JPH09143153A - 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途 - Google Patents

含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途

Info

Publication number
JPH09143153A
JPH09143153A JP30272995A JP30272995A JPH09143153A JP H09143153 A JPH09143153 A JP H09143153A JP 30272995 A JP30272995 A JP 30272995A JP 30272995 A JP30272995 A JP 30272995A JP H09143153 A JPH09143153 A JP H09143153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfur
compound
meth
formula
acrylate compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30272995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3439583B2 (ja
Inventor
Seiichi Kobayashi
誠一 小林
Keiya Kawauchi
啓也 川内
Yoriyuki Suzuki
順行 鈴木
Masao Imai
雅夫 今井
Kenichi Fujii
謙一 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP30272995A priority Critical patent/JP3439583B2/ja
Publication of JPH09143153A publication Critical patent/JPH09143153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3439583B2 publication Critical patent/JP3439583B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式1の新規な含硫(メタ)アクリレ
ート化合物、この化合物を含有するプラスチックレンズ
用組成物およびそれから得られる含硫樹脂。 〔Rは水素またはメチル基、Xは式2,3等の基を表
し、 (rは1〜3の整数を表す)nは1〜3の整数、mは1
または2である。〕 【効果】 短時間重合で、良好な光学物性、特に高い屈
折率をもち、かつ、非常に優れた染色性をもつプラスチ
ックレンズを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な含硫(メ
タ)アクリレート化合物、該化合物を含有するプラスチ
ックレンズ用組成物、および、該組成物を重合させて得
られる含硫樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学素子に急速に普及してきてい
る。現在、これらの目的に広く用いられる樹脂として
は、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)
(以下、D.A.C と称す)をラジカル重合させたものがあ
る。この樹脂は、耐衝撃性に優れていること、軽量であ
ること、染色性に優れていること、切削性および研磨性
等の加工性が良好であること等、種々の特徴を有してい
る。しかしながら、この樹脂は、屈折率nD が1.50であ
り、無機レンズ(nD =1.52 )に比べて小さいため、よ
り屈折率の高いレンズ用樹脂が望まれていた。
【0003】D.A.C 樹脂よりも屈折率が高いレンズとし
て、ポリウレタン系レンズが知られている。本発明者ら
は、このポリウレタン系レンズとして、例えば、特開昭
63-46213号公報において、キシリレンジイソシアネート
化合物とポリチオール化合物との重合物からなるポリウ
レタン系レンズを提案しており、眼鏡用レンズなどの光
学用レンズとして広く普及している。また、特開平2-27
0859号公報には、特定のポリチオール化合物とイソシア
ネート化合物の組合せにより、高屈折率で、軽量、耐衝
撃性に優れたポリウレタン系レンズが提案されている。
しかしながら、これらの樹脂は、短時間重合では重合が
不均一になりやすく、光学的に均質なレンズを得るため
には重合時間を長くする必要があり、作業性が煩雑にな
ることがあった。また、これらの樹脂によるレンズは、
耐擦傷性が十分でなくレンズの表面が傷つきやすいとい
う欠点を有している。このため、これらの問題点を解決
すべくさらなる改良が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、短時
間重合が可能で、良好な光学物性、特に高い屈折率をも
ち、かつ、非常に優れた耐擦傷性を有し、プラスチック
レンズ等として有用な光学用含硫樹脂を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、ある種の含硫
(メタ)アクリレート化合物が有効であることを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。すなわち、
本発明は、下記式(1)(化3)で表される含硫(メ
タ)アクリレート化合物、式(1)で表される含硫(メ
タ)アクリレート化合物を含有するプラスチックレンズ
用組成物、および、該組成物を重合させて得られる含硫
樹脂に関するものである。
【0006】
【化3】 〔式中、Rは、水素原子またはメチル基を表し、Xは下
記式(2)〜(4)(化4)で表されるいずれかの基を
表し、
【0007】
【化4】 (上式中、rは1〜3の整数を表す。) nは1〜3の整数を表し、mは2または3である。〕
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の式(1)で表される含硫(メタ)アクリレート
化合物は、新規な化合物であり、これらの化合物は、母
骨格となる含硫カルボン酸誘導体のポリチオール化合物
を出発原料として製造することができる。含硫カルボン
酸誘導体のポリチオール化合物は、特開平1−9016
9号公報に記載の方法と類似の方法により製造される。
すなわち、容易に入手可能な含硫カルボン酸、例えば、
チオグリコール酸、チオプロピオン酸、チオブタン酸、
チオリンゴ酸、2,3−ジメルカプトコハク酸等、ある
いは、これらのアルキルエステル体等と、2−メルカプ
トエタノール、3−メルカプトプロパノール等を、無溶
媒又は溶媒中、p−トルエンスルホン酸、硫酸、塩酸等
の触媒の存在下で、10〜200℃に加熱し、生成する
水またはアルコールを除去しながら、エステル化させて
得ることができる。
【0009】含硫(メタ)アクリレート化合物は、含硫
カルボン酸誘導体のポリチオール化合物から以下の方
法、すなわち、 ポリチオール化合物のSH基1モルに対して、1〜
1.5モルの(メタ)アクリル酸クロライド等を、−2
0℃〜60℃で反応させる方法、あるいは、 ポリチオール化合物のSH基1モルに対して、1〜
1.5モルのβ−クロロプロピオニルクロライドまたは
β−クロロ−α−メチルプロピオニルクロライドを、−
20℃〜80℃で反応させ、次いで、1〜2モルの塩基
を−20℃〜60℃で反応させる方法によって製造され
る。
【0010】上記の反応では、反応の際に発生する塩化
水素を除くために、反応系内に塩化水素補足剤として塩
基を共存させておくことも出来る。塩化水素補足剤とし
ての塩基は特に限定されないが、一般に使用される塩基
として、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のトリ
アルキルアミンや、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等が挙げられる。前記の後段の反応で用い
る塩基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン
等のトリアルキルアミンがより好ましい。また、高収率
で、高純度の含硫(メタ)アクリレート化合物を得るた
めには、前記の前段の反応は、反応系内に塩化水素補
足剤として塩基を共存させずに、発生する塩化水素を系
外に除去しながら直接反応させることが好ましい。
【0011】また、別な方法として、予め、前記の前
段の反応を行い、その後含硫カルボン酸とエステル化を
行い、ついで、前記の後段の反応を行って含硫(メ
タ)アクリレート化合物を得る方法もある。すなわち、
2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロパノー
ル等のSH基1モルに対して、1〜1.5モルのβ−ク
ロロプロピオニルクロライドまたはβ−クロロ−α−メ
チルプロピオニルクロライドを、−20℃〜80℃で反
応させ、ついで、該反応生成物と、含硫カルボン酸ある
いは含硫カルボン酸アルキルエステルとを、p−トルエ
ンスルホン酸、硫酸、塩酸等の触媒存在下で、10〜2
00℃に加熱し、生成する水またはアルコールを除去し
ながら、エステル化させ、次いで、塩基を−20℃〜6
0℃で反応させる方法である。
【0012】これらの反応においては、必要に応じて、
有機溶媒を用いてもよい。使用される有機溶媒は、特に
限定されないが、反応に必要な原料類との反応性を有し
ていないものが使用できる。有機溶媒としては、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタ
ン、石油エーテル、クロロホルム、塩化メチレン、塩化
エチレン等の脂肪族または芳香族炭化水素類あるいはハ
ロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミド等が挙げられる。
【0013】本発明のプラスチックレンズ用組成物は、
本発明の式(1)で表される含硫(メタ)アクリレート
化合物を含有するものであり、また、本発明の含硫(メ
タ)アクリレート化合物、および、これと共重合可能な
単量体あるいはポリチオール化合物の少なくとも1種と
を含有するものである。共重合可能な単量体あるいはポ
リチオール化合物を含有するプラスチックレンズ用組成
物の場合、本発明の含硫(メタ)アクリレート化合物の
含有量は、含硫(メタ)アクリレート化合物と、他の単
量体あるいはポリチオール化合物の全量に対し、20重
量%以上、好ましくは40重量%以上、より好ましくは
60重量%以上である。本発明の含硫(メタ)アクリレ
ート化合物と共重合可能な単量体あるいはポリチオール
化合物は、屈折率等の光学物性の調整や、耐衝撃性、比
重等の諸物性を調整するためや、モノマーの粘度、その
他の取扱いを調整するためなど、目的に応じて選択さ
れ、特に限定はされない。また、これらの共重合可能な
単量体あるいはポリチオール化合物は、単独で使用する
ことも、または、2種以上を混合して使用することもで
きる。
【0014】共重合可能な単量体としては、例えば、ベ
ンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、ブチキ
シエチルアクリレート、ブトキシメチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシメチルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェニ
ルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラ
エチレングリコールジアクリレート、テトラエチレング
リコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、エチレングリコール
ビスグリシジルアクリレート、エチレングリコールビス
グリシジルメタクリレート、ビスフェノールAジアクリ
レート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−
ビス(4−アクロキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)
プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、グリセロ
ールジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラメタクリレート、メチルチオアクリレート、メチル
チオメタクリレート、フェニルチオアクリレート、ベン
ジルチオメタクリレート、キシリレンジチオールジアク
リレート、キシリレンジチオールジメタクリレート、メ
ルカプトエチルスルフィドジアクリレート、メルカプト
エチルスルフィドジメタクリレート、ジアリルフタレー
ト、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレー
ト、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビス
アリルカーボネート、スチレン、クロロスチレン、メチ
ルスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン等が挙
げられる。
【0015】ポリチオール化合物としては、1,2−エ
タンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,
2,3−プロパントリチオール、2,3−ジメルカプト
−1−プロパノール、ジエチレングリコールビス(2−
メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス
(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプ
ロパンビス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロ
ールプロパンビス(3−メルカプトプロピオネート)、
ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセ
テート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メル
カプトプロピオネート)、1,2−ジメルカプトベンゼ
ン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカ
プトベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベン
ゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、
1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,
3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4−トリメルカ
プトベンゼン、1,3,5−トリメルカプトベンゼン、
1,2,3−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、
1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、
1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、
4,4’−チオビスベンゼンチオール、ビス(2−メル
カプトエチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチ
ルチオ)メタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチル
チオ)エタン、1,3−ビス(2−メルカプトエチルチ
オ)プロパン、1,2,3−トリス(2−メルカプトエ
チルチオ)プロパン、テトラキス(2−メルカプトエチ
ルチオメチル)メタン、1,2−ビス(2−メルカプト
エチルチオ)−3−メルカプトプロパン、4,8−ビス
(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,1
1−ウンデカンジチオール、2,5−ジメルカプト−
1,4−ジチアン、2,5−ジメルカプトメチル−1,
4−ジチアン等が挙げられる。
【0016】本発明の含硫樹脂は、前記組成物を重合さ
せて得られるものであり、本発明の含硫(メタ)アクリ
レート化合物を単独で重合させたもの、あるいは、含硫
(メタ)アクリレート化合物を、他の共重合可能な単量
体あるいはポリチオール化合物と共重合させたものであ
る。本発明の含硫樹脂を得るための重合方法としては、
特に限定されることはなく、公知のラジカル重合方法を
とることができる。この場合の重合開始手段としては、
種々の過酸化物やアゾ化合物等のラジカル開始剤の使
用、あるいは、紫外線、可視光線、α線、β線、γ線、
電子線等の照射、もしくはこれらの併用が挙げられる。
【0017】ラジカル開始剤としては、公知のものが使
用でき、代表的なものとしては、ベンゾイルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチル
ヘキサノエート、t−ブチルパーオキシアセテート、ビ
ス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー
ボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のア
ゾ化合物等が挙げられる。
【0018】紫外線等を照射して重合を開始させる場合
には、公知の増感剤等を使用することもできる。増感剤
の代表的なものとしては、ベンゾフェノン、4,4−ジ
エチルアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、p−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、ベンゾ
イン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2,2
−ジエトキシアセトフェノン、o−ベンゾイル安息香酸
メチル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、アシルフォスフィンオキサイド等が
挙げられる。
【0019】本発明の含硫樹脂(例えば、プラスチック
レンズ)を得る際の代表的な重合方法としては、注型重
合が挙げられる。即ち、ガスケットまたはテープ等で保
持されたモールド間に、ラジカル開始剤または増感剤、
あるいはこの両方を含む本発明のプラスチックレンズ用
組成物(モノマー混合物ともいう)を注入する。この
時、必要に応じて、脱泡等の処理を行っても何ら差し支
えはない。次いで、紫外線等を照射するか、または、オ
ーブン中で加熱するか、あるいは、これらを併用して硬
化させ、重合物を取り出すことができる。
【0020】本発明の含硫樹脂を得るための重合法、重
合条件等は、用いる開始剤等の種類や量、単量体の種類
や割合によって、一概に限定する事はできない。例え
ば、紫外線等を照射する場合、モノマー混合物の過熱を
防ぐために冷却等の処理を行うこともあり、また、オー
ブン中で加熱する場合には、最適な温度条件を選択する
ため、温度制御することもある。オーブン中で加熱する
場合、一般的には、低温から徐々に加熱し、高温で保持
して重合を完結させる方法が採用される。重合の時間に
ついては、使用する開始剤等の種類や量、単量体の種類
や割合により影響を受けるため、一概には限定すること
はできない。しかし、一般的には、紫外線等の照射によ
り重合時間の短縮を図ることが可能となる。本発明の含
硫樹脂の成形の際には、目的に応じて、公知の成形法に
おけると同様に、鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、油溶染料、充填剤などの種々の物
質を添加してもよい。また、取り出した含硫樹脂につい
ては、必要に応じて、アニール等の処理を行ってもよ
い。
【0021】本発明の含硫(メタ)アクリレートを用い
て得られた含硫樹脂は、高屈折率で、低分散であり、耐
熱性、耐候性、耐擦傷性に優れ、特に染色性に非常に優
れた特徴を有している。本発明の含硫樹脂は、注型重合
時のモールドを変えることにより、種々の形態の成形体
として得ることができ、眼鏡レンズ、カメラレンズ等の
光学素子素材、透明樹脂としての各種の用途に使用する
ことができる。特に、眼鏡レンズ、カメラレンズ等の光
学素子素材として好適である。さらに、本発明の含硫樹
脂を用いたレンズでは、必要に応じ、反射防止、高硬度
付与、耐摩耗性向上、耐薬品性向上、防曇性付与、ある
いは、ファッション性付与等の改良を行うため、表面研
磨、帯電防止処理、ハードコート処理、無反射コート処
理、染色処理、調光処理等の物理的あるいは化学的処理
を施すことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明する。尚、得られた含硫樹脂の性能試験のう
ち、屈折率、アッベ数、外観、耐擦傷性は以下の試験法
により評価した。 ・屈折率、アッベ数:プルフリッヒ屈折計を用い、20℃
で測定した。 ・外 観:目視により観察した。 ・耐擦傷性:樹脂の表面を#0000のスチールウール
で摩擦して、表面の傷つき難さを調べ、次のように判定
した。 ○ … 強く摩擦しても全く傷つかない △ … 強く摩擦すると少し傷つく × … 弱い摩擦でも傷つく
【0023】実施例1 攪拌機、温度計、コンデンサーを付けたディーンスター
ク管を備えた反応フラスコに、チオグリコール酸メチル
21.2g(0.20モル)、2−メルカプトエタノー
ル23.4g(0.30モル)、ベンゼン750ml、
p−トルエンスルホン酸0.25gを仕込み、80℃で
40時間エステル化反応を行った。次いで、5%重炭酸
ソーダ水溶液で有機層を洗浄したのち、更に水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、ベ
ンゼンを減圧下に留去して、無色の液体のチオグリコー
ル酸(2−メルカプトエチルエステル)24.7g
(0.16モル)を得た。次に、攪拌機、温度計、滴下
ロート、気体の導入管および排出管を備えた反応フラス
コに、β−クロロプロピオニルクロライド40.0g
(0.32モル)を仕込み、窒素ガスを緩やかに流通さ
せながら55℃に加温した。これに、チオグリコール酸
(2−メルカプトエチルエステル)22.8g(0.1
5モル)を、攪拌しながらゆっくりと滴下した。この際
に発生する塩化水素ガスは、系外の水酸化ナトリウム水
溶液のトラップに吸収した。滴下終了後、55℃で15
時間攪拌して反応を進めた。次に、トルエン200ml
を加えて、冷却しながら、10%NaOH水溶液を滴下
し、系内をアルカリ性にして十分に攪拌した。その後、
有機層を分液し、水で洗浄した。有機層を、攪拌機、温
度計、滴下ロートを付けた反応フラスコに仕込み、10
℃以下に冷却して攪拌しながら、トリエチルアミン3
3.4g(0.33モル)を徐々に滴下した。滴下終了
後、さらに25℃で、3時間攪拌した。その後、トルエ
ン300mlと水200mlを加えて、反応生成物を有
機層に抽出して分液してのち、有機層を希塩酸、希重炭
酸ソーダ水溶液、水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥したのち、トルエンを減圧下に留去し
て、目的の無色透明の含硫アクリレート化合物、アクリ
ロイルチオ酢酸(アクリロイルチオエチルエステル)3
2.8g(0.126モル)を得た。 ・ 1H−NMR(CDCl3 溶媒中、テトラメチルシラン基準) δ=3.24(t、2H、OCH2 2 SCO) 3.79(s、2H、COSC2 CO) 4.29(t、2H、OC2 CH2 SCO) 5.79(m、2H、C=CH2 ) 6.36(m、4H、CH=C2
【0024】実施例2 攪拌機、温度計を備えた反応フラスコに、チオリンゴ酸
30.0g(0.20モル)、2−メルカプトエタノー
ル46.9g(0.60モル)、トルエン200ml、
p−トルエンスルホン酸2.0g、さらに脱水剤とし
て、無水硫酸カルシウム(ドライアライト、W.A. HAMMO
ND DRIERITE Co. 製)150gを仕込み、50℃で50
時間、脱水エステル化反応を行った。反応終了後、反応
液を吸引濾過して硫酸カルシウムを取り除いた。次に、
5%重炭酸ソーダ水溶液で有機層を洗浄したのち、更に
水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
たのち、トルエンを減圧下に留去して、無色の液体のチ
オリンゴ酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)2
8.2g(0.104モル)を得た。このチオリンゴ酸
ビス(2−メルカプトエチルエステル)27.0g
(0.10モル)を使用して、実施例1と同様の操作に
より、アクリルエステル化反応を行い、無色透明の含硫
アクリレート化合物、アクリロイルチオコハク酸ビス
(アクリロイルチオエチルエステル)39.8g(0.
092モル)を得た。 ・ 1H−NMR(CDCl3 溶媒中、テトラメチルシラン基準) δ=2.96(m、2H、COC2 CHCO) 3.22(t、4H、OCH2 2 SCO) 4.26(m、4H、OC2 CH2 SCO) 4.61(t、1H、COCH2 CO) 5.78(m、3H、C=CH2 ) 6.34(m、6H、CH=C2
【0025】実施例3 攪拌機、温度計を備えた反応フラスコに、2,3−ジメ
ルカプトコハク酸36.4g(0.20モル)、2−メ
ルカプトエタノール46.9g(0.60モル)、トル
エン200ml、p−トルエンスルホン酸2.5g、さ
らに脱水剤として、無水硫酸カルシウム(ドライアライ
ト、W.A. HAMMOND DRIERITE Co. 製)150gを仕込
み、50℃で60時間、脱水エステル化反応を行った。
反応終了後、反応液を吸引濾過して硫酸カルシウムを取
り除いた。次に、5%重炭酸ソーダ水溶液で有機層を洗
浄したのち、更に水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥したのち、トルエンを減圧下に留去し
て、無色の液体の2,3−ジメルカプトコハク酸ビス
(2−メルカプトエチルエステル)30.5g(0.1
01モル)を得た。この2,3−ジメルカプトコハク酸
ビス(2−メルカプトエチルエステル)30.2g
(0.10モル)を使用して、実施例1と同様の操作に
より、アクリルエステル化反応を行い、無色透明の含硫
アクリレート化合物、2,3−ビス(アクリロイルチ
オ)コハク酸ビス(アクリロイルチオエチルエステル)
35.8g(0.069モル)を得た。 ・ 1H−NMR(CDCl3 溶媒中、テトラメチルシラン基準) δ=3.21(t、4H、OCH2 2 SCO) 3.75(m、2H、COCCO) 4.27(m、4H、OC2 CH2 SCO) 5.78(m、4H、C=CH2 ) 6.34(m、8H、CH=C2
【0026】実施例4 実施例1で得られたアクリロイルチオ酢酸(アクリロイ
ルチオエチルエステル)50gに対して、ラジカル重合
開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート70mg、増感剤として2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン100mgを
添加してよく混合した。これを十分に脱泡した後、ガラ
スモールドとガスケットよりなるモールド型に注入し
た。冷却しながら、紫外線を105分間照射したのち、
30℃から130℃まで30分かけて昇温し、更に13
0℃で1時間加熱し、重合を行った。重合終了後、徐々
に冷却し、成形体をモールドより取り出した。得られた
成形体(レンズ)は、無色透明であり、屈折率nd
1.591、アッベ数νd =38.6であった。また、
耐擦傷性にも非常に優れており、評価は「○」であっ
た。
【0027】実施例5 実施例2で得られたアクリロイルチオコハク酸ビス(ア
クリロイルチオエチルエステル)50gに対して、ラジ
カル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート50mg、増感剤として2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン10
0mgを添加してよく混合した。これを十分に脱泡した
後、ガラスモールドとガスケットよりなるモールド型に
注入した。冷却しながら、紫外線を10分間照射したの
ち、30℃から130℃まで30分かけて昇温し、更に
130℃で1時間加熱し、重合を行った。重合終了後、
徐々に冷却し、成形体をモールドより取り出した。得ら
れた成形体(レンズ)は、無色透明であり、屈折率nd
=1.585、アッベ数νd =38.5であった。ま
た、耐擦傷性にも非常に優れており、評価は「○」であ
った。
【0028】実施例6 実施例3で得られた2,3−ビス(アクリロイルチオ)
コハク酸ビス(アクリロイルチオエチルエステル)50
gに対して、ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート50mg、増感剤と
してアシルフォスフィンオキサイド100mgを添加し
てよく混合した。これを十分に脱泡した後、ガラスモー
ルドとガスケットよりなるモールド型に注入した。冷却
しながら、紫外線を5分間照射したのち、30℃から1
30℃まで30分かけて昇温し、更に130℃で1時間
加熱し、重合を行った。重合終了後、徐々に冷却し、成
形体をモールドより取り出した。得られた成形体(レン
ズ)は、無色透明であり、屈折率nd =1.599、ア
ッベ数νd =37.8であった。また、耐擦傷性にも非
常に優れており、評価は「○」であった。
【0029】実施例7 実施例2で得られたアクリロイルチオコハク酸ビス(ア
クリロイルチオエチルエステル)45gに対して、1,
2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプ
トプロパン5gと、ラジカル重合開始剤としてt−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート50mg、増
感剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン100mgを添加してよく混合し
た。これを十分に脱泡した後、ガラスモールドとガスケ
ットよりなるモールド型に注入した。冷却しながら、紫
外線を10分間照射したのち、30℃から130℃まで
30分かけて昇温し、更に130℃で1時間加熱し、重
合を行った。重合終了後、徐々に冷却し、成形体をモー
ルドより取り出した。得られた成形体(レンズ)は、無
色透明であり、屈折率nd =1.595、アッベ数νd
=39.1であった。また、耐擦傷性にも非常に優れて
おり、評価は「○」であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の含硫(メタ)アクリレート化合
物は新規な化合物であり、また、本発明の組成物は短時
間重合で、良好な光学物性、特に高い屈折率をもち、か
つ、優れた耐擦傷性を有するプラスチックレンズを与え
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 雅夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 藤井 謙一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)(化1)で表される含硫
    (メタ)アクリレート化合物。 【化1】 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Xは下記
    式(2)〜(4)(化2)で表されるいずれかの基を表
    し、 【化2】 (上式中、rは1〜3の整数を表す) nは1〜3の整数を表し、mは1または2である。〕
  2. 【請求項2】 請求項1記載の含硫(メタ)アクリレー
    ト化合物を含有するプラスチックレンズ用組成物。
  3. 【請求項3】 含硫(メタ)アクリレート化合物と共重
    合可能な単量体あるいはポリチオール化合物の少なくと
    も1種を含有する請求項2記載のプラスチックレンズ用
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の組成物を重合して
    得られる含硫樹脂。
JP30272995A 1995-11-21 1995-11-21 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途 Expired - Lifetime JP3439583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30272995A JP3439583B2 (ja) 1995-11-21 1995-11-21 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30272995A JP3439583B2 (ja) 1995-11-21 1995-11-21 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09143153A true JPH09143153A (ja) 1997-06-03
