JPH091338A - 溶接線自動認識法及び装置 - Google Patents

溶接線自動認識法及び装置

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JPH091338A
JPH091338A JP3911596A JP3911596A JPH091338A JP H091338 A JPH091338 A JP H091338A JP 3911596 A JP3911596 A JP 3911596A JP 3911596 A JP3911596 A JP 3911596A JP H091338 A JPH091338 A JP H091338A
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博正 亀井
Ken Fujita
藤田  憲
Hirokazu Morii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ロボットによる溶接に際し、溶接部材位
置を非接触で高精度かつ高速に認識する方法及び装置に
関するもので、従来のような溶接線のずれによる溶接不
良を直すための補修を要することなく高品質で高能率な
溶接を可能としたもの。 【解決手段】 母材1上に溶接すべき部材2をセット
し、溶接ロボット3で自動溶接するに際し、部材2を撮
像するCCDカメラ4とこの画像を入力して処理する画
像処理装置5により正面及び側面の2方向から部材を撮
像した画像を利用したパターンマッチング法を用いてそ
の部材の取り付け位置ずれを3次元的に検出し、その事
前に教示された溶接開始点や終了点を補正して溶接する
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接ロボットによ
る溶接に際し、溶接部材位置を非接触で高精度かつ高速
に認識する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接ロボットを用いた溶接部材の
溶接方法の1例としては、母材上に溶接すべき部材を正
確にセットして置いておき、溶接ロボットを教示通り動
作させて溶接する方法が普通に知られている。
【0003】また、別の方法として、その事前に教示さ
れた溶接開始点や終了点を溶接時に補正するものとし
て、ワイヤタッチセンサ法がある(現在も主流をなして
いる)。これは、溶接ワイヤと部材間に電位をかけてお
き、溶接ワイヤを部材にタッチさせることで電位が生じ
る。そのタッチした瞬間の位置を検知して、これを部材
位置として補正(認識)する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術における前者の方法では、溶接部材は、機械加
工されるものは少なく、そのほとんどがガス加工された
ものや鋳物である。また、部材の組み付けも溶接による
仮付けがほとんどである。
【0005】この場合、部材を正確に精度良く教示点と
全く同じ位置にセットするというのは不可能であった。
従って、ある程度の誤差を含んで溶接するが溶接線がず
れてしまって不良となり、補修を必ず必要とする不具合
があった。
【0006】また、後者の場合には、溶接ワイヤを用い
ることでワイヤ癖による曲がりが生じ、その方向が一定
しないことから、必ず誤差を生じる。
【0007】更に、高速でセンシングしようとすると溶
接ワイヤが曲がってしまうことになり、そんなにセンシ
ング速度を上げることも出来ないため、センシングのた
めの無駄時間が生じてしまう不具合があった。
【0008】また、部材面にスケールやスラグなどの絶
縁体があるとそこで電位が生じず、タッチミスをおこし
てしまう不具合も存在した。
【0009】本発明は上記従来技術の各不具合点を解消
するため、タッチセンサ法に変わるセンシング法とし
て、非接触で部材の位置を認識しようとする新たな溶接
線自動認識法とそのために用いる装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の溶接線自動認識法は、部材を溶
接ロボットなどの溶接装置で自動的に溶接するに際し、
