JPH0914083A - 油圧式噴射タイミング調節装置を備えた燃料ポンプ - Google Patents

油圧式噴射タイミング調節装置を備えた燃料ポンプ

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JPH0914083A
JPH0914083A JP8162079A JP16207996A JPH0914083A JP H0914083 A JPH0914083 A JP H0914083A JP 8162079 A JP8162079 A JP 8162079A JP 16207996 A JP16207996 A JP 16207996A JP H0914083 A JPH0914083 A JP H0914083A
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JP
Japan
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pump
piston
fuel pump
drain duct
hydraulic fluid
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JP8162079A
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English (en)
Inventor
Finn Quordrup Jensen
フィン・クォルトルプ・イェンセン
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MAN B&W Diesel AS
Original Assignee
MAN B&W Diesel AS
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/20Varying fuel delivery in quantity or timing
    • F02M59/24Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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    • F02M59/10Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps of reciprocating-piston or reciprocating-cylinder type characterised by the piston-drive
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧油圧流体の供給により作動する簡単な構
造の手段によって、燃料ポンプの噴射タイミングを作動
的に安全に連続的に調節すること。 【解決手段】 回転自在のピストン(7)の各圧送スト
ローク毎に油圧流体で充填されるチャンバは、逆止弁
(25)を備えたチャンネルを介して、二つの部材(1
5、18)の一方に位置決めされたドレンダクト(3
8)が開放する所定容積まで充填される。前記ドレンダ
クトは、前記部材のうちの他方の部材の軸線を中心とし
て螺旋状に延びる制御縁部(37)によって遮断される
ようになっている。前記縁部は、ピストン部材(18)
をシリンダ部分(15)内で移動させることによってド
レンダクトを覆い、二つの部材(15、18)の相互回
転位置で決まる所定の容積を圧力チャンネル内に構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式噴射タイミ
ング調節装置を備えた燃料ポンプであって、少なくとも
一つの制御縁部を持つ軸線方向に移動自在のポンプピス
トンを備えた定置のポンプシリンダを有し、前記制御縁
部は、前記ポンプシリンダの壁の開口部と協働すること
によって、送出ストローク中にポンプの送出量を決定
し、ローラーを持つローラーガイドを有し、ローラー
は、送出ストロークにおいて、カムシャフトに設けられ
たカムの作用によって、ローラーガイド及び従ってポン
プピストンを上方に移動し、ポンプピストンとローラー
ガイドとの間に位置決めされた調節装置を有し、この調
節装置は、シリンダ部分及びピストン部材が構成する圧
