JPH09137653A - カート連結錠 - Google Patents

カート連結錠

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JPH09137653A
JPH09137653A JP29575895A JP29575895A JPH09137653A JP H09137653 A JPH09137653 A JP H09137653A JP 29575895 A JP29575895 A JP 29575895A JP 29575895 A JP29575895 A JP 29575895A JP H09137653 A JPH09137653 A JP H09137653A
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JP
Japan
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coin
key
holder
proper
improper
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Pending
Application number
JP29575895A
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English (en)
Inventor
Eitaro Nishida
栄太郎 西田
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Daiwa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、適正硬貨以外の硬貨では施錠され
たキーを抜き取ることができず、又、キー以外のもので
不正に硬貨を取り出し難く改良したカート連結錠を提供
することを課題とする。 【解決手段】 錠本体1 内に設けられたホルダー挿通路
22に挿入脱可能な硬貨ホルダー20には、適正硬貨の外形
に合わせた適正硬貨保持部30が設けられているカート連
結錠に於いて、前記硬貨ホルダー20の適正硬貨保持部30
の下方には、適正硬貨より小径の非適正硬貨を保持すべ
く非適正硬貨保持部31が連通して設けられ、しかも、前
記ホルダー挿通路22には、該非適正硬貨保持部31に非適
正硬貨が収容保持されている状態で硬貨ホルダー20を押
入すると、該非適正硬貨の周縁の一部に当接するストッ
パー35が突設されているカート連結錠。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
トや空港等で使用されるショッピングカートや荷物台車
等のネスティング可能なカートに取り付けるカート連結
錠、更に詳しくは、不正行為等によって解錠・施錠を防
止するために改良されたカート連結錠に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットや空港等で顧客に貸
し出されるネステング可能なショッピングカートや台車
等は、本来、使用後には元のカート収納場所に戻すべき
であるが、実際、無造作に店内や駐車場等に放置された
ままになっている。かかる場合、従業者が、カートを回
収して元の収納場所まで戻してカートをネステング(カ
ートの後方にカートを挿入してカート同士を重ねて一列
にコンパクトに収納すること)しなければならず、無用
の人件費を費やす結果となっていた。そこで、ショッピ
ングカートのハンドル等に顧客がカートを元の収納場所
に戻すよう促すために硬貨と引換えに解錠されるカート
連結錠を取付けている。
【0003】かかる連結錠としては、特開平7−347
41号等のカート連結錠がある。即ち、図14に示すよ
うに、ケース体71の一端面にホルダ挿脱口72、他端面に
鍵片挿脱口73を設け、該ホルダ挿脱口72に硬貨を保持す
る硬貨ホルダ74を挿脱可能に設けている。かかる硬貨ホ
ルダ74には、適正硬貨の径に合わせた上孔部75と、その
径より僅かに小径の下孔部76とを上下に連通して形成さ
れた硬貨選別機構が具備されている。かかる硬貨選別機
構は、適正硬貨は上孔部75に保持され、一方、適正硬貨
より小径の硬貨は、上孔部75を通過して下方に落下する
ことによって硬貨を選別する構成である。
【0004】また、鍵片挿脱口73の内側には、コイルス
プリング77により三角刃状のシャッター78が鍵片挿脱口
73を閉鎖する方向に付勢された硬貨不正取出し防止機構
