JPH09133300A - 空気注入式の汚水圧送管路 - Google Patents
空気注入式の汚水圧送管路Info
- Publication number
- JPH09133300A JPH09133300A JP28905295A JP28905295A JPH09133300A JP H09133300 A JPH09133300 A JP H09133300A JP 28905295 A JP28905295 A JP 28905295A JP 28905295 A JP28905295 A JP 28905295A JP H09133300 A JPH09133300 A JP H09133300A
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- JP
- Japan
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- air
- pipeline
- pressure
- gas
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- Granted
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Sewage (AREA)
- Pipeline Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気の注入によって気液二相流となる汚水圧
送管路において、下り勾配部で大きな圧力損失が生じな
いようにする。 【解決手段】 管路１の下り勾配部２の手前で管路１内
の空気と汚水とを分離する空気弁４と、この空気弁４に
よって分離された空気を前記下り勾配部２をバイパスさ
せるバイパス管路５と、このバイパス管路５からの空気
を管路の下り勾配部２の終端部よりも下流側に再注入さ
せるベンチュリ管６とを設けた。
送管路において、下り勾配部で大きな圧力損失が生じな
いようにする。 【解決手段】 管路１の下り勾配部２の手前で管路１内
の空気と汚水とを分離する空気弁４と、この空気弁４に
よって分離された空気を前記下り勾配部２をバイパスさ
せるバイパス管路５と、このバイパス管路５からの空気
を管路の下り勾配部２の終端部よりも下流側に再注入さ
せるベンチュリ管６とを設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は空気注入式の汚水圧
送管路に関する。
送管路に関する。
【０００２】
【従来の技術】圧送管路を用いて汚水を圧送する場合に
は、圧送管路内が嫌気状態になることによる硫化水素の
発生が問題となる。この硫化水素の発生を防止するため
の対策として、汚水圧送管路内へ空気を注入して、管路
内が嫌気状態とならないようにすることが行われてい
る。
は、圧送管路内が嫌気状態になることによる硫化水素の
発生が問題となる。この硫化水素の発生を防止するため
の対策として、汚水圧送管路内へ空気を注入して、管路
内が嫌気状態とならないようにすることが行われてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように管
路内に空気を注入すると、たしかに硫化水素の発生は抑
制されるが、管路内の流れが気液二相流となるため、汚
水のみが満管状態で流れる場合と比較して、一般に圧力
損失が増大するという問題点がある。
路内に空気を注入すると、たしかに硫化水素の発生は抑
制されるが、管路内の流れが気液二相流となるため、汚
水のみが満管状態で流れる場合と比較して、一般に圧力
損失が増大するという問題点がある。
【０００４】特に下り勾配区間においては気相と液相と
が完全に分離した自然流下の状態となり、その区間の損
失圧力水頭は流下した高低差に等しくなると考えられ
る。このため、管路全体での圧力損失の中で、この下り
勾配区間の圧力損失が占める割合が大きくなるという問
題点がある。
が完全に分離した自然流下の状態となり、その区間の損
失圧力水頭は流下した高低差に等しくなると考えられ
る。このため、管路全体での圧力損失の中で、この下り
勾配区間の圧力損失が占める割合が大きくなるという問
題点がある。
【０００５】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、空気の注入によって気液二相流となる汚水圧送管路
において、下り勾配部で大きな圧力損失が生じないよう
にすることを目的とする。
し、空気の注入によって気液二相流となる汚水圧送管路
において、下り勾配部で大きな圧力損失が生じないよう
にすることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、空気が注入されることで気液二相流が圧送さ
れる汚水圧送管路において、この管路の下り勾配部の手
前で管路内の空気と汚水とを分離する手段と、この分離
手段によって分離された空気を前記下り勾配部をバイパ
スさせるバイパス管路と、このバイパス管路からの空気
を管路の下り勾配部の終端部よりも下流側に再注入させ
るベンチュリ管とを設けたものである。
本発明は、空気が注入されることで気液二相流が圧送さ
れる汚水圧送管路において、この管路の下り勾配部の手
前で管路内の空気と汚水とを分離する手段と、この分離
手段によって分離された空気を前記下り勾配部をバイパ
スさせるバイパス管路と、このバイパス管路からの空気
を管路の下り勾配部の終端部よりも下流側に再注入させ
るベンチュリ管とを設けたものである。
