JPH09143773A - 機械加工物の洗浄装置 - Google Patents

機械加工物の洗浄装置

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JPH09143773A
JPH09143773A JP31028095A JP31028095A JPH09143773A JP H09143773 A JPH09143773 A JP H09143773A JP 31028095 A JP31028095 A JP 31028095A JP 31028095 A JP31028095 A JP 31028095A JP H09143773 A JPH09143773 A JP H09143773A
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cleaned
liquid surface
cleaning
oil
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Hirotaka Tsubota
博隆 坪田
Masato Miyashita
真人 宮下
Shigenori Tsuchida
重則 土田
Masato Fukumura
正人 福村
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SUPIIDE FUAMU CLEAN SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄用の液に被洗浄物を浸漬させた状態で、
液よりも上側の空間の圧力を所定低圧以下に減圧して液
を沸騰させ、沸騰によるキャビテーション泡で被洗浄物
の洗浄を行うように構成した機械加工物の洗浄装置にお
いて、キャビテーション泡が液面付近にしか発生しない
状態が生じた場合に、キャビテーション泡による洗浄が
行われない部分が被洗浄物に生じるのを防止する。 【解決手段】 液M1よりも上側の空間の圧力を所定低
圧以下に減圧して液M1を沸騰させた状態において、液
M1の被洗浄物Wに対する液面mの位置を上下方向に変
更操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械加工後や焼入れ
処理後等において、機械加工物(被洗浄物)に付着した
切削油や焼入れ油等の油分を取り除く機械加工物の洗浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような機械加工物の洗浄装置とし
て、密閉可能で耐圧構造の洗浄室に所定量の洗浄用の液
を入れ、被洗浄物を液に浸漬させた状態で、液よりも上
側の空間を減圧するように構成したものがある。以上の
ように洗浄室を減圧すると、液が比較的低い温度で沸騰
し始めて微小なキャビテーション泡が発生し、洗浄室の
圧力がそのときの液の温度により飽和蒸気圧に達する
と、さらに微小なキャビテーション泡が発生して液面へ
上昇していく。このような微小なキャビテーション泡に
より、被洗浄物の表面から油分が引き離され、一緒に液
面まで運ばれていく。
【0003】この場合、キャビテーション泡は被洗浄物
の外表面ばかりではなく、ネジ孔や油圧回路用の油路等
の被洗浄物の内部に入り込んだ部分等のように、被洗浄
物のあらゆる表面で連続的に発生するので、複雑な形状
の被洗浄物でも油分を的確に取り除くことができる。
又、液に化学的な薬品等を混入させる必要が特になく、
水道水等を洗浄用の液として使用できるので、洗浄後の
液の処理が容易であり作業環境の面でも良いものとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように洗浄室に
おいて、洗浄用の液よりも上側の空間を減圧することに
より液を沸騰させる場合、各種の条件の変化等によっ
て、洗浄室の底から液面までの全ての領域でキャビテー
ション泡が発生すると言う状態にはならず、液面からあ
る程度の深さの領域だけにキャビテーション泡が発生
し、この領域から下側にはキャビテーション泡が発生し
ないと言う状態になることがある。このような状態にな
ると、被洗浄物の上部ではキャビテーション泡による洗
浄が行われるが、被洗浄物の下部ではキャビテーション
泡による洗浄が行われないと言う状態になるので、改善
の余地がある。本発明はキャビテーション泡を利用した
機械加工物の洗浄装置において、キャビテーション泡に
よる洗浄が行われない被洗浄物の部分を無くすことを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の特徴によると、洗浄用の液M1よりも
上側の空間を減圧することにより液M1を沸騰させる場
合、例えば図1(ハ)及び図2(イ)(ロ)に示すよう
に、被洗浄物Wに対する液面mの位置が上下方向に変更
操作される。これにより、液面mからある程度の深さの
