JPH09140507A - クッション体 - Google Patents

クッション体

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JPH09140507A
JPH09140507A JP32639995A JP32639995A JPH09140507A JP H09140507 A JPH09140507 A JP H09140507A JP 32639995 A JP32639995 A JP 32639995A JP 32639995 A JP32639995 A JP 32639995A JP H09140507 A JPH09140507 A JP H09140507A
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JP
Japan
Prior art keywords
cushion body
liquid
cushion
human body
mixture
Prior art date
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Pending
Application number
JP32639995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kuramochi
浩 倉持
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Polytec Design KK
Original Assignee
Polytec Design KK
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Publication date
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Publication of JPH09140507A publication Critical patent/JPH09140507A/ja
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が軽く、内容物の流動が人体に不快感を
与えず、冷たく感じることがなく、製造コストを安価に
することができ、人体等に押圧された際、その押圧され
た部分のみならず、全体に均一に圧力が高くなるクッシ
ョン体を提供する。 【解決手段】 マイクロバルーンと液体との混合物2
を、柔軟性を有するフィルムからなる封入体1に封入す
ることによりクッション体を構成する。液体とマイクロ
バルーンとが混合されることにより流動性が抑制される
とともに、中空のマイクロバルーンにより軽量化と断熱
性の付与が果たされることによって、課題が解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッション材、シ
ール材、防音材、断熱材等として使用するに好適なクッ
ション体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクッション体は、(a)ウレタン
フォーム等の発泡体や綿等の空隙を多数保有する材料
や、ゴム等のゴム弾性を有する材料や、バネ等を用いて
なり、空気や液体は用いない非流体タイプのものと、
(b)空気枕、エアマットのように空気を封入した空気
封入タイプのものと、(c)ウォーターベッドや水枕等
のように液体を封入した液体封入タイプのものとに大別
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の(a)の非
流体タイプのクッション体は、人体等に押圧された際、
その押圧された部分のみが局部的に圧力が高くなる特性
を有している。したがって、例えば、ベッド、マットレ
ス、枕、クッション等のように人体に対してクッション
機能を果たす目的で用いられる場合には、前記局部的な
圧力の上昇が人体に対して心地良くないという問題があ
つた。そして、ベッドやマットレスに用いた場合には、
寝たきりの人には床ずれを生じさせていた。また、シー
ル材に用いた場合には、被シール材と均一に接触せず、
クッション体と被シール材とが接触していない部分およ
び接触していてもその接触圧が低い部分から洩れを生じ
る虞があった。
【0004】前記従来の(b)の空気封入タイプのクッ
ション体は、空気の弾性率が高いため、ベッド、マット
レス、枕、クッション等のように人体に対してクッショ
ン機能を果たす目的で用いられるクッション体に用いた
場合は、使用感が良くなかった。また、シール材に用い
た場合には、被シール材とのなじみが悪く、シール性能
が悪かった。
【0005】前記従来の(c)の液体封入タイプのクッ
ション体は、人体等に押圧された際、その押圧された部
分のみならず、全体に均一に圧力が高くなり、押圧され
た部分の近傍がクッション体側から人体等の押圧物に接
触し、人体等の押圧物がクッション体全体で支持され
る。したがって、この点においては、ベッド、マットレ
ス、枕、クッション等のように人体に対してクッション
機能を果たす目的で用いられるクッション体に用いた場
合は、人体は心地良く支持され、ベッドやマットレスに
用いた場合には、寝たきりの人でも床ずれが生じにくく
なる。
【0006】しかしながら、前記従来の液体封入タイプ
のクッション体は、次のような欠点があった。
【0007】(イ)重量が重くなる。 (ロ)液体の粘度が低いため、内部で水が大きく流動し
て揺れるので、ベッド、マットレス、枕、クッション等
のように人体に対してクッション機能を果たす目的で用
いられるクッション体に用いた場合は、人体に不快感を
与える。特に、ウォーターベッドの場合は、この液体の
揺れにより船酔い現象を生じさせることがある。 (ハ)冷たく感じる。 (ニ)形状を保持させるため、液体を封入する封入体の
内部に補強壁、補強リブ等を多数設ける等の対策を施さ
なければならず、製造コストが高くなる。なお、液体の
代わりにゲルを内包させてクッション体を構成すること
も考えられるが、その場合も、次のような欠点が生じ
る。 (ホ)やはり重量が重くなる。 (ヘ)(a)の非流体タイプのものと同様に、人体等に
押圧された際、その押圧された部分のみが局部的に圧力
が高くなるので、(a)の非流体タイプのものと同様の
欠点が生じる。 (ト)冷たく感じる。
【0008】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の一つの目的は、人体等に押圧され
た際、その押圧された部分のみならず、全体に均一に圧
力が高くなるクッション体を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、空気封入タイプのよ
うに弾性率が高すぎることのないクッション体を提供す
ることにある。
【0010】本発明の他の目的は、重量の軽いクッショ
ン体を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、内容物の流動が人体
に不快感を与えることのないクッション体を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の他の目的は、冷たく感じることの
ないクッション体を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、内容物を封入する封
入体の内部に補強壁、補強リブ等を設けなくても、形状
保持でき、製造コストを安価にすることができるクッシ
ョン体を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は以下の説明から
明らかになろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるクッション
体は、マイクロバルーン(微小中空球体)と液体との混
合物を、柔軟性を有するフィルムからなる封入体に封入
してなる。
【0016】
【発明の実施の形態】前記マイクロバルーンを構成する
材料は、使用条件に応じて適宜選択でき、例えばポリ塩
化ビニリデン、フェノール、カーボン、シリカ、シラ
ス、ガラス、アルミナ、ジルコニア等によりマイクバル
ーンを構成することができる。
【0017】また、前記液体も、使用条件に応じて適宜
選択でき、例えば水、各種炭化水素系油、各種可塑剤、
シリコーンオイル、植物油等が使用できる。
【0018】また、前記柔軟性を有するフィルムの構成
材料も、使用条件に応じて適宜選択でき、例えば熱可塑
性エラストマー、ゴム、軟質塩化ビニル、EVA、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド
等によりフィルムを構成することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明によるクッション体の一実
施例を示す。この実施例において、封入体1は、熱可塑
性エラストマーからなる柔軟性を有するフィルムによっ
て構成されていて、袋状とされており、この封入体1内
にはポリ塩化ビニリデンからなるマイクロバルーンと水
との混合物2が封入されている。
【0021】このクッション体においては、封入体1内
にマイクロバルーンとともに液体(水)が封入されてい
るので、従来の空気封入タイプのクッション体のように
弾性率が高くないとともに、液体のみを封入された従来
の液体封入タイプのクッション体と同様に、人体等に押
圧された際、その押圧された部分のみならず、全体に均
一に圧力が高くなり、押圧された部分の近傍がクッショ
ン体側から人体等の押圧物に接触し、人体等の押圧物が
クッション体全体で支持される。したがって、ベッド、
マットレス、枕、クッション等のように人体に対してク
ッション機能を果たす目的で用いられるクッション体に
用いた場合は、人体がクッション体全体で支持されて、
心地良く支持される。そして、ベッドやマットレスに用
いた場合には、寝たきりの人でも床ずれが生じにくくな
る。
【0022】また、従来の空気封入タイプのクッション
体のように弾性率が高くないとともに、既に述べたよう
に、押圧された際、その押圧された部分のみならず、全
体に均一に圧力が高くなるので、シール材として用いた
場合には、押圧されなかった部分の近傍もクッション体
の側から被シール材に接触するようになるため、被シー
ル材に対して局部的に接触せず、クッション体が均一な
圧力で全体的に接触するようになり、優れたシール性能
を得ることができる。したがって、例えば、自動車のド
アシール材、建物のシール材等に好適である。
【0023】また、マイクロバルーンは中空であるの
で、重量が軽くなる。具体的に言うと、混合物2のマイ
クロバルーンと水との混合比を、体積比で、水5〜60
%に対しマイクロバルーン95〜40%とした場合、水
のみを封入体1に封入した場合の1/5〜1/2程度の
重量とすることができる。
【0024】また、混合物2はマイクロバルーンと液体
(水)との混合物であるため、液体(水)単独の場合よ
り粘度が高くなるので、封入体1内で混合物2が大きく
流動して揺れることがない。したがって、ベッド、マッ
トレス、枕、クッション等のように人体に対してクッシ
ョン機能を果たす目的で用いられるクッション体に用い
ても、人体に不快感を与えることがなく、特にウォータ
ーベッドに用いた場合は従来問題となっていた液体
(水)の揺れによる船酔い現象を防止することができ
る。
【0025】また、マイクロバルーンは中空であるの
で、混合物2は断熱性を示すため、冷たく感じることが
ない。
【0026】また、混合物2は前記のように粘度が高い
ので、形状保持性が高いため、封入体1の内部に補強
壁、補強リブ等を多数設ける等の必要がなく、製造コス
トを安価にすることができる(ただし、本発明において
も、封入体1の内部に補強壁、補強リブ等を設けてもよ
い)。
【0027】前記マイクロバルーンの大きさは、直径1
μ〜5mm程度が好ましく、特に好ましいのは5〜30
0μ程度である。小さすぎる場合は、混合物2が液体の
みからなる場合と同様の特性を示すようになる。他方、
マイクバルーンが大きすぎる場合はゴツゴツするように
なる。
【0028】本実施例では、液体として水を用いている
が、本発明においては、前記のようにマイクロバルーン
と混合する液体として水以外の液体も使用できる。そし
て、混合物2のマイクロバルーンと液体との混合比は、
体積比で、液体5〜60%に対しマイクロバルーン95
〜40%程度とすることが好ましい。液体の体積比が5
パーセントより小さい場合は、ブロッキングのため、マ
イクロバルーンが固まってしまい、流動性が過小になる
か、または全くなくなってしまう。また、液体の体積比
が25%より小さい場合は、マイクロバルーン間に空間
が存在するようになり、混合物が圧縮性を示すようにな
る。そして、この圧縮性が大きくなって来ると、前記従
来の空気封入タイプのクッション体と同様の欠点が生じ
て来る。一方、液体の体積比が25%以上の場合は、マ
イクロバルーン間に空間が存在せず、混合物は非圧縮性
となる。したがって、特に好ましいマイクロバルーンと
液体との混合比は、体積比で、液体25〜40%、マイ
クロバルーン75〜60%の範囲である。
【0029】本発明において、封入体1は、混合物2を
封入して混合物2が外部に流出しないようにすると同時
に、クッション体に形状保持性を付与する機能を果た
す。また、封入体1を熱可塑性エラストマー等の伸縮性
のあるフィルムから構成すれば、混合物2の形状変化に
追従して伸張するとともに、徐荷されたときに収縮して
形状復元機能を果たす。
【0030】前記実施例では、封入体1を構成するフィ
ルムとして熱可塑性エラストマーを用いているが、前記
のように本発明においては熱可塑性エラストマー以外の
材料により封入体1を構成してもよい。ただし、前記実
施例のように、熱可塑性エラスマーによりフィルムを構
成すれば、前述のように伸縮性に富むという利点が得ら
れるとともに、ヒートシール加工等によるシール加工が
非常に容易になるという利点が得られる。
【0031】なお、本発明のクッション体は、中空のマ
イクロバルーンを内包しているので、防音作用および断
熱作用を果たすため、ベッド、マットレス、枕、クッシ
ョン等のクッション材や、シール材としてのみならず、
防音材、断熱材等としても使用できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によるクッション体
は、 (イ)人体等に押圧された際、その押圧された部分のみ
ならず、全体に均一に圧力が高くなり、押圧された部分
の近傍がクッション体側から人体等の押圧物に接触し、
クッション体全体で人体等の押圧物が支持される。した
がって、ベッド、マットレス、枕、クッション等のよう
に人体に対してクッション機能を果たす目的で用いられ
るクッション体に用いた場合は、人体がクッション体全
体で心地良く支持される。そして、ベッドやマットレス
に用いた場合には、寝たきりの人でも床ずれが生じにく
くなる。 (ロ)従来の空気封入タイプのクッション体のように弾
性率が高くならない。したがって、シール材として用い
た場合には、前記(イ)の効果と相俟って、被シール材
に対して局部的に接触せず、クッション体が均一な圧力
で全体的に接触するようになるため、優れたシール性能
を得ることができる。 (ハ)重量が軽い。 (ニ)封入体内で内容物(マイクロバルーンと液体との
混合物)が揺れて不快感を与えることがない。 (ホ)断熱性を有し、冷たく感じることがない。 (ヘ)内容物を封入する封入体の内部に補強壁、補強リ
ブ等を設けなくても、形状保持でき、製造コストを安価
にすることができる。 等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 封入体 2 混合物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロバルーンと液体との混合物を、
    柔軟性を有するフィルムからなる封入体に封入してなる
    クッション体。
  2. 【請求項2】 前記混合物の前記マイクロバルーンと前
    記液体との混合比は、体積比で、液体5〜60%に対し
    マイクロバルーン95〜40%とされている請求項1記
    載のクッション体。
  3. 【請求項3】 前記フィルムは伸縮性を有する請求項1
    または2記載のクッション体。
  4. 【請求項4】 前記フィルムは熱可塑性エラストマーか
    らなる請求項3記載のクッション体。
JP32639995A 1995-11-21 1995-11-21 クッション体 Pending JPH09140507A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152279A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Polytec Design:Kk クッションユニットおよびクッション体
WO2009113658A1 (ja) * 2008-03-13 2009-09-17 富山県 形状可変マット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005152279A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Polytec Design:Kk クッションユニットおよびクッション体
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Effective date: 20060214

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060725