JPH09131740A - ウレタンフォーム製造工程紙の製造方法 - Google Patents

ウレタンフォーム製造工程紙の製造方法

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JPH09131740A
JPH09131740A JP7291157A JP29115795A JPH09131740A JP H09131740 A JPH09131740 A JP H09131740A JP 7291157 A JP7291157 A JP 7291157A JP 29115795 A JP29115795 A JP 29115795A JP H09131740 A JPH09131740 A JP H09131740A
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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウレタンフォーム製造用工程紙において、基
紙と合成樹脂ラミネートフィルム層との間の接着強度を
より十分に小さくしたウレタンフォーム製造用工程紙の
製造方法を提供する。 【解決手段】 基紙2bと合成樹脂フィルム2aとを、一対
の圧着ロールZ,Z間隙を通過させ圧着することによっ
て、基紙2bと合成樹脂フィルム2aとの間の脱気を行うと
ともに、静電気を生じせしめて、基紙2bと合成樹脂フィ
ルム2aとの間を仮貼着状態となし、それにより、基紙2b
と合成樹脂フィルム2aとの接着強度が、前記合成樹脂フ
ィルム2a上にポリウレタン樹脂を発泡させることにより
生じるウレタンフォームMと合成樹脂フィルム2aとの接
着強度よりも小さくなるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンフォーム
製造用工程紙の製造方法に関し、特に、ウレタンフォー
ム製造用工程紙を構成する基紙と合成樹脂フィルムとの
間の接着強度が低く軽剥離化されたウレタンフォーム製
造用工程紙を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、既に、特公昭54-20227号及
び特開昭64-44712号において、ウレタンフォーム製造用
工程紙として、基紙と該基紙上にラミネートされたポリ
オレフィン等の合成樹脂ラミネートフィルム層との接着
強度が、前記合成樹脂ラミネートフィルム層上にポリウ
レタン樹脂を発泡させることにより生じるウレタンフォ
ームと合成樹脂ラミネートフィルム層との接着強度より
も小さくなるように、基紙上に合成樹脂ラミネート層を
仮貼着状態でラミネートすることにより、支持体である
工程紙を二層間分離可能に構成するとともに、一層(合
成樹脂ラミネートフィルム層)のみをウレタンフォーム
表面上に完全に接着させてフォーム表面を被覆するよう
にしてなるウレタンフォーム製造用工程紙ならびに当該
工程紙を用いたウレタンフォームの製造方法を提供し、
これにより、製造工程中におけるウレタン原料の損失及
びウレタンフォームの破損、ならびに汚損を防止する方
法を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、特公昭54
-20227号などに開示されるようなウレタンフォーム製造
用工程紙10を用いてウレタンフォームを製造する際に
は、図4に示したように、合成樹脂ラミネートフィルム
層12b上にポリウレタン樹脂Mを発泡させた後、基紙12a
を合成樹脂ラミネートフィルム層12bから剥離し巻き取
りロール20によって巻き取るものである。
【0004】しかしながら、この場合、基紙と合成樹脂
ラミネートフィルム層との間の接着強度が未だ十分に満
足のいく小さいものではないので、巻き取り抵抗がかか
ることがあり、巻き取り工程中に、合成樹脂ラミネート
フィルムが切断されたり、基紙が破れることがあり、そ
のため、基紙面にウレタンフォームの表面部分が破壊断
片として剥ぎ取られてしまうことが多かった。したがっ
て、ウレタンフォームのスラブ製品を得るには、ウレタ
ンフォーム面の凹凸状の破壊表面をスライスして表面平
滑にせねばならず、材料損失が多かった。しかも、剥離
した基紙にはウレタンフォームの破壊断片または合成樹
脂フィルムが付着しているので、再利用に供することが
できず、廃棄処分せねばならないことから公害問題すら
呈していた。さらには、合成樹脂ラミネートフィルム層
が切断されることがあるので、製造したウレタンフォー
ム面が汚損してしまうなどの問題があった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、ウレタ
ンフォーム製造用工程紙において、基紙と合成樹脂ラミ
ネートフィルム層との間の接着強度をより十分に小さく
したウレタンフォーム製造用工程紙の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の従来技
術の課題及び目的を達成するために発明なされたもので
あって、下記(1)〜(10)の構成をその要旨とする
ものである。
【0007】(1) 基紙と合成樹脂フィルムとを、一
対の圧着ロール間隙を通過させ圧着することによって、
基紙と合成樹脂フィルムとの間の脱気を行うとともに、
静電気を生じせしめて、基紙と合成樹脂フィルムとの間
を仮貼着状態となし、それにより、前記基紙と合成樹脂
フィルムとの接着強度が、前記合成樹脂フィルム上にポ
リウレタン樹脂を発泡させることにより生じるウレタン
フォームと合成樹脂フィルムとの接着強度よりも小さく
なるようにしたことを特徴とするウレタンフォーム製造
用工程紙の製造方法。
【0008】(2) 前記合成樹脂フィルムが、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ビニロン、エチ
レンビニルアルコール(EV-OH),ポリエステル(PET)から
なるグループから選択された合成樹脂フィルムであるこ
とを特徴とする前述の(1)に記載のウレタンフォーム
製造用工程紙の製造方法。
【0009】(3) 前記合成樹脂フィルムが、インフ
レーション法で製造されたフィルムであることを特徴と
する前述の(1)又は(2)に記載のウレタンフォーム
製造用工程紙の製造方法。
【0010】(4) 前記合成樹脂フィルムが、T−ダ
イ法で製造されたフィルムであることを特徴とする前述
の(1)又は(2)に記載のウレタンフォーム製造用工
程紙の製造方法。
【0011】(5) 前記合成樹脂フィルムが、カレン
ダー法で製造されたフィルムであることを特徴とする前
述の(1)又は(2)に記載のウレタンフォーム製造用
工程紙の製造方法。
【0012】(6) 前記合成樹脂フィルムが、滑剤を
添加したフィルムであることを特徴とする前述の(1)
から(5)のいずれかに記載のウレタンフォーム製造用
工程紙の製造方法。
【0013】(7) 前記滑剤が、高級脂肪酸又はその
酸アミド類であることを特徴とする前述の(6)に記載
のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方法。
【0014】(8) 前記高級脂肪酸が、ベヘン酸、ス
テアリン酸、エルカ酸からなるグループから選択された
1種若しくは2種以上の高級脂肪酸であることを特徴と
する前述の(7)に記載のウレタンフォーム製造用工程
紙の製造方法。
【0015】(9) 前記潤滑剤が、天然ワックス又は
石油系ワックスであることを特徴とする前述の(6)に
記載のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方法。
【0016】(10) 前記滑剤が、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸
ブチルベンジル(BBP)、リン酸トリクレジル(TCP)、フタ
ル酸ジオクチル(DNOP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、
アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバチン酸ジブチル(DB
S)、メチルフタリルエチルグリコール(MPE)からなるグ
ループから選択された1種若しくは2種以上の滑剤であ
ることを特徴とする前述の(6)に記載のウレタンフォ
ーム製造用工程紙の製造方法。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のウレタンフォーム
製造用工程紙の製造方法について添付図面に基づいて詳
細に説明する。
【0018】図1は、本発明のウレタンフォーム製造用
工程紙の製造方法の工程概略図である。
【0019】図1において、符号aは、合成樹脂フィル
ムの供給ロールで、符号bは、基紙の供給ロールであ
り、それぞれ供給ロールa,bに、合成樹脂フィルム2
a、基紙2bが巻装されている。供給ロールaより合成樹
脂フィルム2aが案内ロール3によって案内されて、一対
の圧着ロールZ,Zのロール間隙に供給される一方、供
給ロールbより基紙2bが案内ロール4によって案内され
て、一対の圧着ロールZ,Zのロール間隙に供給される
ようになっている。そして、この圧着ロールZ,Zを間
隙を通過させ圧着することによって、基紙2bと合成樹脂
フィルム2aとの間の脱気を行うとともに、相互の静電気
の作用によって、極めて小さい仮貼着状態となって、案
内ロール5により案内されウレタンフォーム製造用工程
紙3として巻装される。その結果、図2に示したような
構成の基紙2bと合成樹脂フィルム2aとの間を仮貼着状態
となったウレタンフォーム工程紙cが製造されるように
なっている。
【0020】この場合、圧着ロールZ,Zが帯電装置と
して機能するが、そのためには、圧着ロールは、EPT、
シリコーン、SBR、NBR、又はテフロンロールで構成し、
圧着を考慮すれば、ニップ圧0.5kg/cm2〜2.5kg/cm2
し、その供給速度、すなわち圧着速度は、経済性を考慮
すれば、200m/分とし、圧着温度としては、該基紙の延
展性を考慮すれば、25〜70℃とするのが好ましい。
【0021】また、基紙2bとしては、クラフト紙、ラ
イナー紙が使用可能であるが、加工適性、経済性を考慮
