JPH09137217A - 加熱炉 - Google Patents
加熱炉Info
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- JPH09137217A JPH09137217A JP7294461A JP29446195A JPH09137217A JP H09137217 A JPH09137217 A JP H09137217A JP 7294461 A JP7294461 A JP 7294461A JP 29446195 A JP29446195 A JP 29446195A JP H09137217 A JPH09137217 A JP H09137217A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蓄熱式燃焼バーナを備えた加熱炉において、
被加熱物を酸化させず、かつ燃焼効率を低下させない。 【解決手段】 被加熱物２１を燃料で覆うようにして低
空気比で燃焼する蓄熱式燃焼バーナ２を炉壁１ａおよび
１ｂに設けるとともに、この蓄熱式燃焼バーナ２の火炎
流路に、蓄熱式燃焼バーナ２による燃焼によって発生す
る未燃焼可燃成分を含んだ燃焼ガスを完全燃焼させる空
気比で燃焼する燃焼バーナ８を設けた加熱炉。
被加熱物を酸化させず、かつ燃焼効率を低下させない。 【解決手段】 被加熱物２１を燃料で覆うようにして低
空気比で燃焼する蓄熱式燃焼バーナ２を炉壁１ａおよび
１ｂに設けるとともに、この蓄熱式燃焼バーナ２の火炎
流路に、蓄熱式燃焼バーナ２による燃焼によって発生す
る未燃焼可燃成分を含んだ燃焼ガスを完全燃焼させる空
気比で燃焼する燃焼バーナ８を設けた加熱炉。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱炉、特に被
加熱物の酸化が抑制され、かつ燃焼効率も高い加熱炉に
関する。
加熱物の酸化が抑制され、かつ燃焼効率も高い加熱炉に
関する。
【０００２】
【従来の技術】蓄熱式燃焼バーナを配置した加熱炉は、
燃焼バーナに付設した蓄熱体に、高温の燃焼排ガスの保
有する顕熱を蓄熱し、燃焼時に燃焼空気をこの蓄熱体を
通して高温に予熱して燃焼に供するので、燃焼効率の高
い加熱炉として近年製鉄所等で採用されている。
燃焼バーナに付設した蓄熱体に、高温の燃焼排ガスの保
有する顕熱を蓄熱し、燃焼時に燃焼空気をこの蓄熱体を
通して高温に予熱して燃焼に供するので、燃焼効率の高
い加熱炉として近年製鉄所等で採用されている。
【０００３】ところで、蓄熱式燃焼バーナを配置した加
熱炉において、被加熱物を加熱する場合に、燃料と燃焼
空気とが混合された状態で供給され、被加熱物の表面近
傍で燃焼が行われると、被加熱物の表面が容易に酸化さ
れ、発生したスケールが成品の表面に残留して、品質が
低下するという問題がある。
熱炉において、被加熱物を加熱する場合に、燃料と燃焼
空気とが混合された状態で供給され、被加熱物の表面近
傍で燃焼が行われると、被加熱物の表面が容易に酸化さ
れ、発生したスケールが成品の表面に残留して、品質が
低下するという問題がある。
【０００４】上述のような問題があるため、特開平７−
１０２３１３号公報において開示された加熱炉用蓄熱型
交番燃焼バーナにおいては、図３に示すように、燃料供
給孔５１を炉壁５２から炉５３内に３０ｃｍ程度突き出
す状態に設けて、燃料５４が被加熱物５５を覆うように
噴射されるようにしている。
１０２３１３号公報において開示された加熱炉用蓄熱型
交番燃焼バーナにおいては、図３に示すように、燃料供
給孔５１を炉壁５２から炉５３内に３０ｃｍ程度突き出
す状態に設けて、燃料５４が被加熱物５５を覆うように
噴射されるようにしている。
【０００５】そして、燃焼空気孔５６は、炉壁５２から
炉５３内に突き出さないように、かつ燃焼空気５７は前
記燃料５４よりも被加熱物５５から離れた位置に噴射さ