部材を撮像するCCDカメラとこの画像を入力して処理
する画像処理装置により、正面及び側面の2方向から部
材を撮像した画像を利用したパターンマッチング法(正
規化相関法)を用いてその部材の取り付け位置ずれを3
次元的に検出し、その事前に教示された溶接開始点や終
了点を補正して溶接することを特徴としている。
【0011】またこの方法に使用するための装置として
は、先端に部材撮像用のCCDカメラを取付けるととも
に溶接トーチを併設した位置移動可能の溶接ロボットを
溶接ロボット制御装置に接続し、さらに該溶接ロボット
制御装置を、前記CCDカメラにより撮像された画像を
処理し、正面及び側面の2方向の登録画像としてメモリ
する画像処理装置に接続した溶接線自動認識装置が好ま
しい。
【0012】さらに本発明の請求項3記載の溶接自動認
識法は、部材を溶接ロボットなどの溶接装置で自動的に
溶接するに際し、部材を撮像するCCDカメラとこの画
像を入力して処理する画像処理装置により、正面からレ
ーザスリット光の写ってない画像でパターンマッチング
法(正規化相関法)によりXY平面上の部材取付位置ず
れを検出し、さらに同じ正面からレーザスリット光を照
射した画像でレーザスリット光の位置ずれをパターンマ
ッチングさせてZ方向の部材の取付位置ずれを検出し
て、3次元的な位置ずれを求め、その事前に教示された
溶接開始点や終了点を補正して溶接することを特徴とし
ている。
【0013】また、この方法に使用するための装置とし
ては、先端に部材撮像用のCCDカメラと部材の奥行き
方向の位置を認識するためのレーザスリット光センサを
取り付けると共に溶接トーチを併設した位置移動可能の
溶接ロボットを溶接ロボット制御装置に接続し、さらに
該溶接ロボット制御装置を、前記CCDカメラにより撮
像された画像を処理しレーザスリット光のOFF画像
(部材の特徴画像)とON画像(レーザスリット光照射
位置認識のための画像)を登録画像としてメモリする画
像処理装置に接続した溶接線自動認識装置が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の請求項1および2項
記載の発明の好適な実施の形態の一例につき図1〜図3
により説明する。
【0015】図1は、上記発明の最良と思われる実施の
形態の一例に係わる溶接線自動認識装置の全体構成図、
図2は同発明のパターンマッチング説明図で、(a)は
母材上に仮付けされた部材の斜視図、(b)−1は正面
登録画像、(b)−2は正面比較画像、(b)−3は正
面図パターンマッチングを示し、また(c)−1は側面
登録画像、(c)−2は側面比較画像、(c)−3は側
面図パターンマッチングを示す。
【0016】これらの図において、母材1上には部材2
が仮付けされており、これを、溶接ロボット3の先端に
取り付けられたCCDカメラ4により、基準とする部材
(以下2aと略す)を撮像する。
【0017】撮像は、部材から一定距離だけ離れた正面
位置(以下Pa1 と略す)に溶接ロボット3を移動さ
せ、CCDカメラ4により撮像する。
【0018】撮像された画像は、画像処理装置5で処理
され図2(b)−1に示すように正面の登録画像(以下
La1 と略す)としてメモリされる。
【0019】同様に溶接ロボット3を部材2aの一定距
離離れた側面位置(以下Pa2 と略す)に移動し、撮像
する。これも同様に図2(c)−1に示すように側面の
登録画像(以下La2 と略す)としてメモリされる。
【0020】この基準となる部材2aで溶接開始点Wa
1 、終了点Wa2 を教示する。
【0021】次にこれらの画像を基にパターンマッチン
グ法にて位置ずれを検出する。すなわち、新たな部材2
bを溶接することを想定すると、まず部材2aを撮像し
たときと同様に溶接ロボット3を部材正面の位置Pa1
に移動する。
【0022】ここで、CCDカメラ4により部材2bを
撮像する。この画像Lb1 と登録画像La1 と比較し、
パターンマッチングさせる。
【0023】ここで得られる、図2(b)−3に示す横
方向のずれΔX、上下方向のずれΔYを記憶する。
【0024】この時相関係数rが小さい場合は、マッチ
ング不良として処理出来る。
【0025】次に、溶接ロボット3を部材の側面の位置
Pa2 に移動後、CCDカメラ4により、部材2bを側
面方向から撮像する。
【0026】この画像Lb2 と登録画像La2 と比較
し、パターンマッチングさせる。そしてここで得られ
る、図2(c)−3に示す奥行き方向のずれΔZを記憶
する。この時相関係数rが小さい場合は、上記同様にマ
ッチング不良として処理出来る。
【0027】次に、今求められたずれ量ΔX,ΔY,Δ
Zをカメラ焦点距離、カメラと部材間距離、カメラ撮像
角度などからずれ量をロボット座標系に変換して、溶接
ロボット制御装置6に補正量として出力する。
【0028】溶接ロボット3は、この補正量を基に溶接
開始点と溶接終了点を補正量分平行移動させて溶接を行
う。このことにより、部材2bの溶接線に沿った正確な
溶接が可能となる。
【0029】また、この時、溶接終了点も正確な位置が
必要な場合は、部材2の終端部をパターンマッチングさ
せることで溶接終了点用の補正をかけることが出来る。
【0030】なお本発明においては、CCDカメラによ
り非接触に部材位置ずれを認識出来ることより、従来の
タッチセンサ法に比べ高速にセンシングが可能となる。
【0031】つぎに上記請求項1,2項記載の発明の作
用につき詳細に説明すると、上記構成よりなる同発明に
おいては、部材を撮像するCCDカメラとこの画像を入
力して、処理する画像処理装置により、パターンマッチ
ング法にて部材位置ずれを認識して、教示点を補正す
る。そして溶接ロボットは、この補正された位置データ
を用いて溶接を行うもので、このことにより部材の取り
付け精度に無関係に部材位置ずれを補正でき、正確な溶
接が行えることになる。
【0032】そのためまず、教示の時点では、溶接対象
となる部材をロボット先端に取り付けられたCCDカメ
ラを用いてほぼ正面と横方向の2方向から撮像する。こ
の時の撮像位置への移動は、溶接ロボットにより行う。
この画像を画像処理装置に記憶しておく。
【0033】次に溶接時には、同様に溶接ロボットを同
様の撮像位置に持っていきCCDカメラにより部材を撮
像する。
【0034】これを登録された画像(正面画と側面図)
と比較し、それぞれの部材のずれ量を検出する。
【0035】正面図では、左右方向と上下方向、側面図
では、奥行き方向を検出することが出来る。この側面方
向から認識することで3次元的に部材位置ずれを検出出
来ることになる。この位置ずれ量は、パターンマッチン
グ法すなわち正規化相関法により行う。
【0036】これにより、求められた部材位置を登録時
の部材位置と比較して、左右、上下、奥行き方向の位置
ずれとして溶接ロボットに通信して補正をかける。
【0037】溶接ロボットは、この補正後の3次元補正
位置データで溶接を行うことで正確なその部材にあった
溶接線上を溶接でき、高品質な溶接を提供できることに
なる。
【0038】画像処理の世界では、パターンマッチング
は正規化相関法で求めるのが一般化されているが、ちな
みに正規化相関法について説明すると以下の如くであ
る。
【0039】登録部材Mと比較する部材Lとのオフセッ
トのずれ位置(u,v)を持つ画像中の対象部分との相
関係数rは、比較画像をLi (xi ,yi )とし(0≦
i<N)、登録画像をMi とすると、次の式(1)で表
される。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、 Ii =I(u+Xi ,v+Yi ) である。
【0042】rの値は、常に−1≦r≦1の範囲にあ
る。
【0043】rの値が1になるのは、比較画像と登録画
像が完全に一致した場合で、この時すべてのiに対して
以下の関係を満たすaとbの値が存在する。 Ii =a*Mi +b a>0
【0044】rの値が−1になるのは、完全に不一致の
場合でa<0になる以外は同様の関係が成り立つ。
【0045】この相関係数rが最大となる(u,v)を
求めることでずれ量が検出出来る。
【0046】つぎに本発明の請求項3および4項記載の
発明の好適な実施の形態の一例につき図3〜図5により
説明する。
【0047】図3は、上記発明の最良と思われる実施の