すれば、クラフト紙が好ましく、その厚さは、強度、経
済性を考慮すれば、20g/m2〜200g/m2とするのが好まし
い。
【0022】一方、合成樹脂フィルム2aとしては、強
度、柔軟性、密着性、経済性等を考慮すれば、その厚さ
としては、7μm〜100μmとするのが好ましい。また、合
成樹脂フィルム2aとしては、特に限定されるものではな
いが、ウレタンフォームとの相応性を考慮すれば、ポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ビニロン、エ
チレンビニルアルコール(EV-OH),ポリエステル(PET)か
らなるグループから選択された合成樹脂フィルムが使用
可能である。さらに、合成樹脂フィルム2aとしては、そ
の製造方法としては特に限定されるものではないが、フ
ィルム厚さの均一性、加工適性、経済性を考慮すれば、
いわゆる「インフレーション法」で製造されたフィル
ム、「T−ダイ法」で製造されたフィルム、カレンダー
法で製造されたフィルムが使用可能である。
【0023】また、合成樹脂フィルム2aとしては、図3b
に示したように、ウレタンフォーム製造後に、ウレタン
フォームM面から合成樹脂フィルム層2aを剥離すること
を可能とし、ウレタンフォームのスライス時にスライス
台面との摩擦抵抗をたかめ、断裁加工時の不良を低減す
ることが出来るようにするために、滑剤を添加したフィ
ルムであることが好ましい。
【0024】そして、かかる場合、滑剤としては、高級
脂肪酸又はその酸アミド類、ベヘン酸、ステアリン酸、
エルカ酸からなるグループから選択された1種若しくは
2種以上の高級脂肪酸又はそのアミド、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル
酸ブチルベンジル(BBP)、リン酸トリクレジル(TCP)、フ
タル酸ジオクチル(DNOP)、アジピン酸ジオクチル(DO
A)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバチン酸ジブチ
ル(DBS)、メチルフタリルエチルグリコール(MPE)からな
るグループから選択された1種若しくは2種以上の滑剤
が使用可能である。さらに、前記滑剤としては、ワック
スも使用可能であり、例えば、ワックスとしては、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナバワックス、モンタンワックスなどが例示できる。
【0025】さらに、これらの場合、滑剤の配合割合と
しては、ウレタンフォーム面からの合成樹脂フィルム層
の剥離性の点を考慮すれば、0.01〜55重量部であること
が好ましい。
【0026】なお、合成樹脂フィルム2aの製法と、滑剤
の有無、種類に関して好適な組み合わせの一例を下記の
表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】一方、合成樹脂フィルム2aと基紙2bを圧着
ロールZ、Zに供給する方法としては、図2(a)に示した
ように、フィルム2aと基紙2bの巾を同巾として中央に振
り分けて仮貼着して一般用とするように供給する方法、
図2(b)に示したように、フィルム2aの巾よりも基紙2bの
巾を狭くして、中央に振り分けて仮貼着してボトム用と
するように供給する方法、図2(c)(e)に示したように、
フィルム2aの巾よりも基紙2bの巾を狭くして、片耳合わ
せで仮貼着してサイド用とするように供給する方法の
他、特に、ウレタンフォームを製造する際にガス抜きに
効果のあるものとして、図2(d)に示したように、フィル
ム2aの巾よりも基紙2bの巾を広くして、中央に振り分け
て仮貼着してボトム用とするように供給する方法が適用
可能である。
【0029】
【実施例】以下に、本発明のウレタンフォーム製造用工
程紙の製造方法の実施例について説明する。なお、下記
の実施例1〜6では、圧着ロールは、合成ゴムロールを
使用し、そのニップ圧をを2.0kg/m2とし、圧着速度150m
/分、圧着温度40℃とした。
【0030】実施例1 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、インフレーシ
ョン法(タマポリ(株)「AJ-8」を用いた)で製造した
ポリエチレンフィルム0.020mmを、本発明の方法で静電
気の作用により仮貼着状態に積層したポリウレタン工程
紙Aを得た。
【0031】実施例2 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、インフレーシ
ョン法(樹脂温度180℃)で製造した滑剤入(アゼライ
ン酸ジオクチル10ppm、セバチン酸ジブチルDBS10ppmを
添加した)ポリエチレンフィルム0.020mmを、本発明の
方法で静電気の作用により仮貼着状態に積層したポリウ
レタン工程紙Bを得た。
【0032】実施例3 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、T−ダイ法
(タマポリ(株)「AJ-8-1」を用いた)で製造したポリ
エチレンフィルム0.020mmを、本発明の方法で静電気の