領域だけにキャビテーション泡が発生し、この領域から
下側にはキャビテーション泡が発生しない言う状態にな
っても、前述のように被洗浄物Wに対する液面mの位置
を上下方向に変更操作することによって、キャビテーシ
ョン泡が発生する領域を被洗浄物Wの上下方向の略全て
に亘って作用させることができ、被洗浄物Wにおいてキ
ャビテーション泡による洗浄が行われない部分を無くす
ことができる。
【0006】〔II〕請求項2又は3の特徴によると、
請求項1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を
備えており、これに加えて以下のような「作用」を備え
ている。キャビテーション泡により被洗浄物Wの表面か
ら引き離された油分は、浮上して液面mに浮遊している
場合が多い。これにより、請求項2又は3の特徴のよう
に、液M1にキャビテーション泡を発生させながら、被
洗浄物Wに対する液面mの位置を下方に変更操作してい
くと(例えば図1(ハ)から図2(イ)(ロ)参照)、
液面mに浮遊する油分が被洗浄物W(液面mの部分及び
液面mの上側付近)に再付着することがある。
【0007】この場合、液M1の上部の領域に再びキャ
ビテーション泡を発生させると、これと同時に液面mに
泡が発生するので、被洗浄物Wに対する液面mの位置の
下方への変更操作に伴って、液面mに浮遊する油分が被
洗浄物W(液面mの部分及び液面mの上側付近)に再付
着しかけても、液面mに発生する泡により再付着しかけ
た油分が被洗浄物Wから落とされる。
【0008】〔III〕請求項4の特徴によると、請求
項2又は3の場合と同様に前項〔II〕に記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。被洗浄物の形状や配置によっては、被洗
浄物に形成される凹部が上向きや横向きになるような場
合がある。このように上向きや横向きの凹部がある状態
で、請求項2又は3のように液にキャビテーション泡を
発生させながら、被洗浄物に対する液面の位置を下方に
変更操作していくと、液面に浮遊する油分が上向きや横
向きの凹部に残る場合がある。
【0009】そこで、請求項4の特徴のように被洗浄物
に対する液面の位置を下方に変更操作していく途中の所
定位置で、液面の位置を上方に変更操作し再び下方に変
更操作すれば、被洗浄物の上向きや横向きの凹部に油分
が残りかけても、液面の位置の上方への変更操作によ
り、上向きや横向きの凹部の油分を外に流し出すことが
できる。
【0010】〔IV〕請求項5又は6の特徴によると、
請求項1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を
備えており、これに加えて以下のような「作用」を備え
ている。キャビテーション泡により被洗浄物の表面から
引き離された油分は、浮上して液面に浮遊している場合
が多いので、被洗浄物の上下方向の中間位置に液面が位
置していると、液面に浮遊する油分が被洗浄物(液面の
部分及び液面の上側付近)に再付着することがある。
【0011】この場合、請求項5又は6の特徴のよう
に、液M1にキャビテーション泡を発生させながら、被
洗浄物Wに対する液面mの位置を上方に変更操作してい
くと(例えば図2(ロ)(イ)から図1(ハ)参照)、
液面mに浮遊する油分が被洗浄物W(液面mの部分及び
液面mの上側付近)に再付着しても、次にはこの油分の
再付着した部分よりも上側に液面mが位置することにな
るので、液M1の上部の領域に発生するキャビテーショ
ン泡によって、再付着した油分が再び被洗浄物Wから引
き離される。
【0012】〔V〕請求項7の特徴によると、請求項5
又は6の場合と同様に前項〔IV〕に記載の「作用」を
備えており、これに加えて以下のような「作用」を備え
ている。被洗浄物の形状や配置によっては、被洗浄物に
形成される凹部が下向きや横向きになるような場合があ
る。このように下向きや横向きの凹部がある状態で、請
求項5又は6のように液にキャビテーション泡を発生さ
せながら、被洗浄物に対する液面の位置を上方に変更操
作していくと、液面に浮遊する油分が下向きや横向きの
凹部に残る場合がある。
【0013】そこで、請求項7の特徴のように被洗浄物
に対する液面の位置を上方に変更操作していく途中の所
定位置で、液面の位置を下方に変更操作し再び上方に変
更操作すれば、被洗浄物の下向きや横向きの凹部に油分
が残りかけても、液面の位置の下方への変更操作によ
り、下向きや横向きの凹部の油分を外に流し出すことが
できる。
【0014】〔VI〕請求項8の特徴によると、請求項
1〜7のうちのいずれか一つの場合と同様に前項〔I〕
〜〔V〕のうちのいずれか一つに記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項8の特徴によると、被洗浄物の位置を固定状
態として液を供給及び排出することにより、被洗浄物に
対する液面の位置を上方及び下方に変更操作している。
このように被洗浄物の位置を固定状態としておけば、洗
浄装置の大きさ(容積)を被洗浄物及びその他の装置を
収容できる程度に設定するだけでよいので、洗浄装置を
大きなものに設定する必要がない。
【0015】〔VII〕請求項9の特徴によると、請求
項1〜7のうちのいずれか一つの場合と同様に前項
〔I〕〜〔V〕のうちのいずれか一つに記載の「作用」
を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備
えている。ポンプの能力による制約等により液の供給及
び排出には比較的時間を要するので、液の供給及び排出
による被洗浄物に対する液面の位置の変更操作には、比
較的時間が掛かる(特に請求項2及び5のように、液面
の位置を段階的に変更操作するように構成する場合)。
【0016】これに対し請求項9の特徴によると、液の
液面の位置を固定状態として被洗浄物を昇降操作するこ
とにより、被洗浄物に対する液面の位置を上方及び下方
に変更操作している。この場合、被洗浄物用としてエレ
ベータ型式等の昇降機構を備えれば、被洗浄物の昇降操
作は迅速に行うことができるので、被洗浄物に対する液
面の位置の変更操作を迅速に行うことができるようにな
る。
【0017】〔VIII〕請求項10の特徴によると、
請求項1〜9のうちのいずれか一つの場合と同様に、前
項〔I〕〜〔VII〕のうちのいずれか一つに記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項10の特徴によると例えば図
1(ハ)に示すように、液M1にキャビテーション泡が
発生している状態で、液M1内に高圧の気体が注入され
る。これにより、高圧の気体によって被洗浄物Wが覆わ
れる状態となり、被洗浄物Wの周辺の液M1の圧力が少
し回復される。前述のように被洗浄物Wの周辺の液M1
の圧力が回復されると、発生したキャビテーション泡が
破裂するのであり、この破裂によって局所的に大きな衝
撃力が瞬間的に発生する。このキャビテーション泡の破
裂による衝撃力によって、被洗浄物Wの表面に付着して
いる油分等が被洗浄物Wの表面からさらに良く引き離さ
れ、前述の衝撃力によって微細に砕かれて液M1内に分
散する。
【0018】一つのキャビテーション泡の破裂による衝
撃力の発生は局所的で瞬間的なものであるが、前述のよ
うに被洗浄物Wのあらゆる表面及び液M1のあらゆる部
分でキャビテーション泡が連続的に発生していくので、
被洗浄物Wのあらゆる表面において前述の衝撃力が連続
して発生し、被洗浄物Wのあらゆる表面に付着している
油分等がさらに良く引き離されて砕かれていく。キャビ
テーション泡の破裂による衝撃力は数百気圧と推定され
るほど強いものなので、高粘度の油分が被洗浄物Wの表
面に付着していても、この高粘度の油分も容易に引き離
されて砕かれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(1)図1(イ)及び図3(ロ)に示すように、本発明
の機械加工物の洗浄装置は、円筒状に形成された耐圧構
造を持つ上部の洗浄室1と、下部の第1液タンク2及び
第2液タンク3とから構成されている。多数の噴射ノズ
ル(図示せず)を備えた洗浄パイプ4が洗浄室1の天井
部及び左右の側壁部に多数配置され、多数の噴射口(図
示せず)を備えた注入パイプ5(注入手段に相当)が洗
浄室1の底部に配置されており、大気圧の空気を注入パ
イプ5に供給するブロアー6(注入手段に相当)が備え
られている。洗浄室1の上部から空気を吸引して、洗浄
室1を減圧する真空ポンプ7(減圧手段に相当)が備え
られている。
【0020】下部の第1液タンク2に洗浄用の液M1
(水道水に僅かの洗浄剤を混ぜたもの)が満たされてお
り、液M1を加熱するガスバーナー8及び加熱パイプ9
が、第1液タンク2の底部に配置されている。第1液タ
ンク2の液M1を吸引して洗浄室1の洗浄パイプ4に供
給するポンプ10、図3(イ)に示すように洗浄パイプ
4に蒸気を供給する蒸気供給装置11が備えられてい
る。
【0021】(2)次に洗浄室1での被洗浄物Wの洗浄
の流れについて説明する。被洗浄物Wが洗浄室1に設置
されると、図1(イ)に示すようにポンプ10によっ
て、第1液タンク2の液M1が吸引され洗浄室1の洗浄
パイプ4に供給されて、洗浄パイプ4の噴射ノズルから
被洗浄物Wに液M1が噴射されていく。この場合、ガス
バーナー8により第1液タンク2の液M1が事前に加熱
されており(例えば90°C程度)、この高温の液M1
が洗浄室1の被洗浄物Wに噴射されて、高温の液M1が
洗浄室1に貯留されていく。このように被洗浄物Wに高
温の液M1を噴射しながら液M1を洗浄室1に貯留して
いくことにより、被洗浄物Wに付着している油分をある
程度落とすことができる。
