JPH09136793A - 簡易搬送装置 - Google Patents

簡易搬送装置

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JPH09136793A
JPH09136793A JP31716495A JP31716495A JPH09136793A JP H09136793 A JPH09136793 A JP H09136793A JP 31716495 A JP31716495 A JP 31716495A JP 31716495 A JP31716495 A JP 31716495A JP H09136793 A JPH09136793 A JP H09136793A
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Katsuyuki Otani
勝幸 大谷
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YASHIRO MAINTENANCE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少数の作業者で容易に重量物の搬送が行え、
経済的に安価であり、安全性に優れ、その装着において
も熟練を必要としない簡易搬送装置を提供する。 【構成】 接地面の近傍に上下の当接面302a、30
2bを備えた少なくとも2個の凹部302を備えた揚荷
物を搬送する搬送装置10であって、揚荷物の凹部内に
装着され、上下当接面を伸縮する伸縮部12と、凹部に
対して下がり傾斜状に配置される台座14とを備え、伸
縮部12の上下端側又はいずれかの端部側には枢着部4
2が設けられ、台座14に対して片持ち状に転動自在に
軸支された転動体16とから構成される。重量物の移動
を経済的に、少ない作業者で容易に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重量物を持ち上げ移動
することができ、特に設置後の重量物のわずかな位置の
修正、移動作業等において簡易に用いることができる簡
易搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁工事、建設工事、造船、土木
工事などの作業においては作業の性格上、頻繁に重量物
の移動を行なわなければならず、クレーンやホイスト等
の移動用機械を用いて重量物を所望の場所に移動してい
た。また、これら移動用機械の入らない狭小空間での重
量物の移動には、クレーンやホイストなどの吊り下げ可
能位置に重量物を移動させる必要があるが、これら重量
物の僅かな移動を行うために、多くの作業者でウインチ
などを用いて重量物を引っ張り移動させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
のようにして作業を行うと重量物の移動距離が僅かしか
ないような時にも、クレーンやホイストなどの機械を使
用して移動作業を行わなければならず、これら移動用機
械の購入あるいはレンタルなどでの調達に要する費用が
作業コスト高を招く要因の一つとなっていた。また、ク
レーンやホイストなどが使用することのできないような
狭小空間においては重量物を引っ張り移動させるため大
勢の作業者を必要とするばかりでなく、重量物を不安定
な状態で移動させるので移動中に重量物を転倒させ事故
を誘発させる恐れがあった。このようなことから、例え
ば、重量物を僅かに移動するときにクレーンやホイスト
等のような高価な機械を使用しなくても、少ない作業者
で熟練を要さずに重量物を安全に搬送することのできる
搬送装置の開発が待たれていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、重量物を僅か程搬送する時にクレーン
等の高価な重機を必要とせず、少ない作業者で容易に重
量物の搬送を行うことができ、経済的に優れ、搬送装置
の装着に熟練を必要とせず、安全に搬送作業を遂行する
ことのでる搬送装置を提供するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、請求項1の簡易搬送装置10に係る発明は、接
地面の近傍に上下の当接面302a、302bを備えた
少なくとも2個の凹部を備えた揚荷物を搬送する搬送装
置であって、この搬送装置10は、前記揚荷物の凹部3
02内に縦方向に装着され、前記上下当接面302a、
302bを押圧するように上下方向に伸縮する伸縮部1
2と、この伸縮部12の下方に接続され、該凹部302
内に該揚荷物の凹部に対して下がり傾斜状に配置される
台座14とを備え、前記伸縮部12の上下端側又はいず
れかの端部側には枢着部42a、(42b)が設けら
れ、前記台座14の下面側には前記下がり傾斜状の配置
に対応して前記揚荷物の凹部302との間に揚呈間隙S
が形成され、前記凹部302の外部側であって前記台座
14が下がり傾斜状となるように該台座14に対して片
持ち状に転動自在に軸支された転動体16とを備えて構
成される。
【0006】また、請求項2の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記転動体16は、同転動体の回動軸32と地
面との幅が前記揚荷物の下当接面と地面との間隔幅より
も大きな半径長さの転動輪であることとしてもよい。
【0007】また、請求項3の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記伸縮部12と台座14との枢着部42aは
前記転動体16の回動軸の配置位置よりも上方により高
い位置に設定されて成ることとしてもよい。
【0008】また、請求項4の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記台座上14には略直角状に突出受部18が
突設固定され、この突出受部18の上端が前記伸縮部1
2と枢着されて成ることとしてもよい。
【0009】また、請求項5の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記伸縮部12はピストンロッド46を含むシ
リンダ駆動装置44であることとしてもよい。
【0010】また、請求項6の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記伸縮部12の上端側には前記揚荷物側に仮
固定するための仮固定部60が設けられて成ることとし
てもよい。
【0011】また、請求項7の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記揚荷物の凹部302であって、前記伸縮部
12と前記凹部302の上端側との間には間隙調整用の
間隙部材30が下部を前記伸縮部12上端に連結されて
設けられて成ることとしてもよい。
【0012】また、請求項8の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記間隙部材30の上端は、前記揚荷物の凹部
302の上当接面302aに係合するとともに前記伸縮
部12の伸長押圧力を受ける上当接部材54に接続さ
れ、この上当接部材54と前記間隙部材30の上端は枢
支連結されたことを特徴とすることとしてもよい。
【0013】また、請求項9の簡易搬送装置10に係る
発明は、前記台座14は四角形の中空箱形に形成されて
成ることとしてもよい。
【0014】また、請求項10の簡易搬送装置10に係
る発明は、前記それぞれの伸縮部12には同時に同じ圧
力を供給する圧力供給装置36が接続されて成ることと
してもよい。
【0015】
【作用】請求項1の発明に係る簡易搬送装置において
は、接地面の近傍に上下の当接面を備えた少なくとも2
個の凹部を備えた揚荷物を搬送する搬送装置であって、
この搬送装置は、前記揚荷物の凹部内に縦方向に装着さ
れ、前記上下当接面を押圧するように上下方向に伸縮す
る伸縮部と、この伸縮部の下方に接続され、該凹部内に
該揚荷物の凹部に対して下がり傾斜状に配置される台座
とを備え、前記伸縮部の上下端側又はいずれかの端部側
には枢着部が設けられ、前記台座の下面側には前記下が
り傾斜状の配置に対応して前記揚荷物の凹部との間に揚
呈間隙が形成され、前記凹部の外部側であって前記台座
が下がり傾斜状となるように該台座に対して片持ち状に
転動自在に軸支された転動体とを備えている。揚荷物の
接地面近傍の凹部2箇所に簡易搬送装置を装着し、伸縮
部を伸ばすと揚荷物の凹部内の上下当接面を押圧し、伸
縮部の上下端側又はいずれかの端部側に設けられた枢着
部により台座を円滑に変位させ、下がり傾斜状に配置さ
れた台座が略水平状態に起立し、揚荷物の凹部と台座の
下面側との間に形成された揚呈間隙を密着させる。この
とき、台座は剛体で形成されているから、揚呈間隙をな
くすようにして、台座の下面の当接部が凹部の下当接面
に密着させようとする際、上当接部材が凹部の上当接面
を押し上げる力を生起させ、この一連の瞬間的な動きを
台座に対して片持ち状に配置させた転動体が吸収して必
要に応じて僅かに移動する。ここにおいて揚荷物を2個
の転動体で橋渡し状に持ち揚げることとなる。そして、
例えば、簡易搬送装置を揚荷物のバランスのよい所に複
数装着すると、揚荷物全体を転動体の接地面より上方に
持ち揚げることが可能となる。さらに、転動体は台座に
対して転動自在に軸支されているので、作業者の手押し
などの方法で揚荷物を容易に搬送移動することが実現で
きる。クレーンやホイストなどのような高価な機械を使
用しなくても重量物を移動することができるので搬送に
かかる費用を削減し作業者の負担を軽減することが可能
となる。
【0016】請求項2の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記転動体は、同転動体の回動軸と地面との幅が
前記揚荷物の下当接面と地面との間隔幅よりも大きな半
径長さの転動輪である。伸縮部が伸長すると上を持ち上
げて下がり傾斜状に配置された台座が略水平に変位し、
凹部の外部側に配置された転動輪が台座の変位に同期し
て揚荷物の下方に移動する。その結果、揚荷物の凹部の
接地面より転動輪の接地面の方が下部に位置することに
なり、転動輪を支点として揚荷物を持ち揚げることが可
能となる。大きな半径長さの転動輪を備えたことによ
り、接地面のある程度の凸凹を容易に乗り越えることが
でき、安定した状態で揚荷物の移動を行うことができ
る。
【0017】請求項3の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記伸縮部と台座との枢着部は前記転動体の回動
軸の配置位置よりも上方により高い位置に設定されてい
る。台座が略水平に起立する時に伸縮部が枢着部により
振り子状に移動することができるので、確実に台座を起
立させ、揚荷物の持ち揚げを実現することができる。
【0018】請求項4の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記台座上には略直角状に突出受部が突設固定さ
れ、この突出受部の上端が前記伸縮部と枢着されてい
る。台座と突出受部が略L字状の剛体で形成されている
ので揚呈間隙を縮める力を、揚荷物の押し揚げ方向の力
に変換することができ簡単な構成で力の作用する方向を
変えることが可能となり、この結果、揚荷物の持ち上げ
が可能となる。台座の高さを長く形成しなくても必要と
する高さで伸縮部を枢着することができることから、小
型軽量が可能となり容易に持ち運びができるとともに、
製造時の材料費を削減し低コストで簡易搬送装置を実施
することができる。
【0019】請求項5の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記伸縮部はピストンロッドを含むシリンダ駆動
装置である。簡単な構成で伸縮部のピストンロッドを伸
縮可能にし、しかもピストンロッドの伸長時には強力な
押圧力を発生させ、重い揚荷物でも容易に持ち揚げるこ
とが可能となることから、作業効率を向上させ低価格で
信頼性の高い伸縮部を実現することができる。
【0020】請求項6の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記伸縮部の上端側には前記揚荷物側に仮固定す
るための仮固定部が設けられている。仮固定部で揚荷物
の凹部上面を把持することによって、簡易搬送装置を揚
荷物の凹部内に確実に装着することができるので、揚荷
物の持ち揚げ時に作業者が簡易搬送装置を保持する必要
がない。この結果、揚荷物の持ち揚げ時の作業効率を向
上させることが可能となる。揚荷作業中の揚荷物は不安
定な状態であるが、作業者を揚荷物に近づける必要がな
いので、作業の安全性を確保することができる。
【0021】請求項7の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記揚荷物の凹部であって、前記伸縮部と前記凹