作用により仮貼着状態に積層したポリウレタン工程紙C
を得た。
【0033】実施例4 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、T−ダイ法
(樹脂温度220℃)で製造した滑剤入(フタル酸ブチル
ベンジル50ppm、リン酸トリクレジル5ppm)ポリエチレ
ンフィルム0.020mmを、本発明の方法で静電気の作用に
より仮貼着状態に積層したポリウレタン工程紙Dを得
た。
【0034】実施例5 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、カレンダー法
(ロール温度180〜200℃)で製造したポリエチレンフィ
ルム0.020mmを、本発明の方法で静電気の作用により仮
貼着状態に積層したポリウレタン工程紙Eを得た。
【0035】実施例6 基紙としてクラフト紙75g/cm2の片面に、カレンダー法
(ロール温度180〜200℃)で製造した滑剤入(フタル酸
ジオクチル20ppm、フタル酸ブチルベンジル10ppm)ポリ
エチレンフィルム0.020mmを、本発明の方法で静電気の
作用により仮貼着状態に積層したポリウレタン工程紙F
を得た。
【0036】比較例1 従来のポリウレタン工程紙として、特公昭54-20227号に
基づいて従来の工程紙Gを製造した。
【0037】前述した実施例1〜6で作製したポリウレ
タン工程紙A〜Fと、比較例1で製造した従来のポリウ
レタン工程紙Gについて、実際にウレタンを発泡させた
場合の剥離強度、残存試験などの比較実験を実施した。
【0038】このテストの結果を下記の表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の作用・効果】このように、本発明のウレタンフ
ォーム製造用工程紙の製造方法により製造したウレタン
フォーム製造用工程紙cでは、基紙2bと合成樹脂フィル
ム2aとが静電気及び脱気の作用によって、その接着強度
が、合成樹脂フィルム2a上にポリウレタン樹脂Mを発泡
させることにより生じるウレタンフォームMと合成樹脂
フィルム2aとの接着強度よりも極めて小さく小さくなる
ように構成されているので、図3(a)に示したように、合
成樹脂フィルム層2a上にポリウレタン樹脂Mを発泡させ
た後、基紙2bを合成樹脂フィルム層2aから容易に剥離で
き、図示しない巻き取りロールによって巻き取るもので
ある。
【0041】また、合成樹脂フィルム層2aが滑剤を添加
したものでは、図3(b)に示したように、ウレタンフォー
ム製造後に、ウレタンフォームM面から合成樹脂フィル
ム層2aを剥離することが可能で、ウレタンフォームのス
ライス時にスライス台面との摩擦抵抗をたかめ、断裁加
工時の不良を低減することが出来る。
【0042】従って、本発明のウレタンフォーム製造工
程紙の製造方法では、基紙と合成樹脂フィルム層とを静
電気によって仮貼着状態となし、それにより基紙と合成
樹脂フィルム層との接着強度が、前記合成樹脂フィルム
層上にポリウレタン樹脂を発泡させることにより生じる
ウレタンフォームと合成樹脂フィルム層との接着よりも
極めて小さくなるようにしたので、 (1)合成樹脂フィルム層上にポリウレタン樹脂を発泡
させた後、基紙を合成樹脂フィルム層から剥離し巻き取
りロールによって巻き取る際にも、巻き取り抵抗がかか
ることがなく、合成樹脂フィルムが切断されたり、基紙
が破れることがない。
【0043】(2)そのため、基紙面にウレタンフォー
ムの表面部分が破壊断片として剥ぎ取られてしまうこと
がなく、材料損失が極めて少ない。
【0044】(3)さらに、剥離した基紙にはウレタン
フォームの破壊断片または合成樹脂フィルムが付着する
ことがないので、再利用に供することができるので資源
有限が認識される昨今、その産業に帰するところ甚大で
ある。
【0045】(4)また、ウレタンフォーム面が合成樹
脂フィルム層により完全に被覆されることとなるので、
製造したウレタンフォーム面が汚損してしまうことがな
く製品の品質を向上することができる。
【0046】(5)潤滑滑剤を添加した合成樹脂フィル
ム層によりウレタンフォーム製造後にウレタンフォーム
面から合成樹脂フィルム層をさらに剥離することが可能
となり、ウレタンフォームのスライス時にスライス台面
との摩擦抵抗をたかめ、断裁加工時の不良を低減するこ
とが出来る。
【0047】等の幾多の作用効果を奏する極めて優れた
発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のウレタンフォーム製造用工
程紙の製造方法を説明する工程概略図である。
【図2】 図2は、本発明の方法で製造したウレタンフ
ォーム製造用工程紙の部分拡大断面図である。
【図3】 図3は、本発明の方法で製造したウレタンフ
ォーム製造用工程紙を用いてウレタンフォームを製造す
る方法を説明する概略図である。
【図4】 図4は、従来のウレタンフォーム製造用工程
紙を用いた従来のウレタンフォームの製造方法を説明す
る概略図である。
【符号の説明】
