JPH09139972A - 携帯無線電話装置 - Google Patents

携帯無線電話装置

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JPH09139972A
JPH09139972A JP7298192A JP29819295A JPH09139972A JP H09139972 A JPH09139972 A JP H09139972A JP 7298192 A JP7298192 A JP 7298192A JP 29819295 A JP29819295 A JP 29819295A JP H09139972 A JPH09139972 A JP H09139972A
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JP
Japan
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unit
data
section
box
transmission
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Application number
JP7298192A
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English (en)
Inventor
Takashige Shindou
孝慈 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パーソナル・コンピュータ等の電子情報処理機
器との接続がなされて使用され、電子情報処理機器によ
るデータ通信に供されるにあたり、装置全体を、外観的
に優れ、取扱い易く、かつ、使い勝手が良いものとでき
るようにする。 【解決手段】匣体13が、標準化された三次元寸法を有
するICカードを全体的に収容できるカード挿入部65
がそれに収容されたICカードとの電気的接続がなされ
る内蔵コネクタ部を伴って設けられたパーソナル・コン
ピュータ63に対し、カード挿入部65に全体的に収容
される状態をもって装着可能とされる外形寸法をとると
ともに、カード挿入部65に全体的に収容される状態を
もって装着されたとき、カード挿入部65における内蔵
コネクタ部に接続されて、パーソナル・コンピュータ6
3からのデータが送信処理部に供給される状態、及び、
受信処理部からの再生データがパーソナル・コンピュー
タ63に供給される状態をもたらすコネクタ部が設けら
れて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送受信アンテナ部
を通じてデータ信号の送受信を行い、単独で用いられて
送受話に供される状態と、電子情報処理機器に接続され
て用いられて電子情報処理機器によるデータ通信に供さ
れる状態とをとることができる携帯無線電話装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】データ信号の送受信を行う機能を具えて
いて送受話の用に供される電話機の分野において、デー
タ信号の送受信をアンテナを通じた無線通信により行う
ものとして小型・軽量化が図られた、ディジタルコード
レス方式をとる携帯電話機が、携帯無線電話装置の一つ
として普及してきている。このようなディジタルコード
レス方式をとる携帯電話機にあっては、電源電池,スピ
ーカ,マイクロフォン,各種回路構成部等を収容する匣
体が全体的に偏平化されて、所謂、“薄型”とされると
ともに、匣体の内部から外部へと突出するアンテナが伸
縮可能なものとされて、携帯に際しての利便性の向上が
より効果的に図られるようにされる傾向にある。
【0003】そして、斯かるディジタルコードレス方式
をとる携帯電話機は、単独で使用されて送受話に供され
るのみならず、種々のデータを扱う電子情報処理機器、
例えば、パーソナル・コンピュータとの接続がなされて
使用され、パーソナル・コンピュータによるデータ通信
にも供される。データ通信のためディジタルコードレス
方式をとる携帯電話機が接続されるパーソナル・コンピ
ュータにあっては、数多くのプログラムに従ったデータ
処理を行うことができるようにすべく、各種のプログラ
ムを格納したメモリ素子や小型演算処理ユニット(マイ
クロプロセッサ)を構成する集積回路(IC)素子等を
内蔵し、データについての演算処理機能及び記憶機能を
