JPH09142534A - 流動物の輸送方法 - Google Patents

流動物の輸送方法

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JPH09142534A
JPH09142534A JP35320695A JP35320695A JPH09142534A JP H09142534 A JPH09142534 A JP H09142534A JP 35320695 A JP35320695 A JP 35320695A JP 35320695 A JP35320695 A JP 35320695A JP H09142534 A JPH09142534 A JP H09142534A
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barrel
container
fluid
top plate
transporting
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JP35320695A
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Kenichi Nakamura
謙一 中村
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SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流動物を容器に入れて輸送後、使用済みの容器
を廃棄処理する際、焼却により有毒ガスも黒煙も発生せ
ず、燃焼時に発熱エネルギーが低くロストルを焼損する
恐れが無く、使用済みの容器はバラして容易に焼却処理
ができて処理費を不要にする一方、該容器はコスト安く
入手でき、且つ屋外での貯蔵にも適した有利な流動物の
輸送方法を提供する。 【解決手段】使用すべき流動物容器として、例えば廃棄
処理可能で耐水性を有する素材により形成された地板1
周縁の溝2に、該地板1と同材質の素材により形成され
た胴筒3の下端を嵌入し、燃焼時に有毒ガスを発生しな
い合成樹脂で内袋4と口金部7を一体形成し、前記地板
1と同材質の素材により形成された天板5に口金部7を
嵌着した状態で内袋4を胴筒3に挿入した後、天板5の
溝6に胴筒3の上縁を嵌入して天板・胴筒・地板をPPバ
ンド8で緊締固着した容器を用いて、之に流動物を充填
して輸送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液状や泥状また
は半ゲル状さらには粉状等の流動物の輸送方法に関し、
より詳しくは之等流動物を特定の容器を使用して輸送
し、流動物を使用した後、該容器をばらして容易に廃棄
処理が出来るとともに、容器コストを低減できるように
した流動物の輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、醤油・酒・酢・マヨネーズ・イン
キ・ペンキ・接着剤・グリース・現像液等液状や泥状、
または半ゲル状の流動物の輸送は、通常、ポリエチレン
缶、ドラム缶、ブリキ缶、ファイバードラム等を使用し
て来たが、之等容器は何れも空容器の輸送に費用を要
し、また使用後の容器の有効な処分方法はなく、有償で
廃棄処理を行っており、不利は免れなかった。一方、容
器の返送を行わないワン−ウェイ容器として外箱の中に
ポリエチレンの内袋を入れたバック・イン・ボックス(B
ag in Box)通称アトロン缶・キュービティナーが使用さ
れて来たが、之等は何れも外装がダンボールケースであ
った為、耐水性が無く屋外の貯蔵が不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、流動物を容器に
入れて輸送する場合、流動物使用後の容器の処理が問題
であって、ポリエチレン缶は焼却時に発生する熱エネル
ギーが12,000kcal/kg と高くその為焼却炉のロストルを
損傷する問題がある。また、ドラム缶やブリキ缶は処理
費が高く、ファイバードラムも金属部分の処理に費用が
強いられる欠点がある。一方、前記バック・イン・ボッ
クスでは、強度が不充分で耐圧力が無く三段積みでも倒
壊し事故を発生する危険性があるため2段しか積重ねが
できず倉庫の面積を有利に使用できなかった。本出願人
は前記問題点を解決すべく、先に、特願平6−1935
66号において、流動物を容器に入れて輸送・使用後、
容器を廃棄処理する際、焼却により有毒ガスが発生せ
ず、燃焼時に発熱エネルギーが低くロストルを焼損する
恐れが無く、使用済みの容器を容易に焼却処理すること
ができて処理費を必要としない有利な流動物容器の廃棄
処理方法の提案を行った。そして、本出願人は、この提
案した流動物容器の廃棄処理方法につき、其の後、前記
課題の解決に際し耐水性やコスト面での更なる改良検討
を行って来た。
【0004】本発明は、この様な実情に基づいてなされ
たものであって、流動物を容器に入れて輸送後、使用済
みの容器の焼却等に有毒ガスが発生することなく、また
燃焼時に発熱エネルギーが低いのでロストルを損傷する
恐れが無く、容易に焼却処理することができて処理費を
必要とせず、更に、流動物の輸送に当って空容器輸送時
は折畳むなど平板状で輸送することができ、保管に際し
ては10段や20段等多数の積載が可能で倉庫や船蔵のスペ
ースを有効利用することができると共に耐水性が完全で
屋外の貯蔵にも適し、コストも安く、容器を輸送に使用
後はバラして容積を減少せしめて廃棄処理を容易にし、
また、必要に応じて流動物充填用内袋のみを焼却し容器
外装部を折畳むなど平板状で返送して再利用することを
