JPH09135939A - 人工スキー場並びにその製造方法 - Google Patents

人工スキー場並びにその製造方法

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JPH09135939A
JPH09135939A JP25170196A JP25170196A JPH09135939A JP H09135939 A JPH09135939 A JP H09135939A JP 25170196 A JP25170196 A JP 25170196A JP 25170196 A JP25170196 A JP 25170196A JP H09135939 A JPH09135939 A JP H09135939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、施工が容易であり、大幅にコスト
ダウンを図ることができる人工スキー場並びにその製造
方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 本発明は、軟質合成樹脂発泡体を用いた
芯基材12に水分を吸水させて氷結温度以下に冷却させる
ことにより氷層3の一部或いは全部を形成するようにし
たことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外或いは屋内で
製造される人工スキー場並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工スキー場としては、斜面を有
する地上面に形成した氷層の上に雪を積層したものがあ
る。そして、氷層を形成するには、水を凍らせたり、或
いは氷塊を散布させながら水を散布させることにより行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の人工ス
キー場にあっては、斜面に氷層を形成する必要があるた
め、水を凍らせたり、或いは氷塊を散布させながら水を
散布するのに、水や氷塊が下方に流れるので、氷層を形
成する作業が大変に困難であり、施工する上での大きな
ネックになっているのが現状であり、またそれに加えて
より簡易な人工スキー場も望まれている。
【0004】そこで、本発明は、施工が容易であり、大
幅にコストダウンを図ることができる人工スキー場並び
にその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の人工スキー場は、軟質合成樹脂発泡体を用
いた芯基材に水分を吸水させて氷結温度以下に冷却させ
ることにより氷層の一部或いは全部を形成するようにし
たことを特徴とするものである。
【0006】更に、斜面を有する基礎部の表面に敷設す
る敷設部材と;前記敷設部材上面に沿って配管した冷却
管と;前記冷却管の周囲に軟質合成樹脂発泡体を用いた
芯基材を載置し、この芯基材に水分を吸収させて冷却管
で氷結温度以下に冷却させることにより一部或いは全体
を形成された氷層と;前記氷層表面に積層させた雪層と
よりなるものであってもよい。
【0007】また、同様に上記目的を達成するために、
斜面を有する基礎部の表面に敷設部材を敷設する工程
と;敷設部材上の一部或いは全体に軟質合成樹脂発泡体
を用いた芯基材を載置し、この芯基材に水分を吸収させ
て氷結温度以下に冷却させるとともに、必要に応じて氷
塊を敷設して氷層を形成する工程と;前記氷層表面に雪
を積層させて雪層を形成する工程とよりなる方法であ
る。
【0008】
【作用】以上の如く本発明の請求項1〜請求3記載の人
工スキー場並びにその製造方法によれば、斜面を有する
基礎部の表面に敷設部材を敷設し、敷設部材上の一部或
いは全体に軟質合成樹脂発泡体を用いた芯基材を載置
し、この芯基材に水分を吸収させて冷却管で氷結温度以
下に冷却させるとともに、必要に応じて氷塊を敷設して
氷層を形成し、前記氷層表面に雪を積層させて雪層を形
成することにより完成するのである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を更に図示した実施
例により説明する。
【0010】第1実施例の人工スキー場Aは、図1のよ
うに敷設部材1、冷却管2を用いて形成される氷層3、
人工芝4で構成されている。
【0011】敷設部材1は、図1に示すように防水シー
ト5、断熱ロール6よりなる。この防水シート5や断熱
ロール6には、合成樹脂製、ゴム製、アスベスト製等さ
まざまな材質のものを用いることができる。そして、図
1に示すように地面或いはコンクリート、アスファルト
等で形成され、斜面7を有する基礎部8の表面に、敷設
部材1における断熱ロール6、防水シート5の順で敷設
するのである。
【0012】冷却管2は、ブライン等を用いた冷媒を通
す配管であり、敷設部材1上に直接又は図示しないが中
空支持して、斜面7に沿って複数個を並行配設して配管
されている。具体的には、図1に示すように冷却管2を
取付板9を用いて杭10で基礎部8に打ち込んで固定して
いるのである。また、この冷却管2は、内部を通る冷媒
の被冷却温度に耐えうるものでなくてはならず、更に、
冷媒流通時とそうでないときの温度差が著しいためにそ
の伸縮にも耐えうるものでなくてはならない。例えば、
酢酸ビニール又はポリエチレン製軟質管が好ましく、こ
れは、耐寒性の点において−80℃で使用可能、耐圧性
も良好で、耐薬品性、とりわけ、ブラインに使用する塩
化カルシュウム液に侵されない性質をもつのである。
【0013】氷層3は、図1の如く前記冷却管2の回り
に氷塊を散積し、冷却管2の中に冷媒を通し、氷塊を結
氷温度以下に冷却しながら水或いは霧を散布することに
より作成したものである。
【0014】人工芝4は、前記氷層3上に敷設されるの
である。そして、該人工芝4表面に水或いは霧を散布す
ることにより、霜を発生させのである。尚、図例の人工
スキー場Aでは、冷却管2の上に人工芝4を直接敷設し
ているが、氷層3の厚みを大きくして、氷層3上に敷設
することも可能である。また、人工芝4上に雪を散布し
て利用することも可能である。
【0015】更に、第1実施例の人工スキー場の製造方
法について図1に基づいて説明する。人工スキー場の製
造方法は、斜面7を有する基礎部8の表面に敷設部材1
である断熱ロール6、防水シート5を順に敷設し、この
断熱ロール6上に複数の冷却管2を離間して並行配設し
て配管し、該冷却管2の回りに氷塊を散積し、冷却管2
の中に冷媒を通し、氷塊を結氷温度以下に冷却しながら
水或いは霧を散布することにより氷層3を作成し、この
氷層3の上に人工芝4を敷設し、該人工芝4表面に水或
いは霧を散布することにより霜を発生させて完成される
のである。また、特に、人工芝4表面に水或いは霧を散
布しなくても、霜は発生するのである。
【0016】このように第1実施例の人工スキー場A並
びにその製造方法によれば、氷層3の上に直接人工芝4
を敷設し、人工芝4表面に水或いは霧を散布することに
より霜が発生しているので、人工芝4の植毛部と霜のか
ねあいにより、実際のスキー場の感じをだすことができ
るのである。しかも、氷層3の上に直接人工芝4を直接
敷設しているので、霜がいつまでもとけることがなく、
また敷設部材1である断熱ロール6、防水シート5を順
に敷設することにより、基礎部8内に熱が拡散したり、
とけた水が吸収されることがないのである。
【0017】次に、第2実施例の人工スキー場Aについ
て、図2に基づいて説明する。第2実施例の人工スキー
場Aは、第1実施例の人工スキー場Aと略同じ構造であ
るが、氷層3は下部氷層3aと上部氷層3bとで構成さ
れ、下部氷層3aは防水シート5上に枕木11を間隔をお
いて載置するとともに、これらの間に軟質合成樹脂発泡
体を用いた厚手のシート状の芯基材12を敷設し、この芯
基材12上に図示しないサポート部材で冷却管2を中空支
持し、芯基材12上に散水して十分に水分を吸収させて結
氷温度以下に冷却させることにより凍らせて氷層を形成
したものであり、上部氷層3bは上述した氷層3と同様
の方法で施工したものである。
【0018】芯基材12は、いわゆるスポンジである軟質
合成樹脂発泡体を用いたものであり、具体的には軟質発
泡ポリウレタンフォーム等よりなるものであり、保水性
を有する部材である。尚、第2実施例の人工スキー場A
では下部氷層3a全体に芯基材12を用いているが、一部
に用いることも可能である。尚、芯基材12に水分を吸収
させる場合には、芯基材12を押圧して変形させながら行
ったほうがより効果的である。
【0019】更に、第3実施例の人工スキー場Aについ
て、図3に基づいて説明する。第3実施例の人工スキー
場Aは、第2実施例の人工スキー場Aと略同じ構造であ
るが、上部氷層3bの厚みを大きくして、氷層3表面に
氷をクラッシュして作った雪又は人工雪を積層させて雪
層13を形成したものである。
【0020】第4実施例の人工スキー場Aについて、図
4に基づいて説明する。第4実施例の人工スキー場A
は、第3実施例の人工スキー場Aを更に応用させたもの
であり、氷層全体に芯基材12を用い、この芯基材12に水
分を吸収させて中央に位置する冷却管2で結氷温度以下
に冷却させることより凍らせて氷層を形成したものであ
る。
【0021】最後に、第4実施例の人工スキー場の製造
方法について図4に基づいて説明する。人工スキー場の
製造方法は、斜面7を有する基礎部8の表面に敷設部材
1である断熱ロール6、防水シート5を順に敷設し、こ
の防水シート5上に間隔をおいて複数個の枕木11を載置
し、この枕木11上に複数の冷却管2を配管し、冷却管2
の周囲に芯基材12を載置し、この芯基材12上に散水して
水分を吸収させて結氷温度以下に冷却管2で冷却させる
ことにより氷層3を形成し、この氷層3表面に氷をクラ
ッシュして作った雪又は人工雪を積層させて雪層13を形
成して、全体を製造することができるのである。
【0022】このように第2実施例の人工スキー場Aか
ら第4実施例の人工スキー場Aによれば、芯基材12を載
置し、この芯基材12に上に散水して水分を吸収させて冷
却管2で結氷温度以下に冷却させることにより凍らせて
氷層3を形成することができるので、基礎部8の斜面7
においても水が流れることがなく施工を容易に行うこと
ができ、施工後は芯基材12により基礎部8からの熱の移
動を遮断することができ、また人工スキー場Aを解体す
る場合には、芯基材12は防水シート5上に載置しただけ
であるので、芯基材12の取り外しが容易であり、芯基材
12を再利用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1〜請求項3
の人工スキー場並びにその製造方法によれば、軟質合成
樹脂発泡体の芯基材を敷設部材上に載置し、この芯基材
に水分を吸収させて結氷温度以下に冷却させることによ
り凍らせて氷層を形成することができるので、基礎部の
斜面においても水が流れることがなく施工を容易に行う
ことができ、施工後は芯基材により基礎部からの熱の移
動を遮断することができ、また人工スキー場を解体する
場合には、芯基材は敷設部材上に載置しただけであるの
で、芯基材の取り外しが容易であり、芯基材を再利用す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の人工スキー場の拡大縦断面図
【図2】第2実施例の人工スキー場の拡大縦断面図
【図3】第3実施例の人工スキー場の拡大縦断面図
【図4】第4実施例の人工スキー場の拡大縦断面図
【符号の説明】
A 人工スキー場 1 敷設部材 2 冷却管 3 氷層 4 人工芝 5 防水シート 6 断熱ロール 7 斜面 8 基礎部 9 取付板 10 杭 11 枕木 12 芯基材 13 雪層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂発泡体を用いた芯基材に水
    分を吸水させて氷結温度以下に冷却させることにより氷
    層の一部或いは全部を形成するようにしたことを特徴と
    する人工スキー場。
  2. 【請求項2】 斜面を有する基礎部の表面に敷設する敷
    設部材と、 前記敷設部材上面に沿って配管した冷却管と、 前記冷却管の周囲に軟質合成樹脂発泡体を用いた芯基材
    を載置し、この芯基材に水分を吸収させて冷却管で氷結
    温度以下に冷却させることにより一部或いは全体を形成
    された氷層と、 前記氷層表面に積層させた雪層と、 よりなる人工スキー場。
  3. 【請求項3】 斜面を有する基礎部の表面に敷設部材を
    敷設する工程と、 敷設部材上の一部或いは全体に軟質合成樹脂発泡体を用
    いた芯基材を載置し、この芯基材に水分を吸収させて氷
    結温度以下に冷却させるとともに、必要に応じて氷塊を
    敷設して氷層を形成する工程と、 前記氷層表面に雪を積層させて雪層を形成する工程と、 よりなる人工スキー場の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108385473A (zh) * 2018-03-05 2018-08-10 中国建筑第二工程局有限公司 一种大坡度室内滑雪场雪道及防滑做法

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JPH055302A (ja) * 1990-11-13 1993-01-14 Shinajii:Kk 人工スキーゲレンデ、その施工法およびその施工に用いる氷結プレート

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