れるように設けられており、燃焼によって発生する火炎
５８は、燃料５４に遮られて直接被加熱物５５に当たら
ないようになっている。すなわち、被加熱物５５近傍の
炉５３内の雰囲気は、還元性雰囲気となっており、これ
により被加熱物５５の酸化が抑制されるというものであ
る。
炉５３内に突き出さないように、かつ燃焼空気５７は前
記燃料５４よりも被加熱物５５から離れた位置に噴射さ
れるように設けられており、燃焼によって発生する火炎
５８は、燃料５４に遮られて直接被加熱物５５に当たら
ないようになっている。すなわち、被加熱物５５近傍の
炉５３内の雰囲気は、還元性雰囲気となっており、これ
により被加熱物５５の酸化が抑制されるというものであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平７−１０２３１３号公報において開示された加
熱炉用蓄熱型交番燃焼バーナを配置した加熱炉で、被加
熱物を加熱しようとする場合、次のような問題点があっ
た。すなわち、炉内に噴射された燃料がすぐに燃焼され
ないので、バーナと被加熱物の相対位置関係によって
は、未燃焼の燃料を含有した燃焼排ガスが、排気状態に
ある他の燃焼バーナに吸引されて炉外に排出されること
がある。これは操業上好ましくないことであって、多量
に排出されるときは、燃焼効率が低くなるという問題点
があった。
た特開平７−１０２３１３号公報において開示された加
熱炉用蓄熱型交番燃焼バーナを配置した加熱炉で、被加
熱物を加熱しようとする場合、次のような問題点があっ
た。すなわち、炉内に噴射された燃料がすぐに燃焼され
ないので、バーナと被加熱物の相対位置関係によって
は、未燃焼の燃料を含有した燃焼排ガスが、排気状態に
ある他の燃焼バーナに吸引されて炉外に排出されること
がある。これは操業上好ましくないことであって、多量
に排出されるときは、燃焼効率が低くなるという問題点
があった。
【０００７】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、被加熱物の酸
化を抑制できるとともに、燃焼効率の高い加熱炉を提供
することを目的としている。
点を解消するためになされたものであり、被加熱物の酸
化を抑制できるとともに、燃焼効率の高い加熱炉を提供
することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明に係る加熱炉
は、被加熱物を燃料で覆うようにして低空気比で燃焼す
る蓄熱式燃焼バーナを炉壁に設けるとともに、この蓄熱
式燃焼バーナの燃焼ガスの流路に向けて燃焼し、蓄熱式
燃焼バーナの燃焼によって発生する未燃焼可燃成分を含
んだ燃焼ガスを完全燃焼させる空気比で燃焼する連続燃
焼バーナを設けたものである。
は、被加熱物を燃料で覆うようにして低空気比で燃焼す
る蓄熱式燃焼バーナを炉壁に設けるとともに、この蓄熱
式燃焼バーナの燃焼ガスの流路に向けて燃焼し、蓄熱式
燃焼バーナの燃焼によって発生する未燃焼可燃成分を含
んだ燃焼ガスを完全燃焼させる空気比で燃焼する連続燃
焼バーナを設けたものである。
【０００９】蓄熱式燃焼バーナは、被加熱物を燃料で覆
うようにして空気比１．０未満の低空気比で燃焼するの
で、被加熱物の表面近傍の炉内雰囲気は還元性雰囲気と
なり、被加熱物の表面の酸化は抑制される。また、蓄熱
式燃焼バーナであるので、高温の予熱空気が得られ、被
加熱物の回りで吹き消え等の燃焼異常が発生しない。
うようにして空気比１．０未満の低空気比で燃焼するの
で、被加熱物の表面近傍の炉内雰囲気は還元性雰囲気と
なり、被加熱物の表面の酸化は抑制される。また、蓄熱
式燃焼バーナであるので、高温の予熱空気が得られ、被
加熱物の回りで吹き消え等の燃焼異常が発生しない。
【００１０】連続燃焼バーナは、空気比１．０以上の高
空気比の燃焼となり、その燃焼排ガスには高温に予熱さ
れた酸素が残っている。連続燃焼バーナは、蓄熱式燃焼
バーナの燃焼ガスの流路に向けて供給されるので、連続
燃焼バーナの燃焼ガスと蓄熱式燃焼バーナの燃焼ガスが
混合する。蓄熱式燃焼バーナの低空気比燃焼によって発
生する燃焼ガス中の未燃焼可燃成分は、連続燃焼バーナ
の高温燃焼空気によって十分な酸素を供給されて完全燃
焼する。なお、連続燃焼バーナの燃焼ガスの温度は未燃
焼可燃成分の着火温度以上なので、安定な燃焼ができ
る。
空気比の燃焼となり、その燃焼排ガスには高温に予熱さ
れた酸素が残っている。連続燃焼バーナは、蓄熱式燃焼
バーナの燃焼ガスの流路に向けて供給されるので、連続
燃焼バーナの燃焼ガスと蓄熱式燃焼バーナの燃焼ガスが
混合する。蓄熱式燃焼バーナの低空気比燃焼によって発
生する燃焼ガス中の未燃焼可燃成分は、連続燃焼バーナ
の高温燃焼空気によって十分な酸素を供給されて完全燃
焼する。なお、連続燃焼バーナの燃焼ガスの温度は未燃
焼可燃成分の着火温度以上なので、安定な燃焼ができ
る。
【００１１】したがって、本発明の加熱炉を使用するこ
とにより、被加熱物の酸化が防止でき、かつ燃焼効率も
低下しない。
とにより、被加熱物の酸化が防止でき、かつ燃焼効率も
低下しない。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態の加熱炉
を、バッチ炉の場合を例にとり、図１により説明する。
図１の平面図に示すバッチ炉１は、鋼スラブ２１をバッ
チ加熱するための炉である。長手方向両端部の炉壁１ａ
および１ｂには、交番燃焼する２本１組の蓄熱式燃焼バ
ーナ２ａと２ｂおよび２ｃと２ｄが設けられている。蓄
熱式燃焼バーナ２ａ、２ｂ、２ｃおよび２ｄは、それぞ
れ燃焼空気と燃焼排ガスの通路となる流体通路３ａ、３
ｂ、３ｃおよび３ｄと、それぞれの流体通路に設けられ
た蓄熱体４ａ、４ｂ、４ｃおよび４ｄと、燃料を供給す
るための燃料配管５ａ、５ｂ、５ｃおよび５ｄとから構
成されている。
を、バッチ炉の場合を例にとり、図１により説明する。
図１の平面図に示すバッチ炉１は、鋼スラブ２１をバッ
チ加熱するための炉である。長手方向両端部の炉壁１ａ
および１ｂには、交番燃焼する２本１組の蓄熱式燃焼バ
ーナ２ａと２ｂおよび２ｃと２ｄが設けられている。蓄
熱式燃焼バーナ２ａ、２ｂ、２ｃおよび２ｄは、それぞ
れ燃焼空気と燃焼排ガスの通路となる流体通路３ａ、３
ｂ、３ｃおよび３ｄと、それぞれの流体通路に設けられ
た蓄熱体４ａ、４ｂ、４ｃおよび４ｄと、燃料を供給す
るための燃料配管５ａ、５ｂ、５ｃおよび５ｄとから構
成されている。
【００１３】そして、燃焼空気供給ブロア６Ａからは、
四方弁７Ａを経由して燃焼空気が流体通路３ａまたは３
ｂに供給され、逆に流体通路３ａまたは３ｂを通った燃
焼排ガスが四方弁７Ａを経由して排出されるようになっ
ている。
四方弁７Ａを経由して燃焼空気が流体通路３ａまたは３
ｂに供給され、逆に流体通路３ａまたは３ｂを通った燃
焼排ガスが四方弁７Ａを経由して排出されるようになっ
ている。
【００１４】同様に、燃焼空気供給ブロア６Ｂからは、
四方弁７Ｂを経由して燃焼空気が流体通路３ｃまたは３
ｄに供給され、逆に流体通路３ｃまたは３ｄを通った燃
焼排ガスが四方弁７Ｂを経由して排出されるようになっ
ている。
四方弁７Ｂを経由して燃焼空気が流体通路３ｃまたは３
ｄに供給され、逆に流体通路３ｃまたは３ｄを通った燃
焼排ガスが四方弁７Ｂを経由して排出されるようになっ
ている。
【００１５】また、炉１の天井には、連続燃焼バーナ８
Ａが設けられており、連続燃焼バーナ８Ａには、燃料配
管９Ａが接続されている。
Ａが設けられており、連続燃焼バーナ８Ａには、燃料配
管９Ａが接続されている。
【００１６】また、連続燃焼バーナ８Ａに燃焼空気を供
給する燃焼空気供給ブロア６Ｃが設けられている。
給する燃焼空気供給ブロア６Ｃが設けられている。
【００１７】このバッチ炉１の操業方法を説明すると次