可能とした流動物の輸送方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の流動物の輸送方法においては、使用すべき
流動物容器として、廃棄処理可能で且つ耐水性を有する
素材により形成された地板1周縁の溝又は段部2に、こ
の地板1と同材質の素材により形成された胴筒3の下端
を嵌入し、燃焼時に有毒ガスを発生しないポリオレフィ
ン系合成樹脂等の合成樹脂製の薄肉の内袋4を、この内
袋と同質の素材で一体形成された口金部7において、前
記地板1と同材質の素材により形成された天板5に嵌着
した状態として胴筒3内に挿入して、この天板5周縁の
溝又は段部6に胴筒3の上縁を嵌入した後、天板・胴筒
・地板を固着用非金属バンド8で緊締固着して形成した
容器に流動物を充填して輸送する方法をとっている。
【0006】また、本発明の他の手段としては、廃棄処
理可能であって且つ耐水性を有する素材により形成され
た天板5、胴筒3、地板1の夫々の内面に耐薬品性コー
ティングを施した後、天板5、地板1及び胴筒3を、こ
の胴筒3の上端縁並びに下端縁において相互に嵌入さ
せ、さらに、天板5、胴筒3、地板1を固着用非金属バ
ンド8で緊締して固着し、天板5の一部に燃焼時に有毒
ガスを発生しないポリオレフィン系合成樹脂等の合成樹
脂でできた口金部7を設けて形成した容器に流動物を充
填して輸送する方法をとっている。この場合、流動物が
粉体以外は、前記嵌入させる部分はコーキング等により
液密にするものとする。
【0007】前記のように構成された輸送方法をとると
き、容器の耐水性は完全であって流動物輸送時の屋外の
貯蔵が可能となり、使用後の容器焼却時に何等有毒ガス
も黒煙も発生せず、また発熱エネルギーも石炭より低い
のでロストルを焼損する恐れが無く、容易に焼却処理す
ることができる。また、本発明の輸送方法に使用する容
器は、全く金属部品を使用していないのでブリキ缶やペ
ール缶、ドラム缶のように廃棄料金を必要としない。
【0008】また、流動物を輸送するための容器の組立
に際して固着用非金属バンド8を用いて組立てるため、
接着剤が不要となり、且つ組立費が不要となるため容器
価格を低減することができる。そして、容器使用後は、
固着用非金属バンド8を切断することにより、緊締・固
着されていた天板5、胴筒3、地板1をバラバラに分解
することができ、容積を減少せしめて廃棄処理を容易に
行うことができる。さらに該容器は、容器を緊締固着し
た固着用非金属バンド8を持って取扱いや運搬ができる
ので取手の必要が無くコストを低減せしめることができ
る。また、内袋を使用した容器では、流動物輸送後、必
要に応じて内袋のみを焼却して他は返送して再利用する
ことも可能である。
【0009】前記内袋4を使用した容器の場合、口金部
7を広口とし、内袋4を口金部7と別個に底を有する袋
状に形成して、粉状又は泥状の内容物をこの内袋4に入
れた後、上部を縛り、口金部7を密閉して輸送する方法
をとることも、この種の流動性の低い内容物を容易に容
器に充填輸送でき有効である。
【0010】前記容器の天板5、地板1、胴筒3を構成
する廃棄処理可能な素材には、古紙を主体とし、オレフ
ィン系合成樹脂をバインダー(結合材)として成形され
た素材を使用することが望ましい。この場合、素材をペ
レット化して射出成形により如何なる形状にも成形が可
能で、耐水性もあり、焼却時有毒ガスも黒煙も発生する
ことが無く、コストも\250/kgと安く、古紙の有効利用
により経済的効果をもたらすことができる。さらに、バ
インダーとして、オレフィン系合成樹脂のPE, PP等の合
成樹脂を用いるが、之等は何れも紫外線劣化を生じ易
く、約1乃至2年で劣化し亀裂を生じ、素材は中から紙
が出てきても生分解するため、該素材は1〜2年で光分
解し生分解して自然に大地に帰る特性があり、有効に廃
棄処理を行うことができる。
【0011】また、前記容器の胴筒3には、略方形の横
断面を有し、4ヶ所の角陵に折畳み用の皺部3aを設けた
もの、又は4ヶ所の角陵内面に折畳み用の複数の切込み
3b'からなる切込部3bを設けた平坦な胴筒材料3'の両側
部を接合して筒状に形成したものを使用するのが効果的
である。この場合、古紙を主体とし、オレフィン系合成
樹脂をバインダーとした原料ペレットを押出し成形して
所要長さに切断して使用すると良い。
【0012】さらに、前記容器の胴筒3には、所定のコ
ルゲート板からなる平坦な胴筒材料3"の両側部を接着又
は重合により接合して筒状に形成したもの、又は4ヶ所
の角陵部のみを所定のコルゲート状に形成し他を平坦と
した平坦な胴筒材料31" の両側部を接合して筒状に形成
したものを使用するのが有利である。この場合も、前記
と同じく、古紙を主体としオレフィン系合成樹脂をバイ
ンダーとした原料ペレットをシート状に押し出しコルゲ
ーターにかけて波板状のコルゲート板を成形して所定長
さに切断したものを用いる。前記のようにコルゲート板
を使用することによりコーナー部は曲り易く、また、コ
ーナー部のみにコルゲートを用い、他を平坦としたもの
は、平面部に印刷することができ、またラベル等を容易
に貼ることができる。また、胴筒材料の両側部を接合す
る場合、両側部端末のコルゲート部分の3山乃至4山を
重ねて天板及び地板の溝に嵌入することにより接着を省
略することができる。
【0013】また、前記容器の胴筒3には、所定の片ダ
ンボールからなる平坦な胴筒材料32" の平坦な面を外面
又は内面にして両側部を接合して筒状に形成したものを
使用することができる。この場合も、材料としては前記
と同様にして原料ペレットから形成した波状板とシート
板とをホットメルトにより接着して片ダンボールを製造
する。この片ダンボールの使用は、コーナー部の曲げが
容易で、容易に胴筒を形成することができ、軽量である
にも拘らず耐衝撃性にすぐれたものを作製することがで