力チャンバを有し、少なくとも一つの開口部を通して油
圧流体を圧力チャンバに供給したりここから排出したり
することによってポンプの噴射タイミングを調節でき、
前記油圧流体は、逆止弁を備えた連結部を通して圧力チ
ャンバに供給され、これによってポンプピストンとロー
ラーとの間の軸線方向距離を変化させる、燃料ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】冒頭に記載した種類の装置は、DE−C
2−3 510 223(ドイツ国特許公報)から周知
である。油圧流体を圧力チャンバに供給することによっ
て、ばねを、油圧流体の圧力に従って所定程度まで圧縮
する。圧力を変化させることによって、噴射タイミング
を連続的に調節できるようになる。調節の較正は、シリ
ンダ部分とばねストップとの間に多数のリングを挿入す
ることによって行われる。これに関し、較正はポンプの
分解を必要とし、ポンプの作動中には行うことができな
い。
【0003】DE−A1−3 911 160(ドイツ
国特許公開公報)は、噴射タイミングが可変の燃料ポン
プを開示する。このポンプでは、カップ形状要素及びピ
ストン部材によって取り囲まれたチャンバ内に所定量の
油圧流体を閉じ込める。流体の量は、カップ形状要素内
でのピストンの回転位置で決まる。二つの部品間で所望
の調節を行った後、ピストンを再び回転させることによ
って遮断縁部がドレン開口部及び供給開口部の両方を露
呈し、追加の油圧流体を供給するまで、これらの部品を
油圧的に係止する。油圧的に係止するため、連続的に調
節することは、両方向において不可能である。
【0004】内燃エンジンの噴射タイミングを調節する
ための種々の方法及び装置が周知である。この調節は、
経済的な作動及びエンジンの部品に作用する熱負荷に関
するエンジンの性能にとって極めて重要である。エンジ
ンに加わる負荷が低い場合には噴射タイミングを進める
ことによって最小の作動条件が得られる。これは、経験
によれば、燃料の燃焼時の温度を下げ、これによって潤
滑油が分解し難くなり、エンジンの部品の作動条件を改
善し、その寿命を延ばす。噴射タイミングを進めると、
更に、燃焼圧力が高くなり、従って燃費が向上する。
【0005】ポンプの高圧側に作用する電子式作動シス
テムが知られている。これらのシステムは、多くの場
合、複雑であり且つ外部制御及び監視システム並びに電
子装置が故障した場合に備えた機械式緊急停止システム
を必要とする。更に、ポンプチャンバに連結された送出
穴を露呈する軸線方向に移動自在のスライダーによっ
て、又は噴射タイミングの二つの異なる設定を与える二
つの端位置間で軸線方向移動自在のポンプシステム自体
によって燃料ポンプに作用するシステムも知られてい
る。これらのシステムには、可動部品間にシールを構成
するのが困難であり、そのため、下にあるカムシャフト
用潤滑油システムに燃料油が漏れるという欠点、摩擦条
件がエンジンのポンプ毎に完全には同じでないという欠
点、及び部品がぴったりと嵌まっているため、調節を行
うのにかなり大きな力を及ぼさなければならず、そのた
め、全てのポンプを均等に調節するのが困難であるとい
う欠点がある。ポンプピストンとローラーとの間の距離
を変化させることができる油圧式調節装置をポンプピス
トンとローラーガイドとの間に挿入した設計のVIT
(可変噴射タイミング:Variable Injection Timing)機
構の種々の実施例に関し、多年に亘って努力が払われて
きた。このような燃料ポンプの一例がGB−A−225
7 206(英国特許公開公報)から知られている。こ
の公報では、シリンダ壁の種々の高さに位置決めされ
た、又は種々の直径を持つ幾つかの開口部がローラーガ
イドに設けられたシリンダ部分に設けられている。制御
バルブが関連した一つ又は二つの油圧パイプを各開口部
に連結し、前記制御バルブがパイプを排出部又は圧力源
に連結する。各開口部について、噴射タイミングの調節
を別々に行わなければならない。このシステムは複雑で
あり、噴射タイミングの二つ以上の別々の調節が所望で
ある場合には、バルブが関連した多数のパイプ及びバル
ブ制御装置を必要とする。
【0006】DE−PS 1 107 025(ドイツ
国特許公報)では、ローラーガイドに設けられたシリン
ダ部分が、同じ高さに一列の開口部を有する。開口部に
油圧流体が提供されると、ポンプピストンのピストン部