のとおりである。すなわち、蓄熱式燃焼バーナ２ａと２
ｂおよび蓄熱式燃焼バーナ２ｃと２ｄは、３０秒毎に交
番燃焼している。そして、蓄熱式燃焼バーナ２ａで燃焼
しているときには、蓄熱式燃焼バーナ２ｂで燃焼排ガス
の排出を行い、同様に蓄熱式燃焼バーナ２ｃで燃焼して
いるときには、蓄熱式燃焼バーナ２ｄで燃焼排ガスの排
出を行う。
のとおりである。すなわち、蓄熱式燃焼バーナ２ａと２
ｂおよび蓄熱式燃焼バーナ２ｃと２ｄは、３０秒毎に交
番燃焼している。そして、蓄熱式燃焼バーナ２ａで燃焼
しているときには、蓄熱式燃焼バーナ２ｂで燃焼排ガス
の排出を行い、同様に蓄熱式燃焼バーナ２ｃで燃焼して
いるときには、蓄熱式燃焼バーナ２ｄで燃焼排ガスの排
出を行う。
【００１８】また、炉１の天井に設けられた連続燃焼バ
ーナ８Ａには、燃焼空気供給ブロア６Ｃにより燃焼空気
が供給される。
ーナ８Ａには、燃焼空気供給ブロア６Ｃにより燃焼空気
が供給される。
【００１９】このバッチ炉１の操業をさらに詳述する
と、燃焼空気供給ブロア６Ａ、６Ｂおよび６Ｃの回転数
を制御して、燃焼空気供給ブロア６Ａと６Ｂと６Ｃによ
り供給される燃焼空気流量の合計が、燃料配管５ａ、５
ｃと燃料配管９Ａ、または５ｂ、５ｄと燃料配管９Ａを
流れる燃料の流量の合計に対し、一定比率（空気比１．
０以上となるような比率）となるようにする。
と、燃焼空気供給ブロア６Ａ、６Ｂおよび６Ｃの回転数
を制御して、燃焼空気供給ブロア６Ａと６Ｂと６Ｃによ
り供給される燃焼空気流量の合計が、燃料配管５ａ、５
ｃと燃料配管９Ａ、または５ｂ、５ｄと燃料配管９Ａを
流れる燃料の流量の合計に対し、一定比率（空気比１．
０以上となるような比率）となるようにする。
【００２０】さらに、燃料配管５ａまたは５ｂを流れる
燃料の流量と燃焼空気供給ブロア６Ａで供給される燃焼
空気流量の比、燃料配管５ｂまたは５ｄを流れる燃料の
流量と燃焼空気供給ブロア６Ｂで供給される燃焼空気流
量の比が一定比率（空気比０．８以下となるような比
率）となるようにする。
燃料の流量と燃焼空気供給ブロア６Ａで供給される燃焼
空気流量の比、燃料配管５ｂまたは５ｄを流れる燃料の
流量と燃焼空気供給ブロア６Ｂで供給される燃焼空気流
量の比が一定比率（空気比０．８以下となるような比
率）となるようにする。
【００２１】このようにして、操業することにより、鋼
スラブ２１の周りは還元性の燃焼排ガスで覆われるの
で、鋼スラブ２１の酸化が抑制される。
スラブ２１の周りは還元性の燃焼排ガスで覆われるの
で、鋼スラブ２１の酸化が抑制される。
【００２２】また、燃焼排ガス中の未燃焼可燃成分は、
炉天井に設置された連続燃焼バーナから供給する高温の
酸素により完全燃焼されるので、燃焼効率も低下しな
い。
炉天井に設置された連続燃焼バーナから供給する高温の
酸素により完全燃焼されるので、燃焼効率も低下しな
い。
【００２３】なお、図１における６つの連続燃焼バーナ
８Ａへの燃焼空気の供給は、均等に供給するようにして
もよいし、各連続燃焼バーナ８Ａへの燃焼空気供給枝管
に流量調整弁を設け、蓄熱式燃焼バーナの切り替え周期
に合わせて、火炎の終端側の流量が火炎の出口側の量よ
りも多くなるように調整してもよい。このようにすれば
火炎が長炎となり、被加熱物が均一に加熱されるという
効果がある。
８Ａへの燃焼空気の供給は、均等に供給するようにして
もよいし、各連続燃焼バーナ８Ａへの燃焼空気供給枝管
に流量調整弁を設け、蓄熱式燃焼バーナの切り替え周期
に合わせて、火炎の終端側の流量が火炎の出口側の量よ
りも多くなるように調整してもよい。このようにすれば
火炎が長炎となり、被加熱物が均一に加熱されるという
効果がある。
【００２４】なお、この例では、連続燃焼バーナの燃焼
ガスの供給口を炉天井に設けた例を示したが、供給口の
位置は炉天井に限定されるものではなく、蓄熱式燃焼バ
ーナの燃焼ガスの流れ状況に応じて、その流路に向けて
