JPH09136115A - 壁材の加工装置 - Google Patents

壁材の加工装置

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JPH09136115A
JPH09136115A JP29454795A JP29454795A JPH09136115A JP H09136115 A JPH09136115 A JP H09136115A JP 29454795 A JP29454795 A JP 29454795A JP 29454795 A JP29454795 A JP 29454795A JP H09136115 A JPH09136115 A JP H09136115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁材の外皮材をできるだけ芯材側に近づけて
折曲することで、外皮材の折曲部における折曲空間部を
無くすように壁材の側縁部を加工し、加工工程の簡素化
と製造費の低減化とを図り得る壁材の加工装置を提供す
る。 【解決手段】 平板状の芯材である断熱材22の両面が
それぞれ被覆部材である内皮材23と外皮材24で覆わ
れると共に、その側縁部で一方の被覆部材である外皮材
24のみを残すように切断処理された壁材21を、上記
側縁部の切断面21a近傍の切断未処理部分で固定する
固定手段としての固定用エアシリンダ10と押圧部12
とを備える。上記固定手段により固定された壁材21の
側縁部の処理部側の外皮材24を、該壁材21の側縁部
の切断面21a側に折曲させる折曲手段としての折曲用
エアシリンダ11と折曲部13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場や倉庫等の鉄
骨建築物の外壁等に使用される壁体を構成する壁材の加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場や倉庫等の鉄骨建築物では、例え
ば、図8および図9に示すように、外壁101において
隣合う壁体としての外壁パネル102・102が、それ
らの対向する側縁部で、鉛直方向に配された鉄骨柱10
3に取り付けられている。
【0003】隣合う外壁パネル102・102の間は、
内側保持部材としてのベースプレート104および被覆
部材としてのカバープレート105により、目地仕上げ
されている。また、ベースプレート104とカバープレ
ート105とは、結合部材としてのドリルビス106に
より結合されている。ドリルビス106には、係合部材
としてのC型座金107が取り付けられており、このC
型座金107にキャップ部材としての目地カバーキャッ
プ108が装着されている。
【0004】上記外壁パネル102は、硬質ポリウレタ
ンフォーム等の芯材としての断熱材109を内壁面とな
る内皮材110および外壁面となる外皮材111とで挟
み込む構造になっている。外壁パネル102・102の
互いに対向する側縁部の内皮材110・110側と鉄骨
柱103との間には、ベースプレート104が介装され
ている。
【0005】上記ベースプレート104は、挟装部10
4a・104aと、凸部104bとからなっている。挟
装部104a・104aは、内皮材110と鉄骨柱10
3との間に挟み込まれており、タッピンねじ112・1
12により貫かれて外壁パネル102・102とともに
鉄骨柱103に固定されている。凸部104bは、挟装
部104a・104aの間に形成されており、外壁パネ
ル102・102の間に挿入されている。
【0006】一方、外壁パネル102・102の側縁部
の外皮材111・111側には、カバープレート105
が配されている。カバープレート105は、カバー部1
05a・105aと、固定部105bとからなってい
る。被覆部としてのカバー部105a・105aは、外
皮面111・111と対面する面にシール用テープとし
てのシーリングテープ113が長手方向の全長にわたっ
て貼着されている。したがって、カバープレート105
が外壁パネル102・102にあてがわれると、カバー
部105a・105aが外皮材111・111に密着し
て、カバー部105a・105aと外皮材111・11
1との間がシールされる。
【0007】固定部105bは、カバー部105a・1
05aの間に設けられており、シーリングテープ113
側に凹んで溝状に形成されている。その幅方向の断面