が具備されている。かかる硬貨不正取出し防止機構は、
鍵片を抜き取るとシャッター78が鍵片挿脱口73に突出し
て閉鎖し、一方、鍵片が挿入されると該鍵片上を三角刃
状のシャッター78が摺動して開口する構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカート連結錠の硬貨選別機構では、適正硬貨より小
径の硬貨は硬貨ホルダ74から落下することとなるので、
落下した硬貨が転がって紛失することがあった。さら
に、不正行為を行なう意思なく、誤って適正硬貨以外の
硬貨を硬貨ホルダ74に入れた善意の使用者にとっては、
硬貨を紛失しなくても、硬貨が落下することによって恰
も不正行為をしようとした者であるかの如く他人が認識
したのではないかという意識を生じさせ、善意の使用者
に不快感を与えるという問題点があった。
【0006】また、上記従来のカート連結錠の硬貨不正
取出し防止機構では、シャッター78自体が三角刃状であ
るため、鍵片以外のもの、例えば、硬い棒状体を挿入す
ればその三角刃状に従って容易にシャッター78が開口す
る。従って、鍵片以外のもので適当な強度を有するも
の、例えば太針金の棒状体やアイスキャンディーの板状
体等によって容易に開口し、何ら硬貨不正取出し防止の
実効が図られていないのが現状である。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、適正硬貨より小径の硬貨を落下させ
ずに保持でき、且つ適正硬貨以外の硬貨では施錠された
キーを抜き取ることができないカード連結錠を提供する
ことを課題とし、併せて、キー以外のものが挿入されて
もその進入を阻止して不正に硬貨を取り出し難く改良す
ることをも課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、その課題を解決する手段
は、錠本体1 内に設けられたホルダー挿通路22に挿入脱
可能な硬貨ホルダー20には、適正硬貨A の外形に合わせ
た適正硬貨保持部30が設けられ、該適正硬貨保持部30に
適正硬貨A が嵌められた状態で硬貨ホルダー20を押入す
ると錠本体1 内のホルダー係合体45に該硬貨ホルダー20
が係合されて抜き出し不能になると共にキー11の係合が
解除されるカート連結錠に於いて、前記硬貨ホルダー20
の適正硬貨保持部30の下方には、適正硬貨A より小径の
非適正硬貨B を保持すべく非適正硬貨保持部31が連通し
て設けられ、しかも、前記ホルダー挿通路22には、該非
適正硬貨保持部31に非適正硬貨B が収容保持されている
状態で硬貨ホルダー20を押入すると、該非適正硬貨B の
周縁の一部に当接するストッパー35が突設されているこ
とにある。上記手段からなるカート連結錠は、適正硬貨
A が硬貨ホルダー20の適正硬貨保持部30に嵌められた場
合、硬貨ホルダー20は係合され、且つキー11は抜き出し
可能となる。さらに、適正硬貨保持部30の下方に非適正
硬貨保持部31が連通して形成されているので、非適正硬
貨B を適正硬貨保持部30に嵌めると、該適正硬貨保持部
30には保持されず、下方に連通された非適正硬貨保持部
31に収容保持される。従って、非適正硬貨B を硬貨ホル
ダー20に嵌めてもその非適正硬貨B が落下することはな
い。また、前記ホルダー挿通路22には、該非適正硬貨保
持部31に非適正硬貨B が収容保持されている状態で硬貨
ホルダー20を押入した場合に、該非適正硬貨B の周縁の
一部に当接するストッパー35が突設されているので、非
適正硬貨B が収容保持されている限りストッパー35に阻
止されて硬貨ホルダー20はそれ以上押入することができ
ない。
【0009】さらに、請求項2記載の手段は、前記硬貨
ホルダー20の非適正硬貨保持部31の下方には、非適正硬
貨B が通過不能な開口部29が形成されてなることある。
上述のように非適正硬貨保持部31に嵌められた非適正硬
貨B を取り出さない限り硬貨ホルダー20の押入はできな
いが、非適正硬貨保持部31の下方に開口部29が形成され
ていれば、その開口部29に下方から指等を嵌入すること
によって容易に非適正硬貨B を取り出すことができる。
【0010】また、請求項3記載の手段は、錠本体1 内
に設けられたキー挿通路42にキー11を挿入すると錠本体
1 内のキー係合体38に該キー11が係合されて抜き出し不
能になると共に硬貨が返却されるカート連結錠に於い
て、前記キー挿通路42には、バネ付勢によりキー挿通路
42に突出し、且つキー11の挿入方向に対して略垂直面を
有して該キー挿通路42を遮断しうる阻止壁56が設けら
れ、しかも、該阻止壁56には、キー11の挿入方向に傾斜
した傾斜面58が設けられ、挿入されるキー11の一部分が
該傾斜面58上を摺動することにある。かかる手段によれ
ば、キー11がキー挿通路42に挿入されていない場合に
は、バネ付勢によってキー挿通路42に阻止壁56が突出
し、且つキー11の挿入方向に対して略垂直面を有してキ
ー挿通路42を遮断する。従って、キー挿通路42に針金等
が挿入されても阻止壁56によってその進入が阻止され、
しかも、その阻止壁56は針金等の挿入方向に対して略垂
直面を有してなるので、針金等によって押圧されても阻
止壁56はキー挿通路42から退くことはない。また、阻止
壁56には、キー11の挿入方向に傾斜する傾斜面58が設け
られ、挿入されるキー11の一部分がその傾斜面58上を摺
動することによって、キー11が挿入された際には、その
挿入に従って阻止壁56はバネ付勢に抗してキー挿通路42
から退き、キー挿通路42が開口することとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカート連結錠
の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図
1に於いて、1 は、ケース体2 に上蓋3 が嵌着されるこ
とによってその外形が略直方体状に形成された錠本体を
示し、そのケース2 の第一側面1aには、上方が開口され
た有底箱状のキー保持部5 が突設されてなり、キーはそ
のキー保持部5 の上方から挿入脱可能である。かかるキ
ー保持部5 にキーを嵌入することにより、キーは錠本体
1 に保持され、カートを移動する際などにキーが揺れ動
き邪魔になることもない。
【0012】6 は、錠本体1 をカートのハンドル7 に取
付けるための把持体を示し、一対の枠体、即ち上枠体8
と下枠体9 とからなり、その上枠体8 の後方には鎖10を
介してキー11が取付けられている。12は、ハンドル7 と
把持体6 との間に介装着される中子体を示し、かかる中
子体12は、ハンドル7 の形状に適合したものを適宜用い
る。即ち、直径が短い円パイプ状のハンドルに取り付け
る場合、ハンドルと把持体6 との隙間が大きくなるの
で、厚い中子体12を用い、角パイプ状のハンドルに取付
ける場合は、中子体12の内側をそのハンドルに適合した
四角形状に形成した中子体12を用いる。
【0013】前記把持体6 は、中子体12を介装させた状
態でボルトナット14を介してハンドル7 に挟着され、更
に把持体6 の上方に錠本体1 がボルト15にて取付けられ
ることによってカート連結錠17は、カート18のハンドル
7 に固定されることとなる(図2参照)。このように、
中子体12を利用すれば、一定形状の把持体6 であっても
種々の形状のハンドル7 に錠本体1 を取付けることがで
きる。
【0014】次に上記カート連結錠の錠本体1 について
詳述する。図3は、キー11が差し込まれて係合された状
態(施錠状態)の錠本体1 の上蓋3 を外した平面図を示
し、図4は、上蓋3 を付けた状態での図3のイ−イ線断
面図を示す。
【0015】図3及び図4に於いて、20は、錠本体1 の
第二側面1bに開口されたホルダー挿入口21と連通したホ
ルダー挿通路22内を水平移動自在な帯板状の硬貨ホルダ
ーを示す。さらに、図5にも示すように、硬貨ホルダー
20には、凸部24を有する掛止板23が突設され、その凸部
24にスプリングバネ25が設けられることにより、硬貨ホ
ルダー20はホルダー挿入口21方向に常時付勢されている
と共に、ケース2 の内壁2bに掛止板23が掛止されること
によって硬貨ホルダー20は抜け出すことはない。
【0016】また、硬貨ホルダー20の上面20a の略中央
部には、適正硬貨の直径W に適合しうる適正孔26と、そ
の適正孔26に比して僅かに小さい直径X の非適正孔27と
を上下に連通させ、しかも、その非適正孔27の下方に
は、人間の指が嵌入できる程度の山型の開口部29を有し
た状態で非適正硬貨の落下を防止すべく一対の略半円状
の底部28,28 が設けられている。
【0017】かかる適正孔26は適正硬貨の厚みと略同一
の深さD に形成されることにより適正硬貨が収容保持さ
れる適正硬貨保持部30が形成されることとなる。例え
ば、適正硬貨が百円玉とすれば、適正孔26の直径W を2
2.6mm、深さD を 1.7mmとし、非適正孔27の直径X を22.
1mm、深さE を 1.8mmに形成すれば、適正硬貨保持部30
に百円玉のみ保持されて硬貨ホルダー20の上面20a と百
円玉の上面とがフラットとなる。
【0018】そして、百円玉より大径の五百円玉及び十
円玉は、適正孔26に嵌まらず、一方、百円玉より小径の
五円玉、五十円玉及び一円玉は、適正孔26をすり抜けて
非適正孔27に嵌まり、該非適正孔27と底部28,28 によっ
て形成される非適正硬貨保持部31に収容所持され落下す
ることはない。
【0019】さらに、前記適正孔26及び非適正孔27の掛
止板23側には、硬貨ホルダー20の上面20a から下面20b
にかけて切欠部32が設けられており、更に、硬貨ホルダ
ー20の上面20a には該切欠部32から掛止板23側に亘って
適正孔26の深さD と略同一の深さの案内溝33が形成され
ている。加えて、硬貨ホルダー20の掛止板23側の隅部上
面には、突起部34が突設されている。
【0020】35は、ケース2 のホルダー挿通路22に突設
されたストッパーを示し、該ストッパー35は、カート連
結錠が施錠状態の時、即ち、図4に示すように硬貨ホル
ダー20の掛止板23がケース2 の内壁2bに当接している時
に、硬貨ホルダー20の切欠部32に位置する。また、ケー
ス2 のホルダー挿入口21には、略半円状の補助底部36が
設けられており、該補助底部36によって施錠状態に於け
る硬貨ホルダー20の開口部29は、図3に示すように、略
台形型となり、人間の指は嵌入可能であるが、非適正硬
貨は、縦横何れの方向にしてもその開口部29から抜け出
て落下することはない。
【0021】図3に示すように、37は、キー11が挿入脱
されるキー挿入口を示し、該キー挿入口37に連通してキ
ー挿通路42がケース2 内には形成されている。
【0022】また、図3及び図4に示すように、38は、
キー11と係合するキー係合体を示し、一端側38a 、即
ち、硬貨ホルダー20の反対側に設けられたスプリングバ
ネ39により硬貨ホルダー20方向に常時付勢されている。
かかるキー係合体38の略中央部には、付勢される方向と
直交方向にキー11が挿入脱されるキー挿通孔40が穿通さ
れており、該キー挿入孔40の一端側38a には、キー11の
刻み部11a を係止しうるキー係止部41が設けられてい
る。
【0023】さらに、前記キー係合体38の他端側38b 、
即ち、硬貨ホルダー20側には、硬貨ホルダー20がキー係
止体38側に押入された際に、ホルダー挿入口21の案内溝
33内を通過して適正硬貨保持部30に収納保持された適正
硬貨の一部に当接しうる硬貨当接部43が設けられてい
る。また、キー係合体38のキー11が挿入脱される側と反
対側には、2ケ所の嵌合凹部44,44 が形成されている。
【0024】45は、キー係合体38の嵌合凹部44,44 側に
設けられ、且つキー係合体38方向に水平移動自在なホル
ダー係合体を示し、該ホルダー係合体45には、前記嵌合
凹部44,44 に嵌合しうる嵌合凸部47,47 が突設され、且
つ2本のスプリングバネ48,48 によって常時キー係合体
38方向に付勢されている。前記キー係合体38の硬貨ホル
ダー20側には、フック状のホルダー係止部50が設けら
れ、適正硬貨が収容保持されて硬貨ホルダー20が押入さ
れた際に、その硬貨ホルダー20の突起部34を係止する。
【0025】次に、適正硬貨が収容保持された硬貨ホル
ダー20を押入した場合の錠本体1 について説明する。図
6は、硬貨ホルダー20の適正硬貨保持部30に適正硬貨、
例えば百円玉A が収容保持された状態で硬貨ホルダー20
を押入した場合の断面図を示し、図7は、キー11が外れ
た状態(解錠状態)の錠本体1 の上蓋3 を外した平面図
を示し、図8は、上蓋3 を付けた状態での図7のロ−ロ
線断面図を示す。
【0026】図6に於いて、硬貨ホルダー20の適正孔26
に百円玉A を嵌めると、適正硬貨保持部30に収容保持さ
れることとなり、硬貨ホルダー20を錠本体1 内部に押入
するに従いスプリングバネ25が収縮して硬貨ホルダー20
はホルダー挿通路22内を移動し、硬貨ホルダー20の案内
溝33をキー係合体38の硬貨当接部43が通過し、該硬貨当
接部43の先端は適正孔26の切欠部32に達する。かかる硬
貨当接部43と百円玉A の一部とは切欠部32の部分で当接
し、さらに硬貨ホルダー20を押入すると、適正硬貨保持
部30に収容保持された百円玉A が硬貨当接部43を押圧す
ることとなってキー係合体38はスプリングバネ39の付勢
に抗して硬貨ホルダー20の押入される方向に移動する
(二点鎖線で示す)。
【0027】更に硬貨ホルダー20を押入するとキー係合
体38も移動し、図7及び図8に示すように、スプリング
バネ48,48 によってキー係合体38方向に付勢されている
ホルダー係合体45の嵌合凸部47,47 がキー係合体38の嵌
合凹部44,44 に嵌入することによりホルダー係合体45が
キー係合体38方向に移動すると同時に、該ホルダー係合
体45のホルダー係止部50が硬貨ホルダー20の突起部34に
係止することとなって硬貨ホルダー20はホルダー係合体
45により係合され、ホルダー挿入口21方向に戻ることは
ない。
【0028】一方、キー係合体38がホルダー係合体45の
嵌合凸部47,47 と嵌合凹部44,44 とが嵌合する位置まで
移動すると、キー係止部41とキー11の刻み部11a との係
合が解除され、且つ該嵌合凸部47,47 によってキー11が
キー挿入口37方向に押圧されることとなってキー11はキ
ー挿通路42を移動してキー挿入口37から抜脱する。この
ように適正硬貨を硬貨ホルダー20に嵌めて押入れること
により施錠状態が解除される。
【0029】ところで、硬貨ホルダー20に非適正硬貨B
が嵌められた場合は、図9に示すように、その非適正硬
貨B 、例えば、五円玉B は、適正孔26を抜けて非適正孔
27に嵌まり、非適正硬貨保持部31に収容保持され、かか
る状態で硬貨ホルダー20を押入したとしても、ホルダー
挿通路22に突設されたストッパー35に五円玉B の周縁の
一部が当接して硬貨ホルダー20の押入が阻止される。従
って、非適正硬貨を二枚重ねる等してカート連結錠を解
錠しようとしても、非適正硬貨保持部31に非適正硬貨B
が収容保持されている限り、不正解錠することはできな
い。
【0030】また、非適正硬貨B であっても硬貨ホルダ
ー20から落下することなく保持されているので、落下に
よって硬貨を紛失することもなく、特に不正行為を行な
う意思なく誤って非適正硬貨を嵌めた善意の使用者に対
して不快感を与えることもないのである。さらに、非適
正硬貨B を取り出すには、硬貨ホルダー20の下面20b 側
から開口部29に指51等を入れれば容易に取り出すことが
できる。
【0031】上記のように硬貨ホルダー20を押入するこ
とによってキー11が外れカート連結錠は解錠状態となる
が、この際、図7及び図8に示すように、下方に設けら
れたスプリングバネ53にて常時上方に付勢された上下動
自在な阻止体55がキー挿通路42に突出する。かかる阻止
体55は、図10にも示すように、キー係合体38のキー挿
入孔40に対向し、且つキー挿通路42を塞ぐ板状の阻止壁
56と、その阻止壁56の中央上端部56a からキー挿入口37
方向に斜め下がりの傾斜面58を有し、且つ阻止壁56に対
して略垂直に突設された傾斜板57とから構成される。
【0032】解錠状態のカート連結錠に、キー11を差し
込んで施錠する場合、図7及び図8に示すようにキー挿
入口37から挿入されたキー11はキー挿通路42を通り、キ
ー11の先端が傾斜面58上を摺動するに従い阻止体55はス
プリングバネ53に抗して下方に下がりキー挿通路42とキ
ー係合体38のキー挿入孔40とが開通する。そして、キー
11の二股に別れた先端部11b,11b が、ホルダー係合体45
の嵌合凸部47,47 を押圧し、その先端部11b,11b がキー
係合体38のキー挿入孔40から突出したところでキー係合
体38が硬貨ホルダー20方向に移動してキー11の刻み部11
aを係止部41にて係止してキー11を抜き出し不能とする
と共に、ホルダー係合体45のホルダー係止部50が硬貨ホ
ルダー20の突起部34から外れることにより硬貨ホルダー
20はホルダー挿入口21方向に移動して使用者に適正硬貨
が返却されることとなる。
【0033】ところで、キー11を用いずに、例えば棒状
体で不正に硬貨ホルダー20の係合を解除しようとして
も、図10に示すように、阻止壁56を下方に下げる傾斜
面57は、阻止壁56の全面に亘って設けられていないの
で、前記棒状体60は傾斜面57上を摺動し難く、阻止壁56
を下方に下げることは困難である。
【0034】よって、棒状体60は、キー挿通路42に突出
した阻止壁56のキー11の挿入方向に対して略垂直な平面
部56b に当たることとなってにキー挿入孔40に達するこ
とができず、従って、嵌合凸部47,47 を押圧することが
できない。つまり、傾斜面58を有する傾斜板57の厚みを
狭くすればする程、換言すれば傾斜面58の面積を狭くす
ればする程、阻止壁56の平面部56b の面積が増し、不正
な棒状体等が傾斜面58上を摺動し難く、結局阻止壁56を
下方に更に押し下げ難くなる。
【0035】また、傾斜面58を阻止壁56の上側端部56c
に設ければ、上記のように傾斜面58を上端中央部56a に
設けている場合に比して、傾斜面58に接し難いという利
点がある。従って、棒状体ではなく板状体を用いて不正
に硬貨を取り出すことは困難となるのである。
【0036】尚、上記実施形態に於いて、適正硬貨保持
部30は、適正孔26に小径の非適正孔27を連通させること
によって生ずる段差に適正硬貨を収容保持するものであ
ったが、必ずしも小径の孔を連通させる手段に限定され
ず、図11に示すように、適正孔26の内壁に複数の凸部
61を設けて適正硬貨保持部30を構成してもよい。また、
非適正硬貨保持部31を構成する底部28は、上記実施形態
の如く、半円状に限定されず、円形の開口部29を打ち抜
いた形状のものであってもよい。
【0037】また、上記実施形態に於いて、適正硬貨保
持部30と非適正硬貨保持部31とは、硬貨ホルダー20の上
下に連通して形成され、非適正硬貨を適正硬貨保持部30
から下方に落として非適正硬貨保持部31にて収容保持す
る構成であったが、他の手段として、図12に示すよう
に、硬貨ホルダー20の上面20a に水平方向に連通した形
状も可能である。
【0038】即ち、硬貨ホルダー20の上面20a に適正硬
貨の直径W に適合する有底の適正孔26を設け、且つその
適正孔26と同一の深さで適正硬貨より僅かに小さい直径
X の非適正孔27を錠本体1 の外側方向に水平移動させて
設け、しかも、適正孔26と非適正孔27とを直径X と同一
の幅で連通すれば、適正硬貨保持部30に非適正硬貨Bが
嵌められた状態で硬貨ホルダー20を押入しても、その非
適正硬貨B はキー係合体38の硬貨当接部43に当接した際
に、適正硬貨保持部30から非適正硬貨保持部31に移動す
ることとなり、キー係合体38を押圧することができな
い。従って、かかる手段でも不正解錠を防止することが
できる。
【0039】さらに、上記実施形態に於いて、阻止体55
は、キー挿通路42の下方から上方にバネ付勢されている
が、必ずしも阻止体55は下方から上方に付勢されていな
ければならないわけではなく、キー挿通路42の上方にバ
ネが設けられて阻止体55が上方から下方に付勢されてい