形態の一例に係わる溶接線自動認識装置の全体構成図、
図4は同発明のパターンマッチング説明図で、(a)は
母材上に仮付けされた部材の斜視図、(b)−1はレー
ザスリット光OFF登録画像、(b)−2はレーザスリ
ット光OFF比較画像、(b)−3はレーザスリット光
OFF時のパターンマッチングを示し、また(c)−1
はレーザスリット光ONの登録画像、(c)−2はレー
ザスリット光ON比較画像、(c)−3はレーザスリッ
ト光ON時のパターンマッチングを説明した図、また図
5はレーザスリット光センサで奥行き方向を認識する原
理を説明した図である。
【0048】これらの図において、母材1上に小物部材
2が仮付けされており、これを、溶接ロボット3の先端
に取り付けられた部材撮像用のCCDカメラ4により、
基準とする部材(以下、2aと称す)を撮像する。なお
溶接ロボット3の先端にはCCDカメラ4と併行して溶
接トーチ7も取り付けられている。
【0049】撮像は、部材から一定距離だけ離れた正面
位置(以下、Pa1 と略す)に溶接ロボット3を移動さ
せ、CCDカメラ4により撮像する。
【0050】撮像された画像は、画像処理装置5で処理
され図4−(b)−1に示すようにレーザスリット光O
FFの登録画像(以下、La1 と略す)として、部材の
特徴点を認識するための画像としてメモリされる。
【0051】同様に溶接ロボット3の先端に取り付けら
れた部材の奥行き方向の位置を認識するためのレーザス
リット光センサ8をONし撮像する。これも同様に図4
−(c)−1に示すようにレーザスリット光ONの登録
画像(以下、La2 と略す)として、レーザスリット光
位置を認識するための画像としてメモリされる。
【0052】この基準となる部材2aで溶接開始点Wa
1 、終了点Wa2 を教示する。
【0053】次にこれらの画像を基にパターンマッチン
グ法にて位置ずれを検出する。
【0054】すなわち、新たな部材(以下、2bと称
す)を溶接することを想定すると、まず部材2aを撮像
したときと同様に溶接ロボット3を部材正面の位置Pa
1 に移動する。
【0055】ここで、CCDカメラ4により部材2bを
撮像する。この画像(以下、Lb1と略す)と登録画像
La1 と比較し、パターンマッチングさせる。
【0056】ここで得られる、横方向のずれΔX、上下
方向のずれΔYを記憶する。この時相関係数rが小さい
場合は、マッチング不良として処理出来る。
【0057】次に、レーザスリット光センサ8をONさ
せてレーザ光を照射させ、レーザスリット光ON画像を
撮像する。
【0058】この画像(以下、Lb2 と略す)と前記登
録画像La2 とを比較し、パターンマッチングさせる。
そしてここで得られる、図4(c)−3に示す奥行き方
向のずれΔZを記憶する。この時相関係数rが小さい場
合は、上記同様にマッチング不良として処理出来る。
【0059】ここで、レーザスリット光のみをパターン
マッチングさせた方が良いため、レーザスリット光の写
っている処理したい範囲を限定したマスクを設定して、
そのマスク内でパターンマッチングさせるとレーザスリ
ット光のずれが精度良く求められる。
【0060】また、この時、微分処理後の画像同士でパ
ターンマッチングさせるとさらに正確な処理が期待でき
る。
【0061】次に、溶接ロボット3を動かさずに正面か
ら撮像してZ方向の奥行きが認識出来るかを図5を用い
て説明する。
【0062】これは、CCDカメラ4に対し斜めからレ
ーザスリット光を照射するようにレーザスリット光セン
サ8をセットしておく。
【0063】そこで、部材位置が登録画像と同じ場合
(PZ(0)の位置とする)には、レーザスリット光
は、登録画像La2 と同じ位置に照射されパターンマッ
チングした場合、ずれは0となる。
【0064】部材2aが、溶接ロボット3に近い場合
(PZ(+)の位置とする)には、レーザスリット光の
照射位置は画像上で右側に写ることになり、これをパタ
ーンマッチングするとそのずれがXY平面上の横方向す
なわちX方向のずれ量(ΔXz1)として認識出来る。
これをレーザスリット光の傾き角度θから補正して(Δ
Z=ΔXz1/tan(θ))、Z方向のずれ量として
求めることが出来る。
【0065】また、部材2aが、溶接ロボット3から遠
い場合(PZ(−)の位置とする)には、レーザスリッ
ト光の照射位置は画像上で左側に写ることになり、これ
をパターンマッチングするとそのずれがXY平面上の横
方向すなわちX方向のずれ量(−ΔXz2)として認識
出来る。これをレーザスリット光の傾き角度θから補正
して(ΔZ=−ΔXz2/tan(θ))、Z方向のず
れ量として求めることが出来る。
【0066】この様にして、正面から写した画像からレ
ーザスリット光センサ8を利用することでZ方向の奥行
き方向のずれ量を認識することが可能となる。
【0067】この時、レーザスリット光の位置をパター
ンマッチング法で認識したが、これは、レーザスリット
光を2値化してその位置を登録画像の位置と比較して計
算することで認識することも可能である。
【0068】以上より、求められたずれ量ΔX,ΔY,
ΔZをカメラ焦点距離、CCDカメラ4と部材2間距
離、カメラ撮像角度などからずれ量をロボット座標系に
変換して、溶接ロボット制御装置6に補正量として出力
する。
【0069】溶接ロボット3は、この補正量を基に溶接
開始点と溶接終了点を補正量分XYZ方向に平行移動さ
せて溶接を行う。このことにより、部材2bの溶接線に
沿った正確な溶接が可能となる。
【0070】また、この時、溶接終了点も正確な位置が
必要な場合は、部材2の終端部をパターンマッチングさ
せることで溶接終了点用の補正をかけることが出来る。
【0071】なお、本発明においては、CCDカメラ4
により非接触に部材位置ずれを認識出来ることにより、
従来のタッチセンサ法に比べ高速にセンシングが可能と
なる。
【0072】以上本発明の請求項3および4項記載の発
明の好適と思われる実施の形態につき説明したが、該発
明の作用を要約すると以下の通りである。
【0073】即ち、上記構成よりなる同発明に置いて
は、部材を撮像するCCDカメラとこの画像を入力し
て、処理する画像処理装置により、パターンマッチング
法にて部材位置ずれを認識して、教示点を補正する。
【0074】そして溶接ロボットは、この補正された位
置データを用いて溶接を行うもので、これにより部材の
取付精度に無関係に部材位置ずれを補正でき、正確な溶
接が行えることになる。
【0075】そのため、まず、教示の時点では、溶接対
象となる部材をロボット先端に取り付けられたCCDカ
メラを用いてほぼ正面からレーザスリット光OFFとO
Nの2枚の画像を撮像する。この時の撮像位置への移動
は、溶接ロボットにより行う。この2枚の画像を画像処
理装置に記憶しておく。
【0076】次に溶接時には、同様に溶接ロボットを同
様の撮像位置に持っていきCCDカメラにより部材を撮
像する。
【0077】これを登録された画像(レーザスリット光
OFF画像とON画像)と比較し、それぞれの画像のず
れ量をパターンマッチング法により検出する。
【0078】レーザスリット光OFFの画像では、XY
平面上の左右方向と上下方向、レーザスリット光ONの
画像では、Z方向の奥行き方向を検出することが出来
る。
【0079】このレーザスリット光OFFとONの画像
から認識することで3次元的に部材位置ずれを検出出来
ることになる。この位置ずれ量は、パターンマッチング
法すなわち正規化相関法により行う。
【0080】これにより、求められた部材位置を登録時
の部材位置と比較して、左右、上下、奥行き方向の位置
ずれとして溶接ロボットに通信して補正をかける。
【0081】溶接ロボットは、この補正後の3次元補正
位置データで溶接を行うことで正確なその部材にあった
溶接線上を溶接でき、高品質な溶接を提供できることに
なる。
【0082】以上本発明の実施の形態の一例について縷
々説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもの
でなく本発明技術思想の範囲内において種々変更が可能
であり、それらは、いずれも本発明の技術的範囲に属す
る。
【0083】
【発明の効果】本発明の溶接ロボットによる溶接方法及
び装置によれば、CCDカメラにより非接触で溶接部材
位置を正確かつ高速に認識できることにより、従来のよ
うな溶接線のずれによる溶接不良を直すための補修も必
要とせず、高品質で、高能率な溶接を提供できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1,2記載の発明に係る装置の
全体説明図である。
【図2】同発明のパターンマッチング説明図を示し、
(a)は母材上に仮付けされた部材の斜視図、(b)−
1正面登録画像、(b)−2は正面比較画像、(b)−
3は正面図パターンマッチングを示し、また、(c)−
1は側面登録画像、(c)−2は側面比較画像、(c)
−3は側面図パターンマッチングを示す。
【図3】本発明の請求項3および4項記載の発明に係る
溶接線自動認識装置の全体説明図である。
【図4】同発明のパターンマッチングの説明図で、
(a)は母材上に仮付けされた部材の斜視図、(b)−
1はレーザスリット光OFF登録画像、(b)−2はレ
ーザスリット光のOFF比較画像、(b)−3はレーザ
スリット光OFF時のパターンマッチング説明図、
(c)−1はレーザスリット光ONの登録画像、(c)
−2はレーザスリット光ON比較画像、(c)−3はレ
ーザスリット光ON時のパターンマッチング説明図であ
る。
【図5】同発明におけるレーザスリット光センサにより
奥行き方向(Z方向)を認識する原理の説明図である。
【符号の説明】
1 母材 2 部材 3 溶接ロボット 4 CCDカメラ 5 画像処理装置 6 溶接ロボット制御装置 7 溶接トーチ 8 レーザスリット光センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材を溶接ロボットなどの溶接装置で自
    動的に溶接するに際し、部材を撮像するCCDカメラと
    この画像を入力して処理する画像処理装置により、正面
    及び側面の2方向から部材を撮像した画像を利用したパ
    ターンマッチング法(正規化相関法)を用いてその部材
    の取り付け位置ずれを3次元的に検出し、その事前に教
    示された溶接開始点や終了点を補正して溶接することを
    特徴とする溶接線自動認識法。
  2. 【請求項2】 先端に部材撮像用のCCDカメラを取付
    けるとともに溶接トーチを併設した位置移動可能の溶接
    ロボットを溶接ロボット制御装置に接続し、さらに該溶
    接ロボット制御装置を、前記CCDカメラにより撮像さ
    れた画像を処理し、正面及び側面の2方向の登録画像と
    してメモリする画像処理装置に接続したことを特徴とす
    る溶接線自動認識装置。
  3. 【請求項3】 部材を溶接ロボットなどの溶接装置で自
    動的に溶接するに際し、部材を撮像するCCDカメラと
    レーザスリット光センサによりこの画像を入力して処理
    する画像処理装置により、正面から部材を撮像した画像
    を利用したパターンマッチング法(正規化相関法)を用
    いてその部材のXY平面での部材の取付位置ずれを検出
    し、さらに、レーザスリット光を照射し、そのレーザス
    リット光の照射位置ずれから部材の奥行き(Z)方向の
    取付位置のずれ量を検出し、これによって3次元的に部
    材の取付位置を計算し、その事前に教示された溶接開始
    点や終了点を補正して溶接することを特徴とする溶接線
    自動認識法。
  4. 【請求項4】 先端に部材撮像用のCCDカメラと部材
    の奥行き方向の位置を認識するためのレーザスリット光
    センサを取り付けると共に溶接トーチを併設した位置移
    動可能の溶接ロボットを溶接ロボット制御装置に接続
    し、さらに該溶接ロボット制御装置を、前記CCDカメ
    ラにより撮像された画像を処理し、レーザスリット光の
    OFF画像(部材の特徴画像)とON画像(レーザスリ
    ット光照射位置認識のための画像)を登録画像としてメ
    モリする画像処理装置に接続したことを特徴とする溶接
    線自動認識装置。
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