適切な位置を選択できる。被加熱物の形状や炉の形によ
っては連続燃焼バーナの燃焼ガスの供給口は蓄熱式燃焼
バーナと別の炉壁であってもよいし、炉の床部分から、
ないしこれらの併用であってもよい。
ガスの供給口を炉天井に設けた例を示したが、供給口の
位置は炉天井に限定されるものではなく、蓄熱式燃焼バ
ーナの燃焼ガスの流れ状況に応じて、その流路に向けて
適切な位置を選択できる。被加熱物の形状や炉の形によ
っては連続燃焼バーナの燃焼ガスの供給口は蓄熱式燃焼
バーナと別の炉壁であってもよいし、炉の床部分から、
ないしこれらの併用であってもよい。
【００２５】次に、本発明の第二の実施形態の加熱炉
を、連続式加熱炉の場合を例にとって、図２により説明
する。図２は鋼スラブを連続加熱するための加熱炉の側
面図である。
を、連続式加熱炉の場合を例にとって、図２により説明
する。図２は鋼スラブを連続加熱するための加熱炉の側
面図である。
【００２６】この加熱炉１１は、予熱帯１２、加熱帯１
３および均熱帯１４から構成されるウォ−キングビーム
式加熱炉である。そして、均熱帯１４にはスラブ１５を
燃料で覆うようにして低空気比で燃焼する形式の蓄熱式
燃焼バーナ１６が炉壁１１ａに設けられているととも
に、炉天井１１ｂにはこの蓄熱式燃焼バーナ１６による
燃焼によって発生する未燃焼可燃成分を含んだ燃焼ガス
を完全燃焼させるための連続燃焼バーナ１７が設けられ
ており、予熱帯１２および加熱帯１３には空気比１．０
以上で燃焼させる形式の蓄熱式燃焼バーナ１８が設けら
れている。
３および均熱帯１４から構成されるウォ−キングビーム
式加熱炉である。そして、均熱帯１４にはスラブ１５を
燃料で覆うようにして低空気比で燃焼する形式の蓄熱式
燃焼バーナ１６が炉壁１１ａに設けられているととも
に、炉天井１１ｂにはこの蓄熱式燃焼バーナ１６による
燃焼によって発生する未燃焼可燃成分を含んだ燃焼ガス
を完全燃焼させるための連続燃焼バーナ１７が設けられ
ており、予熱帯１２および加熱帯１３には空気比１．０
以上で燃焼させる形式の蓄熱式燃焼バーナ１８が設けら
れている。
【００２７】次に、上述した加熱炉１１により、スラブ
１５を加熱する方法を説明する。装入側から装入された
常温のスラブ１５は、ウォ−キングビームにより、炉１
１内を順次予熱帯１２、加熱帯１３と抽出側に向かって
移送されながら加熱される。そして、均熱帯１４に達し
た時には、スラブ１５は約１２００℃の高温に加熱され
ている。
１５を加熱する方法を説明する。装入側から装入された
常温のスラブ１５は、ウォ−キングビームにより、炉１
１内を順次予熱帯１２、加熱帯１３と抽出側に向かって
移送されながら加熱される。そして、均熱帯１４に達し
た時には、スラブ１５は約１２００℃の高温に加熱され
ている。
【００２８】均熱帯１４においては、炉壁１１ａに設け
た蓄熱式燃焼バーナ１６により、空気比１．０以下の低
空気比（０．８〜０．９程度）で燃焼する。均熱帯１４
における燃焼は、このように低空気比の燃焼であるた
め、加熱するスラブ１５の表面近傍の炉１１内の雰囲気
は還元性の雰囲気となる。このため、スラブ１５の表面
の酸化は抑制されたまま、スラブ１５の内外面の温度差
は小さくなる。
た蓄熱式燃焼バーナ１６により、空気比１．０以下の低
空気比（０．８〜０．９程度）で燃焼する。均熱帯１４
における燃焼は、このように低空気比の燃焼であるた
め、加熱するスラブ１５の表面近傍の炉１１内の雰囲気
は還元性の雰囲気となる。このため、スラブ１５の表面
の酸化は抑制されたまま、スラブ１５の内外面の温度差
は小さくなる。
【００２９】そして、均熱帯１４においては、未燃焼可
燃成分を含んだ燃焼ガスが発生するが、炉天井１１ｂに
設けた連続燃焼バーナ１７により、燃焼ガス中の未燃焼
可燃成分を完全燃焼させる。
燃成分を含んだ燃焼ガスが発生するが、炉天井１１ｂに
設けた連続燃焼バーナ１７により、燃焼ガス中の未燃焼
可燃成分を完全燃焼させる。
【００３０】したがって、未燃焼可燃成分が燃焼排ガス
とともに、均熱帯１４から加熱帯１３および予熱帯１２
を通って炉１１外に排出されることはない。
とともに、均熱帯１４から加熱帯１３および予熱帯１２
を通って炉１１外に排出されることはない。
【００３１】なお、未燃焼可燃成分が燃焼排ガスを排出
中の蓄熱式燃焼バーナ１６により、炉１１外に排出され
る可能性もあるが、均熱帯１４においては、使用する燃
料がかなり絞られているので、その量は微々たるもので
あり、そのために燃焼効率が大幅に低下することはな
い。
中の蓄熱式燃焼バーナ１６により、炉１１外に排出され
る可能性もあるが、均熱帯１４においては、使用する燃
料がかなり絞られているので、その量は微々たるもので
あり、そのために燃焼効率が大幅に低下することはな
い。
【００３２】したがって、上述した加熱炉１１で、上述
したような操業を行えば、スラブ１５が大幅に酸化され
ることがなく、かつ均熱帯１４で未燃焼可燃成分が残ら
ないように完全燃焼させるので、燃焼効率が低下するこ
とはない。
したような操業を行えば、スラブ１５が大幅に酸化され
ることがなく、かつ均熱帯１４で未燃焼可燃成分が残ら
ないように完全燃焼させるので、燃焼効率が低下するこ
とはない。
【００３３】
【実施例】本発明の加熱炉の効果を確認するために、炉
高２ｍ、炉幅４ｍ、炉長２ｍのバッチ炉の炉幅側両側壁
に、２本１組で燃焼と燃焼排ガスの排気を交互に受け持
ち、被加熱物を燃料で覆うようにして低空気比で燃焼す
る蓄熱式燃焼バーナ（バーナ容量６０万ｋｃａｌ／ｈ／
基）を配置し、予熱温度１１５０℃の燃焼空気を使用し
て、空気比０．８５で、製鉄所副生混合ガス（発熱量２
７００ｋｃａｌ／Ｎｍ3 ）を燃焼させて、０．２％Ｃ炭
素鋼スラブを加熱した。
高２ｍ、炉幅４ｍ、炉長２ｍのバッチ炉の炉幅側両側壁
に、２本１組で燃焼と燃焼排ガスの排気を交互に受け持
ち、被加熱物を燃料で覆うようにして低空気比で燃焼す
る蓄熱式燃焼バーナ（バーナ容量６０万ｋｃａｌ／ｈ／
基）を配置し、予熱温度１１５０℃の燃焼空気を使用し
て、空気比０．８５で、製鉄所副生混合ガス（発熱量２
７００ｋｃａｌ／Ｎｍ3 ）を燃焼させて、０．２％Ｃ炭
素鋼スラブを加熱した。
【００３４】また、炉天井に設けた連続燃焼バーナのバ
ーナ容量は１０万ｋｃａｌ／ｈ／基、予熱空気温度は５
００℃であり、空気比１．６５で燃焼させた。そして、
このスラブの加熱時間は１５０分、抽出温度は１１５０
℃であった。
ーナ容量は１０万ｋｃａｌ／ｈ／基、予熱空気温度は５
００℃であり、空気比１．６５で燃焼させた。そして、
このスラブの加熱時間は１５０分、抽出温度は１１５０
℃であった。
【００３５】以上の条件により操業を行った結果を、炉
天井に連続燃焼バーナを設けない場合（比較例）と比較
して、表１に示す。
天井に連続燃焼バーナを設けない場合（比較例）と比較
して、表１に示す。
【００３６】
【表１】
【００３７】表１から明らかなように、本発明の加熱炉
により被加熱物を加熱したときの方が、スケール発生率
を同一水準に保ちつつ、比較例よりも大幅に燃焼排ガス
中のＣＯ濃度を低減させていることが分かる。
により被加熱物を加熱したときの方が、スケール発生率
を同一水準に保ちつつ、比較例よりも大幅に燃焼排ガス
中のＣＯ濃度を低減させていることが分かる。
【００３８】
【発明の効果】この発明により、被加熱物が過剰に酸化
せず、かつ酸化を防止しようとした場合に燃焼効率が低
下することもない。
せず、かつ酸化を防止しようとした場合に燃焼効率が低
下することもない。
【図１】本発明の第一の実施形態の加熱炉の説明図であ
る。
る。
【図２】本発明の第二の実施形態の加熱炉の説明図であ
る。
る。
【図３】被加熱物を燃料で覆うようにして低空気比で燃
焼する蓄熱式燃焼バーナの説明図である。
焼する蓄熱式燃焼バーナの説明図である。