きる。なお接合に当っては接合部の波形の一部を除きシ
ート部を重合して接着する。
【0014】これにより、胴筒3は、材料の輸送時に
は、簡単に折畳み、又は、平坦材料の儘で小容積とする
ことができ、輸送を容易にならしめることができる。ま
た、この皺部3aを有する容器の場合には、容器を積重ね
たとき、該皺部が有効なリブとして働き、圧縮強度を向
上せしめて20〜30段の積重ねも可能にすることができ
る。また、前記四隅に折畳み用の皺部3aや内面に折曲げ
用の切込部3bを有する胴筒3は、皺部3aを形成しつつ筒
状の押出成形により、又は平坦な押出成形直後に切込み
ローラーにより折曲げ用の複数の切込み3b' からなる切
込部を備えた胴筒材料3'を得てその両側部を接合するこ
とにより、容易に生産することができる。(なお、ファ
イバーでは、このような胴筒は生産できない。)
【0015】この流動物の輸送方法では、容器を形成す
る天板5、地板1、折畳んだ胴筒3又は平坦な胴筒材料
3'又は3"又は31" 又は32" 及び内袋4を別々の状態で梱
包して末端需要家に送付し、必要時に需要家が天板5、
胴筒3、地板1及び内袋4を組上げて固着用非金属バン
ド8で緊定固着して容器を完成した後、流動物を充填し
て輸送する方法をとると良い。これにより、空容器の運
賃の節約をもたらすのみならず、材料が嵩張らないた
め、之を貯蔵する倉庫面積の有効利用にもなり、非常用
として貯蔵する場合に有利であり、使用後は処理費の必
要を要せず、容易に焼却もしくは廃棄処理を行うことが
できる。
【0016】一方、大量の流動物の輸送に対処するた
め、地板1の下端縁の凸部13を設け、容器を積重ねたと
き、該凸部13が天板5周縁の溝又は段部6の内側に嵌入
する構造の容器を使用するのが効果的である。このよう
にすると、流動物の多重の積重ねを確実・容易に行うこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を各実
施例につき、添付の図面に基づいて説明する。
【0018】
【実施例】
〔実施例1〕図1において、本発明の輸送方法に使用す
る流動物容器の第1の実施例の縦断側面図が示されてい
る。該流動物容器は、液状流動物(例えば醤油・酒・酢
・食用油其の他インキ・ペンキ類)を輸送するための内
容量18リットル型の使用後焼却処理可能な容器を示して
いる。すなわち、該容器の外郭の上下を形成する天板5
及び地板1は、何れも古紙を主体とし、之を粉砕機によ
り粉砕して微小紙片を作り、之にポリオレフィン系熱可
塑性樹脂(ポリエチレン,ポリプロピレン等)をバイン
ダーとして両者を混練してペレットを造粒し、之を射出
成形機の金型(上型・下型)内に射出し加熱加圧して所
定の形状に成形したものである。
【0019】天板5は、図1の平面図である図2に示す
ように、平面形状が角部にRを有する正方形であって、
該天板5の周縁部には図1に示すように所定間隙、所定
深さの溝6が形成された所定肉厚のもので、その一隅の
所定位置に口金部7用の所定内系の口金孔10が形成され
るとともに、補強用の上面に十文字状に所定肉厚のリブ
51, 52が突設形成されており、前記溝6は、方形の各角
部のR内方では、後述する胴筒3の皺部3a(図3参照)
が嵌入できるようになっている。一方、地板1は、前記
天板5と同一形状の口金孔を除いたもので、その周縁部
には溝2が、また下面に十文字状にリブ11, 12が突設形
成されている。
【0020】前記口金孔10に嵌入固定される口金部7
は、所定内径を有し、外周にツバにより溝部9が形成さ
れたポリオレフィン系合成樹脂の例えばポリエチレン製
の所定の硬度を有するもので、溝部9を形成する下部の
ツバには、薄肉の所定形状・所定内容量のポリエチレン
製の内袋4が接着乃至溶着等により一体形成されてい
る。また、口金部7の上部はパッキン11を介してキャッ
プ12により密閉されるようになっている。内袋4、口金
部7の他、パッキン11,キャップ12は、何れも同じく焼
却処理可能なポリエチレン、又はポリプロピレン等で作
製されている。前記天板5、地板1は耐水性を有し、内
袋,口金部,パッキン,キャップを含めてこれ等は焼却
時に有毒ガスも発生せず燃焼エネルギーも低い。
【0021】容器側面を形成する胴筒3は、古紙を主体
としてオレフィン系合成樹脂をバインダーとした原料ペ
レットを押出成形して使用長さに切断したもので、耐水
性を有しており、略正方形の横断面の4すみ即ち4ヶ所
の角陵に、折畳み用に断面がU字形の皺部3aが設けられ
ている(図1のA−A断面図である図3参照)。この皺
部3aの形成は、方形筒状の4すみに該皺部を形成しつつ
押出成形されるので容易に生産することができる。さら
に、この皺部3aにより胴筒3は簡単に折畳むことができ
る一方(図11参照)、容器形成時には、この皺部3aがリ
ブとして作用するため、上下方向の耐圧力が大きくなり
20〜30段の積重ねが可能になる。また、焼却により廃棄
処理する際も同じく有毒ガスを発生することなく、燃焼
エネルギーも低い。
【0022】流動物を容器に入れ輸送するに当っては、
先ず容器を形成するべく前記地板1の溝2に前記胴筒3
の下端を嵌入せしめる。次いで、天板5の口金孔10に前
記口金部7のツバの溝部9を嵌入固定せしめた状態で内
袋4を胴筒3内に挿入した後、天板5の溝6に胴筒3の
上縁を嵌入せしめる。そして、天板5,胴筒3,地板1
を相互に固着するべく所定巾(例えば19ミリ巾)の固着
用非金属バンドであるPPバンド8を使用して、前記のご
とく組立てた容器外方から十字状に、対向する側壁部を
渡すように締め上げて、容器を立てたまま天板5上で結
着機を作動して該PPバンド8を結合固着81せしめ、天板
5、胴筒3、地板1を堅固に固着一体化して容器を完成