材が上方に移動してストップと当接する。この構造は、
エンジンの作動時に、2つの別々の調節の間で調節の機
会を与えるに過ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加圧
油圧流体の供給により作動するが特定の圧力を全く必要
としない、機械的観点から見て簡単な構造の手段によっ
て、燃料ポンプの噴射タイミングを作動的に安全に連続
的に調節することであり、これによって、作動中に幾つ
かのポンプを別々に調節できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のこの目的を達成
するため、本発明は次の特徴を有する。即ち、回転自在
のピストンの各圧送ストローク毎に油圧流体で充填され
るチャンバは、逆止弁を備えたチャンネルを介して、二
つの部材の一方に位置決めされたドレンダクトが開放す
る所定容積まで充填され、前記ドレンダクトは、前記部
材のうちの他方の部材の軸線を中心として螺旋状に延び
る制御縁部によって遮断されるようになっており、前記
縁部は、ピストン部材をシリンダ部分内で移動っせるこ
とによってドレンダクトを覆い、二つの部材の相互回転
位置で決まる所定の容積を圧力チャンネル内に構成す
る、ことを特徴とする。
【0009】ポンプピストンの下方への吸引ストローク
中、ローラーガイドが下方に移動し、調節装置の圧力チ
ャンバ内の圧力が非常に低くなるため、油圧流体が入口
開口部を通ってチャンバ内に入る。次いで、カムがロー
ラー及びローラー案内体を移動するとき、圧力チャンバ
内の圧力が上昇し、ピストン部材及びシリンダ部分が相
互の軸線方向位置を調節し、斜めの制御縁部が、圧力チ
ャンバに繋がる関連したドレンダクト即ち開口部を覆
い、これに続いてチャンバ内に残った油圧流体の量を閉
じ込め、これによってローラーガイドの上方への移動を
ポンプピストンに伝える。制御縁部が斜めに形成されて
いるため、シリンダ部分及びピストン部材を互いに回転
させることによって、一方の部分に設けられた制御縁部
が、他方の部分に設けられた関連した開口部を正確に覆
う位置への相互の軸線方向調節の変化に影響を及ぼす。
【0010】ローラーガイドの下方への移動毎に圧力チ
ャンバへの油圧流体の補充が行われるため、調節装置は
圧力チャンバからの漏れによる影響を受け難い。圧力チ
ャンバ内の油圧流体の量は、シリンダ部分とピストン部
材の相互の回転位置だけで決まる。これにより、例え
ば、同じエンジンの異なるポンプへの油圧流体の供給圧
力が異なっていても、噴射タイミングの設定に影響しな
いという利点が得られる。かくして、摩耗の程度がポン
プによって異なっていようと圧縮ばねのばね力が異なっ
ていようと、幾つかの燃料ポンプを均等に調節するのに
手間がかからない。
【0011】斜めの制御縁部は、エンジンの作動中、ピ
ストン部材及びシリンダ部分を相互に連続的に回転させ
るだけで燃料ポンプの噴射タイミングを二つの端位置の
間の任意の位置に連続的に調節できるという大きな利点
を提供する。この回転は、調節装置に連結されたポンプ
ピストンの部分を回転する、長手方向に移動自在の歯付
きラックによって、非常に簡単な方法で実行できる。こ
れが、ポンプピストンを回転させることによってポンプ
の供給量を調節する調節方法であり、長年に亘り、その
作動が安定していることが証明されている。噴射タイミ
ングの調節を行うには、別の歯付きラックを使用する。
【0012】カムシャフト潤滑システムは、油圧流体を
潤滑油、好ましくはカムシャフト潤滑油にすることによ
って、調節装置からの漏れよる影響を受け難いようにつ
くられている。
【0013】好ましい実施例では、シリンダ部分は、ポ
ンプピストンの下端に軸線方向に固定され、底が開放し
且つ上端壁を持つ円形の円筒形のボアを有し、ローラー
ガイドから突出したピストン部材がボアに挿入されてい
る。これには、端壁及び従って圧力チャンバがピストン
部材及びシリンダ部分の互いに接触した円筒形シール面
よりも上に位置決めされ、従って、少量の油圧流体が滲
出してこれらの表面を潤滑し、長期間に亘って作動して
もこれらが互いに対してほんの僅かしか移動しないとい
う利点がある。
【0014】変形例では、ピストン部材は、ポンプピス
トンの下端によって構成され、これは、頂部が開放し
た、ローラーガイドの円筒形部分の円形の円筒形ボアに