部の上端側との間には間隙調整用の間隙部材が下部を前
記伸縮部上端に連結されて設けられている。伸縮部上端
より間隙部材を連結あるいは切り離すことにより、所望
の長さの間隙部材を伸縮部に連結することができ、揚荷
物の凹部全長の長短に任意に対応することが可能となる
ので、揚荷物の持ち揚げを素早く行うことができるとと
もに、種々の凹部全長を有する揚荷物に対応することが
できる。
【0022】請求項8の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記間隙部材の上端は、前記揚荷物の凹部の上当
接面に係合するとともに前記伸縮部の伸長押圧力を受け
る上当接部材に接続され、この上当接部材と前記間隙部
材の上端は枢支連結されている。揚荷物の下側に下がり
傾斜状に配置された台座が、伸縮部の伸長作用によって
略水平に変位する時に、上当接部材に対して間隙部材が
回動し、台座の円滑な変位を可能とするので、伸縮部の
力を揚荷物の持ち揚げ方向の力に確実に変換することが
できる。揚荷物の凹部上壁に伸縮部より作用する押圧力
が一点に集中して作用すると窪みや歪みなどを生ずる
が、上当接部材で押圧力を分散することにより、これら
を防止することが可能である。
【0023】請求項9の発明に係る簡易搬送装置におい
ては、前記台座は四角形の中空箱形に形成されている。
台座を軽量化することができ、簡易搬送装置自体の軽量
化が可能となり、一人の作業者で容易に簡易搬送装置の
移動や取扱いを行え、揚荷物の凹部へ簡易搬送装置の移
動装着を早く楽に行うことができる。台座の中空内部に
容易に補強をすることが可能であり、重量物揚荷時の台
座の耐久性を向上させる。また、台座の製造時において
はプレス加工により容易に製造することができるので、
安価な価格で搬送装置を提供する。
【0024】請求項10の発明に係る簡易搬送装置にお
いては、前記それぞれの伸縮部には同時に同じ圧力を供
給する圧力供給装置が接続されている。圧力供給装置で
発生した圧力は簡易搬送装置の伸縮部2箇所に同時に同
圧力を供給し、揚荷物を略水平に持ち揚げることが可能
となる。この結果、揚荷物の片持ち状態を防ぎ、このよ
うなことが原因で起こる揚荷物の落下事故を防止するこ
とができる。一人の作業者で容易に重量物の持ち揚げを
実現できる。
【0025】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の好適な実施
例を説明する。図1、2には、本発明の実施例に係る簡
易搬送装置10の要部拡大一部切欠説明図である。図に
おいて簡易搬送装置10(以下「装置10」ともいう)
は、接地面の近傍に上下の当接面を備えた少なくとも2
個の凹部302を備えた揚荷物を搬送するものである。
そして、少なくとも2個の凹部内に装着された揚荷機構
Wを備えている。
【0026】搬送装置10、すなわち1個の凹部内に構
成される揚荷機構Wは、前記揚荷物のそれぞれの凹部3
02内に縦方向に装着され、それぞれ前記上下当接面を
押圧するように上下方向に伸縮する伸縮部12と、この
伸縮部12の下方に接続され、該凹部302内に同凹部
302に対して下がり傾斜状に配置される台座14を備
えている。前記伸縮部12の上下端側又はいずれかの端
部側には枢着部42が設けられ、前記台座14の下面側
には前記下がり傾斜状の配置に対応して前記揚荷物の凹
部302との間に揚呈間隙Sが形成され、さらに、前記
凹部302の外部側であって前記台座14の下部側には
転動体16が、同台座14を下がり傾斜状となるように
該台座14に対して片持ち状に転動自在に軸支されてい
る。
【0027】簡易搬送装置10は、例えば、建設物など
に多く用いられるH形鋼などの凹部を有する重量物の搬
送に使用されるものである。図9は建設中の橋梁を断面
で示したものであり、河川の横断方向に配置される支柱
Rに支持されて、土台上方向に橋Pが架設される。そし
て橋Pの形成時に枠体を仮受けするための枕木Qの下面
にH形鋼300が敷設されている。例えば、このような
狭小空間での作業環境においてH形鋼300の撤去作業
を行うにはクレーン等の重機で吊り下げ可能にするため
一旦、橋梁の側部にH形鋼300を搬送しなければなら
ないが、このような時に装置10を使用し橋梁側部への
わずかな移動を素早く行うものである。
【0028】図1はH形鋼300を横倒したI形状体の
時に、両側面に背中合わせに対称的に形成された2箇所
の凹部302に装置10を装着し、I形の形状を形成す
る方向より見た状態を示したものである。図において、
凹部302の上部内壁側には略水平状の上当接面302
aと下部内壁側に略水平状の下当接面302bを有して
いる。そして、これらの上当接面302aと下当接面3
02bの間に縦方向に装着された装置10は、図3に示
すような圧力供給装置36で伸縮部12に圧力を供給し
シリンダ駆動装置44を作動させ、図2に示すように台
座14を略水平に変位しH形鋼300などのような重量
物を容易に揚荷し搬送移動するものである。
【0029】図4、5にも示すように本実施例において
台座14は、天板14a、対向側壁14b、14cによ
り形成された四角形の中空箱形に形成されている。図4
にも示すようにこの台座14は、内部中央の一端側寄り
に略十字形の補強板28が固定されて同台座14の強度
を補強している。台座14は後述するように直接的に圧
力が負荷されるものであるから充分な強度が必要である
が、このように中空箱形に形成されているから、内部に
リブ状の補強を行うことができると共に、台座の軽量化
を達成でき、凹部への装着作業性や運搬、移動の簡便さ
を保持する。
【0030】図1において、台座14は移動方向側面側
から見て前記凹部302の下当接面302b側に装着さ
れ、図4、5に示すように該下当接面302bに下面側
が密着当接する当接部20と、この当接部20に一体接
続され、凹部内に装着時に外側に突出状に配置される軸
支部22と、を有している。当接部20は中空箱形状の
内部に補強板28を取り付けて下端を面状に平滑に仕上
げて構成したものであると共に、軸支部22は、図4に
示すように当接部20の移動方向に対する両側面14
b、14bから外側に延長された対向壁22aから形成
されている。この対向壁22aには串刺し貫通状の軸孔
が形成され、これらの両軸孔を貫通して転動輪34の回
動軸32が設けられ、これによって転動輪34を転動自
在に軸支している。
【0031】図5において当接部20の底面20aは台
座14を凹部下当接面302b上に配置した時に密着当
接し得るように平面上に端面をそろえて仕上げられてい
る。一方、側面14bから延長された軸支部22の対向
壁22aの底面は、当接部20の側面14bから段差壁
23を形成して段落ち状に下方位置に水平状に形成され
ている。また、前記当接部20の凹部縦壁側寄りには突
き当たり側端部26が形成されており、凹部縦壁側に装
置10を装着する際の装着位置設定の目安となってい
る。また、25は同突き当たり側端部26の下端側に設
けられた面取り状の切欠である。
【0032】本実施例において台座14は、四角形の中
空箱形に形成されているが、例えば、円形やその他の形
状で中実体に形成してもよい。本実施例においては突き
当たり側端部26の下端側に面取り状の切欠25を形成
しているが、これは必ずしも形成する必要はない。
【0033】転動輪34は、図1ないし図5に示すよう
に、凹部302の外部側であって台座14が下がり傾斜
状となるように該台座14に対して片持ち状に外側端部
にのみ取り付けられている。転動体16は円柱状のロー
ラとして形成され、前記回動軸34に固定された軸受3
5を介して軸支部22に対して転動自在に取り付けられ
ている。
【0034】本実施例において転動体16は、搬送装置
10を前記揚荷物の凹部302内に装着した状態におい
て、揚荷物の下当接面302bと地面との幅よりも大き
な半径長さの転動輪34から形成されている。すなわ
ち、転動体16の回動軸32の中心から地面までの幅が
揚荷物300の下当接面302bと地面との間隔幅より
も大きな半径長さに設定されている。これは当接部20
の底面20aと凹部の下当接面との密着により所要の高
さに該揚荷物300を持ち上げるための間隙を予め確保
するためのものである。
【0035】従って、このように台座の当接部20の底
面20aと凹部302の下当接面302bとの密着面が
転動体16の軸支位置中心よりも低い位置に設定される
結果、転動輪34を凹部302の外側に出した状態で台
座14を凹部302内に装着配置させたときには該台座
14は揚荷物300の凹部302に対して下がり傾斜状
に配置されることとなる。
【0036】このように揚荷物300を凹部302内に
装着した状態では、図1に示すように下がり傾斜状に配
置される。そして、この時、台座14と凹部302の下
当接面302bとの間には側面視鋭角三角形状の揚呈間
隙Sが形成される。この揚呈間隙Sは前記した揚荷物3
00の凹部の下当接面302bと地面との間隙幅より大
きな半径長さの転動輪として転動体を構成することと対
応するものであり、これによって下がり傾斜状に台座1
4を配置させることによりその勾配角度と水平状に形成
された凹部302の下当接面との間に形成される鋭角状
の三角形間隙部分が揚呈間隙となってそのぶんが片持ち
状に持ち上げられ、移動可能とされるものである。
【0037】本実施例において転動体16は円柱状の転
動輪34を一つ備えているが、これは、例えば、円柱状
の転動輪34を軸方向に複数個備えてもよい。また、転
動輪34の代わりにキャスタなどを備えてもよい。ま
た、例えば、図6に示すように転動輪34の片側端部あ
るいは両端部に、転動輪の回り止め78を設けてもよ
い。この場合、揚荷物を持ち揚げた時に不用意に揚荷物
が動き出すことを防止することができる。
【0038】図1ないし図6に示すように、前記台座1
4の上部略中央には、略直角状に突出受部18が突設固
定されている。本実施例において突出受部18は、台座
14の上面に円盤状の基部18aを固定させ、その上面
側から上方に一体的に突設形成させた板状の第一凸部1
8bからなる。この、第一凸部18bと伸縮部12とが
枢支連結され、これによって伸縮部12により押下げ力
が負荷された時に回動自在にその動きを受け止めまた、
伝達させることとなる。
【0039】本実施例において、突出受部18は台座1
4の上部略中央に突設固定されているが、これは、台座
14の上部の任意の位置に設けてもよいが、伸縮部から
の押下げ力が負荷される部分であるから、少なくとも上
下方向の延長線が凹部302の下当接面上に位置してい
ることが必要である。
【0040】本実施例において、突出受部18は基部1
8aの上部中央に凸状体を形成した形状を有している
が、その連結構成は任意である。要は、伸縮部12の下
端側との連結を行うものであるから、上下方向の荷重に
対し相当の強度を保持する構造であれば良い。また、こ
の突出受部18は台座14に対し、一体的に形成しても
良い。更に、伸縮部12との連結部は枢着構成としてい
るが、伸縮部12の上端側に左右方向の動きを吸収でき
るような枢着部を別に設けるのであれば、必ずしも枢着
構造とせずとも、伸縮部12と台座14とを一体的に形
成した構成としてもよいものである。
【0041】図1ないし図6に示すように、前記台座1
4の上部略中央には、略直角状に突出受部18が突設固
定されている。本実施例において突出受部18は、台座
14の上面に円盤状の基部18aを固定させ、その上面
側から上方に一体的に突設形成させた板状の第一凸部1
8bからなる。この、第一凸部18bと伸縮部12とが
枢支連結され、これによって伸縮部12により押下げ力
が負荷された時に回動自在にその動きを受け止めまた、
伝達させることとなる。
【0042】図6に示すように、前記突出受部18の上
部には伸縮部12が縦方向に枢着接続されている。伸縮
部12は、中空円筒形のシリンダ本体43と、このシリ
ンダ本体43内において同シリンダ本体の上端側で長手
方向に伸縮自在に設けられたピストンロッド46と、を
備えている。ここにおいて、伸縮部12はシリンダ本体
43及びピストンロッド46を含むシリンダ駆動装置4
4から形成されている。このシリンダ本体43の下端部
は、中央に第一溝部40を形成した第1二股突設部38
を備えている。この第一溝部40に前記突出受部18の
第一凸部18bを突入嵌合させ第一枢着部42aを構成
している。これにより、突出受部18と伸縮部12は第
一枢着部42aにより枢着自在に連結される。
【0043】また、伸縮部12の円筒形のシリンダ本体
43の側部下方には、後述する圧力供給装置36に連通
しシリンダ本体43内部に流体を流出入させる耐圧ホー
ス72が接続されている。そして、このホースから内部
に流体を流出入すると、内部の圧力の変動に同期してシ
リンダ本体43に進退自在に設けられたピストンロッド
46が伸縮運動を行う。
【0044】本実施例において伸縮部12は、油圧ある
いは空気圧などの流体で伸縮運動を行うものであるが、
これは、例えば、機械式のジャッキなどを用いてもよ
い。伸縮部12の直接の目的は凹部302内において縦
方向に配置し、下がり傾斜状に配置した台座14を押し
下げる力、すなわち、同凹部302を縦方向に押し広げ
るように作用させることにより台座14と凹部の下当接
面302bを密着させることにより用荷物300を持ち
上げて移動しようとするものであるから、伸長方向の駆
動力を作用させるものであれば良いものである。本実施
例において伸縮部12は、シリンダ本体の下端側で突出
受部18と枢着連結されているが、これは、例えば、伸
縮部12を上下逆方向にし、伸縮部12のピストンロッ
ド46先端と突出受部18とを枢着自在に連結してもよ
い。
【0045】図1、2において前記ピストンロッド46
の上端には、間隙調整用の間隙部材30が連結されてい
る。実施例においてこの間隙部材30は中空円筒形に形
成され、下端には前記伸縮部のピストンロッド46が突
入嵌合する嵌合穴48aを備えた嵌入接続部48を有す
ると共に、上端には第二溝部50を形成する第2二股部
52を備えている。そして、嵌入接続部48の嵌合穴4
8aにピストンロッド46の先端を嵌入させて、伸縮部
12と間隙部材30を直線状に連結している。
【0046】この間隙部材30の上端は、前記揚荷物の
凹部302の上当接面302aに係合するとともに前記
伸縮部12の伸長押圧力を受け、後述する上当接部材5
4に接続されている。そして、この上当接部材54と前
記間隙部材30の上端は枢支連結されている。すなわ
ち、図7において間隙部材30の上端側の第2二股突設
部52には上当接部材54の舌片状の下方突設部54a
が同二股突設部52に形成された溝内に突入挟装されて
おり、この状態でこれらを縫い刺状に枢着ピン56が貫
通して、第2枢着部42bを形成し、上当接部材54と
間隙部材30とを枢着接続している。
【0047】枢着ピン56は抜き差しを簡単に行えるよ
うになっており、その着脱によって、間隙部材30と上
当接部材54を接続、または、切り離しすることがで
き、この間隙部材30の長さを長い物あるいは短い物に
交換することができるようにしている。これによって前
記伸縮部12と前記揚荷物の凹部302の上端側との間
の長さに、最も近い長さの間隙部材30を任意選択する
ことができ、搬送しようとする揚荷物の凹部302に装
置10を素早く装着することが可能となる。また、間隙
部材30の長さを変更することにより、装置10を揚荷
物の凹部302の幅に対して広範囲に対応させることが
できる。
【0048】本実施例において間隙部材30は中空円筒
状に形成されているが、これは、例えば、中実体で円柱
状に形成してもよく、更に、角棒、その他の任意の形
状、素材のものを選択しても良い。また、間隙部材30
の上端側の構成は前記伸縮部12上端と該間隙部材30
の下端側との連結構成のように、単にロッド46と嵌入
接続部48との嵌合接続構成としても良いものである。
揚荷物の凹部302の幅が極めて狭いような時に容易に
対応することができる。
【0049】前記上当接部材54は揚荷物300の凹部
302の上当接面302aに当接する板状の密着部57
と、この板状の密着部57の下部に下方に向けて配置さ
れた舌片状の下方突設部54aを備えており、間隙部材
30とは第2枢着部42bにおいて枢着連結されてい
る。
【0050】従って、上当接部材54を揚荷物の凹部3
02の上当接面302aに密着当接させた時に該第2枢
着部回りに回動可能となり、凹部を縦方向に押し広げる
力を作用させる時に揚呈間隙を密着させて揚荷物を持ち
上げる際の転動体16による移動量を吸収することとな
る。本実施例では、枢着部は、第1、第2の2つの枢着
構成としているので、この移動量を確実に吸収すること
が可能である。実施例において上当接部材54は板状の
密着部57を備えているが、要は上当接面302aに当
接するものであればよく、また、上当接面に302aに
密着される面については、平滑面あるいは粗面のどちら
でもよい。
【0051】実施例において、前記板部材57は凹部3
02の上当接面302aに当接配置されるが、その時に
外方側は揚荷物たるH形鋼300の上リブ板部300a
の外方から端部を突出させて取り付けられている。さら
に、この突出端部は該上リブ板部300aの端部を取り
囲むようにL状体58が側面視コ字状に一体的に固定さ
れており、これによってコ字嵌合部59を形成してい
る。そして、このコ字嵌合部59の上方側に周回したL
状体58の先端部に、筒形のナットを固定している。そ
して、上面から同筒形ナットに螺合するボルト部を備え
た固定用ハンドル61が取り付けられており、これによ
って、同固定用ハンドル61を廻して締め込むことによ
り上当接部材54自体をこの上リブ板部300aに確実
に固定させる。この上当接部材54、L状体58及び固
定用ハンドル61により、仮固定部60が形成される。
【0052】これにより、揚荷物の上部を当接板54の
上面とL状体の下面との間に突入させ上部に固定用ハン
ドルを備えたボルトで、当接板54と揚荷物の上部とを
一時的に圧着することができる。すなわち、揚荷物の凹
部Aに装着された装置10は、揚荷物が持ち揚がるまで
の間は何も固定するものがないため、外れやすく不安定
な状態となっているが仮固定具60で装置10の上端側
を固定することにより装置10が揚荷物の凹部から外れ
ることを防止することができる。
【0053】仮固定部60はこの実施例構成に限るもの
ではなく、要は、上当接部材54を含んで、該上当接部
材54を凹部近傍の揚荷物本体側に仮固定できる構成で
あれば良いものである。例えば、クランプ等の構成によ
り揚荷物の上部と当接板54を圧着して仮固定してもよ
い。
【0054】本実施例において、前記それぞれの伸縮部
12には同時に同じ圧力を供給する圧力供給装置36が
接続されている。この圧力供給装置36は図3に示すよ
うに加圧用の油をたくわえておく油圧タンク64と、該
油圧タンク64に取り付けられた二股分岐管70と、こ
の二股分岐管70のそれぞれに連通接続され、かつ、前
記伸縮部12内に油圧送給する耐圧ホース72を備えて
いる。この油圧タンク64には図示しない加圧ポンプと
連動した加圧レバー66が取り付けられている。
【0055】これにより、一人の作業者で加圧レバー6
6を上下に動かすだけで伸縮部12に均等に油を圧送
し、各々の伸縮部12に均等に伸長押圧力を発生させる
ことが可能となり、揚荷物をほぼ水平に持ち揚げること
ができる。従って、揚荷物の片持ち状態を防止すること
ができ、このようなことが原因でおこる揚荷物の落下事