具えるICカードが装着されて用いられるものとされる
ことが多い。
【0004】パーソナル・コンピュータに対するICカ
ードの装着は、パーソナル・コンピュータにICカード
を全体的に収容できる、通常、“スロット”と称される
カード挿入部が設けられ、そのカード挿入部内に収容さ
れる状態とされてなされる。ICカードには、内部のメ
モリ素子やIC素子に連結されたコネクタ部が設けられ
ており、カード挿入部内に収容される際には、そのコネ
クタ部がカード挿入部に設けられたパーソナル・コンピ
ュータ側のコネクタ部に接続される。
【0005】ICカードについては、いくつかの標準化
が図られており、例えば、米国の標準化団体PCMCI
Aと日本電子工業振興協会(JEIDA)とによる標準
に準拠した“PCカード”にあっては、タイプI,タイ
プII,タイプIII等が規格化されている。“PCカード
・タイプII”の外形寸法は、85.6mm×54.0mm×5.0mm と
され、また、“PCカード・タイプIII”の外形寸法
は、 85.6mm×54.0mm×10.5mmとされている。そして、
このようなICカードの標準化に伴い、パーソナル・コ
ンピュータに設けられてICカードを全体的に収容でき
るものとされるカード挿入部も、その三次元寸法が、I
Cカードが有する規格化された外形寸法に応じたものと
される。
【0006】このようなもとで、ディジタルコードレス
方式をとる携帯電話機がデータ通信のためパーソナル・
コンピュータに接続されるにあたっては、例えば、パー
ソナル・コンピュータに設けられたカード挿入部に、I
Cカードに代えて、全体がカード状をなすものとされた
通信アダプタが装着される。通信アダプタは、パーソナ
ル・コンピュータのカード挿入部に設けられたパーソナ
ル・コンピュータ側のコネクタ部に接続されるコンピュ
ータ用コネクタ部と、ディジタルコードレス方式をとる
携帯電話機に接続される電話機用コネクタ部とが備えら
れており、カード挿入部に装着されたときには、コンピ
ュータ用コネクタ部が設けられた部分がカード挿入部に
収容されるとともに、電話機用コネクタ部が設けられた
部分が、カード挿入部からパーソナル・コンピュータの
外部に突出する状態におかれる。そして、パーソナル・
コンピュータのカード挿入部に装着された通信アダプタ
におけるパーソナル・コンピュータの外部に突出する部
分に設けられた電話機用コネクタ部に、ディジタルコー
ドレス方式をとる携帯電話機が接続される。
【0007】このようにして、パーソナル・コンピュー
タに、通信アダプタを介して、ディジタルコードレス方
式をとる携帯電話機が連結されたもとにおいては、パー
ソナル・コンピュータによって処理されたデータが通信
アダプタにおいて通信データとされ、さらに、携帯電話
機によって通信データに基づくデータ信号が形成され、
それが携帯電話機に備えられたアンテナを通じて送信さ
れる。また、携帯電話機によりそれに備えられたアンテ
ナを通じて受信された外部からのデータ信号に基づく再
生通信データが得られ、さらに、通信アダプタによって
再生通信データに基づくデータが得られて、そのデータ
がパーソナル・コンピュータに取り込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、ディジ
タルコードレス方式をとる携帯電話機が、パーソナル・
コンピュータによるデータ通信に供されるにあたり、パ
ーソナル・コンピュータにディジタルコードレス方式を
とる携帯電話機が通信アダプタを介して連結される場合
には、パーソナル・コンピュータのカード挿入部に装着
された通信アダプタにおける電話機用コネクタ部が設け
られた部分が、パーソナル・コンピュータの外部に突出
するものとされ、パーソナル・コンピュータの外部に突
出した電話機用コネクタ部にディジタルコードレス方式
をとる携帯電話機が接続されることになる。それゆえ、
パーソナル・コンピュータ,通信アダプタ及びディジタ
ルコードレス方式をとる携帯電話機の三者の組合せが、
装置としての纏まりがなく、外観的に劣るものとなって
しまう。また、パーソナル・コンピュータ,通信アダプ
タ及びディジタルコードレス方式をとる携帯電話機の三
者の組合せによる装置全体が、移動あるいは向きの変更
等に際して取扱い難く、使い勝手がよくないものとなっ
てしまうという不都合がある。
【0009】斯かる点に鑑み、本発明は、データ信号の
送受信をアンテナを通じた無線通信により行い、単独で
使用されて送受話に供される状態と、種々のデータを扱