【０００７】このような構成であると、管路の下り勾配
部の手前で管路内の気液二相流から空気がバイパス管路
に分離され、この下り勾配部では汚水のみが流されるた
め、その圧力損失は満管時と同等になり、大きな圧力損
失は生じない。またバイパス管路からの空気をベンチュ
リ管によって管路の下り勾配部の終端部よりも下流側に
再注入させるため、それよりも下流側では下り勾配部の
手前側と同様に気液二相流が圧送されることになるとと
もに、再注入のために特別な動力装置は不要である。
部の手前で管路内の気液二相流から空気がバイパス管路
に分離され、この下り勾配部では汚水のみが流されるた
め、その圧力損失は満管時と同等になり、大きな圧力損
失は生じない。またバイパス管路からの空気をベンチュ
リ管によって管路の下り勾配部の終端部よりも下流側に
再注入させるため、それよりも下流側では下り勾配部の
手前側と同様に気液二相流が圧送されることになるとと
もに、再注入のために特別な動力装置は不要である。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１において、１は汚水圧送管路
であり、実質的に水平な方向に設置されている。この管
路１は、大きく傾斜した下り勾配部２を有している。下
り勾配部２よりも上流側における管路１の内部では、空
気が注入された汚水が気液二相流３となって加圧状態で
圧送されている。
であり、実質的に水平な方向に設置されている。この管
路１は、大きく傾斜した下り勾配部２を有している。下
り勾配部２よりも上流側における管路１の内部では、空
気が注入された汚水が気液二相流３となって加圧状態で
圧送されている。
【０００９】管路１における下り勾配部２の直前には、
管路１内の空気を抜くための空気弁４が設置されてい
る。この空気弁４には、管路１から抜かれた空気を通す
ためのバイパス管路５の一端部が接続され、このバイパ
ス管路５は、管路１の下り勾配部２に沿って配置されて
いる。
管路１内の空気を抜くための空気弁４が設置されてい
る。この空気弁４には、管路１から抜かれた空気を通す
ためのバイパス管路５の一端部が接続され、このバイパ
ス管路５は、管路１の下り勾配部２に沿って配置されて
いる。
【００１０】管路１における下り勾配部２の終端部より
も下流側にはベンチュリ管６が設けられており、バイパ
ス管路５の他端部は、このベンチュリ管６の絞り部７に
連通されている。
も下流側にはベンチュリ管６が設けられており、バイパ
ス管路５の他端部は、このベンチュリ管６の絞り部７に
連通されている。
【００１１】このような構成によれば、下り勾配部２よ
りも上流側における管路１の内部を流れてきた気液二相
流３に含まれる空気８は、空気弁４により分離されて、
管路１からバイパス管路５へ排出される。したがって下
り勾配部２には、このようにして空気が分離された汚水
のみが液相満管流９として流れ、このため、この下り勾
配部における圧力損失が、気液二相流を流す場合に比べ
格段に軽減されることになる。このため、下り勾配部２
に気液二相流を流す場合に比べ、圧送用のポンプの所要
動力を低減することができる。
りも上流側における管路１の内部を流れてきた気液二相
流３に含まれる空気８は、空気弁４により分離されて、
管路１からバイパス管路５へ排出される。したがって下
り勾配部２には、このようにして空気が分離された汚水
のみが液相満管流９として流れ、このため、この下り勾
配部における圧力損失が、気液二相流を流す場合に比べ
格段に軽減されることになる。このため、下り勾配部２
に気液二相流を流す場合に比べ、圧送用のポンプの所要
動力を低減することができる。
【００１２】空気弁８によって管路１から排出された空
気は、並行してバイパス管路５内を流れる。そして、ベ
ンチュリ管６の絞り部７においては、内部の汚水の圧力
が低下するため、バイパス管路５内との間に差圧が生じ
て、この差圧によりバイパス管路５からベンチュリ管６
の中へ空気が送り出される。すなわち、管路１における
下り勾配部２の終端部よりも下流側に空気が再注入され
ることになる。したがって、この部分よりも下流側で
は、再び気液二相流３が圧送されることになって、硫化
水素の発生が防止される。
気は、並行してバイパス管路５内を流れる。そして、ベ
ンチュリ管６の絞り部７においては、内部の汚水の圧力
が低下するため、バイパス管路５内との間に差圧が生じ
て、この差圧によりバイパス管路５からベンチュリ管６
の中へ空気が送り出される。すなわち、管路１における
下り勾配部２の終端部よりも下流側に空気が再注入され
ることになる。したがって、この部分よりも下流側で
は、再び気液二相流３が圧送されることになって、硫化
水素の発生が防止される。
【００１３】なお、このようにベンチュリ管６を利用し
て空気を強制的に再注入しているため、空気弁４の設置
位置よりも下流側かつ鉛直方向の下側に位置すること
で、この空気弁４の設置位置よりも管路内圧力が上昇し
ている部分に、容易に空気を再注入することができる。
またベンチュリ管６を利用して差圧により空気の再注入
を行うものであるため、特別な動力装置を必要としない
利点がある。
て空気を強制的に再注入しているため、空気弁４の設置
位置よりも下流側かつ鉛直方向の下側に位置すること
で、この空気弁４の設置位置よりも管路内圧力が上昇し
ている部分に、容易に空気を再注入することができる。
またベンチュリ管６を利用して差圧により空気の再注入
を行うものであるため、特別な動力装置を必要としない
利点がある。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、汚水
圧送管路の下り勾配部の手前で管路内の空気と汚水とを
分離する手段と、この分離手段によって分離された空気
を前記下り勾配部をバイパスさせるバイパス管路と、こ
のバイパス管路からの空気を管路の下り勾配部の終端部
よりも下流側に再注入させるベンチュリ管とを設けたた
め、管路の下り勾配部では液相のみを液相満管流として
圧送することができ、このため、この下り勾配部におけ
る圧力損失を気液二相流を流す場合に比べて軽減させる
ことができ、またベンチュリ管によって空気の再注入を
行うものであるため、それよりも下流側では再び気液二
相流を圧送させることができて、硫化水素の発生を防止
できるとともに、特別な動力装置を必要とせずに再注入
を行うことができる。
圧送管路の下り勾配部の手前で管路内の空気と汚水とを
分離する手段と、この分離手段によって分離された空気
を前記下り勾配部をバイパスさせるバイパス管路と、こ
のバイパス管路からの空気を管路の下り勾配部の終端部
よりも下流側に再注入させるベンチュリ管とを設けたた
め、管路の下り勾配部では液相のみを液相満管流として
圧送することができ、このため、この下り勾配部におけ
る圧力損失を気液二相流を流す場合に比べて軽減させる
ことができ、またベンチュリ管によって空気の再注入を
行うものであるため、それよりも下流側では再び気液二
相流を圧送させることができて、硫化水素の発生を防止
できるとともに、特別な動力装置を必要とせずに再注入
を行うことができる。
【図１】本発明にもとづく空気注入式の汚水圧送管路の
実施の一形態を示す概略図である。
実施の一形態を示す概略図である。
１ 汚水圧送管路 ２ 下り勾配部 ３ 気液二相流 ４ 空気弁 ５ バイパス管路 ６ ベンチュリ管
Claims (1)
- 【請求項１】 空気が注入されることで気液二相流が圧
送される汚水圧送管路において、この管路の下り勾配部
の手前で管路内の空気と汚水とを分離する手段と、この
分離手段によって分離された空気を前記下り勾配部をバ
イパスさせるバイパス管路と、このバイパス管路からの
空気を管路の下り勾配部の終端部よりも下流側に再注入
させるベンチュリ管とを設けたことを特徴とする空気注
入式の汚水圧送管路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28905295A JP3253504B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 空気注入式の汚水圧送管路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28905295A JP3253504B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 空気注入式の汚水圧送管路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09133300A true JPH09133300A (ja) | 1997-05-20 |
| JP3253504B2 JP3253504B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=17738207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28905295A Expired - Fee Related JP3253504B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 空気注入式の汚水圧送管路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3253504B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015137474A1 (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-17 | 射場泰熙 | 配管又はタンク又は機器の気体溜まり解消装置 |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP28905295A patent/JP3253504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015137474A1 (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-17 | 射場泰熙 | 配管又はタンク又は機器の気体溜まり解消装置 |
| JP2015169333A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | 泰熙 射場 | 配管又はタンク又は機器の気体溜まり解消装置 |
| US20170045063A1 (en) * | 2014-03-10 | 2017-02-16 | Taiki Iba | Apparatus for eliminating gas accumulation in pipe, tank or equipment |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3253504B2 (ja) | 2002-02-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |