JPH09143483A - 石炭−水スラリー組成物 - Google Patents
石炭−水スラリー組成物Info
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- JPH09143483A JPH09143483A JP7323567A JP32356795A JPH09143483A JP H09143483 A JPH09143483 A JP H09143483A JP 7323567 A JP7323567 A JP 7323567A JP 32356795 A JP32356795 A JP 32356795A JP H09143483 A JPH09143483 A JP H09143483A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸化が進行した石炭、あるいはもともと酸化
度が高い石炭を使用して、高濃度においても、高い流動
性を有し、しかも長期間、貯蔵安定性を保持することが
可能である石炭−水スラリー組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)水溶性重合体、(B)ジフェニル
アミン、ベンジルアミンおよびジベンジルアミンの群か
ら選ばれた少なくとも1種の芳香族アミン系化合物、
(C)石炭、ならびに(D)水を主成分とする石炭−水
スラリー組成物。
度が高い石炭を使用して、高濃度においても、高い流動
性を有し、しかも長期間、貯蔵安定性を保持することが
可能である石炭−水スラリー組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)水溶性重合体、(B)ジフェニル
アミン、ベンジルアミンおよびジベンジルアミンの群か
ら選ばれた少なくとも1種の芳香族アミン系化合物、
(C)石炭、ならびに(D)水を主成分とする石炭−水
スラリー組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の添加剤を含
有してなる石炭−水スラリー組成物に関する。
有してなる石炭−水スラリー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油を主体としたエネルギー構造
がとられてきたが、近年、石油資源の枯渇により、石
炭、石油コークス、ピッチなどの固形燃料が再認識さ
れ、その利用法が種々検討されている。しかしながら、
これらの固形燃料は、石油などの液体燃料と異なり固体
であるため、通常のパイプライン、タンクローリーなど
による輸送が困難である。このため、石炭などの固形燃
料を微粉化し、水に分散させスラリーとして液体と同様
に取り扱う技術が種々提案されている。この場合、石炭
濃度を低くし水を多量に使用したスラリーとすれば、低
粘度のスラリーとすることも可能であるが、燃料の効率
の上で得策ではない。また、このようにして得られたス
ラリーは、静置すると、石炭粒子が沈降してくるという
欠点を有している。
がとられてきたが、近年、石油資源の枯渇により、石
炭、石油コークス、ピッチなどの固形燃料が再認識さ
れ、その利用法が種々検討されている。しかしながら、
これらの固形燃料は、石油などの液体燃料と異なり固体
であるため、通常のパイプライン、タンクローリーなど
による輸送が困難である。このため、石炭などの固形燃
料を微粉化し、水に分散させスラリーとして液体と同様
に取り扱う技術が種々提案されている。この場合、石炭
濃度を低くし水を多量に使用したスラリーとすれば、低
粘度のスラリーとすることも可能であるが、燃料の効率
の上で得策ではない。また、このようにして得られたス
ラリーは、静置すると、石炭粒子が沈降してくるという
欠点を有している。
【0003】石炭濃度を高める方法として、スラリー中
に各種分散剤を添加し、石炭の水への分散性を高める手
段が提案されている。この各種分散剤を添加した石炭−
水スラリーは、添加しない場合に較べ流動性、安定性が
大幅に改善されるので、分散剤を使用すれば高濃度の石
炭−水スラリーを製造することが可能となる。しかしな
がら、このような高濃度の石炭−水スラリーの流動性、
安定性などの性能は、使用する石炭の種類、性質によっ
て大きく異なる。この性能の違いは、石炭の種類、銘柄
によって酸化度合いが違うことに由来する場合がある。
石炭種間で酸化度合いが異なることはもちろんである
が、同一石炭種においても、その採掘場所の違いから、
酸化の度合いが異なったり、同一石炭でもコールヤード
などに長期間放置された場合には、酸化が大幅に進行す
る。このように、石炭の酸化度合いが大きいと、それを
使用したスラリーの流動性、安定性などが大幅に低下し
てしまうという問題がある。
に各種分散剤を添加し、石炭の水への分散性を高める手
段が提案されている。この各種分散剤を添加した石炭−
水スラリーは、添加しない場合に較べ流動性、安定性が
大幅に改善されるので、分散剤を使用すれば高濃度の石
炭−水スラリーを製造することが可能となる。しかしな
がら、このような高濃度の石炭−水スラリーの流動性、
安定性などの性能は、使用する石炭の種類、性質によっ
て大きく異なる。この性能の違いは、石炭の種類、銘柄
によって酸化度合いが違うことに由来する場合がある。
石炭種間で酸化度合いが異なることはもちろんである
が、同一石炭種においても、その採掘場所の違いから、
酸化の度合いが異なったり、同一石炭でもコールヤード
などに長期間放置された場合には、酸化が大幅に進行す
る。このように、石炭の酸化度合いが大きいと、それを
使用したスラリーの流動性、安定性などが大幅に低下し
てしまうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
の技術的課題を背景になされたもので、コールヤードな
どに放置されて酸化が進行した石炭、あるいはもともと
酸化度が高い石炭を使用して、高濃度においても、高い
流動性を有し、しかも長期間、貯蔵安定性を保持するこ
とが可能である石炭−水スラリー組成物を提供すること
を目的とする。
の技術的課題を背景になされたもので、コールヤードな
どに放置されて酸化が進行した石炭、あるいはもともと
酸化度が高い石炭を使用して、高濃度においても、高い
流動性を有し、しかも長期間、貯蔵安定性を保持するこ
とが可能である石炭−水スラリー組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)水溶性
重合体、(B)ジフェニルアミン、ベンジルアミンおよ
びジベンジルアミンの群から選ばれた少なくとも1種の
芳香族アミン系化合物、(C)石炭、ならびに(D)水
を主成分とする石炭−水スラリー組成物を提供するもの
である。
重合体、(B)ジフェニルアミン、ベンジルアミンおよ
びジベンジルアミンの群から選ばれた少なくとも1種の
芳香族アミン系化合物、(C)石炭、ならびに(D)水
を主成分とする石炭−水スラリー組成物を提供するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、(A)水溶性重
合体は、本発明のスラリー組成物において、分散剤とし
ての主要成分となるものである。 (A)水溶性重合体としては、例えば下記(イ)〜
(ト)成分から選ばれた少なくとも1種の水溶性重合体
を挙げることができる。 (イ)ナフタレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばナフタレンスルホン酸(塩)のアルデヒド縮
合物、ポリビニルナフタレンスルホン酸(塩)など。
合体は、本発明のスラリー組成物において、分散剤とし
ての主要成分となるものである。 (A)水溶性重合体としては、例えば下記(イ)〜
(ト)成分から選ばれた少なくとも1種の水溶性重合体
を挙げることができる。 (イ)ナフタレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばナフタレンスルホン酸(塩)のアルデヒド縮
合物、ポリビニルナフタレンスルホン酸(塩)など。
【0007】(ロ)リグニンスルホン酸(塩)構造単位
を含む重合体およびその誘導体。 (ハ)スチレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばポリスチレンスルホン酸(塩)、スチレン−
スチレンスルホン酸(塩)共重合体など。 (ニ)ノルボルネンスルホン酸(塩)構造単位を含む重
合体、例えば5−プロペニル−ノルボルネン−2、ジシ
クロペンタジエン、5−エチリデン−ノルボルネン−2
などのノルボルネン誘導体のスルホン化物の(共)重合
体など。
を含む重合体およびその誘導体。 (ハ)スチレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばポリスチレンスルホン酸(塩)、スチレン−
スチレンスルホン酸(塩)共重合体など。 (ニ)ノルボルネンスルホン酸(塩)構造単位を含む重
合体、例えば5−プロペニル−ノルボルネン−2、ジシ
クロペンタジエン、5−エチリデン−ノルボルネン−2
などのノルボルネン誘導体のスルホン化物の(共)重合
体など。
【0008】(ホ)カルボン酸(塩)構造単位、ス
ルホン酸(塩)構造単位およびポリアルキレングリコ
ール構造単位の群から選ばれた少なくとも1種の構造単
位を含む(共)重合体。ここで、成分としては、例え
ば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸などが挙げられる。成分としては、例えばスチレ
ンスルホン酸、イソプレンスルホン酸、ブタジエンスル
ホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、3−
スルホプロピル(メタ)アクリレートなどのスルホアル
キル(メタ)アクリレート類などが挙げられる。成分
としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート類、メトキシポリ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどの
アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
ート類などが挙げられる。 (ヘ)ポリエーテル構造単位を含む重合体、例えばエチ
レンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドな
どの(共)重合体あるいはこれらの誘導体など。
ルホン酸(塩)構造単位およびポリアルキレングリコ
ール構造単位の群から選ばれた少なくとも1種の構造単
位を含む(共)重合体。ここで、成分としては、例え
ば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸などが挙げられる。成分としては、例えばスチレ
ンスルホン酸、イソプレンスルホン酸、ブタジエンスル
ホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、3−
スルホプロピル(メタ)アクリレートなどのスルホアル
キル(メタ)アクリレート類などが挙げられる。成分
としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート類、メトキシポリ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどの
アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
ート類などが挙げられる。 (ヘ)ポリエーテル構造単位を含む重合体、例えばエチ
レンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドな
どの(共)重合体あるいはこれらの誘導体など。
【0009】(ト)脂肪族ジエン系(共)重合体のスル
ホン化物。上記(ト)成分は、脂肪族ジエン系(共)重
合体を、公知の方法でスルホン化して得られる。ここ
で、(ト)成分の原料となる脂肪族ジエンとは、分子中
に二重結合を2個含有する炭素数4〜7の炭化水素類で
あり、この脂肪族ジエンとしては、例えば1,3−ブタ
ジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、
1,3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプ
レン、1,2−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,3
−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタ
ジエン、1,2−ヘプタジエン、1,3−ヘプタジエ
ン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、
1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジエン、2,5
−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプ
タジエンなどのほか、分岐した炭素数4〜7の各種ジエ
ン類が挙げられ、好ましくは1,3−ブタジエン、イソ
プレン、1,3−ペンタジエンである。これらの脂肪族
ジエンは、1種または2種以上を併用することができ
る。
ホン化物。上記(ト)成分は、脂肪族ジエン系(共)重
合体を、公知の方法でスルホン化して得られる。ここ
で、(ト)成分の原料となる脂肪族ジエンとは、分子中
に二重結合を2個含有する炭素数4〜7の炭化水素類で
あり、この脂肪族ジエンとしては、例えば1,3−ブタ
ジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、
1,3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプ
レン、1,2−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,3
−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタ
ジエン、1,2−ヘプタジエン、1,3−ヘプタジエ
ン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、
1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジエン、2,5
−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプ
タジエンなどのほか、分岐した炭素数4〜7の各種ジエ
ン類が挙げられ、好ましくは1,3−ブタジエン、イソ
プレン、1,3−ペンタジエンである。これらの脂肪族
ジエンは、1種または2種以上を併用することができ
る。
【0010】なお、本発明の(ト)成分を構成する上記
脂肪族ジエンに、他の共重合可能な単量体(以下「他の
単量体」という)を併用することもできる。この他の単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合
物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
メチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートなどのアクリル酸あるいは
メタクリル酸のアルキルエステル類;アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸などのモノもしくはジカルボン酸またはジカルボン
酸の無水物;アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのビニルシアン化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ビニルメチルエチルケトン、ビニルメチルエーテ
ル、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、アリルアセテート、メタ
アリルアセテート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、アクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、アクロレイン、アリル
アルコールなどの不飽和基含有化合物;エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、スチレ
ンオキシド、ブチレンオキシドなどの環状化合物などを
挙げることができる。これらの他の単量体は、1種単独
でも、あるいは2種以上を併用することもできる。これ
らの他の単量体の使用量は、全単量体の70重量%以
下、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜
30重量%程度である。
脂肪族ジエンに、他の共重合可能な単量体(以下「他の
単量体」という)を併用することもできる。この他の単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合
物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
メチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートなどのアクリル酸あるいは
メタクリル酸のアルキルエステル類;アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸などのモノもしくはジカルボン酸またはジカルボン
酸の無水物;アクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どのビニルシアン化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、ビニルメチルエチルケトン、ビニルメチルエーテ
ル、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、アリルアセテート、メタ
アリルアセテート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、アクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、アクロレイン、アリル
アルコールなどの不飽和基含有化合物;エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、スチレ
ンオキシド、ブチレンオキシドなどの環状化合物などを
挙げることができる。これらの他の単量体は、1種単独
でも、あるいは2種以上を併用することもできる。これ
らの他の単量体の使用量は、全単量体の70重量%以
下、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜
30重量%程度である。
【0011】本発明の(ト)成分に使用される脂肪族ジ
エン系(共)重合体とは、上記脂肪族ジエンのうちの少
なくとも1種を重合して得られる重合体、または他の単
量体を併用する場合には上記の脂肪族ジエンと他の単量
体とを共重合して得られるランダムもしくはブロック型
の共重合体である。この脂肪族ジエン系(共)重合体
は、例えば特開平2−52032号公報第3頁左上欄第
12行〜同右上欄下から第2行に示される方法で製造す
ることができる。
エン系(共)重合体とは、上記脂肪族ジエンのうちの少
なくとも1種を重合して得られる重合体、または他の単
量体を併用する場合には上記の脂肪族ジエンと他の単量
体とを共重合して得られるランダムもしくはブロック型
の共重合体である。この脂肪族ジエン系(共)重合体
は、例えば特開平2−52032号公報第3頁左上欄第
12行〜同右上欄下から第2行に示される方法で製造す
ることができる。
【0012】なお、脂肪族ジエン系(共)重合体の分子
量は、石炭の種類、粒径などによって特性が変わるため
一義的に決めることはできないが、通常、数平均分子量
が300〜500,000、好ましくは1,000〜2
00,000である。
量は、石炭の種類、粒径などによって特性が変わるため
一義的に決めることはできないが、通常、数平均分子量
が300〜500,000、好ましくは1,000〜2
00,000である。
【0013】また、本発明に使用される(ト)成分は、
上記脂肪族ジエン系(共)重合体を、スルホン化剤によ
ってスルホン化することによって得られる。ここで、ス
ルホン化剤としては、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸、発
煙硫酸、クロルスルホン酸、三酸化イオウ(無水硫
酸)、三酸化イオウと電子供与性化合物の錯体などが挙
げられる。これらのなかで、三酸化イオウ、三酸化イオ
ウと電子供与性化合物の錯体などが好ましい。
上記脂肪族ジエン系(共)重合体を、スルホン化剤によ
ってスルホン化することによって得られる。ここで、ス
ルホン化剤としては、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸、発
煙硫酸、クロルスルホン酸、三酸化イオウ(無水硫
酸)、三酸化イオウと電子供与性化合物の錯体などが挙
げられる。これらのなかで、三酸化イオウ、三酸化イオ
ウと電子供与性化合物の錯体などが好ましい。
【0014】ここで、電子供与性化合物としては、N,
N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエ
ーテル類;ピリジン、ピペラジン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアミン類;
ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィドなどのスルフ
ィド類;アセトニトリル、エチルニトリル、プロピルニ
トリルなどのニトリル化合物などの三酸化イオウと錯体
を形成する化合物が挙げられ、このうちでもN,N−ジ
メチルホルムアミド、ジオキサンが好ましい。以上のス
ルホン化反応は、例えば特開平2−52032号公報第
3頁右上欄最終行〜第5頁左上欄第6行で示される方法
で実施することができる。
N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエ
ーテル類;ピリジン、ピペラジン、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアミン類;
ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィドなどのスルフ
ィド類;アセトニトリル、エチルニトリル、プロピルニ
トリルなどのニトリル化合物などの三酸化イオウと錯体
を形成する化合物が挙げられ、このうちでもN,N−ジ
メチルホルムアミド、ジオキサンが好ましい。以上のス
ルホン化反応は、例えば特開平2−52032号公報第
3頁右上欄最終行〜第5頁左上欄第6行で示される方法
で実施することができる。
【0015】得られるスルホン化物のカチオン種は、特
に限定されるものでないが、水溶性にするためには、水
素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム、アミンなどの塩基性化合物が好ましい。
に限定されるものでないが、水溶性にするためには、水
素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム、アミンなどの塩基性化合物が好ましい。
【0016】なお、(ト)脂肪族ジエン系(共)重合体
のスルホン化物のスルホン酸含量は、好ましくは3.5
〜5.5ミリモル/g、さらに好ましくは4.0〜5.
3ミリモル/gであり、3.5ミリモル/g未満ではス
ラリー組成物の分散性、機械的安定性が低下するととも
に、該(ト)成分の必要量が多くなり経済性が悪く、一
方5.5ミリモル/gを超えると得られるスラリー組成
物の分散性、流動性が低下し好ましくない。
のスルホン化物のスルホン酸含量は、好ましくは3.5
〜5.5ミリモル/g、さらに好ましくは4.0〜5.
3ミリモル/gであり、3.5ミリモル/g未満ではス
ラリー組成物の分散性、機械的安定性が低下するととも
に、該(ト)成分の必要量が多くなり経済性が悪く、一
方5.5ミリモル/gを超えると得られるスラリー組成
物の分散性、流動性が低下し好ましくない。
【0017】また、本発明に使用される(ト)脂肪族ジ
エン系(共)重合体のスルホン化物の重量平均分子量は
特に制限されないが、通常、1,000〜1,000,
000、好ましくは3,000〜500,000、さら
に好ましくは5,000〜100,000である。重量
平均分子量が、1,000未満では長期間スラリーの流
動性を維持することができず、一方1,000,000
を超えると、石炭の濃度を高めた場合にスラリー粘度が
著しく増加し、問題となる。
エン系(共)重合体のスルホン化物の重量平均分子量は
特に制限されないが、通常、1,000〜1,000,
000、好ましくは3,000〜500,000、さら
に好ましくは5,000〜100,000である。重量
平均分子量が、1,000未満では長期間スラリーの流
動性を維持することができず、一方1,000,000
を超えると、石炭の濃度を高めた場合にスラリー粘度が
著しく増加し、問題となる。
【0018】以上の(イ)〜(ト)成分は、1種単独で
もあるいは2種以上を併用することができる。(A)水
溶性重合体のうち、好ましくは(ト)成分である。本発
明の石炭−水スラリー組成物において、上記(A)成分
は、本発明のスラリー組成物中に0.01〜10重量
%、作業性および経済性の面から0.05〜2重量%が
好ましい。0.01重量%未満では、スラリーの粘度が
著しく増大し流動性が失われ、一方10重量%を超える
と、経済性が悪化する。
もあるいは2種以上を併用することができる。(A)水
溶性重合体のうち、好ましくは(ト)成分である。本発
明の石炭−水スラリー組成物において、上記(A)成分
は、本発明のスラリー組成物中に0.01〜10重量
%、作業性および経済性の面から0.05〜2重量%が
好ましい。0.01重量%未満では、スラリーの粘度が
著しく増大し流動性が失われ、一方10重量%を超える
と、経済性が悪化する。
【0019】次に、(B)成分の芳香族アミン系化合物
は、本発明の組成物中において石炭の酸化部分に作用し
て、石炭の流動性あるいは長期安定性の維持、向上を付
与する役目を果たすものである。(B)成分として、脂
肪族アミン系化合物(脂肪族アミン)を用いたのでは、
スラリー粘度があまり低下せず、貯蔵安定性も改善され
ない。
は、本発明の組成物中において石炭の酸化部分に作用し
て、石炭の流動性あるいは長期安定性の維持、向上を付
与する役目を果たすものである。(B)成分として、脂
肪族アミン系化合物(脂肪族アミン)を用いたのでは、
スラリー粘度があまり低下せず、貯蔵安定性も改善され
ない。
【0020】この(B)芳香族アミン系化合物として
は、ジフェニルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルア
ミンを挙げることができる。これらの(B)芳香族アミ
ン系化合物は、1種単独で使用することも、あるいは2
種以上を混合して用いることもできる。特に好ましい
(B)芳香族アミン系化合物は、ジフェニルアミン、ジ
ベンジルアミンである。これら(B)芳香族アミン系化
合物は、そのままの形で石炭−水スラリー組成物の調製
に使用してもよいし、トルエンなどの有機溶剤に溶解し
て使用することもできる。また、乳化剤あるいは上記
(A)水溶性重合体を用いて、水中に乳化あるいは分散
させて使用することもできる。
は、ジフェニルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルア
ミンを挙げることができる。これらの(B)芳香族アミ
ン系化合物は、1種単独で使用することも、あるいは2
種以上を混合して用いることもできる。特に好ましい
(B)芳香族アミン系化合物は、ジフェニルアミン、ジ
ベンジルアミンである。これら(B)芳香族アミン系化
合物は、そのままの形で石炭−水スラリー組成物の調製
に使用してもよいし、トルエンなどの有機溶剤に溶解し
て使用することもできる。また、乳化剤あるいは上記
(A)水溶性重合体を用いて、水中に乳化あるいは分散
させて使用することもできる。
【0021】上記(B)成分は、本発明のスラリー組成
物中に0.001〜5重量%、好ましくは0.005〜
1重量%であり、0.001重量%未満では流動性ある
いは安定化効果が小さく、一方5重量%を超えると、経
済性が悪化する。
物中に0.001〜5重量%、好ましくは0.005〜
1重量%であり、0.001重量%未満では流動性ある
いは安定化効果が小さく、一方5重量%を超えると、経
済性が悪化する。
【0022】次に、本発明に用いられる(C)石炭は、
褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭などいずれであっても
よく、またこれらをクリーン化した石炭でもよく特に制
限はない。特に、本発明は、酸化が進んだ石炭に対して
効果的である。ここでいう酸化が進んだ石炭とは、石炭
表面にカルボン酸、水酸基、カルボニル基などの酸素含
有官能基が多いものであり、元来石炭の種類によって異
なる。また、同一の石炭であっても、コールヤードなど
の日光が直接当たる場所に放置されていたり、高温にさ
らされた場所に放置された場合などに酸化が進み含酸素
官能基が増加する。本発明のスラリー組成物は、特にこ
のように酸化が進行した石炭に対して効果的であり、酸
化が進んだ石炭に特有なスラリーの流動性低下、長期安
定性の低下といった問題を解決するものである。
褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭などいずれであっても
よく、またこれらをクリーン化した石炭でもよく特に制
限はない。特に、本発明は、酸化が進んだ石炭に対して
効果的である。ここでいう酸化が進んだ石炭とは、石炭
表面にカルボン酸、水酸基、カルボニル基などの酸素含
有官能基が多いものであり、元来石炭の種類によって異
なる。また、同一の石炭であっても、コールヤードなど
の日光が直接当たる場所に放置されていたり、高温にさ
らされた場所に放置された場合などに酸化が進み含酸素
官能基が増加する。本発明のスラリー組成物は、特にこ
のように酸化が進行した石炭に対して効果的であり、酸
化が進んだ石炭に特有なスラリーの流動性低下、長期安
定性の低下といった問題を解決するものである。
【0023】これらの(D)石炭の粒度は、粉末であれ
ばどのような粒度であってもよいが、現在、火力発電所
で燃焼される微粉炭は、200メッシュパス分70重量
%以上のものであるから、この粒度が一応の目安とな
る。しかし、本発明に使用される添加剤である(A)〜
(B)成分は、粒度および石炭の種類によって影響され
るものではなく、どのような石炭粉末に対しても優れた
効果を発揮する。本発明の組成物中における(C)石炭
の濃度は、通常、50〜85重量%、好ましくは60〜
80重量%である。
ばどのような粒度であってもよいが、現在、火力発電所
で燃焼される微粉炭は、200メッシュパス分70重量
%以上のものであるから、この粒度が一応の目安とな
る。しかし、本発明に使用される添加剤である(A)〜
(B)成分は、粒度および石炭の種類によって影響され
るものではなく、どのような石炭粉末に対しても優れた
効果を発揮する。本発明の組成物中における(C)石炭
の濃度は、通常、50〜85重量%、好ましくは60〜
80重量%である。
【0024】次に、(D)水の種類は特に制限されず、
水道水、工業用水などが使用される。(D)水の使用量
は、(A)〜(B)成分が上記の割合となり、かつ組成
物中における(D)石炭が上記の濃度範囲内で、適宜使
用される。
水道水、工業用水などが使用される。(D)水の使用量
は、(A)〜(B)成分が上記の割合となり、かつ組成
物中における(D)石炭が上記の濃度範囲内で、適宜使
用される。
【0025】本発明のスラリー組成物の製造方法は、特
に限定されず、所望の方法で(A)〜(D)成分を混合
することからなる。例えば、(C)石炭をあらかじめ乾
式で粉砕したのち、添加剤である(A)〜(B)成分を
溶かした水溶液中に混合する方法、(C)石炭、(D)
水、(A)成分をミル内で湿式粉砕してスラリーを作成
したのち、(B)成分を添加する方法、同様にミル中に
(C)石炭、(D)水、(A)成分および(B)成分を
添加して湿式粉砕する方法など、任意の方法が実施でき
るが、好ましくは(C)石炭、(D)水、(A)成分お
よび(B)成分を添加して湿式する方法が挙げられる。
スラリーの調製温度、あるいは湿式粉砕時の粉砕温度は
特に制限はないが、50〜100℃程度の高温が好まし
い。
に限定されず、所望の方法で(A)〜(D)成分を混合
することからなる。例えば、(C)石炭をあらかじめ乾