させる(図2,図4参照)。これにより、接着剤が不要
となり、且つ容器費用として組立費が不要となるので需
要者にはコストダウンになる。また、空容器又は充填し
た容器の如何に拘らず容器の運搬時、十字状にクロスし
た交叉部を持って運搬できるので、運搬用の取手が不要
となる。このPPバンド8は、安全性、強靱性、経済性に
すぐれており、また、量産時にはPPバントの固着は全自
動となりコンベヤに乗せた状態で効率的に該固着を行う
ことができる。
【0023】容器完成後、所要の流動物14を口金部7よ
り内袋4に充填する。この場合ポリエチレン製Inflatio
n フィルムを加工した内袋4は胴筒3内面に(U字形皺
部近傍を除き)密着状態となる(なお、図面では内袋4
を明示するため便宜上胴筒3内面と間隔をおいて記
載)。そして、キャップ12をかぶせ密封して輸送し、内
容物使用後は、PPバンドを切断すれば、天板5、地板
1、胴筒3、内袋4はバラバラにできるため、容易に焼
却処理することができる。さらに、必要に応じて内容物
使用後、内袋4のみを焼却し、他を返送して再利用して
も良く、之等を回収粉砕して再度ペレット原料として使
用しても良い。
【0024】〔実施例2〕図5は、本発明に使用する流
動物容器の第2の実施例の平面図で、図6は該容器の横
断面図、図7は該容器の斜視図を示す。この実施例で
は、内袋4及び口金部7、キャップ12等は第1の実施例
と同一であり、胴筒3の4すみの角陵部の構造、従って
天板5、地板1と胴筒3との4すみの嵌入部の構造を変
えて簡単化している。すなわち、第1の実施例の胴筒3
が、略正方形の横断面を有し、4ヶ所の角陵に、折畳み
用として断面がU字形の皺部3aが設けられている(図1
のA−A断面図である図3参照)のに対し、この第2の
実施例では、4ヶ所の角陵内面に折畳み用の複数の切込
み3b'(実施例では9ケで切込み角は10°であるが、角陵
のRの大きさにより7ケとして切込角 12.85°とするこ
ともできる)からなる切込部3bを設けたもので(図1の
A−A断面図の他の実施例である図6参照)、等間隔に
4ヶ所の切込部3bを有する平坦な胴筒材料3'(図17参
照)の両側の斜にカットした端部3c’を接合3cして筒状
に形成したものである。また、この第2の実施例の流動
物容器の縦断側面図は、第1の実施例と同じく図1に示
されている。
【0025】この第2の実施例の流動物容器の天板5、
地板1の原料、天板、地板の成形の要領、及び口金部
7、内袋4、パッキン11、キャップ12等の構成は第1の
実施例と同一であり、詳細な記載は省略する。容器側面
を形成する胴筒3は、第1の実施例と同じく、古紙を主
体としオレフィン系合成樹脂をバインダーとした原料ペ
レットを平板状に押出成形した後、切込みローラーによ
り等ピッチPで4ヶ所切込み部3bを設けて使用長さに切
断した平坦な胴筒材料3'(図17参照)から、その4か所
の切込部3bを折曲げ、両側の斜に削がれた端部3c' を接
着剤により接合3cした筒状のもので、略正方形の横断面
の4すみ即ち4ヶ所の角陵に折畳み用に複数個の切込み
3b’からなる切込部3bが位置している。
【0026】天板5、地板1の構成は、天板5、地板1
と前記胴筒3との嵌合部である溝6又は2において、4
ヶ所の角陵部の嵌入する溝部分を除き第1の実施例と同
一である。すなわち、胴筒3の各角陵部の嵌入する溝部
分の平面形状は、第1の実施例のようなU字形の複雑な
形状でなく単純な円弧状を呈している(図6参照)。
【0027】流動物を容器に入れ輸送するに当っては、
容器を形成するに先立って胴筒3を完成させる。すなわ
ち平坦な胴筒材料3'(図17参照)を所定の治具を用いて
横断面が、角陵部が所定のRの正方形になるように折曲
げ、接着剤を用いて当て板による加熱により胴筒材料
3’の重合した斜にそがれた端部3c', 3c'を接合せしめ
る。次いで前記地板1の溝2に完成した胴筒3の下端を
嵌入せしめる(図6参照)。次に、天板5の口金孔10に
前記口金部7のツバの溝部9に嵌入固定せしめた状態で
内袋4を胴筒3内に挿入した後、天板5の溝6に胴筒3
の上縁を嵌入せしめる。そして、天板5、胴筒3、地板
1を相互に固着するべく所定巾の固着用非金属バンドで
あるPPバンド8を使用して、前記のごとく組立てた容器
外方から十字状に、対向する側壁部を渡すように締め上
げて、容器を立てたまま天板5上で結着機を作動して該
PPバンド8を結合固着81せしめ、天板5、胴筒3、地板
1を堅固に固着一体化して容器を完成させる(図5、図
7参照)。容器完成後、所要の流動物14を口金部7より
内袋4に充填し、キャップ12をかぶせ密封して輸送し、
内容物使用後はPPバントを切断すれば、天板5、地板
1、胴筒3、内袋4はバラバラにできるため、容易に焼
却処理することができるのは実施例1と同様である。
【0028】〔実施例3〕図8は、胴筒材料にコルゲー
ト板を用いた場合の流動物容器の第3の実施例の胴筒3
の天板嵌入部における部分拡大断面図を示し、図9は該
流動物容器の斜視図を示す。この実施例では、天板5又
は地板1と胴筒3との4すみの嵌入部の構造、従って天
板5、地板1の構造は前記実施例2と同一であり、ま
た、内袋4及び口金部7、キャップ12等の構成は第1、
第2の実施例と同一であり、胴筒3の構造のみが相違し
ている。すわなち、この第3の実施例では、平坦な胴筒
材料から容器4すみのアール状の角陵部の地板1の溝2
又は天板5の溝6に容易に嵌入できるように、胴筒材料
3"は前記溝2又は6の溝巾(例えば3.0 ミリ) に対応し
て所定寸法のコルゲート状(例えばピッチ5.0 ミリ、高
さ2.5 ミリ) に形成されている(図7参照)。
【0029】このコルゲート状の胴筒材料3"は、第1、
第2の実施例と同じく、古板を主体としオレフィン系合
成樹脂をバインダーとした原料ペレットを所定厚のシー
ト状に押出成形した後、コルゲーターを通して所定ピッ
チの波形に形成し使用長さに切断したもので、胴筒3
は、該胴筒材料3"から前記溝2又は6に嵌入可能に4す
みを折曲げ両側部端末を接着剤により接着3c" して筒状
に形成する(図8A参照)。また、コルゲート状の胴筒
材料3"から胴筒3を形成するとき、両側部端末は必ずし
も接着を必要とせず、コルゲートの3山〜4山を重ねて
天板5、地板1の溝に嵌入させれば重合した波部3dで胴
部にかかる側方向の張力を保持せしめることができる
(図8B参照)。
【0030】流動物を輸送するに当っては、容器を形成
するに先立って、平坦状態の胴筒材料3"を所定の治具を
用いて横断面が、角陵部が所定のRの正方形になるよう
に折曲げ、接着剤を用いて当て板による加熱等で波形の
重なり部を接着3c" せしめる。次いで前記地板1の溝2
に完成した胴筒3の下端を嵌入せしめ、天板5の口金孔
10に前記口金部7のツバ溝部9を嵌入固定せしめた状態
で内袋4を胴筒3内に挿入した後、天板5の溝6に胴筒
3の上縁を嵌入せしめるのは前記実施例2と同一であ
る。そして、天板5、胴筒3、地板1を相互に固着する
べく所定巾の固着用非金属バンドであるPPバンド8を使
用して、天板5、胴筒3、地板1を堅固に固着一体化し
て容器を完成させる(図9参照)。完成した容器への流
動物の充填及び、輸送後のPPバンド8の切断による爾後
処理等については前記実施例1、2と同じである。
【0031】〔実施例4〕図10は、胴筒3を4ヶ所の角
陵部に当る部分のみ所定のコルゲート状に形成し他を平
坦とした場合の流動物容器の第4の実施例の斜視図であ
る。この実施例では、天板5、地板1の構造は実施例
2、3と同一であり、内袋4、口金部7、キャップ12等
の構成も前記第1、第2、第3の実施例と同一であり、
胴筒3の構造のみが相違している。すなわち、この第4
の実施例では、胴筒材料31" において、容器4すみの角
陵部に相当する部分のみ、つまり前記地板1の溝2又は
天板5の溝6に嵌入する部分のみが前記第3の実施例と
同じくその溝巾(例えば3.0 ミリ) に対応して所定寸法
のコルゲート状(例えばピッチ5.0 ミリ、高さ2.5 ミ
リ) に形成されているが、他の部分は平坦な(例えば溝
巾3.0 ミリに対応した厚さ2.5ミリ)に形成されてお
り、接合部に当る胴筒材料31" の両側端末部は斜めに
(例えば第2実施例の胴筒材料3'の両側端末部分におけ
るごとく)形成されて接着接合するようになっている。
また、この4ヶ所のみコルゲート状とした胴筒材料31"
の材料は、前記第1、第2、第3の実施例と同じであ
り、また、その製造に当っては、原料ペレットをシート
状に形成する際、対向ロールの夫々を、胴筒の角陵相当
部を押圧する個所のみを波形にして他を平らな円弧状に
形成したロールを用いて胴筒材料を形成するようにす
る。
【0032】流動物の輸送に当っては、平坦状態の胴筒
材料31" を所定の治具を用いて横断面が、角陵部31"aが
所定のRの正方形になるよう折曲げ、接着剤を用いて当
て板による加熱等で平坦部に斜めに形成された両側端末
部を接着せしめ胴筒3を形成する。爾後は前記第3の実
施例と同様にして、前記地板1の溝2に完成した胴筒3
の下端を嵌入せしめ、天板5に口金部7を取付けた状態
で内袋を胴筒3内に挿入した後、天板5の溝に胴筒3の
上縁を嵌入して、固着用のPPバンド8を用いて天板5、
胴筒3、地板1を堅固に固着一体化して容器を完成させ
る。
【0033】なお、前記実施例3のコルゲート板による
胴筒及び実施例4における角陵部のみコルゲート状にし
た胴筒に替え、図11に示すごとく胴筒3に片ダンボール
を使用することもできる。この片ダンボールの製造に当
っては前記と同様な原料ペレットをシート状に押出成形
したものと、該シート状に押出成形したシートをコルゲ
ーターにより所定ピッチ、所定高さの波形に形成したも
のをホットメルトにより接着して所定高さ(例えば2.5
ミリ) にしたものを用いる。これを胴筒3に形成するに
当っては、片ダンボールの胴筒材料32" の平坦な面を外
面に(図11A 参照)、又は平坦な面を内面に(図11B 参
照)にして、所定の治具を用いて角陵部が所定のRの正
方形になるよう折曲げ、該材料3"の一方の端末部のコル
ゲートの波部分を1つ乃至2つ切欠いて端末の平坦なシ
ート部分同士を重合して接着剤により接着32"cせしめ
る。この片ダンボール製の胴筒材料32" を用いるとき
は、軽量でありながら耐衝撃性にすぐれた胴筒3を形成
することができる。
【0034】〔実施例5〕図12は、本発明に使用する流
動物容器の第5の実施例の縦断側面図を示す。この実施
例では、内袋4及び口金部7、キャップ12等の構成は第
1、第2、第3、第4の実施例と同一であり、胴筒3は
コルゲートを使用しない第1,第2の実施例のもので、
胴筒3の角陵部の構造は第1、第2の実施例の何れを用
いても良く天板5、地板1と胴筒3との嵌入部は、その
構造を変えて簡単化したものである。すなわち、天板5
及び地板1の周縁部に形成される段部6又は2は、それ
ぞれ第1、第2の実施例の溝6又は3の狭巾の外側壁部
分を除去したものである。容器の組立は、第1、第2の
実施例と同様にして行うが、其の際、天板5上の段部
6、地板1の段部2に、それぞれ胴筒3の上端縁を嵌合
せしめた後、所定巾のPPバンド8を使用して、組立てた
容器外方から十字状に容器を締め上げて天板5上で結着
機により該PPバンド8を結合固着81せしめ、天板5、胴
筒3、地板1を堅固に固着一体化して容器を完成させ
る。この容器では、胴筒3と天板5、地板1との固着部
の強度は実施例1、2より若干落ちるが、天板5、地板
1の構造を簡単化できるメリットがあり、コストは若干
低くなり、容器に入れる内容物14や容器の使用状態に応
じて有利に簡単化した本容器を用いることができる。
【0035】〔実施例6〕図13は、本発明に使用する流
動物容器の第6の実施例の縦断側面図を示し、流動物が
粉体もしくは高粘度の流動体(接着剤等)15に使用する
ものである。この実施例では、地板1、胴筒3は実施例
1、実施例2と同一のものを使用した場合のもので、天
板5に設ける口金部7は広口に形成されており、内袋4
は口金部7と一体形成することなく、別個に形成したポ
リエチレン製の薄肉の広口、有底の所定形状・所定内容
量のものである。粉体もしくは高粘度の流動体の輸送に
当っては、予め、地板1の溝2に胴筒3の下端を嵌入せ
しめた後、内容物15を前記内袋4に入れて上部を絞って
緊縛4bしたものを胴筒3の上方開口部から容器内に入
れ、口金部7にキャップ12をかぶせてある天板5の溝6
に胴筒3の上端縁を嵌入せしめるか、又は、先に天板5
を胴筒3に取付けた後、内容物15を入れて上部を緊縛4b
した内袋4を口金部7から容器内に入れ口金部7にキャ
ップ12をかぶせる。次いで所定巾のPPバンド8により、
流動物が入れられた容器を外方から十字状に締め上げて
天板5上で該PPバンド8を結合固着81せしめ、天板5、
胴筒3、天板1を堅固に固着一体化し輸送状態とする。
流動物輸送後、PPバンド8を切断して広口の口金部7よ
り蓋12を外して流動物15の取出しを行う。この場合、予
め、広口の内袋4に粉体もしくは高粘土の流動体を入れ
ることができるため、実施例1、2、3、4、5の通常
のタイプの狭い口金部を用いた場合と比較し、流動物の
容器への充填及び取出して容易に行うことができ、かつ
使用時に内容物を攪拌ヘラで攪拌して使用することがで
きる。
【0036】〔実施例7〕図14は、本発明に使用する流
動物容器の第7の実施例の縦断側面図を示し、内袋を使
用しない場合のものである。この実施例では、天板5、
地板1及び胴筒3の形状は実施例1、または2と同一の
ものを使用しているが、天板5、地板1及び胴筒3の内
面をコーティングにより耐水・耐薬品性を保持せしめた
ものである。この際、コーティング材料は内容物に対応
して、シリコン、テフロン乃至は、ポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート等のダブルコーティング等適宜
選択して使用する。そして、口金部7はツバ部7'におい
て天板5をインサートインジェクションして造る。この
口金材料は勿論、燃焼時有毒ガスを発生しないポリオレ
フィン系合成樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン)を用いる。口金部7の上部はパッキン11を介してキ
ャップ12で密閉するが、該口金構造はネジ形状でも良
く、また、ワンタッチ構造でも良い。容器の組立は、地
板1の溝2及び天板5の溝6に、それぞれ胴筒3の下端
縁又は上端縁を嵌入し、コーキング等により液密状態と
する。容器に組立てた後、所定巾のPPバンド8により容
器外側を十字状に緊縛・固着81し容器を完成させる。内
容物14を充填後は、パッキン11を介してキャップ12によ
り密閉する。なお、使用後の容器の分解は前記実施例と
同じくPPバンドを切断して行う。
【0037】之等実施例の容器に流動物を充填・輸送す
るに当って、新容器納入時の運賃を節約し、コストを低
減させるため、天板5、地板1、折畳んだ胴筒3(図15
参照)、又は平坦な胴筒材料3' (図17参照) 、又はコル
ゲート板3"や角陵に当る部分をコルゲート状にしたもの
31" 乃至は所定の片ダンボール32" 等の平坦な胴筒材
料、及び内袋4を別々にバラした状態で梱包し、容器を
必要とする末端需要家に送付し、必要に応じて末端需要
家において胴筒3を方形筒状に広げ、又は平坦な胴筒材
料を筒状に形成し、天板5、地板1及び内袋4を組立て
て固着用非金属バンドであるPPバンド8で緊締固着して
容器を完成した後、流動物を充填して輸送するようにす
ると、接着剤使用による容器の組立費用を節減し、容器
の取扱い運搬の際にPPバンドの交叉部を把持することに
より容器取扱い運搬用の取手を省略することができ、ま
た、新容器納入時の空容器輸送による無駄を省略するな
どコストを大幅に低減せしめて流動物を輸送することが
でき、内容物の使用後は有利に容器の廃棄処理を行うこ
とができる。さらに、必要に応じて内袋のみを焼却し、
容器外装部を折畳んで返送して再利用し容器コストの低
減をはかることができる。
【0038】また、前記容器を生産するに当って、図1
6、図18に示すように、地板1の略方形の下端縁の各コ
ーナーにそれぞれ凸部13を設け、容器を積重ねた時、図
19に示すように、該凸部13が天板5周縁の溝又は段部6
の内側に嵌入する構造とすることにより、流動物容器の
多重の積重ねを確実有利に行うことができ、内容量18リ
ットル型の容器などで多量の流動物を輸送する場合、多
量の容器の輸送や保管を安全且つ有利に行うことができ
る。
【0039】前記実施例では、流動物を輸送するための
容器を、内容量18リットル型の平面形状が方形の流動物
容器について説明したが、平面形状が矩形のものでも良
く、口金部の形状も任意のもので良く、また、胴筒の角
陵に位置する皺部の形状や切込みの数等も任意で良く、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種胴の流動物容器を
形成して流動物を輸送するようにし、使用後焼却廃棄処
理や部分再利用を可能ならしめることができるのは勿論
である。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の流動物の輸送方
法によれば、流動物を容器に充填して輸送時、容器の耐
水性は完全であって、屋外の貯蔵が可能であり、流動物
の輸送後、焼却により容易に使用済みの容器の廃棄処理
を行うことができる。しかも、容器焼却時に何等有毒ガ
スを発生せず、また発熱エネルギーも従来のポリエチレ
ン缶のごとく高くなく焼却時にロストルを損傷するおそ
れがない。また、全く金属部品を使用していないので、
ブリキ缶やペール缶、ドラム缶のような廃棄料金を必要
とせず、ファイバードラムのように金属部分の処理に費
用を要することがなく、ファイバードラムのように金属
部分の処理に費用を要することがなく、流動物輸送後の
容器の廃棄処理を有利に行うことができる。
【0041】また、流動物を輸送するための容器の組立
に際して少くとも胴筒以外は接着剤が不要となり、容器
費用として組立費が不要となるため、容器価格を低減せ
しめることができる。そして、容器使用後は、固着用非
金属バンドを切断することにより容器をバラバラに分解
することができ、容積を減少せしめて廃棄処理を容易に
行うことができ、さらに、容器の取扱い運搬のための取
手を必要としないのでコストダウンに寄与することがで
きる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明と同じく、流動物を輸送後、使用済みの容器は、焼
却により容易に廃棄処理を行うことができると共に、焼
却時に何等有毒ガスも黒煙も発生することが無く、焼却
時にロストルを損傷するおそれもなく、金属部品を全く
使用していないので廃棄処理に余分の費用がかからず有
利に廃棄処理を行うことができる。また請求項1の発明
と同じく、容器価格を低減でき、流動物輸送後は、固着
用非金属バンドを切断することにより、容易に使用済み
の容器を分解して廃棄処理を容易に行うことができ、さ
らに、取手も不要となるためコストダウンに寄与するこ
とができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、粉状や泥状
乃至は粘度の高いグリース状などの流動物を輸送するに
当り、容器に充填し又は取り出すことができ、内容物使
用後は容易に容器を焼却して廃棄処理を行うことができ
る。
【0044】請求項4記載の発明によれば、流動物容器
を形成する天板、地板、胴筒等の各部材を古紙を有効利
用して、耐水性もあり、且つ流動物輸送後の容器焼却時
有毒ガスを発生することのない焼却処理可能な之等部材
を経済性よく有利に形成することかできる。
【0045】請求項5記載の発明によれは、容器を構成
する胴筒を簡単に小容積に折畳みでき、空容器の輸送
や、容器使用後の材料の再利用のための輸送時、容易に
輸送することができる。さらに、皺部は有効なリブとし
て作用するため、流動物輸送時、容器の上下方向の耐圧
力を増すことができ、20〜30段の該容器の積重ねを可能
にすることができる。
【0046】請求項6記載の発明によれは、容器を構成
する胴筒は、平坦な胴筒材料の両側部を接合することに
より容易に形成でき、また、完成した胴筒を嵌入する天
板、地板の溝や段部の形状を簡単化でき、胴筒材料の平
坦さから、容器材料の輸送時、容易に輸送することがで
きる。
【0047】請求項7記載の発明によれば、容器を構成
する胴筒の材料として所定のコルゲート板を用いたこと
により、略方形の横断面を有する胴筒を平坦な材料から
きわめて容易に形成することができ、また胴筒材料の両
側端末も接着のみならず、重合により接着剤を用いるこ
となく、接合状態とすることができるメリットがある。
また、胴筒材料の平坦さから、容器材料の輸送時、容易
に輸送することができる。
【0048】請求項8記載の発明によれば、略方形の横
断面を有する胴筒を、角陵部(コーナー部)のみコルゲ
ート状とした平坦な胴筒材料からきわめて容易に形成す
ることができ、また、その平面部に容易に印刷をするこ
とができ、さらにレベルの貼着も容易で、胴筒材料の平
坦さから、容易に輸送することができる。
【0049】請求項9記載の発明によれば、容器を構成
する胴筒の材料として所定の片ダンボールからなる平坦
な胴筒材料を使用したことにより、略方形の横断面を有
する胴筒を容易に形成することができ、また、片ダンボ
ールの性質上、軽量でありながら耐衝撃性にすぐれた胴
筒を形成することができ、また、胴筒材料の平坦さから
容易に輸送することができる。
【0050】請求項10記載の発明によれば、流動物容
器の末端需要家に対して、容器納入時の無駄な輸送費用
を省略することができ、需要家への容器納入・内容物の
充填・廃棄処理に関する総費用を大きく省略することが
できる。また、流動物の輸送に備え空容器を貯蔵するた
めの倉庫面積を節減することができる。
【0051】請求項11記載の発明によれば、流動物容
器の多重の積重ねを安全・確実且つ容易に行うことがで
き、大量の流動物容器の輸送や保管を容易に荷くずれな
く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する流動物容器(実施例1及び
2)の縦断側面図である。
【図2】実施例1の流動物容器の平面図である。
【図3】実施例1の流動物容器の図1におけるA−A線
断面図である。
【図4】実施例1の流動物容器の平面図である。
【図5】実施例2の流動物容器の平面図である。
【図6】実施例2の流動物容器の図1におけるA−A断
面図である。
【図7】実施例2の流動物容器の斜視図である。
【図8】実施例3の流動物容器の胴筒の天板嵌入部にお
ける部分拡大断面図である。
【図9】実施例3の流動物容器の斜視図である。
【図10】実施例4の流動物容器の斜視図である。
【図11】胴筒に片ダンボールを使用した場合の胴筒の
部分拡大断面図である。
【図12】本発明に使用する流動物容器(実施例5)の