挿入されている。前記ボアは、下端壁を有する。これに
より、ローラーガイドの製造が更に簡単になる。
【0015】別の好ましい実施例では、圧力チャンバに
続く開口部は、シリンダの表面に端壁から所定距離のと
ころに位置決めされており、斜めの制御縁部は、ピスト
ン部材の円筒形の周囲上に開口部と向き合って位置決め
されており、端面から開口部までの距離と少なくとも等
しい所定の軸線方向距離に亘って螺旋状に延びている。
この実施例は、ピストンの周面に斜めの凹所を切り込む
ことによって、製造が簡単であり、更に、ボアの周面の
開口部が潤滑油をドレンするだけのドレン開口部として
作用する場合、油がシリンダ部分の外側を伝って下方に
流れ、カムシャフトのハウジングに入るため、特に有利
である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1において、大型の2ストロー
ク低速クロスヘッドエンジン用の燃料ポンプに参照番号
1が附してある。エンジンには、各作用シリンダ毎に燃
料ポンプが設けられている。これらのポンプは、全ての
ポンプに共通のカムシャフトで駆動され、シャフトに
は、各ポンプ毎にカム2が設けられており、ローラーガ
イド3で支承されたローラー4がこのカム上を走行す
る。ローラーガイドは、燃料ポンプのハウジング5の下
部分で軸線方向に移動自在である。
【0017】燃料ポンプは、定置のポンプシリンダ6を
有し、このシリンダ内でポンプピストン7が軸線方向に
移動自在である。ポンプピストンの上方には、ポンプチ
ャンバ8が設けられており、このチャンバは、上カバー
10の出口ダクト9を通して作用シリンダの燃焼チャン
バ内に燃料を噴射するインジェクターバルブに続く高圧
パイプに連結されている。
【0018】ポンプシリンダは、環状空所11によって
取り囲まれている。環状空所11は、燃料供給ダクト1
2を通して、圧送前圧力の燃料で充填された状態に保持
される。ポンプピストンの上側14の高さが遮断開口部
13よりも低い場合には、ポンプシリンダの壁に設けら
れた少なくとも一つの遮断開口部13が環状空所をポン
プチャンバ8と連結し、その結果、燃料は、ポンプシリ
ンダの下方への吸引ストローク中、ポンプチャンバに流
入できる。
【0019】ポンプピストンの下端は、調節装置のシリ
ンダ部分15に差込み継手で軸線方向に固定されてい
る。シリンダ部分の差込み継手部材16は、圧力ばね1
7のばねガイドとしても作用する。ばねの上端は、定置
のポンプハウジング5と当接し、これによって、ばね
は、シリンダ部分をローラーガイド3に向かって下方に
押圧する。
【0020】シリンダ部分15は、下方に開放した円形
の円筒形ボアを有する。ピストン部材18がこのボア内
で軸線方向に移動自在である。ピストン部材18は、ロ
ーラーガイドから直立した円形の円筒形コラムとして設
計されている。前記コラムは、シリンダ部分のボアに圧
力密封をなして挿入されており、圧力チャンバ21(図
2参照)がボアの上端壁19とコラム20の上側との間
に形成される。前記圧力チャンバには、油圧流体が上面
20の中央孔からローラーガイドのダクト22を通して
供給される。前記ダクトは、ポンプハウジングの壁の供
給ダクト23を通して、及び供給ダクトと隣接したロー
ラーガイドの周面に設けられた軸線方向に延びる細長い
凹所24を通して、加圧油圧流体送出源に連結されてい
る。凹所24は、ポンプピストンのストローク長よりも
長く、ダクト22はローラーガイドの下方への移動の全
体に亘って供給ダクトと連結された状態に保持される。
ダクト22には、圧力チャンバからの油圧流体の逆流を
阻止する逆止弁が設けられている。
【0021】ローラーガイド3は、圧力ばね17の下方
に差し向けられた圧力に加え、圧力ばね26によっても
カム2に押し付けられる。圧力ばね26の上端は、定置
のポンプハウジング5と当接し、下端はローラーガイド
の上面に下方への圧力を及ぼす。
【0022】図3から、シリンダ部分15の外面には、
制御ガイド28の溝内に長手方向に移動自在に位置決め
された軸線方向に延びる突起27が設けられているとい
うことがわかる。溝の側面には、突起27の両面と向き
合って僅かな隙間が位置決めされており、シリンダ部分
は、制御ガイドの回転移動に従って回転する。制御ガイ
ドに設けられた半径方向に突出したリング41の周囲の
少なくとも一部には、ハウジング5によって支承された
長手方向に移動自在のラック29と係合し、このラック
の移動によりシリンダ部分15を回転させる歯が設けら
れている。
【0023】第2制御ガイド30は、ポンプシリンダ6
の下でポンプピストン7の周りに、それ自体周知の方法
で配置されている。第2制御ガイドは、ハウジング5の
凹所内に上リング31によって軸線方向に移動できない
ように配置されている。リング31には、リング41と
同様に歯が設けられており、これらの歯は、ハウジング
5によって支承された長手方向に移動自在のラック32
と係合する。ポンプピストンの下部分には二つの向き合
った平らな表面33、34が形成されており、第2制御
ガイドの下端には、内方に突出した二つのガイドがこれ
らの表面33、34と向き合って僅かな隙間を伴って位
置決めされており、この場合、ポンプピストンは第2制
御ガイド30に対して長手方向に移動自在であるが、第
2制御ガイドの回転移動に従って強制的に回転される。
【0024】ポンプピストン7の上側14は、上方への
ストローク中、遮断開口部13を通過する際に開口部を
閉鎖し、燃料の送出を開始する、第1制御縁部として作
用しする。更に、ポンプピストンは、遮断開口部13を
通過する際にこの開口部をピストンの周面の凹所36を
通してポンプチャンバ8と連結し、これによって、燃料
の送出を終了する、第2の斜めの制御縁部35を有す
る。制御縁部35が斜めであるため、ポンプピストンを
歯付きラック32で回転させることによってストローク
毎のポンプの送出量を調節することができる。制御縁部
は、ピストンの回転位置と送出量とを明確に関連させる
他の方法で設計することができるということは周知であ
り、添付図面に示す実施例に対する変形例として、ピス
トンにこのような周知の制御縁部を設けることができ
る。
【0025】図2から最も明らかにわかるように、ピス
トン部材18には、下斜め制御縁部37を備えた凹所が
設けられている。この制御縁部は、噴射タイミングを調
節するため(本発明の機能の以下の説明を参照された
い)、上面20からピストン部材の円筒形の周囲の一部
に沿って、上面20からポンプピストンの長手方向移動
と同じであるか或いはこれよりも大きい所定の軸線方向
距離のところに位置決めされた端点まで、螺旋をなして
延びている。
【0026】シリンダ部分15はその内シリンダ面にド
レン開口部38を有し、このドレン開口部は、ダクト3
9を通してポンプハウジングの下中空空間40と連結し
ている。前記中空空間は、下側にあるカムシャフトハウ
ジングの中空空間と連結している。油圧流体として潤滑
油を使用しない場合には、中空空間40が油圧流体用の
タンクへのドレンを形成するのがよい。ドレン38の最
も上の箇所は、端壁19から所定の軸線方向距離のとこ
ろに位置決めされているのがよい。この距離は、ポンプ
ピストンのローラーガイドに対する最も大きい所望の長
手方向移動と同じ大きさである。端壁から開口部までの
距離は、上側20が端壁19と当接する端位置に調節装
置を設定できるように、制御縁部37の上側20からの
最も大きい距離よりも小さいのが好ましい。
【0027】燃料ポンプは、以下のように作用する。ロ
ーラー4がカムの最も下の位置に位置決めされていると
き、ポンプピストンは、遮断開口部13よりも下の高さ
に位置決めされる。カムを連続的に回転させると、ロー
ラーがカムの輪郭に沿って上方に移動し、ローラーガイ
ド3が持ち上げられ、上方への移動が調節装置を通して
ポンプピストン7に伝えられる。ポンプピストンの上側
14が遮断開口部13を通過したとき、燃料オイルの燃
料バルブへの送出が始まる。
【0028】調節装置によってポンプピストンとローラ
ーガイドとの距離を変えることによって、燃料送出の開
始時間を制御することができる。ドレンダクト即ち開口
部38が制御縁部37の最も深い部分の上方に位置決め
され且つ圧力チャンバ21がドレンダクト39と連続的
に連結した一方の端位置までシリンダ部分を回転させる
と、圧力チャンバ内の油圧流体がほぼ空になり、上側2
0が端壁19と当接する。この位置では、ポンプピスト
ンはローラーガイドのできる限り近くに位置決めされ、
燃料の送出がエンジンのサイクルのできるだけ遅い時期
に開始する。これは、エンジンの高負荷領域で起こる。
【0029】エンジンの負荷が低い場合には、開口部3
8が制御縁部37の中間部分と向き合う所定方向にシリ
ンダ部分をピストン部材に対して回転させることによっ
て、開始時間を進めることができる。ローラーガイドが
上方への移動を開始したとき、圧力チャンバ21内の液
体は、上側20が端壁19に向かって上方に移動するの
と同時に、開口部38を通って流出する。制御縁部37
が、図2に示すように、開口部の上点まで移動したと
き、開口部38を通る油圧流体の流出が阻止され、次い
で、チャンバ内に保持された流体が持ち上げ動力をロー
ラーガイドからシリンダ部分15に伝え、従ってポンプ
ピストン7に伝える。ポンプピストンは、送出ストロー
クの残りの部分中、ローラーガイドに対して実際の軸線
方向位置に係止される。従って、ポンプピストンの上側
14は、エンジンサイクルの早いの段階で遮断開口部1
3を閉鎖する。
【0030】シリンダ部分をその第2端位置まで回転さ
せることによって、噴射をできるだけ早期に行うことが
できる。第2端位置では、開口部38は、上面20のリ
ムが開口部を閉鎖するように、制御縁部から完全に又は
ほぼ完全に外れるように回転させてあり、圧力チャンバ
21は、開口部38の上点までの閉じ込められた流体で
充填されている。
【0031】歯付きラック29を端位置間で連続的に調
節できるため、エンジンの作動中に噴射タイミングを各
中間位置に合わせて連続的に調節できる。ポンプピスト
ンをそれ自体の歯付きラック32によって回転させるこ
とによって送出量を調節したとき、燃料の量及び噴射タ
イミングの両方の任意の所望の比を得るようにエンジン
を調節できる。ポンプの摩耗により、燃料ポンプからの
漏れの量が大きくなると、ポンプピストンを有効ストロ
ーク長が更に大きい所定位置へ適宜回転させ、噴射バル
ブへの所定の送出量を維持することが必要となる。これ
に関し、ポンプピストンを回転させることによって、有
効ストローク長の調節を行うという利点を、噴射タイミ
ングをこれと同時に変化させることなく、得ることがで
きる。
【0032】ポンプピストンの下方への吸引ストローク
中、ばね17が解放し、油圧流体が供給ダクト23及び
チャンネル22から逆止弁25を通って上方に流れ、圧
力チャンバ21に流入し、ピストン部材の上側が端壁1
9から遠ざかり、導管開口部38を露呈する。実施例に
よっては、ポンプピストンの下方への移動を、ストップ
(図示せず)によって停止し、これによって、ピストン
部材がシリンダ部分に対して移動する。更に、場合によ
っては、圧力チャンバ内の圧力の低下は、油圧流体内の
圧力よりも低い所定のレベルに達するには不十分であ
る。ローラーが再び上方に持ち上げられると、圧力チャ
ンバ内の流体は、ピストン部材の円筒形の周囲がドレン
開口部38を再び閉鎖するまで再び流出する。ばね26
は、ローラーガイドに作用を直接及ぼし、ローラーをカ
ムと衝合した状態に維持するため、ばね17は、シリン
ダ部分をローラーガイドの下方への加速に確実に追従さ
せるための比較的小さなばね力を提供するだけでよい。
圧力チャンバ内の油圧は、ばね17による影響よりも大
きければよいため、これは、油圧流体を低圧、例えば2
bar で圧力チャンバに流入させるのに寄与する。
【0033】制御縁部及びドレン開口部を、上述のよう
に、シリンダ部分又はピストン部材の夫々に設ける代わ
りに、ピストン部材をポンプピストンに設けることがで
き、これに対し、この場合には、シリンダ部分を図4に
示すようにローラーガイド上に配置される。図4では、
同様の部品にアポストロフィを付けた図1におけるのと
同じ参照番号を使用してある。
【0034】ローラーガイド3には、好ましくは、中空
空間40を形成するカップ形状の上面が設けられてい
る。この中空空間は、通常の作動状態中、油圧流体、即
ちカムシャフト及びローラーガイド用の潤滑油で充填さ
れている。ドレン開口部38を液面の下に位置決めされ
るように置くのが有利である。これは種々の方法で得る
ことができる。例えば、図1及び図2の実施例では、シ
リンダ15の壁を通るボアでなく、シリンダ部分の自由
縁部から図示のボア38の位置まで延びる溝をなした開
口部によって得られる。変形例において、斜めの制御縁
部をシリンダの自由縁部に沿って配置する場合には、ボ
アをピストン部材18の内ダクトとして設計しなければ
ならない。これらの指示に従うことによって、圧力チャ
ンバ内に発生する部分真空によって、空気を吸引するこ
とがなくなる。これは、油圧が比較的高くないため、チ
ャンバを満たすための油圧流体を送出できないためであ
る。
【0035】図4による実施例では、ドレンダクトが非
常に低い位置にあるため、機能を不正確にする空気の吸
引の危険がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料ポンプの第1実施例の長手方
向断面図である。
【図2】図1のポンプの調節装置の拡大断面図である。
【図3】図4の III−III 線に沿った断面図である。
【図4】燃料ポンプの第2実施例の調節装置の長手方向
断面図である。
【符号の説明】
1 燃料ポンプ 2 カム 3 ローラーガイド 4 ローラー 5 ハウジング 6 ポンプシリ
ンダ 7 ポンプピストン 8 ポンプチャ
ンバ 13 開口部 15 シリンダ
部分 18 ピストン部材 21 圧力チャ
ンバ 25 逆止弁 37 制御縁部 38 ドレンダクト
フロントページの続き (71)出願人 594140904 Center Syd,161 Stamh olmen,DK−2650 HVIDOVR E,Denmark

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧式噴射タイミング調節装置を備えた
    燃料ポンプ(1)であって、少なくとも一つの制御縁部
    を持つ軸線方向に移動自在のポンプピストン(7)を備
    えた定置のポンプシリンダ(6)を有し、前記制御縁部
    は、前記ポンプシリンダの壁の開口部(13)と協働す
    ることによって、送出ストローク中にポンプの送出量を
    決定し、ローラー(4)を持つローラーガイド(3、
    3' )を有し、ローラーは、送出ストロークにおいて、
    カムシャフトに設けられたカム(2)の作用によって、
    ローラーガイド及び従ってポンプピストンを上方に移動
    し、ポンプピストンとローラーガイドとの間に位置決め
    された調節装置を有し、この調節装置は、シリンダ部分
    (15、15' )及びピストン部材(18、18')が
    構成する圧力チャンバ(21)を有し、少なくとも一つ
    の開口部を通して油圧流体を圧力チャンバに供給したり
    ここから排出したりすることによってポンプの噴射タイ
    ミングを調節でき、前記油圧流体は、逆止弁を備えたチ
    ャンネルを通して圧力チャンバに供給され、これによっ
    てポンプピストンとローラーとの間の軸線方向距離を変
    化させる、燃料ポンプにおいて、 回転自在のピストン(7)の各圧送ストローク毎に油圧
    流体で充填されるチャンバは、逆止弁(25、25' )
    を備えたチャンネルを介して、二つの部材(15、1
    5' ;18、18' )の一方に位置決めされたドレンダ
    クト(38、38' )が開放する所定容積まで充填さ
    れ、前記ドレンダクトは、前記部材のうちの他方の部材
    の軸線を中心として螺旋状に延びる制御縁部(37、3
    7' )によって遮断されるようになっており、前記縁部
    は、ピストン部材(18、18' )をシリンダ部分(1
    5、15' )内で移動させることによってドレンダクト
    を覆い、二つの部材(15、15' ;18、18' )の
    相互回転位置で決まる所定の容積を圧力チャンネル内に
    構成する、ことを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 シリンダ部分は、ポンプピストン(7、
    7' )の下端に軸線方向に固定され、上端壁を持つ下方
    に開口した円形の円筒形のボアを有し、ローラーガイド
    から突出したピストン部材(18、18' )がボアに挿
    入されている、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料
    ポンプ。
  3. 【請求項3】 ピストン部材は、ポンプピストンの底端
    に軸線方向に固定されており、シリンダ部分は、ローラ
    ーガイドの一部を構成する、ことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の燃料ポンプ。
  4. 【請求項4】 制御縁部は、ピストン部材の端面に配置