a,b…供給ロール 2a…合成樹脂フィルム 2b…基紙 3,4,5…案内ロール Z…圧着ロール c…ウレタンフォーム工程紙 M…ウレタンフォーム 10…ウレタンフォーム製造用工程紙 12a…基紙 12b…合成樹脂ラミネートフィルム層 20…巻き取りロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LSY C08L 101/00 LSY // B29K 23:00 27:00 29:00 33:00 67:00 75:00 77:00 91:00 105:04 B29L 9:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙と合成樹脂フィルムとを、一対の圧
    着ロール間隙を通過させ圧着することによって、基紙と
    合成樹脂フィルムとの間の脱気を行うとともに、静電気
    を生じせしめて、基紙と合成樹脂フィルムとの間を仮貼
    着状態となし、それにより、 前記基紙と合成樹脂フィルムとの接着強度が、前記合成
    樹脂フィルム上にポリウレタン樹脂を発泡させることに
    より生じるウレタンフォームと合成樹脂フィルムとの接
    着強度よりも小さくなるようにしたことを特徴とするウ
    レタンフォーム製造用工程紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂フィルムが、ポリオレフィ
    ン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ビニロン、エチレンビ
    ニルアルコール(EV-OH),ポリエステル(PET)からなるグ
    ループから選択された合成樹脂フィルムであることを特
    徴とする請求項1に記載のウレタンフォーム製造用工程
    紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂フィルムが、インフレーシ
    ョン法で製造されたフィルムであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のウレタンフォーム製造用工程紙の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂フィルムが、T−ダイ法で
    製造されたフィルムであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂フィルムが、カレンダー法
    で製造されたフィルムであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂フィルムが、滑剤を添加し
    たフィルムであることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記滑剤が、高級脂肪酸又はその酸アミ
    ド類であることを特徴とする請求項6に記載のウレタン
    フォーム製造用工程紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記高級脂肪酸が、ベヘン酸、ステアリ
    ン酸、エルカ酸からなるグループから選択された1種若
    しくは2種以上の高級脂肪酸であることを特徴とする請
    求項7に記載のウレタンフォーム製造用工程紙の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記滑剤が、天然ワックス又は石油系ワ
    ックスであることを特徴とする請求項6に記載のウレタ
    ンフォーム製造用工程紙の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記滑剤が、エチレン酢酸ビニル共重
    合体(EVA)、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ブチル
    ベンジル(BBP)、リン酸トリクレジル(TCP)、フタル酸ジ
    オクチル(DNOP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、アゼラ
    イン酸ジオクチル(DOZ)、セバチン酸ジブチル(DBS)、メ
    チルフタリルエチルグリコール(MPE)からなるグループ
    から選択された1種若しくは2種以上の滑剤であること
    を特徴とする請求項6に記載のウレタンフォーム製造用
    工程紙の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003127233A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Hitachi Industries Co Ltd フィルム貼付方法及び装置
JP2008155536A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Matsushita Electric Works Ltd 積層板の製造方法
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