JPH09133353A - 燃焼制御装置 - Google Patents

燃焼制御装置

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JPH09133353A
JPH09133353A JP29127095A JP29127095A JPH09133353A JP H09133353 A JPH09133353 A JP H09133353A JP 29127095 A JP29127095 A JP 29127095A JP 29127095 A JP29127095 A JP 29127095A JP H09133353 A JPH09133353 A JP H09133353A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量検出器の経年変化と、吸排気通路の目づ
まりおよびファンモータの能力低下を確実に検出できる
こと、特に、流量検出器の経年変化や目づまりが著しく
なったときは、その後の燃焼動作を停止したり、警告し
たりできること。 【解決手段】 一定の期間フィードバック制御をせずに
送風機13を運転した際に流量検出器19により検出さ
れる空気の検出流量および回転数検出手段18により検
出された送風機13の回転数をそれぞれ設定値と比較す
ることにより、上記流量検出器19の特性変化および上
記送風機13の回転数変化を検出する燃焼制御回路23
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファンモータか
ら燃焼器に供給する空気量を制御することによって、理
想的な燃焼が行えるようにする燃焼装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の燃焼制御装置を示す構成図
であり、図において、1は燃焼器としてのバーナ、1a
は燃焼室、1bは燃焼室1aの排出口、1cはバーナ
(燃焼器)1に着火するイグナイタ、2aは回転数に応
じてバーナ1に供給する空気量を制御するファンモータ
である。
【0003】また、3はそのバーナ1に供給される空気
量を検出するエアーフローセンサである。5はバーナ1
に供給する燃料を制御する比例弁、5aは比例弁5の上
流に設けられた遮断弁である。
【0004】さらに、8は目標燃焼量に応じて、燃料を
比例弁5によって制御するとともに、ファンモータ2a
の回転数信号を入力し、エアーフローセンサ3によって
検出された空気量を一定にするように、ファンモータ2
aの回転数を制御する燃焼制御回路としての演算器であ
る。
【0005】次に動作について説明する。図9はバーナ
1に供給する空気量とエアーフローセンサ3の出力との
関係を示す特性図であり、初期状態の特性式はy=ax
とする。また、図10はバーナ1に供給する空気量とフ
ァンモータ2aのファン回転数との関係を示す特性図で
あり、初期状態の特性式はr=bxとする。
【0006】この場合において、燃焼室1aの排気ガス
は屋外に放出するので排気口1bに風を受けた場合、無
風の時と同じ空気量を得るにはファンモータ2aの回転
数を高めなくてはならない。よって、この場合は図10
のr=b2 xの特性式になる。
【0007】次に、上記エアーフローセンサ3の経年変
化による誤差を補正する手順を説明する。まず、バーナ
1の点火の際は予め定められた一定の空気量x0 にして
から点火動作を行う。
【0008】なお、この点火時の空気量に対応するエア
ーフローセンサ3の出力および排気口1bへの風の影響
がない時のファンモータ2aの回転数を予め初期値とし
て演算器8に記憶しておく。
【0009】すなわち、点火時の空気量をx0 とする
と、図9よりエアーフローセンサ3のセンサ出力y0
を、図10よりファンモータ2aの回転数r0 を演算器
8に記憶しておく。
【0010】続いて、バーナ1の点火動作の開始時に、
まず、空気量をx0 になるように、すなわち、エアーフ
ローセンサ3の出力が初期値y0 になるようにファンモ
ータ2aの回転数を制御し、この時のファンモータ2a
の回転数をr01として燃焼制御回路8に記憶してから点
火動作を行う。
【0011】ただし、図10に示すようにこの時のファ
ンモータ2aの回転数r02と回転数の初期値r0 との差
|r02−r0 |があらかじめ定められたΔr0 よりも大
きい時は、排気口1bに風の影響ありと判断し、この時
の回転数r02を記憶しない。
【0012】従って、次回の点火動作の開始時の回転数
をr02とする。一方、|r02−r0|がrmax よりも大
きい時は、エアーフローセンサ3の異常と判断して点火
動作を中止する。
【0013】以後、点火動作を行う毎に、その点火時毎
のファンモータ2aの回転数をr1,r2 ,r3 ,・・・
n と順次記憶していく。そして、記憶回転数データが
n個になった所で、n個の回転数データの平均値rav
求める。
【0014】そこで、記憶されたファンモータ2aの回
転数の初期値r0 と平均値ravとを比較し、ある一定値
μ以上の差異|r0 −rav|≧μがある時には、エアー
フローセンサ3に経年変化による誤差があると判断す
る。
【0015】そして、ファンモータ2aの回転数の初期
値r0 と平均値ravとにもとづいて、上記図9に示した
空気量とエアーフローセンサ3の出力との特性式を更新
し、さらに、上記エアーフローセンサ3の出力の初期値
0 を更新する。
【0016】このように、従来はあるポイントでのエア
ーフローセンサ3の出力とこのときのファンモータ2a
の回転数をあらかじめ初期値として記憶しておき、これ
をその後の回転数との差異にもとづいて、エアーフロー
センサ3の経年変化を検出し、補正を行っている。
【0017】ところで、バーナ1を長時間使用している
と、吸気口にほこりが付着したり、排気通路にすすが付
着したりして、徐々に吸気口から排気口1bまでの吸排
気通路の通気性が悪くなってくる(以下、これを目づま
りという)。
【0018】このように、目づまりを起こした状態で新
品のときと同じ空気量を得るためには、ファンモータ2
9の能力を上げることが必要で、このためファンモータ
29の回転数を上げるように制御が行われることとな
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃焼制御装置は
以上のように構成されているので、エアーフローセンサ
3に全く経年変化が生じないとしても、空気量に対する
ファンモータ29の回転数の特性は、エアーフローセン
サ3に図10に示すようなドリフトが生じたときと同じ
ような特性になってしまい、そのドリフトと上記目づま
りとの区別をできず、その目づまりをドリフトと誤判断
して補正を行ってしまうなどの課題があった。
【0020】そして、このような補正は空気量を減らす
方向に働くため、バーナ1側では一酸化炭素を発生させ
る方向であり、極めて危険になるという課題があった。
【0021】また、上記目づまりの程度は容易に目で確
認できないため、目づまりが著しい場合でもそのまま使
用されてしまい、上記危険が避けられなくなるという課
題があった。
【0022】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、吸気口にほこりが付着したり、排
気通路にすすが付着するなどして目づまりが生じても、
この目づまりを考慮して補正を行うことで、バーナの理
想的な空燃比制御を実現でき、これによって燃焼制御を
安全に継続できる燃焼制御装置を得ることを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る燃焼制御装置は、一定の期間フィードバック制御をせ
ずに送風機を運転した際に流量検出器により検出される
空気の検出流量および回転数検出手段により検出された
送風機の回転数をそれぞれ設定値と比較することによ
り、上記流量検出器の特性変化および上記送風機の回転
数変化を検出する燃焼制御回路を設けたものである。
【0024】請求項2記載の発明に係る燃焼制御装置
は、燃焼制御回路により流量検出器の特性変化および送
風機の回転数変化を排除するように検出流量を補正する
ようにしたものである。
【0025】請求項3記載の発明に係る燃焼制御装置
は、一定の期間において、送風機を定電流制御または定
電圧制御するようにしたものである。
【0026】請求項4記載の発明に係る燃焼制御装置
は、一定の期間を燃焼器における燃焼開始前または燃焼
停止後に設けたものである。
【0027】請求項5記載の発明に係る燃焼制御装置
は、一定期間を所定の点火回数または所定の時間ごとに
設けたものである。
【0028】請求項6記載の発明に係る燃焼制御装置
は、定電流制御または定電圧制御される一定電流値また
は一定電圧値を最大燃焼時の空気量が得られる付近の値
とするようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図1において、11は全体として箱形をなす
燃焼装置本体のケースで、このケース11の左側下部に
外気を取り入れる吸気口12が設けられている。
【0030】また、13はケース11内の上記吸気口1
2近傍に配置された送風機としてのファンモータ、14
はファンモータ13から送られる空気をケース11内に
設置した燃焼室15の内部に導く空気通路である。
【0031】上記燃焼室15は右側上部に排気口16を
有し、この排気口16が燃焼装置本体11の右側上部に
設けた貫通孔17を通じてケース11外に突出してい
る。
【0032】また、上記ファンモータ13には回転数検
出手段18が取り付けられている。この回転数検出手段
18は例えばファンモータ13のロータ側にマグネット
を設け、ステータ側にはホールICを設けて、ロータの
回転数に応じたパルス信号を検出するものなどが用いら
れる。
【0033】19は上記空気通路14の途中に配置され
た空気の流量検出器としてのエアーフローセンサ、20
は上記燃焼室15内に設けられた燃焼器としてのバーナ
であり、このバーナ20には燃料通路21を介して燃料
が供給可能とされている。22はこの燃料通路21の途
中に設けられた比例弁である。
【0034】23はハードウェアまたはソフトウェアに
よる燃焼制御手段としての燃焼制御回路であり、外部か
ら与えられる燃焼量設定信号に応じて比例弁22の開度
を調整して、バーナ20に送り込む燃料量を制御するほ
か、上記回転数検出手段18およびエアーフローセンサ
19の各検出出力に応じてバーナ20への給気量制御を
最適に実施するものである。
【0035】次に動作について説明する。まず、燃料側
は燃焼制御回路23から比例弁22に与える信号によっ
て、上記のようにバーナ20へ供給する燃料量を可変
し、バーナ20では任意の燃焼量が得られる。例えば、
給湯器では、設定温度と入水温度センサと出湯流量のセ
ンサによるフィードフォワード演算によりある程度の燃
焼量を決め、さらに出湯温度センサによるフィードバッ
ク信号にて燃焼量を微調整している。
【0036】一方、燃焼用空気側では、給気口12から
ケース11内に取り込まれた空気は、ファンモータ13
によって強制的に空気通路14およびエアーフローセン
サ19を介して燃焼室15内に送り込まれる。
【0037】このとき、その燃焼室15内への空気量
は、エアーフローセンサ19によって検出されて、その
検出信号が燃焼制御回路23にフィードバックされ、こ
の検出信号に応じてファンモータ13に与える電力が制
御されることで、任意の空気量を燃焼室15へ送り込む
ことができる。
【0038】また、燃焼制御回路23は、あらかじめ記
憶している図2に示すような空気量制御特性によって、
バーナ20における理想的な燃焼量が得られる空気量の
供給を、エアーフローセンサ19からのフィードバック
信号にもとづき、ファンモータ13への電力を制御する
ことによって行う。
【0039】一方、空気量に対するエアーフローセンサ
19の出力信号は図3に示すようになるが、最初は初期
特性にもとづいて目的の空気量となるようにファンモー
タ13への供給電力を制御すればよい。
【0040】しかし、エアーフローセンサ19に経年変
化が起きてくると、この出力信号は図3の点線で示すよ
うにドリフトして、初期特性の上下方向に変化するた
め、最初と同様の制御を行っていたのでは、目的の空気
量が得られなくなり、この結果、バーナ20において理
想的な燃焼を継続できなくなる。
【0041】また、上記ファンモータ13は通常エアー
フローセンサ19の信号を使用してフィードバック制御
されるが、ドリフト検出のため一時的に一定電流でその
ファンモータ13を駆動する。こうすることで、そのド
リフトによりエアーフローセンサ19の出力信号は図4
に示すような特性となる。
【0042】この図4に見るように、ファンモータ13
をファン駆動電流a(A)で駆動した場合には、経年変
化の生じない初期特性のセンサ出力はbo(V)となる
が、上記ドリフトの発生によって、センサ出力はb’
(V)またはb”(V)となって初期特性とのずれが生
じるため、ドリフト検出が行える。
【0043】しかしながら、燃焼機器の吸排気通路に既
述のような目づまりが発生したり、ファンモータが劣化
して能力が低下した場合には、図4のマイナス(−)側
ドリフトと同じような出力となってしまうので、そのず
れの内容を見分ける必要がある。
【0044】また、センサ出力がプラス(+)側にドリ
フトした場合は直ちにドリフトと判断することができる
ので、空気量を減らし一酸化炭素を発生させる危険な方
向へのドリフトを容易に検出できる。
【0045】そこで、ファンモータ13を上記同様に一
定電流で駆動した場合のファン回転数を求め、図5に示
すような回転数特性を得る。これによれば、ファンモー
タ13を例えばa(A)で駆動した場合、目づまりまた
はファンモータ13の能力低下がないときのファン回転
数はC0 (r・p・m)となる。
【0046】しかし、目づまりが発生するとファン回転
数はC’(r・p・m)と高くなり、一方、ファンモー
タ13の能力が低下すると、C”(r・p・m)とファ
ン回転数が低くなる。このため、上記目づまりとファン
モータ13の能力低下との区別(つまりファン駆動電流
に対するセンサ出力の低下の原因の違い)を判定でき
る。
【0047】図6はファンモータ13を一定電流a
(A)で駆動しておき、上記の目づまりまたはファンモ
ータ13の能力低下を故意に起させて回転数を上昇また
は下降させたときの、上記エアーフローセンサ19のセ
ンサ出力の状況を示すグラフである。
【0048】いま、ファンモータ13を一定電流a
(A)で駆動したときの回転数と初期回転数C0 (r・
p・m)との間に差があれば、このときのエアーフロー
センサ19の出力に、図6に示すセンサ出力の偏差分Δ
dを加算してやる。こうすることで、上記目づまりやフ
ァンモータ13の能力低下があっても、この分のエアー
フローセンサ19の出力への影響を打ち消すことができ
る。
【0049】この結果、上記偏差分Δdを加算した出力
値と、図4に示すエアーフローセンサ19の出力の初期
値b0 (V)との比較を行えば、図4に示すようなエア
ーフローセンサ19のドリフト分Δbのみを得ることが
できる。
【0050】従って、このドリフト分Δbの初期値b0
に対する割合を求め、図3の初期特性をこの割合で補正
し、その後、この補正後の特性を使用して、これまで通
りファンモータ13をフィードバック制御することで、
エアーフローセンサ19のドリフトの発生があっても、
これを補正して理想的な燃焼を継続することができる。
【0051】ただし、ドリフト分Δbがある一定値Δb
max よりも大きく、センサ出力の補正が困難な場合は
「センサ異常」と判断し、アラーム信号を出すなどして
使用者にその異常を知らせ、以後の燃焼を行わないよう
にする。
【0052】なお、上記ドリフト検出の動作は、バーナ
20における燃焼中に一時的に行ってもよいが、燃焼開
始前のプレパージ中や燃焼終了後のポストパージ中に行
えば、燃料側は停止しているため空燃比を一時的にも悪
くすることはない。
【0053】また、ドリフト検出動作中のファン駆動電
流a(A)は、燃焼に使用される略最大空気量(最大燃
焼時の空気量)となる電流値をあらかじめ求めておき、
この電流値でドリフト検出動作を行ったほうがよい。こ
れは排気口から放出される空気量が多いほうが、屋外の
風によるセンサ出力およびファン回転数への影響(これ
が補正の誤差となる)が少なくなるためである。
【0054】また、このエアーフローセンサ19のドリ
フト,目づまりおよびファンモータ13の能力低下は急
激に発生するものではないため、一回のドリフト検出動
作で上記補正処理を実施する必要はない。
【0055】従って、燃焼動作の一回ごとに、あるいは
ある一定時間ごとにドリフト検出動作を行い、これを数
10回ないし数100回程度行ったときのエアーフロー
センサ19の出力のずれの平均値およびファンモータ1
3の回転数のずれの平均値にて補正を行うことで、より
ドリフト補正の信頼性を高めることができる。
【0056】なお、上記目づまりやファンモータ13の
能力低下によって、このファンモータ13の回転数のず
れが大きくなって補正が困難となった場合には、アラー
ム信号を出力するなどして、使用者に燃焼器具のメンテ
ナンスの要求を知らせるようにすることとなる。
【0057】図7は燃焼終了後のポストパージ中にファ
ンモータ13の制御をフィードバック制御から定電流制
御に切り替えて、ドリフト検出および補正を実施する手
順を示すフローチャートである。
【0058】これについて説明すると、まず、燃焼制御
回路23は燃焼開始要求があったか否かを判定し(ステ
ップST1)、燃焼開始要求があった場合には、ファン
モータ13を動作させて、エアーフローセンサ19の出
力にもとづくフィードバックによる空気量制御を実施さ
せて、燃焼を開始する(ステップST2)。
【0059】これにより、定常燃焼を実行させ、燃焼停
止要求があるまでフィードバック制御によるその定常燃
焼を継続させる(ステップST3)。
【0060】一方、燃焼停止要求があったか否かを監視
して(ステップST4)、あった場合には、燃焼を停止
してファンモータ13を定電流(または定電圧)制御に
切り替えて、ポストパージを開始する(ステップST
5)。
【0061】続いて、このポストパージを開始して、フ
ァンモータ13の回転数Cn (r・p・m)が安定した
とき、予め記憶しておいた初期回転数C0 (r・p・
m)との比較を行う(ステップST6)。
【0062】すなわち、Cn がC0 ±(ΔCmax +α)
以内でなければ、以後の演算は実施しないで、ポストパ
ージ時間経過後、ファンモータ13を停止して、ステッ
プST1以下の処理を再実行する。ここで、αは風の影
響のあり、なしを判定するための一定値である。
【0063】しかし、Cn がC0 ±(ΔCmax +α)以
内ならば、この時のエアーフローセンサ19の出力レベ
ルおよびファンモータ13の回転数を記憶する(ステッ
プST7)。
【0064】そして、かかる記憶動作を繰り返し(n=
n+1)実施し(ステップST8)、その記憶回数がn
max になったか否かを判定する(ステップST9)。
【0065】また、上記記憶回数がnmax になったら、
記憶したエアーフローセンサ19の出力レベルの平均値
BAおよびファンモータ13の回転数の平均値CAを計
算し(ステップST10)、この平均値CAがC0 ±Δ
max 以内にあるか否かを判定し(ステップST1
1)、なければ、目づまりの悪化またはファンモータ1
3の能力低下と判定して、メンテナンス要求へ移行す
る。
【0066】しかし上記平均値CAがC0 ±ΔCmax
内ならば、目づまりまたはファンモータ13の能力低下
によるエアーフローセンサ19の出力の低下分を打ち消
して、エアーフローセンサ19自身のドリフト値を計算
する(ステップST12)。
【0067】このドリフト値がΔbmax よりも大きいと
きは、センサ異常と判断してメンテナンス要求へ移行す
る(ステップST13)。また、Δbmax よりも小さけ
れば、エアーフローセンサ19の特性を補正する(ステ
ップST14)。
【0068】そして、最終的にポストパージが終了した
か否かを判定し(ステップST15)、終了の場合には
ファンモータ13を停止して(ステップST16)、ス
テップST1以下の再処理の実行に備え、ポストパージ
が終了していない場合には、このポストパージを与えら
れた時間まで十分に継続させる(ステップST17)。
【0069】これ以後は、上記補正を行った特性で、フ
ィードバックによる空気量制御を行うことでエアーフロ
ーセンサ19のドリフトの影響のない理想的な空燃比制
御を実現できることになる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば一定の期間フィードバック制御をせずに送風機を運
転した際に流量検出器により検出される空気の検出流量
および回転数検出手段による送風機の回転数をそれぞれ
設定値と比較することにより、上記流量検出器の特性変
化および上記送風機の回転数変化を検出する燃焼制御回
路を設けるように構成したので、流量検出器の経年変化
と、吸排気の通気性の劣化である目づまりおよび送風機
の能力低下を確実に検出することができる。このうち流
量検出器のドリフトや目づまりが著しくなったときは、
その後の燃焼動作を停止したり、警告したりできるもの
が得られる効果がある。特に空気量を減らす方向のプラ
ス(+)側ドリフトは一酸化炭素を発生させてしまうお
それがあるが、これを容易に検出できる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、燃焼制御回
路により流量検出器の特性変化および送風機の回転数変
化を排除するように検出流量を補正する構成としたの
で、吸排気通路の目づまりが発生しても、この目づまり
の流量検出器の出力への影響を打ち消して、その流量検
出器のドリフト分のみを検出できるため、このドリフト
分と初期値との割合を補正値として以後のフィードバッ
ク制御を行うことにより、理想的なバーナの燃焼制御を
実現できるものが得られる効果がある。
【0072】請求項3記載の発明によれば一定の期間に
おいて、送風機を定電流制御または定電圧制御するよう
に構成したので、流量検出器および送風機をそれぞれ独
自の入出力特性をもとに、吸排気通路間の目づまり,送
風機の能力低下度合いおよび流量検出器のドリフトを高
精度に検知でき、これによりバーナの理想的な燃焼制御
データが得られる効果がある。
【0073】請求項4記載の発明によれば一定の期間を
燃焼器における燃焼開始前または燃焼停止後に設けるよ
うに構成したので、燃焼制御のパターンを途中で変更す
ることなく空燃比制御を実現でき、また、燃焼側の停止
状態において空燃比を一時的にも悪くするのを回避でき
る効果がある。
【0074】請求項5記載の発明によれば一定期間を所
定の点火回数または所定の時間ごとに設けるように構成
したので、流量検出器の出力のずれおよび送風機の回転
数のずれの平均値にもとづいて、より信頼性の高い流量
検出器のドリフト,吸排気通路の目づまりおよび送風機
の能力低下の各判定を行えるものが得られる効果があ
る。
【0075】請求項6記載の発明にれば定電流制御また
は定電圧制御される一定電流値または一定電圧値を最大
燃焼時の空気量が得られる付近の値とするように構成し
たので、補正の誤差となる屋外の風によるセンサ出力お
よびファン回転数の影響を小さく抑えることができ、こ
れによりドリフトを高精度検出できるものが得られる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による燃焼制御装置を
示す構成図である。
【図2】この発明による空気量特性を示す空気量―燃料
量特性図である。
【図3】この発明によるエアーフローセンサの出力特性
を示すセンサ出力―空気量特性図である。
【図4】この発明によるエアーフローセンサの出力特性
を示すセンサ出力―ファン駆動電流特性図である。
【図5】この発明によるファンモータの回転数特性を示
すファンモータ回転数―ファン駆動電流特性図である。
【図6】この発明によるエアーフローセンサの出力特性
を示すセンサ出力―ファン回転数特性図である。
【図7】この発明によるドリフト検出およびエアーフロ
ーセンサの出力特性補正の手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】従来の燃焼制御装置を示す構成図である。
【図9】図8における演算器のセンサ出力特性を示すセ
ンサ出力―空気量特性図である。
【図10】図8における演算器のファンモータの回転数
特性を示すファン回転数―空気量特性図である。
【符号の説明】
13 ファンモータ(送風機) 18 回転数検出手段 19 エアーフローセンサ(流量検出器) 20 バーナ(燃焼器) 23 燃焼制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器に空気を供給する送風機と、この
    送風機の回転数を検出する回転数検出手段と、上記送風
    機によって燃焼器に供給する空気の流量を検出する流量
    検出器とを備え、この流量検出器の検出流量にもとづき
    上記送風機をフィードバック制御する燃焼制御装置にお
    いて、一定の期間上記フィードバック制御をせずに上記
    送風機を運転した際に検出される上記検出流量および上
    記回転数をそれぞれ設定値と比較することにより、上記
    流量検出器の特性変化および上記送風機の回転数変化を
    検出する燃焼制御回路を設けたことを特徴とする燃焼制
    御装置。
  2. 【請求項2】 燃焼制御回路が流量検出器の特性変化お
    よび送風機の回転数変化を排除するように検出流量を補
    正するものであることを特徴とする請求項1記載の燃焼
    制御装置。
  3. 【請求項3】 一定の期間において、燃焼制御回路が送
    風機を定電流制御または定電圧制御することを特徴とす
    る請求項1または請求項2のうちのいずれか1項記載の
    燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 一定の期間を燃焼器における燃焼開始前
    または燃焼停止後に設けたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のうちのいずれか1項記載の燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 一定の期間を所定の点火回数または所定
    の時間ごとに設けたことを特徴とする請求項1から請求
    項4のうちのいずれか1項記載の燃焼制御装置。
  6. 【請求項6】 定電流制御または定電圧制御される一定
    電流値または一定電圧値を最大燃焼時の空気量が得られ
    る付近の値とすることを特徴とする請求項3記載の燃焼
    制御装置。
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