JPH09131707A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH09131707A
JPH09131707A JP29120195A JP29120195A JPH09131707A JP H09131707 A JPH09131707 A JP H09131707A JP 29120195 A JP29120195 A JP 29120195A JP 29120195 A JP29120195 A JP 29120195A JP H09131707 A JPH09131707 A JP H09131707A
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JP
Japan
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box
laminated body
automobile part
lid
cardboard
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Application number
JP29120195A
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English (en)
Inventor
Shuichi Ito
修一 伊藤
Yoshitomo Hashimoto
好友 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AICHI DAN BOARD KK
Takehiro Co Ltd
Original Assignee
AICHI DAN BOARD KK
Takehiro Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンボ−ル紙を基礎材として、再リサイクル
が可能で、コストが安く、且つ強度が高い積層体を提供
することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決する積層体は、ダンボ−
ル古紙をチップ化して接着剤と混合し、成形された構造
体になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ダンボ−ル材を基
礎材料とする積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダンボ−ルの古紙を再利用する場
合、ダンボ−ル古紙を溶解してパルプにし、化学処理、
乾燥等を行うことによりダンボ−ル古紙が再生されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにダンボ−
ル古紙を再利用する場合、ダンボ−ル古紙を溶解してパ
ルプにし、化学処理、乾燥等を行う高価な設備を必要と
するため再生コストが高いという問題がある。また、一
般にダンボ−ル、及びダンボ−ル古紙から再生されたダ
ンボ−ル材は木材板等に比較して強度が低いため、使用
範囲が狭いという問題がある。そこで本発明ではリサイ
クルが可能で、コストが安く、且つ強度が高いという特
性を有する使用範囲の広い積層体を提供することを解決
すべき課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段は、積層体を、ダンボ−ルチップを接着剤
と混合して成形した構造体にすることである。
【0005】また、第2の手段は、積層体を、ダンボ−
ルチップと充填剤と接着剤とを混合して成形した構造体
にすることである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1〜図3は、ダンボ−ル古
紙を裁断プレスでチップ化し、そのチップを尿素系の接
着剤や澱粉系の接着剤と混合したうえ、プレスで圧力及
び熱を加えて作られた板状の積層体1〜3を斜視図で示
したものである。図1は、フラットな形状の積層体1を
斜視図で示したものであり、図2は、薄肉部のヒンジ部
2Aを折り曲げることにより箱を形成することができる
箱用の積層体2を斜視図で示したものであり、図3は、
複数枚を用いて箱、あるいは枠を組み立てることができ
るように端面に複数の溝3Aと凸部3Bを形成したフラ
ットな形状の積層体3を斜視図で示したものである。ま
た、図4、図5及び図6は、断面がそれぞれ波形に形成
された積層体4,5,6を示したものである。
【0007】図7は、上記積層体1〜6を製造する工程
例を示したものである。図7に示すように、産業廃棄物
業者11等が積載効率の良いパッカ−車12等で回収し
た廃ダンボ−ル箱、又は、ダンボ−ル工場から回収され
たダンボ−ル古紙の圧縮ベ−ルを工場に搬入する。この
工場において、圧縮された状態のダンボ−ル古紙をバラ
したうえ、裁断プレス13でチップ14に裁断する。裁
断プレス13で裁断されたチップ14はエア−又はコン
ベヤにより搬送され、サ−ビスビン15に蓄えられる。
尚、上記ダンボ−ル古紙の圧縮ベ−ル、即ち圧縮ダンボ
−ル古紙ベ−ルは、ダンボ−ル古紙がプレスで圧縮され
たもので、パッカ−車12によるダンボ−ル古紙の圧縮
率に比較して約、倍の圧縮率を有する。
【0008】サ−ビスビン15に蓄えられたチップ14
は所定量づつブレンダ−16に送られ、接着剤(バイン
ダ−)と混合される。この接着剤は、尿素系あるいは澱
粉系のものが使用される。この接着剤は、バインダ−タ
ンク17に収容されており、所定量づつブレンダ−16
に送られ、チップ14と混合される。
【0009】尚、前記サ−ビスビン15において、チッ
プ14とともに、充填剤としてタルク、木材繊維、ポリ
プロピレン、もしくはポリエチレンの一つ、あるいは複
数を加えることにより前記積層体1〜6の強度を更に高
めることができる。
【0010】ブレンダ−16において、チップ14と接
着剤、あるいはチップ14と接着剤と充填剤とが十分に
混合されると、その混合材が、シェイビングロ−ラ18
等付きのコンベヤ等の搬送体17に供給され、シェイビ
ングロ−ラ18等により、ダンボ−ルチップの量が均一
にされる。シェイビングロ−ラ18によって飛ばされた
余剰のチップ14は、再びサ−ビスビン15に回収され
る。搬送体17の上で均一になった混合材は、吸引カッ
プ等で熱プレス20に供給され、目的の形状に成形され
る。そして熱プレス20から取り出して任意の形状に切
断し、製品として完成する。また、ブレンダ−16から
送られたチップ14は、エア−で搬送され、プレスチャ
ンバ−19に充填されて熱成形する方法も有効である。
尚、このときのプレス圧は、製品の要求密度により2.