【0022】図1(ロ)に示すように、被洗浄物Wが完
全に浸漬するまで高温の液M1が洗浄室1に貯留される
と、ポンプ10が停止し真空ポンプ7が作動し始める。
これによって、洗浄室1における液M1よりも上側の空
間の空気が排出されて、この空間が所定低圧以下(例え
ば33.3〜40キロパスカル程度)にまで減圧され
る。
【0023】このように洗浄室1において液M1の上側
の空間を減圧すると、洗浄室1の高温の液M1が沸騰し
始めて微小なキャビテーション泡が発生し、この微小な
キャビテーション泡が成長していく。この場合、洗浄室
1の液M1よりも上側の空間の圧力が、そのときの液M
1の温度の飽和蒸気圧に達すると、キャビテーション泡
がさらに良く発生する。このような微小なキャビテーシ
ョン泡の発生及び成長は被洗浄物Wの外表面、ネジ孔や
油圧回路用の油路等の被洗浄物Wの内部に入り込んだ部
分等のように、被洗浄物Wのあらゆる表面及び液M1の
あらゆる部分で生じる。従って、前述の微小なキャビテ
ーション泡の発生、成長及び液面mへの上昇により、被
洗浄物Wの外表面及び内部に入り込んだ部分に付着した
油分が取り除かれる。
【0024】(3)前述のように洗浄室1において液M
1の上側の空間の減圧が終了すると、図1(ハ)に示す
ように洗浄室1の下部に配置されている注入パイプ5
に、ブロアー6から大気圧の空気が供給される。このよ
うに被洗浄物Wの下側に大気圧の空気が供給されると、
この大気圧の空気が大気圧の気泡となって、洗浄室1の
液M1の下側から上側に移動し洗浄室1の上側の空間に
達する。これにより、大気圧の気泡により被洗浄物Wが
覆われる状態となって、被洗浄物Wの周辺の液M1の圧
力が少し回復される。
【0025】前述のように被洗浄物Wの周辺の液M1の
圧力が回復されると、発生した微小なキャビテーション
泡が破裂するのであり、この破裂によって局所的に大き
な衝撃力が瞬間的に発生する。これにより、キャビテー
ション泡の破裂による衝撃力によって、被洗浄物Wの表
面に付着している油分が被洗浄物Wの表面からさらに良
く引き離され、前述の衝撃力によって微細に砕かれて液
M1内に分散していくのであり、この油分は自身の浮力
及び上側に移動していく大気圧の気泡により、上方の液
面mまで運ばれていく。
【0026】一つのキャビテーション泡の破裂による衝
撃力の発生は局所的で瞬間的なものであるが、前述のよ
うに被洗浄物Wのあらゆる表面及び液M1のあらゆる部
分でキャビテーション泡が連続的に発生していくので、
被洗浄物Wのあらゆる表面において前述の衝撃力が連続
して発生し、被洗浄物Wのあらゆる表面に付着している
油分がさらに良く引き離されて砕かれていく。キャビテ
ーション泡の破裂による衝撃力は数百気圧と推定される
ほど強いものなので、高粘度の油分が被洗浄物Wの表面
に付着していても、この高粘度の油分も容易に引き離さ
れて砕かれる。
【0027】図1(ハ)に示すように、洗浄室1の下部
の注入パイプ5に大気圧の空気を供給している間、真空
ポンプ7により洗浄室1の上側の空間内の圧力が最初の
所定低圧よりも少し高い圧力(例えば75〜112.5
キロパスカル程度)に維持されている。このように大気
圧の空気を供給している間は、図1(イ)に示す最初の
所定低圧よりも少し高い圧力に維持することによって、
キャビテーション泡の発生及び成長、キャビテーション
泡の破裂による衝撃力の発生が最も活発に行われる。
【0028】(4)前項(3)及び図1(ハ)に示すよ
うに、注入パイプ5から洗浄室1に大気圧の空気が供給
されて被洗浄物Wの周辺の液M1の圧力が回復される
と、特に液M1の下部においてキャビテーション泡が発
生する低圧の状態を維持できず、液M1の上部の領域に
だけキャビテーション泡が発生するような状態になるこ
とがある。このような場合には、図1(ハ)に示すよう
に被洗浄物Wが液M1に完全に浸漬した状態で、注入パ
イプ5から洗浄室1に大気圧の空気を供給し、液M1の
上部の領域にキャビテーション泡を発生させる。
【0029】図1(ハ)に示す工程を所定時間に亘って
行うと、次に図2(イ)に示すように、真空ポンプ7及
び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を一度停止
し、洗浄室1から液M1を少し抜いて液面mを下降さ
せ、液面mから被洗浄物Wの上部が少し出る程度に液面
mを設定して、再び真空ポンプ7による減圧及び注入パ
イプ5からの大気圧の空気の供給を再開し、液M1の上
部の領域に再びキャビテーション泡を発生させる。洗浄
室1から液M1を抜くのに伴って液面mが被洗浄物Wに
沿って下降していく際に、液面mに浮遊する油分が被洗
浄物Wの上部(液面mから上側の部分)に再付着するこ
とがある。この場合、前述のように液M1の上部の領域
にキャビテーション泡を発生させると、キャビテーショ
ン泡による洗浄が行われるのと同時に、液面mに発生す
