JPH09132784A - ガス化発電設備 - Google Patents

ガス化発電設備

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JPH09132784A
JPH09132784A JP29254295A JP29254295A JPH09132784A JP H09132784 A JPH09132784 A JP H09132784A JP 29254295 A JP29254295 A JP 29254295A JP 29254295 A JP29254295 A JP 29254295A JP H09132784 A JPH09132784 A JP H09132784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
crude gas
crude
equipment
generation facility
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Pending
Application number
JP29254295A
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English (en)
Inventor
Keiichiro Hashimoto
敬一郎 橋本
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式脱硫設備による脱硫性能を維持したま
ま、ガス冷却設備で発生する凝縮水の量を低減し、かつ
温度の低下による粗製ガスの体積流量の減少を抑えてガ
スタービン設備に供給することができるガス化発電設備
を提供する。 【解決手段】 炭化水素系燃料をガス化した粗製ガスを
湿式脱硫設備6で脱硫して精製ガスにし、これをガスタ
ービン8の燃料にするガス化発電設備。粗製ガスを湿式
脱硫設備に適した温度まで冷却するガス冷却設備5の上
流側に、Co−Mo系の耐硫黄性触媒を触媒とするシフ
ト反応器12を設ける。また、シフト反応器に供給する
粗製ガスをシフト反応に適した温度まで加熱する粗製ガ
ス加熱器14を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素系燃料を
ガス化してガスタービンの燃料にするガス化発電設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のガス化発電設備のフロー
図である。石炭,重質油等の炭化水素系燃料をガス化設
備1でガス化して粗製ガスにし、これを粗ガスクーラー
2、精製ガス加熱器3(熱交換器)、スクラバ4、及び
ガス冷却設備5で順次冷却して湿式脱硫設備6に供給
し、湿式脱硫設備6で脱硫した後、サチュレーション設
備7で加湿し、精製ガス加熱器3で加熱してガスタービ
ン設備8に供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のガス化発電設備では、湿式脱硫設備6の性能を保持す
るためには、ガス冷却設備5で粗製ガスの温度を約40
℃以下にする必要があり、この際、大量の凝縮水が発生
し、ガスタービン8に供給するガス量が大幅に減少する
問題点があった。
【0004】すなわち、スクラバ4で水洗浄してダスト
を除去した粗製ガス中には、約22%の水蒸気が存在す
るが、これをガス冷却設備5で約40℃以下まで冷却す
ると、ガス中の水蒸気が凝縮して約0.1%まで減少
し、大量の凝縮水が発生する。そのため、凝縮水処理
設備9の負荷が大きく、凝縮水が持ち出す熱量が膨大
であり、凝縮水中に溶け込んでロスとなるガス量が大
きい、等の問題点があった。
【0005】また、この問題点を解決するために、湿式
脱硫設備6の下流側にサチュレーション設備7を設け、
ガスタービン設備の排熱回収装置(図示せず)等から温
水を供給して、この温水で精製ガスを加熱及び加湿して
いるが、この処理では、加湿が不十分であり、上述した
問題点を十分には解決できなかった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、湿式
脱硫設備による脱硫性能を維持したまま、ガス冷却設備
で発生する凝縮水の量を低減し、かつ温度の低下による
粗製ガスの体積流量の減少を抑えてガスタービン設備に
供給することができるガス化発電設備を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、炭化水
素系燃料をガス化した粗製ガスを湿式脱硫設備で脱硫し
て精製ガスにし、これをガスタービンの燃料にするガス
化発電設備において、粗製ガスを湿式脱硫設備に適した
温度まで冷却するガス冷却設備の上流側に、シフト反応
器を設けたことを特徴とするガス化発電設備が提供され
る。
【0008】この構成によれば、ガス冷却設備の上流側
にシフト反応器を有するので、シフト反応器により粗製
ガス中の水蒸気の大部分(例えば22%のうち16%)
を一酸化炭素と反応させて炭酸ガスと水素に変えること
ができる。この反応により生成された炭酸ガスと水素
は、ガス冷却設備で湿式脱硫設備に適した温度(約40
℃以下)まで冷却しても凝縮しないので、ガス冷却設備
で発生する凝縮水の量を大幅に減少でき、かつ温度の低
下による粗製ガスの体積流量の減少を抑えることができ
る。
【0009】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
シフト反応器の触媒は、Co−Mo系の耐硫黄性触媒で
ある。Co−Mo系の耐硫黄性触媒を用いることによ
り、粗製ガス中に含まれる硫黄化合物(H2 S,COS
等)による触媒の被毒を最小限度に抑えることができ
る。また、シフト反応器に供給する粗製ガスをシフト反
応に適した温度まで加熱する粗製ガス加熱器を更に備え
ることが好ましい。この構成により、粗製ガス加熱器に
より粗製ガスをシフト反応に適した温度(例えば約35
0℃以上)に加熱し、シフト反応器によるシフト反応を
効率よく行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発
明によるガス化発電設備のフロー図である。この図にお
いて、ガス化発電設備10は、炭化水素系燃料をガス化
した粗製ガスを湿式脱硫設備6で脱硫して精製ガスに
し、これをガスタービン設備8の燃料にする発電設備で
あり、従来の図2と同様にガス化設備1、粗ガスクーラ
ー2、精製ガス加熱器3、スクラバ4、ガス冷却設備
5、湿式脱硫設備6、サチュレーション設備7、ガスタ
ービン設備8、及びガスタービン設備8を備えている。