故を防ぐことができるとともに、揚荷物の持ち揚げを容
易に行なわせ揚荷物の搬送作業の能率を大幅に向上させ
ることができる。
【0056】図3に示すように圧力供給装置36は、油
を加圧し伸縮部12に伸長押圧力を発生させているが、
これは、例えば、空気圧としても良い。また、圧力供給
装置36は加圧レバー66を上下に動かすことにより油
圧を発生しているが、これは、例えば、モーター等の動
力を用いて油圧を発生するようにしてもよい。
【0057】本実施例においてはH形鋼を揚荷物とする
例として説明しているが、要は、設置面の近傍に上下の
当接面を備えた少なくとも2個の凹部を備えた揚荷物で
あれば良いものであるが、この凹部を後付け形式で形成
できるような凹部形成部材74を揚荷物本体に固定する
ようにしても良い。
【0058】図8には、前記したような凹部形成部材7
4が示されており、この場合、揚荷物は縦方向に形成さ
れた直状の壁75を有している。そして、設置面近傍に
連結用の孔が予め穿孔されている。このような揚荷物に
対して取り付けられる凹部形成部材74は、壁75に沿
って縦に密着配置される腰部75aと設置面近傍に側方
側に突設した下脚部75bと、同じ側方側に突設した上
脚部75cと、を備え、更に腰部75aの上端から延長
されて固定部75dが上方に突出形成されている。そし
て、この固定部75dにボルト孔を穿孔して前記壁75
の連結用孔にボルト76を貫通させ、この凹部形成部材
74を後付けで目的とする揚荷物に凹部を形成すること
となる。
【0059】次に、本実施例に係る簡易搬送装置10の
作用について説明する。装置10は図1に示すように揚
荷物の凹部302の2箇所に装着されるものであるが、
同一部材で同一に構成されているので一方の説明のみを
行うことにより重複説明を省略する。
【0060】作業者は図1に示すように、伸縮部12の
ピストンロッド46を縮めた状態の装置10を縦方向に
してH形鋼300の凹部302内に装着する。そして、
装置10の上当接部材54を揚荷物の上当接面302a
に密着させ仮固定部60により装置10の上部側を揚荷
物の凹部に仮固定し、装置10が揚荷物の凹部Aより脱
落しないようにしている。このとき、台座14は凹部3
02から外側に軸支部22を突出させた状態でH形鋼の
下当接面302b上に下がり傾斜状に配置される。台座
14は、外側部分となる軸支部22に片持ち状に転動体
16である転動輪34を転動自在に軸支させ、他端側は
前記台座の凹部の下当接面302b上に載置させた状態
としている。
【0061】転動体16は同転動体の転動軸と地面との
幅が揚荷物の下当接面と地面との間隔幅よりも大きな半
径長さに設定されているので、台座14の下面側にはこ
れに対応して該揚荷物の下当接面との間に揚呈間隙Sが
形成されている。また、軸支部22と台座の当接部の底
面20aとの接続部には段差壁23が形成されており、
当接部の底面20aと凹部302の下当接面302bと
の密着当接面位置を規定している。
【0062】また、台座14に固定された突出受部18
と伸縮部12及び伸縮部12に連結された間隙部材30
と上当接部材54は、それぞれ枢着部42a、42bに
より枢支連結されている。そして、凹部302の上当接
面302aに当接する上当接部材54と、凹部302の
下当接面302b上面に当接面の底面20aが当接する
台座14との間には突出受部18を介して伸縮部12及
び間隙部材30が縦方向に直線状に配置されている。こ
のような状態で図3に示された圧力供給装置36の加圧
レバー66を上下方向に往復移動させることにより、二
股分岐間70と耐圧ホース72を介してシリンダ駆動装
置44の伸縮部12に同じ圧力を同時に油圧作用させ
る。
【0063】図1に示すように伸縮部12に作用した油
圧は伸縮部12のピストンロッド46を伸長させ凹部を
縦方向に押し広げるような押圧力を発生させる。する
と、この押圧力は間隙部材30と当接部54を介して揚
荷物300の上当接面302a側に作用する。この押圧
力は、その反作用で伸縮部12の下方の突出受部18を
介して台座14に作用する。
【0064】伸縮部12の押圧力は、台座14の底面2
0aと、揚荷物の下当接面302bとの間に形成される
揚呈間隙Sを縮める力として作用する。そのとき、台座
14と突出受部18は略L字状の剛体で形成されている
ので、揚呈間隙Sを縮める力はH形鋼300を押し揚げ
る力に変換される。すなわち、揚呈間隙Sを縮める時に
台座14を水平方向に変位させることとなるが、このと
き台座14と突出受部18は側面視L字状に剛体として
一体的に形成されているから転動輪34の転動軸32の
軸回りに同台座14と突出受部18を図1上反時計方向
回りに回動させることとなる。
【0065】上記した一連の動きは揚呈間隙Sの減少、
転動輪の移動(わずかな移動量)が同期して生じること
により行われるものである。しかも、背面側に略対称に
設けられた伸縮部及び台座構成により同時にバランスさ
せて橋渡し状に揚荷物の両側を持ちあげるようになり、
これによって、重量物であっても、簡単に持ちあげて浮
動支持の状態を形成させるものである。
【0066】そして、装置10は図2に示すようにH形
鋼の凹部302のバランスの良い位置に複数配置(基本
的には対向両端のみでよい。)することにより、H形鋼
全体を持ち揚げ作業者の手押しなどの方法で、容易に搬
送することが可能となる。台座に固定された突出受部1
8は必ずしも設ける必要はなく、台座に直接伸縮部側を
連結するようにしてもよい。
【0067】ここにおいて、図9に示すような狭小、狭
幅、足場が不安定な現場作業においてもクレーン等の高
価な吊り下げ移動用の機械を使用しなくても重量物の搬
送を少ない作業者で早く確実に行うことができるととも
に、装置10自体が小型軽量で構成されていることか
ら、搬送しようとする揚荷物に装置10を容易に移動装
着し、これにより、作業者の負担を軽減し作業コストを
削減することが可能となる。特に橋梁の建設作業などに
おいて、橋梁本体の下部方向に存在するH形鋼などの鉄
骨は、上部の橋梁本体が障害物となりクレーン等を使用
して搬送することができないが、この簡易揚荷装置をH
形鋼の長手方向左右両側の凹部に装着することにより、
少ない作業者で持ち揚げ搬送することが可能となり橋梁
の建設コストを削減することができる。
【0068】実施例構成では装置10が各構成部材を直
接備えているとして説明しているが、各揚荷機構Wがこ
れらの構成要素を有するものとして把握しても良い。そ
の場合には、接地面の近傍に上下の当接面を備えた少な
くとも2個の凹部を備えた揚荷物を搬送する搬送装置で
あって、この搬送装置は各凹部のそれぞれに装着される
揚荷機構を有し、この揚荷機構は、前記揚荷物の凹部内
に縦方向に装着され、前記上下当接面を押圧するように
上下方向に伸縮する伸縮部と、この伸縮部の下方に接続
され、該凹部内に該揚荷物の凹部に対して下がり傾斜状
に配置される台座と、を備え、前記伸縮部の上下端側又
はいずれかの端部側には枢着部が設けられ、前記台座の
下面側には前記下がり傾斜状の配置に対応して前記揚荷
物の凹部との間に揚呈間隙が形成され、前記凹部の外部
側であって前記台座が下がり傾斜状となるように該台座
に対して片持ち状に転動自在に軸支された転動体と、を
備えて成る簡易搬送装置として把握されるものである。
【0069】本発明の実施例に係る簡易搬送装置10
は、上記した実施例に限るものではなく、特許請求の範
囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において任意
の改変を行ってもよいものである。本装置は実施例に限
定されることなく建設、造船、土木工事その他の重量物
を取り扱う必要がある場合に適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の簡易搬
送装置によれば、接地面の近傍に上下の当接面を備えた
少なくとも2個の凹部を備えた揚荷物を搬送する搬送装
置であって、この搬送装置は、前記揚荷物の凹部内に縦
方向に装着され、前記上下当接面を押圧するように上下
方向に伸縮する伸縮部と、この伸縮部の下方に接続さ
れ、該凹部内に該揚荷物の凹部に対して下がり傾斜状に
配置される台座とを備え、前記伸縮部の上下端側又はい
ずれかの端部側には枢着部が設けられ、前記台座の下面
側には前記下がり傾斜状の配置に対応して前記揚荷物の
凹部との間に揚呈間隙が形成され、前記凹部の外部側で
あって前記台座が下がり傾斜状となるように該台座に対
して片持ち状に転動自在に軸支された転動体とを備えて
いるので、例えば、上部に障害物があるためクレーン等
を使用することができないような、作業状態においても
揚荷物の持ち揚げ搬送を簡単に素早く確実に行うことが
実現できる。特に橋梁の建設作業、造船、大型建設物、
その他土木工事などにおいて、狭小空間で大型クレーン
等を使用できないような現場での重量物の位置補正、移
動などに、軽量、かつ、簡単な構成により極めて効果的
に使用することができる。装置の構造が簡単であるか
ら、大型クレーン等に比較して安価であるとともに、小
型軽量でも確実に揚荷搬送でき、嵩張らないので可搬性
が高く保管、運搬、使用上の利便が大きい。簡易搬送装
置を揚荷物の凹部に装着装着することにより、少数の作
業者で揚荷物を持ち揚げ搬送することが可能となること
から、作業効率を向上をさせることができる。
【0071】また、請求項2の簡易搬送装置によれば、
前記転動体は、同転動体の転動軸と地面との幅が前記揚
荷物の下当接面と地面との間隔幅よりも大きな半径長さ
の転動輪であるので、前記転動体は、同転動体の転動軸
と地面との幅が前記揚荷物の凹部底面と地面との幅より
も大きな半径長さの転動輪であるので、揚荷物の凹部底
面から地面までの厚み寸法よりも転動輪の半径寸法の方
が大きいぶんだけ伸縮部の伸長押圧力を転動輪の転動作
用による持ち揚げ方向への力に変換することができ、揚
荷物の持ち揚げを実効化できる。
【0072】また、請求項3の簡易搬送装置によれば、
前記伸縮部と台座との枢着部は前記転動体の転動軸の配
置位置よりも上方により高い位置に設定されているの
で、伸縮部を凹部内において上下方向に伸長押圧力が賦
与されるように配置することにより、該伸縮部を駆動さ
せて下がり傾斜状の台座を略水平状に起立させることが
でき、揚荷物の持ち揚げを実現することができる。
【0073】また、請求項4の簡易搬送装置によれば、
前記台座上には略直角状に突出受部が突設固定され、こ
の突出受部の上端が前記伸縮部と枢着されているので、
容易に枢着位置の調整を行うことができ、確実に台座が
起立する位置に枢着位置を設定することができる。この
突出受部により台座の高さ寸法を長く形成しなくても、
必要とする高さで伸縮部を枢着することができる結果、
小型軽量化が可能となり、これにより容易に持ち運びが
行えるとともに、製造時の材料費を削減することができ
る。さらに台座と伸縮部を簡単な構成で枢着連結するこ
とができるので製造が容易となり製造コストの削減が可
能となる。
【0074】また、請求項5の簡易搬送装置によれば、
前記伸縮部はピストンロッドを含むシリンダ駆動装置で
あるので、複雑な駆動装置必要とすることなく簡単な構
成により強力な力を発生する伸縮部を構成できるので、
簡易搬送装置を小型軽量化することができ安価な価格で
製造することができる。また、高価なクレーンなどを使
用しなくても重量物を揚荷搬送することができ、さら
に、一人の作業者で容易に重量物の持ち揚げが可能とな
ることから、作業能率を向上し建設費などの建設コスト
を削減することができる。
【0075】また、請求項6の簡易搬送装置によれば、
前記伸縮部の上端側には前記揚荷物側に仮固定するため
の仮固定部が設けられているので、揚荷物を持ち揚げる
間に簡易搬送装置が外れたりすることを防止することが
でき、これにより、揚荷物を持ち揚げる間、作業者が簡
易搬送装置を手に持って仮固定する必要がない。従っ
て、作業者は揚荷物の持ち揚げ作業中は離れていること
ができるので、揚荷物の落下などによる作業中の事故を
未然に防ぐことができる。
【0076】また、請求項7の簡易搬送装置によれば、
前記揚荷物の凹部であって、前記伸縮部と前記凹部の上
端側との間には間隙調整用の間隙部材が下部を前記伸縮
部上端に連結されて設けられているので、必要とする長
さの間隙部材を枢着することにより、搬送しようとする
揚荷物の凹部に簡易搬送装置を素早く装着することがで
き、しかも、搬送装置を揚荷物の凹部の幅に対して広範
囲に対応することが可能となる。従って、作業者の負担
を軽減し作業性を向上することができる。
【0077】また、請求項8の簡易搬送装置によれば、
前記間隙部材の上端は、前記揚荷物の凹部の上当接面に
係合するとともに前記伸縮部の伸長押圧力を受ける上当
接部材に接続され、この上当接部材と前記間隙部材の上
端は枢支連結されたことを特徴とするので、枢支連結位
置を中心として間隙部材が回動することにより、伸縮部
の伸長押圧力を揚荷物の持ち揚げ方向への力に容易に変
