JPH09140058A - 配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置 - Google Patents
配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置Info
- Publication number
- JPH09140058A JPH09140058A JP7293184A JP29318495A JPH09140058A JP H09140058 A JPH09140058 A JP H09140058A JP 7293184 A JP7293184 A JP 7293184A JP 29318495 A JP29318495 A JP 29318495A JP H09140058 A JPH09140058 A JP H09140058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- operation procedure
- power
- subject
- distribution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 標準系統状態で作業停電を実施するための系
統操作手順を作成しその操作を実行すると、連係する配
電線で同時期に他の作業停電が実施されている場合、不
要な停電を発生させるため、操作開始直前の系統状態に
て再度操作手順表を作成し直さなければならないという
問題点を解決する。 【解決手段】 系統設備作成処理3によって、現在設備
データ1を作業停電計画用設備データ4にコピーした
後、設備の異動内容を記憶したメンテナンスデータ2の
内容にて前記作業停電計画設備データ4を修正し、当該
作業件名の作業開始日時の配電系統設備データを作成す
る。次に、系統状態作成処理7で開閉器の入切状態を作
成し、作業開始日時の系統状態データ8を作成した上
で、操作手順作成処理9にて作業停電を実施するための
系統操作手順表を作成する。
統操作手順を作成しその操作を実行すると、連係する配
電線で同時期に他の作業停電が実施されている場合、不
要な停電を発生させるため、操作開始直前の系統状態に
て再度操作手順表を作成し直さなければならないという
問題点を解決する。 【解決手段】 系統設備作成処理3によって、現在設備
データ1を作業停電計画用設備データ4にコピーした
後、設備の異動内容を記憶したメンテナンスデータ2の
内容にて前記作業停電計画設備データ4を修正し、当該
作業件名の作業開始日時の配電系統設備データを作成す
る。次に、系統状態作成処理7で開閉器の入切状態を作
成し、作業開始日時の系統状態データ8を作成した上
で、操作手順作成処理9にて作業停電を実施するための
系統操作手順表を作成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は配電系統における
作業停電操作手順作成方法およびその方法を用いた配電
自動化装置に関するものでである。
作業停電操作手順作成方法およびその方法を用いた配電
自動化装置に関するものでである。
【0002】
【従来の技術】配電自動化装置は配電用変電所機器およ
び配電線機器を監視制御するものである。図16は、例
えば「配電自動化システム入門」(平成3年3月25日
発行)オーム社、P23に示される配電自動化装置の従
来の作業停電処理を行う機能構成図で、全てプログラム
で処理される。
び配電線機器を監視制御するものである。図16は、例
えば「配電自動化システム入門」(平成3年3月25日
発行)オーム社、P23に示される配電自動化装置の従
来の作業停電処理を行う機能構成図で、全てプログラム
で処理される。
【0003】図において、1は現在系統設備データ、2
は系統設備の異動内容を記憶したメンテナンスデータ、
3は現在系統設備データ1をメンテナンスデータ2の内
容に従って修正する系統設備作成処理、4は系統設備作
成処理3によって作成される作業停電計画用設備デー
タ、7は作業停電計画用設備データ4に登録してある各
設備の状態(開閉器の入切、区間の充停電)を決定する
系統状態作成処理、8は系統状態作成処理7によって作
成される系統状態データ、9は操作手順作成処理であ
る。
は系統設備の異動内容を記憶したメンテナンスデータ、
3は現在系統設備データ1をメンテナンスデータ2の内
容に従って修正する系統設備作成処理、4は系統設備作
成処理3によって作成される作業停電計画用設備デー
タ、7は作業停電計画用設備データ4に登録してある各
設備の状態(開閉器の入切、区間の充停電)を決定する
系統状態作成処理、8は系統状態作成処理7によって作
成される系統状態データ、9は操作手順作成処理であ
る。
【0004】次に動作について図3のフローチャートと
共に説明する。系統設備作成処理3によって現在設備デ
ータ1を作業停電計画用設備データ4にコピーした後
(X1)、設備の異動内容を記憶したメンテナンスデー
タ2の内容にて前記作業停電計画用設備データ4を修正
(メンテナンスデータを反映)し、当該作業件名の作業
開始日時の配電系統設備データ(作業停電計画用設備デ
ータ4)を作成する(X2)。
共に説明する。系統設備作成処理3によって現在設備デ
ータ1を作業停電計画用設備データ4にコピーした後
(X1)、設備の異動内容を記憶したメンテナンスデー
タ2の内容にて前記作業停電計画用設備データ4を修正
(メンテナンスデータを反映)し、当該作業件名の作業
開始日時の配電系統設備データ(作業停電計画用設備デ
ータ4)を作成する(X2)。
【0005】次に、系統状態作成処理7で、開閉器の入
切状態を作成し、作業開始日時の系統状態データ8を作
成した上で(X3)、作成手順作成処理9にて作業停電
を実施するための系統操作手順表を作成する(X4)。
なお、系統状態作成処理7では、常閉開閉器を入状態と
し常開開閉器を切状態とする標準系統状態を作成する。
また、図17のフローチャートの標準系統状態作成の処
理は上記(X3)の処理も含んでいる。
切状態を作成し、作業開始日時の系統状態データ8を作
成した上で(X3)、作成手順作成処理9にて作業停電
を実施するための系統操作手順表を作成する(X4)。
なお、系統状態作成処理7では、常閉開閉器を入状態と
し常開開閉器を切状態とする標準系統状態を作成する。
また、図17のフローチャートの標準系統状態作成の処
理は上記(X3)の処理も含んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の作業停電処理
は、以上のように標準系統状態で作業停電を実施するた
めの系統操作手順を作成するようにしたので、連係する
配電線で同時期に他の作業停電が実施されている場合、
標準系統で作成した系統操作手順を実行すると、不要な
停電を発生させる恐れがあり、操作開始直前の系統状態
にて再度操作手順表を作成し直さなければならないとい
う問題点があった。
は、以上のように標準系統状態で作業停電を実施するた
めの系統操作手順を作成するようにしたので、連係する
配電線で同時期に他の作業停電が実施されている場合、
標準系統で作成した系統操作手順を実行すると、不要な
停電を発生させる恐れがあり、操作開始直前の系統状態
にて再度操作手順表を作成し直さなければならないとい
う問題点があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、作業停電開始日時の系統状態
を作成するに際し、標準系統でなく他作業停電にて実施
される系統の切替状態を反映した系統状態を作成した上
で、当該作業停電の系統作成手順を作成することが可能
な作業停電操作手順作成方法およびその方法を用いた配
電自動化装置を提供することを目的とする。
めになされたものであり、作業停電開始日時の系統状態
を作成するに際し、標準系統でなく他作業停電にて実施
される系統の切替状態を反映した系統状態を作成した上
で、当該作業停電の系統作成手順を作成することが可能
な作業停電操作手順作成方法およびその方法を用いた配
電自動化装置を提供することを目的とする。
【0008】
(1)この発明に係る配電系統における作業停電操作手
順作成方法は、作業予定日時と作業停電区間を作業件名
として登録し、当該作業件名の作業開始日時までに実施
予定の他の作業件名の操作手順を参照して、他の作業件
名を実施した場合の配電系統状態を導出し、この導出し
た配電系統状態に基づいて当該作業件名の操作手順を作
成するようにしたものである。
順作成方法は、作業予定日時と作業停電区間を作業件名
として登録し、当該作業件名の作業開始日時までに実施
予定の他の作業件名の操作手順を参照して、他の作業件
名を実施した場合の配電系統状態を導出し、この導出し
た配電系統状態に基づいて当該作業件名の操作手順を作
成するようにしたものである。
【0009】(2)また、作業予定日時と作業停電区間
を作業件名として登録し、当該作業件名の作業日時と同
時期に実施予定の他の作業件名の操作手順を参照して、
他の作業件名を実施した場合の配電系統状態を導出し、
この導出した配電系統状態に基づいて当該作業件名の操
作手順を作成するようにしたものである。
を作業件名として登録し、当該作業件名の作業日時と同
時期に実施予定の他の作業件名の操作手順を参照して、
他の作業件名を実施した場合の配電系統状態を導出し、
この導出した配電系統状態に基づいて当該作業件名の操
作手順を作成するようにしたものである。
【0010】(3)また、上記(1)または(2)にお
いて、操作手順を参照する他の作業件名の内、当該作業
が実施される配電線の他の作業件名と、当該作業の実施
される配電線と連係している配電線の作業件名のみに更
に絞った作業件名を抽出し、この抽出した作業件名の操
作手順を参照するようにしたものである。
いて、操作手順を参照する他の作業件名の内、当該作業
が実施される配電線の他の作業件名と、当該作業の実施
される配電線と連係している配電線の作業件名のみに更
に絞った作業件名を抽出し、この抽出した作業件名の操
作手順を参照するようにしたものである。
【0011】(4)また、上記(1)または(2)にお
いて、操作手順を参照する他の作業件名の内、当該作業
が実施される配電線、および、当該作業の実施される配
電線と連係している配電線の少なくともいずれか一方の
配電線に係るバンク作業件名のみに更に絞った作業件名
を抽出し、この抽出したバンク作業件名の操作手順を参
照するようにしたものである。
いて、操作手順を参照する他の作業件名の内、当該作業
が実施される配電線、および、当該作業の実施される配
電線と連係している配電線の少なくともいずれか一方の
配電線に係るバンク作業件名のみに更に絞った作業件名
を抽出し、この抽出したバンク作業件名の操作手順を参
照するようにしたものである。
【0012】(5)また、上記(1)〜(4)のいずれ
か1項において、操作手順の作成は、当該配電線の作業
停電を行う際、連係する配電線から当該配電線の非停電
区間へ電気の供給ができるか否かを、当該配電線の作業
内容および上記連係する配電線の作業内容から判断し、
電気が供給可能であれば、上記連係する配電線から電気
の供給を受け、電気の供給が不可能であれば、他の連係
する配電線から電気の供給を受けるよう操作手順を作成
するものである。
か1項において、操作手順の作成は、当該配電線の作業
停電を行う際、連係する配電線から当該配電線の非停電
区間へ電気の供給ができるか否かを、当該配電線の作業
内容および上記連係する配電線の作業内容から判断し、
電気が供給可能であれば、上記連係する配電線から電気
の供給を受け、電気の供給が不可能であれば、他の連係
する配電線から電気の供給を受けるよう操作手順を作成
するものである。
【0013】(6)この発明に係る配電自動化装置は、
上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の配電系統に
おける作業停電操作手順作成方法を用いた配電自動化装
置としたものである。
上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の配電系統に
おける作業停電操作手順作成方法を用いた配電自動化装
置としたものである。
【0014】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1は配電系統における配電自動化装
置の回路図で、図2は配電自動化装置の機能構成図で、
これらの機能は全てプログラムで処理される。
づいて説明する。図1は配電系統における配電自動化装
置の回路図で、図2は配電自動化装置の機能構成図で、
これらの機能は全てプログラムで処理される。
【0015】図3は処理のフローチャートで、図4、図
5は現在系統設備データの構造図、図6はメンテナンス
データを示す図、図7は系統設備作成処理を示す図、図
8は作業件名データの構造図、図9は作業手順データを
説明する図である。
5は現在系統設備データの構造図、図6はメンテナンス
データを示す図、図7は系統設備作成処理を示す図、図
8は作業件名データの構造図、図9は作業手順データを
説明する図である。
【0016】図1において、配電自動化装置は、中央演
算処理装置18、記憶装置17でその主体が構成され、
CRT19で監視表示すると共に、変電所用監視親局1
5、変電所用監視子局12、開閉器遠方監視制御用親局
16、各開閉器S1〜S4に対応して設置された制御子
局C1〜C4等で通信監視制御を行っている。
算処理装置18、記憶装置17でその主体が構成され、
CRT19で監視表示すると共に、変電所用監視親局1
5、変電所用監視子局12、開閉器遠方監視制御用親局
16、各開閉器S1〜S4に対応して設置された制御子
局C1〜C4等で通信監視制御を行っている。
【0017】図2において、1は現在系統設備データ
で、図4の設備データと図5の状態データとで構成され
ている。2は系統設備の異動内容を記憶したメンテナン
スデータで、そのデータ構造例を図6に示す。3は現在
系統設備データ1をメンテナンスデータ2の内容に従っ
て修正する系統設備作成処理で、その処理例を図7に示
す。4は系統設備作成処理3によって作成される作業停
電計画用設備データで、そのデータ構造を図7に示す。
で、図4の設備データと図5の状態データとで構成され
ている。2は系統設備の異動内容を記憶したメンテナン
スデータで、そのデータ構造例を図6に示す。3は現在
系統設備データ1をメンテナンスデータ2の内容に従っ
て修正する系統設備作成処理で、その処理例を図7に示
す。4は系統設備作成処理3によって作成される作業停
電計画用設備データで、そのデータ構造を図7に示す。
【0018】5は登録された作業件名を記憶する作業件
名データで、図8に示すように作業停電区間、作業区
分、作業開始予定日時等の情報が記憶されている。6は
各作業件名の操作手順を記憶した操作手順データで、そ
のデータ構造を図9に示す。7は作業停電計画用設備デ
ータ4に登録してある各設備の状態(開閉器の入切、区
間の充停電)を決定する系統状態作成処理、8は系統状
態作成処理7によって作成される系統状態データで、そ
のデータ構造は図5の現在系統設備データ1の状態デー
タ構造と同一である。9は操作手順作成処理である。
名データで、図8に示すように作業停電区間、作業区
分、作業開始予定日時等の情報が記憶されている。6は
各作業件名の操作手順を記憶した操作手順データで、そ
のデータ構造を図9に示す。7は作業停電計画用設備デ
ータ4に登録してある各設備の状態(開閉器の入切、区
間の充停電)を決定する系統状態作成処理、8は系統状
態作成処理7によって作成される系統状態データで、そ
のデータ構造は図5の現在系統設備データ1の状態デー
タ構造と同一である。9は操作手順作成処理である。
【0019】次に動作について説明する。系統設備作成
処理3は従来と同じで、現在設備データ1を作業停電計
画用設備データ4にコピーした上で(S1)、メンテナ
ンスデータ2の内容により設備の異動を行う(S2)。
処理3は従来と同じで、現在設備データ1を作業停電計
画用設備データ4にコピーした上で(S1)、メンテナ
ンスデータ2の内容により設備の異動を行う(S2)。
【0020】系統状態作成処理7は作業停電計画用設備
データ4に登録してある開閉器について、常開開閉器を
切、常閉開閉器を入とした標準系統状態を作成した後
(S3)、作業件名データ5に登録してある作業件名の
中から、当該作業件名の作業開始日時までに実施予定の
件名を抽出し(S4)、前記抽出した件名の操作手順を
操作手順データ6により検索する(S5)。ここで系統
状態作成処理7の処理の具体例を図7で示すと、図7
(a)のように展開前の状態から開閉器3を加えて区間
4を増加した展開後の状態を示している。この場合、デ
ータは図7(b)のように展開される。
データ4に登録してある開閉器について、常開開閉器を
切、常閉開閉器を入とした標準系統状態を作成した後
(S3)、作業件名データ5に登録してある作業件名の
中から、当該作業件名の作業開始日時までに実施予定の
件名を抽出し(S4)、前記抽出した件名の操作手順を
操作手順データ6により検索する(S5)。ここで系統
状態作成処理7の処理の具体例を図7で示すと、図7
(a)のように展開前の状態から開閉器3を加えて区間
4を増加した展開後の状態を示している。この場合、デ
ータは図7(b)のように展開される。
【0021】検索した操作手順に従って開閉器の入切操
作を模擬実行することにより、先に作成した系統状態デ
ータ8を変更する(S6)。ここで模擬実行とは、計算
機(図1の中央処理装置18)内部で、抽出された作業
件名の実行を行い、作業実施後の系統状態を知るもので
ある。通常、計算機の別のエリアに系統をコピーして行
う。
作を模擬実行することにより、先に作成した系統状態デ
ータ8を変更する(S6)。ここで模擬実行とは、計算
機(図1の中央処理装置18)内部で、抽出された作業
件名の実行を行い、作業実施後の系統状態を知るもので
ある。通常、計算機の別のエリアに系統をコピーして行
う。
【0022】以上のようにして全作業件名をチェック
し、完了すれば(S7)、操作手順作成処理9で、前記
変更された系統状態データ8による、配電系統状態に基
づいて当該作業件名の系統操作手順10を作成する(S
8)。ここで「操作手順作成処理9」は、「系統状態デ
ータ8」の配電系統状態において「作業件名データ5」
にある当該作業件名の停電区間を、他の区間に停電を発
生させないように他の系統の容量等も考慮しながら手順
を作成する。
し、完了すれば(S7)、操作手順作成処理9で、前記
変更された系統状態データ8による、配電系統状態に基
づいて当該作業件名の系統操作手順10を作成する(S
8)。ここで「操作手順作成処理9」は、「系統状態デ
ータ8」の配電系統状態において「作業件名データ5」
にある当該作業件名の停電区間を、他の区間に停電を発
生させないように他の系統の容量等も考慮しながら手順
を作成する。
【0023】ここで操作手順作成の方法を具体例で説明
する。図10は標準系統状態の配電系統図、図11は作
業停電実施前の配電系統図である。下記の作業があると
する。 作業件名 作業区間 作業開始予定日時 作業終了予定日時 No.1 C−3 1995年10月20日9時00分 1995年10月20日12時00分 No.2 B−2 1995年10月20日10時00分 1995年10月20日13時00分
する。図10は標準系統状態の配電系統図、図11は作
業停電実施前の配電系統図である。下記の作業があると
する。 作業件名 作業区間 作業開始予定日時 作業終了予定日時 No.1 C−3 1995年10月20日9時00分 1995年10月20日12時00分 No.2 B−2 1995年10月20日10時00分 1995年10月20日13時00分
【0024】従来の作業停電では、作業件名No.1と
No.2とはそれぞれ図10の系統状態に対して下記の
ような作業手順を作成する。なお、図10の系統状態
は、図3のステップS3の標準系統状態である。
No.2とはそれぞれ図10の系統状態に対して下記の
ような作業手順を作成する。なお、図10の系統状態
は、図3のステップS3の標準系統状態である。
【0025】 No.1の手順 1 BX3 入 No.2の手順 1 BX2 入 2 BC2 切 2 BB1 切 3 BC3 切 3 BB2 切 −−−−−−− −−−−−−− 4 BC3 入 4 BB2 入 5 BC2 入 5 BB1 入 6 BX3 切 6 BX2 切
【0026】そこでNo.1が作業中(3番目までの状
態)であるため、No.2の操作手順を実際に行うと、
C−3が停電区間であるために、BX2を入れても電気
が供給されず「区間B−3、B−4」は停電する。これ
は不要な停電区間となる。
態)であるため、No.2の操作手順を実際に行うと、
C−3が停電区間であるために、BX2を入れても電気
が供給されず「区間B−3、B−4」は停電する。これ
は不要な停電区間となる。
【0027】そこでこの発明の実施の形態では、作業手
順を作成するときに、当該作業が行われるまでに実施さ
れる作業件名を模擬実行して作業開始時点の系統状態に
て作業手順を作成する。図11は作業開始時点の系統状
態で、この系統状態は図10のステップS4〜S7で作
成される。図11のような系統状態で作業件名No.2
の手順を作成すると、 1 BX2 入 2 BB1 切 3 BB2 切 −−−−−−− 4 BB2 入 5 BB1 入 6 BX2 切 となり、従来(標準系統状態)のように停電区間を発生
させることなく二つの作業が行える操作手順を作成する
ことができる。
順を作成するときに、当該作業が行われるまでに実施さ
れる作業件名を模擬実行して作業開始時点の系統状態に
て作業手順を作成する。図11は作業開始時点の系統状
態で、この系統状態は図10のステップS4〜S7で作
成される。図11のような系統状態で作業件名No.2
の手順を作成すると、 1 BX2 入 2 BB1 切 3 BB2 切 −−−−−−− 4 BB2 入 5 BB1 入 6 BX2 切 となり、従来(標準系統状態)のように停電区間を発生
させることなく二つの作業が行える操作手順を作成する
ことができる。
【0028】以上のように、当該作業の開始日時までに
実施予定の他作業で行われる系統操作を反映した系統状
態にて、当該作業の系統操作手順を作成するため、事前
に操作手順を作成した時に想定した系統状態と実際に操
作を行う時の系統状態が一致し、操作実施直前に操作手
順を作り直す必要がなくなり、また、不要な停電の発生
を防止できる。
実施予定の他作業で行われる系統操作を反映した系統状
態にて、当該作業の系統操作手順を作成するため、事前
に操作手順を作成した時に想定した系統状態と実際に操
作を行う時の系統状態が一致し、操作実施直前に操作手
順を作り直す必要がなくなり、また、不要な停電の発生
を防止できる。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1では、当
該作業件名の作業開始日時までに実施予定の全ての他作
業件名を抽出し、その操作手順を模擬実行するようにし
たが、当該する他作業件名の中でも当該作業の作業開始
日時までには切戻し操作まで完了し、系統状態を元の標
準系統状態に戻している件名がある。
該作業件名の作業開始日時までに実施予定の全ての他作
業件名を抽出し、その操作手順を模擬実行するようにし
たが、当該する他作業件名の中でも当該作業の作業開始
日時までには切戻し操作まで完了し、系統状態を元の標
準系統状態に戻している件名がある。
【0030】ここで切り戻し操作とは、操作手順作成処
理9により作成した操作手順を実行した後、系統を元の
状態に戻すために作成した操作手順の逆手順(入なら切
など)を逆の順番で実施する操作である。
理9により作成した操作手順を実行した後、系統を元の
状態に戻すために作成した操作手順の逆手順(入なら切
など)を逆の順番で実施する操作である。
【0031】このように切り戻しにより元の標準状態に
戻っている件名については、操作手順を模擬実行する必
要は無いため、図12のフローチャートのステップT5
に示すように、当該作業の作業開始日時までに実施予定
の件名で、前記作業開始日時までに切戻し操作の完了し
ていない件名のみを抽出し、その操作手順を模擬実行す
る。即ち、当該作業開始日時と同時期の件名のみを抽出
することになる。なお、上記ステップT5の処理は系統
状態作成処理7で行う。
戻っている件名については、操作手順を模擬実行する必
要は無いため、図12のフローチャートのステップT5
に示すように、当該作業の作業開始日時までに実施予定
の件名で、前記作業開始日時までに切戻し操作の完了し
ていない件名のみを抽出し、その操作手順を模擬実行す
る。即ち、当該作業開始日時と同時期の件名のみを抽出
することになる。なお、上記ステップT5の処理は系統
状態作成処理7で行う。
【0032】このように模擬実行の対象となる件名を限
定できるので、系統状態作成処理の処理時間を実施の形
態1よりも高速化することができる。即ち、実施の形態
1では作業開始日時までにある全ての作業件名を模擬実
行していたが、この実施の形態2では切り戻し操作完了
分を模擬実行する処理時間を省いて、同時期に実施予定
の作業件名のみを対象として模擬実行することができ
る。
定できるので、系統状態作成処理の処理時間を実施の形
態1よりも高速化することができる。即ち、実施の形態
1では作業開始日時までにある全ての作業件名を模擬実
行していたが、この実施の形態2では切り戻し操作完了
分を模擬実行する処理時間を省いて、同時期に実施予定
の作業件名のみを対象として模擬実行することができ
る。
【0033】実施の形態3.上記実施の形態1では、当
該作業件名の作業開始日時までに実施予定の全ての他作
業件名を抽出し、その操作手順を模擬実行する場合につ
いて述べたが、当該作業の実施される配電線と連係して
いない配電線の系統操作は、当該作業で行う系統操作に
は影響を与えない場合が多いため、操作手順を模擬実行
する必要はない。
該作業件名の作業開始日時までに実施予定の全ての他作
業件名を抽出し、その操作手順を模擬実行する場合につ
いて述べたが、当該作業の実施される配電線と連係して
いない配電線の系統操作は、当該作業で行う系統操作に
は影響を与えない場合が多いため、操作手順を模擬実行
する必要はない。
【0034】従って、図13のフローチャートのステッ
プU5に示すように、当該作業配電線の連係配電線と作
業件名の停電区間の所属配電線名が等しいか否かを判定
し、等しく無い場合は、ステップU6で最後の連係配電
線までチェックする。データで説明すれば、図4の「配
電線設備データ」の「連係配電線No.」から、当該作
業配電線の「連係配電線No.」をキーとして、図8の
作業件名データ5の「停電区間」の所属する配電線を検
索し、一致する配電線が存在すれば当該作業名を模擬実
行する。
プU5に示すように、当該作業配電線の連係配電線と作
業件名の停電区間の所属配電線名が等しいか否かを判定
し、等しく無い場合は、ステップU6で最後の連係配電
線までチェックする。データで説明すれば、図4の「配
電線設備データ」の「連係配電線No.」から、当該作
業配電線の「連係配電線No.」をキーとして、図8の
作業件名データ5の「停電区間」の所属する配電線を検
索し、一致する配電線が存在すれば当該作業名を模擬実
行する。
【0035】このようにして、実施される配電線および
当該作業の実施される配電線に連係している配電線に所
属する開閉器を操作する件名のみを抽出し、その手順を
模擬実行することとし、手順の系統状態作成処理を高速
化できる。
当該作業の実施される配電線に連係している配電線に所
属する開閉器を操作する件名のみを抽出し、その手順を
模擬実行することとし、手順の系統状態作成処理を高速
化できる。
【0036】実施の形態4.上記実施の形態1では、当
該作業の作業開始日時までに実施予定の全ての他作業件
名を抽出し、その操作手順を模擬実行するようにした
が、配電線停電作業の場合1日程度で作業が完了し、系
統を標準系統状態に戻すため、当該作業に影響を与える
ことは少ない。
該作業の作業開始日時までに実施予定の全ての他作業件
名を抽出し、その操作手順を模擬実行するようにした
が、配電線停電作業の場合1日程度で作業が完了し、系
統を標準系統状態に戻すため、当該作業に影響を与える
ことは少ない。
【0037】従って、図14のフローチャートのステッ
プV4に示すように、停電作業を長期間行うバンク停電
作業のみを抽出し、その操作手順を模擬実行するように
することで、系統状態作成処理を高速化できる。
プV4に示すように、停電作業を長期間行うバンク停電
作業のみを抽出し、その操作手順を模擬実行するように
することで、系統状態作成処理を高速化できる。
【0038】上記ステップV4の動作をデータで説明す
ると、図8の作業件名データ5の「作業区分(配電線作
業、またはバンク作業)」をキーとして作業件名を検索
し、バンク作業であれば、その操作手順を模擬実行す
る。なお、バンク停電作業では図15に示すように、点
線内の機器の点検、交換等を行う停電工事である。
ると、図8の作業件名データ5の「作業区分(配電線作
業、またはバンク作業)」をキーとして作業件名を検索
し、バンク作業であれば、その操作手順を模擬実行す
る。なお、バンク停電作業では図15に示すように、点
線内の機器の点検、交換等を行う停電工事である。
【図1】 この発明の実施の形態1による配電系統にお
ける配電自動化装置の構成図である。
ける配電自動化装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による配電自動化装
置の機能構成図である。
置の機能構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による処理を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による現在系統設備
データの構造図である。
データの構造図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による現在系統設備
データの構造図である。
データの構造図である。
【図6】 この発明の実施の形態1によるメンテナンス
データの構造図である。
データの構造図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による系統設備作成
処理を示す図である。
処理を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による作業件名デー
タの構造図である。
タの構造図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による作業手順デー
タを説明する図である。
タを説明する図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による標準系統状
態の配電系統図である。
態の配電系統図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による作業停電実
施前の配電系統図である。
施前の配電系統図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態3による処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態4による処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態4によるバンク停電
作業の範囲を示す回路図である。
作業の範囲を示す回路図である。
【図16】 従来の作業停電計画処理を示す配電自動化
装置の機能構成図である。
装置の機能構成図である。
【図17】 従来の作業停電計画処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
1 現在系統設備データ、2 メンテナンスデータ、3
系統設備作成処理、4 作業停電計画用設備データ、
5 作業件名データ、6 操作手順データ、7 系統状
態作成処理、 8 系統状態データ、9 操作手順作成
処理、10 系統操作手順データ。
系統設備作成処理、4 作業停電計画用設備データ、
5 作業件名データ、6 操作手順データ、7 系統状
態作成処理、 8 系統状態データ、9 操作手順作成
処理、10 系統操作手順データ。
Claims (6)
- 【請求項1】 作業予定日時と作業停電区間を作業件名
として登録し、当該作業件名の作業開始日時までに実施
予定の他の作業件名の操作手順を参照して、他の作業件
名を実施した場合の配電系統状態を導出し、この導出し
た配電系統状態に基づいて当該作業件名の操作手順を作
成するようにした配電系統における作業停電操作手順作
成方法。 - 【請求項2】 作業予定日時と作業停電区間を作業件名
として登録し、当該作業件名の作業日時と同時期に実施
予定の他の作業件名の操作手順を参照して、他の作業件
名を実施した場合の配電系統状態を導出し、この導出し
た配電系統状態に基づいて当該作業件名の操作手順を作
成するようにした配電系統における作業停電操作手順作
成方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の配電系統
における作業停電操作手順作成方法において、操作手順
を参照する他の作業件名の内、当該作業が実施される配
電線の他の作業件名と、当該作業の実施される配電線と
連係している配電線の作業件名のみに更に絞った作業件
名を抽出し、この抽出した作業件名の操作手順を参照す
るようにしたことを特徴とする配電系統における作業停
電操作手順作成方法。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の配電系統
における作業停電操作手順作成方法において、操作手順
を参照する他の作業件名の内、当該作業が実施される配
電線、および、当該作業の実施される配電線と連係して
いる配電線の少なくともいずれか一方の配電線に係るバ
ンク作業件名のみに更に絞った作業件名を抽出し、この
抽出したバンク作業件名の操作手順を参照するようにし
たことを特徴とする配電系統における作業停電操作手順
作成方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の配
電系統における作業停電操作手順作成方法において、操
作手順の作成は、当該配電線の作業停電を行う際、連係
する配電線から当該配電線の非停電区間へ電気の供給が
できるか否かを、当該配電線の作業内容および上記連係
する配電線の作業内容から判断し、電気が供給可能であ
れば、上記連係する配電線から電気の供給を受け、電気
の供給が不可能であれば、他の連係する配電線から電気
の供給を受けるよう操作手順を作成することを特徴とす
る作業停電操作手順作成方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の配
電系統における作業停電操作手順作成方法を用いた配電
自動化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293184A JPH09140058A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293184A JPH09140058A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140058A true JPH09140058A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17791511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7293184A Pending JPH09140058A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09140058A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014527A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Mitsubishi Electric Corp | 系統制御手順の自動作成方法 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7293184A patent/JPH09140058A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014527A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Mitsubishi Electric Corp | 系統制御手順の自動作成方法 |
JP4698173B2 (ja) * | 2004-06-28 | 2011-06-08 | 三菱電機株式会社 | 系統制御手順の自動作成方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102157931B (zh) | 检测电网中的停电和保电请求之间的冲突的方法和系统 | |
CN108320104B (zh) | 基于RelayCAC继电保护整定软件实现保护定值在线校验功能获取模型的方法 | |
CN111967740B (zh) | 一种操作票安全校核系统及其方法 | |
US10992174B2 (en) | Monitoring control system | |
CN107391617A (zh) | 基于监测系统的自动导模型方法 | |
US11418056B2 (en) | Monitoring control system | |
JPH09140058A (ja) | 配電系統における作業停電操作手順作成方法および配電自動化装置 | |
JP3887751B2 (ja) | 電力系統分散監視制御装置 | |
US8355806B2 (en) | Information control system and information control method | |
CN112580942A (zh) | 一种变电站操作票库配置方法及顺控操作任务生成方法 | |
JP3566137B2 (ja) | シミュレーション装置及びシミュレーション方法 | |
JPH07163052A (ja) | 電力系統操作手順表作成支援装置 | |
JPH05346882A (ja) | データ管理方式 | |
JP2577392B2 (ja) | 電力系統事故時自動復旧用事故前系統状態作成方法 | |
Li et al. | A study of distribution load transfer operation based on gis | |
JP2647154B2 (ja) | 配電系統模擬試験装置 | |
JPH0531374B2 (ja) | ||
JP3711944B2 (ja) | 図面データ作成装置 | |
JP3292579B2 (ja) | 作業停電操作装置 | |
JP2727209B2 (ja) | 電力系統運用システム | |
JPH10322908A (ja) | 電力系統模擬装置 | |
Allan et al. | Reliability evaluation of distribution systems using graphic-based interactive computational methods | |
JP2001243084A (ja) | 電力系統監視制御装置とこれを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体 | |
Hattori et al. | A new distribution power network restoration algorithm based on modern heuristic method | |
CN115693662A (zh) | 一种配电网合环操作智能辅助决策系统及方法、设备、介质 |