5kg/cm2 〜5.0kg/cm2 となっている。
【0011】以上のような工程により、前述の図1〜図
6に示した積層体1〜6が成形される。そして、これら
の積層体は、本実施の形態では3mm〜40mm、密度が
0.55g/cm3 〜0.85g/cm3 となっており、強
度は一般の木材と同等か、それ以上になることが試験に
より確認されている。尚、本実施の形態において、チッ
プ14は、一辺が5mm〜100mmの四辺形で、厚みが3
mm〜6mm、密度が0.05g/cm3 〜0.1g/cm3
面積が25mm 2 〜10000mm2 程度になる。また、接
着剤(バインダ−)は、前述したように尿素系、もしく
は澱粉系のものが用いられるが、積層体の強度は密度に
よって異なるため、乾燥チップ1キログラム当たり、2
wt%〜5wt%が使用される。また、図2に示した前記積
層体2において形成されるヒンジ部2Aは、熱プレス2
0による工程で、あるいは別のプレス工程でも形成する
ことができる。また、熱成形と同時に所定の形に切断す
ることができる。更に、この成形同時切断の端材は、チ
ップになるように刻んでサ−ビスビン15に直接、回収
することもできる。
【0012】このように積層体は、従来のようにダンボ
−ル材の繊維の接合力で板にするのではなく、チップの
ままで接合するので、ダンボ−ル材の溶解や化学処理が
必要ではなく、コストが安くなるとともに強度が極めて
高くなり、且つリサイクルができるという特長がある。
そのため、この積層体は様々な用途に用いることができ
る。例えば、 (1)従来のダンボ−ル材では強度が低くて輸送に耐え
られないため、やむを得ず木材を使用した箱、パネル等
の代わりに使用する箱、パネル。 (2)断熱材、防音材、屋根下地材、壁下地材、床下地
材などの住宅用材。 (3)補強パネル、コンクリ−ト型枠、防風囲い、打設
養生パネルなどの建築用材。 (4)パレット。 尚、上記使用例は代表的な例であり、その他の使用例も
考えられる。更に、積層体の片面、又は両面に紙を貼る
ことにより強度が向上し、見栄えも良くなる。
【0013】次に、上記積層体の具体的な使用例につい
て図8を参照しながら説明する。図8は、プレスされた
複数の自動車部品21を輸送可能な状態に積み込むため
に、積層体を、箱体22と、底面クッションセパレ−タ
23と、上部から自動車部品21をセパレ−トして自動
車部品21の動きを抑えるセパレ−タ24とに使用した
ことを示したものである。
【0014】図8に示すように、箱体22を構成するこ
とができる箱板22Aが予め積層体で作られており、こ
の箱体22の4側面となる面22B,22C,22D,
22Eを立てた状態で、各溝22Fに対応する各凸部2
2Gを嵌め込むことにより、箱体22が形成される。
【0015】箱体22の底面に、予めその底面寸法に合
わせてカットされた底面クッションセパレ−タ23を置
き、この底面クッションセパレ−タ23の溝部23Aに
各自動車部品21の下部を置いて位置決めしたあと、各
自動車部品21の上部にセパレ−タ24を嵌め込むこと
により自動車部品21の動きを押さえる。
【0016】上記のように自動車部品21が箱体22に
収容されたあと、図1に示したようなフラットな形状の
積層体1を蓋体として箱体22に被せ、この状態で図示
していないストレッチフィルム、又は熱シュリンクフィ
ルム等で蓋体と箱体22とを巻き、蓋体を箱体22に固
定するとともに、箱体22の側面にも巻いて箱体22を
強固にする。このようにして自動車部品21を輸送可能
な状態に梱包するが、自動車部品21が金属材から成る
とき、箱体内部に防錆材を使用することもあり、更に、
箱体22と蓋体とを一体に防水シ−トで覆うこともあ
る。
【0017】尚、箱体22の4側面となる面22B,2
2C,22D,22Eを立てた状態で、各溝22Fに対
応する各凸部22Gを嵌め込むことにより、箱体22を
形成する際、図9のように各溝22Fの両端面がv字状
になるように、また、各凸部22Gの両端面も各溝22
Fの形状に合うようにv字状にすることによって、各溝
22Fに対応する各凸部22Gを嵌め込んだときにロッ
クできるようにすることができる。
【0018】あるいは図10に示すように、各溝22F
の傍にディッチDを形成する一方、各凸部22Gの先端
面に上記ディッチDに掛け止めされる爪Nを形成するこ
とにより、各溝22Fに対応する各凸部22Gを嵌め込
んだときにロックできるようにすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明による積層体は、パ
ッカ−車、又は圧縮ダンボ−ル古紙ベ−ルなどで回収が
できるダンボ−ル古紙を基礎材として製作することが可
能で、リサイクル性があり、コストが安く、且つ強度が
高いという特性を有するため、従来のダンボ−ル材を使
用できない箇所にも巾広く使用することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラットな形状の積層体の斜視図である。
【図2】箱体を形成することができる箱板形状の積層体
の斜視図である。
【図3】端面に溝を形成したフラットな形状の積層体の
斜視図である。
【図4】波形形状を成した積層体の断面図である。
【図5】波形形状を成した積層体の断面図である。
【図6】波形形状を成した積層体の断面図である。
【図7】積層体の製作工程を示した工程図である。
【図8】積層体の使用例を示した説明図である。
【図9】図8の部分詳細図である。
【図10】図8の部分詳細図である。
【符号の説明】
1〜6 積層体 14 チップ 2A ヒンジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンボ−ルチップを接着剤と混合して成
    形したことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 ダンボ−ルチップと充填剤と接着剤とを
    混合して成形したことを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】 充填剤は、タルク、木材繊維、ポリプロ
    ピレン、もしくはポリエチレンを用いたことを特徴とす
    る請求項2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 接着剤は尿素系もしくは澱粉系とするこ
    とを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の積層体。
  5. 【請求項5】 箱体を形成できるように少なくとも箱体
    の底板と側面板との間に折り曲げ可能なヒンジ部を形成
    したことを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の
    積層体。
JP29120195A 1995-11-09 1995-11-09 積層体 Pending JPH09131707A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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