    されており、ドレンダクトはシリンダ部分の円筒壁に配
    置されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のうち
    のいずれか一項に記載の燃料ポンプ。
  5. 【請求項5】 制御縁部は、シリンダ部分の開放端の縁
    部に沿って配置されており、ドレンダクトは、ピストン
    部材の端面から円筒形の側面上の所定の箇所まで延びて
    いる、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれ
    か一項に記載の燃料ポンプ。
  6. 【請求項6】 ドレンダクトは、カップ状に設計された
    ローラー案内体の一部内に排出し、ポンプの作動中、カ
    ップ内に油圧流体用のリザーバが形成され、前記リザー
    バの流体表面は、ドレンダクトよりも上に配置されてい
    る、ことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか
    一項に記載の燃料ポンプ。
  7. 【請求項7】 油圧流体は、カムシャフトの潤滑油シス
    テムの部分を形成するオイルである、ことを特徴とする
    請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の燃料ポン
    プ。
  8. 【請求項8】 圧力チャンバに続くドレンダクト(3
    8、38' )は、シリンダ表面に端壁(19)から所定
    距離のところに位置決めされており、斜めの制御縁部
    (37、37' )は、ピストン部材の円筒形の周囲上に
    開口部と向き合って位置決めされており、端面からドレ
    ンダクト(38、38' )までの距離と少なくとも等し
    い所定の軸線方向距離に亘って螺旋状に延びている、こ
    とを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料ポンプ。
  9. 【請求項9】 油圧流体で充填されたチャンバは、各ス
    トロークでその最大容積まで充填されるようになってい
    る、ことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか
    一項に記載の燃料ポンプ。
JP8162079A 1995-06-21 1996-06-21 油圧式噴射タイミング調節装置を備えた燃料ポンプ Pending JPH0914083A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DK199500707A DK174035B1 (da) 1995-06-21 1995-06-21 Brændselspumpe med hydraulisk indstilling af indsprøjtningstidspunktet
DK0707/95 1995-06-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0914083A true JPH0914083A (ja) 1997-01-14

Family

ID=8096615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8162079A Pending JPH0914083A (ja) 1995-06-21 1996-06-21 油圧式噴射タイミング調節装置を備えた燃料ポンプ

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JP (1) JPH0914083A (ja)
KR (1) KR970001934A (ja)
DK (1) DK174035B1 (ja)

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Publication number Publication date
KR970001934A (ko) 1997-01-24
DK70795A (da) 1996-12-22
DK174035B1 (da) 2002-04-29

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Effective date: 20040716