は、両側壁の間隔が底面に向かうほど狭まるような形状
になっている。また、固定部105bは、外壁パネル1
02・102の間に挿入されており、底面で上記の凸部
104bにドリルビス106で締結固定されている。
【0008】ところで、上記のような外壁パネル102
の取付構造では、一般に使用される外壁パネル102の
側縁部は未処理のままで使用されているので、外壁パネ
ル102の側縁部端面102aにおいて、外壁パネル1
02の芯材である断熱材109が露出した状態となって
いる。このため、上述したように、外壁パネル102の
側縁部を覆うように、外壁パネル102・102間に、
外側面からカバープレート105が配されている。
【0009】ところが、このように外壁パネル102・
102間にカバープレート105を配した構造では、外
壁パネル102の継ぎ目部分が目立ってしまい、美観を
損なう虞がある。
【0010】そこで、上記カバープレート105を使用
しない外壁パネルの取付構造が考えられるが、この場
合、外壁パネル102の端面102aにおいて、断熱材
109が露出しないように加工処理する必要がある。
【0011】ここで、外壁パネルの側縁部の加工処理に
ついて、図10を参照しながら以下に説明する。まず、
図10(a)に示すように、外壁パネルの材料となる壁
材201の側縁部において、所定の位置(図中破線位
置)で切断して、側縁部側の外皮材111を残して内皮
材110と断熱材109とを取り除く。
【0012】次に、図10(b)に示すように、上記外
皮材111の断熱材109の切断面側の部分111bを
エアシリンダー等の押圧装置202によって押圧して外
壁パネル102を図示しない加工台上に固定する。
【0013】そして、図10(c)に示すように、上記
外皮材111の先端部分111aを、図示しない折曲手
段により上方に押し上げて断面略逆L字状に折曲する。
【0014】次いで、外皮材111から上記押圧装置2
02を離脱させた後、図10(d)に示すように、壁材
201の外皮材111の折曲部分に生じる空間(以下、
折曲空間部と称する)203に、シーリング材204を
打ち込む。
【0015】さらに、壁材201の折曲空間部203の
シーリング材204を、図10(e)に示すように、外
皮材111の内面に沿うように成形した後、シーリング
材204の表面に結露防止剤を塗布する。
【0016】その後、図10(f)に示すように、壁材
201の折曲空間部203に、硬質ポリウレタンフォー
ム等からなる充填材206を嵌め込む。このとき、充填
材206と外皮材111の先端部111aとの間は、後
述する裏当て板207を取り付けるために若干隙間を設
けておく。
【0017】そして、図10(g)に示すように、壁材
201の内皮材110側に略L字状の裏当て板207を
リベット208・208・・・によって取り付ける。こ
のとき、裏当て板207の下端部は充填材206と外皮
材111の先端部111aとの間の隙間に入り込んでい
る。こうして、側縁部が加工された外壁パネル210が
形成される。
【0018】このようにして、側縁部が加工された外壁
パネル210を用いて外壁を構築した場合、外壁パネル
210・210間の側縁部において断熱材109が露出
しなくなるので、カバープレート105を配する必要が
なく、外壁の外側の美観を向上させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
外壁パネル210では、製造工程上、図10(b)に示
すように、外皮材111を折曲するために、該外皮材1
11に押圧装置202を配置することで、壁材201を
固定するようになっているので、外皮材111を折曲し
た場合、図10(d)に示すように、外皮材111で囲
まれた折曲空間部203が形成されることになる。
【0020】このため、図10(f)に示すように、折
曲空間部203を埋める工程が必要となり、壁材の加工
工程数が増大し、これに伴い、製造費を向上させるとい
う問題が生ずる。
【0021】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、壁材の外皮材をできるだ
け芯材側に近づけて折曲することで、外皮材の折曲部に
おける折曲空間部を無くすように壁材の側縁部を加工
し、加工工程の簡素化と製造費の低減化とを図り得る壁
材の加工装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の壁材の加工装
置は、上記の課題を解決するために、平板状の芯材の少
なくとも一面が、芯材の側縁部よりも突出した外皮材で
覆われた壁材を、上記芯材を含む部分で固定する固定手
段と、上記固定手段により固定された壁材の芯材から突
出した外皮材を、該芯材側に折曲する折曲手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、壁材は、固定手段に
より芯材の側縁部で固定され、折曲手段により該芯材側
に外皮材が折曲されるようになっているので、外皮材を
壁材の芯材の側縁部側に近接して折曲することができ
る。
【0024】これにより、外皮材を押圧固定して、該外
皮材を折曲する場合のように、外皮材の折曲部分に生じ
る空間(折曲空間部)に充填材を嵌め込む必要がなくな
るので、壁材の加工工程の簡素化と、壁材の加工に係る
費用の低減化とを図ることができる。
【0025】しかも、壁材の外皮材にて側縁部を加工し
ているので、これら加工済の壁材を外壁パネルとして、
その加工側縁部で対向させて外壁を構成した場合、継ぎ
目にカバーを設ける必要がなくなり、外壁の美観を向上
させることができる。
【0026】請求項2の壁材の加工装置は、上記の課題
を解決するために、請求項1の構成に加えて、芯材の側
縁部端面から外皮材の端部までの距離が、壁材の厚みよ
りも小さいことを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、芯材の側縁部端面か
ら外皮材の端部までの距離が、壁材の厚みよりも小さく
なっていることで、外皮材を芯材側に折曲した場合、折
曲した外皮材の先端部分が壁材の他方の面から突出する
ことがなくなる。これにより、折曲処理されない側の壁
材の面に突出した外皮材の処理を行う必要がなくなるの
で、壁材の折曲処理されない面に対する処理、例えば壁
材の裏面に外皮材の折曲部分を補強するための補強部材
を設けるというような処理を容易に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0029】本実施の形態に係る壁材の加工装置は、図
2(a)(b)に示すように、壁体の材料となる壁材2
1の先端部を加工する加工部1と、この加工部1に壁材
21を搬送する搬送部2とを備えた構成となっている。
上記壁材21は、例えば図3(a)に示すように、ポリ
イソシアヌレートフォーム等からなる平板状の芯材とし
ての断熱材22を内壁面となる内皮材23および外壁面
となる外皮材24とで挟み込む構造になっている。内皮
材23および外皮材24は、切断および折曲が比較的容
易に行える程度の厚みの鋼板からなっている。
【0030】搬送部2は、壁材21の長手方向、即ち搬
送方向に延設された搬送台3を備え、この搬送台3の上
部に、複数のローラ4…が壁材21の搬送方向と垂直と
なる方向に略平行に平面配設された構成となっている。
これにより、上記ローラ4…上に壁材21を載置し、壁
材21を搬送方向に押し出すことで、壁材21を所望す
る方向に容易に移動させるようになっている。この壁材
21は、外皮材24を下側にして加工部1に搬送され
る。
【0031】尚、上記の搬送部2は、ローラ4…により
手動で壁材21を移動させるようにしているが、これに
限定されるものではなく、例えばローラ4…の代わりに
ベルトコンベアを設けて、壁材21を搬送するように構
成しても良い。
【0032】また、加工部1は、搬送部2から搬送され
た壁材21を載置して加工するための加工台5を備えて
いる。この加工台5上には、上記壁材21の内皮材23
および断熱材22のみを切断するための切断手段として
のスライド式丸ノコ装置6と、壁材21の残った外皮材
24を折曲するための折曲手段としての折曲装置7とが
配設されている。
【0033】上記スライド式丸ノコ装置6は、図2
(a)に示すように、丸ノコ8が矢印X・Y方向に移動
自在にノコ載置台9上に設けられており、使用者が丸ノ
コ8の搬送部2側に設けられた把手8aを掴んでスライ
ド移動させることによって壁材21の所定部分(図4
(a)の破線部)に切り込みを入れるようになってい
る。このとき丸ノコ8は、壁材21の所定の位置で、外
皮材24を除いた内皮材23と断熱材22とに切り込み
を入れるようになっている。
【0034】そして、側縁部側の内皮材23および断熱
材22を取り除ことで、図4(b)に示すように、壁材
21の切断面21aよりも突出した外皮材24を形成す
ることができる。この場合、芯材である断熱材22の側
縁部端面、即ち壁材21の切断面21aから外皮材24
の端部までの距離が、壁材21の厚みよりも小さくなる
ようにして処理されている。このようにすることで、外
皮材24を壁材21の切断面21a側に折曲した場合、
折曲した外皮材24の先端部分が壁材21の他方の面、
即ち内皮材23の形成面から突出することがなくなる。
これにより、外皮材24の折曲部分を補強するための補
強部材である後述の裏当て板25(図4(d))が壁材
21の内皮材23面に沿って設け易くなる。
【0035】また、上記ノコ載置台9は、加工台5上
で、長手方向の一端部側で支持されており、上下方向に
回動自在となっている。そして、ノコ載置台9は、上方
に回動されることで、壁材21を加工台5上に搬送させ
ると共に、下方に回動させることで壁材21を挟持し
て、所定位置で固定するようになっている。このとき、
丸ノコ8の鋸歯8bの位置は、図1に示すように、ノコ
載置台9が壁材21を挟持した状態では、壁材21の内
皮材23および断熱材22のみを切断するように設定さ
れている。
【0036】折曲装置7は、図1に示すように、スライ
ド式丸ノコ装置6にて切断処理された壁材21を、加工
台5に向かって押圧して固定する圧力付与手段としての
固定用エアシリンダ10と、断熱材22および内皮材2
3の切断された壁材21の外皮材24を切断面21a側
に折曲するために外皮材24に圧力を付与する圧力付与
手段としての折曲用エアシリンダ11とを備えている。
【0037】上記固定用エアシリンダ10には、上下方
向に移動し、壁材21の幅方向に延設された押圧部12
が設けられている。この押圧部12は、図3(a)に示
すように、断熱材22および内皮材23が取り除かれた
壁材21の切断面21aの上部から壁材21を押圧する
ようになっており、壁材21を所定位置で押圧固定する
ようになっている。尚、固定用エアシリンダ10におけ
る押圧部12により付与される圧力は、壁材21の素
材、即ち芯材が圧力により変形しない程度に調整されて
いる。
【0038】これにより、固定用エアシリンダ10と押
圧部12とで壁材21の芯材である断熱材22を含む部
分で、加工台5上に固定する固定手段を構成している。
つまり、上記固定手段は、平板状の芯材である断熱材2
2の両面がそれぞれ被覆部材である内皮材23と外皮材
24で覆われると共に、その側縁部で一方の被覆部材で
ある外皮材24のみを残すように切断処理された壁材2
1を、上記側縁部の切断面21a近傍の切断未処理部分
で固定するものである。
【0039】また、上記折曲用エアシリンダ11は、図
1に示すように、矢印方向に回動する折曲部13が、壁
材21の幅方向に延設されている。この折曲部13は、
断面略三角形状を成しており、その頂点13aが加工台
5に回動自在に軸支されると共に、一端部が折曲用エア
シリンダ11の駆動部分の先端部に回動自在に設けられ
ている。
【0040】これにより、折曲部13は、図3(b)に
示すように、折曲用エアシリンダ11により押圧されて
矢印方向に回動し、上記押圧部12にて押圧固定された
壁材21の外皮材24を壁材21の切断面21a側に折
曲するようになっている。そして、折曲部13は、外皮
材24の先端部24aの折曲が完了すると、図3(c)
に示すように、元の位置まで戻るようになっている。
【0041】尚、折曲用エアシリンダ11と折曲部13
とで壁材21の切断面21aから突出した外皮材24を
折曲する折曲手段を構成している。つまり、折曲手段
は、上記固定手段により固定された壁材21の側縁部の
処理部側の外皮材24を、該壁材21の側縁部の切断面
21a側に折曲させるものである。
【0042】また、上記固定用エアシリンダ10および
折曲用エアシリンダ11は、図示しない制御部からの制
御操作によって駆動制御されている。
【0043】ここで、上記構成の壁材の加工装置による
壁材21の加工工程について、図1および図4を参照し
ながら以下に説明する。
【0044】まず、図4(a)に示すように、壁材21
が図1に示す搬送部2から加工部1に搬送され、スライ
ド式丸ノコ装置6にて壁材21の破線位置で切断を開始
する。
【0045】次に、図4(b)に示すように、図1に示
すスライド式丸ノコ装置6による切断により壁材21の
先端部の断熱材22と内皮材23とを取り除き、外皮材
24の先端部24aのみが残るようにする。
【0046】次いで、図4(c)に示すように、図1に
示す折曲装置7によって外皮材24の先端部24aを、
壁材21の切断面21a側に折曲する。
【0047】最後に、図4(d)に示すように、壁材2
1の内皮材23側に略L字状の裏当て板25をリベット
26・26・・・によって取り付ける。このとき、裏当
て板25の下端部25aは上記外皮材24の先端部24
aを外側から押圧するように固定されている。こうし
て、側縁部が加工された外壁パネル31を形成する。
【0048】以上のように、本上記の壁材の加工工程に
よれば、壁材21は、固定手段により芯材である断熱材
22の側縁部で固定され、折曲手段により該断熱材22
側に外皮材24が折曲されるようになっているので、外
皮材24を壁材21の断熱材22の側縁部側に近接して
折曲することができる。
【0049】これにより、従来のように外皮材を押圧固
定して、該外皮材を折曲する場合のように、外皮材の折
曲部分に生じる空間(折曲空間部)に充填材を嵌め込む
必要がなくなるので、壁材の加工工程の簡素化と、壁材
の加工に係る費用の低減化とを図ることができる。
【0050】しかも、壁材21の外皮材24にて側縁部
を加工しているので、これら加工済の壁材21を外壁パ
ネル31として、その加工側縁部で対向させて外壁を構
成した場合、継ぎ目にカバーを設ける必要がなくなり、
外壁の美観を向上させることができる。
【0051】上記外壁パネル31は、壁材21を加工し
て得られるものであるので、外皮材24の折曲は、壁材
21の切断面21aの断熱材22と外皮材24との接触
部分を支点として行なわれるので、外皮材24の外側の
折曲部分が比較的なだらかな角度に形成されている。
【0052】これは、支点となる断熱材22が金属より
も弾性のある樹脂からなるので、金属等の断熱材22に
使用される樹脂よりも硬質な部材を支点とした場合より
も折曲部分がなだらかになるためである。
【0053】また、上記外壁パネル31は、図5に示す
ように、厚みが約35mm、幅(図示せず)が約910
mmに設定されており、長さは、用途に応じて約1.8
m〜10mに設定された一枚のパネル状になっている。
そして、この外壁パネル31を組み合わせることで、外
壁を構築するようになっている。
【0054】ここで、上記の外壁パネル31の取付け構
造について、図6および図7を参照しながら以下に説明
する。
【0055】例えば、図6および図7に示すように、隣
合う壁体としての外壁パネル31・31が、それらの対
向する側縁部で、鉛直方向に配された鉄骨柱33にタッ
ピングネジ34・34にて取り付けられている。上記外
壁パネル31が複数枚組合わされることで、工場や倉庫
等の外壁32を構築するようになっている。
【0056】隣合う外壁パネル31・31の間には、ウ
レタン等の樹脂からなるバックアップ材35が、外皮材
24の先端部24a・24aと裏当て板25の下端部2
5a・25aとで囲まれた空間を埋めるようにして配設
されている。そして、このバックアップ材35上に、コ
ーキング材36が目地を覆うようにして注入されてい
る。
【0057】上記のバックアップ材35およびコーキン
グ材36を、外皮材24の色と同じにすれば、外壁パネ
ル31で外壁を構築した場合、継ぎ目がより目立たない
ものとすることができる。尚、逆にバックアップ材35
およびコーキング材36の色を外壁パネル31と異なる
ようにして外壁の模様としも良く、バックアップ材35
およびコーキング材36の色と外壁パネル31の外皮材
24の色の組み合わせは自由である。
【0058】上記のような外壁パネル31の取付構造で
は、図7に示すように、外壁パネル31・31間の外側
面に従来のように目地を覆うカバープレートが設けられ
ていないので、外壁パネル31・31間の継ぎ目部分が
目立ちにくくなり、外壁の美観を損なうようなことがな
くなる。
【0059】尚、本実施の形態では、加工する壁材とし
て、芯材である平板状の断熱材22の両面をを内皮材2
3と外皮材24とで覆われた壁材21を使用している
が、これに限定されるものではなく、芯材の少なくとも
一面が、外皮材で覆われていれば良く、壁材21におい
て内皮材23を設けないものを使用することも可能であ
る。
【0060】また、本実施の形態では、壁材21の断熱
