JPH09132468A - 炉底電極用熱間補修材 - Google Patents
炉底電極用熱間補修材Info
- Publication number
- JPH09132468A JPH09132468A JP7315919A JP31591995A JPH09132468A JP H09132468 A JPH09132468 A JP H09132468A JP 7315919 A JP7315919 A JP 7315919A JP 31591995 A JP31591995 A JP 31591995A JP H09132468 A JPH09132468 A JP H09132468A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terpenes
- phenolic resin
- repairing material
- weight
- phenol resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ceramic Products (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直流電気炉の炉底電極用補修材で高温下にお
いて自己流動性をもち、かつ電極れんがへの焼付きがよ
く電極れんがの耐用をのばす材料を提供すること。 【構成】 耐火物原料１００重量％のうち０.１２５ｍ
ｍ以下の微粉部３０〜５０重量％を含有したもので、結
合材としてノボラック型フェノール樹脂を有機溶剤に溶
解してなるノボラック型フェノール樹脂溶液を外掛けで
フェノール樹脂成分が１０〜２０重量％となる範囲で混
練して得ることのできる補修材，またはさらに、添加剤
としてテルペン類をフェノール樹脂の一部におきかえテ
ルペン類の併用比率が８０重量％以下の補修材で高温で
の自己流動性に優れ、強度の大きいもの。
いて自己流動性をもち、かつ電極れんがへの焼付きがよ
く電極れんがの耐用をのばす材料を提供すること。 【構成】 耐火物原料１００重量％のうち０.１２５ｍ
ｍ以下の微粉部３０〜５０重量％を含有したもので、結
合材としてノボラック型フェノール樹脂を有機溶剤に溶
解してなるノボラック型フェノール樹脂溶液を外掛けで
フェノール樹脂成分が１０〜２０重量％となる範囲で混
練して得ることのできる補修材，またはさらに、添加剤
としてテルペン類をフェノール樹脂の一部におきかえテ
ルペン類の併用比率が８０重量％以下の補修材で高温で
の自己流動性に優れ、強度の大きいもの。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】高温においての補修を必要とす
る、直流電気炉電極部等に用いる不定形耐火物に関す
る。
る、直流電気炉電極部等に用いる不定形耐火物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】直流電気炉の電極れんがは通電中は特に
高温にさらされ、かつ溶融した鋼に接触する。溶鋼を排
出した後は精錬により生じたスラグ成分と接触して化学
的反応が生じる。これを防止する技術として、高温で炉
内に投入される熱間補修材が広く利用されている。材料
としては一般に塩基性骨材にコールタールおよびピッチ
を添加して混練し、可塑性のある塊状または固形状のも
のや、骨材と粉状およびまたは、粒状のピッチを混合し
た粉末状のものが使用されている。
高温にさらされ、かつ溶融した鋼に接触する。溶鋼を排
出した後は精錬により生じたスラグ成分と接触して化学
的反応が生じる。これを防止する技術として、高温で炉
内に投入される熱間補修材が広く利用されている。材料
としては一般に塩基性骨材にコールタールおよびピッチ
を添加して混練し、可塑性のある塊状または固形状のも
のや、骨材と粉状およびまたは、粒状のピッチを混合し
た粉末状のものが使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】コールタールやピッチ
は揮発ガス中に有害物質を含むので、熱間補修時の激し
い発煙は、作業環境を悪くする。またコールタールやピ
ッチは各種組成の有機物の混合体であるため、５００℃
〜６００℃での反応が複雑である。このためコールター
ルやピッチの炭化すなわち硬化までに長時間を要する。
このような問題点を解決するため結合材にフェノール樹
脂を用いたものが、特開平３−２７１１６８等で提案さ
れているが、フェノール樹脂分子量の限定等の制約があ
る。
は揮発ガス中に有害物質を含むので、熱間補修時の激し
い発煙は、作業環境を悪くする。またコールタールやピ
ッチは各種組成の有機物の混合体であるため、５００℃
〜６００℃での反応が複雑である。このためコールター
ルやピッチの炭化すなわち硬化までに長時間を要する。
このような問題点を解決するため結合材にフェノール樹
脂を用いたものが、特開平３−２７１１６８等で提案さ