縦断側面図である。
【図13】本発明に使用する流動物容器(実施例6)の
縦断側面図である。
【図14】本発明に使用する流動物容器(実施例7)の
縦断側面図である。
【図15】流動物容器(実施例1)の胴筒の輸送時の状
態を示す横断面図である。
【図16】容器積重ね用凸部を備えた実施例1の地板の
底面図である。
【図17】流動物容器(実施例2)の胴筒材料の輸送時
の状態を示す横断面図である。
【図18】容器積重ね用凸部を備えた実施例2乃至4の
地板の底面図である。
【図19】容器の積重ね部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…地板、 2…地板の溝又は段部、 3…胴筒、
3', 3", 31", 32"…胴筒材料、 3a …皺部、 3b …切込
部、 3c, 3"c, 32"c…接合部、 3d…重合部、4…内
袋、 5…天板、 6…天板の溝又は段部、 7…口金
部、 8…固着用非金属バンド(PPバンド) 、 13 …地
板下端縁の凸部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄処理可能にして且つ耐水性を有する素
    材により形成された地板1周縁の溝又は段部2に、該地
    板1と同材質の素材により形成された胴筒3の下端を嵌
    入し、燃焼時に有毒ガスを発生しないポリオレフィン系
    合成樹脂等の合成樹脂製薄肉内袋4を、該内袋と同質素
    材で一体形成された口金部7において、前記地板1と同
    材質の素材により形成された天板5に嵌着した状態で胴
    筒3内に挿入した後、該天板5周縁の溝又は段部6に胴
    筒3の上縁を嵌入後、天板・胴筒・地板を固着用非金属
    バンド8で緊締固着してなる容器に流動物を充填して輸
    送することを特徴とする流動物の輸送方法。
  2. 【請求項2】廃棄処理可能にして且つ耐水性を有する素
    材により形成された天板5、胴筒3、地板1の夫々の内
    面に耐薬品性コーティングを施した後、天板5、地板1
    及び胴筒3を、該胴筒3の上端縁並びに下端縁において
    相互に嵌入し、さらに、天板5,胴筒3,地板1を固着
    用非金属バンド8で緊締固着し、天板5の一部に燃焼時
    に有毒ガスを発生しないポリオレフィン系合成樹脂等の
    合成樹脂からなる口金部7を設けて形成した容器に流動
    物を充填して輸送することを特徴とする流動物の輸送方
    法。
  3. 【請求項3】口金部7を広口とし、内袋4を口金部7と
    別個に底を有する袋状に形成して、粉状又は泥状の内容
    物を該内袋4に入れた後、上部を縛り、口金部7を密閉
    して輸送することを特徴とする請求項1記載の流動物の
    輸送方法。
  4. 【請求項4】天板5、地板1、胴筒3を構成する廃棄処
    理可能な素材が、古紙を主体とし、オレフィン系合成樹
    脂をバインダーとして成形されていることを特徴とする
    請求項1又は2又は3記載の流動物の輸送方法。
  5. 【請求項5】胴筒3は、略方形の横断面を有し、4ケ所
    の角陵に折畳み用の皺部3aを設けたことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の流動物の輸送方法。
  6. 【請求項6】胴筒3は、略方形の横断面を有し、4ケ所
    の角陵内面に折曲げ用の複数の切込み3b' からなる切込
    部3bを設け、平坦な胴筒材料3’の両側部を接合して筒
    状に形成してなることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の流動物の輸送方法。
  7. 【請求項7】胴筒3は、略方形の横断面を有し、所定の
    コルゲート板からなる平坦な胴筒材料3”の両側部を接
    着又は重合により接合して、筒状に形成してなることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の流動物
    の輸送方法。
  8. 【請求項8】胴筒3は、略方形の横断面を有し、4ケ所
    の角陵部のみ所定のコルゲート状に形成し他を平坦とし
    た平坦な胴筒材料31”の両側部を接合して筒状に形成し
    てなることを特徴とする請求項1 ないし4 のいずれかに
    記載の流動物の輸送方法。
  9. 【請求項9】胴筒3は、略方形の横断面を有し、所定の
    片ダンボールからなる平坦な胴筒材料32" の平坦な面を
    外面又は内面にして両側部を接合して筒状に形成してな
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の流動物の輸送方法。
  10. 【請求項10】天板5、地板1、折畳んだ胴筒3又は平
    坦な胴筒材料3’又は3”又は31”又は32" 及び内袋4
    を別々にして需要家に送付し、必要時に天板5、胴筒
    3、地板1及び内袋4を組上げて固着用非金属バンド8
    で緊締固着した後流動物を充填して輸送することを特徴
    とする請求項5ないし9のいずれかに記載の流動物の輸
    送方法。
  11. 【請求項11】地板1の下端縁に凸部13を設け、容器を
    積重た時、該凸部13が天板5周縁の溝又は段部6の内側
    に嵌入する構造とした請求項1ないし9のいずれかに記
    載の流動物の輸送方法
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Cited By (4)

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