式で粉砕したのち、添加剤である(A)〜(B)成分を
溶かした水溶液中に混合する方法、(C)石炭、(D)
水、(A)成分をミル内で湿式粉砕してスラリーを作成
したのち、(B)成分を添加する方法、同様にミル中に
(C)石炭、(D)水、(A)成分および(B)成分を
添加して湿式粉砕する方法など、任意の方法が実施でき
るが、好ましくは(C)石炭、(D)水、(A)成分お
よび(B)成分を添加して湿式する方法が挙げられる。
スラリーの調製温度、あるいは湿式粉砕時の粉砕温度は
特に制限はないが、50〜100℃程度の高温が好まし
い。
【0026】本発明の石炭−水スラリー組成物には、
(A)〜(D)成分以外に、必要に応じ他の添加剤を添
加することができる。他の添加剤としては、アルカリ
(土類)金属などの水酸化物、アンモニア、ノニオン系
あるいはアニオン系の界面活性剤、キレート剤、イオン
封鎖剤、消泡剤、凝固点降下剤、セルロース系増粘剤、
クレーなどの無機鉱物などが挙げられる。
(A)〜(D)成分以外に、必要に応じ他の添加剤を添
加することができる。他の添加剤としては、アルカリ
(土類)金属などの水酸化物、アンモニア、ノニオン系
あるいはアニオン系の界面活性剤、キレート剤、イオン
封鎖剤、消泡剤、凝固点降下剤、セルロース系増粘剤、
クレーなどの無機鉱物などが挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、%とあるのは、重量基準
である。 実施例1〜20、比較例1〜18 石炭としては表1に示す3種の石炭を使用した。Y炭
は、酸化の進んでいない石炭(すなわちカルボン酸など
の少ない石炭)である。Y′炭は、Y炭を長期間、直射
日光下および高温下にさらして酸化を促進した石炭であ
る。また、Z炭は、もともと酸化が進行している石炭
(表面カルボン酸の比較的多い石炭)であり、Y炭とは
種類が異なる。なお、石炭の表面カルボン酸量は、既報
(燃料協会誌、46巻、487号、p277−826,
1967年)に基づき測定した。この表面カルボン酸量
は、カルボン酸に基づく酸素が全石炭中の何%を占める
かという値で示した。
に説明する。なお、実施例中、%とあるのは、重量基準
である。 実施例1〜20、比較例1〜18 石炭としては表1に示す3種の石炭を使用した。Y炭
は、酸化の進んでいない石炭(すなわちカルボン酸など
の少ない石炭)である。Y′炭は、Y炭を長期間、直射
日光下および高温下にさらして酸化を促進した石炭であ
る。また、Z炭は、もともと酸化が進行している石炭
(表面カルボン酸の比較的多い石炭)であり、Y炭とは
種類が異なる。なお、石炭の表面カルボン酸量は、既報
(燃料協会誌、46巻、487号、p277−826,
1967年)に基づき測定した。この表面カルボン酸量
は、カルボン酸に基づく酸素が全石炭中の何%を占める
かという値で示した。
【0028】表1に示す性状の石炭、表2に示す(A)
成分、表3に示す(B)成分、水、NaOH(対CWM
500ppm)およびSUS製ボールをSUS製ボール
ミルに入れ、ボールミルの内温が60〜70℃になるよ
うに加温しながら、200メッシュパス分80%になる
ように湿式粉砕して石炭−水スラリーを調製した。結果
を表4〜5に示す。
成分、表3に示す(B)成分、水、NaOH(対CWM
500ppm)およびSUS製ボールをSUS製ボール
ミルに入れ、ボールミルの内温が60〜70℃になるよ
うに加温しながら、200メッシュパス分80%になる
ように湿式粉砕して石炭−水スラリーを調製した。結果
を表4〜5に示す。
【0029】表4から明らかなように、本発明のスラリ
ー組成物は、酸化の進んでいない石炭(Y炭)に対して
だけでなく、酸化の進んだ石炭(Y′炭およびZ炭)に
対してもスラリー粘度が低く、流動性・安定性に優れて
いる。これに対し、表5から明らかなように、例えば
(B)成分が欠けると、酸化の進んだ石炭(Y′炭およ
びZ炭)に対して、スラリー粘度が上昇したり、安定性
が不良となるという欠点が生じることが分かる。また、
本発明で規定する(B)芳香族アミン系化合物の代わり
に、脂肪族アミンを用いた場合にも、本発明の効果を達
成できないことが分かる。以上の結果から、本発明のス
ラリー組成物は、酸化の進んでいない石炭に対してスラ
リー化性能が悪化せず、酸化の進んだ石炭に対しては、
スラリー化性能が向上することが分かる。
ー組成物は、酸化の進んでいない石炭(Y炭)に対して
だけでなく、酸化の進んだ石炭(Y′炭およびZ炭)に
対してもスラリー粘度が低く、流動性・安定性に優れて
いる。これに対し、表5から明らかなように、例えば
(B)成分が欠けると、酸化の進んだ石炭(Y′炭およ