１ バッチ炉 ２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ 蓄熱式燃焼バーナ ３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ 流体通路 ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ 蓄熱体 ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ 燃料配管 ６Ａ、６Ｂ、６Ｃ 燃焼空気供給ブロア ７Ａ、７Ｂ 四方弁 ８Ａ 連続燃焼バーナ ９Ａ 燃料配管 １１ 加熱炉 １２ 予熱帯 １３ 加熱帯 １４ 均熱帯 １５ スラブ １６ 蓄熱式燃焼バーナ １７ 連続燃焼バーナ １８ 蓄熱式燃焼バーナ
Claims (1)
- 【請求項１】 被加熱物を燃料で覆うようにして低空気
比で燃焼する蓄熱式燃焼バーナを炉壁に設けるととも
に、この蓄熱式燃焼バーナの燃焼ガスの流路に向けて燃
焼し、蓄熱式燃焼バーナの燃焼によって発生する未燃焼
可燃成分を含んだ燃焼ガスを完全燃焼させる空気比で燃
焼する連続燃焼バーナを設けたことを特徴とする加熱
炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7294461A JPH09137217A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7294461A JPH09137217A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 加熱炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09137217A true JPH09137217A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17808086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7294461A Pending JPH09137217A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 加熱炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09137217A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110102151A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-08-09 | 中冶南方工程技术有限公司 | 喷雾焙烧中节能环保型氧化物粉输送系统及其作业方法 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP7294461A patent/JPH09137217A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110102151A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-08-09 | 中冶南方工程技术有限公司 | 喷雾焙烧中节能环保型氧化物粉输送系统及其作业方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051205 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060822 |
|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060920 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |