JPH09132387A - 自動引き込み装置付ウインチおよび自動引き込み装置 - Google Patents

自動引き込み装置付ウインチおよび自動引き込み装置

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JPH09132387A
JPH09132387A JP29003995A JP29003995A JPH09132387A JP H09132387 A JPH09132387 A JP H09132387A JP 29003995 A JP29003995 A JP 29003995A JP 29003995 A JP29003995 A JP 29003995A JP H09132387 A JPH09132387 A JP H09132387A
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drum
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rope
disc
shaped groove
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウインチによりロープを牽引する際に、作業
者がドラムに巻き付けたロープの尻手部分を持ってテン
ションをかける必要があった。 【解決手段】 ドラム2の一端に内ディスク21が同軸
的に取り付けられ、この内ディスク21に外ディスク2
2が同軸的に取り付けられる。シャフト20が内外ディ
スク21,22の開口21a,22aを通してドラム2
の固定軸に取り付けられる。このシャフト20の端部に
は支えプレート23が取り付けられる。さらに、支えプ
レート23に爪25およびロープ26が取り付けられ
る。そして、ドラム2に巻き付けられたロープはロープ
25に案内されて内外ディスク21,22で構成される
V字状溝に引き出される。そこで、内外ディスク21,
22を回転させると、ロープがV字状溝に食い込んで回
転走行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば発電所や
変電所におけるケーブル延線に用いられる自動引き込み
装置付きウインチおよび自動引き込み装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】発電所や変電所においては、ケーブルが
多数配線されており、その配線長さは数千メートルにも
及び、重量も非常に重い。そこで、通常はウインチを用
いてケーブルを延線することになる。
【0003】図9は従来のウインチを用いたケーブル延
線作業を説明する図であり、図において1はウインチ、
2はウインチ1のドラム、3はエンドレスに構成された
ロープである。まず、図示していないが、ケーブルの延
線経路に所定間隔毎にキャタピラを対をなして配置し、
さらに延線経路のうち屈曲部にもキャタピラを配置す
る。そして、ロープ3が対をなすキャタピラ間を通して
ケーブルの延線経路に配置される。この時、ウインチ1
が延線終了位置に配置され、ケーブルが巻回されたケー
ブルドラムが延線開始位置に配置されている。そして、
延線開始位置において、ケーブルドラムに巻回されたケ
ーブルの先端をロープ3に接続する。延線終了位置にお
いて、作業者がロープ3をドラム2に数回巻き付け、尻
手部分rを引っ張って僅かな張力を与える。そこで、ウ
インチ1を駆動してドラム2を回転させる。ロープ3は
ドラム2上で強く巻き付き、大きな摩擦力を生じ、ドラ
ム2と共に回転してケーブルを引っ張る。そして、ケー
ブルはケーブルドラムから送り出され、ロープ3と共に
延線経路を移動する。ケーブルの先端がウインチ1側に
至ると、ウインチ1の駆動を停止し、ケーブルとロープ
3との接続を解除し、さらにケーブルの後端側を切断し
て、1本のケーブルの延線が終了する。つぎに、延線開
始位置において、ケーブルドラムに巻回されたケーブル
の先端をロープ3に接続し、同様にして2本めのケーブ
ルの延線作業を行う。このように、上述の延線作業を繰
り返し行い、多数本のケーブルが延線されることにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル延線作
業は以上のようにウインチ1のドラム2にロープ3を数
回巻き付け、該ロープ3にテンションをかけながらケー
ブルを延線しているので、ロープ3にテンションをかけ
るために1人の作業者が必要となるという課題があっ
た。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、簡易な構成で、ロープに無人で
テンションをかけることができる自動引き込み装置付ウ
インチおよび自動引き込み装置を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る自動引き込み装置付ウインチは、固定軸に回転自在
に取り付けられてロープが巻き付けられるドラムと、こ
のドラムを回転駆動する駆動部と、外周面に全周にわた
ってV字状溝が周方向に形成され、かつ、ドラムの一端
に同軸的に着脱可能に取り付けられ、該V字状溝内にロ
ープをくわえ込んでドラムと同期回転するディスクと、
一端が固定軸の一端に同軸的に着脱可能に取り付けら
れ、他端がディスクを貫通して突出されたシャフトと、
このシャフトの突出部に着脱可能に取り付けられた支え
プレートと、爪部先端がV字状溝内に位置するように支
えプレートに取り付けられて、V字状溝内にくわえ込ま
れたロープを剥ぎ出す爪と、ドラムとディスクとの連結
部の外周外方に位置するように支えプレートに取り付け
られてロープをドラム側からディスクのV字状溝側に案
内するローラとを備えたものである。
【0007】また、この発明の第2の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第1の発明において、デ
ィスクがドラムと一体成形されているものである。
【0008】また、この発明の第3の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第1の発明において、ド
ラムに取り付けられる内ディスクと、内ディスクに取り
付けられる外ディスクとからディスクが構成されている
ものである。
【0009】また、この発明の第4の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第3の発明において、外
ディスクが軸方向に摺動可能に、かつ、弾性部材により
内ディスク側に付勢されて該内ディスクに取り付けられ
ているものである。
【0010】また、この発明の第5の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第1乃至第4のいずれか
の発明において、ディスクのV字状溝の内壁面に溝が放
射状に形成されているものである。
【0011】また、この発明の第6の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第1の発明において、ロ
ープが少なくともディスクの軸心を通る水平面の上半分
の領域でV字状溝にくわえ込まれるようにローラおよび
爪が配置されているものである。
【0012】また、この発明の第7の発明に係る自動引
き込み装置付ウインチは、上記第1の発明において、駆
動部が、モータと、トルク伝達部を介して伝達されたモ
ータの回転トルクを減速する減速機構部と、該減速機構
部で減速された回転トルクをドラムに伝達するトルク伝
達手段とを備え、トルク伝達部にスリップリングクラッ
チが装着されているものである。
【0013】また、この発明の第8の発明に係る自動引
き込み装置は、固定軸に回転自在に取り付けられたドラ
ムにロープを巻き付けて、該ドラムを回転させて該ロー
プを引っ張るウインチに取り付けられる自動引き込み装
置であって、外周面に全周にわたってV字状溝が周方向
に形成され、かつ、ドラムの一端に同軸的に着脱可能に
取り付けられ、該V字状溝内にロープをくわえ込んでド
ラムと同期回転するディスクと、一端が固定軸の一端に
同軸的に着脱可能に取り付けられ、他端がディスクを貫
通して突出されたシャフトと、このシャフトの突出部に
着脱可能に取り付けられた支えプレートと、爪部先端が
V字状溝内に位置するように支えプレートに取り付けら
れて、V字状溝内にくわえ込まれたロープを剥ぎ出す爪
と、ドラムとディスクとの連結部の外周外方に位置する
ように支えプレートに取り付けられてロープをドラム側
からディスクのV字状溝側に案内するローラとを備えた
ものである。
【0014】また、この発明の第9の発明に係る自動引
き込み装置は、上記第8の発明において、ドラムに取り
付けられる内ディスクと、内ディスクに取り付けられる
外ディスクとからディスクが構成されているものであ
る。
【0015】また、この発明の第10の発明に係る自動
引き込み装置は、上記第9の発明において、外ディスク
が軸方向に摺動可能に、かつ、弾性部材により内ディス
ク側に付勢されて該内ディスクに取り付けられているも
のである。
【0016】また、この発明の第11の発明に係る自動
引き込み装置は、上記第8乃至第10のいずれかの発明
において、ディスクのV字状溝の内壁面に溝が放射状に
形成されているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る自
動引き込み装置付ウインチを示す一部破断平面図、図2
はこの発明の実施の形態1に係る自動引き込み装置付ウ
インチを示す要部側面図、図3はこの発明の実施の形態
1に係る自動引き込み装置付ウインチを示す組立分解斜
視図であり、図において図9に示した従来のウインチと
同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。図において、このウインチ50は、架台5から
水平に突出した固定軸6に軸受7を介してドラム2が回
転自在に取り付けられている。そして、このドラム2の
一端側には自動引き込み装置60が取り付けられ、他端
側にはスプロケット8が同軸的に一体に取り付けられて
いる。モータ9はトルク伝達部10を介して減速機構部
としてのギアボックス11に連結されている。このギア
ボックス11の出力軸11aはトルク伝達手段としての
チェーン12を介してスプロケット8に連結されてい
る。そこで、モータ9の回転トルクはトルク伝達部10
を介してギアボックス11に伝達される。そして、ギア
ボックス11で減速された後、出力軸11aからチェー
ン12を介してスプロケット8に伝達され、ドラム2が
回転駆動される。
【0018】ここで、駆動部は、モータ9、トルク伝達
部10、ギアボックス11、チェーン12およびスプロ
ケット8から構成されている。また、自動引き込み装置
60は、シャフト20、内ディスク21、外ディスク2
2、支えプレート23、スペーサ24、爪25、ローラ
26、ピン27およびカムフロア28から構成されてい
る。シャフト20は円筒状をなし、その一端に円板状の
取付板20aがその端面を軸心に対して直交するように
溶接されており、さらに他端側の外周面に環状の溝20
bが設けられている。そして、このシャフト20は、取
付板20aに穿設された取付穴(図示せず)を介して固
定軸6の先端面にボルト締めされて同軸的に取り付けら
れる。
【0019】内ディスク21は、図4の(a)、(b)
に示すように、中心を開口21aとする円板状をなし、
その一側の端面の外周部がテーパ状に形成されている。
このテーパ部21bには複数の溝21cが等角ピッチで
放射状に形成されている。内ディスク21の外周部には
4つの取付穴21dが等角ピッチで軸方向に穿設されて
いる。また、内ディスク21の一側の端面には、凹部2
1eが環状に形成され、この凹部21eの底面にはネジ
穴21fが形成されている。一方、外ディスク22は、
図5の(a)、(b)に示すように、中心を開口22a
とする円板状をなし、その一側の端面の外周部がテーパ
状に形成されている。このテーパ部22bには複数の溝
22cが等角ピッチで放射状に形成されている。外ディ
スク22の一側の端面には、凹部21eの内径とほぼ等
しい外形の凸部22dが環状に形成され、この凸部22
dにはネジ穴21fと相対する位置に取付穴22eが形
成されている。そこで、内ディスク21は開口21a内
にシャフト20を通してドラム2の端面に添わせ、取付
穴21dに挿入したボルト(図示せず)をドラム2の端
面に設けられたネジ穴2aに締着して同軸的に取り付け
られる。ついで、外ディスク22は開口22a内にシャ
フト20を通して凸部22dを凹部21eに嵌入させ、
さらに取付穴22eに挿入したボルト(図示せず)を内
ディスク21に設けられたネジ穴21fに締着して同軸
的に取り付けられる。この時、内ディスク21と外ディ
スク22とのテーパ部21b,22bが互いに相対して
V字状溝を構成している。
【0020】支えプレート23は一端側に開口23aが
穿設され、端面から開口23aにネジ穴23bが形成さ
れれている。さらに、他端側にネジ穴23cが形成され
ている。そして、この支えプレート23は、開口23a
内にシャフト20を通しネジ穴23bに螺着されたボル
ト23dを締め付けてシャフト20に取り付けられる。
この時、ボルト23dの先端はシャフト20の溝20b
内に位置し、軸方向の位置決めがなされている。爪25
は一端側に爪部25aが形成され、他端側に取付穴25
bおよびネジ穴25cが形成されている。そして、この
爪25はドラム2側から取付穴25bに挿入したボルト
(図示せず)を支えプレート23のネジ穴23cに締着
して取り付けられる。この時、支えプレート23と爪2
5との間にはスペーサ24が介装されて、爪25を内デ
ィスク21と外ディスク22とで形成されるV字状溝の
ほぼ中心位置に位置するようにしている。この爪25の
ネジ穴25cにドラム2側からピン27が螺着され、該
ピン27にはローラ26が回転可能に取り付けられてい
る。さらに、爪25の支えプレート23側にはカムフロ
ア28が取り付けられている。
【0021】つぎに、このように構成された自動引き込
み装置付きウインチを用いたケーブルの延線作業の特徴
部分について説明する。延線開始位置において、ケーブ
ルドラムに巻回されたケーブルの先端をロープ3に接続
する。また、延線終了位置において、ロープ3をドラム
2に数回巻き付けた後、図2に示すように、ロープ3を
ローラ26にかけ、内ディスク21と外ディスク22と
で形成されるV字状溝内に配置する。そこで、モータ9
を駆動する。モータ9の回転トルクはトルク伝達部10
を介してギアボックス11に伝達される。そして、ギア
ボックス11で減速された後、出力軸11aからチェー
ン12を介してスプロケット8に伝達され、ドラム2が
固定軸6廻りに回転される。同時に、内ディスク21と
外ディスク22とが一体となって回転される。この時、
ロープ3は自重によりV字状溝内に食い込み、テーパ部
21b,22bとの間で摩擦力が生じ、内外ディスク2
1,22の回転により走行される。そして、ドラム2に
巻き付けられている部分のロープ3がローラ26を介し
て内外ディスク21,22側に引っ張られる。そこで、
ロープ3はドラム2との間で生じている弛みが解消され
てドラム2上で強く巻き付き、大きな摩擦力を生じる。
その結果、ローラ3がドラム2と共に回転してケーブル
を牽引する。一方、V字状溝内に食い込んで内外ディス
ク21,22と共に回転走行するロープ3は爪25の爪
部25aの位置まで回転すると、該爪部25aによりV
字状溝から剥ぎ出される。なお、他のケーブル延線作業
は従来と同様ですので、ここではその説明を省略する。
【0022】この実施の形態1によれば、自動引き込み
装置60が、ドラム2の一端面に取り付けられる内ディ
スク21と、内ディスク22に取り付けられて内ディス
ク21と共同してV字状溝を構成する外ディスク22
と、内外ディスク21,22を貫通してドラム2の固定
軸6に取り付けられるシャフト20と、このシャフト2
0に取り付けられる支えプレート23と、この支えプレ
ート23に取り付けられる爪25およびローラ26とか
ら構成されているので、ドラム2および固定軸6の一端
面に取付用のネジ穴加工をするだけで各種のウインチに
取り付けることができ、汎用性に優れた簡素な構成の自
動引き込み装置が得られる。また、この実施の形態1に
よれば、ドラム2の一端に自動引き込み装置60が取り
付けられているので、作業者がケーブルの延線作業中ロ
ープ3の尻手部分rを持ってロープ3にテンションをか
け続ける必要がなく、作業の省人化が図られる小型化の
自動引き込み装置付きウインチが得られる。
【0023】また、ロープ3をドラム2に巻き付け、そ
してローラ26にかけ、そのロープ3の端部側を内外デ
ィスク21,22のV字状溝内に置くだけで、ロープ3
が自重でV字状溝に食い込み、内外ディスク21、22
とともに回転してドラム2に巻き付けられているロープ
3はドラム2との間で生じている弛みが解消されてドラ
ム2上に強く巻き付く。そこで、ウインチ50および自
動引き込み装置60にロープ3を簡易に装着できるとと
もに、常に張力を負荷させておくことができるので、ロ
ープ3がドラム2の巻回部分の上に重なる巻き乱れやド
ラム2から外れる事故を未然に防止することができる。
また、ディスクが内外ディスク21,22に分割されて
いるので、ディスクの製作が容易となり、その分コスト
を低減することができる。また、凸部22dの突出量の
異なる外ディスク22を複数用意しておけば、外ディス
ク22を選択してロープ3の太さに合わせてV字状溝の
大きさを調整することができる。また、内外ディスク2
1,22のテーパ部21b,22bに溝21c,22c
が放射状に複数形成されているので、ロープ3との間で
摩擦力を増大でき、ロープ3のすべりを抑えて、ケーブ
ルを確実に延線することができる。
【0024】なお、上記実施の形態1では、ドラム2の
他端側にスプロケット8を取り付け、出力軸11aとチ
ェーン12を介して連結してトルクを伝達するものとし
ているが、トルク伝達手段はこれに限定されるものでは
なく、例えばドラム2の他端側にタイミングプーリを取
り付け、出力軸11aとタイミングベルトを介して連結
してトルクを伝達するようにしてもよい。
【0025】実施の形態2.上記実施の形態1では、デ
ィスクが内外ディスク21,22に分割されているもの
としているが、この実施の形態2では、内外ディスク2
1,22を一体成形してディスクが一体物として構成さ
れているものとする。この場合、部品点数が削減でき、
その分組立性を向上させることができる。さらに、ディ
スクとドラム2とを一体成形してもよく、部品点数をさ
らに削減することができる。
【0026】実施の形態3.この実施の形態3では、上
記実施の形態1によるウインチにおいて、トルク伝達部
10にスリッピングクラッチとしての可変パウダクラッ
チを装着するものとしている。この実施の形態3では、
モータ9にかかる負荷は可変パウダクラッチの設定摩擦
力(すべり荷重)により制限されている。そこで、モー
タ9を駆動してドラム2を回転させてロープ3を牽引し
ている際に、例えばケーブルが引っ掛かったりしてドラ
ム2の負荷が大きくなり可変パウダクラッチの設定摩擦
力を越えると、モータ9は可変パウダクラッチの設定摩
擦力で回転駆動し、ドラム2は所定の回転力が加わった
状態で停止することになる。そして、ドラム2の負荷が
軽減されて可変パウダクラッチの設定摩擦力となると、
モータ9の回転トルクがトルク伝達部10、ギアボック
ス11およびスプロケット8を介してドラム2に伝達さ
れ、ドラム2はスムーズに回転し、ケーブルが牽引され
る。
【0027】このように、この実施の形態3によれば、
ドラム2に高負荷がかかっても可変パウダクラッチによ
りモータ9にかかる負荷を制限しているので、牽引物の
切断事故や機器の損傷事故を防止することができる。ま
た、ドラム2が高負荷から低負荷になり回転し始める際
に、起動トルクの変動が小さく、ドラム2がスムーズに
回転し始め、牽引されるケーブルもスムーズに動き始
め、作業安全性に優れている。また、可変パウダクラッ
チをモータ9の回転トルクの伝達系の初段であるトルク
伝達部10に装着している。そこで、可変パウダクラッ
チにかかる負荷はドラム2の負荷に対して減速比の逆数
となり、ドラム2の最大負荷に対して可変パウダクラッ
チの摩擦力を小さくでき、小型で安価な可変パウダクラ
ッチを用いることができる。したがって、装置の小型
化、低価格化を達成することができる。
【0028】なお、この実施の形態3では、スリッピン
グクラッチとして可変パウダクラッチを用いるものとし
ているが、スリッピングクラッチは可変パウダクラッチ
に限定されるものではなく、例えばパウダクラッチ、油
圧クラッチでもよい。
【0029】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4に係る自動引き込み装置付ウインチのディスク周り
を示す断面図、図7はこの発明の実施の形態4に係る自
動引き込み装置付ウインチの動作を説明する断面図であ
る。この実施の形態4では、内ディスク21が取付穴2
1dに挿入したボルト30aをドラム2の端面に設けら
れたネジ穴2aに締着して同軸的に取り付けられ、外デ
ィスク22が凸部22dを凹部21eに嵌入させ、さら
に弾性部材であるコイルバネ31が装着されて取付穴2
2eに挿入したボルト30bを内ディスク21に設けら
れたネジ穴21fに締着して同軸的に取り付けられてい
る。このコイルバネ31は縮設され、外ディスク22を
内ディスク21側に付勢している。なお、他の構成は上
記実施の形態1と同様に構成されている。
【0030】つぎに、このように構成された自動引き込
み装置付きウインチを用いたケーブルの延線作業の特徴
部分について説明する。外ディスク22はボルト30b
に案内されて軸方向に移動可能に内ディスク21に取り
付けられている。そして、コイルバネ31の付勢力によ
り内ディスク21側に付勢され、凸部22dの先端面が
凹部21eの底面に当接している。そこで、ロープ3は
テーパ部21b,22bで構成されるV字状溝に食い込
み、V字状溝との間で生じる摩擦力によりディスクとと
もに回転走行される。そして、ドラム2上でロープ3を
強固に巻き付けるためのテンションをロープ3に十分に
かけることができる。ここで、ケーブルの牽引力に応じ
てロープ3の太さを変える場合がある。そして、太いロ
ープ3を用いた場合には、ロープ3が外ディスク22を
外方に押圧しつつV字状溝に食い込む。この時、外ディ
スク22はコイルバネ31の付勢力に抗してボルト30
bに案内されて軸方向外方に移動し、図7に示すよう
に、V字状溝の隙間が大きくなり、ドラム2上でロープ
3を強固に巻き付けるためのテンションをロープ3に十
分にかけることができる。
【0031】このように、この実施の形態4によれば、
ドラム2上でロープ3を強固に巻き付けるためのテンシ
ョンをロープ3に十分にかけることができるようにロー
プ3の太さに応じてV字状溝の隙間が自動的に調節され
るので、汎用性に優れた自動引き込み装置および自動引
き込み装置付ウインチが得られる。
【0032】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5に係る自動引き込み装置付ウインチを示す要部側面
図である。この実施の形態5では、ドラム2から下方に
引き出されたロープ3がローラ26にかけられ、ローラ
26から上方に引き出されてV字状溝に周方向に載せら
れた時に、ロープ3がディスクの軸心Oを通る水平面の
上半分の領域でV字状溝に接するように、ローラ26お
よび爪25が配設されている。すなわち、ローラ26は
ロープ3がローラ26から鉛直上方に引き出される位置
に配置されている。一方、爪25は爪部25aの先端が
ディスクの軸心Oを通る水平面の下方に位置するように
配置されている。
【0033】この実施の形態5では、ロープ3は、ドラ
ム2に巻き付けられ、ドラム2の下方から引き出され、
ローラ26にかけられてV字状溝に周方向に載せられた
時に、V字状溝に軸心Oを通る水平面の上半分の領域、
すなわち180°の領域にわたって載せられている。そ
こで、ロープ3はその自重によりV字状溝内に効率よく
食い込むことができ、ディスクとともに回転してドラム
2に巻き付けられているロープ3はドラム2との間で生
じている弛みが解消されてドラム2上に強く巻き付く。
そして、V字状溝に食い込んでディスクとともに回転す
るロープ3は180°回転した後、爪部25aによりV
字状溝から剥ぎ取られる。このように、この実施の形態
5によれば、ウインチ50および自動引き込み装置60
へのロープ3の装着が簡易となるという効果が得られ
る。
【0034】なお、上記実施の形態5では、ローラ26
はロープ3がローラ26から鉛直上方に引き出される位
置に配置されているものとしているが、ローラ26はロ
ーラ26から上方に引き出されたロープ3が軸心Oを通
る水平面の下方の領域でV字状溝にかけ始められる位置
に配置されていればよい。この場合、ロープ3は少なく
とも軸心Oを通る水平面の上半分の領域でV字状溝にく
わえ込まれるので、同様の効果が得られる。
【0035】なお、上記各実施の形態において、ロープ
3はマニラロープのような合成天然繊維製およびワイヤ
ロープのような金属製の双方を含むものとする。また、
上記各実施の形態では、ケーブルの延線作業に適用する
ものとして説明しているが、本願発明はこれに限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る自動引き込み
装置付ウインチを示す一部破断平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る自動引き込み
装置付ウインチを示す要部側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る自動引き込み
装置付ウインチを示す組立分解斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る自動引き込み
装置付ウインチにおける内ディスクを示す図であり、図
4の(a)はその正面図、図4の(b)はその断面図を
示している。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る自動引き込み
装置付ウインチにおける外ディスクを示す図であり、図
5の(a)はその正面図、図5の(b)はその断面図を
示している。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る自動引き込み
装置付ウインチのディスク周りを示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る自動引き込み
装置付ウインチの動作を説明する断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る自動引き込み
装置付ウインチを示す要部側面図である。
【図9】 従来のウインチを用いたケーブル延線作業を
説明する斜視図である。
【符号の説明】
2 ドラム、3 ロープ、6 固定軸、8 スプロケッ
ト(駆動部)、9 モータ(駆動部)、10 トルク伝
達部(駆動部)、11 ギアボックス(減速機構部、駆
動部)、12 チェーン(トルク伝達手段、駆動部)、
20 シャフト、21 内ディスク(ディスク)、21
a テーパ部(V字状溝)、21c 溝、22 外ディ
スク(ディスク)、22a テーパ部(V字状溝)、2
2c 溝、23 支えプレート、25 爪、26 ロー
ラ、31 コイルバネ(弾性部材)、50 ウインチ、
60 自動引き込み装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸に回転自在に取り付けられてロー
    プが巻き付けられるドラムと、このドラムを回転駆動す
    る駆動部と、外周面に全周にわたってV字状溝が周方向
    に形成され、かつ、前記ドラムの一端に同軸的に着脱可
    能に取り付けられ、該V字状溝内に前記ロープをくわえ
    込んで前記ドラムと同期回転するディスクと、一端が前
    記固定軸の一端に同軸的に着脱可能に取り付けられ、他
    端が前記ディスクを貫通して突出されたシャフトと、こ
    のシャフトの突出部に着脱可能に取り付けられた支えプ
    レートと、爪部先端が前記V字状溝内に位置するように
    前記支えプレートに取り付けられて、前記V字状溝内に
    くわえ込まれた前記ロープを剥ぎ出す爪と、前記ドラム
    と前記ディスクとの連結部の外周外方に位置するように
    前記支えプレートに取り付けられて前記ロープを前記ド
    ラム側から前記ディスクの前記V字状溝側に案内するロ
    ーラとを備えたことを特徴とする自動引き込み装置付ウ
    インチ。
  2. 【請求項2】 ディスクがドラムと一体成形されている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動引き込み装置付ウ
    インチ。
  3. 【請求項3】 ドラムに取り付けられる内ディスクと、
    前記内ディスクに取り付けられる外ディスクとからディ
    スクが構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動引き込み装置付ウインチ。
  4. 【請求項4】 外ディスクが軸方向に摺動可能に、か
    つ、弾性部材により内ディスク側に付勢されて該内ディ
    スクに取り付けられていることを特徴とする請求項3記
    載の自動引き込み装置付ウインチ。
  5. 【請求項5】 ディスクのV字状溝の内壁面に溝が放射
    状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の自動引き込み装置付ウインチ。
  6. 【請求項6】 ロープが少なくともディスクの軸心を通
    る水平面の上半分の領域でV字状溝にくわえ込まれるよ
    うにローラおよび爪が配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の自動引き込み装置付ウインチ。
  7. 【請求項7】 駆動部が、モータと、トルク伝達部を介
    して伝達された前記モータの回転トルクを減速する減速
    機構部と、該減速機構部で減速された回転トルクをドラ
    ムに伝達するトルク伝達手段とを備え、前記トルク伝達
    部にスリッピングクラッチが装着されていることを特徴
    とする請求項1記載の自動引き込み装置付ウインチ。
  8. 【請求項8】 固定軸に回転自在に取り付けられたドラ
    ムにロープを巻き付けて、該ドラムを回転させて該ロー
    プを引っ張るウインチに取り付けられる自動引き込み装
    置であって、外周面に全周にわたってV字状溝が周方向
    に形成され、かつ、前記ドラムの一端に同軸的に着脱可
    能に取り付けられ、該V字状溝内に前記ロープをくわえ
    込んで前記ドラムと同期回転するディスクと、一端が前
    記固定軸の一端に同軸的に着脱可能に取り付けられ、他
    端が前記ディスクを貫通して突出されたシャフトと、こ
    のシャフトの突出部に着脱可能に取り付けられた支えプ
    レートと、爪部先端が前記V字状溝内に位置するように
    前記支えプレートに取り付けられて、前記V字状溝内に
    くわえ込まれた前記ロープを剥ぎ出す爪と、前記ドラム
    と前記ディスクとの連結部の外周外方に位置するように
    前記支えプレートに取り付けられて前記ロープを前記ド
    ラム側から前記ディスクの前記V字状溝側に案内するロ
    ーラとを備えたことを特徴とする自動引き込み装置。
  9. 【請求項9】 ドラムに取り付けられる内ディスクと、
    前記内ディスクに取り付けられる外ディスクとからディ
    スクが構成されていることを特徴とする請求項8記載の
    自動引き込み装置。
  10. 【請求項10】 外ディスクが軸方向に摺動可能に、か
    つ、弾性部材により内ディスク側に付勢されて該内ディ
    スクに取り付けられていることを特徴とする請求項9記
    載の自動引き込み装置。
  11. 【請求項11】 ディスクのV字状溝の内壁面に溝が放
    射状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至請
    求項10のいずれかに記載の自動引き込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103569889A (zh) * 2013-11-04 2014-02-12 浙江大学 汽车起重机的便拆卸双挡板液压卷筒及其使用方法
CN109162019A (zh) * 2018-09-17 2019-01-08 长兴鸿运织造有限公司 一种编织机翻转机构
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