びZ炭)に対して、スラリー粘度が上昇したり、安定性
が不良となるという欠点が生じることが分かる。また、
本発明で規定する(B)芳香族アミン系化合物の代わり
に、脂肪族アミンを用いた場合にも、本発明の効果を達
成できないことが分かる。以上の結果から、本発明のス
ラリー組成物は、酸化の進んでいない石炭に対してスラ
リー化性能が悪化せず、酸化の進んだ石炭に対しては、
スラリー化性能が向上することが分かる。
【0030】なお、スラリー粘度は、上記のようにして
調製したスラリーの25℃における粘度を測定すること
によって評価した。また、スラリーの貯蔵安定性は、内
径80mm高さ500mmの透明なアクリルパイプ製の
容器に2週間静置後、スラリーの状態を観察することに
より評価した。静置後も流動性を保っているものを○、
ゲル化状態のものを×とした。
調製したスラリーの25℃における粘度を測定すること
によって評価した。また、スラリーの貯蔵安定性は、内
径80mm高さ500mmの透明なアクリルパイプ製の
容器に2週間静置後、スラリーの状態を観察することに
より評価した。静置後も流動性を保っているものを○、
ゲル化状態のものを×とした。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】本発明の石炭スラリー組成物は、上記
(A)〜(B)成分の添加剤を併用することにより、酸
化の進んでいない石炭に対してスラリー性能が悪化せ
ず、酸化の進んだ石炭に対しては、スラリー性能が向上
するという優れた効果を有する。
(A)〜(B)成分の添加剤を併用することにより、酸
化の進んでいない石炭に対してスラリー性能が悪化せ
ず、酸化の進んだ石炭に対しては、スラリー性能が向上
するという優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 47/00 LKH C08L 47/00 LKH 101/00 LSY 101/00 LSY (72)発明者 石川 克広 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 高野 伸司 福島県いわき市小名浜字渚9番地の3 日 本コム株式会社小名浜事業本部内 (72)発明者 馬目 一生 福島県いわき市小名浜字渚9番地の3 日 本コム株式会社小名浜事業本部内
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)水溶性重合体、(B)ジフェニル
アミン、ベンジルアミンおよびジベンジルアミンの群か
ら選ばれた少なくとも1種の芳香族アミン系化合物、
(C)石炭、ならびに(D)水を主成分とする石炭−水
スラリー組成物。 - 【請求項2】 (A)成分が脂肪族ジエン系(共)重合
体のスルホン化物である請求項1記載の石炭−水スラリ
ー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323567A JPH09143483A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 石炭−水スラリー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323567A JPH09143483A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 石炭−水スラリー組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143483A true JPH09143483A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18156146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7323567A Pending JPH09143483A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 石炭−水スラリー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09143483A (ja) |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP7323567A patent/JPH09143483A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050927 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060214 |