JPH09133296A - リターンガス供給方法及びリターンガス供給設備 - Google Patents

リターンガス供給方法及びリターンガス供給設備

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JPH09133296A
JPH09133296A JP29117395A JP29117395A JPH09133296A JP H09133296 A JPH09133296 A JP H09133296A JP 29117395 A JP29117395 A JP 29117395A JP 29117395 A JP29117395 A JP 29117395A JP H09133296 A JPH09133296 A JP H09133296A
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pipe
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bypass
evaporative gas
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパス管の全長を短くする。 【解決手段】 貯蔵タンク6の内部から蒸発ガスを吐出
管9を介して輸送タンク3に供給する低温ブロワ7と、
低温ブロワ7の吐出口から吐出管9に供給される蒸発ガ
スを低温ブロワ7の吸入口へ戻すためのバイパス管17
と、バイパス管17に設けたサージ防止バイパス弁15
と、吐出管9の流量を検出する流量検出器12と、流量
検出器12からの流量検出信号12sに基づきサージ防
止バイパス弁15を開閉させるバイパス量制御器16
と、バイパス管17に接続された放風管18と、放風管
18に設けられた過温度上昇防止弁19と、低温ブロワ
7から吐出される蒸発ガスの温度を検出する温度検出器
20と、温度検出器20からの温度検出信号20sに基
づいて過温度上昇防止弁19を開閉させる放出制御器2
1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液化ガス貯蔵施設に
適したリターンガス供給方法及びリターンガス供給設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のリターンガス供給設備の一
例を示すもので、該リターンガス供給設備は、LNGあ
るいはLPG等の液化ガス1を、船舶2の輸送タンク3
から液化ガス移送管4及び低温ポンプ(図示せず)によ
って陸上5に設置されている貯蔵タンク6へ陸揚げする
際に、輸送タンク3の内部の圧力が液化ガス1の液面低
下によって低下するのを防ぐため、貯蔵タンク6から輸
送タンク3へガスを供給する設備である。
【0003】図2に示すリターンガス供給設備は、貯蔵
タンク6の内部上方に溜まっている液化ガス1の蒸発ガ
スを吐出管9を介して輸送タンク3に供給する低温ブロ
ワ7と、該低温ブロワ7の吐出口から吐出管9に供給さ
れる蒸発ガスを貯蔵タンク6へ戻すためのバイパス管1
4と、該バイパス管14に設けられ且つ低温ブロワ7の
吐出口から貯蔵タンク6へ戻される蒸発ガスの流量を調
整するサージ防止バイパス弁15とを備えている。
【0004】低温ブロワ7は、単段遠心圧縮機と略同様
な構造を有し且つモータ7mによって駆動されるように
なっている。
【0005】上記の低温ブロワ7の吸入口には、陸上5
に設置されている貯蔵タンク6の内部上方に連通する吸
入管8が接続され、また、低温ブロワ7の吐出口には、
船舶2の輸送タンク3の内部上方に連通可能な吐出管9
が接続されており、前記のモータ7mを作動させると、
貯蔵タンク6の内部上方に溜まっている液化ガス1の蒸
発ガスが、吸入管8を介して低温ブロワ7の吸入口に吸
入され且つ該低温ブロワ7の吐出口から吐出管9へ吐出
されるようになっている。
【0006】また、吐出管9には、該吐出管9の内部を
流通する蒸発ガスの温度を検出する温度検出器10と、
吐出管9の内圧を検出する圧力検出器11と、吐出管9
の内部を流通する蒸発ガスの流量を検出する流量検出器
12とが設けられている。
【0007】更に、吐出管9の各検出器10,11,1
2よりも蒸発ガス流通方向下流側に位置する部分には、
低温ブロワ7から貯蔵タンク6へ供給される蒸発ガスの
流量を調整するための供給弁(流量調整弁)13が設け
られている。
【0008】バイパス管14の一端は、吐出管9の各検
出器10,11,12と供給弁13との間に位置する部
分に接続され、また、バイパス管14の他端は、貯蔵タ
ンク6の上部に連通している。
【0009】サージ防止バイパス弁15は、バイパス管
14に設けられており、サージ防止バイパス弁15の開
度、すなわち、低温ブロワ7の吐出口からバイパス管1
4を経て貯蔵タンク6に戻る蒸発ガスの流量は、前記の
温度検出器10、圧力検出器11、流量検出器12から
の温度検出信号10s、圧力検出信号11s、流量検出
信号12sに基づいてバイパス量制御器16が出力する
バイパス量調整信号16sにより調整されるように構成
されている。
【0010】なお、先に述べた温度検出器10及び圧力
検出器11は、蒸発ガスの温度及び圧力を検出して流量
検出器12により検出される蒸発ガスの流量を補正する
ための手段であり、蒸発ガスの流量を高精度に求める必
要がなければ、吐出管9に温度検出器10及び圧力検出
器11を設けないこともある。
【0011】以下、図2に示すリターンガス供給設備の
作動を説明する。
【0012】液化ガス1を船舶2の輸送タンク3から陸
上5の貯蔵タンク6へ移送する際には、該貯蔵タンク6
に連通する液化ガス移送管4を輸送タンク3の荷揚げ管
に接続し、また、吐出管9を輸送タンク3の内部上方に
連通させる。
【0013】次いで、低温ポンプ(図示せず)を作動さ
せると、輸送タンク3の内部に貯留されている液化ガス
1が液化ガス移送管4を経て貯蔵タンク6に移送され
る。
【0014】また、モータ7mを作動させると、貯蔵タ
ンク6の内部上方に溜まっているガス(液化ガス1の蒸
発ガス)が、吸入管8、低温ブロワ7、吐出管9を経て
輸送タンク3の内部上方に供給され、輸送タンク3の内
部の圧力の低下が抑制される。
【0015】このとき、低温ブロワ7から輸送タンク3
への蒸発ガスの供給量は、輸送タンク3の内圧が一定と
なるように供給弁13によって調整される。
【0016】従って、輸送タンク3から貯蔵タンク6へ
の液化ガス1の単位時間あたりの移送量が多いほど、低
温ブロワ7によって貯蔵タンク6から輸送タンク3に供
給される蒸発ガスの単位時間あたりの供給量が多くな
る。
【0017】一方、供給弁13の開度が小さくなると、
低温ブロワ7の一般的特性上、吐出管9を流通する蒸発
ガスの流量が減少して吐出管9の内圧が上昇する。
【0018】吐出管9の流量の減少により流量検出器1
2の流量検出信号12sが予め設定された値より小さく
なると、バイパス量制御器16からバイパス量調整信号
16sがサージ防止バイパス弁15に対して出力され、
低温ブロワ7の吐出口から吐出される蒸発ガスがバイパ
ス管14を介して貯蔵タンク6に流入するようになり、
低温ブロワ7のサージングが防止される。
【0019】上述した蒸発ガスの温度は、低温ブロワ7
の吸入口において、LNGの場合には−135℃程度、
また、LPGの場合には−40℃〜10℃程度と極めて
低い温度であり、LNGの蒸発ガスが流通するバイパス
管14には、ステンレス鋼(SUS304)管に保冷構
造を具備させたものが用いられている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出管
9の低温ブロワ7の吐出口近傍部分と貯蔵タンク6とを
結ぶバイパス管14の全長は数百メートルもあるため、
配管施工費が高価になり、また、バイパス管14の保冷
構造の点検保守作業を容易に行えない。
【0021】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、バイパス管の全長を短くすることを目的としてい
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のリターンガス供給方法に
おいては、貯蔵タンクに溜まっている蒸発ガスを低温ブ
ロワによって輸送タンクに供給する際に、低温ブロワの
吐出口から吐出される蒸発ガスの流量及び温度を検出
し、該蒸発ガスの流量が所定値より減少したときに、低
温ブロワの吐出口より吸入口へ蒸発ガスをバイパスさ
せ、前記の蒸発ガスの温度が所定値を超過したときに、
低温ブロワの吐出口から吐出される蒸発ガスを大気中に
放風する。
【0023】また、本発明の請求項2に記載のリターン
ガス供給設備においては、貯蔵タンクに溜まっている蒸
発ガスを吐出管を介して輸送タンクに供給する低温ブロ
ワと、該低温ブロワの吐出口から吐出管に供給される蒸
発ガスを低温ブロワの吸入口へ戻すためのバイパス管
と、該バイパス管に設けられ且つ低温ブロワの吐出口か
ら吸入口へ戻される蒸発ガスの流量を調整するサージ防
止バイパス弁と、吐出管の内部を流通する蒸発ガスの流
量を検出する流量検出器と、該流量検出器から出力され
る流量検出信号に基づき前記のサージ防止バイパス弁を
開閉させるバイパス量制御器と、前記のバイパス管に接
続された放風管と、該放風管に設けられた過温度上昇防
止弁とを備えている。
【0024】更に、本発明の請求項3に記載のリターン
ガス供給設備においては、貯蔵タンクに溜まっている蒸
発ガスを吐出管を介して輸送タンクに供給する低温ブロ
ワと、該低温ブロワの吐出口から吐出管に供給される蒸
発ガスを低温ブロワの吸入口へ戻すためのバイパス管
と、該バイパス管に設けられ且つ低温ブロワの吐出口か
ら吸入口へ戻される蒸発ガスの流量を調整するサージ防
止バイパス弁と、吐出管の内部を流通する蒸発ガスの流
量を検出する流量検出器と、吐出管の内圧を検出する圧
力検出器と、吐出管の内部を流通する蒸発ガスの温度を
検出する温度検出器と、流量検出器から出力される流量
検出信号、圧力検出器から出力される圧力検出信号、温
度検出器から出力される温度検出信号に基づき前記のサ
ージ防止バイパス弁を開閉させるバイパス量制御器と、
前記のバイパス管に接続された放風管と、該放風管に設
けられた過温度上昇防止弁とを備えている。
【0025】更にまた、本発明の請求項4に記載のリタ
ーンガス供給設備においては、上述した本発明の請求項
2あるいは請求項3に記載のリターンガス供給設備に加
えて、低温ブロワから吐出される蒸発ガスの温度を検出
する温度検出器と、該温度検出器より出力される温度検
出信号に基づいて過温度上昇防止弁を開閉させる放出制
御器とを備えている。
【0026】本発明の請求項1に記載のリターンガス供
給方法では、低温ブロワの吐出口より吸入口へ蒸発ガス
をバイパスさせている状態で、蒸発ガスの温度が所定値
を超過したときに、低温ブロワの吐出口から吐出される
高温の蒸発ガスの一部を大気中に放風し、蒸発ガスのバ
イパス量を減少させることにより低温ブロワの温度上昇
を防止する。
【0027】本発明の請求項2及び請求項3に記載のリ
ターンガス供給設備では、低温ブロワの吐出口における
蒸発ガスの温度が所定値を超過した際に、過温度上昇防
止弁を開いて低温ブロワから吐出される高温の蒸発ガス
を大気中に放風し、蒸発ガスのバイパス量を減少させる
ことにより温度上昇を防止する。
【0028】本発明の請求項4に記載のリターンガス供
給設備では、低温ブロワから吐出される蒸発ガスの温度
が所定値を超過した際に、温度検出器より出力される温
度検出信号に基づいて放出制御器により過温度上昇防止
弁が開き、低温ブロワから吐出される高温の蒸発ガスを
大気中に放風し、蒸発ガスのバイパス量を減少させるこ
とにより温度上昇を防止する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0030】図1は本発明のリターンガス供給設備の実
施の形態の一例を示すものであり、図中、図2に示すも
のと同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0031】図1に示すリターンガス供給設備は、貯蔵
タンク6の内部上方に溜まっている液化ガス1の蒸発ガ
スを吐出管9を介して輸送タンク3に供給する低温ブロ
ワ7と、該低温ブロワ7の吐出口から吐出管9に供給さ
れる蒸発ガスを低温ブロワ7の吸入口へ戻すためのバイ
パス管17と、該バイパス管17に設けられ且つ低温ブ
ロワ7の吐出口から吸入口へ戻される蒸発ガスの流量を
調整するサージ防止バイパス弁15と、バイパス管17
に接続された放風管18と、該放風管18に設けられた
過温度上昇防止弁19と、放出制御器21とを備えてい
る。
【0032】低温ブロワ7の吐出口には、該吐出口にお
ける蒸発ガスの温度を検出して、温度検出信号20sを
出力する温度検出器20が設けられている。
【0033】バイパス管17の一端は、吐出管9の各検
出器10,11,12と供給弁13との間に位置する部
分に接続され、また、バイパス管14の他端は、吸入管
8の低温ブロワ7の吸入口のガス流通方向上流側に位置
する部分に接続されている。
【0034】このバイパス管17に流通する蒸発ガスが
LNGである場合には、ステンレス鋼(SUS304)
管に保冷構造を具備させたものをバイパス管17として
用いるようにする。
【0035】サージ防止バイパス弁15は、バイパス管
17に設けられており、サージ防止バイパス弁15の開
度は、各検出器10,11,12からの検出信号10
s,11s,12sに基づいてバイパス量制御器16が
出力するバイパス量調整信号16sにより調整されるよ
うに構成されている。
【0036】放風管18の一端は、前記のバイパス管1
7のサージ防止バイパス弁15よりもガス流通方向上流
寄りに位置する部分に接続され、放風管18の他端は、
大気開放されている。
【0037】また、上記の放風管18の他端を、フレア
ー(図示せず)に導くような構成としてもよい。
【0038】過温度上昇防止弁19は、放風管18に設
けられており、過温度上昇防止弁19の開度は、温度検
出器20からの温度検出信号20sに基づいて放出制御
器21が出力する放出調整信号21sにより調整される
ように構成されている。
【0039】上記の放出制御器21は、温度検出器20
からの温度検出信号20sが予め設定された値(大気温
度以上のある値)になった際に、過温度上昇防止弁19
を開く放出調整信号21sを出力するようになってお
り、従って、放風管18に常温用の炭素鋼管を用いても
支障はなく、放風管18に特に保冷構造を具備させる必
要もない。
【0040】放出制御器21は、低温ブロワ7の吐出口
における蒸発ガスの温度が上昇して予め設定された値を
超過すると、過温度上昇防止弁19を開かせる放出調整
信号21sを出力し、また、低温ブロワ7の吐出口にお
ける蒸発ガスの温度が下がって予め設定された値以下に
なると、過温度上昇防止弁19を閉じさせる放出調整信
号21sを出力するようになっている。
【0041】以下、図1に示すリターンガス供給設備の
作動を説明する。
【0042】液化ガス1を船舶2の輸送タンク3から陸
上5の貯蔵タンク6へ移送する際には、該貯蔵タンク6
の内部下方に連通する液化ガス移送管4を輸送タンク3
の荷揚げ管に接続し、また、吐出管9を輸送タンク3の
内部上方に連通させる。
【0043】次いで、船舶2の低温ポンプ(図示せず)
を作動させると、輸送タンク3の内部に貯留されている
液化ガス1が液化ガス移送管4を経て貯蔵タンク6に移
送される。
【0044】また、モータ7mを作動させると、貯蔵タ
ンク6の内部上方に溜まっているガスが、吸入管8、低
温ブロワ7、吐出管9を経て輸送タンク3の内部上方に
供給され、輸送タンク3の内部の圧力の低下が抑制され
る。
【0045】このとき、低温ブロワ7から輸送タンク3
への蒸発ガスの供給量は、輸送タンク3の内圧が一定に
なるように供給弁13によって調整される。
【0046】従って、輸送タンク3から貯蔵タンク6へ
の液化ガス1の単位時間あたりの移送量が多いほど、低
温ブロワ7によって貯蔵タンク6から輸送タンク3に供
給される蒸発ガスの単位時間あたりの供給量が多くな
る。
【0047】一方、供給弁13の開度が小さくなると、
低温ブロワ7の一般的特性上、吐出管9を流通する蒸発
ガスの流量が減少して吐出管9の内圧が上昇する。
【0048】吐出管9の流量の減少により流量検出器1
2の流量検出信号12sが予め設定した値より小さくな
ると、バイパス量制御器16からバイパス量調整信号1
6sがサージ防止バイパス弁15に対して出力され、低
温ブロワ7の吐出口から吐出される蒸発ガスがバイパス
管14を介して貯蔵タンク6に流入するようになり、低
温ブロワ7のサージングが防止される。
【0049】このとき、低温ブロワ7の吐出口からバイ
パス管17を経て低温ブロワ7の吸入口に流入する蒸発
ガスは、低温ブロワ7によって逐次昇圧されるとともに
温度上昇を呈するので、バイパス管17によって蒸発ガ
スが低温ブロワ7の吐出口から吸入口へ循環すると、低
温ブロワ7へ流入する蒸発ガスの温度が上昇することに
なる。
【0050】この蒸発ガスの温度上昇は、吸入管8を経
て低温ブロワ7に流入する蒸発ガスの流量に対してバイ
パス管17を流通する蒸発ガスの流量が多くなるほど大
きくなる。
【0051】従って、輸送タンク3への蒸発ガスの供給
量が少なくなると、バイパス管17を流通する蒸発ガス
の流量が多くなり、これにより、低温ブロワ7の吐出口
における蒸発ガスの温度が上昇する。
【0052】低温ブロワ7の吐出口における蒸発ガスの
温度が予め設定した値を超過すると、温度検出器20が
出力する温度検出信号20sが変化し、放出制御器21
から放出調整信号21sが過温度上昇防止弁19に出力
されることにより該過温度上昇防止弁19が開かれて、
低温ブロワ7の吐出口から吐出される蒸発ガスがバイパ
ス管17から放風管18に流入して大気中に放風される
ようになる。
【0053】放風管18から蒸発ガスが放風されはじめ
ると、低温ブロワ7から吐出管9へ吐出される蒸発ガス
の温度が低下し、低温ブロワ7の温度上昇が抑制され
る。
【0054】低温ブロワ7の吐出口における蒸発ガスの
温度が予め設定した値以下に低下すると、温度検出器2
0が出力する温度検出信号20sが変化し、放出制御器
21から放出調整信号21sが過温度上昇防止弁19に
出力されることにより該過温度上昇防止弁19が閉じら
れて、低温ブロワ7の吐出口から吐出される蒸発ガスが
バイパス管17を経て低温ブロワ7の吸入口に流入する
ようになる。
【0055】このように、図1に示すリターンガス供給
設備では、低温ブロワ7の吐出口における蒸発ガスの温
度が所定値を超過した際に、過温度上昇防止弁19を開
くことによりバイパス管17を流通する蒸発ガスの流量
を減少させて低温ブロワ7の温度上昇を防止するので、
低温ブロワ7の吐出口と吸入口とをバイパス管17によ
って接続させることが可能になり、バイパス管17の全
長を短くすることができる。
【0056】なお、本発明のリターンガス供給方法及び
リターンガス供給設備は上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のリターンガ
ス供給方法及びリターンガス供給設備においては、下記
のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0058】(1)本発明の請求項1に記載のリターン
ガス供給方法では、低温ブロワの吐出口より吸入口へ蒸
発ガスをバイパスさせている状態で、蒸発ガスの温度が
所定値を超過したしたときに、低温ブロワの吐出口から
吐出される高温の蒸発ガスを大気中に放風させ、蒸発ガ
スのバイパス量を減少させることにより、低温ブロワの
温度上昇を防止するので、低温ブロワの吐出口と吸入口
とを短いバイパス管によって接続することが可能にな
る。
【0059】(2)本発明の請求項2及び請求項3に記
載のリターンガス供給設備では、低温ブロワの吐出口に
おける蒸発ガスの温度が所定値を超過した際に、過温度
上昇防止弁を開いて低温ブロワから吐出される高温の蒸
発ガスを大気中に放風させ、蒸発ガスのバイパス量を減
少させることにより、低温ブロワの温度上昇を防止する
ので、低温ブロワの吐出口と吸入口とを短いバイパス管
によって接続することが可能になる。
【0060】(3)本発明の請求項4に記載のリターン
ガス供給設備では、低温ブロワから吐出される蒸発ガス
の温度が所定値を超過した際に、温度検出器及び放出制
御器によって過温度上昇防止弁を開いて低温ブロワから
吐出される高温の蒸発ガスを大気中に放風し、蒸発ガス
のバイパス量を減少させることにより、低温ブロワの温
度上昇を防止するので、低温ブロワの吐出口と吸入口と
を短いバイパス管によって接続することが可能になる。
【0061】(4)本発明の請求項1に記載のリターン
ガス供給方法、及び本発明の請求項2から請求項4に記
載のリターンガス供給設備のいずれにおいても、低温ブ
ロワの吐出口と吸入口とを短いバイパス管で接続できる
ので、バイパス管の配管施工費が安価になり、また、バ
イパス管の保冷構造の点検保守作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリターンガス供給設備の実施の形態の
一例を示す概念図である。
【図2】従来のリターンガス供給設備の一例を示す概念
図である。
【符号の説明】
3 輸送タンク 6 貯蔵タンク 7 低温ブロワ 9 吐出管 11 圧力検出器 11s 圧力検出信号 12 流量検出器 12s 流量検出信号 15 サージ防止バイパス弁 16 バイパス量制御器 17 バイパス管 18 放風管 19 過温度上昇防止弁 20 温度検出器 20s 温度検出信号 21 放出制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵タンクに溜まっている蒸発ガスを低
    温ブロワによって輸送タンクに供給する際に、低温ブロ
    ワの吐出口から吐出される蒸発ガスの流量及び温度を検
    出し、該蒸発ガスの流量が所定値より減少したときに、
    低温ブロワの吐出口より吸入口へ蒸発ガスをバイパスさ
    せ、前記の蒸発ガスの温度が所定値を超過したときに、
    低温ブロワの吐出口から吐出される蒸発ガスを大気中に
    放風することを特徴とするリターンガス供給方法。
  2. 【請求項2】 貯蔵タンクに溜まっている蒸発ガスを吐
    出管を介して輸送タンクに供給する低温ブロワと、該低
    温ブロワの吐出口から吐出管に供給される蒸発ガスを低
    温ブロワの吸入口へ戻すためのバイパス管と、該バイパ
    ス管に設けられ且つ低温ブロワの吐出口から吸入口へ戻
    される蒸発ガスの流量を調整するサージ防止バイパス弁
    と、吐出管の内部を流通する蒸発ガスの流量を検出する
    流量検出器と、該流量検出器から出力される流量検出信
    号に基づき前記のサージ防止バイパス弁を開閉させるバ
    イパス量制御器と、前記のバイパス管に接続された放風
    管と、該放風管に設けられた過温度上昇防止弁とを備え
    てなることを特徴とするリターンガス供給設備。
  3. 【請求項3】 貯蔵タンクに溜まっている蒸発ガスを吐
    出管を介して輸送タンクに供給する低温ブロワと、該低
    温ブロワの吐出口から吐出管に供給される蒸発ガスを低
    温ブロワの吸入口へ戻すためのバイパス管と、該バイパ
    ス管に設けられ且つ低温ブロワの吐出口から吸入口へ戻
    される蒸発ガスの流量を調整するサージ防止バイパス弁
    と、吐出管の内部を流通する蒸発ガスの流量を検出する
    流量検出器と、吐出管の内圧を検出する圧力検出器と、
    吐出管の内部を流通する蒸発ガスの温度を検出する温度
    検出器と、流量検出器から出力される流量検出信号、圧
    力検出器から出力される圧力検出信号、温度検出器から
    出力される温度検出信号に基づき前記のサージ防止バイ
    パス弁を開閉させるバイパス量制御器と、前記のバイパ
    ス管に接続された放風管と、該放風管に設けられた過温
    度上昇防止弁とを備えてなることを特徴とするリターン
    ガス供給設備。
  4. 【請求項4】 低温ブロワから吐出される蒸発ガスの温
    度を検出する温度検出器と、該温度検出器より出力され
    る温度検出信号に基づいて過温度上昇防止弁を開閉させ
    る放出制御器とを備えてなる請求項2あるいは請求項3
    に記載のリターンガス供給設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001132898A (ja) * 1999-11-05 2001-05-18 Osaka Gas Co Ltd 液化天然ガス運搬船におけるカーゴタンクの圧力制御装置及びその圧力制御方法
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JP2013253623A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Jgc Corp 液体材料受け入れ方法及び液体材料受け入れ設備
KR20200007444A (ko) * 2018-07-13 2020-01-22 대우조선해양 주식회사 선박용 저압가스 엔진의 수소 혼합 연료 공급 방법 및 공급 시스템

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