JPH09133483A - 二重管型ヒートパイプ - Google Patents

二重管型ヒートパイプ

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JPH09133483A
JPH09133483A JP31154595A JP31154595A JPH09133483A JP H09133483 A JPH09133483 A JP H09133483A JP 31154595 A JP31154595 A JP 31154595A JP 31154595 A JP31154595 A JP 31154595A JP H09133483 A JPH09133483 A JP H09133483A
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JP
Japan
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heat
pipe
tube
working fluid
double
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JP31154595A
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English (en)
Inventor
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Koichi Masuko
耕一 益子
Yuji Saito
祐士 斎藤
Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU等の局部的な発熱源からの熱輸送を効
率よく行い得るヒートパイプを提供する。 【解決手段】 空気の流通し得る内管11の外周部に空
間をあけて外管12を被装するとともに、その外管12
の内面と内管11の外面との間の空間を端板13で密閉
し、この密閉された空間の内部をヒートパイプ化した二
重管型ヒートパイプ10において、外管12の一部分が
平坦面に形成され、かつ蒸発部19とされている。ま
た、内管11の外面と外管12の蒸発部19と対向する
部分とが凝縮部20とされている。さらに、内管11の
内面には、ヒートシンク21cが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作動流体の潜熱
として熱輸送するヒートパイプに関し、特にコンテナが
二重管構造を成した二重管型ヒートパイプに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルユースのコンピュー
タ(以下、パソコンという。)の分野においては、昨
今、ノートブックタイプやサブノートブックタイプのい
わゆる携帯型パソコンの普及が著しい。この種のパソコ
ンでは、携帯性を主要目的としているから、小形化およ
び軽量化が強く望まれており、したがって当然、パソコ
ンの内部空間において冷却装置が占有するスペースも極
めて限定されている。また一方で、多機能化や処理速度
の向上に伴って演算処理装置の出力増大が年々進められ
ており、したがって、この演算処理装置が発する熱量も
増大している。そこで従来、冷却装置として熱輸送能力
に優れるヒートパイプが使用されている。
【0003】図14は、従来のパソコンにおいて冷却用
に使用されているヒートパイプの一例を示すものであ
る。このヒートパイプ1は、いわゆる平板型ヒートパイ
プであって、そのコンテナは断面矩形を成している。そ
して、コンテナのうちの図14における下側の面は、蒸
発部1aとされており、これに対して上側の面が凝縮部
1bとされている。また、この凝縮部1bの外部には、
多数の放熱フィン1cが設けられている。なお、コンテ
ナの内部には、真空脱気した状態で水やアルコール等の
凝縮性の作動流体3のみが所定量封入されている。
【0004】上記の構造のヒートパイプ1は、中央演算
処理装置(以下、CPUという)2の上面部に、蒸発部
(下面)1aを密着させた状態で取付けられている。な
お、CPU2は、プリント基板4の上に形成された図示
しない回路に電気的に接続されて取付けられている。
【0005】したがって、このヒートパイプ1では、前
記回路に通電されてCPU2が発熱すると、その熱が蒸
発部1aに伝達されて封入されている作動流体3が蒸発
する。そして、この作動流体3の蒸気は、内部圧力の低
い上方に移動して凝縮部1bおいて熱を奪われて凝縮す
る。すなわち、作動流体3の蒸発潜熱の状態で運ばれた
熱が、凝縮部1bに設けられた放熱フィン1cから外部
に放散される。
【0006】このように、CPU2の冷却にヒートパイ
プ1を使うことによって、蒸発潜熱の状態で大量の熱輸
送が可能となり、そのため、CPU2の冷却を効果的に
行うことができる。その結果、CPU2の過熱によるパ
ソコンの作動不能や機能低下等の発生を防止することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヒートパイ
プ1によれば、その実質的な熱伝導率が極めて高いこと
に加えて、発熱源であるCPU2に対して広い面積で直
接接触するから、CPU2の冷却効率を向上させること
が可能である。しかしながら、そのコンテナが矩形断面
の中空体であるために、CPU2との接触面積を広くで
きる半面、凝縮部1bの面積が相対的に小さくなってし
まう。すなわち、作動流体3は蒸発部1aにおいては液
体であり、また発熱源はCPU2であるから、蒸発部1
aはCPU2の上面とほぼ等しい面積であれば充分であ
るが、凝縮部1bでは作動流体3は蒸気となっていて、
その体積が極端に増大しているから、凝縮部1bが蒸発
部1aと同一面積の従来のヒートパイプ1では、作動流
体3の蒸気が直接接触する凝縮部1bが限定され、放熱
量が少なくなって、実質的な冷却能力が制限される不都
合があった。
【0008】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、局部的な発熱源からの熱輸送を効率よく行うこと
のできるヒートパイプを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、この発明は、空気の流通し得る内
管の外周部に空間をあけて外管を被装するとともに、そ
の外管の内面と前記内管の外面との間の空間を端板で密
閉し、この密閉された空間の内部に真空脱気した状態で
凝縮性の流体を作動流体として封入した二重管型ヒート
パイプにおいて、前記外管の一部分を平坦面に形成し、
かつ外部から入熱のある蒸発部とするとともに、前記内
管の外面と前記外管の前記蒸発部と対向する部分とを凝
縮部とし、かつ前記内管の内面にヒートシンクを設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】また、上記の二重管型ヒートパイプにおい
ては、前記外管のうち前記凝縮部にあたる箇所の外面
に、ヒートシンクを設けることができる。
【0011】この発明の二重管型ヒートパイプでは、蒸
発部を底部側に向けて布設した状態で、外部からの入熱
がコンテナにあると、外管の内底部に滞留する液相の作
動流体が加熱されて蒸発する。その作動流体蒸気は、内
部圧力および温度が共に低い外管の上方に向けて流動を
開始する。そして、その一部は内管の外面で熱を奪われ
て凝縮する。これは、内管の内面およびヒートシンクが
外気に露出して低温になっているからである。また、他
の大半の作動流体蒸気は、上記の布設姿勢において最上
面となる外管のうち蒸発部と対向する部分で熱を奪われ
て凝縮する。
【0012】その際に、特にこの発明では、実効凝縮部
の面積が広いので、大量の作動流体蒸気が速やかに凝縮
する。したがって、作動流体による熱輸送サイクルが活
発に行われるから、熱輸送能力に優れたヒートパイプと
なる。また、作動流体によって輸送された熱は、外管の
外面および内管の内面にそれぞれ伝達されて、そこから
外部に向けて放出される。
【0013】他方、放熱することによって液相に戻った
作動流体は、下方の蒸発部に向けて外管の内面および内
管の外面を伝わって流下し、そこで再び加熱されて蒸発
し、前述と同様のサイクルを継続する。なお特に、この
発明では、蒸発部が平坦面を成しているために、例えば
偏平型のヒータ等をコンテナに直接沿わせた場合の熱伝
達効率に優れている。
【0014】さらに、上記箇所にヒートシンクを設けた
構成とすれば、作動流体蒸気が凝縮部のうち外管の内面
においてより効率よく凝縮するので、ヒートパイプとし
ての熱輸送力がさらに向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の二重管型ヒート
パイプを、パソコンのCPU冷却用ヒートパイプに適用
した具体例を図1ないし図13を参照して説明する。図
1および図2に示すように、この二重管型ヒートパイプ
10では、矩形断面の内管11と、その外周部に間隔を
あけて設けられた変形六角形断面でかつ内管11と等長
の外管12と、それら両者の間の空間を両端部において
密閉する端板13とによってコンテナ14が形成されて
いる。
【0016】そして、この二重管構造のコンテナ14の
内部には、例えば純水やナトリウム等の凝縮性の流体が
作動流体15として所定量封入されている。なお、一例
として内管11と外管12および端板13は、銅やアル
ミニウム等の金属からなっている。上記の二重管型ヒー
トパイプ10は、外管12のうち面積の小さい側面を発
熱源となるCPU16の上面部に密着させた状態で、ホ
ルダ17によって回路基板18の上部に締結支持されて
いる。
【0017】したがって、この二重管型ヒートパイプ1
0では、外管のうちCPU16と接した部分の内面が蒸
発部19となっている。また、この蒸発部19と対向し
た外管12の天井面(内面の上面部)と、内管11の外
面の全域とが凝縮部20となっている。これは、前記箇
所がコンテナ14のうちで外気と熱交換し易い箇所であ
ることや、作動流体15の蒸気が上方に流動し易いこと
などの理由による。なお、CPU16は、パソコン内の
回路基板の上部に形成されたプリント配線(図示せず)
の所定位置に接続されて取付けられている。
【0018】したがって、この具体例における凝縮部2
0の面積は、蒸発部19に対して約6倍程度となってい
る。そして、これら2箇所の凝縮部20には、ぞれぞれ
ヒートシンク21が熱伝達可能に接合されている。すな
わち、外管12に設けられているヒートシンク21は、
例えば狭い間隔で平行に配設された放熱フィン21aの
下端をベースプレート21bに溶接など適宜手段で一体
化させたものであり、そのベースプレート21bにおい
て外管12の外面に固着されている。
【0019】これに対して、内管11に設けられている
ヒートシンク21は、ベースプレートを設けない単体の
放熱フィン22cであって、内管11の上下両面に挟持
された状態で固着されている。なお、放熱フィン21a
およびベースプレート21bは、共にアルミニウム板か
らなっている。
【0020】他方、この二重管型ヒートパイプ10にお
ける図2で右側の端板13の開口部には、内管11とほ
ぼ等しい形状の風洞23が取り付けられている。この風
洞23の図2で右側の開口端は、パソコンケースの内部
に既設されるファン(図示せず)の近傍まで延ばされて
おり、パソコンケースの外部と連通している。したがっ
て、ファンを動作させれば、内管11の内面側の空間内
を矢印に示す方向に空気が通過して、そのままパソコン
ケースの外部に流れ出る。換言すれば、二重管型ヒート
パイプ10自体が冷却用エアダクトの一部を構成してい
る。
【0021】つぎに、上記構成の二重管型ヒートパイプ
の作用について説明する。パソコンの使用に伴ってCP
U16が発熱すると、その熱はコンテナ14のうち蒸発
部19に伝達される。そして、その熱によって外管12
の内底部に滞留する作動流体15が沸騰する。その際
に、蒸発部19が平坦面を成していて熱授受面積が広い
ので、同様に上面部が平坦面となっているCPU16か
らの熱伝達が効率よく行われる。
【0022】作動流体15の蒸気は、コンテナ14の全
域において内部圧力が低い外管12の上方側に向けて流
動を開始する。その作動流体15の蒸気の一部は、内管
11の内面、特に蒸発部19と対向した面で熱を熱を奪
われて凝縮する。これは、内管11に空気が流通して放
熱フィン21cが冷却されているからである。また、そ
の他大半の作動流体15蒸気は、外管12の天井面(内
面の上面部)において熱を奪われて凝縮するが、これ
は、その部分が放熱フィン21aの冷却作用によって低
温となっていることや、外管のうちで最上箇所となって
いることなどからである。
【0023】そして、作動流体15から外管12および
内管11の各凝縮部20に伝達された熱は、各放熱フィ
ン21a,21cに伝達されて、それらから放出され
る。より詳細には、外管12側に設けられた各放熱フィ
ン21aから放出される熱は、パソコンケースの内部雰
囲気に放散され、これに対して、内管11側に設けられ
た放熱フィン21cから放出される熱は、内管11の内
部空間を流通する空気によってパソコンケースの外部に
運ばれる。
【0024】他方、凝縮して各凝縮部20の壁面に付着
する液相の作動流体15は、内管11の外壁面および外
管12の内壁面を伝わって外管12の内底部まで流下す
る。その際に、図1での両側方向から集中するように作
動流体15が還流するから、その蒸発・凝縮サイクルが
スムースに行われる。
【0025】このように、上記の二重管型ヒートパイプ
10では、熱源と蒸発部19との熱伝達効率に優れるば
かりか、蒸発部19の面積に拘らず実効凝縮部20を広
く採ることが可能であるから、大量の蒸気が迅速に凝縮
し、その結果、CPU16の大量の発熱に対しても優れ
た冷却性能を発揮して、その過熱を確実に防止すること
ができる。
【0026】なお、上記実施例においてコンテナ14
は、その蒸発部19および凝縮部20の内面がフラット
に形成されている場合について説明したが、蒸発部19
に核沸騰を誘発させる凹凸形状を設けるとともに、凝縮
部20に作動流体15の滴下を促進させる凹凸形状を設
けることができる。
【0027】これらをより具体的に説明すると、例えば
図3に示すように、外管12の内底面には、V字形溝を
直交する2方向に狭い間隔で形成してなる四角錐状の尖
頭突起22が多数形成されている。これらの尖頭突起2
2によって、作動流体15に熱が伝達される際に、その
作動流体15が非沸騰域から核沸騰域に早期に遷移す
る。すなわち、蒸発部19の表面の作動流体15が減少
した際の膜沸騰域への移行を防いで、伝熱効率の高い核
沸騰を持続させるように作用する。
【0028】また、外管12の天井面には、背の低いリ
ブ23が毛細管現象が生じないように充分に離間させて
平行に複数本形成されている。これらのリブ23には、
凝縮部20の表面に結露した作動流体15の粒が表面張
力によって吸着する。すると、その粒径が拡大して重力
によって滴下しやすくなる。したがって、作動流体15
の蒸気と接触して凝縮させる凝縮部20の面積が、凝結
した作動流体15で覆われて減少することを防止する。
【0029】また図4は、核沸騰を誘発させる凹凸形状
と、作動流体15の滴下を促進させる凹凸形状との他の
例を示すものである。外管12の内底面には、核沸騰を
発生させる凹凸形状として銅製等の金属小球24が焼結
されている。この多数の金属小球24が、図3に示した
尖頭突起22と同様の作用を備えている。すなわち、作
動流体15に熱伝達される際に、非沸騰域から核沸騰域
に早期に遷移させるとともに、蒸発部19の表面の作動
流体15が減少した際の膜沸騰域への移行を防いで、伝
熱効率の高い核沸騰を持続させるように作用する。
【0030】また、外管12の天井面には、背の低いリ
ブ25が格子状に形成されている。この格子状のリブ2
5は、図3に示したリブ23と同様の作用を備え、凝縮
部20の内面に結露した作動流体15の粒を滴下しやす
くしている。
【0031】ここで、ヒートシンク21の取付け方法を
図5に示すと、多数の放熱フィン21aを所定のピッチ
でベースプレート21bの上部に溶接した構成のヒート
シンク21は、そのベースプレート21bの下面を外管
12の外面うち凝縮部20の外面にあたる箇所に、サー
マルジョイント(金属粉入り接着剤)26により接着さ
れている。
【0032】さらに、コンテナ14へのヒートシンク2
1の他の取付け方法を説明する。図6に示すように、多
数の放熱フィン21aを所定のピッチで取付けたベース
プレート21bを、上記と同じ箇所に密着するように載
置する。その状態で、ベースプレート21bの少なくと
も対向する2辺の縁部をそれぞれ下方に折り曲げる。そ
して、コンテナ14の凝縮部20の縁部を挟むようにか
しめる。
【0033】またさらに、ヒートシンク21の他の取付
け方法を説明すると、例えば図7に示すように、上記と
同様の箇所には、多数の放熱フィン21aの各下辺を嵌
合させる取付溝27が所定のピッチで形成されている。
そして、各取付溝27に放熱フィン21Aの下部を嵌装
した状態で、各取付溝27の間の平面部分を加圧するこ
とによって取付溝27の溝幅を縮小させてかしめるか、
または、各放熱フィン21aを下方へ押圧して座屈させ
ることにより取付溝27内の肉厚を増加させて固着させ
る。
【0034】なお、以上の例においては、平板状の放熱
フィン21aを使用した例について説明したが、ヒート
シンク21としてはこれ以外にも、銅板等の熱伝導性に
優れた金属製でもよい。また、図8に示すように、銅か
らなる多数の放熱ピン21dをベースプレート21bに
林立させることもできる。
【0035】また、例えば内管11に設けるヒートシン
ク21の形状としては、図9に示すように、波形放熱フ
ィン21eを所定のピッチで配設して用いれば、波形板
の間隙を流れる空気の渦効果によって熱伝達率を向上さ
せ、優れた放熱性能を得ることができる。また、図10
に示すように、空気の流れる方向に短い放熱フィン21
fを、風の流れと平行でかつ千鳥状に多数設ければ、各
放熱フィン21fの前縁に流動する空気が直接衝突する
ことによる冷却効果すなわち前縁効果によって優れた放
熱性能を得ることができる。
【0036】さらに、図11に示すように、各放熱フィ
ン21cの空気通路となる間隙の空気流入側に、流入す
る空気を上方に案内するフラップ状のガイド板28を3
段設けてもよい。このように、空気を斜め上向きに流す
ことによって、内管11の内面のうち凝縮部にあたる箇
所に沿って流れる空気の層流の剥離が防止され、空気の
流通量を増加させることによる放熱効率を高めることが
できる。
【0037】また図12に示すように、ガイド板28に
替えて各放熱フィン21c同士の間隙に、多数のジャマ
ー板29をそれぞれの下流側を斜め上方へ向けて設けて
も、ガイド板28とほぼ同様の効果を得ることができ
る。さらに、図13に示すように、ジャマー板29の代
わりに、薄板を直角三角形に形成した三角板30をその
斜辺が上側となるように各放熱フィン21c同士の間隙
にそれぞれ取り付けても、ほぼ同様の効果を得ることが
できる。
【0038】なお、上記の説明においては、この発明の
ヒートパイプ11をパソコンのCPUの冷却に用いた例
を示したが、この発明は上記の具体例に限定されるもの
ではなく、例えば電子機器に備えられる平板形状のスイ
ッチの冷却などに採用することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明したように、この発明のヒー
トパイプは、外管の一部分を平坦面に形成して蒸発部と
し、また内管の外面と外管の蒸発部と対向する部分とを
凝縮部とし、さらに内管の内面にヒートシンクを設けた
ので、局部的な発熱源からの熱輸送能力を従来のヒート
パイプに比べて向上させることができる。
【0040】また、外管のうち凝縮部にあたる箇所の外
面に、ヒートシンクを設ければ、ヒートパイプとしての
熱輸送力をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の二重管型ヒートパイプの一具体例を
一部切り欠いて示す概略図である。
【図2】風洞およびヒートパイプを示す斜視図である。
【図3】内面に尖頭突起およびリブを備えた外管を示す
断面概略図である。
【図4】内面に金属小球およびリブを備えた外管を示す
断面概略図である。
【図5】放熱フィンとコンテナとの取り付け例を示す断
面図である。
【図6】放熱フィンの取り付け例のを示す断面図であ
る。
【図7】放熱フィンとコンテナとの取り付け例を示す断
面図である。
【図8】放熱ピンを示す図である。
【図9】波型放熱フィンを示す図である。
【図10】千鳥状に配設した放熱フィンを示す図であ
る。
【図11】ガイド板を備えた放熱フィンを示す図であ
る。
【図12】ジャマ板を備えた放熱フィンを示す図であ
る。
【図13】三角板を備えた放熱フィンを示す図である。
【図14】従来技術の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…二重管型ヒートパイプ、 11…内管、 12…
外管、 13…端板、15…作動流体、 19…蒸発
部、 20…凝縮部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 仁 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の流通し得る内管の外周部に空間を
    あけて外管を被装するとともに、その外管の内面と前記
    内管の外面との間の空間を端板で密閉し、この密閉され
    た空間の内部に真空脱気した状態で凝縮性の流体を作動
    流体として封入した二重管型ヒートパイプにおいて、 前記外管の一部分を平坦面に形成し、かつ外部から入熱
    のある蒸発部とするとともに、前記内管の外面と前記外
    管の前記蒸発部と対向する部分とを凝縮部とし、かつ前
    記内管の内面にヒートシンクを設けたことを特徴とする
    二重管型ヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 前記外管のうち前記凝縮部にあたる箇所
    の外面に、ヒートシンクを設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の二重管型ヒートパイプ。
JP31154595A 1995-11-06 1995-11-06 二重管型ヒートパイプ Pending JPH09133483A (ja)

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