る泡が被洗浄物Wの上部に達して、この泡により被洗浄
物Wの上部に再付着した油分が落とされる。
【0030】図2(イ)に示す工程を所定時間に亘って
行うと、次に図2(ロ)に示すように、真空ポンプ7及
び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を再び停止
し、洗浄室1からさらに液M1を少し抜いて液面mを下
降させ、液面mから被洗浄物Wの上部が大きく出る程度
に液面mを設定して、再び真空ポンプ7による減圧及び
注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を再開し、液M
1の上部の領域に再びキャビテーション泡を発生させ
る。この場合にも、洗浄室1から液M1を抜くのに伴っ
て液面mが被洗浄物Wに沿って下降していく際、液面m
に浮遊する油分が被洗浄物Wの上下中間部に再付着する
ことがあるが、液M1の上部の領域にキャビテーション
泡を発生させることによって、キャビテーション泡によ
る洗浄が行われるのと同時に、液面mに発生する泡によ
り被洗浄物Wの上下中間部に再付着した油分が落とされ
る。
【0031】図2(ロ)に示す工程を所定時間に亘って
行うと、次に図2(ハ)に示すように、真空ポンプ7及
び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を再び停止
し、洗浄室1からさらに液M1を少し抜いて液面mを下
降させ、被洗浄物Wの下端の下側近傍に液面mが位置す
るように設定して、再び真空ポンプ7による減圧及び注
入パイプ5からの大気圧の空気の供給を再開し、液M1
の上部の領域に再びキャビテーション泡を発生させる。
この場合にも、洗浄室1から液M1を抜くのに伴って液
面mが被洗浄物Wに沿って下降していく際に、液面mに
浮遊する油分が被洗浄物Wの下部に再付着することがあ
るが、液M1の上部の領域にキャビテーション泡を発生
させることによって、液面mに発生する泡により被洗浄
物Wの下部に再付着した油分が落とされる(以上、液面
位置変更手段に相当)。
【0032】(5)以上のようにしてキャビテーション
泡による洗浄が終了すると、図3(イ)に示すように洗
浄室1の底部から液M1が抜かれて、下の第1液タンク
2に戻される。この後、真空ポンプ7により洗浄室1の
圧力が大気圧よりも低圧に維持された状態で、蒸気供給
装置11からの蒸気が洗浄パイプ4を介して被洗浄物W
に噴射される。これにより、被洗浄物Wに残る油分(被
洗浄物Wに再付着したもので、前項(4)に記載の液面
mに発生する泡によって落とされずに残った油分)が、
蒸気の噴射によって取り除かれるのであり、洗浄室1を
減圧した状態で蒸気を噴射することにより、被洗浄物W
に残る油分が良く取り除かれる。
【0033】次に図3(ロ)に示すように、真空ポンプ
7により洗浄室1の圧力が大気圧よりも低圧に維持され
た状態で、第2液タンク3の洗浄水M2がポンプ12か
ら洗浄パイプ4を介して被洗浄物Wに噴射される。これ
により、被洗浄物Wの洗浄の仕上げが行われるのであ
り、噴射された洗浄水M2は洗浄室1に貯留されずに抜
かれて第1液タンク2に回収され、洗浄用の液M1とし
て補充される。
【0034】洗浄水M2による洗浄の仕上げが終了する
と、図3(ハ)に示すように、真空ポンプ7により洗浄
室1が前述の図3(イ)に示す状態から、真空に近い状
態にまで減圧される。これにより、被洗浄物Wの乾燥が
行われるのであり、一つの被洗浄物Wの洗浄を終了す
る。
【0035】〔発明の実施の第1別形態〕洗浄室1の底
部から液M1を吸引して第1液タンク2に戻すポンプ
(図示せず)を備えて、図1(ハ)及び図2(イ)
(ロ)(ハ)に示す工程を次のように行ってもよい。前
述のようなポンプを備えると、例えば図1(ハ)に示す
工程から図2(イ)に示す工程において、真空ポンプ7
及び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を停止する
必要はなく、キャビテーション泡を発生させている状態
で液M1を少しずつ連続的に抜いて、液面mを少しずつ
連続的に下降させることができる。これにより、図1
(ハ)及び図2(イ)(ロ)(ハ)に示す工程におい
て、キャビテーション泡を発生させている状態で、液面
mを少しずつ連続的に下降させていく(以上、液面位置
変更手段に相当)。
【0036】〔発明の実施の第2別形態〕前述の〔発明
の実施の形態〕及び〔発明の実施の第1別形態〕におい
て、液M1の液面mを段階的又は連続的に下降させてい
く途中の所定位置(例えば図2(イ)に示す工程と図2
(ロ)に示す工程の間)で、洗浄パイプ4から液M1を
噴射して洗浄室1に液M1を補充し液面mの位置を一時
的に少し上昇させて、この状態で真空ポンプ7による減
圧及び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給により、
液M1の上部の領域にキャビテーション泡を発生させて
もよい。この後に図2(ロ)(ハ)に示す工程に移行す
る(以上、液面位置変更手段に相当)。
【0037】〔発明の実施の第3別形態〕前述の〔発明
の実施の形態〕において、前述の図1(ハ)及び図2
(イ)(ロ)(ハ)の順序ではなく、図2(ハ)(ロ)
(イ)及び図1(ハ)の順序で行ってもよい。この場合
には、図2(ハ)(ロ)(イ)及び図1(ハ)に示す各
工程の開始時において、図1(イ)に示すように洗浄パ
イプ4から液M1を噴射して貯留していくことになるの
であり、図1(ハ)に示す工程が終了すると、図3
(イ)に示すように洗浄室1の底部から液M1を抜いて
下の第1液タンク2に戻す(以上、液面位置変更手段に
相当)。
【0038】この後に、真空ポンプ7により洗浄室1の
圧力が大気圧よりも低圧に維持された状態で、蒸気供給
装置11からの蒸気が洗浄パイプ4を介して被洗浄物W
に噴射される。これにより、洗浄室1から液M1を抜く
のに伴って液面mが被洗浄物Wに沿って下降していく際
に、液面mに浮遊する油分が被洗浄物Wに再付着して
も、蒸気の噴射によって再付着した油分が取り除かれ
る。
【0039】この場合、真空ポンプ7により洗浄室1の
圧力を大気圧よりも低圧に維持した状態で、洗浄室1の
底部から液M1を抜いて下の第1液タンク2に戻しなが
ら、これと同時に蒸気供給装置11からの蒸気を洗浄パ
イプ4を介して被洗浄物Wに噴射するように構成しても
よい。このように洗浄室1から液M1を抜くのと同時に
蒸気を噴射することにより、液面mが被洗浄物Wに沿っ
て下降していく際に、液面mに浮遊する油分が被洗浄物
Wに再付着しかけても、被洗浄物Wの周辺に蒸気が噴射
されているので、被洗浄物Wへの油分の再付着が未然に
防止される。そして、液面mに浮遊する油分が被洗浄物
Wに再付着しても、この油分が充分に再付着する前に噴
射される蒸気によって取り除かれる。図3(イ)に示す
工程のように、洗浄室1から全ての液M1を抜いてから
蒸気を噴射すれば、図3(イ)に示す工程に要する時間
が長くなるのに対し、前述のように洗浄室1から液M1
を抜くのと同時に蒸気を噴射すれば、図3(イ)に示す
工程に要する時間を短縮することができる。
【0040】〔発明の実施の第4別形態〕図1(イ)に
示す洗浄パイプ4を注入パイプ5と同じ下側に配置して
も良い。これにより、前述の〔発明の実施の第3別形
態〕において、洗浄パイプ4から液M1を少しずつ連続
的に噴射しながら、これと同時に真空ポンプ7による減
圧及び注入パイプ5からの大気圧の空気の供給を行う。
従って、液M1の上部の領域にキャビテーション泡を発
生させた状態で、液面mを少しずつ連続的に上昇させる
ことにより、図2(ハ)(ロ)(イ)及び図1(ハ)に
示す工程を連続的に行うことができる(以上、液面位置
変更手段に相当)。
【0041】〔発明の実施の第5別形態〕前述の〔発明
の実施の第3別形態〕、及び〔発明の実施の第4別形
態〕において、液M1の液面mを段階的又は連続的に上
昇させていく途中の所定位置(例えば図2(ロ)に示す
工程と図2(イ)に示す工程の間)で、洗浄室1から液
M1を少し抜いて液面mの位置を一時的に少し下降させ
て、この状態で真空ポンプ7による減圧及び注入パイプ
5からの大気圧の空気の供給により、液M1の上部の領
域にキャビテーション泡を発生させてもよい。この後
に、図2(イ)及び図1(ハ)に示す工程に移行してい
く(以上、液面位置変更手段に相当)。
【0042】〔発明の実施の第6別形態〕以上の〔発明
の実施の形態〕〜〔発明の実施の第5別形態〕では、洗
浄室1において被洗浄物Wの位置を固定状態とし、液M
1の供給及び排出により液面mを上昇させたり下降させ
たりするように構成しているが、これを次のように構成
してもよい。洗浄室1を比較的背の高いものに設定し、
洗浄室1で被洗浄物Wを昇降操作自在なエレベータ式等
の昇降機構を備える。これにより、被洗浄物Wを入れる
前に洗浄室1に液M1を事前に入れて沸騰する状態に設
定しておき、この後に洗浄室1の昇降機構に被洗浄物W
を設置して、液面mの位置を固定状態とし、昇降機構に
より被洗浄物Wを昇降操作することによって、〔発明の
実施の形態〕〜〔発明の実施の第5別形態〕の状態を得
る。図1(イ)〜図3(ハ)においては、液M1を加熱
するガスバーナー8及び加熱パイプ9を第1液タンク2
に備えているが、このガスバーナー8及び加熱パイプ9
を洗浄室1に備えてもよい。
【0043】
【実施例】図1(ハ)から図2(イ)(ロ)(ハ)に示
す工程を、実際に実験した結果について説明する。洗浄
の対象物として平ギヤW1,W2,W3を使用し、所定
の条件で機械加工(所定の切削油を使用)、及び焼入れ
処理(所定の焼入れ油を使用)を、平ギヤW1,W2,
W3に対して行う。図4に示すように3段の棚を持つ枠
状のフレーム13(図1(イ)に示す一つの被洗浄物W
の大きさに対応)に、機械加工及び焼入れ処理後の平ギ
ヤW1,W2,W3を上中下の3段に積み込む。
【0044】前述のように平ギヤW1,W2,W3を積
み込んだフレーム13を5組用意して、図1(ハ)及び
図2(イ)(ロ)(ハ)における液面mの位置を、図4
に示すように設定する。次に、フレーム13を液M1に
浸漬させて揺動させただけの状態A(キャビテーション
泡による洗浄は行わない)、図1(ハ)に示す工程を所
定時間の間だけ行った状態B、図1(ハ)と図2(ロ)
に示す2つの工程を所定時間ずつ行った状態C、図1
(ハ)と図2(イ)(ロ)に示す3つの工程を所定時間
ずつ行った状態D、図1(ハ)と図2(イ)(ロ)
(ハ)に示す4つの工程を所定時間ずつ行った状態Eを
設定する。
【0045】これにより、平ギヤW1,W2,W3を積
み込んだフレーム13の5組に対して、前述の状態A,
B,C,D,Eによる洗浄を行い、洗浄後の一つの平ギ
ヤW1,W2の残油量を検出した結果を図4に示す。図
4において、例えば状態Cの右側はフレーム13の上段
に積まれた平ギヤW1の残油量であり、左側はフレーム
13の下段に積まれた平ギヤW2の残油量である。
【0046】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、キャビテーシ
ョン泡を利用した機械加工物の洗浄装置において、液面
からある程度の深さの領域だけにキャビテーション泡が
発生すると言う状態になっても、被洗浄物に対する液面
の位置を上下方向に変更操作することにより、キャビテ
ーション泡による洗浄が行われない被洗浄物の部分を無
くすことができるようになるので、被洗浄物に残る油分
を少なくすることができるようになり、洗浄性能を向上
させることができた。
【0047】請求項2,3,5,6の特徴によると、請
求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」
を備えている。請求項2,3,5,6の特徴によると、
被洗浄物の上下方向の中間位置に液面が位置している際
に、液面に浮遊する油分が被洗浄物(液面の部分及び液
面の上側付近)に再付着しても、液面に発生する泡やキ
ャビテーション泡により前述の油分が被洗浄物の表面か
ら再び引き離されるので、被洗浄物に残る油分を少なく
することができて、洗浄性能をさらに向上させることが
できる。
【0048】請求項4又は7の特徴によると、請求項
2,3,5,6の場合と同様に前述の請求項2,3,
5,6の「発明の効果」を備えている。請求項4又は7
の特徴によると、被洗浄物の上向きや横向きの凹部、下
向きや横向きの凹部に油分が残りかけても、この油分を
外に流し出すことができるようになるので、被洗浄物に
残る油分を少なくすることができて、洗浄性能をさらに
向上させることができる。
【0049】請求項8の特徴によると、請求項1〜7の
うちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜7
のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えている。
請求項8の特徴によると、洗浄装置の大きさ(容積)を
被洗浄物及びその他の装置を収容できる程度に設定する
だけでよく、洗浄装置を大きなものに設定する必要がな
いので、洗浄装置の全体のコンパクト化が図れる。
【0050】請求項9の特徴によると、請求項1〜7の
うちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜7
のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えている。
請求項9の特徴によると、被洗浄物用としてエレベータ
型式等の昇降機構を備えることにより、被洗浄物の昇降
操作による被洗浄物に対する液面の位置の変更操作を迅
速に行うことができるようになるので、洗浄全体の時間
短縮による作業能率の向上を図ることができる。
【0051】請求項10の特徴によると、請求項1〜9
のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜
9のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えてい
る。請求項10の特徴によると、キャビテーション泡の
発生及び成長に加え、キャビテーション泡の破裂による
衝撃力が発生するので、被洗浄物の内部に入り込んだ部
分の油分等がさらに良く取り除かれ、高粘度の油分でも
充分に取り除かれるようになり、被洗浄物に残る油分を
少なくすることができて、洗浄性能をさらに向上させる
ことができる。
【0052】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄室での被洗浄物の洗浄の前半の流れを示す
【図2】洗浄室での被洗浄物の洗浄の中半の流れを示す
【図3】洗浄室での被洗浄物の洗浄の後半の流れを示す
【図4】〔実施例〕における実験の状態及び実験結果を
示す図
【符号の説明】
5,6 注入手段 7 減圧手段 W 被洗浄物 M1 液 m 液面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 重則 神奈川県海老名市上今泉2―10―10 (72)発明者 福村 正人 神奈川県座間市ひばりが丘1―5358―1― 501

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物(W)を浸漬させる液(M1)
    と、前記液(M1)よりも上側の空間の圧力を所定低圧
    以下に減圧して前記液(M1)を沸騰させる減圧手段
    (7)と、前記液(M1)の前記被洗浄物(W)に対す
    る液面(m)の位置を上下方向に変更操作する液面位置
    変更手段を備えてある機械加工物の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記被洗浄物(W)を前記液(M1)に
    浸漬させた状態から、前記被洗浄物(W)に対する液面
    (m)の位置を、所定高さずつ段階的に下方に変更操作
    するように、前記液面位置変更手段を構成してある請求
    項1記載の機械加工物の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記被洗浄物(W)を前記液(M1)に
    浸漬させた状態から、前記被洗浄物(W)に対する液面
    (m)の位置を連続的に下方に変更操作するように、前
    記液面位置変更手段を構成してある請求項1記載の機械
    加工物の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記液(M1)の前記被洗浄物(W)に
    対する液面(m)の位置を下方に変更操作する際におい
    て、前記被洗浄物(W)の所定位置で前記液(M1)の
    前記被洗浄物(W)に対する液面(m)の位置を上方に
    変更操作し再び下方に変更操作するように、前記液面位
    置変更手段を構成してある請求項2又は3記載の機械加
    工物の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記被洗浄物(W)を前記液(M1)の
    液面(m)の上方に位置させた状態から、前記被洗浄物
    (W)に対する液面(m)の位置を、所定高さずつ段階
    的に上方に変更操作していくように、前記液面位置変更
    手段を構成してある請求項1記載の機械加工物の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 前記被洗浄物(W)を前記液(M1)の
    液面(m)の上方に位置させた状態から、前記被洗浄物
    (W)に対する液面(m)の位置を連続的に上方に変更
    操作していくように、前記液面位置変更手段を構成して
    ある請求項1記載の機械加工物の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記液(M1)の前記被洗浄物(W)に
    対する液面(m)の位置を上方に変更操作する際におい
    て、前記被洗浄物(W)の所定位置で前記液(M1)の
    前記被洗浄物(W)に対する液面(m)の位置を下方に
    変更操作し再び上方に変更操作するように、前記液面位
    置変更手段を構成してある請求項5又は6記載の機械加
    工物の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記被洗浄物(W)の位置を固定状態と
    して、前記液(M1)の液面(m)の位置を上下方向に
    変更操作するように、前記液面位置変更手段を構成して
    ある請求項1から7のうちのいずれか一つに記載の機械
    加工物の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記液(M1)の液面(m)の位置を固
    定状態として、前記被洗浄物(W)の位置を上下方向に
    変更操作するように、前記液面位置変更手段を構成して
    ある請求項1から7のうちのいずれか一つに記載の機械
    加工物の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記所定低圧よりも高圧の気体を、前
    記液(M1)内に注入する注入手段(5),(6)を備
    えてある請求項1から9のうちのいずれか一つに記載の
    機械加工物の洗浄装置。
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