JP3439583B2 JP3439583B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=17912462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30272995A Expired - Lifetime JP3439583B2 (ja) 1995-11-21 1995-11-21 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3439583B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005154614A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Mitsui Chemicals Inc 重合性組成物およびその用途
WO2015190809A1 (ko) * 2014-06-09 2015-12-17 주식회사 케이오씨솔루션 새로운 티올화합물과 이를 포함하는 중합성 조성물

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005154614A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Mitsui Chemicals Inc 重合性組成物およびその用途
WO2015190809A1 (ko) * 2014-06-09 2015-12-17 주식회사 케이오씨솔루션 새로운 티올화합물과 이를 포함하는 중합성 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP3439583B2 (ja) 2003-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6369269B2 (en) Thiol and sulfur-containing O-(meth)acrylate compounds and use thereof
WO2003011925A1 (en) High refractive index optical resin composition
JP3966577B2 (ja) 含硫o−(メタ)アクリレート化合物、その製造方法および用途
EP0382477B1 (en) Resin having a high refractive index
US5214116A (en) Resin derived from sulfur-containing unsaturated compound and having a high refractive index
EP0336361B1 (en) Sulfur-containing acryl oligomer composition
JP3556027B2 (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP4617331B2 (ja) チオール化合物、含硫o−(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP3439582B2 (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP3439583B2 (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
US6528601B1 (en) Polymerizable sulfur-containing (meth) acrylate, polymerizable composition and optical lens
JPH0616657A (ja) 環状スルフィド化合物、それを用いて得られる光学用樹脂及び光学製品
JPH0665190A (ja) ビニルベンジル化合物
JP2804840B2 (ja) 重合体及びそれを用いた光学製品
KR100253879B1 (ko) 광학용 수지 및 그 용도
JP5986446B2 (ja) (メタ)アクリレート化合物、これを用いた重合性組成物および樹脂
JPH0786131B2 (ja) 重合体及びそれを用いた光学製品
JPH08295665A (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP3981602B2 (ja) ラジカル重合性含硫黄アダマンタン化合物および硬化体
WO2003081295A1 (fr) Materiau optique et composes d'adamantane soufres polymerisables
JP3447080B2 (ja) ビニルフェニル化合物
JPH02229808A (ja) 含硫黄光学樹脂用モノマーとその製造方法および含硫黄モノマーからなる光学用樹脂とその製造方法
JPH03246014A (ja) プラスチックレンズの製造方法
KR20020020774A (ko) 방향족 아크릴계 또는 메타아크릴계 화합물 및 그의제조방법, 이들 화합물 하나 이상을 포함하는 중합성조성물, 및 이로부터 고굴절 투명 플라스틱 소재를제조하는 방법
KR20020020930A (ko) 방향족 아크릴계 또는 메타아크릴계 화합물 및 그의제조방법, 이들 화합물 하나 이상을 포함하는 중합성조성물, 및 이로부터 고굴절 투명 플라스틱 소재를제조하는 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term