うパーソナル・コンピュータ等の電子情報処理機器との
接続がなされて使用され、電子情報処理機器によるデー
タ通信に供される状態とをとることができ、電子情報処
理機器によるデータ通信に供される状態をとるにあた
り、電子情報処理機器を含んで成る装置全体を、外観的
に優れたものにできるとともに、移動あるいは向きの変
更等に際して取扱い易く、かつ、使い勝手が良いものと
なすことができる携帯無線電話装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯無線電
話装置は、送受信アンテナ部と、供給されるデータに応
じて送受信アンテナ部を通じて送出すべきデータ信号を
形成する送信処理部と、送信処理部に音声データを供給
するマイクロフォンを含んだ音声データ形成部と、送受
信アンテナ部を通じた外部データ信号を受信して再生デ
ータを得る受信処理部と、受信処理部から得られる再生
データに基づいて再生音声を得るスピーカを含む音声再
生部と、送受信アンテナ部の部分,送信処理部,音声デ
ータ形成部,受信処理部及び音声再生部を収容する匣体
とを備え、匣体が、標準化された三次元寸法を有するI
Cカードを全体的に収容できるカード挿入部がそれに収
容されたICカードとの電気的接続がなされる内蔵コネ
クタ部を伴って設けられた電子情報処理機器に対し、カ
ード挿入部に全体的に収容される状態をもって装着可能
とされる外形寸法をとるとともに、匣体がカード挿入部
に全体的に収容される状態をもって装着されたとき、カ
ード挿入部における内蔵コネクタ部に接続されて、電子
情報処理機器からのデータが送信処理部に供給される状
態、及び、受信処理部からの再生データが電子情報処理
機器に供給される状態をもたらすコネクタ部が設けられ
たものとされて、構成される。
【0011】上述の如くに構成される本発明に係る携帯
無線電話装置は、送受信アンテナ部の部分,送信処理
部,音声データ形成部,受信処理部及び音声再生部を収
容する匣体が、電子情報処理機器に対してそれに設けら
れたカード挿入部に全体的に収容される状態をもって装
着することが可能とされる外形寸法をとるものとされ、
また、その匣体に、電子情報処理機器に設けられたカー
ド挿入部に装着されたとき、カード挿入部における内蔵
コネクタ部に接続されて、電子情報処理機器からのデー
タが送信処理部に供給される状態、及び、受信処理部か
らの再生データが電子情報処理機器に供給される状態を
もたらすコネクタ部が設けられたものとされるので、そ
の匣体が電子情報処理機器に対してそれに設けられたカ
ード挿入部に全体的に収容される状態をもって装着され
ることにより、電子情報処理機器によって処理されたデ
ータに基づくデータ信号が送受信アンテナ部を通じて送
信され、また、送受信アンテナ部を通じて受信された外
部からのデータ信号に基づくデータが電子情報処理機器
に取り込まれるようにする、電子情報処理機器によるデ
ータ通信に供される状態をとることができることにな
る。
【0012】そして、本発明に係る携帯無線電話装置
は、電子情報処理機器によるデータ通信に供される状態
をとるときには、その匣体が電子情報処理機器に設けら
れたカード挿入部に全体的に収容される状態におかれる
ので、電子情報処理機器を含んで構成される装置全体
を、外観的に優れたものにできるとともに、移動あるい
は向きの変更等に際して取扱い易く、かつ、使い勝手が
良いものなすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る携
帯無線電話装置の一例である携帯無線電話装置1を示
す。この図1及び図2に示される例は、全体として平板
状に形成された本体部10と本体部10にヒンジ部11
を介して回動可能に連結された平板状を成す可動部12
とを有した、折畳み式となされた匣体13を備えてい
る。可動部12は、図1に示される如くの、本体部10
に重ねられるべく折り畳まれた折畳位置をとる状態,図
2に示される如くの、本体部10から離隔する方向に開
かれた展開位置をとる状態、及び、折畳位置と展開位置
との間の位置をとることができる。
【0014】本体部10におけるヒンジ部11から外方
に突出する端部10Aには、図1に示される如く、コネ
クタ部14が設けられている。端部10Aには、コネク
タ部14が使用されないとき、コネクタ部14を覆って
保護する保護カバー15が着脱自在に装着される。ま
た、本体部10におけるコネクタ部14が設けられた端
部10Aに対して対極的な位置をとる端部10Bから
は、アンテナ支持部16により支持されたアンテナ導体
17が突出しており、それに加えて、端部10Bには係
合凹部18が形成されている。アンテナ導体17は、本
体部10に対して伸縮可能かつ回動可能とされる。さら
に本体部10における中間部分には、液晶表示パネル部
19が設けられており、また、スピーカ格納部20が形
成されている。
【0015】一方、可動部12には、匣体13の外部か
らの操作が可能な入力操作部21を構成する複数の押釦
部21Aが設けられており、また、図1に示される如
く、可動部12が折畳位置をとるとき、本体部10にお
ける端部10Bに対向することになる端部12Aには、
突出部22が設けられている。突出部22は、その内側
にマイクロフォン23が配されるマイクロフォン格納部
を形成している。
【0016】このようなもとで、図1に示される如く、
可動部12が折畳位置をとる状態におかれるときには、
本体部10における係合凹部18及びスピーカ格納部2
0が形成されるとともに液晶表示パネル部19が設けら
れた面に、可動部12における複数の押釦部21A及び
突出部22が設けられた面が近接対向せしめられ、可動
部12に設けられた突出部22が、本体部10に設けら
れた係合凹部18に係合するものとされる。
【0017】本体部10,ヒンジ部11及び可動部12
を有した匣体13は、可動部12が折畳位置をとる状態
とされたもとでの三次元寸法、即ち、図1に示される
L,W及びTが、パーソナル・コンピュータ等に装着さ
れる標準化されたICカード、例えば、“PCカード・
タイプIII”と同一となるように選定され、L=85.6m
m,W=54.0mm,T=10.5mmとされる。
【0018】そして、匣体13における本体部10に
は、その端部10B内にアンテナ導体17を含む送受信
アンテナ部の部分が収容され、また、スピーカ格納部2
0の内側に配されるスピーカを含んで構成される音声再
生部,送受信アンテナ部を通じて送出すべきデータ信号
を形成する送信処理部,送受信アンテナ部を通じた外部
データ信号を受信して再生データを得る受信処理部,送
信処理部におけるデータ信号の形成状態あるいは受信処
理部における再生データの形成状態を制御する制御部等
を構成する回路形成部等が収容されている。また、匣体
13における可動部12には、その端部12Aに設けら
れたマイクロフォン格納部を形成する突出部22の内側
に配されたマイクロフォン23を含んで構成される音声
データ形成部,複数の押釦部21Aにより構成される入
力操作部21に接続された回路形成部等が収容されてい
る。
【0019】このような図1及び図2に示される携帯無
線電話装置1は、図2に示される如くの、可動部12が
本体部10から離隔する方向に開かれた展開位置をとる
状態とされたもとで、使用者による送受話に供され、可
動部12に収容されたマイクロフォン23を通じての送
話及び本体部10に収容されたスピーカを通じての受話
に応じて、アンテナ導体17を含む送受信アンテナ部を
通じたデータ信号の送受信を行う。また、それに加え
て、図2に示される如くの、可動部12が本体部10に
重ねられるべく折り畳まれた折畳位置をとる状態とされ
たもとで、種々のデータを扱う電子情報処理機器の一つ
であるパーソナル・コンピュータに装着されて、パーソ
ナル・コンピュータによるデータ通信に供され、パーソ
ナル・コンピュータによって処理されたデータに基づく
データ信号が送受信アンテナ部を通じて送信されるよう
にし、また、送受信アンテナ部を通じて受信された外部
からのデータ信号に基づくデータがパーソナル・コンピ
ュータに取り込まれるようにする。
【0020】図1及び図2に示される携帯無線電話装置
1が装着されるパーソナル・コンピュータは、例えば、
図3に示される如くに、複数のキースイッチ操作子60
が配列配置されて成るキーボード部61と、キーボード
部61に対して回動可能とされた表示パネル部62とを
備えて、比較的小型かつ軽量に構成された携帯型のパー
ソナル・コンピュータ63とされ、キーボード部61の
側部に、標準化されたICカード、例えば、“PCカー
ド・タイプIII ”が挿入されるカード挿入部65が設け
られている。
【0021】パーソナル・コンピュータ63に設けられ
たカード挿入部65は、 “PCカード・タイプIII”を
全体的に収容できるものとされていて、“PCカード・
タイプIII”が有する規格化された外形寸法85.6mm×54.
0mm×10.5mmに応じた三次元寸法を有したものとされて
いる。そして、カード挿入部65内には、 “PCカー
ド・タイプIII”に備えられたコネクタ部が接続され
て、“PCカード・タイプIII”との電気的接続がなさ
れる内蔵コネクタ部が設けられている。
【0022】斯かるパーソナル・コンピュータ63に設
けられたカード挿入部65に、図3に示される如くにし
て、可動部12が折畳位置をとる状態とされたもとでの
匣体13の三次元寸法L,W及びTが“PCカード・タ
イプIII”と同一( L=85.6mm,W=54.0mm,T=10.5
mm)となるように選定された携帯無線電話装置1が、可
動部12が折畳位置をとる状態とされて挿入される。そ
して、カード挿入部65に挿入された携帯無線電話装置
1は、図4に示される如くに、カード挿入部65に全体
的に収容される状態をもって、パーソナル・コンピュー
タ63への装着がなされる。
【0023】カード挿入部65に全体的に収容される状
態をもってパーソナル・コンピュータ63に装着された
携帯無線電話装置1は、その匣体13の本体部10にお
ける端部10Aに設けられたコネクタ部14が、カード
挿入部65内に設けられた内蔵コネクタ部に接続され、
内蔵コネクタ部が携帯無線電話装置1との電気的接続が
なされた状態におかれる。それにより、携帯無線電話装
置1は、パーソナル・コンピュータ63からのデータが
匣体13に収容された回路形成部によって形成される送
信処理部に供給される状態、及び、匣体13に収容され
た回路形成部によって形成される受信処理部からの再生
データがパーソナル・コンピュータ63に供給される状
態におかれる。また、匣体13の本体部10における端
部10Bから突出するアンテナ導体17が、カード挿入
部65からパーソナル・コンピュータ63の外部に突出
するものとされる。さらに、必要に応じて、匣体13の
本体部10における端部10Bに設けられた接続端子部
50に、イヤフォーン51と小型マイクロフォン52と
を備えたイヤフォーン・マイクロフォン・セット53が
装着される。
【0024】図5は、携帯無線電話装置1がパーソナル
・コンピュータ63に装着された状態を示すブロック構
成図である。
【0025】図5においては、携帯無線電話装置1の匣
体における本体部10に設けられたコネクタ部14が、
パーソナル・コンピュータ63におけるカード挿入部6
5に設けられた内蔵コネクタ部66に接続されている。
パーソナル・コンピュータ63は、キーボード部61及
び表示パネル部62に加えて、内蔵コネクタ部66に連
結された入出力部67及び入出力部67に接続された中
央演算処理部68を備えており、さらに、リード・オン
リー・メモリ(ROM)69,ランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)70等も備えている。
【0026】携帯無線電話装置1には、液晶表示パネル
部19及び入力操作部21が接続された制御ユニット7
1が備えられている。そして、携帯無線電話装置1にお
いては、それに設けられたコネクタ部14がパーソナル
・コンピュータ63に設けられた内蔵コネクタ部66に
接続されたとき、制御ユニット71から送出される制御
信号CCによって、携帯無線電話装置1が単独で使用さ
れる場合にはオフ状態をとるスイッチ72がオン状態を
とるものとされ、それにより、コネクタ部14に連結さ
れた入出力部73が、スイッチ72を通じて、時分割多
重処理部74に接続される。
【0027】斯かるもとで、パーソナル・コンピュータ
63によるデータ通信が行われる際には、パーソナル・
コンピュータ63における中央演算処理部68から得ら
れるデータDDAが、入出力部67を通じ、さらに、内
蔵コネクタ部66及びコネクタ部14を通じて、携帯無
線電話装置1における入出力部73に供給される。そし
て、入出力部73に供給されたデータDDAは、オン状
態をとるスイッチ72を通じて時分割多重処理部74に
供給される。
【0028】このとき、時分割多重処理部74には制御
ユニット71からの制御情報データDODも供給され
る。そして、時分割多重処理部74において、制御ユニ
ット71からの制御信号CTによる制御のもとで、パー
ソナル・コンピュータ63からのデータDDA,制御ユ
ニット71からの制御情報データDOD、さらには、そ
の他のデータが時分割多重されて多重合成データDTX
が形成され、その多重合成データDTXがQPSK変調
部75に供給される。
【0029】QPSK変調部75においては、多重合成
データDTXを変調データとする4相位相変調(Quadra
ture Phase Sift Keying: QPSK)方式による変調が
行われ、QPSK変調部75から、多重合成データDT
Xに基づく所定の搬送周波数を有したディジタル位相変
調信号SXMが得られて、それが送信部76に供給され
る。送信部76においては、ディジタル位相変調信号S
XMについての周波数変換及びその他の処理が行われ
て、送信用のデータ信号SDTが形成され、それが送受
共用部77に供給される。そして、送受共用部77に供
給された送信部76からのデータ信号SDTは、送受信
アンテナ部を構成するアンテナ導体17を通じて送信さ
れる。
【0030】また、送受信アンテナ部を構成するアンテ
ナ導体17を通じた外部からのデータ信号SDRが、さ
らに送受共用部77を通じて受信部78に供給される。
受信部78においては、送受共用部77を通じたデータ
信号SDRについての周波数変換及びその他の処理が行
われて、ディジタル位相変調信号SXDが形成され、そ
れがQPSK復調部79に供給される。QPSK復調部
79においては、ディジタル位相変調信号SXDに対し
てのQPSK方式に従った復調が行われ、QPSK復調
部79から、ディジタル位相変調信号SXDに基づく受
信多重合成データDRXが得られ、それが時分割多重処
理部74に供給される。
【0031】時分割多重処理部74においては、制御ユ
ニット71からの制御信号CTによる制御のもとで、Q
PSK復調部79からの受信多重合成データDRXか
ら、再生データDDB,制御情報データDID等が分離
されて得られる。そして、制御情報データDIDは、制
御ユニット71に供給され、再生データDDBは、オン
状態をとるスイッチ72及び入出力部73を通じ、さら
に、コネクタ部14及び内蔵コネクタ部66を通じて、
パーソナル・コンピュータ63における入出力部67に
供給される。そして、入出力部67に供給された再生デ
ータDDBは、中央演算処理部68に取り込まれる。
【0032】このようにして、パーソナル・コンピュー
タ63によるデータ通信が、携帯無線電話装置1を介し
て行われるもとでは、携帯無線電話装置1における、マ
イクロフォン23及びスピーカ81が接続されるととも
に、接続端子部50に装着されたイヤフォーン・マイク
ロフォン・セット53におけるイヤフォーン51及び小
型マイクロフォン52が、夫々レベル調整部82及びレ
ベル調整部83を介して接続されたスイッチ84が、制
御ユニット71から送出される制御信号CSによって、
夫々レベル調整部82及びレベル調整部83を介して接
続されたイヤフォーン51及び小型マイクロフォン52
を選択する状態をとるものとされる。それにより、パー
ソナル・コンピュータ63によるデータ通信が行われる
状態のもとで、イヤフォーン・マイクロフォン・セット
53を用いての送受話を行うことができることになる。
【0033】イヤフォーン・マイクロフォン・セット5
3を用いての送受話が行われるときには、小型マイクロ
フォン52からそれに対する音声入力に応じて得られる
音声信号QA’が、レベル調整部83におけるレベル調
整を受けた後、スイッチ84を通じて、アナログ/ディ
ジタル変換部(A/D変換部)85に供給される。A/
D変換部85に供給された音声信号QA’は、ディジタ
ル化され、ディジタル音声信号DAとされて、符号化/
復号化部86に供給される。符号化/復号化部86にお
いては、A/D変換部85からのディジタル音声信号D
Aに基づき、符号化された音声データDCAが得られ
て、それが時分割多重処理部74に供給される。そし
て、時分割多重処理部74においては、それから得られ
る多重合成データDTXが、音声データDCAをも含む
ものとされる。
【0034】また、斯かる際には、時分割多重処理部7
4において、QPSK復調部79からの受信多重合成デ
ータDRXから、再生音声データDCBも分離され、そ
の再生音声データDCBが符号化/復号化部86に供給
される。符号化/復号化部86においては、時分割多重
処理部74からの再生音声データDCBについての復号
化が行われて、再生音声データDCBに基づく再生ディ
ジタル音声信号DBが得られ、それがディジタル/アナ
ログ(D/A)変換部87に供給される。そして、D/
A変換部87においては、再生ディジタル音声信号DB
がアナログ化されて、再生音声信号QB’が得られ、そ
れが、スイッチ84を通じてレベル調整部82に供給さ
れ、レベル調整部82によるレベル調整がなされて、イ
ヤフォーン51に供給される。その結果、イヤフォーン
51から再生音声データDCBに基づく音声出力が得ら
れる。
【0035】なお、携帯無線電話装置1に設けられたコ
ネクタ部14とパーソナル・コンピュータ63に設けら
れた内蔵コネクタ部66との接続状態が解かれ、携帯無
線電話装置1が、パーソナル・コンピュータ63におけ
るカード挿入部65から取り出されて、単独で使用され
る場合には、スイッチ84が、制御ユニット71からか
ら送出される制御信号CSによって、マイクロフォン2
3及びスピーカ81を選択する状態をとるものとされ
る。それにより、マイクロフォン23及びスピーカ81
を用いての送受話を行うことができることになり、マイ
クロフォン23からそれに対する音声入力に応じて得ら
れる音声信号QAが、スイッチ84を通じて、A/D変
換部85に供給されてディジタル化され、A/D変換部
85から送出されるディジタル音声信号DAが、符号化
/復号化部86に供給され、また、符号化/復号化部8
6から得られる再生ディジタル音声信号DBが、D/A
変換部87においてアナログ化されて、再生音声信号Q
Bが得られ、それが、スイッチ84を通じてスピーカ8
1に供給されて、スピーカ81から再生ディジタル音声
信号DBに基づく音声出力が発せられる。
【0036】さらに、携帯無線電話装置1が単独で使用
されるときには、入力操作部21から複数の押釦部21
Aが選択操作されることにより送出される各種の制御デ
ータDKが制御ユニット71に供給され、また、液晶表
示パネル部19において、制御ユニット71からの表示
用制御信号DPに応じた、制御ユニット71による動作
制御状態等をあらわす表示が行われる。
【0037】上述の如くの携帯無線電話装置1におい
て、時分割多重処理部74,QPSK変調部75及び送
信部76を含む部分が、供給されるデータに応じて送受
信アンテナ部を構成するアンテナ導体17を通じて送出
すべきデータ信号SDTを形成する送信処理部を形成し
ており、また、マイクロフォン23,スイッチ84,A
/D変換部85及び符号化/復号化部86を含む部分、
あるいは、小型マイクロフォン52,レベル調整部8
3,スイッチ84,A/D変換部85及び符号化/復号
化部86を含む部分が、送信処理部に音声データを供給
する音声データ形成部を形成している。さらに、受信部
78,QPSK復調部79及び時分割多重処理部74を
含む部分が、送受信アンテナ部を構成するアンテナ導体
17を通じた外部データ信号を受信して再生データを得
る受信処理部を形成しており、また、符号化/復号化部
86,D/A変換部87,スイッチ84及びスピーカ8
1を含む部分、あるいは、符号化/復号化部86,D/
A変換部87,スイッチ84,レベル調整部82及びイ
ヤフォーン51を含む部分が、受信処理部から得られる
再生データに基づいて再生音声を得る音声再生部を形成
している。
【0038】なお、パーソナル・コンピュータ63にコ
ネクタ部14を通じて直接的に接続される携帯無線電話
装置1にあっては、それに備えられた制御ユニット71
もしくは図示が省略されたメモリ部に、例えば、電話番
号リストデータの如くの、パーソナル・コンピュータ6
3により形成されたデータをそのパーソナル・コンピュ
ータ63から取り出して、直接的に格納するようになす
ことも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る携帯無線電話装置にあっては、送受信アンテナ部の
部分,送信処理部,音声データ形成部,受信処理部及び
音声再生部を収容する匣体が、パーソナル・コンピュー
タ等の電子情報処理機器に対して、それに設けられたカ
ード挿入部に全体的に収容される状態をもって装着する
ことが可能とされる外形寸法をとるものとされ、また、
その匣体に、電子情報処理機器に設けられたカード挿入
部に装着されたとき、カード挿入部における内蔵コネク
タ部に接続されて、電子情報処理機器からのデータが送
信処理部に供給される状態、及び、受信処理部からの再
生データが電子情報処理機器に供給される状態をもたら
すコネクタ部が設けられたものとされる。
【0040】それにより、本発明に係る携帯無線電話装
置は、その匣体が電子情報処理機器に対してそれに設け
られたカード挿入部に全体的に収容される状態をもって
装着されることにより、電子情報処理機器によって処理
されたデータに基づくデータ信号が送受信アンテナ部を
通じて送信され、また、送受信アンテナ部を通じて受信
された外部からのデータ信号に基づくデータが電子情報
処理機器に取り込まれるようにする、電子情報処理機器
によるデータ通信に供される状態をとることができるこ
とになり、しかも、電子情報処理機器によるデータ通信
に供される状態をとるときには、その匣体が電子情報処
理機器に設けられたカード挿入部に全体的に収容される
状態におかれるので、電子情報処理機器を含んで構成さ
れる装置全体を、外観的に優れたものにできるととも
に、移動あるいは向きの変更等に際して取扱い易く、か
つ、使い勝手が良いものなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯無線電話装置の一例の外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係る携帯無線電話装置の一例の外観を
示す斜視図である。
【図3】本発明に係る携帯無線電話装置の一例とそれが
装着されるパーソナル・コンピュータの一例とを示す斜
視図である。
【図4】本発明に係る携帯無線電話装置の一例がパーソ
ナル・コンピュータに装着された状態の外観を示す斜視
図である。
【図5】本発明に係る携帯無線電話装置の一例がパーソ
ナル・コンピュータに装着された状態を示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
1 携帯無線電話装置 10 本体部 11 ヒンジ部 12 可動部 13 匣体 14 コネクタ部 15 保護カバー 17 アンテナ導体 19 液晶表示パネル部 20 スピーカ格納部 21 入力操作部 21A 押釦部 23 マイクロフォン 50 接続端子部 51 イヤフォーン 52 小型マイクロフォン 53 イヤフォーン・マイクロフォン・セット 60 キースイッチ操作子 61 キーボード部 62 表示パネル部 63 パーソナル・コンピュータ 65 カード挿入部 66 内蔵コネクタ部 67,73 入出力部 68 中央演算処理部 71 制御ユニット 72,84 スイッチ 74 時分割多重処理部 75 QPSK変調部 76 送信部 77 送受信共用部 78 受信部 79 QPSK復調部 81 スピーカ 82,83 レベル調整部 85 A/D変換部 86 符号化/復号化部 87 D/A変換部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送受信アンテナ部と、 供給されるデータに応じて上記送受信アンテナ部を通じ
    て送出すべきデータ信号を形成する送信処理部と、 該送信処理部に音声データを供給するマイクロフォンを
    含んだ音声データ形成部と、 上記送受信アンテナ部を通じた外部データ信号を受信し
    て再生データを得る受信処理部と、 該受信処理部から得られる再生データに基づいて再生音
    声を得るスピーカを含む音声再生部と、 上記送受信アンテナ部の部分,送信処理部,音声データ
    形成部,受信処理部及び音声再生部を収容し、標準化さ
    れた三次元寸法を有するICカードを全体的に収容でき
    るカード挿入部が該カード挿入部に収容されたICカー
    ドとの電気的接続がなされる内蔵コネクタ部を伴って設
    けられた電子情報処理機器に対し、上記カード挿入部に
    全体的に収容される状態をもって装着可能とされる外形
    寸法をとる匣体と、 該匣体に設けられ、該匣体が上記カード挿入部に全体的
    に収容される状態をもって装着されたとき上記内蔵コネ
    クタ部に接続されて、上記電子情報処理機器からのデー
    タが上記送信処理部に供給される状態、及び、上記受信
    処理部からの再生データが上記電子情報処理機器に供給
    される状態をもたらすコネクタ部と、を備えて構成され
    る携帯無線電話装置。
  2. 【請求項2】匣体の外部からの操作が可能な入力操作部
    が設けられるとともに、該入力操作部における操作に応
    じて、送信処理部におけるデータ信号の形成状態もしく
    は受信処理部における再生データの形成状態を制御する
    制御部が、上記匣体に収容されていることを特徴とする
    請求項1記載の携帯無線電話装置。
  3. 【請求項3】コネクタ部が匣体の一端部に設けられ、送
    受信アンテナ部の部分が、上記匣体の一端部に対して対
    極的な位置をとる他端部に収容されたことを特徴とする
    請求項1または2記載の携帯無線電話装置。
  4. 【請求項4】匣体が、一端部にコネクタ部が設けられた
    本体部と、該本体部にヒンジ部を介して回動可能に連結
    された可動部とを有し、該可動部が上記本体部に重ねら
    れるべく折り畳まれた状態のもとで、電子情報処理機器
    に設けられたカード挿入部に全体的に収容される状態を
    もって装着可能とされる外形寸法をとることを特徴とす
    る請求項1または2記載の携帯無線電話装置。
  5. 【請求項5】送受信アンテナ部の部分及び音声再生部に
    含まれるスピーカが匣体の本体部に収容され、音声デー
    タ形成部に含まれるマイクロフォンが匣体の可動部に収
    容されるとともに、外部からの操作が可能な入力操作部
    が上記可動部に設けられたことを特徴とする請求項4記
    載の携帯無線電話装置。
  6. 【請求項6】送受信アンテナ部の部分が、匣体の本体部
    におけるコネクタ部が設けられた一端部に対して対極的
    な位置をとる他端部に収容されたことを特徴とする請求
    項5記載の携帯無線電話装置。
  7. 【請求項7】匣体が電子情報処理機器に設けられたカー
    ド挿入部に全体的に収容される状態をもって装着された
    とき、送受信アンテナ部の少なくとも一部が、上記匣体
    から突出して上記カード挿入部の外部にまで伸びる状態
    をとることができることを特徴とするを請求項6記載の
    携帯無線電話装置。
  8. 【請求項8】匣体の本体部における他端部に、上記匣体
    が電子情報処理機器に設けられたカード挿入部に全体的
    に収容される状態をもって装着されたとき、上記カード
    挿入部から外部に臨むものとなる、イヤフォーン及び補
    助マイクロフォンが接続される接続端子部が設けられた
    ことを特徴とする請求項7記載の携帯無線電話装置。
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