材22、内皮材23、外皮材24はそれぞれ同じ大きさ
であり、壁材21の側縁部を切断処理することで、側縁
部において芯材である断熱材22から外皮材24が突出
したように構成し、この外皮材24を折曲するようにし
ているが、これに限定されるものではなく、例えば、予
め断熱材よりも大きな外皮材で覆った壁材を使用しても
よい。この場合、壁材の切断処理を行う必要がなくなる
ので、さらに加工工程数を低減することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明の壁材の加工装置は、以
上のように、平板状の芯材の少なくとも一面が、芯材の
側縁部よりも突出した外皮材で覆われた壁材を、上記芯
材を含む部分で固定する固定手段と、上記固定手段によ
り固定された壁材の芯材から突出した外皮材を、該芯材
側に折曲する折曲手段とを備えている構成である。
【0062】それゆえ、外皮材を壁材の芯材の側縁部側
に近接して折曲することができるので、外皮材を押圧し
て、該外皮材を折曲した場合のように、外皮材の折曲部
分に生じる空間に充填材を嵌め込む必要がなくなる。こ
れにより、壁材の加工工程の簡素化と、壁材の加工に係
る費用の低減化とを図ることができる。
【0063】しかも、壁材の外皮材にて側縁部を加工し
ているので、これら加工済の壁材を外壁パネルとして、
その加工側縁部で対向させて外壁を構成した場合、継ぎ
目にカバーを設ける必要がなくなり、外壁の美観を向上
させることができるという効果を奏する。
【0064】請求項2の発明の壁材の加工装置は、以上
のように、請求項1の構成に加えて、芯材の側縁部端面
から外皮材の端部までの距離が、壁材の厚みよりも小さ
い構成である。
【0065】それゆえ、外皮材を芯材側に折曲した場
合、芯材の折曲した外皮材の先端部分が壁材の他方の面
から突出することがなくなる。これにより、折曲処理さ
れない側の壁材の面に突出した外皮材の処理を行う必要
がなくなるので、壁材の折曲処理されない面に対する処
理、例えば壁材の裏面に外皮材の折曲部分を補強するた
めの補強部材を設けるというような処理を容易に行うこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る壁材の加工装置の概
略構成図である。
【図2】図1に示す壁材の加工装置の全体を示す概略構
成図である。
【図3】図1に示す壁材の加工装置における壁材の外皮
材の折曲動作を示す説明図である。
【図4】図1に示す壁材の加工装置における壁材の加工
工程を示す説明図である。
【図5】図1に示す壁材の加工装置によって加工された
壁材を示す概略断面図である。
【図6】図5に示す壁材の鉄骨柱への取付部分の構造を
示す平面図である。
【図7】図6の構造を外壁の外側から見た斜視図であ
る。
【図8】従来の外壁の取付構造における隣合う外壁パネ
ルの鉄骨柱への取付部分の構造を示す平面図である。
【図9】図8の構造を外壁の外側から見た斜視図であ
る。
【図10】従来の壁材の加工工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 固定用エアシリンダ(固定手段) 11 折曲用エアシリンダ(折曲手段) 12 押圧部(固定手段) 13 折曲部(折曲手段) 21 壁材 22 断熱材(芯材) 24 外皮材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の芯材の少なくとも一面が、芯材の
    側縁部よりも突出した外皮材で覆われた壁材を、上記芯
    材を含む部分で固定する固定手段と、 上記固定手段により固定された壁材の芯材から突出した
    外皮材を、該芯材側に折曲する折曲手段とを備えている
    ことを特徴とする壁材の加工装置。
  2. 【請求項2】上記芯材の側縁部端面から外皮材の端部ま
    での距離が、壁材の厚みよりも小さいことを特徴とする
    請求項1記載の壁材の加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146518U (ja) * 1986-03-11 1987-09-16
JPH0422515A (ja) * 1990-05-16 1992-01-27 Mitsubishi Electric Corp 曲げ金型

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