換することが可能となり揚荷物の持ち揚げを実効化でき
る。
【0078】また、請求項9の簡易搬送装置によれば、
前記台座は四角形の中空箱形に形成されているので、簡
易搬送装置自体を軽量化することができ、これにより、
持ち運びを容易に行えるとともに、台座に補強が必要な
時は台座の中空内部に確実に補強を施すことができるの
で、台座の耐久性を向上させることが可能となる。製造
時にはプレス加工により加工することができるので、容
易に大量生産することができ、製造コストを削減するこ
とができる。
【0079】また、請求項10の簡易搬送装置によれ
ば、前記それぞれの伸縮部には同時に同じ圧力を供給す
る圧力供給装置が接続されているので、作業者により傾
きを確認しながら搬送物を持ち揚げる必要が無く、一人
の作業者で搬送物を素早く均等に持ち揚げることが可能
となる。従って、搬送物の片持ち状態を防止することが
でき、このようなことが原因でおこる搬送物の落下事故
を防止することができる。そして、搬送物の素早い持ち
揚げが可能となることから、作業者の負担を軽減し作業
効率を向上することが可能となる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る簡易搬送装置をH形鋼の
凹部2箇所に装着した状態を示す要部拡大一部切欠説明
図である。
【図2】本発明の実施例に係る簡易搬送装置でH形鋼を
持ち揚げた状態を示す要部拡大一部切欠説明図である。
【図3】本発明の実施例に係る簡易搬送装置の全体斜視
図である。
【図4】台座を裏返しにした状態で台座内部を示す要部
拡大説明図である。
【図5】台座と突出受部の断面を示した要部拡大断面説
明図である。
【図6】突出受部を介して台座と枢着した伸縮部に圧力
供給装置が連通した状態を示す斜視説明図である。
【図7】上部に仮固定部を備えた上当接部材と間隙部材
とが枢着した状態を示す斜視説明図である。
【図8】U字鋼の両側部に凹部形成部材を装着し簡易搬
送装置で持ち揚げた状態を示す拡大説明図である。
【図9】建設中の橋梁の下方向に存在するH形鋼に簡易
搬送装置を装着した状態を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
10 簡易搬送装置 12 伸縮部 14 台座 16 転動体 18 突出受部 20 当接部 22 軸支部 30 間隙部材 32 転動軸 34 転動輪 36 圧力供給装置 42a 第1枢着部 42b 第2枢着部 44 シリンダ駆動装置 46 ピストンロッド 54 上当接部材 60 仮固定部 300 H形鋼 300a 上リブ板部 302 凹部 302a 上当接面 302b 下当接面 W 揚荷機構 R 支柱 P 橋 Q 枕木 S 揚呈間隙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面の近傍に上下の当接面を備えた少
    なくとも2個の凹部を備えた揚荷物を搬送する搬送装置
    であって、 この搬送装置は、前記揚荷物の凹部内に縦方向に装着さ
    れ、前記上下当接面を押圧するように上下方向に伸縮す
    る伸縮部と、この伸縮部の下方に接続され、該凹部内に
    該揚荷物の凹部に対して下がり傾斜状に配置される台座
    と、を備え、 前記伸縮部の上下端側又はいずれかの端部側には枢着部
    が設けられ、 前記台座の下面側には前記下がり傾斜状の配置に対応し
    て前記揚荷物の凹部との間に揚呈間隙が形成され、 前記凹部の外部側であって前記台座が下がり傾斜状とな
    るように該台座に対して片持ち状に転動自在に軸支され
    た転動体と、を備えて成る簡易搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記転動体は、同転動体の回動軸と地面
    との幅が前記揚荷物の下当接面と地面との間隔幅よりも
    大きな半径長さの転動輪である請求項1記載の簡易搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記伸縮部と台座との枢着部は前記転動
    体の回動軸の配置位置よりも上方により高い位置に設定
    されて成る請求項1又は2記載の簡易搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記台座上には略直角状に突出受部が突
    設固定され、この突出受部の上端が前記伸縮部と枢着さ
    れてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の簡易搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮部はピストンロッドを含むシリ
    ンダ駆動装置である請求項1ないし4のいずれかに記載
    の簡易搬送装置
  6. 【請求項6】 前記伸縮部の上端側には前記揚荷物側に
    仮固定するための仮固定部が設けられて成る請求項1な
    いし5のいずれかに記載の簡易搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記揚荷物の凹部であって、前記伸縮部
    と前記凹部の上端側との間には間隙調整用の間隙部材が
    下部を前記伸縮部上端に連結されて設けられて成る請求
    項1ないし6のいずれかに記載の簡易搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記間隙部材の上端は、前記揚荷物の凹
    部の上当接面に係合するとともに前記伸縮部の伸長押圧
    力を受ける上当接部材に接続され、この上当接部材と前
    記間隙部材の上端は枢支連結されたことを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれかに記載の簡易搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記台座は四角形の中空箱形に形成され
    て成る請求項1ないし8のいずれかに記載の簡易搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記それぞれの伸縮部には同時に同じ
    圧力を供給する圧力供給装置が接続されて成る請求項1
    ないし9のいずれかに記載の簡易搬送装置。
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