置断面図でPCケーブルが曲
げ下げられウエブの下端位置近傍に集中している様子を
示している。図16の例は橋体のウエブコンクリート内
部にPCケーブルを収容する内ケーブル方式である。そ
のためウエブ厚を大きくすることが必要であり、全体的
なコンクリート量が多くなり、ひいては構築のために大
規模な支保工を必要とすることになり問題点の一つにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の移動式
支保工を用いて連続桁を分割施工する方法の問題点を列
挙すると、次の通りである。 (1)長手方向に分割施工される桁の各施工長が不等で
あるため構築が煩雑である。
【0009】(2)支点から外れたモーメントが±0の
位置で連続桁を分割して、PCケーブルを緊張定着し、
次径間の緊張をするためのPCケーブルの接続が必要と
なるため、高価な定着具や接続具を多数必要とする。 (3)PCケーブルをウエブコンクリート内部に収容す
るため、肉厚の厚いウエブを必要とし、橋体コンクリー
ト量が大きくなり、プレストレスの導入の仕方も異な
り、PCケーブル一本当たりの能力も限定されるため、
多本数のPCケーブルを必要とする。
【0010】(4)コンクリート量が大きいため橋体重
量も大きくなり、大型の支保工を必要として不経済であ
る。本発明はこのような問題点を解決した技術を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は移動式支保工に
よって連続桁形式の橋体を分割施工する場合において、
分割位置を橋脚(支点)上にすると共に、連続桁用PC
ケーブルをウエブコンクリート外に配置するようにした
ものである。すなわち本発明は、移動式支保工を用いて
連続桁形式の橋体を構築するに当り、橋体の長手方向を
橋脚上にて分割し、橋脚等支点間(橋台と橋脚間、又は
橋脚と橋脚間)にコンクリート橋体を施工し、連続桁の
連続用PCケーブルをウエブコンクリート外に配置する
ことを特徴とする橋梁の施工方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面に従って説明する。図1
〜3は、支間40mの3径間連続箱桁が5連で、橋長6
00mの高速道路高架橋の最初の3径間連続箱桁の施工
を例に説明する。図1に示すように、第一段階として、
橋台後方位置の後方支持台1、中間支持台2及び前方支
持台3の3点で支えられている移動式支保工10によっ
て、型枠(図示省略)を吊下げ第1径間(側径間)20
aのコンクリート橋体11aを構築する。それぞれの支
持台1、2、3はジャッキとローラを内蔵し、高さ調整
と前後方への走行が可能に構成されている。橋体11a
はPCケーブル13でプレストレス導入され、単純桁と
して構成され、橋体11aの自重、及び移動式支保工1
0の次の径間への移動時の自重を支える。
【0013】図2に示すように、第二段階として、第2
径間(中央径間)20bの橋体11bを構築し、第1径
間20a、第2径間20bを連続する連続PCケーブル
12を箱桁内のデビエータに穿設した貫通孔に挿入して
緊張定着する。図3に示すように、第三段階の第3径間
20cの橋体11cを構築し、第3径間20cの単径間
ケーブル13(図4参照)と第2径間20b、第3径間
20cを連続する連続PCケーブル12とを橋体内に挿
通配置し、緊張定着して構造力学的な連続桁を完成させ
る。
【0014】図4は、PCケーブルの配置図を示すもの
で、第1径間20a、第3径間20cには単径間ケーブ
ル13が配置され、第1、2径間及び第2、3径間には
それぞれを連続する連続ケーブル12が配置されてい
る。図5はPCケーブルの配置詳細図である。PCケー
ブル12、13はそれぞれ箱桁(橋体11a)内に設置
したデビエータ(隔壁)14で支持され橋体に揚力を与
えている。
【0015】図17に橋体断面斜視図でデビエータ14
の概念図を示す。橋体11は上床版111、ウエブ11
2、下床版113間にデビエータ14が形成されてい
る。なお、図17に示す橋脚114の部分には横桁11
5が形成されている。PCケーブル12、13はデビエ
ータ14、横桁115を縫って橋体11の支間中央部を
持上げるように張設されている。
【0016】図6は箱桁(橋体11)の断面図で、図6
の向かって左半分は図5のA矢視図でPCケーブル1
2、13の端支点定着部であり、横桁115にケーブル
12、13が定着されている。図6の向って右半分は図
5のB矢視図で、デビエータ14の部分の断面図であ
る。PCケーブル12、13はウエブコンクリート外の
デビエータ14で橋体に介装される。従ってウエブの厚
さを抑え橋体11のコンクリート量を少なくし、ひいて
は橋体11の重量を小さくする効果が生じる。図7は図
6中のE部の拡大詳細図である。
【0017】図8の右半分は図5のC矢視図で、デビエ
ータ14とデビエータ14の中間部の断面を表してい
る。同左半分は図5のD矢視図で連続桁の中間支点部で
ある。また図9は図8中のF部の拡大詳細図である。ウ
エブ112のコンクリート内にPCケーブル12、13
を収容しないので、大容量(300トンクラス)のPC
ケーブルを配置することができ、PCケーブルの本数を
少なくすることが可能となった。
【0018】図10は本実施例の施工に用いた移動式支
保工10の横断面図で、左粉は支保工支点部、右半分は
支間中間位置を示している。2連の支保工桁101、1
01を横繋ぎし、横梁102から縦梁103、下横梁1
04、吊り鋼棒105で型枠106を支え全ての荷重を
支保工桁101で支持し地上からのサポートを必要とし
ない。そのため地上条件に左右されることなく長大な高
架橋でも施工することができる。また移動式支保工10
は上屋107を備え両側面に覆いを付設することによっ
て全天候型の設備となり、風雨・雪などの気象条件に左
右されることなく工事を進行することが可能となる。
【0019】以上の実施例は3径間連続桁の施工例で説
明したが、本発明は3径間に限定されるものではないこ
とはもちろんである。また、移動式支保工10は下側か
ら支える方式のものもあるが、本発明は支保工の型式に
なんら依存するものではなく、連続桁型式の橋体を支点
上で分割し、外ケーブル方式をとる本発明の基本精神を
逸脱しない限りどのようなものでも使用可能である。
【0020】
【発明の効果】連続桁の長手方向を橋脚上で分割し、外
ケーブルを用いることによって大容量のPCケーブルの
使用が可能となり、ケーブル使用本数も少なく、高価な
定着体も少なくなり、また接続具を必要としないこと
と、ウエブコンクリート厚さを薄くすることによってコ
ンクリート量を減じ、全体重量を小さくすることがで
き、支保工にかかる荷重量も小さくでき、また橋体が軽
くなることで橋脚などの基礎費も削減可能となり、計り
知れない経済効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の施工図である。
【図2】実施例の施工図である。
【図3】実施例の施工図である。
【図4】実施例のPCケーブル配置図である。
【図5】実施例のPCケーブル詳細配置図である。
【図6】実施例の横断面図である。
【図7】図6のE部拡大図である。
【図8】実施例の横断面図である。
【図9】図8のF部拡大図である。
【図10】移動支保工の横断面図である。
【図11】モーメントの説明図である。
【図12】従来例の施工図である。
【図13】従来例の施工図である。
【図14】従来例の施工図である。
【図15】従来例の施工図である。
【図16】従来例の横断面図である。
【図17】実施例の橋体の斜視図である。
【符号の説明】
1、2、3 支持台 10 移
動式支保工 11(11a,11b,11c) 橋体 12、13 ケーブル 14 デ
ビエータ 20(20a,20b,20c) 径間 51(51a,51b,51c) 橋体 52(52a,52b,52c,52d) 橋脚(支
点) 53 曲げモーメント 54(54a,54b) 位置 55 PCケーブル 56 カ
ップラ 101 支保工桁 102
横梁 103 縦梁 104
下横梁 105 吊り鋼棒 106
型枠 107 上家 111
上床版 112 ウエブ 113
下床版 114 橋脚(支点) 115
横桁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動式支保工を用いて連続桁形式の橋体
    を構築するに当り、橋体の長手方向を橋脚上にて分割
    し、橋脚等支点間にコンクリート橋体を施工し、連続桁
    の連続用PCケーブルをウエブコンクリート外に配置す
    ることを特徴とする橋梁の施工方法。
JP30246895A 1995-11-21 1995-11-21 橋梁の施工方法 Pending JPH09143928A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265976A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Oriental Construction Co Ltd 波形鋼板ウェブuコンポ橋およびその構築方法
CN109056547A (zh) * 2018-09-14 2018-12-21 宁波交通工程建设集团有限公司 连续梁桥梁墩临时固结结构及施工方法

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