【0011】湿式脱硫設備6は、アミン系吸収剤,アン
モニア水溶液,カセイソーダ,希硫酸,等を吸収液とす
る周知の湿式吸収法による脱硫設備である。また、ガス
冷却設備5は、粗製ガスを湿式脱硫設備6の性能を保持
する約40℃以下まで冷却するようになっている。
【0012】本発明のガス化発電設備10では、精製ガ
ス加熱器3は、図2とは相違し、シフト反応器12とガ
ス冷却設備5の間に設置されている。また本発明のガス
化発電設備10は、更に、ガス冷却設備5の上流側に設
けられたシフト反応器12と、シフト反応器12に供給
する粗製ガスをシフト反応に適した温度まで加熱する粗
製ガス加熱器14を備えている。
【0013】シフト反応器12による反応は、CO+H
2 O→CO2 +H2 の反応式で示すことができる。この
反応はシフト反応と一般に呼ばれる。また、シフト反応
器12に用いる触媒は、Co−Mo系の耐硫黄性触媒を
用いるのが好ましい。シフト反応器12に流入する粗製
ガス中には硫黄化合物(H2 S,COS等)やハロゲン
が含まれているため、これらによる被毒の少ないCo−
Mo系の耐硫黄性触媒を用いることにより、触媒の被毒
を最小限度に抑え、シフト反応を効率的に行い長時間の
安定運転ができる。
【0014】粗製ガス加熱器14は、例えばシェル・ア
ンド・チューブ型の熱交換器であり、粗ガスクーラー2
を出た高温(約450℃)の粗製ガスにより、スクラバ
4を出た約160℃の粗製ガスを加熱し、シフト反応に
適した温度(例えば350℃以上)まで加熱するように
なっている。
【0015】上述した構成により、スクラバ4を出た粗
製ガス中の水蒸気の大部分(例えば22%のうち16
%)を、シフト反応器12により粗製ガス中の水蒸気の
一酸化炭素と反応させて炭酸ガスと水素に変えることが
できる。この反応により生成された炭酸ガスと水素は、
ガス冷却設備5で湿式脱硫設備6に適した温度(約40
℃以下)まで冷却しても凝縮しないので、ガス冷却設備
5で発生する凝縮水の量を大幅に減少できる。また、同
様に凝縮しないので、温度の低下による粗製ガスの体積
流量の減少を抑え、ガスタービン設備8に供給する粗製
ガスの流量を従来より増加させることができる。
【0016】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】上述したように、本発明のガス化発電設
備は、湿式脱硫設備による脱硫性能を維持したまま、ガ
ス冷却設備で発生する凝縮水の量を低減し、これによ
り、凝縮水処理設備の負荷を小さくでき、凝縮水が持ち
出す熱量を小さくでき、凝縮水に溶け込んでロスとなる
ガス量を小さくでき、かつ温度の低下による粗製ガスの
体積流量の減少を抑えてガスタービン設備に供給するこ
とができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス化発電設備のフロー図であ
る。
【図2】従来のガス化発電設備のフロー図である。
【符号の説明】
1 ガス化設備 2 粗ガスクーラー 3 精製ガス加熱器 4 スクラバ 5 ガス冷却設備 6 湿式脱硫設備 7 サチュレーション設備 8 ガスタービン設備 9 凝縮水処理設備 10 ガス化発電設備 12 シフト反応器 14 粗製ガス加熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10J 3/72 C10J 3/72 B F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系燃料をガス化した粗製ガスを
    湿式脱硫設備で脱硫して精製ガスにし、これをガスター
    ビンの燃料にするガス化発電設備において、粗製ガスを
    湿式脱硫設備に適した温度まで冷却するガス冷却設備の
    上流側に、シフト反応器を設けたことを特徴とするガス
    化発電設備。
  2. 【請求項2】 前記シフト反応器の触媒は、Co−Mo
    系の耐硫黄性触媒である、ことを特徴とする請求項1に
    記載のガス化発電設備。
  3. 【請求項3】 前記シフト反応器に供給する粗製ガスを
    シフト反応に適した温度まで加熱する粗製ガス加熱器を
    更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載のガス化
    発電設備。
JP29254295A 1995-11-10 1995-11-10 ガス化発電設備 Pending JPH09132784A (ja)

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JP29254295A JPH09132784A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 ガス化発電設備

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JP29254295A JPH09132784A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 ガス化発電設備

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JPH09132784A true JPH09132784A (ja) 1997-05-20

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ID=17783137

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JP29254295A Pending JPH09132784A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 ガス化発電設備

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JP (1) JPH09132784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088154A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化複合発電設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088154A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガス化複合発電設備

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