れているが、フェノール樹脂分子量の限定等の制約があ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐火物骨材の
粒度を調整し、耐火物原料１００重量％のうち０.１２
５ｍｍ以下の微粉部を３０〜５０重量％の範囲にするこ
とを特徴としノボラック型フェノール樹脂またはさらに
テルペン類を併用することにより上記の問題点を解決し
た不定形耐火物を提供することである。
粒度を調整し、耐火物原料１００重量％のうち０.１２
５ｍｍ以下の微粉部を３０〜５０重量％の範囲にするこ
とを特徴としノボラック型フェノール樹脂またはさらに
テルペン類を併用することにより上記の問題点を解決し
た不定形耐火物を提供することである。
【０００５】
【作用】本発明に使用する耐火材料は塩基性骨材のマグ
ネシア，ドロマイト，カルシア等を含む材料が耐食性の
面で好ましいが耐火性骨材であれば、これに限定される
ものではない。
ネシア，ドロマイト，カルシア等を含む材料が耐食性の
面で好ましいが耐火性骨材であれば、これに限定される
ものではない。
【０００６】耐火骨材１００重量％のうちの微粉部の割
合は本発明による３０〜５０重量％より少ないと高温に
おける自己流動性が劣り、硬化した後の強度も低い。ま
た耐火骨材１００重量％のうち微粉部が５０重量％を越
えると硬化後の強度は改善されるが、高温での自己流動
性を確保するためにはフェノール樹脂の添加量を増やせ
ば良いが強度が低下する。
合は本発明による３０〜５０重量％より少ないと高温に
おける自己流動性が劣り、硬化した後の強度も低い。ま
た耐火骨材１００重量％のうち微粉部が５０重量％を越
えると硬化後の強度は改善されるが、高温での自己流動
性を確保するためにはフェノール樹脂の添加量を増やせ
ば良いが強度が低下する。
【０００７】本発明による耐火骨材の微粉部の割合３０
〜５０重量％は高温での自己流動性が良好で焼付き後の
強度が得られる。
〜５０重量％は高温での自己流動性が良好で焼付き後の
強度が得られる。
【０００８】本発明に使用する結合材としてはノボラッ
ク型フェノール樹脂を用いノボラック型フェノール樹脂
とテルペン類を併用しても良い。テルペン類はイソプレ
ンＣ5Ｈ8の重合体とみなすことのできる炭化水素(Ｃ5Ｈ
8)nおよびその誘導体をいい、本発明においては１００
℃で粘度が５００ｃｐｓ以下のテレピン油，ロジンなど
が併用できる。
ク型フェノール樹脂を用いノボラック型フェノール樹脂
とテルペン類を併用しても良い。テルペン類はイソプレ
ンＣ5Ｈ8の重合体とみなすことのできる炭化水素(Ｃ5Ｈ
8)nおよびその誘導体をいい、本発明においては１００
℃で粘度が５００ｃｐｓ以下のテレピン油，ロジンなど
が併用できる。
【０００９】本発明ではコールタールやピッチを用いな
いことにより作業環境が改善される。さらにコールター
ルやピッチよりもフェノール樹脂の硬化時間のほうが短
いため短時間で電極れんがに焼付き効果的な補修を行な
うことができる。フェノール樹脂のみをバインダーとし
た場合高温での流動性をもたせるためには添加量を増や
すことにより解決できるが、テルペン類を添加すること
によりさらに高温下における流動性が改善される。テル
ペン類の添加量の割合は、フェノール樹脂とテルペン類
での合量に対し、８０％以下の範囲において効果があ
る。テルペン類の割合が８０％を越えると炭素結合組織
が弱くなり、高温下の流動性は優れているものの炭素結
合組織が弱いため焼付きが悪く、補修の役割を果たさな
い。
いことにより作業環境が改善される。さらにコールター
ルやピッチよりもフェノール樹脂の硬化時間のほうが短
いため短時間で電極れんがに焼付き効果的な補修を行な
うことができる。フェノール樹脂のみをバインダーとし
た場合高温での流動性をもたせるためには添加量を増や
すことにより解決できるが、テルペン類を添加すること
によりさらに高温下における流動性が改善される。テル
ペン類の添加量の割合は、フェノール樹脂とテルペン類
での合量に対し、８０％以下の範囲において効果があ
る。テルペン類の割合が８０％を越えると炭素結合組織
が弱くなり、高温下の流動性は優れているものの炭素結
合組織が弱いため焼付きが悪く、補修の役割を果たさな
い。
【００１０】以上の結果、炉内に投入されると、直ちに
流動を開始し、電極れんがの損傷部に充填し強固なカー
ボンボンドと共に緻密な耐火物層を形成し、効果的な補
修を可能にする。
流動を開始し、電極れんがの損傷部に充填し強固なカー
ボンボンドと共に緻密な耐火物層を形成し、効果的な補
修を可能にする。
【００１１】
【実施例】本発明品および従来品の配合および物性値を
表１に示す。
表１に示す。
【００１２】耐火材料０.１２５ｍｍ以下が３０〜５０
％のものが、高温におけるフロー値が大きく自己流動性
が良好であった。フェノール樹脂とテルペン類の合量に
対しテルペン類が８０重量％以下の割合のものが高温に
おける自己流動性に優れ、また良好な炭素結合組織が形
成され、結合力が強くなり、焼付きがよくなった。
％のものが、高温におけるフロー値が大きく自己流動性
が良好であった。フェノール樹脂とテルペン類の合量に
対しテルペン類が８０重量％以下の割合のものが高温に
おける自己流動性に優れ、また良好な炭素結合組織が形
成され、結合力が強くなり、焼付きがよくなった。
【００１３】なお、本発明品は直流電気炉の炉底電極部
の熱間補修に使用され高温での自己流動性，耐食性とも
に良好であった。
の熱間補修に使用され高温での自己流動性，耐食性とも
に良好であった。
【００１４】
【発明の効果】本発明品は高温での流動性，焼付きに優
れており、しかも従来のピッチ結合補修材に比べ発煙が
少ないことや硬化時間が短い点等の改善ができ耐用延長
に効果があった。
れており、しかも従来のピッチ結合補修材に比べ発煙が
少ないことや硬化時間が短い点等の改善ができ耐用延長
に効果があった。
【表１】
Claims (2)
- 【請求項１】 耐火物原料１００重量％のうち、０.１
２５ｍｍ以下の微粉部を３０〜５０重量％を含み、ノボ
ラック型フェノール樹脂を有機溶剤に溶解してなるノボ
ラック型フェノール樹脂溶液を外掛けでフェノール樹脂
成分が１０〜２０重量％となる範囲で混練することを特
徴とする、高温下における自己流動性をもつ不定形耐火
物。 - 【請求項２】 請求項１記載の耐火物において、ノボラ
ック型フエノール樹脂の一部をテルペン類に変更、テル
ペン類の併用比率が８０重量％以下で使用することを特
徴とする不定形耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7315919A JPH09132468A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 炉底電極用熱間補修材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7315919A JPH09132468A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 炉底電極用熱間補修材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09132468A true JPH09132468A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18071189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7315919A Pending JPH09132468A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 炉底電極用熱間補修材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09132468A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103486859A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-01 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种感应加热炉的内膛衬浇铸方法 |
| WO2019131082A1 (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-04 | 黒崎播磨株式会社 | 熱間補修用吹付材 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7315919A patent/JPH09132468A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103486859A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-01 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种感应加热炉的内膛衬浇铸方法 |
| CN103486859B (zh) * | 2013-09-29 | 2015-08-05 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种感应加热炉的内膛衬浇铸方法 |
| WO2019131082A1 (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-04 | 黒崎播磨株式会社 | 熱間補修用吹付材 |
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