てもよく、又、キー挿通路42の側方から出退する構成で
あってもよい。
【0040】また、上記実施形態に於いて、ホルダー係
合体45は、一対の嵌合凸部47,47 を突設した構成からな
るが、必ずしもホルダー係合体45はかかる構成に限定さ
れず、例えば、図13に示すように、ホルダー係止部50
が設けられ、且つ嵌合凸部47が突設された第一係合体63
と、嵌合凸部47が突設された第二係合体64とからホルダ
ー係合体45を構成し、しかも、第一係合体63の側面にス
プリングバネ48方向に斜め下がりとなる傾斜部66を形成
し、且つ第二係合体64の側面に該傾斜部66に適合する被
傾斜部67を形成して、その側面同士を当接させた状態で
ケース2 内に収納してホルダー係合体45とする。
【0041】かかるホルダー係合体45であれば、上記実
施形態に示した先端が二股に別れたキー11以外のもの、
即ち、不正な棒状体で第二係合体64の嵌合凸部47のみを
押圧しても、第二係合体64のみが移動するので硬貨ホル
ダー20の突起部34とホルダー係止部50との係止を解除で
きない。一方、第一係合体63の嵌合凸部47のみを押圧し
てた場合には、傾斜部66が被傾斜部67上を摺動するの
で、第一係合体63は下方(矢印H 方向)に位置ずれし、
且つ第二係合体64は上方(矢印I 方向)に移動するから
第一係合体64はケース2 の内面に噛合し、第二係合体65
は上蓋の内面に噛合することとなって結局硬貨ホルダー
20の係止を解除できる程度に第一係合体64を移動させる
ことはできない。かかる手段によれば阻止体55を設けな
くても、不正に硬貨の取り出しを防止することも可能で
ある。
【0042】尚、上記実施形態に於いて、不正に硬貨を
取り出すことを防止するために種々の手段を示したが、
かかる手段を設けるカート連結錠は、硬貨ホルダーが具
備されているものに限定されず、硬貨挿入口から直接硬
貨を押入する構造等のカート連結錠であってもよい。
【0043】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るカート連結
錠は、非適正硬貨が硬貨ホルダーに嵌められてもその非
適正硬貨を落下させずに硬貨ホルダーに収容保持するこ
とができるので、硬貨が落下して紛失することはなく、
又、善意の使用者に不快感を与えることもない。さら
に、ホルダー挿通路には、ストッパーが突設されている
ので、非適正硬貨保持部に非適正硬貨が収容保持されて
いる状態では硬貨ホルダーを押入することができない。
従って、非適正硬貨を二枚以上重ねる等して不正に解錠
することはできないのである。
【0044】さらに、請求項2記載の手段によれば、非
適正硬貨保持部の下方に開口部が形成されていれば、そ
の非適正硬貨保持部に非適正硬貨が収容保持されている
場合、その開口部に下方から指等を嵌入することによっ
て容易に非適正硬貨を取り出すことができる。
【0045】また、請求項3記載の手段によれば、阻止
壁がキーの挿入方向に対して略垂直面を有してキー挿通
路42を遮断するので、キー以外の針金等が挿入されても
その針金等は阻止壁の垂直面に当たることとなって不正
に硬貨を取り出すことはできないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカート連結錠を示す分解斜視図。
【図2】カート連結錠が取付けられたカートのネスティ
ング状態を示す斜視図。
【図3】キーが差し込まれて係合された錠本体の上蓋を
外した状態を示す平面図。
【図4】上蓋を付けた状態での図3のイ−イ線断面図。
【図5】硬貨ホルダーとケースを示す分解斜視図。
【図6】硬貨ホルダーを押入する状態を示す断面図。
【図7】キーの係合が解除された錠本体の上蓋を外した
状態を示す平面図。
【図8】上蓋を付けた状態での図7のロ−ロ線断面図。
【図9】非適正硬貨を硬貨ホルダーに嵌めた状態を示す
断面図。
【図10】阻止壁がキー挿通路に突出した状態を示す要
部拡大斜視図。
【図11】硬貨ホルダーの適正硬貨保持部の他の実施形
態を示す平面図。
【図12】硬貨ホルダーの適正硬貨保持部及び非適正硬
貨保持部の他の実施形態を示す平面図。
【図13】ホルダー係合体の他の実施形態を示す斜視
図。
【図14】従来のカート連結錠を示す断面図。
【符号の説明】
1 …錠本体、11…キー、20…硬貨ホルダー、22…ホルダ
ー挿通路、29…開口部、30…適正硬貨保持部、31…非適
正硬貨保持部、35…ストッパー、38…キー係合体、42…
キー挿通路、45…ホルダー係合体、56…阻止壁、58…傾
斜面、A …適正硬貨、B …非適正硬貨

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠本体(1) 内に設けられたホルダー挿通
    路(22)を挿入脱可能な硬貨ホルダー(20)には、適正硬貨
    (A) の外形に合わせた適正硬貨保持部(30)が設けられ、
    該適正硬貨保持部(30)に適正硬貨(A) が嵌められた状態
    で硬貨ホルダー(20)を押入すると錠本体(1) 内のホルダ
    ー係合体(45)に該硬貨ホルダー(20)が係合されて抜き出
    し不能になると共にキー(11)の係合が解除されるカート
    連結錠に於いて、前記硬貨ホルダー(20)の適正硬貨保持
    部(30)の下方には、適正硬貨(A)より小径の非適正硬貨
    (B) を保持すべく非適正硬貨保持部(31)が連通して設け
    られ、しかも、前記ホルダー挿通路(22)には、該非適正
    硬貨保持部(31)に非適正硬貨(B) が収容保持されている
    状態で硬貨ホルダー(20)を押入すると、該非適正硬貨
    (B) の周縁の一部に当接するストッパー(35)が突設され
    ていることを特徴とするカート連結錠。
  2. 【請求項2】 前記硬貨ホルダー(20)の非適正硬貨保持
    部(31)の下方には、非適正硬貨(B) が通過不能な開口部
    (29)が形成されてなる請求項1記載のカート連結錠。
  3. 【請求項3】 錠本体(1) 内に設けられたキー挿通路(4
    2)にキー(11)を挿入すると錠本体(1) 内のキー係合体(3
    8)に該キー(11)が係合されて抜き出し不能になると共に
    硬貨が返却されるカート連結錠に於いて、前記キー挿通
    路(42)には、バネ付勢によりキー挿通路(42)に突出し、
    且つキー(11)の挿入方向に対して略垂直面を有して該キ
    ー挿通路(42)を遮断しうる阻止壁(56)が設けられ、しか
    も、該阻止壁(56)には、キー(11)の挿入方向に傾斜した
    傾斜面(58)が設けられ、挿入されるキー(11)の一部分が
    該傾斜面(58)上を摺動可能に構成されてなることを特徴
    とするカート連結錠。
JP29575895A 1995-11-14 1995-11-14 カート連結錠 Pending JPH09137653A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100773911B1 (ko) * 2006-12-04 2007-11-06 박경식 쇼핑카트용 잠금장치
JP2020102930A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 東芝テック株式会社 カート給電装置およびカート収納システム
CN112324260A (zh) * 2020-11-13 2021-02-05 爱因彼(北京)科技有限公司 一种智能车锁

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